放熱粉体塗料「ペルクール」

技術資料 No.
SM-0165
PELNOX,LTD
PELNOX
INFORMATION
粉体放熱塗料 ペルクール/PELCOOL XDA-0062
ペルクール/PELCOOL XDA-0062 は、粉体塗装が可能な放熱塗料であり、金属フィンや放熱板、基板に塗装する
ことで、優れた放熱効果を発揮します。
<特長>
1. 粉体塗装タイプの放熱塗料。
2. 電気絶縁性に優れる。
3. 金属(アルミニウム、銅、ステンレス、鉄など)との密着性に優れる。
硬化前性状
項目
性状
備考
外観
粉状
樹脂系
エポキシ樹脂
ゲル化時間
55 秒
150℃ ホットプレート
傾 斜 流 れ
50mm
150 ℃−60゜角−2g−20φ
平均粒子径
30μm
推奨硬化条件
推奨硬化温度
140℃
推奨硬化時間
15min
標準膜厚
40-70μm
熱風循環式加熱炉
静電塗装
塗膜性能 (塗布基材: アルミニウム板 A1050)
試験項目
性能
試験方法
塗膜硬度
3H
鉛筆硬度 手かき法
表面抵抗値
1013Ω/sq.以上
耐おもり落下性 (デュポン式)
50cm
耐カッピング性
5mm 以上
JIS K 5600
密着性
100/100 合格
碁盤目セロテープ剥離(1mm)
100/100 合格
85℃ 250 時間
100/100 合格
120℃ 250 時間
耐熱性
JIS K 5600
1/2 ×500g
耐酸性
異常なし
JIS K 5600 10% H2SO4 20℃×1000 時間
耐アルカリ性
異常なし
JIS K 5600 3M NaOH 20℃×1000 時間
耐溶剤性
異常なし
アセトンラビング 20 往復
※ 上記数値は参考値であり、規格値ではありません。
注意事項
*
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技術資料 No.
SM-0165
PELNOX,LTD
参考資料
粉体塗装における注意事項
1.塗装時の注意
1.1) 塗装の準備
・粉体を取り扱う作業者(特に手動の場合)は、マスク、防塵服、静電靴を着用することが望ましい。
・粉体塗料の開封は、集塵装置(ブース、排気ダクト等)の前で行い、ゴム手袋を用いて人体への吸引、付着
を避ける。
・塗料タンクへの投入は、袋毎に粉をほぐしながら、できるだけ1ケース単位でタンクに投入する。
1.2) 手動塗装の手順及び注意事項
・手動塗装の手順
電源、エアーホース、塗料ホース、コンプレッサー、塗料等の確認。
エアー圧の確認と調整、ガン吐出チェック(搬送圧、加速圧)、発生電流の確認をして、作業に入る。
・手動塗装の注意点
通常、ガンと被塗物の距離は 100∼300mm 程度で塗装されるが、あまり近づけ過ぎると静電反発が発生
して塗装肌が悪くなる。塗着効率を考慮し、最適なガン距離にて塗装する。
吐出量は、目的の塗装膜厚になるように調整する。
トリボチャージ(摩擦帯電方式)の場合は、電流値が上がるようにエアー圧の調整をする。
手動塗装の場合は、吐出量、ガン距離、被塗物の形状、吹き付け時間等を調整しながら塗装することがポ
イントである。
1.3) 自動塗装の手順及び注意事項
・自動塗装の手順
電源、エアーホース、塗料ホース、コンプレッサー、塗料、レシプロケーター等のセッティング、稼働確認。
事前に設定してあるエアー圧に調整し、ガン距離、ガン角度を被塗物により調整する。
コンベアスピードにより、レシプロストローク、レシプロスピード、吐出量等を調整して、塗装作業に入る。
・自動塗装の注意事項
被塗物毎に塗装条件を設定する必要があるため、前もって入力している条件設定が重要になる。
塗装条件を誤れば、大量の製品不良が発生するため、データは十分に整理しておくことが重要である。
コンベアスピードを速くすると、生産性は上がるが、レシプロスピードに無理が出る、膜厚が不均一になる
傾向があるため、注意が必要である。
レシプロスピードが速いと膜厚均一性はあがるが、つき回り、凹み部への入り込み性が悪くなる。また、粉
のあおりが出るのであまり早くしすぎないようにする。
レシプロストロークは、被塗物よりも 100∼200mm 程度長めに設定する。
ガン角度は、被塗物の形状により角度をつけた方が、つき回り、塗膜バランスが良くなる場合がある。
2.粉体塗料の硬化条件
使用する塗料の標準硬化条件により硬化を行うが、被塗物の温度で設定する。
標準硬化条件に比べ、高温短時間及び、低温長時間の条件を選ぶこともできる。
硬化甘、過剰硬化に注意する。見極めるための判断基準を決めておくと便利である。
3.塗装後の注意事項
4.1) 塗装設備
塗料ホース、配管等はエアーブローにより洗浄し、残留塗料の無いようにする。
4.2) 使用塗料の保管
タンク内の残塗料、回収塗料は別々に回収し、容器にゴムバンド等で密閉して、湿気の低い、できるだけ
低温の保管場所にて保管する。
4.3) 衛生
体に付着した塗料は、エアーブローし、手、顔は石けんで洗い、うがいを心掛ける。
技術資料 No.
SM-0165
PELNOX,LTD
放熱データ
XDA-0062 の放熱効果
アルミ板:A1050P 2.0mm×50mm×120mm
※1 ⊿T1: 未塗装アルミ板との温度差
※2 片面塗装。
※3 印加電力を一定にして測定。
測定サンプル
ヒーター温度(℃)
⊿T1(℃)
未塗装アルミ板
100.0
-
XDA-0062
88.1
-11.9
放熱のモデル図
ヒーターの温度を熱電対で測定
アルミ放熱板
XDA-0062塗膜(裏面)
熱源(ヒーター)
熱放射
XDA-0062塗膜
アルミ放熱板
熱源(ヒーター)
熱伝導
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