2014 年 12 月 3 日 東京ガス用地開発株式会社 2020 年に向けた新豊洲エリアの未来を考えるプロジェクト「第 4 回 TOYOSU 会議」 「新豊洲という真っ白なキャンパスに、2020 年以降に続く風景を!!」 為末大がランニングの聖地「SPORT×ART Running Stadium 構想」を提案! 東京ガス用地開発株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:丸山隆司)は、2014 年 12 月 3 日(水)、東京・青山の複合文化施設「ス パイラル」 (運営:株式会社ワコールアートセンター、代表取締役社長:小林裕幸) 「Restaurant Bar CAY」にて「第 4 回 TOYOSU 会議」を実 施いたしました。 「TOYOSU 会議」は、新豊洲エリアの開発コンセプト「TOYOSU22」(※1)の 3 つのスマートの 1 つである「スマートコミュニティ」の 2020 年に 向けた活動テーマとして掲げた「SPORT×ART」(※2)のテーマのもと、各界の若手有識者が新豊洲エリアの街づくりに対して自由に意見交 換をする場として、今年 7 月に発足いたしました。チェアマンには元陸上選手の為末大氏を迎え、TOYOSU22 のコミュニティデザインアドバイ ザーの清水義次氏、パラリンピック陸上選手の高桑早生選手、義足エンジニアの遠藤謙氏、クリエイティブディレクターの栗栖良依氏が参加 をし、第 2 回、第 3 回と会を重ね「豊洲スタイル」確立に向けたアイデアを提案しました。 本日の第 4 回では、会の冒頭で為末氏はこれからの日本がさらに少子高齢化に向かうことを解説し、「1964 年の東京オリンピック・パラリ ンピックは日本に新たな都市インフラを開発する契機となったが、2020 年は成熟都市・東京の暮らしの基盤となる“ソフトな都市改造”が必要 で、そのためにはパラリンピックを考えたまちづくりが有効」と、コメントしました。その上で過去 3 回の会議を踏まえて、次の3つの構想が提 案されました。 1. 2016 年度に一般開放予定の「水際護岸(通称”ぐるり”)」と連動し、新豊洲をランニングの聖地化する民間施設「SPORT×ART Running Stadium」の構想 2. 2016 年度に本格開催を目指す「SPORT×ART Festival」と、その中心となるイベント「THEATRE RUN」の 2015 年度実施計画 3. 2020 年に向けた新豊洲を含めた豊洲エリアの「SPORT×ART Community」の育成 「SPORT×ART Running Stadium」構想については、高桑氏はパラリンピアンの視点から「どんな障害を持った方でも、一般競技場で、一 般の人と同じルールでスポーツができる環境が必要です。この施設で、安い義足や車いすが借りられるようになれば、競技をやっていない 障害を持った子も楽しめる場所になりますね。」と、自身の幼いころの経験から、熱い想いを語りました。 またアートの視点から議論に参加した栗栖氏は「スポーツとアートの共通点は“表現すること”です。“走り”が一つの表現になり、劇場のよ うな作品を、THEATRE RUN というイベントで作りたいと思います!」と話し、“スポーツがアートに、アートがスポーツに。2020 年、すべての市 民を「客席」から「舞台へ」”というコンセプトに掲げた「SPORT×ART Festival」の開催に先駆けて、2015 年プレイベントとして「THEATRE RUN」 の実施を提案しました。 ビデオレターで登場した清水氏は「子供がパラリンピアンと交流し、新豊洲でしかできない豊富な“食”が提供され、アートフルな街を作り出 すことで、ステキな街になると思います。新豊洲の未来に期待しています!」と「SPORT×ART Community」への想いを語りました。 最後に為末氏は「新豊洲はまさに、東京に残された最後の“真っ白なキャンパス”です。スポーツとアート、コミュニティによって、すべての 人がプレーヤーとアーティストになり、すべての人が交流できる場所を作っていきたいです。」とコメントし、新たな「豊洲スタイル」を 2020 年に 向けて、また 2020 年より先にある未来に向けて確立する決意を述べました。 来年度も「TOYOSU 会議」は定期的に開催し、「SPORTS×ART」をテーマに豊洲のまちを一つにする地域コミュニティを育むプロジェクトと して活動の具体化に向けた議論を行う予定です。 【本件に関するお問合せ先】TOYOSU 会議 広報事務局(株式会社サニーサイドアップ.内) 担当:齊木悠也(080-3708-7837)、金瑞瑛(きむそよん/080-4794-0675)、小久保 TEL.03-6894-3200 FAX.03-5413-3050 Mail:[email protected] 【第 4 回 TOYOSU 会議 開催概要】 日 時 :2014 年 12 月 3 日(水) 10:30~11:30 会 場 :「Restaurant Bar CAY」(東京都港区南青山 5-6-23 スパイラル地下 1 階) 主 催 :東京ガス用地開発株式会社 企画協力 :スパイラル/株式会社ワコールアートセンター 登壇者 :為末大氏(元陸上選手)、 遠藤謙氏(ソニーコンピュータサイエンス研究所 研究員/ 株式会社 Xiborg 代表取締役)、 高桑早生氏(パラリンピック陸上選手)、栗栖良依氏(クリエイティブディレクター) URL :http://sportxart.jp ■2016 年、日本初の「SPORT×ART Festival」を開催予定 “スポーツがアートに、アートがスポーツに。2020 年、すべての市民を「客席」から「舞台へ」” 2016 年日本初「SPORT×ART Festival」を開催予定。実現に向けて、 2015 年にはプレイベント「THEATRE RUN」を実施することを計画。 ランニング会場となる豊洲のまち全体を巨大な劇場に見立て、ランナー、 ダンサー、オーディエンスが走る・踊る・作る・動く、そして会場に集まった それらの群集の動きで巨大な一つの絵をつくりだす新感覚の 参加型ライブパフォーマンスを行う。それまで出会う事のなかった 人と人との出会い、巨大なものを協同して完成させる 達成感や感動体験を提供するプログラムを予定。 ■「SPORT×ART Running Stadium」構想 ・「SPORT×ART」に関わる主体者のための施設 コンセプトを体現するアスリート、デザイナー、エンジニアが集う施設であり、3 者が関わることで「SPORT×ART」のコンセプト 強化を行う。支援企業との共同研究による製品開発などラボとしての機能を持つ。 ・豊洲をランニングの聖地にする民間施設 豊洲埠頭を取り囲む「水際護岸(通称「ぐるり」)を有する豊洲を東京におけるランニングの聖地とすることを目標とした様々な 活動を行う。 また日本ではいまだ認知理解が進まずヒーロー不在といわれるパラリンピックに対する興味喚起を行う。パラリンピアンを始め とするアスリートの練習風景が見学できる競技施設、技術開発を支える計測設備の機能を持つ。 ■曽谷朝絵が手掛けるアートフェンス、「風の色」が2015年初夏より一般公開スタート! 「SPORT×ART」活動の一環として、新豊洲エリアにてニューヨークで活動中の曽谷朝絵氏によるアートフェンス、「風の色」が 2014 年 9 月に江東区豊洲6丁目に設置されました。※2015 年初夏より一般公開を予定しております。 「風の色」 初めてこの場所に来た時、都会ではあまり 見ることがない広大な原っぱに風が吹き 抜けていた。その時はそこには風の音し かしなかったけれど、きっとこの先、ここを 吹く風は多くの人の笑い声や足音の中を 吹き抜けるんだろうと思った。その音はき っとその時々で変化する、様々な色を発し ているだろう。この色の中を吹き抜ける風 に乗って、どこまでも飛んでいきたくなるよ うな、自分の身体を思い切り使って走り回 りたくなるような、そんなアートを創りたいと 思った。(曽谷朝絵) ※1 「TOYOSU22」とは (URL:http://www.tokyogas-toyosu.co.jp/) 東京ガス用地開発株式会社が取り組む、22 世紀に引き継ぐ水と緑に包まれたスマートシティプロジェクト「TOYOSU22」は、“ス マートエネルギー”“スマートグリーン”“スマートコミュニティ”の 3 つのテーマをもとに、始動しました。 2020 年の東京オリンピック・パラリンピックの競技会場や選手村の予定地となり、スポーツシーンの大きな盛り上がりが予想さ れる東京臨海エリア。その中心に位置する豊洲埠頭地区に、これから新しい街が生まれようとしています。 ※2 「SPORT×ART」(スポーツバイアート)とは (URL :http://sportxart.jp) 「TOYOSU22」で展開されるコミュニティづくりのための活動テーマです。健全な都市生活において身体と精神の充実は欠かせ ない要素であり、新豊洲エリアでは「心と身体の両面から考えるコミュニティづくり」をめざします。新豊洲エリアの都市環境を活 かし市民にひらかれたスポーツコミュニティを指向するとともに、デザインやテクノロジー、環境意識や生活文化まで包含し、ア ートを広義に捉えたライフスタイルを発信していきます。 ■新豊洲レンタルエリアについて 地図の豊洲 6 丁目の赤地表示エリアを「新豊洲レンタルエリア」として、7月よりイベント等に貸出しを開始しました。貸出 窓口は、新豊洲エリアのブランディングディレクションを委嘱しているスパイラル/株式会社ワコールアートセンターに合 わせて委嘱しています。詳細については下記までお問い合せ下さい。 ■新豊洲レンタルエリアの利用方法について(問い合わせ先) スパイラル/株式会社ワコールアートセンター 〒107-0062 東京都港区南青山 5-6-23 担当:五十嵐、広澤、高橋 TEL:03-3499-3922 FAX:03-3498-9748 E-mail:[email protected] http://www.spiral.co.jp ■参加者プロフィール 為末大 (ためすえだい)/元陸上選手 1993 年、全日本中学校選手権 100m・200mで二冠、ジュニアオリンピックでは当時の日 本記録を更新。以降、インターハイ、国体、世界ジュニア選手権などで短距離の新記録 をマーク。法政大学へ進み、日本学生選手権 400mハードル 3 連覇。シドニー、アテネ、 北京五輪に出場世界選手権では 2001 年エドモントン大会にて 3 位に入り、トラック競技 で日本人初のメダル(自己ベスト 47 秒 89 を記録)、2005 ヘルシンキ大会でも銅メダルを 獲得。その他に、2007 年東京の丸の内で「東京ストリート陸上」をプロデュース、2011 年 5 月に地元広島にて「ひろしまストリート陸上」に参加。続いて、7 月に浅草で開催された 「東京スポーツタウン」にも参加するなど、陸上競技の普及に積極的に取り組んでいる。 その他、2011 年 3 月の東日本大震災が発生した直後、自身の公式サイトを通じて「TEAM JAPAN」を立ち上げ、競技の 枠を超えた多くのアスリートに参加を呼びかけるなど、幅広く活動している。さらに、8 月には韓国テグで開催された「世界 陸上」で TBS テレビ初の現役アスリートゲストとして現場から大会の魅力や注目選手をレポートした。 清水 義次 (しみずよしつぐ) /都市・建築プロデューサー /株式会社アフタヌーンソサエティ代表取締役/3331 Arts Chiyoda 代表 東京大学工学部都市工学科卒業後、コンサルタント会社を経て 1992 年、(株)アフタ ヌーンソサエティ設立。アフタヌーンティソサエティは、都市生活者の潜在意識の変 化を掴み、新しい仕組みを創造し、それを実践するクリエイティブなシンクタンク。建 築・都市・地域再生プロデュース等を行っている。近年は、セントラル・イースト東京 エリアや北九州市小倉中心市街地などで、遊休不動産を活用し、都市型産業を育 成して雇用創出を行い、エリア価値を向上させていく家守ビジネスモデルを構築し、まちづくり会社の自立を支援。「現代 版家守のエリアファシリティマネジメント活動」は、第 6 回ファシリティマネジメント大賞特別賞(社会システム部門)受賞。 遠藤 謙 (えんどうけん)/ソニーコンピュータサイエンス研究所 研究員/ 株式会社 Xiborg 代表取締役 2001 年慶應義塾大学機械工学科卒業。 2003 年同大学大学院にて修士課程修了。 2005 年より、マサチューセッツ工科大学メディアラボバイオメカニクス グループにて博士課程の学生として、人間の身体能力の解析や下腿義足の 開発に従事。2012 年博士取得。一方、マサチューセッツ工科大学 D-lab にて 講師を勤め、途上国向けの義肢装具に関する講義を担当。 現在、ソニーコンピュータサイエンス研究所アソシエイトリサーチャー。 ロボット技術を用いた身体能力の拡張に関する研究に携わる。 また、途上国向けの義肢装具の開発、普及を目的とした D-Leg の代表、途上国向けものづくりビジネスのワークショップ やコンテストを主催する See-D の代表も務める。2014 年には、競技用義足開発をはじめ、すべての人に動く喜びを与え るための事業として株式会社 Xiborg を起業し、代表取締役に就任。2012 年、MIT が出版する科学雑誌 Technology Review が選ぶ 35 才以下のイノベータ 35 人(TR35)に選出された。また、2014 年にはダボス会議ヤンググローバルリー ダーズに選出。 高桑 早生 (たかくわさき)/パラリンピック陸上選手 小学6年の冬に骨肉腫を発症し、中学1年の6月に左足ヒザ下を切断した。 中学時代はソフトテニス部に所属。東京成徳大深谷高校では陸上部に入り、 2年時には初の国際大会、アジアパラユースに出場。 100 メートル、走り幅跳びで金メダルを獲得した。 2010 年のアジアパラリンピックでは、100 メートルで銀メダル、 走り幅跳びで5位入賞した。 2011 年4月からは慶應義塾大学体育会競走部に所属。 9 月のジャパンパラリンピックでは、100 メートルで初の 13 秒台となる 13 秒 96 をマーク。また、2014 年 6 月 8 日の日本選手権では、100 メートルで 13 秒 86 をマークし、 2014 年 7 月 27 日、上尾市陸上競技選手権夏季大会の決勝では、 13 秒 69 の自己新記録をマークし、同時に日本記録(13秒 82)を大きく更新した。 10 月 21 日(火)韓国・仁川で行われた、2014 アジアパラリンピック競技大会に出場。 開会式では旗手としても責務を果たし、100 メートルでは、13 秒 38(+3.1)で、見事、銅メダルを獲得した。 栗栖 良依 (くりすよしえ)/クリエイティブディレクター 美術・演劇・イベント・製造と横断的に各業界を渡り歩いた後、イタリアのドムスア カデミーにてビジネスデザイン修士取得。その後、東京とミラノを拠点に世界各国 を旅しながら、様々な業種の専門家や企業と、対話による新しい価値の創造に取 り組む。2010 年 3 月、右脚に悪性線維性組織球腫を発病し休業。 2011 年、障害を抱えながら社会復帰を果たし、アーティストと障がい者を繋ぐ市民 参加型ものづくりブランド『スローレーベル』を設立。 2014 年、初開催の『ヨコハマ・パラトリエンナーレ』総合ディレクターを務めた。 曽谷 朝絵 (そやあさえ)/アーティスト 絵画やインスタレーション、映像とジャンルに捉われず活躍するアーティスト。 2006年東京藝術大学大学院博士後期課程美術研究科にて博士号取得。『第6回 昭和シェル石油現代美術賞展』グランプリ(2001)、『VOCA展2002』VOCA賞(グラ ンプリ)をはじめ、『横浜文化賞文化・芸術奨励賞』、『神奈川文化賞•未来賞』 (2013)など多数受賞。2013年には、大規模な個展『宙色(そらいろ)』を水戸芸術 館にて開催し、大好評を博す。ほか、全国の美術館やギャラリーで展覧会を開催。 現在、文化庁新進芸術家海外留学制度研修員としてNYにて制作活動を行ってい る。光と色彩に満ちあふれた作品はダイナミックで現代的な感性を持ち、観る者 の視覚を越えて身体感覚を呼び起こす。 Photo:Kasagi Yasuyuki 【本件に関するお問合せ先】 TOYOSU 会議 広報事務局(株式会社サニーサイドアップ.内) 担当:齊木悠也(080-3708-7837)、金瑞瑛(きむそよん/080-4794-0675)、小久保 TEL.03-6894-3200 FAX.03-5413-3050 Mail:[email protected]
© Copyright 2024 Paperzz