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TOEIC Newsletter
®
高校生の英語コミュニケーション力
強化に向けた特色ある取り組み
Special Issue
福井県教育庁…………………………… 2
Case Study
東京都立千早高等学校……………… 4
京都府立嵯峨野高等学校……………… 6
Information…………………………… 8
vol.124
December 2014
Special Issue 福井県教育庁
「授業」
で発信力を鍛え
「事業」
で動機づけ、
表現力向上
海外語学研修の成果はTOEIC®テストで可視化
福井県高校生海外語学研修の様子
カリフォルニア州Apple Valleyの Hi-Desert
Center for Spiritual Livingにて家事の分担
についてのレクチャー(2013年3月)
福井県では、高校1年生向けに英語で県の特色などを紹介するオリジナル教材を制作した
り、高校2年生の希望者100人を米国へ2週間派遣する海外語学研修事業を行ったりする
など、特色ある取り組みを通じて、英語による発信力の強化やモチベーションの向上、
アイ
デンティティ教育の充実を目指しています。
海外語学研修事業では、TOEICテストを活用
して成果の可視化も行っています。学校の
「授業」
と福井県教育庁が推進する
「事業」
で実
践的な英語力を鍛える同県の取り組み、
さらに外部検定試験受検の意義を伺いました。
1996年に設立された6年生から12年生を対
カリフォルニア州H e s p e r i a市
象とした公立学校、TAFアカデミーワシントン
Cypress Elementary School
州サウスキングカウンティにて
(2014年3月)
での研修(2013年3月)
ふるさと福井の伝統・文化を英語で学び
グローバルに活躍できる人材の育成を目指す
モチベーションを高める数々の英語事業を提供
海外語学研修ではTOEIC®スコアが大幅アップ
ると得点が大きく伸び、昨年度は全参加者の平均は54.4
て、田中氏は
「授業を見直す上でも、まず英語教育全般の
点もアップしました
(下表)
。
「現地の家庭に滞在するという
達成目標を設定し、各能力をどう評価するかの基準を明ら
のは、英語学習の強いモチベーションになります。得点アッ
かにして、基準に達するための授業を行うという包括的な
福井県では、2011年に英
福井県では、
「福井県英語教員海外派遣研修事業」
をは
プは2週間の現地研修だけの効果ではなく、派遣前に各自
視点が必要でしょう。それぞれの能力がどう評価されるか
語教育の目標を
「実生活の中
じめとする数々の英語に関する
「事業」
を提供しています
(コ
が英語力向上に励んだ成果でもあるでしょう」
と田中氏は動
が分かれば生徒も学びやすくなる。スピーチやプレゼンテー
に生きる国際感覚や使える英
ラム参照)
。生徒が身近に英語を使える場を提供し、英語
機づけの大切さを強調します。
ションなどのパフォーマンステストも重視すべきでしょうね」
語力を養う英語教育を推進
に対するモチベーションの向上を目指します。
■2013年度「福井県高校生海外語学研修事業」派遣前後のTOEICスコアの推移
と話します。
し、ふるさと福井に誇りを持
福井県ならではの取り組みとしては、県内の高校2年生
ち、グローバルな視野をもっ
100人を米国に15日間派遣する
「福井県高校生海外語学
て幅広い分野で活躍できる人
研修事業」
があります。2011年度から実施している同事業
材の育成」
と定めました。こ
の目標のもとに、福井県では
「授業」
と
「事業」の二方面か
福井県教育庁 学校教育政策課
参事
(英語教育)
田中 宏明 氏
派遣後
265.6
193.4
459.0
差
+33.8
+20.6
+54.4
般家庭へのホームステイや語学研修、現地高校生との交流
や大学などの施設の視察を行っています。研修の成果を測
教員の指導力向上に関しても、生徒に英語で授業をする
場合、既習の語彙を上手く組み立て、パラフレーズしながら、
分かりやすく伝えることが重要だと田中氏は言います。また、
校内での生徒の英語力の検証だけでなく大学入試において
も外部検定試験の活用がより強く求められている状況の中
英語教員も外部試験を体験し
生徒の指導や作問に生かしてほしい
で、中学校・高校の英語教員が外部検定試験を受検するこ
ら小中学生、高校生の英語力強化に取り組んでいます。
るために、例年全ての参加者が渡航前の12月と帰国後の4
高校生の授業では、
「何をどう伝えるのか」
というゴール
月にTOEICテストを受検するのもポイントです。
を意識しながら、大量のインプットとアウトプットを行うこと
測定の指標にTOEICテストを選んだ経緯について、田中
文部科学省から昨年末に公表された
「グローバル化に対
ることが予測されます。その試験を先生方が自ら体験するこ
で、4技能をバランスよく鍛えることに留意しています。例
氏は
「信頼性が高く、実践的なコミュニケーション力として
応した英語教育改革実施計画」
に即し、各自治体や教育機
とで、ご自身の英語力を測るとともに、生徒たちの指導や作
えば県の概要や特産品をテーマとしたDVD付きオリジナル
の英語力を安定して測ることができるのが理由です。日時と
関で授業の在り方が見直されています。こうした動きについ
問力の向上に生かしてほしいですね」
と期待を述べました。 教材
『Fuku-English』
では、よく使われる会話表現や福井
会場を自由に設定してTOEICテストの実施ができる点もメ
に関する情報を英語で学習した後、各レッスンの最後で生
リットですね」
と説明します。毎年、研修後は研修前に比べ
徒がテーマについて調査したことを英語でプレゼンテーショ
ンする構成になっています。
福井県教育庁学校教育政策課参事の田中宏明氏は、全
県立高校の1年生が使うこの教材の狙いについて
「生徒たち
が、ふるさと福井を誇りにして、しっかりしたアイデンティ
ティを持ち、郷土について語
るべき知 識を英 語で蓄え、
表現方法を学び、発信して
いく力を身につけることを目
標にしています」
と語ります。
2
は、生徒の語学力の向上と国際的視野の拡大を目標に、一
Listening
Reading
合計
派遣前
231.8
172.8
404.6
とについて、
「今後は大学入試でも、就職でも、TOEICテス
トなどの外部検定試験による英語力評価がますます活用され
福井県が取り組むさまざまな
「事業」
福井県では、教員の指導力を高めて、生徒
が将来求められる高い英語力を養うために、
教員および生徒を対象とした次のような
「事
業」
を積極的に主催しています。
福井県英語教員海外派遣研修事業
2012年度より、中高の英語教員10名程度
を対象として米国ラトガース大学に1カ月間
議して作成した福井県英語教員のためのオリ
ついて理解を深め、それを英語で発信でき
ジナルカリキュラムに沿って最新の英語教育
理論について学びます。特に、日本で使用し
ている教科書を持参し、模擬授業を行って
意見を交換し合う、授業改善のためのマイク
る生徒の育成を図ります。
ロティーチングの時間を重視しています。
イングリッシュ・タウン・ウォーキング
派遣しています。2014年度には、小学校外
国語活動のより一層の充実と英語の教科化
を見据えて小学校教員も1名派遣しました。
『Fuku-English』
の学習で身につけた英語力
を活かして外国語指導助手
(ALT)
を案内す
ることによって、英語のコミュニケーション
福井県教育委員会とラトガース大学とが協
能力を向上させるとともに、福井県の魅力に
このほかにも、
「全国高校生英語ディベート
大会」への出場校を決める福井大会を開催
する上で、同大会の参加生徒を対象にディ
ベートスキルの向上を目的とした研修会を
行ったり、英語教員やALTを対象にディベー
トのジャッジ講習会を開催して指導力の向上
を図ったりするなど、各学校での取り組みを
県全体で高めていく事業を通じ、英語教育
の向上に取り組んでいます。
3
Case Study
東京都立千早高等学校
英語とビジネス教育を二本の柱に
将来を見据えた「使える英語」を楽しく学ぶ
東京都立千早高等学校
東京都立千早高等学校は進学型専門高校として、
英語とビジネスに特化した教育を実践しています。
英語教育に関しては
「使える英語」
を楽しく学ぶことを基本方針に、
「多読と発表(ERP:Extensive Reading & Presentation)
」
をはじめと
する独自の取り組みによってコミュニケーション能力の育成を図っています。
英語が好きで学習意欲も高い生徒が多い同校
では、1年生からTOEIC Bridgeを実施し、
「聞く力」
の測定に役立てています。
英語の授業数は都立高校で最多
「使える英語」の習得に向けた独自の教育
校長
林 修 先生
主任教諭
下山 宣子 先生
います。英語だけで3日間を過ごす
「ブリティッシュヒルズ」
「半分がリスニング問題で構成されているため、普段の授業
書くという課題にも取り組んでいます」
と話します。
(福島県)
におけるイングリッシュキャンプは1年次最大の行
ではなかなか評価しづらい
『聞く力』を測ることができるの
事であり、1年間のERPの成果を発表する場にもなっていま
が、TOEIC Bridgeの良さです。定期テストの成績はいま
1年次から段階的に取り組むERP
3年次には社会問題をテーマに英語で発表
す。2年生の修学旅行ではマレーシアを訪ね、現地の高校
ひとつだった生徒が、リスニングテストで高得点を取ること
生との交流や企業見学などを通じて英語とビジネスを実践
もあり、それまで十分に把握できなかった生徒の英語力に
的に学びます。そのほか、夏休みの語学研修や海外大学と
気付くことがあります」
と言います。多読はリスニング力を
前提とした学習の在り方が求められるようになったことが開
同校の英語科目の中で最も特色ある取り組みが、学校設
連携した通信英語教育プログラムなど、意欲のある生徒に
伸ばすといわれており、その効果を図るためのツールとして
校の経緯です。グローバルな社会環境の中で自立できる人
定科目の
「ERP」
です。教科書以外の英語の本を読んだり、
はさらに英語を磨くための機会があります。
も活用しています。
材を育成するため、大学卒業後を見据えたキャリア教育の
それを紹介したりする授業で、1年生は
「Oxford Reading
「本校は英語好きな生徒が多く、休み時間には英語で会
本年度はイギリスのバンガー大学で行う語学研修の参加
一環として、
英語とビジネスに特化した教育を行っています」
Tree」
というイギリスの小学校で教科書として使われている絵
話する声も聞こえてきます。英語への興味関心を伸ばす教
者に対し、試験的にTOEICスピーキングテストを実施しま
と林修校長は説明します。
本の読み聞かせなど、英語に親しむことから始めます。2年
育が功を奏したと自負しています」
と林校長は語ります。
した。
「初めてで不慣れだったせいか、生徒には若干ハード
そうした教育方針から、同校では
「使える英語」
の習得を
生になると、ドラマ仕立てで発表したり、徐々にインプットと
重視した独自の英語教育を実践しています。英語の授業は
アウトプットが一体になった活動を行っていきます。そして3
都立高校で最多を誇り、3年間で23単位、選択科目も含め
年生では、ビジネス科目で取り組む調査研究のプレゼンテー
ると最大33単位を履修することができます。下山宣子主任
ションを英語で行います。環境や食糧問題などをテーマに、
教諭は
「単位数が多いことの利点は、共通のシラバス以外に
その原因や解決策について1・2年生で培った英語スキルを
同校では1年生は年に2回、2年生は年に1回、TOEIC
される問題を、アウトプットの授業に応用してみたいと話し
教師の裁量で多彩な授業活動が行えることです。例えば2
駆使して発表する3年生のERPの授業は、同校の二本の柱で
Bridgeを実施しています。導入理由は、TOEICテストより
ます。下山主任教諭自身もTOEICテストを受験し、生徒と
年生の選択科目では、IIBCエッセイコンテストに応募するた
ある英語とビジネスを融合させた取り組みといえるでしょう。
も問題がやさしく、試験時間も60分と短いことから、生徒
ともに楽しく英語を学ぶという姿勢で、英語力と授業力の
め、外国人教師にコメントをもらいながらライティング演習
また同校では、英語を楽しく学ぶことを何よりも重視して
が気軽に取り組めるテストだからです。
さらに菊地愛教諭は、
向上を図っていきたいと意気込みます。
とビジネス教育を二本の柱とする進学型専門高校です。
「少
子化が進む中、専門高校においても四年制大学への進学を
ルが高かったようです。ただ、ライティングも含めて発信力
定期テストでは測りづらい
「聞く力」をTOEIC Bridge®で測定
■千早高等学校 2012年度・2013年度入学生のTOEIC Bridge®平均スコアの推移
L平均
2011年度入学生
2011年度入学生
180
180
90
R平均
120
108.0
50.0
90
60
58.0
30
30
0
1年次1回目
119.9
108.0 56.8
50.0
119.9
56.8
63.1
63.1
58.0
2年次
1年次1回目
120
90
2年次
(2012年4月実施)(2012年4月実施)
(2014年3月実施)(2014年3月実施)
※L=Listening、R=Readingを意味します。
4
2012年度入学生
L平均
2012年度入学生
180
180
150
150
60
0
R平均L平均
120
107.8
51.9
90
60
55.9
30
30
0
1年次1回目
TOEIC Bridge®
English Room:
多読の授業で活用する本が
たくさん置いてあります。
●定期テストで測りづらいリスニング
107.8 111.1
51.9 51.9
55.9
59.1
1年次2回目
1年次1回目
111.1
51.9
59.1
スコアを正確に測定できる。
●大学でプレイスメントとしてTOEIC
テストを受けるケースが多いため、
高校でTOEIC Bridgeを受けてお
くと有利。
Bridgeスコアを持ってい
ると、一部の大学入学試験で英語
試験が免除になったり、選考で有
1年次2回目利になる。
ます。また、写真描写問題などスピーキングテストに出題
2004年に開校した新しいタイプの進学型専門高校で、
「ビジネ
スコミュニケーション科」
として英語とビジネス教育に重点を置い
た教育課程を編成し、文系大学進学を目指した特色ある教育に
取り組んでいる。文部科学省
よりSELHi(2006 ~ 2009
年度)
、東京都より
「言語能力
向上推進校」
(2011年度)
、
●TOEIC
(2013年4月実施)(2013年4月実施)
(2014年3月実施)(2014年3月実施)
にはいいテストだと思います」
と下山主任教諭は感想を述べ
学校名:東京都立千早高等学校
設立:2004年
生徒数:619人
(2014年12月現在)
R平均
スコア活用ポイント
150
60
0
R平均L平均
が求められる時代ですので、もう少し力をつけてから受ける
学校概要
2回目はスコアがアップ。特にリスニング力の向上が目立ちます。
120
菊地 愛 先生
を行っています。夏休みには、500ワード以上のエッセイを
今年創立11年目となる東京都立千早高等学校は、英語
150
教諭
多読を行っている生徒:
みんな熱心に取り込んでいます。
「英語教育重点校」
(2014年
度)に指定され、英語教育の
改善を図っている。
※SELHi:スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール
5
Case Study
京都府立嵯峨野高等学校
将来のグローバルリーダーとしての活躍を支える
高度な英語コミュニケーション力を養成
京都府立嵯峨野高等学校
京都府立嵯峨野高等学校は、1996年に発足した同校独自の専門学科
「京都こすもす科」
を中心に先進的な教育を実践
してきました。
今年、
スーパーグローバルハイスクール
(SGH)
指定校となり、
すでに指定を受けたスーパーサイエンスハイ
スクール
(SSH)
の取り組みと合わせ、
新たな枠組みでグローバル人材の育成を目指しています。
「アカデミックラボ」
をはじ
めとする探求活動を通じて、
課題探求・解決能力とともに国際社会にも通用するコミュニケーション力の育成を図ります。
校長
山口 隆範 先生
教諭
伊藤 文昭 先生
教諭
神脇 順子 先生
教諭
加藤 治之 先生
専門性を取り入れた高度な教育を
展開する「京都こすもす科」
新たな枠組みによる探求学習を主軸とした教育プログラム
育むために生徒の主体的な学習をいかにサポートするかを重
施しています。加藤治之教諭は
「本校では特に事前の試験
を実行しています。SSH・SGHは、教育課程の研究開発
視して指導を行っています」
と説明します。
対策を行っていません。普段の英語学習の成果を測るもの
校という側面があるため、同校で成功した取り組みは、将
同校では英語の授業は基本的に英語で行い、4技能の習
さしという位置付けでTOEICテストを活用しています。2年
京都府立嵯峨野高等学校の
「京都こすもす科」は、単な
来的に学習指導要領に反映される可能性があります。
得に力を入れてきましたが、探求学習の成果を英語で発表す
次の3学期と3年次の2学期に試験を行い、どれだけ英語力
るとなると、高いレベルの英語力が要求されます。神脇順子
が伸びたかを生徒に実感してもらうようにしています。毎回、
る進学のための教育ではなく、大学で学ぶような専門性を
探求活動を通じて創造性を育むとともに
生徒のコミュニケーション力を鍛える
教諭は、
「ただ英語を話せるというのではなく、基本的な学力
120名程度が受験し、600点以上が25 ~ 30%という結
や論理的思考力を土台として身につけた上で、自分の考えを
果ですが、できればそれを50%まで引き上げたいですね」
と
表現できるような発信力を鍛える必要があります」
と話します。
語ります。
成されていましたが、本年度入学生から人間科学と自然科
同校のSGHの取り組みにおける主要プログラムが、2年次
そこで1年次に外国人教師や京都大学大学院生と一緒に英
一方、神脇教諭は、
「TOEICテストは、英語学習に対す
学の文理2系統に改編されました。その経緯について、山
の
「アカデミックラボ」
です。少人数による探求活動を通じて、
語で科学について学んだり、日本語で論理的思考力や表現力
る動機付けとしての効果も大きいと思います。高校3年間、
口隆範校長は、
「本校が育てたいのは、どこにいても、どん
課題設定・解決能力を育成することが狙いです。従来は京
を養うトレーニングを行うなど、探求学習に向けた準備を行
TOEICスコアを目標に英語の勉強を頑張り、志望大学に合
な職業に就いても自分の能力を発揮できる人材です。今や
都こすもす科のみの授業科目でしたが、本年度入学生より普
います。またハーバード大学や海外の高校との相互交流を通
格した卒業生がいました。彼女は今、大学で外国語を学ん
文系・理系を問わず、国際舞台で通用する英語力を身につ
通科にも広げました。生徒自ら課題を選び、その解決策を考
じてオープンマインドやチャレンジ精神に触れ、実践的な場
でいますが、大学生、社会人になっても自分の実力をチェッ
ける必要があります。そこで、英語を専門科目としていた
え、
最終的にはそれを英語で発信できるようになるまでをゴー
でコミュニケーション力を養成する取り組みも行っています。
クできる共通のメジャーがあることは、勉強を継続する上で
国際文化系という看板を下ろし、学校全体として英語力を
ルとしています。伊藤文昭教諭は、
「例えば今年の2年生は、
高めていくという方針に切り替えたのです」
と説明します。
自然環境や歴史・文化に恵まれた嵐山地域の特性を生かし、
また同校は、平成24年度スーパーサイエンスハイスクー
その未来を構想するというテーマで探求学習に取り組んでい
ル
(SSH)
の指定に続き、本年度よりスーパーグローバルハ
ます。メインストリートの混雑解消のための歩行者天国化、
イスクール
(SGH)
の指定校となりました。これまで京都こ
清流を利用した小水力発電、嵐山マラソンなど、生徒たちは
同校では、京都こすもす科の国際文化系統および普通科
すもす科を中心に培ってきた先進的な教育を基盤として、
独創的な提案をしています。私たち教師もそうした創造性を
の国際文化コースの2・3年生を対象にTOEICテストを実
一部取り入れた教育を実践することにより、国際社会で活
躍できるリーダーの育成を目指しています。昨年度入学生
まで、同科は人文社会、国際文化、自然科学の3系統で構
一つの励みになるのではないでしょうか」
と話します。グロー
英語学習の成果を測るものさしとして
有用なTOEIC®テスト
■嵯峨野高等学校 2011年度・2012年度入学生のTOEIC®スコア分布の推移
43.1点上昇
2012年度入学生
(104人)
UP
TOEICスコア平均:2年次 462.4点 / 3年次 530.9点
2年次(2013年2月実施) 3年次(2013年10月実施)
800 ~
750 ~ 800
700 ~ 750
650 ~ 700
600 ~ 650
550 ~ 600
500 ~ 550
450 ~ 500
400 ~ 450
~ 400
2%
1%
3%
2%
2%
13%
17%
11%
17%
33%
3%
1%
5%
7%
14%
7%
12%
13%
15%
24%
800 ~
750 ~ 800
700 ~ 750
650 ~ 700
600 ~ 650
550 ~ 600
500 ~ 550
450 ~ 500
400 ~ 450
~ 400
は将来につながる」
とその意義を強調します。
学校名:京都府立嵯峨野高等学校
設立:1941年
生徒数:普通科366人、京都こすもす科632人(2014年11月現在)
2013年度TOEIC IPテスト高校生平均スコア:2年次 402点/3年次 404点(出典:
「TOEICプログラム DATA & ANALYSIS 2013」
より)
TOEICスコア平均:2年次 468.9点 / 3年次 512.0点
置付けも高まっており、
「高校時代にチャレンジしておくこと
学校概要
半年余りでスコアは全体的に上昇。TOEIC IPテスト平均スコアを大幅に上回る。
2011年度入学生
(92人)
バル化時代の今、世界基準であるTOEICテストの社会的位
68.5点上昇
UP
2年次(2014年2月実施)
3年次(2014年9月実施)
1%
2%
0%
4%
1%
13%
14%
17%
17%
32%
3%
2%
2%
6%
11%
18%
20%
14%
13%
11%
嵯峨野高等女学校を前身に持つ70年以上の歴史を有する伝統
カワヨシノボリの体内総イオン
濃度の変化の研究
シンガポールのハイシンカト
リックスクールの生徒との交流
校。1996年、大学における学問研究につながる専門教育を施
すことを目的とした専門学科
「京都こすもす科」を設置。
SSHとSGHの指定を受け、
論理的かつ科学的なものの
見方・考え方を養い、グロー
バル社会に通用する真の学
力と人間力の育成に取り組
んでいる。
※ IP テスト:団体特別受験制度(IP : Institutional Program)
6
7
Information
TOEIC ® 公式教材シリーズ待望の
TOEIC ®テスト新公式問題集 Vol. 6発売
英語教員向けの効果的指導法セミナーを開催
IIBCは中学・高校の英語教員向けの
「高校英語教育のための効果的指導
法セミナー」を開催しています。同セミナーでは高校生を対象に行った
国際ビジネスコミュニケーション
協会(IIBC)
は、『TOEIC®テスト新
「TOEIC®テスト/ TOEIC Bridge® Can-Doアンケート調査実施結果」
公式問題集 Vol. 6』を本年11月
の紹介やTOEICプログラムの活用法などをご案内します。教員向けの研
中旬に発売しました。TOEICテス
修などを検討されている場合は当協会までご連絡ください。
トの制作機関であるEducational
Te s t i n g S e r v i c e( E T S )が
TOEICテストの制作と同じプロセ
スで書き下ろした練習テストを 2
回分収録。音声も T O E I C公式ナ
レーターが担当し、Vol. 5の特長
I Pテスト実施団体に詳細なフィードバックを
提供 ~「Score Data Checkup」~
IPテスト実施団体ごとの平均スコア、
スコア分布、属性(職種・役職・学年・
である細かなCDトラック分けやナ
専攻等)別平均スコア等をフィードバックする
「Score Data Checkup」
レーターの発音種類の記載等も
踏襲しています。『T O E I C ® テスト公式プラクティス リーディング編』、
『TOEIC®テスト公式プラクティス リスニング編』や『TOEIC®テスト 公式
の提供を開始しました
(対象:TOEICテスト/ TOEIC Bridge実施団体
のうち希望団体)。前回のデータとマッチングを行いスコアを比較すること
も可能です。IPテスト結果の検証にご活用ください。
問題で学ぶボキャブラリー』など、既刊のTOEIC公式教材シリーズと併せ
てTOEICテストの受験準備にご活用ください。
IIBCエッセイコンテストの応募作品数が
過去最多に
今年で6回目となる高校生を
対象とした
「IIBCエッセイコン
テスト」本選の応募作品数が
過去最多の137作品となりま
した。また学校単位で申し込
んでいただく奨 励 賞には23
校1,751名もの 高 校 生 にご
応募いただきました。同コンテストは、
「私にとっての身近な異文化」
をテー
マに行っているもので、今年は一般社団法人日米協会にご協力いただき、
TOEIC Bridge ® 表彰の実施
日米協会会長賞を新設。審査を経て、ダブル受賞者2名を含む計12名の
昨年、TOEIC Bridge団体特別受験制度をご利用いただいた高等学校・
受賞者が決定しました。受賞者の詳細はホームページでご確認ください。
中高一貫校を対象に、1年間の実施総人数が多かったベスト50校を表
http://www.toeic.or.jp/press/2014/p021.htmlguide_exams/
彰しました。今年度の活用については来年4月に表彰を行う予定です。
ご意見募集
[email protected]
TOEIC Newsletter に対するご意見・ご要望をメールでお聞かせください。
発行:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC)
IP事業本部
〒100-0014 東京都千代田区永田町2-14-2 山王グランドビル
TEL
(03)
5521- 5012 FAX
(03)
3581-5512
名古屋事業所
〒460-0003 愛知県名古屋市中区錦2-4-3 錦パークビル
TEL
(052)
220-0282
大阪事業所
〒541-0059 大阪府大阪市中央区博労町3-6-1 御堂筋エスジービル
TEL
(06)
6258-0222
公式サイト http://www.toeic.or.jp
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