研修及び精神科専門医認定試験(新規)

精神科専門医取得のための研修手帳の取扱、
研修及び精神科専門医認定試験(新規)のQ&A
第 3 版 H27.1.
日本精神神経学会
専門医制度卒後研修委員会
目
次
「研修医に関する項目」
Q 1:精神科専門医資格取得の研修目的は?
Q 2:精神科専門医研修を開始する条件は?
Q 3:精神科専門医研修を開始するにはどうしたらよいでしょうか?
Q 4:必要な研修期間は?
Q 5:研修期間に参入できる条件について?
Q 6:研修開始日について?
Q 7:学会入会日より前から精神科専門医研修を始めている場合の研修開始日について?
Q 8:2010 年 3 月 31 日以前に研修を開始している場合の学会入会について?
Q 9:研修開始日、研修手帳№を確認したい?
Q10:研修開始申請書を提出し忘れた場合?
Q11:学会から認定されていない病院での研修期間は?
Q12:非精神科専門医制度指導医の指導を受けている時の研修期間は?
Q13:大学病院等(研修施設)から非認定研修施設へ出向した場合の研修期間は?
Q14:大学院に在学中の研修期間について?
Q15:研修手帳を紛失した場合について?
Q16:救急症例の定義について?
Q17:リエゾン症例の定義について?
Q18:合併症症例の定義について?
Q19:地域医療症例の定義について?
Q20:行動制限症例の定義について?
Q21:児童・思春期症例の定義について?
Q22:外来症例の定義について?
Q23:ひとつの症例で外来と入院のどちらも診ている場合の治療形態の選択について?
Q24:研修施設が研修医ごとに保管すべき症例対照表とは?
Q25:研修手帳「研修歴」について?(非認定研修施設が含まれる場合)
Q26:研修手帳「研修評価表」の指導医署名欄に署名をいただく時期について?
Q27:研修期間が 3 年を超える場合、指導医署名欄に署名をいただく時期について?
Q28:研修手帳「研修評価表」の記載の仕方について?
Q29:研修手帳「症例一覧表」と受験申請時に提出する「経験症例数(治療場面・治療形態を含
む)リスト
症例報告数(治療場面・治療形態を含む)リスト」の記載の仕方について?
Q30:研修手帳「研修評価表」の評価基準について?
Q31:経験すべき治療場面の急性期について?
Q32:研修手帳「症例一覧表」の記載欄が足りない場合は?
Q33:初期臨床研修の症例の使用について?
Q34:症例報告の書き方について?
「試験に関する項目」
Q 1:認定試験の受験資格要件は?
Q 2:認定試験の受験申請から専門医認定までのタイムスケジュールは?
Q 3:受験願書「研修歴」の記載内容は?
Q 4:受験願書「臨床研修歴」
、
「精神科臨床研修歴」とは?
「研修医に関する項目」
Q1:精神科専門医資格取得の研修目的は?
A1:日本精神神経学会精神科専門医制度研修は、患者の人権を尊重し、精神・身体・社
会・倫理の各面を総合的に考慮しつつ、精神医学および精神科医療の進歩に応じて、
専門医にふさわしい精神科医としての態度・技能・知識を有し、精神科医療、精神
保健の向上と社会福祉に貢献し、もって国民が安心して受診できる医師の養成・育
成を目的としています。それに伴い、精神科専門医制度研修医(以下、研修医)が
将来、精神科専門医として自立するために 3 年間の医師としての医療活動を行い、
自己練磨、自己研鑽による研修成果について専門医としてふさわしいかどうかを認
定する試験を行います。
Q2:精神科専門医研修を開始する条件は?
A2:初期臨床研修を終了し、研修開始年度内に学会員(※)である方。
※年度とは、4 月 1 日~翌年 3 月 31 日。
学会への入会は、理事会承認が必要となり、申請時期によって承認まで約 2 ヶ月
かかる場合があります。
○学会への入会方法
学会ホームページの『入会・各種手続きのご案内』をご確認下さい。
Q3:精神科専門医研修を開始するにはどうしたらよいでしょうか?
A3:
「精神科専門医制度研修手帳」を購入し、同封されている『研修開始申請書』に必要
事項を記載の上、当学会専門医制度委員会宛てに提出(書留等の記録が残る方法)
して下さい。
○研修手帳の購入方法
学会ホームページの『「精神科専門医制度 研修手帳」の購入について』を
ご確認下さい。
研修開始申請書 提出先
〒113-0033
東京都文京区本郷 2-38-4 本郷弓町ビル
日本精神神経学会 専門医制度委員会 研修開始申請書受付係
Q4:必要な研修期間について?
A4:3 年以上(常勤として[※]
)
。
※常勤とは、原則週 4 日(32 時間)以上。
宛
Q5:研修期間に算入できる条件について?
A5:研修開始申請書に記載の研修開始日から精神科専門医制度研修施設(以下、研修施
設)において、精神科専門医制度指導医(以下、指導医)の指導のもとでの研修で
ある事。また、主治医として関わっている事が必要です。
※主治医として関わっている事とは、主体的に治療計画を立て、処方権を持つ事。
Q6:研修開始日について?
A6:研修開始日とは、精神科専門医研修を開始した日です。
※初期臨床研修(卒後 2 年間)を含める事はできません。
また、研修開始日は研修開始申請書が学会に到着した日から原則 3 ヶ月までしか遡
れません。学会に到着する日を考慮して下さい。
例)研修開始日が 20XX 年 4 月 1 日の場合、研修開始申請書が 20XX 年 6 月 30 日まで
に学会に到着する事
Q7:学会入会日より前から精神科専門医研修を始めている場合、研修開始日は実際に研
修を開始した日でよいのですか?それとも、学会入会日以降の日付を設定しなくて
はいけないのでしょうか?
A7:学会入会日ではなく実際に研修を開始した日が研修開始日になります。ただし、研
修開始日は研修開始申請書が学会に到着した日から原則 3 ヶ月までしか遡れません。
Q8:2010 年 3 月 31 日以前に研修を開始している場合、研修期間中に学会へ入会する必要
はないのでしょうか?
A8:2010 年 3 月 31 日以前に研修を開始している場合、研修期間中に学会へ入会していな
くても問題はありません。
ただし、運用変更に伴い現在(2010 年 4 月 1 日以降に研修を開始した場合)は研修
開始年度内に学会員になっていただく必要がございます。これはホームページの閲
覧や学会誌を通してのご連絡、また専門医制度という組織に入っていただき研修し
ていただく事を目的としております。
Q9:研修開始日、研修手帳№を確認したい?
A9:学会ホームページ(会員専用)で確認できます。
○研修開始日の確認方法
①学会ホームページ(会員専用)にログインする。
(ログイン ID、パスワードが必要)
②「会員情報/専門医ポイント」をクリックし、会員情報管理メニューを表示する。
③「専門医制度研修情報」をクリックする。
④研修開始日と研修手帳№が表示されます。
※研修開始日が空欄の場合、研修開始申請書が提出されていない可能性があります。
※研修開始日の表示には、
研修開始申請書を学会に提出してから 1 ヶ月程かかります。
Q10:研修開始申請書を提出していませんでした。実際に研修を開始した日は半年前で
すがどうしたらよいでしょうか?
A10:早急に研修開始申請書を提出してください。ただし、研修開始日は研修開始申請
書が学会に到着した日から原則 3 ヶ月までしか遡れません。従って、実際に半年
前から研修を開始していても最初の 3 ヶ月は研修期間に含める事ができません。
Q11:学会から認定されていない病院での研修期間はどうなるのでしょうか?
A11:非精神科専門医制度研修施設(以下、非認定研修施設)での研修は研修期間に含
める事ができません。
Q12:非精神科専門医制度指導医(以下、非指導医)の指導を受けている時の研修期間
はどうなるのでしょうか?
A12:非指導医の指導のもとで行われた研修は研修期間に含める事ができません。
Q13:大学病院等(研修施設)から非認定研修施設へ出向した場合の研修期間はどうな
るのでしょうか?
A13:大学病院等(研修施設)からの出向であっても非認定研修施設での研修は研修期
間に含める事ができません。
Q14:大学院に在学中ですが研修期間に含める事はできますか?
A14:大学院在学中の研修については、精神科臨床に従事した事を認める所属長(主任
教授)からの証明書を提出すれば、専門医制度委員会で審議し研修期間に含める
か否かを決定します。ただし、専ら基礎的研究に従事している場合は研修期間に
含める事はできません。なおその際は、Q5の要件を満たしている必要がありま
す。
【証明していただく内容】
・会員番号・氏名・生年月日・従事した標榜科名
・診療従事期間・診療従事様態(週○日、1 日○時間)
上記内容に所属長(主任教授)の署名捺印が必要。
※証明書について、所定のフォームはございません。
Q15:研修手帳を紛失した場合、どうすればよいのでしょうか?
A15:研修手帳を再購入して下さい。研修手帳の購入方法は学会ホームページを確認し
て下さい。
(購入申込書の再発行欄に必ずチェックを入れ、必要事項を記載して下
さい。
)研修開始申請書について、すでに提出している場合は再度提出していただ
く必要はありませんが、未提出の場合は早急に提出して下さい。ただし、研修開
始日は研修開始申請書が学会に到着した日から原則 3 ヶ月までしか遡れません。
Q16:救急症例の定義について教えて下さい。
A16:救急症例とは、診療時間内、外を問わず興奮状態、意識障害、昏迷、自殺企図な
どのために救急対応する必要のある症例となります。
Q17:リエゾン症例の定義について教えて下さい。
A17:リエゾン症例とは、他科において診療中の患者で精神症状が出現したために診療
を依頼された症例となります。その際、往診または外来で診る場合は外来症例、
入院させて診る場合は入院症例となります。他科との密接な連携を必要とします。
Q18:合併症症例の定義について教えて下さい。
A18:合併症症例とは、身体疾患を合併して入院したか、あるいは精神科で入院治療中
に身体疾患が出現したため他科を受診させて、他科により診療が行われたか、あ
るいは他科の指示を受けて精神科主治医が治療をしている症例となります。この
場合、治療経過において他科の医師と密接な連携をとりながら治療していること
が必要です。ただし、軽症の肝疾患、皮膚科疾患、肥満などは含まれません。中
等度以上の重症度で他科の医師の診断治療を必要とする症例となります。この場
合、入院症例となります。
Q19:地域医療症例の定義について教えて下さい。
A19:地域医療症例とは、デイケア、デイナイトケア、社会復帰施設、社会福祉施設等
に入所あるいは利用している症例となります。この場合、主治医として利用施設
とのかかわりの内容を明記することが必要です。基本的には外来症例となります
が、入院症例において入院中に上記の施設と連携し、施設利用の準備をおこなっ
たことが明記されていれば可とします。
Q20:行動制限症例の定義について教えて下さい。
A20:行動制限症例とは、個室隔離、身体拘束をおこなった症例となります。この場合、
治療形態は入院症例となります。
Q21:児童・思春期症例の定義について教えて下さい。
A21:これまで児童・思春期症例は、F7(精神遅滞)
、F8(心理の発達障害)、F9(小児
期および青年期に通常発症する行動および情緒の障害)
、F50(摂食障害)でした
が、これらに F4(神経症性障害、ストレス関連障害および身体表現性障害)が加
わりました。以上の疾患で診療開始時に 18 歳未満の患者が該当することになりま
す(平成 23 年 11 月 19 日改訂)。
F2(統合失調症、統合失調症型障害及び妄想性障害)
、F3(気分[感情]障害)は、
たとえ 18 歳未満でも児童・思春期症例の対象にはなりません。
Q22:外来症例の定義について教えて下さい。
A22:治療形態を外来とする症例報告は、一時期外来で診療に当たった時期があるとい
う症例ではなく、外来での診断や治療が重要であった症例とし、外来での関わり
を中心に記載して下さい。
Q23:ひとつの症例で外来と入院のどちらも診ている場合、治療形態の選択はどうすれ
ばよいでしょうか?
A23:外来から入院または入院から外来を通して経験した場合、主に治療に関わった方
のどちらか一方を選択して下さい。外来・入院の両方を選択する事はできません。
ただし、治療場面との兼ね合い等がありますので、Q16~20およびQ22を
合わせてご確認下さい。
Q24:研修施設が研修医ごとに保管すべき症例対照表はどのようなものですか?
A24:下記の例をご参照下さい。
Q25:研修手帳の「研修歴」は、研修開始日から研修終了までの全ての研修歴を記載す
るべきでしょうか?また、非認定研修施設が入っている場合どうすればよいでし
ょうか?
A25:研修手帳の研修歴は、研修開始日から研修終了までの全てを記載して下さい。ま
た、研修施設、非認定研修施設(研修期間に含める事はできない)を問わず全て
の研修施設を記載して下さい。ただし、非認定研修施設の場合は、『年月日』、『研
修施設名』、
『施設長名』のみを記載し(印鑑は必要なし)、欄内余白に『非認定』
と記載して下さい。
Q26:研修手帳の研修評価表について、指導医署名の記入時期はいつになりますか?
A26:「ガイドライン総論」1 年次、2 年次、3 年次の各欄には、研修開始日から 12 ヶ月
目、24 ヶ月目、36 ヶ月目に指導医署名(評価)をいただいて下さい。
「疾患別ガ
イドライン」は、36 ヶ月目に指導医署名(評価)をいただいて下さい。なお、
「疾
患別ガイドライン」については、研修の最終年度 1 年間に指導いただいた先生の
署名になります。
Q27:研修期間が 3 年を超える場合、研修手帳の研修評価表の記入時期はいつになりま
すか?
A27:「ガイドライン総論」の 1 年次、2 年次の各欄には、研修開始日から実際に研修期
間に算入する期間(非認定施設、休職等の時期を除く)の 12 ヶ月目、24 ヶ月目に
指導医署名(評価)をいただいて下さい。
「ガイドライン総論」の 3 年次の欄と「疾患別ガイドライン」は、研修終了時に
指導医署名(評価)をいただいて下さい。なお、
「疾患別ガイドライン」について
は、研修の最終年度 1 年間に指導いただいた先生の署名になります。
※Q27【見本2】をご参照下さい。
Q28:研修手帳の研修評価表の記載方法を教えて下さい。
A28:「指導医署名」
、
「指導医評価年月日」の記載方法は下記の見本をご参照下さい。
「↓」や「〃」による省略は認められません。
【「ガイドライン総論」について】
【見本1】3 年で研修終了した場合
研修開始日が2012年4月1日で、 専門医制度研修施設であるA病院にて、指導医(精神 太郎)のもと3年間常勤勤務にて研修を行った。
※ 2015年度の精神科専門医認定試験に受験申請する。
Ⅰ. 患者および家族との面接
年 自 己 指導医
次 評 価 評 価
①患者及び家族に対する接し方
ならびに説明
1
2
3
1
2
3
②病歴聴取
B
B
A
B
A
A
B
A
A
B
A
A
指導医署名
精神 太郎
精神 太郎
精神 太郎
指導医評価
年・月・日
2013.
2014.
2015.
2013.
2014.
2015.
3
3
3
3
3
3
. 31
. 31
. 31
. 31
. 31
. 31
Ⅱ. 疾患の概念と病態の理解
1
2
3
②各疾患に関する代表的な成因仮説 1
の理解
2
3
ームにて署名。以降については、同一の指導医
であれば、印鑑でも可。
「指導医評価年・月・日」も同様。
矢印( ↓ )や〃による省略は認められません。
※1 それぞれの項目の最初とは?
年 自 己 指導医
次 評 価 評 価
①各疾患の概念の理解と病態の把握
それぞれの項目の最初 (※1) は自筆フルネ
B
B
A
B
A
A
B
A
A
B
A
A
指導医署名
精神 太郎
精神 太郎
精神 太郎
指導医評価
年・月・日
2013.
2014.
2015.
2013.
2014.
2015.
3
3
3
3
3
3
. 31
. 31
. 31
. 31
. 31
. 31
各項目の①。
なお下記も初めの項目であるため自筆が必要。
36 頁Ⅲ. ⑧ 1,2,3 年次
38 頁Ⅵ. ⑤ 1,2,3 年次
【見本2】3 年以上研修した場合
研修開始日が2012年4月1日で、 1年次は専門医制度研修施設であるA病院にて、指導医(精神 太郎)のもと常勤勤務にて研修を行った。
2年次より勤務先が異動となり、専門医制度研修施設であるBクリニックにて、 指導医(神経 二郎)のもと常勤勤務にて研修を行った。
2年次終了後、育児休暇を1年間(2015年3月まで)取得し、2015年4月より専門医制度研修施設であるC病院にて、指導医(学会花子)のもと
常勤勤務で研修を行った。これにより合計で3年間常勤勤務にて研修を行った。
※ 2016年度の精神科専門医認定試験に受験申請する。
Ⅰ. 患者および家族との面接
年 自 己 指導医
次 評 価 評 価
①患者及び家族に対する接し方
ならびに説明
1
2
3
1
2
3
②病歴聴取
B
B
A
B
A
A
B
A
A
B
A
A
指導医署名
精神 太郎
神経 二郎
学会 花子
神
経
学
会
指導医評価
年・月・日
2013.
2014.
2016.
2013.
2014.
2016.
3
3
3
3
3
3
.
.
.
.
.
.
31
31
31
31
31
31
年 自 己 指導医
次 評 価 評 価
1
2
3
②各疾患に関する代表的な成因仮説 1
の理解
2
3
ームにて署名。以降については、同一の指導医
であれば、印鑑でも可。
「指導医評価年・月・日」も同様。
Ⅱ. 疾患の概念と病態の理解
①各疾患の概念の理解と病態の把握
それぞれの項目の最初 (※1) は自筆フルネ
B
B
A
B
A
A
B
A
A
B
A
A
指導医署名
精神 太郎
神経 二郎
学会 花子
神
経
学
会
指導医評価
年・月・日
2013.
2014.
2016.
2013.
2014.
2016.
3
3
3
3
3
3
.
.
.
.
.
.
31
31
31
31
31
31
矢印( ↓ )や〃による省略は認められません。
【「疾患別ガイドライン」について】
【見本】
それぞれの項目の最初 (※2) は自筆フルネ
統合失調症の概念と病態の理解
①統合失調症の概念と病態の理解
② 神経科学の最近の知見
③ 代表的な病因仮説の理解
指導医
評 価
指導医署名
指導医評価
年・月・日
B
B
精神 太郎
2015. 3 . 31
B
A
2015. 3 . 31
A
A
2015. 3 . 31
自 己
評 価
指導医
評 価
指導医署名
指導医評価
年・月・日
A
B
精神 太郎
2015. 3 . 31
② 統合失調症の診断・鑑別診断
③ 身体的及び神経学的診断
A
A
2015. 3 . 31
43 頁 統合失調症の診断と治療計画 (2) ⑥
A
C
2015. 3 . 31
49 頁 神経症性障害などの診断と治療計画(2) ⑥
であれば、印鑑でも可。
「指導医評価年・月・日」も同様。
矢印( ↓ )や〃による省略は認められません。
※2 それぞれの項目の最初とは?
統合失調症の診断と治療計画(1)
① 精神症状の的確な把握※※
ームにて署名。以降については、同一の指導医
自 己
評 価
各項目の①。
なお下記も初めの項目であるため自筆が必要。
54 頁 アルコール・精神作・・・の診断と治療計画 (2) ⑤
「自己評価」と「指導医評価」が、2段階食いちがう場
56 頁 症状性を含む器質性精・・・の診断と治療計画 (2) ⑥
合は話し合ってその後の評価の参考にする。
Q29:研修手帳の「症例一覧表」と受験申請時に提出する「経験症例数(治療場面・治
療形態を含む)リスト
症例報告数(治療場面・治療形態を含む)リスト」の記
載方法を教えて下さい。
A29:記載方法は下記の見本をご参照下さい。
研修手帳の「症例一覧表」は、経験した症例をもとに該当する治療場面、治療形
態の欄に○を記載して下さい。また、受験申請の際に症例報告として提出する症
例には、症例報告欄にも○を記載します。
「経験症例数(治療場面、治療形態を含む)リスト・症例報告数(治療場面、治療
形態を含む)リスト」は、
「症例一覧表」をもとに転記して下さい。
「症例一覧表」に記載した○の数と「経験症例数(治療場面、治療形態を含む)リ
スト・症例報告数(治療場面、治療形態を含む)リスト」の数は合致していなけ
ればなりません。
【見本】
【症例一覧表】
統合失調症 (経験症例数10例以上、症例報告2例以上)
症例
番号
研修施設
No.1
××病院
2011.5.1-2012.11.15
妄想型統合失調症
F20.0
No.2
××病院
2011.10.15-2012.3.31 破瓜型統合失調症
F20.1
No.3
××病院
2011.11.06-2012.2.16 破瓜型統合失調症
F20.1
No.4
××病院
2011.4.6-2012.3.31
妄想型統合失調症
F20.0
No.5
××病院
2011.6.1-2011-12.24 妄想型統合失調症
F20.0
No.6
××病院
2011.4.15-2012.3.01
妄想型統合失調症
F20.0
No.7
○○病院
2012.4.8-2012.7.11
妄想型統合失調症
F20.0
No.8
○○病院
2012.9.1-2012.12.11
妄想型統合失調症
F20.0
No.9
○○病院
2012.8.16-2012-9.30 妄想型統合失調症
F20.0
No.10
○○病院
2012.7.9-2012.11.30
破瓜型統合失調症
F20.1
○
○
No.11
○○病院
2012.5.19-2013.3.21
妄想型統合失調症
F20.0
○
○
No.12
○○病院
2012.1202-2013.3.30 破瓜型統合失調症
F20.1
○
○
No.13
△△診療所
2013.4.4-2013.10.31
妄想型統合失調症
F20.0
No.14
△△診療所
2013.5.6-2013.12.10
妄想型統合失調症
F20.0
No.15
△△診療所
2013.6.22-2014.1.28
破瓜型統合失調症
F20.1
No.16
△△診療所
2013.4.10-2014.331
破瓜型統合失調症
F20.1
診療期日
疾患
【経験症例数(治療場面・治療形態を含む)リスト】
ICD-10
症例 急性
報告 期
救急
○
行動 地域
制限 医療
○
○
○
○
合併症
・リエゾ ン
入院
非自発
的入院
○
○
○
○
○
○
○
○
外来
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
【症例報告数(治療場面・治療形態を含む)リスト】
Q30:研修手帳「研修評価表」の評価基準について?
A30:「総論(62 項目)
」
、
「疾患別(266 項目)
」それぞれについて、D(未経験)判定が
10%未満、D 判定を除いた項目の 60%以上が B(ほぼ目標に達した)判定以上であ
ることを目標とします。算定は、指導医の評価に基づき行って下さい。
基準に満たない場合は、① C(更に努力を要する)判定の項目に関するレポート
を提出、② 研修の延期追加のいずれかが必要です。
Q31:治療場面の急性期について、経験症例数の報告および症例報告の提出をする必要
はないのでしょうか?
A31:急性期は定義が難しく経験症例数の報告、症例報告の提出は必要ありません。
Q32:研修手帳の症例一覧表の記載欄が足りない場合は、どうしたらよいのでしょうか?
A32: 研修手帳の余白に記載、追加症例を記載した用紙を添付、または別に作成した一
覧表を添付する等して下さい。
Q33:初期臨床研修の症例は、使用できないのでしょうか?あくまで初期臨床研修終了
後の症例に限るのでしょうか?
A33:初期臨床研修中のみ主治医として携わった症例は使用できません。ただし、初期
臨床研修中から主治医として診療を開始した症例で、研修開始日以降も主治医と
して引き続きみられている場合は使用可能です。また、初期臨床研修中から、研
修施設で指導医の指導をうけている症例に限ります。
Q34:症例報告の書き方について教えて下さい。
A34:下記をご参照下さい。
あわせて「精神科専門医 認定試験 受験者の手引」も確認して下さい。
(記載要領)
・パソコン使用(手書き不可)
・文字サイズ 10~12 ポイント、
・A4 用紙に縦方向 片面のみに記載
・横書きで 1 頁 40 字×30 行程度
・字数 1,500~2,000 字
※記載項目は含める([症例]
:4 字、
[初診時主訴]
:7 字、
[家族歴]
:5 字 等)
※スペースは含めない
・字数を症例報告の最後に記載
・図表は使わず、各種検査結果は所見のみを記載
・固有名詞は使用不可(人名・地名・国名・会社名・団体名 等)
※固有名詞については、イニシャルではなく出現順に A,B,C 等で記載する
(例:A 市、B 病院)
。ただし、申請者が診療を行った医療施設については、B 病院とはせず、
「当院」
、
「当科」と表現する。
・年月日について
年 → X 表記
月日 → 数字で記載
※主治医として関わり始めた年を X 年とし、X-1 年、X+3 年等の表記を用いる。
治療中断時期がある場合は、申請者が最初に主治医として関わった年を X 年とする。
(例:X-5 年 6 月 7 日)
(記載項目)
[症例]:必須
[初診時主訴]:必須ではない
[家族歴]:必須
[既往歴]:必須
[生育・生活歴]:必須
[病前性格]:必須ではない
[現病歴]:必須
[初診時所見、診断とその根拠、治療方針]:必須
[治療経過]:必須
[考察]:必須
「試験に関する項目」
Q1:精神科専門医認定試験の受験資格要件は?
A1:精神科専門医制度規則第 6 条により、
(1)日本国の医師免許証を有するもの
(2)精神科臨床研修開始時に学会員であるもの
(3)5 年以上の臨床経験を有するもので、第 9 条に規定する研修施設において
施行細則に定める研修ガイドラインにより、
精神科臨床研修を 3 年以上受け、
その課程を修了したもの(なお、上記の研修を開始するものは研修開始申請
書を学会に提出のこと)
卒後 1 年目 卒後臨床研修(初期臨床研修)
卒後 2 年目 卒後臨床研修(初期臨床研修)
卒後 3 年目 4 月~6 月 研修開始申請書提出
卒後 4 年目
卒後 5 年目
精神科専門医制度研修修了
卒後 6 年目 精神科専門医認定試験 受験申請
Q2:精神科専門医認定試験の受験申請から専門医認定までのタイムスケジュールは?
A2:認定試験申請書類等提出 (受付期間:4 月 1 日~4 月 30 日 当日消印有効【厳守】)
・提出書類
①受験願書
②研修手帳(指導医による評価済み)
③症例報告(10 例以上、各症例には表紙を添付する事)
④経験症例数(治療場面・治療形態を含む)リスト・症例報告数(治療場面・
治療形態を含む)リスト
⑤申請者チェックリスト
※①、④、⑤は、ホームページ(会員専用)に掲載されています。
※③の表紙は、ホームページ(会員専用)に Word 版と PDF 版(PDF 版は「受験者
の手引」内)が掲載されています。
↓
申請書類資格(症例報告含む)審査
(5 月~6 月)
↓
受験者に資格・症例報告審査結果ならびに筆記試験・口答試問の期日と場所の通知 (7 月)
↓
精神科専門医認定試験(筆記・口答試問)
(原則 8 月 第 5 週 土・日
※第 5 週がない場合、9 月 第 1 週 土・日)
↓
認定試験結果通知
(9 月)
Q3:受験願書の「研修歴」は、いつからの内容を記載するべきでしょうか?
A3:受験願書の研修歴は、医師免許取得後から受験申請時までの全て(研修施設、非認
定研修施設を問わず)を記載して下さい。ただし、非認定研修施設の場合は、余白
に『非認定』と記載して下さい。また、休職期間がある場合は、その期間と理由(留
学・産休・育児休暇・病気療養等)を記載して下さい。
Q4:受験願書の「臨床研修歴」
、
「精神科臨床研修歴」とは?
A4:受験願書の「臨床研修歴」は、初期臨床研修からの全ての研修歴(他科を含む)、
「精神科臨床研修歴」は、研修開始申請書に記載の研修開始日からの精神科研修歴
(非認定研修施設を除く)を記載して下さい。