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して確実にひとつひとつ目の前のこ
とをやっていく。そんな小さな積み
重ねこそが大切だと感じました﹂
︵天
野由賀里さん︶など、参加者にとっ
てこの研修は、社会で果たしたい役
割や社会貢献などに関して考えを巡
毎年、枝いっぱいにピンクの花を
咲かせ、人々の目を楽しませてくれ
た女川町の桜。この町の象徴でもあ
る桜ですが、津波によりそのほとん
らせる〝きっかけ〟にもなったよう
で す。 併 せ て、﹁ ま た 現 地 に 帰 り た
い﹂という声も多く聞かれ、この先
も彼らが東北に心を寄せる有意義な
機会にもなりました。今月も、約
名の社員が、被災地で学んでいます。
は8 本 の 桜
植樹を支援
することが
女川町で
できました。
は 現 在、 中
学生が中心
と な り、 地
震の教訓を
後世に伝え
ある浜の津波到
ちの石碑プロジェクト﹂が進められ
達地点に石碑を建てるという﹁いの
るために、町内に
桜を愛する町の皆さんの活動も応援します
女川町を再び桜の町に!
」
。JAL グループは、同プロジェクトでさまざまな活動を展
ジェクト『行こう! 東北へ』
どが流されてしまいました。そこで、
女川町を再び桜に囲まれた美しい町
にしようと始まった活動が﹁女川桜
守りの会﹂です。J AL グループで
キャ
は﹁行こう!東北へ﹂の取り組みへ
の賛同を募る
ンペーンのなかで、応募者1000人
ご と に 桜 の 木1 本 分 の 活 動 支 援 を す
﹁被災地で学ぶ﹂社員研修を開始。
﹁私たちが三陸で見て・聞いて・感じたこと﹂
た。でも、被災地の方々は私たちを
に見る光景はまったく違うものでし
場に立って見た景色や様子は言葉で
この研修の参加者は、プログラム
笑顔で迎えてくださり、つらく、思
JALグループは、
﹁行こう!東北
を通じて被災地の現状を正しく理解
い出したくもなかったはずの当時の
は言い表せない感覚だったと話しま
し、自分たちに何ができるのかを考
お話もしてくれました。そして最後
す。
﹁テレビやインターネットで何度
えると共に、現地での宿泊や買い物
には笑って﹃また来てね﹄と見送っ
へ﹂の一環として、グループ社員を
などを通して、地元経済の活性化に
てくれました﹂。語り部ガイドさんや
対象とした新たな研修プログラムを
貢献。さらにボランティア活動によ
宿の女将さん、商店街のおじさんの
も見て知っているつもりでも、実際
り地元の方々のお手伝いをしながら、
笑顔から、
〝必ず復興する!させる!
立ち上げました。
交流を深めるというのが大きな目的
を感じたと話す片野さん。
だからまた来て!〟という強い思い
﹁やはり、しっかりと自分の目で見
回目の研修
として、
そして昨年9 月、第
です。
を訪れました。現地では南三陸町の
ることが大切だと思いました。私た
名が宮城県の三陸沿岸部
さんさん商店街を訪れ海の幸を堪能
ランティア﹂活動に参加したり、女
るための整地作業など﹁桜植樹のボ
ロ︶
﹂に宿泊。翌日は、桜の公園を造
︵エルファ
したり、女川町のトレーラーハウス
も1 年 に1 回 は 必 ず 東 北 に 帰 ろ う と
身もこれ1 回きりにせず、少なくと
ことを私たちは知っています。私自
いっぱい積み重なったら大きくなる
かもしれない。だけど小さなことが
ちにできることは本当に小さなこと
宿 泊 村﹁
川町の語り部ガイドの方にお話を伺
思いました﹂
いる人、今回が初めての人。それぞ
ことが自分たちの使命だと感じた﹂
遂げるのかを末永く忘れずに見守る
ほかにも﹁被災地がどんな復興を
うなど、充実した2日間を過ごしま
れがこの研修を通じて、刺激を受け、
︵松浦浩次さん︶、﹁社会貢献と言う
した。震災後、すでに東北を訪れて
気づきを得られたようです。
いただき、共に復興していく町を見届けていただ
と思います。ぜひ女川町にお越しください、
「この
きたいと願っております。
町を何とかしたい」と思い前進する仲間を見てく
しか学べなかったことを全国の皆さまに伝えます。
こと。必ずきれい
最後にこれまでのご支援に深く感謝します。女
な町に生まれ変わ
川は町の復興、町民の復幸を目指します。来てい
る女川町でお待ち
ただいた方が羨ましくなるような町を創ります。
と難しいことのように思えましたが、
自分の足で歩いていく姿を見せることが恩返しだ
感謝の気持ちを持ち続け、謙虚に、そ
てください、手を放してもらっても大丈夫です。
東北を訪れたのは今回が初めて、
皆さまにも、年に1度でも女川町に足を運んで
という片野里美さんは、実際にその
す。お願いがあります。これからは私たちを見守っ
ております。
「地元復興」と「被災された方々の応援」という視点から取り組む「JAL 東北応援プロ
ることとしました。最終的に8000
灯台になることで、恩返しをしていきたいと思っ
なって作業にあたりました(田村一恵さん)
て い ま す。﹁ 女 川 桜 守 り の 会 ﹂ で は、
言葉に手を引かれ、今は少しずつ前へ進んでいま
公園を想像しながら、参加メンバーが一丸と
この石碑が忘れ去られることがない
そんななか、全国の皆さまのご支援や、温かい
私たちは女川町から被災地の復興を照らしていく
「行こう! 東北へ」Report. 2
人にのぼる方から賛同が得られ、今回
FARO(灯台)
」をオープンし、
1年が過ぎました。
のボランティア」です。将来、桜満開となる
よ う に、 建 立 さ れ た 石 碑 の 脇 に
ださい。大きな犠牲を払いましたが、そのなかで
これからもできる支援。それは「復興の目撃者」
からない状態でした。
たちの力となり、トレーラーハウス宿泊村「EL
かできず、前に進むことも、どこを目指すかもわ
皆さまのご支援・ご声援・ご協力そのものが私
左/今回一番の思い出となったのは「桜植樹
大 漁 桜 の植樹を実施しており、JA
827 名の尊い命を失いました。
が大切だと思います(齋藤絵里さん)
L グループはこの桜の植樹に協賛さ
れましたが、全国、全世界の皆さまのご支援のも
り、これからもたくさんの人が足を運ぶこと
町の花でもある美しい桜に見守ら
女川町は住宅の7割が流出、人口のおよそ1割、
町です。遠慮せずにどんどん被災地を見に来
せていただきました。
波により町の 8 割近くが壊滅的な状況に追い込ま
右/南三陸も女川も海の幸がとてもおいしい
れながら女川町が復興を遂げていく
東日本大震災から3年が経とうとしています。
文/富山閣子
よう、私たちは今後も引き続き応援
語り部ガイドの方より
開しています。そこで、前号に続き今号でも、新たに立ち上がった活動をレポートします。
していきたいと思っています。
女川町観光協会 /
佐々木里子さんより
96
February 2014
マイル募金で、
東北の未来を若者に託すプロジェクト
『SKY BATON』。
第1弾「きっかけバス47」へのご支援をお願いします。詳細はこちら。 www.jal.co.jp/tohokuproject/skybaton/
February 2014
97
われました。震災後しばらく、私たちは足踏みし
ございます。
大好きだった町は荒廃し、多くの大切な人を奪
と、日々復興の道を歩んでおります。ありがとう
これからもこの町を見守っていてください。
しております。
1
東北・宮城県にある小さな港町、女川町。大津
東北へ」の取り組み趣旨に賛同し、事
前にウェブサイトで応募いただいた方
の「Facebook ア イ コ ン 」 を 使 用 し
てつくられました。この特別塗装機が
日本各地を飛び回ることにより、被災
地への関心を改めて呼び起こし、ひと
りでも多くの方に東北に行っていただ
くことで、被災地の観光と産業の振興
に繫げたいと考えています。
女川町宿泊村協同組合理事長 /
昨年 12 月に就航した「行こう ! 東北
へ 特別塗装機」。胴体のデザインは
JAL 東北応援プロジェクト「行こう !
になっていただく
私たちが取り組むCSR活動に関する詳細は、
こちらでもご覧いただけます。
www.jal.com/ja/csr
77
E
L
F
A
R
O
環境
次世代育成
1
女川町の方からのメッセージ
みんなの気持ちをのせた
「行こう!東北へ
特別塗装機」就航
関わり、心を寄せ、見守っていく
F
a
c
e
b
o
o
k
80
てください、と地元の方々がおっしゃるとお
21
vol.11
明日 の 空へ
安全・安心
日本と世界を結ぶ
私たちが大切に考える4つの分野
2
JAL
CSR REPORT
より良い社会を
繫げるために、
私たちができること。