市民環境局中 市民部の審査 (PDF 354.6KB)

平成28年3月16日(水)厚生委員会(市民環境局中、市民部)
(開会)10:16
丹羽委員長
ただいまから、厚生委員会を開会します。
初めに、傍聴・撮影許可願について。
(傍聴・撮影許可願について)
が提出されていますが、これを許可してよろしいでしょうか。
(
「異議なし」との声)
それでは、そのようにさせていただきます。
市民環境局中、市民部の審査に入ります。
初めに、当局から欠席職員の報告をさせます。
山本市民環境局長
(欠席職員の報告)
丹羽委員長
次に、当局から付託議案の説明を求めます。
坂口市民部長
(議案書に基づき説明)
丹羽委員長
次に、当局から市民環境局市民部関係組織の改正について報告したい旨の申し出がありま
したので、報告を求めます。
坂口部長
市民環境局中、市民部の平成28年度組織改正について御報告申し上げます。
席上に配付しております行政機構図新旧対照表をお願いします。
左側が新組織でございます。市民部市民生活課の消費生活班を消費生活センターに、市民
生活相談センターを市民相談センターにそれぞれ変更いたします。これは、和歌山市消費生
活センターの組織運営等に関する事項を定める条例の制定に当たり、市民生活相談センター
に併設する消費生活相談窓口を消費者被害防止の啓発を行っている消費生活班と統合し、消
費生活センターとするものでございます。また、これに伴い市民生活相談センターを市民相
談センターに名称変更いたします。以上でございます。
丹羽委員長
説明及び報告漏れはありませんか。
(「ありません」との声)
それでは、質疑に入ります。
まず、付託議案について何かありませんか。
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平成28年3月16日(水)厚生委員会(市民環境局中、市民部)
中村(朝)委員
予算説明書169ページ、通知カード・個人番号カード関連事務負担金3,447万1,
000円について、これはどういったものですか。
辻岡市民課長
これは、個人番号カードの事業に係る費用です。
中村(朝)委員
事務負担金ということですが、どういった事務を行うのですか。
辻岡課長
通知カード等の作成、発送、それと個人番号カードの製造、発行事業、その他PR、それ
とコールセンター等の運営に係る費用です。
中村(朝)委員
これは、市の負担で行うものとなっているのですか。
辻岡課長
これは、全額が国庫補助となっています。
中村(朝)委員
この約3,400万円は国の負担金ということでよろしいですか。
辻岡課長
はい、そのとおりです。
中村(朝)委員
同じページの証明書交付センター運営負担金83万4,000円は、どういうものですか。
辻岡課長
これは、コンビニ交付の予算を計上していますが、これは年間500万円の負担金が要り
ます。その中の来年2月、3月に向けてコンビニ交付を予定していますが、2カ月分の費用
となっています。これはあくまで、地方公共団体情報システム機構に納める費用となってい
ます。
中村(朝)委員
コンビニ交付に係る予算ということでよろしいですか。
辻岡課長
はい、そのとおりです。
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平成28年3月16日(水)厚生委員会(市民環境局中、市民部)
中村(朝)委員
交付センターとは、コンビニのことを指すのですか。
辻岡課長
交付センターは、地方公共団体情報システム機構になっております。
中村(朝)委員
コンビニで住民票等を交付する場合に、必要な業務を交付センターにも運営の負担はある
ということですか。
辻岡課長
この運営に関してはシステム機構が行いますが、市からシステム機構に情報を送ります。
そして情報システム機構からコンビニへ情報を送ります。その中間的な仕事でありまして、
その中で1件につき123円の手数料が要りますが、その集計等を行うものだと聞いていま
す。
中村(朝)委員
コンビニでの住民票の発行のためには、この83万4,000円が必要になるということ
ですか。
辻岡課長
これは、来年2月、3月の2カ月分の試算でございます。
中村(朝)委員
2カ月分ということで、和歌山市でコンビニ交付を始めるということですが、それをしな
ければ、この予算が必要なくなるということではないのですか。
辻岡課長
コンビニ交付をしなければ、この予算は要りません。
中村(朝)委員
市で発行する場合でも、交付センターは利用されるわけですよね。
辻岡課長
市で発行する場合は、交付センターは必要ありません。
中村(朝)委員
そうしたら、同じページの証明書コンビニ交付事務委託料26万5,000円はどういう
ものですか。
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平成28年3月16日(水)厚生委員会(市民環境局中、市民部)
辻岡課長
コンビニ交付した場合、1件につき手数料123円が必要です。その分の試算で、これを
納める分となっています。
中村(朝)委員
どこに納めるのですか。
辻岡課長
地方公共団体情報システム機構です。
中村(朝)委員
コンビニ交付の手数料ということで、例えば、コンビニで銀行からお金を引き出す場合、
余分に手数料がかかってくるわけですが、そういったことを考えれば、コンビニで証明書を
発行するための手数料は、本来、市の負担でするものではないのですか。
辻岡課長
この手数料の中には、コンビニ交付をするための用紙代や機械代等の一式が入っておりま
して、その分をコンビニにお支払する形になっております。保守点検等の全てをコンビニが
しますので、この金額が必要になってくるのではないかと考えております。
中村(朝)委員
そうしたら、この手数料は市役所に来て発行する際には生じないお金ということでよろし
いですか。
辻岡課長
市民課で戸籍、住民票をお渡しする場合には手数料は発生しません。
中村(朝)委員
証明書を発行する際の市民負担が軽減されるということであれば、市の業務の一環として
市が負担することがおかしいのかどうかということは微妙な気はしますが、証明書を交付す
るという業務をコンビニが行うということは、やはりそれに付随する一定の利益が絡むかど
うかはともかくとして、そういうことを見込んで事業者も参入されていると思いますので、
そういった観点から、発行手数料の負担を市がしなければならないという根拠はあるのです
か。
辻岡課長
コンビニ交付を行うことによりまして、和歌山市で住民票等を申請される方が他の市町村
でも取得できるということが一つの利点になってくるかと思います。それと、コンビニ交付
であれば、朝の6時30分から夜の11時、そして、土曜日、日曜日も関係なく取得できる
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平成28年3月16日(水)厚生委員会(市民環境局中、市民部)
ので、それは市民サービスの一環として大変便利なシステムではないかと考えております。
中村(朝)委員
システム上は非常に便利だと思います。しかし、コンビニで発行する際の手数料というこ
となので、住民票等は行政にかかわる問題なので、銀行等と一緒に考えるのはどうかと思い
ますが、銀行の場合には引き出し手数料は個人が負担しますので、そういうものを市が負担
するということは市民負担が軽くなるという点ではいいと思いますが、コンビニがこういう
ところに参入してくるということは、それに付随して客数がふえるということを見込んで参
入してきていると思うんです。この1部につき必要となる手数料は全額を市が負担するとい
うことですか。
辻岡課長
住民票で300円、印鑑証明書で300円、戸籍謄本であれば450円、そのうちの12
3円をお支払するという形になっておりまして、残りが市の歳入となります。
中村(朝)委員
住民票であれば300円がかかると、その中で、市に歳入として入って来る部分も含まれ
ているということですか。
辻岡課長
1通300円のうち、123円を情報システム機構にお支払いする形になります。残りの
177円が市の歳入となります。
中村(朝)委員
住民票を発行する際に、コンビニを利用しても市にも利益が出るということですか。
辻岡課長
手数料として入ってきます。
中村(朝)委員
情報システム機構に払う分と市に入る分が含まれているということですが、市役所に行っ
た場合には手数料が幾らで、それは全額市の歳入として入ってくるのですか。
辻岡課長
はい、そのとおりです。
中村(朝)委員
それは幾らですか。
辻岡課長
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平成28年3月16日(水)厚生委員会(市民環境局中、市民部)
住民票、印鑑証明書は300円、戸籍謄本は450円です。
中村(朝)委員
最後にもう一度だけ確認ですが、コンビニ交付の際に必要となる手数料は必要ということ
でいいですか。
辻岡課長
はい、そのとおりです。
中村(朝)委員
それは幾らになりますか。
辻岡課長
市で証明書を取得した場合には、住民票、印鑑証明書で300円です。戸籍謄本は450
円です。コンビニ交付の場合も同じ金額です。
中村(朝)委員
わかりました。
次に、予算説明書229ページ、隣保館整備事業費の設計委託料1,670万5,000
円について、本会議の質疑でも答弁されていますが、複合化の目的として人件費の削減や運
営経費の削減ということでしたが、予算内示資料の30番にいろいろな理念が記載されてい
て複合的な施設にしたいということですが、これはそれぞれこういった施設があって、それ
を複合化するということですか。
山下人権同和課長
今回の複合化については、文化会館と児童館の複合化を考えております。内示資料に示し
ておりますように、人権の関係につきましては文化会館が関係しております。それから、地
域福祉についても文化会館の目的となっております。児童館の関係としましては、子供の健
全育成とか教育の分野がかかわってくることになります。今回、複合館の中に平井の遺跡関
係の窯跡――土器や埴輪を焼いたレプリカを展示することを考えております。それと、平井
地区から雑賀衆の関係の取り組み――フィールドワーク等も行っていますが、そういうパネ
ル等も展示をして、地区において歴史と文化の伝統と保存をしてもらうことを考えておりま
す。また、建てかえによって耐震性が向上され一時避難場所とすることもできますので、こ
のように表現させていただいております。
中村(朝)委員
本会議の質疑の答弁では、児童館と文化会館の複合化ということだったのですが、既存の
施設としてはこの2つだと。歴史資料館等については、新たな機能をつけた複合施設になる
ということでよろしいですか。
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平成28年3月16日(水)厚生委員会(市民環境局中、市民部)
山下課長
はい、そのとおりです。
中村(朝)委員
歴史資料館等は既存の施設にはないということになると、経費削減ということにつながる
のですか。
山下課長
歴史資料館の機能を兼ね備えるということで、これについては県から市の教育長にレプリ
カの保存をしてほしいとの依頼があったと聞いております。また、教育長から市長へ地元に
おいて児童館や文化会館の建てかえがあった際には、その展示等について配慮されたいとい
うことも届いておりまして、そういうことに基づくことと、平井地区からもできればそうい
う歴史的な活動――雑賀衆の関係やまちづくり関係のフィールドワークをしておりますので、
もし展示できるのならそういうことをお願いしたいという要望がありました。
中村(朝)委員
本会議の質疑の答弁では、複合化の目的としては経費の削減だということでしたが、いろ
いろな目的があると。主目的は経費の削減ということでよろしいですか。
山下課長
文化会館と児童館の複合化になるので、本会議で答弁させてもらいましたように、共有ス
ペースの延べ床面積を減らすことや人員の配置、光熱水費や管理委託料の関係等、運営に関
する費用の軽減を目的としています。
中村(朝)委員
そうしたら、延べ床面積は既存の2つの施設をあわせた広さよりも資料館等が加わっても
新しい複合館は狭くなるということですか。
山下課長
今、考えているのが現状の文化会館と児童館の延べ床面積よりも減少となってきますが、
ただ、展示スペースの関係もありますので、全体としては若干広くなる約1,100平米を
考えております。
中村(朝)委員
結局、児童館と文化会館の延べ床面積よりも広くなるということですか。
山下課長
現状の文化会館の床面積が497.53平米、児童館の床面積が425.80平米、あせ
て923.33平米になります。今、考えていますのは、複合化すると約850平米になる
と、ただ、先ほど言いました展示スペースが必要となりますので、その分がふえてくるとい
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平成28年3月16日(水)厚生委員会(市民環境局中、市民部)
うことです。
中村(朝)委員
展示スペースは歴史資料館ということでよろしいですか。
山下課長
歴史的なものを展示するということになると思います。
中村(朝)委員
内示資料では、
「歴史資料館としての機能」と記載されていますが、これが展示スペースと
いうことですか。
山下課長
はい、そのとおりです。
中村(朝)委員
いろいろな機能がついてくるということで、基本的には文化会館と児童館の複合施設だと
いうことです。芦原文化会館は複合施設にしなかったのですが、今回、複合化したことと比
較して何か理由があったのですか。
山下課長
芦原文化会館は、単体の建てかえということになっておりまして、今回の件につきまして
は、特に地元からも複合化してほしいという要望がありました。両施設ともに新耐震以前に
建てられた建物でかなり老朽化も進んでいますので、できれば一つの建物にしていただきた
いということから、今回、複合化するということになりました。
中村(朝)委員
今回、複合化されるということですが、今後の利用については、コミュニティセンターの
ような誰でも利用できるように、利用するに当たり規約に差はないということでよろしいで
すか。
山下課長
文化会館については、もともと目的を持った施設となっておりますので、ある程度それに
沿った形で使用されるのであれば、認めたいと思います。
中村(朝)委員
利用について、国からもコミセンの利用目的等と同一にしなければならないという通達が
あったと聞いていますが、そういったこととは意味合いが変わっていますか。
山下課長
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平成28年3月16日(水)厚生委員会(市民環境局中、市民部)
国において、人権啓発や福祉向上の施設として利用してくださいという要綱がありますが、
仮に利用の目的が既に人権問題等はもうないと、そういう目的に外れた使用の場合は、申請
があってもお断りさせてもらうことはあります。
中村(朝)委員
今回、複合化をしたとしてもそれは変わらないということですか。
山下課長
目的に沿った使用ということがありますので、それはこちらで判断させていただきます。
中村(朝)委員
わかりました。
次に、議案第58号、和歌山市住宅新築資金貸付金事業特別会計について、歳入の償還元
金は、滞納繰越分ということで返していただけていない部分ということでよろしいですか。
山下課長
はい、そうです。
中村(朝)委員
前年度と比べて余り変わっていないと思いますが、その辺はどう考えていますか。
山下課長
滞納繰越分については、かなり収納率が下がってきております。回収管理組合へ確認しま
したら、病気がちの方や失業された方等の生活状況がかなり厳しい方がおられます。ただ、
滞納はありますが、今、分納誓約――少額ですがその指導をしていただいて、金額としては
少ないですが分納で返済していただいております。
中村(朝)委員
ぜひ、積極的に取り組んでいただければと思います。
井上委員
関連して、何回も聞いていますが、この貸付金事業特別会計の貸し付けはどれぐらいの人
数があって、返済している方は幾らぐらい返済しているのですか。
山下課長
住宅新築資金貸付事業特別会計については、現年分で調停件数が51件あります。収納件
数については現在32件です。滞納繰越分は調停件数が108件ありまして、収納件数が8
4件となっています。
井上委員
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平成28年3月16日(水)厚生委員会(市民環境局中、市民部)
32件の平均的な返済金額は幾らですか。
山下課長
組合に確認したところ、通常、住宅で月3万円の返済金額になっています。ただし、宅地
と両方借りられているケースもありますので、宅地で大体2万円、合わせて月5万円が平均
的な返済金額と聞いています。
井上委員
51件中32件は返済してくれていると。108件中84件は返済してくれていると。要
するに、残りの19件と24件は返済されていないのですか。
山下課長
はい、そのとおりです。
井上委員
今回、国から3万円の給付金があると思いますが、それは差し押さえできるのですか。以
前にもいろいろな政権下でもそういった給付金の政策があったと思います。そういうものは
個人に入るわけで、それを差し押さえたり、そういう手立てを――今回も来年度に3万円が
給付されると思いますが、そういうことは考えていますか。
山下課長
今の段階では、それは――組合にも確認しなければなりませんが、考えていないと思いま
す。
井上委員
この19件と24件はなぜ返済しないのですか。何か理由はあるのですか。収入がない等
の理由があるのですか。それとも返済したくないから返済しないのですか。
山下課長
組合にも償還の指導に回ってもらっていますが、やはり病気がちの方もいらっしゃいます
し失業されている方もおります。ある程度、話し合いで何とか返済する意思を持ってもらう
ような交渉を続けております。
井上委員
もちろん、借りたものですので返済しないといけないということは皆さん御存じだと思い
ますし、まだ給付されるということも決まっていませんが、給付される予定があるわけです。
そのお金を差し押さえるということは、普通、貸したほうから考えればそう考えるべきだと
思いますが、その辺については考えていませんか。
坂口部長
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平成28年3月16日(水)厚生委員会(市民環境局中、市民部)
委員御指摘のとおり、この3万円が給付されるとすれば、その辺については――今、回収
については組合に移管していますので、一度協議してその方向で考えていきます。
井上委員
それについては、次の委員会のときにでも経過報告が――できるのかできないのか、それ
はできないお金ですよと、いやいやこれは充当してもいいお金であれば充当していただけれ
ばと思います。
坂口部長
その辺について、一度組合と話をして次回に報告させていただきます。
中村(朝)委員
宅地取得資金貸付事業特別会計についても、状況は変わらないということですか。
山下課長
はい、そのとおりです。
中村(朝)委員
わかりました。
次に、議案第73号、和歌山市美化推進条例について、第8条第2項に「何人も重点区域
において空き缶等又は吸い殻等をみだりに捨ててはならない。」とありますが、私の感覚で申
しわけありませんが、みだりにということはむやみやたらにというように感じますが、
「みだ
りに」という文言を入れた理由はあるのですか。
野口自治振興課長
ポイ捨てを防止するという意味合いで、こういう表現をしています。所定の区域内でごみ
や吸い殻を入れてくださいという意味合いです。
中村(朝)委員
感覚として、むやみやたらにポイポイ捨てないでくださいという意味に取れたので、捨て
てはならないという規定でもいいのではないかという思いがあります。捨ててはならないと
いう意味であれば、深くどうこうということではないのですが、
「みだりに」という意味につ
いては、どう考えられていますか。
野口課長
「みだりに」という表現ですが、現在ですと灰皿がいっぱいになっている状況がよく見受
けられます。ポイ捨て路上喫煙の防止という意味で、重点区域にそういう箇所を設けますが、
所定区域内の灰皿の場所で確実に喫煙してくださいという意味で、
「みだりに」という表現は
その規定をすることによって、今後減っていくという意味を込めてそういう表現にしていま
す。
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平成28年3月16日(水)厚生委員会(市民環境局中、市民部)
中村(朝)委員
わかりました。
遠藤委員
関連して、こういう条例を作成するときには専門家を含めて検討していると思いますが、
担当課の皆さん方は、こういう条例の制定や改正のときに専門家と、例えば、先ほどの文言
一つでも、より重たくポイ捨てを禁止するために、そういう表現を入れたほうがよいという
話し合いをしているのですか。
野口課長
担当課で原案を作成して、法制班と相談をして添削等をしていただいております。
遠藤委員
ということは、当局の皆さんが原案を作成されているという解釈でいいのですか。
野口課長
当局で原案を作成します。
遠藤委員
今の中村(朝)委員に対しての説明を聞いていると、どうも「みだりに」という表現が適
切かどうかというように聞こえるのですが、自信のない条例では困るわけです。だがら、こ
れは条例ですからはっきりと毅然とした答弁をしてもらわないと。それから、罰則規定があ
りますが、これもおかしいと思います。これは誰がどのようにして罰するのですか。例えば、
私がたばこをポイ捨てしたとして、誰が私を訴えることができるのですか。違反した者に5
万円の罰金を課すとあります。
野口課長
今回の改正に伴う罰則の規定はありません。
遠藤委員
第19条の最後に罰則規定がありますが、これはどういうことですか。
野口課長
自動販売機の届け出ということがあります。業者に対して、業者が容器の管理方法を怠る
などの場合には罰則規定はあります。
遠藤委員
わかりました。
それから、予算説明書161ページ、まち美化推進費の美化推進協議会交付金311万7,
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平成28年3月16日(水)厚生委員会(市民環境局中、市民部)
000円と内川美化推進事業交付金122万5,000円の説明がありましたが、これはど
んなことをするのですか。推進協議会については漠然としてはわかるのですが、内川美化推
進事業交付金はどこに出すのですか。何をやっているのですか。
野口課長
内川美化推進事業交付金につきましては、和歌山市内川美化推進会がございます。それは、
17団体地区住民の方で組織していますが、17団体と民間企業の2団体とで組織しており
まして、内川の清掃等を行ってくれております。そこに対して98万円の交付金を交付して
おります。もう一つの団体として、内川をきれいにする会がございます。そこは内川の浄化
に熱意のある地区住民で組織されているところですが、そこに対しては24万5,000円
の交付金を交付しております。この団体につきましても、啓発活動やラジオスポット等の活
動を行って内川の浄化の啓発を行っております。
遠藤委員
それはよくわかります。市民部であればそうだろうと思いますが、実際に内川をきれいに
しようとすれば環境部が担当かと思っていましたが、何を言いたいのかと言うと、例えば、
1万人大清掃等と一緒で、内川をきれいにしようとするボランティア団体があって、そこが
一生懸命内川をきれいにやってくれていると。そういう団体に一生懸命やってくれているの
だから頑張ってくださいということで、交付金を交付しているのだろうと今の説明を聞けば
思いますが、そんなことで内川が本当にきれいになるのかと思うわけです。そうすると、こ
れは所管も違ってくるので、実際に市がどこまで内川の美化推進を真剣に考えてやろうとし
ているのかと、これは予算が少な過ぎるので。ということは、要するに啓発運動のための予
算であるというふうに聞こえるわけです。それはわかります。だから市民部の所管になって
いると思います。しかし、きれいにしましょうと言っているだけでは実際にきれいにならな
いでしょう。そうすると、機械を使っていろんなことをする部局が本気でやらないとできな
いことではないですか。そんなところと連携をしていれば、何もここでこの予算を計上しな
くてもそこがやればいいのではないかと思います。これは所管がまたがるのですか、その辺
についてどう考えていますか。
山本局長
私も昔、7年か8年間、自治振興課に配属されていまして、その当時、昭和57年、昭和
58年時分から内川美化推進協議会やこういう団体がありました。それは宮地区や出水のあ
たりで、大門川沿いに桜の植樹をしたり鯉を放流したり、子供と一緒に草刈りをしたり、ご
みが捨てられないようにと、ソフト部分での活動をずっと昔からやっていました。もう一方
で、委員が言われるように、紀の川ルネッサンス構想ということで近畿地方整備局と県と下
水道部と環境部が一緒に環境導水ということで岩出市のほうから毎年10月に――この間も
5日間か6日間、秒速30立米ぐらいの水を入れて、非灌漑地に水を流してきれいにしよう
ということをやってもらって、もう一つは、県で伊勢橋の当たりで泥上げをやってもらって
いますが、その効果測定をやっていまして、その中で、和歌川沿も内川美化の連合会に入っ
ていますが、あそこはせきとめて海の水を入れて、すごくきれいになっています。一方で、
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平成28年3月16日(水)厚生委員会(市民環境局中、市民部)
環境導水を入れても途中の伊勢橋のあたりから汚れてしまうと言いますか、有本からも入れ
ているのですが、余り効果が見えないということで、確かに水を流せば流れますが。
遠藤委員
何を言いたいのかというと、やっていることはいいことをやっているわけです。市民に啓
発をして、市民全体で皆さんが内川を本当にきれいにしなければいけないし、ごみを捨てた
り汚したりしないようにしてくださいと。そして、かつての内川のように水遊びができるよ
うな環境整備をしなければならないという啓発は、市民部でいいと思います。しかし、これ
は委員会の所管が違うので越権発言のようで悪いのですが、そういうふうに市民部が言って
いるのであれば、やはり政策調整会議等で言っているだけではだめです、実際にやってほし
いということを言わないと。なぜこだわるかと言うと、たまたま目に入ってなぜこんなに少
ない予算で内川がきれいになるのかと。これは単に啓発推進の予算なんだと思いましたが、
これは皆さん方がどう考えるかわかりませんが、私の思いとしては――実はこれは貴志議員
の長年の思いなんです。話がそれて申しわけありませんが、彼は当選したときから訴えてい
たのです。要するに、内川に対する思いをずっと彼は持っていて、内川を本当にきれいにし
たいと、二重構造にしませんかと。例えば、道頓堀のようにやりかえませんかという提案を
ずっとやってきたと思います。もう一度もとに戻りますが、市民部がそこまでの思いを持っ
て交付金を出すのであれば、それぐらいのことをやっているところに言わないといけないと
思います。実際にやれと、市民のお尻ばかりをたたいて内川をきれいにしようというだけで
は内川はきれいにならないということを言ってほしいんです。そういうことをぜひお願いし
ます。
山本局長
遠藤委員のおっしゃるとおり、内川美化推進協議会は流域の17地区の連合自治会が入っ
ていますので、そういう情報提供をして紀の川ルネッサンスの話も入れて、こちらから提案
させていただきます。
丹羽委員長
ほかに、何かありませんか。
(
「なし」との声)
それでは、その他付託議案外で何かありませんか。
(
「なし」との声)
それでは、ないようですので以上で市民環境局中、市民部の審査を終了しますが、来る3
月31日付を持って退職されるかたがおられますので、この際、当局から紹介させていただ
きます。
山本局長
(退職者の紹介)
辻岡課長
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平成28年3月16日(水)厚生委員会(市民環境局中、市民部)
(退職者の挨拶)
丹羽委員長
(ねぎらいの言葉)
お諮りします。
しばらく休憩し、午後1時をめどに再開したいと思いますがよろしいでしょうか。
(
「異議なし」との声)
それでは、しばらく休憩します。
(休憩)11:29
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