災害対策ガイドブック - 株式会社SCREENホールディングス

災害対策ガイドブック
印刷製版機器を災害から守るために
第三版
2008 年 9 月
はじめに
1995 年 1 月 17 日に阪神・淡路大震災(兵庫県南部地震・M7.2)が発生し、
戦後最大の人的・物的被害となりました。近年では、2004 年 10 月 23 日の新
潟県中越大震災、2005 年 3 月 20 日の福岡県西方沖地震、2005 年 8 月 18 日
宮城県沖地震にて、人的・物的被害が発生しています。
地震予知によると、東南海・南海地震は概ね 100 年∼150 年間隔で発生し
ており、今世紀前半での発生が懸念されています。また、東海地震は 150 年
間、大地震が発生しておらず、いつ大地震が来てもおかしくない状態です。
地震や水害の対策は、起こってからでは遅すぎます。常日ごろから、地震、
水害に対しての対策と準備が重要です。
弊社では、実体験からつかみ得た製品被害の情報を収集・集約し、災害に
備える「事前対策」と災害発生後の「復旧運転時の点検項目」をまとめ、こ
の「災害対策ガイドブック」を作成しました。
皆様に、今後この「災害対策ガイドブック」を活用していただければ幸い
に存じます。
2008 年 9 月
大日本スクリーン製造株式会社
1
はじめに
メディアアンドプレシジョンテクノロジーカンパニー
目次
地震の規模と機器への影響...............................................3
水害の規模と機器への影響...............................................4
第1章
地震災害.................................................................5
1.事前対策....................................................................................5
1-1.ワークフロー製品機器.........................................................................5
1-2.印刷製版機器.......................................................................................7
2.地震発生時の対応......................................................................9
2-1.地震発生その時...................................................................................9
2-2.揺れが収まったら................................................................................9
3.復旧運転時の点検項目.............................................................10
3-1.ワークフロー製品機器の点検項目......................................................10
3-2.印刷製版機器の点検項目....................................................................10
第2章
水害
1.事前対策....................................................................................11
2.水害発生時の対応......................................................................11
目次
2
2-1.水害が予想される場合.........................................................................11
2-2.水害発生時の対応 その時..................................................................11
2-3.水が引いたら.......................................................................................11
3.復旧運転時の点検項目..............................................................12
付録
製品別災害対策手順書
はじめに...........................................................................................1
CTP 機器..........................................................................................2
CTF(フィルムセッター)機器........................................................8
Trueflow........................................................................................13
Truepress 344..............................................................................17
殖版機..............................................................................................23
TP-J520..........................................................................................27
TP-J2500........................................................................................31
地震の規模と機器への影響
震度
0
1
2
3
4
5弱
5強
6弱
7
機器への影響
人は揺れを感じない
屋内にいる人の一部が、わずかな揺れを感じる。
屋内にいる人の多くが、揺れを感じる。
屋内にいる人のほとんどが、揺れを感じる。
歩いている人も揺れを感じる。眠っている人のほとん
どが、目をさます。吊り下げ物は大きく揺れ、棚にあ
る食器類は音を立てる。座りの悪い置物が、倒れるこ
とがある。電線が大きく揺れる。
多くの人が、身の安全を図ろうとする。棚にある食器
類、書籍の本が落ちることがある。座りの悪い置物の
多くが倒れ、家具が移動することがある。窓ガラスが
割れ落ちることがある。補強されていないブロック塀
が崩れることがある。
非常な恐怖を感じる。
多くの人が行動に支障を感じる。
棚にある食器類、書棚の本の多くが落ちる。
テレビが台から落ちることがある。
補強されていないブロック塀多くが崩れる。
耐震性の低い住宅では、壁や柱がかなり破損したり、
傾く物がある。
自動車の運転が困難となり停止する車が多い。
立っていることが困難になる。
固定していない重い家具の多くが移動、転倒する。か
なりの建物で、壁のタイルや窓ガラスが破損、落下す
る。
耐震性の低い住宅では、倒壊する物がある。地割れや
山崩れなどが発生することがある。
立っていることができず、はわないと動くことができ
ない。固定していない重い家具のほとんどが移動、転
倒する。
多くの建物で、壁のタイルや窓ガラスが破損、落下す
る。
補強されていないブロック塀のほとんどが崩れる。
耐震性の低い住宅では、崩壊する物が多い。
揺れにほんろうされ、自分の意志で行動できない。ほ
とんどの家具が大きく移動し、飛ぶ物がある。ほとん
どの建物で、壁のタイルや窓ガラスが破損、落下する。
耐震性の高い住宅でも傾いたり、大きく破損する物が
ある。
自動現像機の現像液と定
着液が混ざる可能性があ
る。
パソコンのモニターや、周
辺機器の軽量な物が、転
倒、移動する軽微な被害が
予想される。
およそ半数の印刷製版機
器に多少の被害が予想さ
れる。
<事例>
接続機器のドッキング位置
が、わずかに移動する。ア
ジャストボルトが台座より
脱落する場合がある。
ほとんどの印刷製版機器が
影響を受ける。
<事例>
接続機器のドッキング位置
にズレがでる(10∼20
cm 移動する)
ほとんどの印刷製版機器に
さまざまな被害がでる。
<事例>
設置機器が大きく移動す
る。
印刷製版機器に大きな被
害が予想される。
<事例>
設置機器の転倒や脱落。
(揺れの状態は気象庁震度階級関連解説表から抜粋)
3
地震の規模と機器への影響
6強
揺れの状態
水害の規模と機器への影響
水害
軽度な水害
水害の規模
床が数 cm(2∼3cm)浸かる。
機器への影響
機器の設置脚に若干の水がか
ぶる程度
機器の床から3割程度の部分
が浸かってしまう。
機器の半分が浸かってしまう
床下浸水
住家が床上浸水に達しない程度の物。
床上浸水
全壊(※1)には該当しないが、浸水がその
住家の床上に達した程度の物、また、は土砂、
竹木等の堆積等により一時的に居住すること
ができない状態になった物。
全壊もしくは半壊
機器全体が水に浸かってしま
※1参照
う。
水没
※1
全壊とは、建物の全部が地震で倒壊したり、水害で流失したりしたことを主に言います。また、建
物の全体に渡って損傷がひどく、補修をおこなっても元通りに再使用すること出来ない場合も全
壊と言います。具体的には、建物の損傷や焼失や流失した部分の床面積が、その建物の延床面積
の 70%以上の被害や、
建物の柱や内装の被害が建物全体の 50%以上の被害も全壊に含まれます。
半壊とは、建物が一部を損傷や焼失や流失したことを主に言います。具体的には、建物の損傷や焼
失や流失した部分の床面積が、その建物の延床面積の 20%以上 70%未満の被害、または建物の
柱や内装の被害が建物全体の 20%以上 50%未満被害が半壊と言われます。
水害の規模と機器への影響
4
第1章
地震災害
1.事前対策
いつかは地震が起こるという考えで、お客様でできる地震対策はできる限りの対策をおこなってく
ださい。
地震発生時に、高所からの物の落下、機器の移動、小物機器の転倒が予想され、これら落下物や、
機器の移動、転倒により避難通路が遮断され、安全に避難することが困難になります。また、機
器が直接的被害や二次的被害を受けることも考えられます。
安全確保と、機器への被害を最小限に抑えるために、事前対策をお願いします。
1−1.印刷製版機器
設置環境
機器の上方に、地震によって落下する可能性のある物を吊り
下げないでください。
また、機器の周辺に転倒する物を置かないでください。
水道配管、廃液配管等の近隣に機器を極力設置しないでくだ
さい。
るかの確認と明示(ポスター等で)をおこなっておいてくだ
さい。
対策品の取り付けについて
地震発生時の機器の位置ずれを検出するフットマークや合いマークを付けることをお勧めします。
お客様でも簡単に、合いマーク、フットマークを貼り付けることができます。貼り付け方は、次
項の事例を参照してください。
<フットマーク貼り付け例>
脚の位置にマー
クを貼る
フットマークの取り付けは、少なくとも対角2箇所の設置脚に貼り付けをお願いします。
5
第1章 地震災害
常日頃、災害発生時にはどの電源を切るか、どの元栓を閉じ
<合いマーク貼り付け例>
上から見た図
Blower
横から見た図
第1章 地震災害
6
<合いマークシール>
合いマークシールは本ガイドブックに付属されている合いマークシールを使って、機器のドッキン
グ位置ズレが確認できる位置に貼ってください。また、足りない場合は、下記の合いマークシー
ルが市販されておりますので必要に応じてご購入ください。
合いマークシール市販品の例
対策品の取り付けについて
合いマーク、フットマーク取り付け
合いマーク、フットマークの取り付けはお客様ご自身でお願いいたします。機器の新規搬入設置時
には、合いマークシールとフットマークを貼り付けいたします。また、保守契約締結ユーザー様
には、次回定期点検時に貼り付けサービスをおこないます。お客様が必要ないと判断された場合
は実施いたしません。ただし、フットマークは床の材質によって貼り付けできない場合がありま
す。
移動対策品の取り付け
バキュームユニットにはキャスターストッパー(オプション)
、PT-R8800 のチラーユニットへは
転倒防止金具(オプション)の購入をご検討下さい。機器の新規搬入設置時には、弊社技術者が
移動対策品を取り付けいたします。
1−2.ワークフロー製品機器
転倒移動防止機器、器具
簡単な対策品で地震の被害を最小限に抑えることができます。この転倒移動防止機器、器具は、特
に Trueflow や AD-RIP 等パソコンで動作する機器に有効です。以下に対策品の例を示します。
耐震粘着シート:パソコン・プリンター、モニターの下に貼りつけ、転倒を防止するシートです。
第1章 地震災害
7
耐震固定ベルト:パソコン、ディスプレーを机などに固定するベルトです。
上記対策品は、市販されており、容易に入手可能です。お客様ご自身でご購入いただき、取り付け
をお願いします。
データのバックアップ
万一のため、メディアへの定期的なデータのバックアップを推奨します。バックアップ手順につい
ては各機器のユーザーズマニュアルを参照してください。
1−3.弊社からの情報提供とサポート
本ガイドブックに記載されている内容は、弊社ウェッブサイトでも公開しています。
http://www.screen.co.jp/ga_dtp/support/saigai/index.html でご覧頂けます。地震が発生
した場合には弊社のホームページで最新の地震情報を公開しています。
http://www.screen.co.jp/ga_dtp/support/saigai/Jyoukyou.html ここでは気象庁のホーム
ページから震度 5 弱以上の地震のみを転載しております。又同ページでは、弊社のお客様の被災
状況を独自調査し公開を行っています。万一の地震発生時には、ご覧頂くようお願いいたします。
地震対策サポートサービス
弊社サービス会社では弊社製品の対策サポートサービスを有償でご用意しております。
・ 合いマークシール、フットマークの貼り付けをおこないます。
・ ストッパー付きキャスターの確認や、ストッパーが付いていないキャスターへの移動予防策を
おこないます。
・ 無停電装置の販売・設置をおこないます。
第1章 地震災害
8
詳細については、弊社サービス会社へお問い合わせください。
株式会社 エムティサービス東日本
〒170-0013
TEL
東京都豊島区東池袋 2 丁目 32-22
大塚東池袋ビル 6F
03(5952)6520
株式会社 エムティサービス西日本
〒541-0053
TEL
大阪府中央区本町 1 丁目 8-12
06(6268)6185
日本生命堺筋本町ビル
2.地震発生時の対応
2−1.地震発生そのとき
●まず身の安全を確保してください。
●廻りの火の始末をしてください。
2−2.揺れが収まったら
安全確認
出火防止
●ガスの元栓を閉め、ガス管の破損などでガスが漏れていないか確認してください。
●水道管の破損やひび割れがして、水が漏れていないか確認してください。
情報収集
●テレビ、ラジオの報道やインターネットなどで、地震の規模や周辺の状況などの情報を収集して
ください。特に余震情報に注意してください。
二次災害防止のための機器停止
印刷製版機器
●機器すべての電源を切ってください。その後、配電盤のブレーカーを切って、完全に電源の供給
を停止してください。
ワークフロー製品機器
●作業中のデータを保存し、手順通りに電源を切ってください。その後、配電盤のブレーカーを切っ
てください。いきなり電源を切ると、データが消える可能性があります。
第1章 地震災害
9
3.復旧運転時の点検項目
余震
●余震情報に注意し、以下の点検項目に従い、確認を開始してください。
3−1.印刷製版機器の点検項目
一般的な点検項目は以下の手順です。
●機器本体及び周辺機器の電源が切れていることを確認してください。
●機器本体及び周辺機器の損傷、変形、及び落下物がないか確認してください。
●機器が設置場所から移動した形跡、及び機器本体と周辺装置のドッキング部分にズレはないか確
認してください。
(合いマーク、フットマークで確認してください)
●出力機器内に感材が残っていないか確認してください。残っていれば感材を取り除いてください。
●自動現像機の現像液や定着液等が漏れたり、タンク層で現像液と定着液が混ざっていないか確認
してください。
3−2.ワークフロー製品の点検項目
一般的な点検項目は以下の手順です。
第1章 地震災害
10
●機器本体及び周辺機器の電源が切れていることを確認してください。
●機器本体及び周辺機器の損傷、変形、及び落下物がないか確認してください。
●機器本体及び周辺機器のケーブルの接続を確認してください。
不用意な電源投入による二次災害を防止するため、運転再開前には本ガイドブックの付録に有る、
製品別災害対策手順書の復旧時の点検項目に従って点検後、運転再開をお願いします。
詳細は製品別災害対策手順書の項を参照してください。
ご不明な点は、弊社サービス会社にお問い合わせいただき、指示を受けてください。
株式会社 エムティサービス東日本
〒170-0013
TEL
東京都豊島区東池袋 2 丁目 32-22
大塚東池袋ビル 6F
03(5952)6520
株式会社 エムティサービス西日本
〒541-0053
TEL
大阪府中央区本町 1 丁目 8-12
06(6268)6185
日本生命堺筋本町ビル
第2章
水害
1.事前対策
●機器は、水に浸かってしまうと復旧に非常に時間
がか
かったり、復旧自体が不可能になったりする場合
があ
ります。なるべく設置時には、水災になっても被
害の
出にくい場所に設置するよう配慮してください。
2.水害発生時の対応
2−1.水害が予想される場合
●まず、装置本体電源を切ってください。その後、配電盤のブレーカーを切って完全に停止してく
ださい。
●機器の電源ケーブルが抜ける場合は、コンセントから抜いてください。
●機器を移動できる場合は、高い場所へ一時移動してください。
●念のため、データのバックアップをお勧めします。
2−2.水害発生時の対応
その時
●まず、身の安全を確保してください。
2−3.水が引いたら
安全確認および情報収集
●テレビ、ラジオの報道やインターネットなどで、水害の規模や周辺の状況などの情報
を収集してください。
二次災害の防止
●浸水した機器の電源は入れないようお願いします。
●浸水した機器には電源ケーブルを接続しないでください。
電源スイッチを切っていても、電源ケーブルを接続するだけで内部に待機電流が流れる機器があり
ます。
第2章 水害
11
3.復旧運転時の点検項目
復旧運転
●機器が浸水、また、は冠水した場合、電源の投入は非常に危険です。絶対に電源は入れないでく
ださい。弊社サービス会社にお問い合わせいただき、指示を受けてください。
不用意な電源投入による二次災害を防止するため、運転再開前には本ガイドブックの付録に有る、
製品別災害対策手順書の復旧時の点検項目に従って点検し運転再開をお願いします。
詳細は製品別災害対策手順書の項を参照してください。
株式会社 エムティサービス東日本
〒170-0013
TEL
東京都豊島区東池袋 2 丁目 32-22
大塚東池袋ビル 6F
03(5952)6520
株式会社 エムティサービス西日本
〒541-0053
TEL
大阪府中央区本町 1 丁目 8-12
日本生命堺筋本町ビル
06(6268)6185
第2章 水害
12
ご注意
本冊子でご紹介する予防、防止策は、絶対的な物でなく、災害時の被害を軽減させるための措置である
ことをご理解ください。
付録
製品別災害対策手順書
はじめに
この手順書では地震に対する1.事前対策 2.復旧時の点検項目、並び
に、水害に対する1.事前対策 2.復旧時の点検項目、について、各製品、
機種毎に述べています。1.事前対策の項では被害を最小限にするために、
お客様ご自身で行える対策について記していますので、是非、未然防止の観
点で事前に対応を行って頂くようお願い申しあげます。2.復旧時の点検項
目では、震度5弱未満程度の軽微な災害発生時において、お客様ご自身で点
検を行って頂き、スムーズな運用の再開に必要な項目を記しています。この
手順に従って点検を行い、運転再開を行って頂くようお願いいたします。
重大な災害発生時には、まず本手順書でチェックを行って頂き、少しでも
不明な点が有りましたら、
電源を入れる前に弊社サービス会社へ連絡を入れ、
お問い合わせの程をお願いします。
水害については機器本体に水が浸入した場合は絶対に電源を入れず、弊社
サービス会社へ連絡の程お願いいたします。
不用意な電源投入や運転の再開は、二次災害を誘発する危険性があります
ので、十分注意をしてください。
はじめに
1
CTP 機器
地震対策編
1.事前対策
整理整頓
●日常作業において整理整頓を心がけてください。
●刷版は鋭利です。刷版や現像液等の材料の保管方法にご注意ください。また、周辺機器のチェッ
クや避難経路の確保を日常的におこなってください。
●常日頃、災害発生時のために電源位置確認や非常停止ボタンの位置確認を行ってください。
合いマーク、フットマーク取り付け
●既存機には次項の図をご参照の上、お客様ご自身で貼り付けをお願いします。
●機器の新規搬入設置時には、合いマーク(装置本体にシールを貼る)とフットマーク(装置本体
アジャストボルト台座の床にシールを貼る)を貼り付けいたします。お客様が必要ないと判断さ
れた場合は実施いたしません。ただし、フットマークは床の材質によって取り付けできない場合
があります。
2
C
T
P
機
器
移動対策品の取り付け
●周辺機器(チラーユニット、バキュームポンプ)やオプショ
ン(クーラーユニットなど)への、移動対策品の取り付けは
お客様ご自身でお願いいたします。機器の搬入設置時には、
弊社技術者が移動対策品を取り付けいたします。
すでに設置済みの機器
●合いマーク、フットマークの取り付けは、お客様でも簡単に取り付けることができますが、技術
者による取り付けをご希望される場合は、弊社サービス会社の災害対策サポートサービスをご
利用ください。また、保守契約締結ユーザー様には、次回定期点検時に取り付けサービスをお
こないます。
●お客様で合いマーク、フットマークを取り付ける場合は次項の図を参照してください。
● 周辺機器、オプション機器への移動防止、転倒予防策の取り付けをご希望される場合は、弊社
サービス会社の災害対策サポートサービスをご利用ください。
<フットマーク貼り付け例>
脚の位置にマークを貼
フットマークの取り付けは、少なくとも対角2箇所の設置脚に貼り付けをお願いします。
<合いマーク貼り付け例>
上から見た図
Blower
3
C
T
P
機
器
横から見た図
2.復旧時の点検項目
外観検査(床面の状況、合いマーク、自現)
● フットマークからの機械のズレ
4
C
T
P
機
器
PT-R8000 シリーズ設置脚
AT-T、AT-M 設置脚
PT-R4000 シリーズ MA-L、SA-L 設置脚
● 合いマークのズレ
PT-R と AT-T のドッキング部
●機器が傾いていないかの確認
機器が設置位置からずれていると、機器は正常に機能しない可能性があります。また、機器が移動
した場合は内部にも問題が発生している可能性がありますので、弊社サービス会社へご連絡をお
願いします。
2)自動現像機内の液の確認。
●自動現像機の蓋を開け、液漏れによる漏電を確認してください。
●接続されている機器(ATT など)に現像機の液が飛散して付着していないことを確認してください。
●現像タンク内の液の混入が無いか確認してください。場合によっては、新液へ交換してください。
不明な点がありましたらサービス会社へご連絡をお願いします。
3)お客様でドラム清掃用カバーを開け、中に刷版が残っていないかの確認。
●ドラムに巻きつけられたままの版や搬送テーブル上の版は機械のイニシャライズ時に排出されま
す。パネルの指示に従ってください。取り除けない場合は、弊社サービス会社へご連絡ください。
4)配電盤のケーブルと電源電圧の確認。
●機器と配電盤をつないでいる電源ケーブルが抜けていたり、途中で断線したりしていないことを
確認してください。
5)本体と周辺機器や RIP のケーブルの接続の確認。
● 周辺機器のバキュームユニット、チラーユニットとのケーブルがしっかり接続されているかを確
認してください。また、RIP(Trueflow や AD-RIP)との接続ケーブルを確認してください。本
体側と周辺機器、RIP 側の両方を確認してください。
5
C
T
P
機
器
上図 PT-R 裏ケーブル接続部
上図 バキューム部
上記左回りから RIP 用2本、バキューム
上記左からバキュームホース2本、電源
1本、ATT 用1本、チラー用1本、リ
用1本、PT-R 用1本です。
モートモニター用1本です。
右図 チラー部
右図左回りから電源用1本、チラーホー
ス2本、PT-R 用1本です。
6
C
T
P
機
器
機種によって周辺機器の種類、接続されているケーブルの数、接続位置が異なりますので、事前に
お客様の設置機器でご確認ください。
6)通常の電源投入手順に従い、電源を投入し電源が正常に入ることの確認。
●水や液に浸かったり、水や液を被ったり場合は、絶対に電源は入れないで、弊社サービス会社へ
ご連絡ください。
7)機械の正常起動まで、異音、異臭がないことの確認。
●異音や異臭が発生した場合は、速やかに本体及び周辺機器と配電盤の電源を切り、弊社サービス
会社へご連絡ください。
8)カセット内の刷版が正常にセットされているか点検。
●オートローダー(SA-L/MA-L)が接続されている
場合は、動作確認前にカセットを引き出し、刷版の
状態を確認し、ずれている場合は正しくセットし直
してください。また、
、カセットが引き出せない場
合は、機器に問題がありますので、弊社サービス会
社へご連絡ください。
9)すべての版サイズで、巻き付け・排出テストの実施。
●お仕事を再開される前には問題なく機器が稼動するかの確認のため、すべての版サイズで巻き付
け・排出テストをおこなってください。異音、異臭が起こった場合は、速やかに弊社サービス会
社へご連絡ください。
10)お客様のデータをテスト露光し、版上に問題ないかの確認。
●実際にお客様のデータをテスト露光し版上にデータの抜けや傷、ムラが無いか確認してください。
また、自動現像機の液が不良になっている可能性が有りますので、抜け部分に地汚れが出ていな
いか確認してください。
●問題が発生した場合は、弊社サービス会社へご連絡ください。
水害対策編
1.事前対策
●機器は、水に浸かってしまうと復旧に非常に時間がかかったり、復旧自体が不可能になったりす
る場合があります。なるべく設置時には、水害になっても被害の出にくい場所に設置するよう配
慮してください。
●水害が予想される場合は、機器を停止し電源を切ってください。
2.復旧時の点検項目
●機器が水に浸かったり被ったりした場合は、絶対に機器の電源を入れないで、弊社サービス会社
へご連絡ください。
●機器が水を被らない場合でも、湿度が非常に高い場合があります。規定の湿度(40∼70% 結露
なきこと)を確認し、電源を投入してください。
7
C
T
P
機
器
CTF(フィルムセッター)機器
地震対策編
1.事前対策
整理整頓
●日常作業において整理整頓を心がけてください。
●フィルムや現像液等の材料の保管方法にご注意ください。また、周辺機器のチェックや避難経路
の確保を日常的におこなってください。
●常日頃、災害発生時のために電源位置確認や非常停止ボタンの位置確認を行ってください。
アジャストボルト(脚)を使用して据付け設置
●本体の据付けは必ずアジャストボルトを使用して床に設置してください。また、防振装置(SP フ
ローマー/オプション)をアジャストボルトの下に取り付けることをお勧めします。
合いマーク、フットマーク取り付け
8
C
T
F
機
器
●既存機には次の図をご参照の上、お客様ご自身で貼り付けをお願いします。
●機器の新規搬入設置時には、合いマーク(装置本体にシールを貼る)とフットマーク(装置本体
アジャストボルト台座の床にシールを貼る)を貼り付けいたします。お客様が必要ないと判断さ
れた場合は実施いたしません。ただし、フットマークは床の材質によって取り付けできない場合
があります。
すでに設置済みの機器
●合いマーク、フットマークの取り付けは、お客様でも簡単に取り付けることができますが、取り
付けをご希望される場合は、弊社サービス会社の災害対策サポートサービスをご利用ください。
また、保守契約締結ユーザー様には、次回定期点検時に取り付けサービスをおこないます。
●お客様で合いマーク、フットマークを取り付ける場合は次項の図を参照してください。
<フットマーク貼り付け例>
脚の位置にマークを貼る
フットマークの取り付けは、
少なくとも対角2箇所の設置
脚に貼り付けをお願いしま
す。
<合いマーク貼り付け例>
上から見た図
横から見た図
9
C
T
F
機
器
2.復旧時の点検項目
1)外観検査(床面の状況、合いマーク、自現)。
● フットマークからの機械のズレ
●
FT-R、PF-R シリーズ
DT-R シリーズ
● 合いマークのズレ
イメージセッターと自動現像機のドッキング部分
●機器が傾いていないかの確認
機器が設置位置からずれていると機器は正常に機能しない可能性があります。また、
、機器が移動し
ている場合は、内部にも問題が発生している可能性がありますので、弊社サービス会社へご連絡
をお願いします。
2)自動現像機内の液の確認。
●自動現像機の蓋を開け、液漏れによる漏電を確認してください。
●接続されている本体(DTR など)に現像機の液が飛散して付着していないことを確認してください。
10
C
T
F
機
器
●現像タンク内の液の混入が無いか確認してください。場合によっては、新液へ交換してください。
不明な点がありましたらサービス会社へご連絡をお願いします。
3)カバーを開け、中にフィルムが残っていないかの確認。
●地震前に作業していたフィルムが機器内部に残っていた場合は、取り除いてください。取り除け
ない場合は、弊社サービス会社へご連絡ください。
4)配電盤のケーブルと電源電圧の確認。
●機器と配電盤をつないでいる電源ケーブルが抜けたり、途中で断線していたりしていないことを
確認してください。
5)本体と周辺機器や RIP のケーブルの接続の確認。
●周辺機器のバキュームユニット、チラーユニットとのケーブルがしっかり接続されているかを確
認してください。また、RIP(Trueflow や AD-RIP)との接続ケーブルを確認してください。本
体側と周辺機器、RIP 側の両方を確認してください。
DT-R 接続部
FT-R 接続図
●機種によって周辺機器の種類、接続されているケーブルの数、接続位置が異なりますので、事前
にお客様の設置機器で確認してください。
6)通常の電源投入手順に従い、電源を投入し電源が正常に入ることの確認。
●水や液に浸かったり、水や液を被ったり場合は、絶対に電源は入れないで、弊社サービス会社へ
ご連絡ください。
7)機械の正常起動まで、異音、異臭がないことの確認。
●異音や異臭が発生した場合は、速やかに本体及び周辺機器と配電盤の電源を切り、弊社サービス
会社へご連絡ください。
8)マガジン内のフィルムが正常にセットされているか点検。
●動作確認前に暗室でマガジン内のロールフィルムに異常がないか確認してください。問題がある
場合はセットし直してください。
9)すべてのサイズのフィルムで、巻き付け・排出テストの実施。
●お仕事を再開される前に、問題なく機器が稼動するかの確認のため、すべてのサイズのフィルム
で、巻き付け・排出テストをおこなってください。異音、異臭が起こった場合は、速やかに弊社
サービス会社へご連絡ください。
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機
器
10)お客様のお仕事でテスト露光し、品質に問題ないかの確認。
●実際にお客様のデータをテスト露光しフィルム上でデータの抜けや傷、ムラが無いか確認してく
ださい。また、自動現像機の液が不良になっている可能性が有りますので、ベタ部分の濃度が適
当か確認してください。
●問題が発生した場合は、弊社サービス会社へご連絡ください。
水害対策編
1.事前対策
●機器は、水に浸かってしまうと復旧に非常に時間がかかったり、復旧自体が不可能になったりす
る場合があります。なるべく設置時には、水害になっても被害の出にくい場所に設置するよう配
慮してください。
●水害が予想される場合は、機器を停止し電源を切ってください。
2.復旧時の点検項目
●水や液に浸かったり、水や液を被ったり場合は、絶対に電源は入れないで、弊社サービス会社へ
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機
器
ご連絡ください。
●機器が水を被らない場合でも、湿度が非常に高い場合があります。環境の改善を待って電源を投
入してください。
Trueflow
地震対策編
1.事前対策
設置場所の配慮
●転倒、落下による被害を少なくするため、機器本体は高い位置(机の上など)には置かないよう配慮
してください。
●常日頃、災害発生時のために電源位置やコンセントの位置の確認を行ってください。
整理整頓
●日常作業における整理整頓を心がけてください。
●機器が水に浸かってしまうと復旧に非常に時間がかかったり、復旧自体が不可能になったりする場合
があります。日頃からパソコンやサーバーの上や近辺に、飲み物などは置かないでください。
転倒・移動の予防
●転倒移動防止器具の取り付けを推奨します。また、モニターは転倒・移動すると危険です。簡単な対
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で、日頃から転倒しないようにしてください。ブラウン管モニターは映り込み防止シートを貼ること
u
で、転倒時のブラウン管の破裂による被害を少なくできます。
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データのバックアップ
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策品で地震の被害を最小限に抑えることができます。耐震粘着シート、ベルト、耐震固定フットなど
●大切なデータは、日頃からバックアップしておいてください。万一に備えてデータは外部の保管倉庫
や、メディア専用の耐火金庫などに保管してください。
停電の予防
●地震による、突然の停電が予想されます。不用意な停電に備え、無停電電源装置(UPS)の使用をお
勧めします。
2.復旧時の点検項目
1)すべての機器の電源の切断。
●余震が収まりましたら、通常の手順に従い電源を切ってください。
●機器の電源ケーブルが抜ける場合はコンセントから抜いてください。さらに、配電盤のブレーカーを
切り、完全に停止させてください。Trueflow などの PC サーバーは、電源スイッチで電源を切って
も、内部では待機用電流が流れていますので、必ず電源ケーブルを抜いてください。
2)外観検査
●転倒していないか、また、各種ケーブルの接続が正常かを確認してください。ディスクがセット
されているフロントパネルを開け、ディスク等の脱落がないか確認してください。
●右図は PX 裏部
上から PIF ケーブル(PT-R)用、ネットワークケーブル、電
源ケーブル、モニターケーブル、マウス、キーボードです。
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左図でディスクが振動で外れていないか確認
してください。
3)電源を入れる前の確認。
●機器と配電盤をつないでいる電源ケーブルが抜けていたり、途中で断線したりしていないことを
確認してください。
4)通常の電源投入手順に従い、電源を投入し電源が正常に入ることの確認。
●水や液に浸かったり、水や液を被ったり場合は、絶対に電源は入れないで、弊社サービス会社へ
ご連絡ください。
5)機械の正常起動まで、異音、異臭がないことの確認。
●異音や異臭が発生した場合は、速やかに本体及び周辺機器と配電盤の電源を切り、弊社サービス
会社へご連絡ください。
●チェックディスクなどが自動的に動作し、起動に時間がかかる場合があります。いつまでたって
も通常画面に戻らない場合は、電源を切らずに弊社サービス会社へご連絡ください。
6)データのバックアップ
●バックアップ未了の重要なデータは、この時点でバックアップすることをお勧めします。
7)ネットワークの確認。
●周辺のパソコンがネットワーク上で見えているかどうかを確認してください。
8)周辺装置の確認。
●Trueflow に接続されている出力レコーダーが、正常に起動しているかを確認してください。
9)出力の確認。
●実際にお客様のデータをテスト露光しフィルム上や刷版上でデータの抜けや欠落が無いか確認し
てください。また、ログを見て、エラーが発生していないか確認してください。
●お客様のデータをテスト出力し、問題ないか確認してください。
水害対策編
1.事前対策
設置場所の検討
●機器は、水に浸かってしまうと復旧に時間がかかります。なるべく設置時には、水害が発生して
も被害の出にくい場所に設置するよう配慮してください。
水害が予想される場合の対応
●水害が予想される場合は、機器を停止し、電源を切ってください。また、機器を移動できる場合
は、安全な場所へ一時、移動してください。
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データのバックアップ
●大切なデータは、日頃からバックアップしておいてください。万一に備え大切なデータは、外部
の保管倉庫などに保管しておいてください。
停電の予防
●水害による、突然の停電が予想されます。不用意な停電に備え、無停電電源装置(UPS)の使用
をお勧めします。
2.復旧時の点検項目
水や液に浸かったり、水や液を被った場合
●水や液に浸かったり、水や液を被った場合は、絶対に電源は入れないでください。
●電源ケーブルを接続しないでください。電源スイッチを切っていても、電源ケーブルを接続する
だけで内部に待機電流が流れる機器があります。
●水が引いた後も、機器内部に水が残っている可能性があります。弊社サービス会社へご連絡いた
だき、弊社の確認が済むまでは、電源を入れないでください。
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水や液に浸からなかったり、水や液を被らなかった場合
1)電源を入れる前に、機器と配電盤をつないでいる電源ケーブルが抜けていたり、途中で断線し
ていたりしていないことを確認してください。
2)通常の電源投入手順に従い、電源を投入し電源が正常に入ることを確認してください。
3)機械の正常起動まで、異音、異臭がないことを確認してください。異音や異臭が発生した場合
は、速やかに本体及び周辺機器と配電盤の電源を切り、弊社サービス会社へご連絡ください。
※チェックディスクなどが自動的に動作し、起動に時間がかかる場合があります。いつまでたって
も通常画面に戻らない場合は、電源を切らずに弊社サービス会社へご連絡ください。
4)データのバックアップが未了の重要なデータは、この時点でバックアップすることをお薦めし
ます。
5)周辺のパソコンがネットワーク上で見えているかどうかを確認してください。
6)Trueflow に接続されている出力レコーダーが、正常に起動しているかを確認してください。
7)出力確認。お客様のデータでテスト出力し、問題ないか確認してください。
Truepress 344
地震対策編
1.事前対策
整理整頓
●日常作業における整理整頓を心がけてください。
●材料の保管、周辺機器、避難経路の確保を日常的におこなってください。
●常日頃、災害発生時のために電源位置確認や非常停止ボタンの位置確認を行ってください。
合いマーク、フットマーク取り付け
●機器の新規搬入設置時に、合いマーク(装置本体にシールを貼る)とフットマーク(装置本体ア
ジャストボルト脚座の床にシールを貼る)を張り付けいたします。お客様が必要ないと判断され
た場合は実施いたしません。また、フットマークは床の材質によって取り付けできない場合があ
ります。
●右図は上から見た図です。グレーで
Package
Compressor
Transform
Chiller
Dampening
Circulator
網掛けされた脚座にフットマークを
貼り付けます。
TP-344
Power Supply
移動対策品の取り付け
●周辺機器(MALD チラー、湿し水装置など)は、機器の搬入設置時に移動対策品を取り付けいた
します。
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4
2.復旧時の点検項目
点検前に全ての電源が切れているかを確認してください。
1)本体位置がずれていないかの確認。
●オイルパン及びオイルパン内にて脚座がずれていないか、脚座内でレベルアジャストボルトが収
まっているか確認してください。
脚座部分
オイルパン
2)本体内 FAPC(パソコン)の位置がずれていないかの確認。
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4
●ずれている様子があれば FAPC 後部の配線をチェックしてください。
●本体内の FAPC(パソコン)の位置を確認してください。ずれていたり倒れていた場合、定位置に
戻し、FAPC(パソコン)後部の配線が切れたり外れていないか確認してください。FAPC 下部には
防振パッドが貼り付けられています。FAPC を動かす際は注意してください。
3)MALD チラー、湿し水装置の位置がずれていないかの確認。
●MALD チラー、湿し水循環装置の位置がずれていな
いか確認してください。
また、
装置の周辺に湿し水がこぼれているようであれば、
拭き取ってください。
●同様にステップ下の中間タンク周辺に湿し水がこ
ぼれていないか確認してください。湿し水、洗浄液
がこぼれているようであれば、
拭き取ってください。
4)印刷機上に落下物及び粉塵等ないか確認します。また、スムーズにカバー開閉できる
ことの確認。
●機械上部に落下物・粉塵等がないか確認してください。
異物・粉塵等があれば取り除き、清掃してください。
●それぞれのカバーがスムーズに開閉できることを確認してください。
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4
5)印刷機内部に湿し水がこぼれていないか、また、異物が駆動部にないかの確認。
●それぞれの水舟から湿し水がこぼれていないか確認してください。湿し水がこぼれている時は拭
き取ってください。
●異物が胴上、
胴間、
ギヤ周辺にないか確認してください。
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4
6)ブラン洗浄ユニットなど着脱式ユニットの着脱チェック。
●プレートマガジン、ブラン洗浄装置、洗浄ドクターユ
ニット、排版ユニット、排版ガイド、胴間アクリカバー
などの着脱式ユニットが正常にセットされているか確
認してください
●セットが不完全な状態で動作させると落下の可能性が
あり危険です。一旦取り外し、再装着してください。
7)メインモーターブレーキを手動解除後手廻しハンドルで回転。
●下図のようにレバーを下から上に上げ、メインモーターのブレーキを手動で解除してください。
操作はメンテナンスサイドの給紙側ステップの下から行ないます。
●手廻しハンドルで機械を回転させます。回転中の急な負荷
などに注意しながら、分度器の板が5回転以上するまで回
転させてください。
手廻し後はハンドルを取り外し、手動ブレーキを必ず元に戻
してください。
8)入力電源ケーブルを確認して通電。
●入力電源ケーブルに落下物、傷等がないか確認した後に電源を投入してください。
●本体、湿し水循環装置、MALD チラーの電源を入れ、装置の配管及び配管部周辺より液もれがな
いことを確認してください。
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4
9)寸動にて数回スムーズに回転するかの確認。
●寸動スイッチを用いて機械を回転させてください。
その際、異音、振動などに注意を払ってください。
10)製版及び印刷の確認。
●実際にお客様のデータをテスト製版、印刷を行ってください。印刷物上でデータの抜けや欠落が
無いか、傷やムラが発生していないかを確認してください。
●製版、印刷中に異音、振動、異臭、発熱などが発生していないか、注意を払ってください。
水害対策編
1.事前対策
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4
●機器は、水に浸かってしまうと復旧に非常に時間がかかったり、復旧自体が不可能になったりす
る場合があります。なるべく設置時には、水害になっても被害の出にくい場所に設置するよう配
慮してください。
●水害が予想される場合は、機器を停止し電源を切ってください。
2.復旧時の点検項目
●機器が水に浸かったり被ったりした場合は、絶対に機器の電源を入れないで、弊社サービス会社
へご連絡ください。
殖版機
地震対策編
1.事前対策
整理整頓
●日常作業における整理整頓を心がけてください。
●材料の保管、周辺機器、避難経路の確保を日常的におこなってください。
●常日頃、災害発生時のために電源位置確認や非常停止ボタンの位置確認を行ってください。
合いマーク、フットマーク取り付け
●既存機には下図や点検項目の
脚の位置にマークを貼る
フットマーク写真をご参照の上、
お客様ご自身で貼り付けをお願い
します。
フットマークの取り付けは、少なくとも対角2箇所の設置脚に貼り付けをお願いします。
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2.復旧時の点検項目
殖
版
点検前に全ての電源が切れているかを確認してください。
機
1)本体位置がずれていないかの確認。
●フットマークで機械がずれていないか確認してください。
●機器が設置位置からずれていると機器は正常に機能しない場合があります。機器が移動している
場合は、内部にも問題が発生している可能性がありますので、弊社サービス会社へご連絡をおね
がいします。
PC-248 フットマーク
PC-701
フットマーク
2)データ作成装置の確認
●データ作成装置の位置がずれていないか確認してください。また背面のコード類が外れていたり
切れていないか確認してください。
●簡単な市販の対策品で地震の被害を最小限に抑えることができます。耐震粘着シートや耐震固定
ベルトなどの転倒移動防止機器、器具のご利用をお奨めします。
3)コンプレッサーの確認
●コンプレッサーの位置がずれていないか確認します。また
ホース、入力ケーブルに異常がないか確認してください。
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殖
版
機
4)機上に落下物及び粉塵等がないか確認
●機械上部に落下物・粉塵等がないか確認してください。異物・粉塵等があれば取り除き、清掃し
てください。
PC-248
レール
PC-803 上面
光源ガラス
原稿ガラス
5)入力ケーブルの確認
●電源ケーブル上に落下物がないか確認します。また外れや
断線がないか確認し、異常がないことを確認して通電して
ください。
6)マニュアル動作の確認
●マニュアルスイッチでカバー開閉、モーター駆動のチェックをおこない異音や振動など異常がな
いか確認してください。(PC-701)
●光源スライド、ネガホルダー開閉させて、ガラスやラ
ンプ、動作に異常がないことを確認しマニュアル動作
でモーター駆動をおこない異音や振動など異常がない
か確認してください。
(PC-248)
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殖
版
機
7)製版動作の確認
●実際にお客様のデータをテスト製版、印刷を行ってください。印刷物上でデータの抜けや欠落が
無いか、傷やムラが発生していないかを確認してください。
●製版、印刷中に異音、振動、異臭、発熱などが発生していないか、注意を払ってください。
水害対策編
1.事前対策
●機器は、水に浸かってしまうと復旧に非常に時間がかかったり、復旧自体が不可能になったりす
る場合があります。なるべく設置時には、水害になっても被害の出にくい場所に設置するよう配
慮してください。
●水害が予想される場合は、機器を停止し電源を切ってください。
2.復旧時の点検項目
●機器が水に浸かったり被ったりした場合は、絶対に機器の電源を入れないで、弊社サービス会社
へご連絡ください。
●機器が水を被らない場合でも、湿度が非常に高い場合があります。環境の改善を待って電源を投
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殖
版
機
入してください。
TP-J520
地震対策編
1.事前対策
整理整頓
●日常作業における整理整頓を心がけてください。
●材料の保管、周辺機器、避難経路の確保を日常的におこなってください。
●常日頃、災害発生時のために電源位置確認や非常停止ボタンの位置確認を行ってください。
合いマーク、フットマーク取り付け
●既存機には右図や点検項目のフットマーク写真
脚の位置にマークを貼る
をご参照の上、お客様ご自身で貼り付けをお願
いします。
●機器の新規搬入時に、フットマーク(装置本体
アジャストボルト台座の床にシールを貼る)を
貼り付けいたします。お客様が必要ないと判断
された場合は実施いたしません。
またフットマークは床の材質によって取り付けで
きない場合があります。
フットマークの取り付けは、少なくとも対角2箇所の設置脚に貼り付けをお願いします。
2.復旧時の点検項目
点検前に全ての電源が切れているかを確認してください。
1)本体位置がずれていないかの確認。
●フットマークで機械がずれていないか確認してください。
●機器が設置位置からずれていると機器は正常に機能しない場合があります。機器が移動している
場合は、内部にも問題が発生している可能性がありますので、弊社サービス会社へご連絡をおね
がいします。
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TP-J520 フットマーク
UW/RW-6520 フットマーク
SV-110 タワー フットマーク
2)SV110タワーの確認
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●背面のコード類が外れていたり切れていないか確認して
ください。
3)機上に落下物及び粉塵等がないか確認
●機械上に落下物・粉塵等がないか確認してください。
TP-J520 上面
4)カバーを開けて装置内部の確認
●本体カバーを開けて、インクホース内に空気が混入していないか確認してください。また装置内
部でインク漏れがないか確認してください。インクホース内の空気混入やインク漏れを発見され
た場合は、弊社サービス会社へご連絡をおねがいします。
●インクカートリッジボックスのカバー開けて、インクカートリッジが正常にセットされているか
確認してください。
インクホース
インクカートリッジボックス
5)接続ケーブル、空圧ホースの確認
●接続ケーブルや空圧ホース上に落下物がないか確認しま
す。
また外れや断線がないか確認し、異常がないことを確認し
て通電してください。
6)初期化動作の確認
●電源を入れ、初期化動作が正常に行われるかを確認してください。
●初期化中に異音や異臭が無いことを確認し、異常を感知した場合は速やかに装置を停止 させ、
電源を切ってください。異常の内容を弊社サービス会社へご連絡をおねがいします。
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7)マニュアル動作の確認
●プリンターのインチングスイッチで紙送りを行い正常に
紙が搬送されることを確認してください。異音や振動な
ど異常がないか確認してください。
●異常がなければプリンター画面の紙搬送で紙送りを行い
再度異音や振動など異常がないか確認してください。
7)印刷動作の確認
●実際の印刷の確認を行ってください。印刷動作中に異音、振動、異臭、発熱などの異常が発生し
ていないか注意を払ってください。
水害対策編
1.事前対策
●機器は、水に浸かってしまうと復旧に非常に時間がかかったり、復旧自体が不可能になったりす
る場合があります。なるべく設置時には、水害になっても被害の出にくい場所に設置するよう配
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慮してください。
●水害が予想される場合は、機器を停止し電源を切ってください。
2.復旧時の点検項目
●機器が水に浸かったり被ったりした場合は、絶対に機器の電源を入れないで、弊社サービス会社
へご連絡ください。
●機器が水を被らない場合でも、湿度が非常に高い場合があります。環境の改善を待って電源を投
入してください。
TP-J2500UV
地震対策編
1.事前対策
整理整頓
●日常作業における整理整頓を心がけてください。
●材料の保管、周辺機器、避難経路の確保を日常的におこなってください。
●常日頃、災害発生時のために電源位置確認や非常停止ボタンの位置確認を行ってください。
合いマーク、フットマーク取り付け
●既存機には右図や点検項目のフットマーク写真をご参照
の上、お客様ご自身で貼り付けをお願いします。
脚の位置にマークを貼る
●機器の新規搬入時に、フットマーク(装置本体アジャス
トボルト台座の床にシールを貼る)を貼り付けいたしま
す。お客様が必要ないと判断された場合は実施いたしま
せん。
またフットマークは床の材質によって取り付けできない場
合があります。
フットマークの取り付けは、少なくとも対角2箇所の設置脚に貼り付けをお願いします。
2.復旧時の点検項目
点検前に全ての電源が切れているかを確認してください。
1)本体位置がずれていないかの確認。
●フットマークで機械がずれていないか確認してくだ
さい。
●機器が設置位置からずれていると機器は正常に機能
しない場合があります。機器が移動している場合
は、内部にも問題が発生している可能性がありま
すので、弊社サービス会社へご連絡をおねがいし
ます。
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2)RIP 装置の確認
●RIP 装置の位置がずれていないか確認してください。また背面のコード類が外れていたり切れて
いないか確認してください。
●簡単な市販の対策品で地震の被害を最小限に抑えることができます。耐震粘着シートや耐震固定
ベルトなどの転倒移動防止機器、器具のご利用をお奨めします。
3)コンプレッサーの確認
●コンプレッサーの位置がずれていないか確認します。
またホース、入力ケーブルに異常がないか確認してく
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ださい。
4)機上に落下物及び粉塵等がないか確認
●機械上に落下物・粉塵等がないか確認してください。
●廃液タンク、インクパンに液漏れがないか確認してください。
インク配管の異常や、液漏れを発見された場合はウエス等で漏洩が広がらないよう処置を行い、弊
社サービス会社へご連絡をおねがいします。液漏れの処置の際には手袋、ゴーグルなどを着用
し、インク等が直接触れないよう手袋、ゴーグルなどを着用し、作業してください。
ボードテーブル
廃液タンク
メッシュベルト
インクパン
5)入力ケーブルの確認
●接続ケーブルや空圧ホース上に落下物がないか確認します。
また外れや断線がないか確認し、異常がないことを確認して通電してください。
6)初期化動作の確認
●電源を入れ、初期化動作が正常に行われるかを確認してください。
●初期化中に異音や異臭が無いことを確認し、異常を感知した場合は速やかに装置を停止 させ、
電源を切ってください。異常の内容を弊社サービス会社へご連絡をおねがいします。
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8)印刷動作の確認
●初期化動作が正常に行われることを確認し、実際の印刷の確認を行ってください。
印刷動作中に異音、振動、異臭、発熱などの異常が発生していないか注意を払ってください。
水害対策編
1.事前対策
●機器は、水に浸かってしまうと復旧に非常に時間がかかったり、復旧自体が不可能になったりす
る場合があります。なるべく設置時には、水害になっても被害の出にくい場所に設置するよう配
慮してください。
●水害が予想される場合は、機器を停止し電源を切ってください。
2.復旧時の点検項目
●機器が水に浸かったり被ったりした場合は、絶対に機器の電源を入れないで、弊社サービス会社
へご連絡ください。
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●機器が水を被らない場合でも、湿度が非常に高い場合があります。環境の改善を待って電源を投
入してください。
著作権について
c 2006 大日本スクリーン製造株式会社
本書におけるすべての著作権は、当社に帰属します。
本書の内容のすべて、または一部を当社の許可なく複製、複写、転載する
ことは著作権および出版者の侵害となります。
● 本冊子は TruePress344 で印刷しました。
● 本ガイドブックは、弊社の千都フォントを使用しています。
大日本スクリーン製造株式会社
メディアアンドプレシジョンテクノロジーカンパニー
初版作成:企画統轄部 品質推進部 2006 年 1 月
第二版作成:営業統轄部 品質推進部 2007 年 1 月
第三版作成:管理統轄部 品質推進部 2008 年 8 月