森の恵みでネームプレート 森の恵を素敵な作品作り

森林資源活用プログラム
森の恵みでネームプレート
ー森の恵を素敵な作品づくりー
ねらい
自然物を素材として自分の好きな作品を作りなが
ら、創造性を高め、作る楽しさを味わいます。また木
工所や建具屋から出る端材も使うことで、森の木の活
◆ 場所:学校近くの森や森林公園、室内
◇ 時間:素材探し1時間、ものづくり2時間
◆ 時期:秋(10 月頃)
◇ 道具:どんぐりなどの実や枝、葉の自然物、ビニー
ル袋、グルーガン(ホットボンドともいう。ボンド
用についても考えます。
が早く固まるので使いやすい。手芸洋品店で 1,000
円前後で購入できる)または木工用ボンド、ノコギ
リ、作業台、ブルーシート、軍手、あれば万力、木
工所や建具屋から出る端材、キリまたはドリル、紐
すすめ方
1. 導入
ここでは、森の自然物を使って、家や部屋に飾るネームプレートを作ります。見本(34 ページ
写真)を見せてイメージを膨らませてから作品を作ってもよいですし、見本のイメージに固まら
ないように、あえて見本を見せずに好きなように作ってもよいです。
2. 森の恵を集めに行こう
①
秋の森は、どんぐりやまつぼっくりなど森の木々から実が落ち、足元を埋め、紅葉や落葉が始
まっています(11 月半ばを過ぎると、落ちたどんぐりはリスやネズミの食料として持っていか
れてしまうのでそれより前に計画を立てましょう)。
②
ビニール袋を持って、素材となる自然物を探して採取します。葉っぱなどの水分の多いモノは
日持ちしないため、小枝や実などの落下物が適しています。
③
「森のふしぎ発見隊(16 ページ)」の活動をしながら採取してもよいでしょう。秋の森で、不
思議なモノが新たに見つかるかもしれません。
3. ネームプレート作り
① 集めた自然物をビニール袋から出して、濡れていればタオルで水分をふき取ります(濡れている
とボンドがつきにくい)
② プレートとなる部分を端材の中から見つけます。大きさは好みに合わせ
て、ノコギリで切って調節します。
(小さすぎると字が入らなくなってし
まうので、10 ㎝×30 ㎝以上の大きさがよい)
③ ②にどのようなネームプレートを作る
か、自然物を置いて位置を決めます(鉛
筆で薄く下書きをしておくと作業がし
やすい)
ポイント
万力があれば万力に木を挟ん
で切ります。無い場合は二人一
組になって、一人が木を押さえ
て切ります。
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森林資源活用プログラム
④ グルーガン、または木工用ボンドを自然物に塗って、プレートの
板に付けていきます。
⑤ 最後に上の部分 2 箇所にキリか、ドリルで穴を開けて紐を通しま
す。
4. 作品の鑑賞会
森の恵みでネームプレート
・ 作品を並べてみんなで鑑賞し、工夫したところや自分のお気に
入りのポイントなどを紹介し合います。
・ どんな自然物があったか振り返ってみましょう。
・ 「板に使った端材は、ここで使われなければごみとなって燃や
されてしまうものです。日本中でたくさんの端材が再利用され
ることなく燃やされています。今回はみんなが使ってくれたお
かげで、この端材は素敵な作品に生まれ変わりました。」
「みん
なの暮らしの中には木でできたものがたくさんありますね?
家や机や鉛筆やノートや…。これら自然のモノを無駄にせずに使う工夫をみんなで考えてみま
しょう」
発 展
z
森の素材を使って色々なものづくりに挑戦してみましょう
→下記おすすめ資料参考
端材と木の実
を使った自由
木工作
どんぐりにキリ
で穴を開け、ツマヨ
ウジを刺せばコマ
に変身!
採取したツルを輪
にし、余りのツルを
クルクルと絡ませ
ていけば、簡単リー
スのできあがり。仕
上げに木の実をつ
けるとおしゃれに
安全対策
z
刃物の使用時は、刃物を持たない手に軍手をはめます(持つ手に軍手をすると滑ってしまうた。
また押さえている人も必ず軍手を着用します。
z
グルーガンの使用時は、ボンドが出る部分やボンドそのものがとても熱いので触れないように、
火傷をしないように注意します。
教科や行事とのつながり事例
★ 図工・文化祭で…
作品を文化祭で展示したり、体験コーナーを作って他の生徒に教えたりします。
おすすめ資料:「森の標本箱」小学館、「まるごとどんぐり」大滝玲子著/草土文化、「ドングリと木のみのこうさく」竹井
史郎著/小峰書店(木の実を使った工作や遊びをわかりやすいイラストや写真を使って紹介)
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