No. 4. 墜落防止の基本確認 作業床の端には、高さ90cm 以上の手すりを設ける。 手すり ①端部に高さ90cm以上の 丈夫な手すりを設ける。 ②手すりは固定する。 ③幅木を取り付ける。 ④中さんを設ける。 a. ロープの滑り落ちないところ。 19 ロープ、フックの取り付け箇所 c. 落下時に床等に衝突しないところ。 悪い例 悪い例 b. 振り子状態で衝突しないところ。 フックの 位置は、 腰より高 いところ に取付け る。 墜落しない… させない! ! d.十分強度があるところ。 e.フックが抜け落ちないところ。 f.鋭い角のないところ。 悪 い 例 平成14年 建設業における死亡災害発生状況 ●工事の種類別死亡災害 全国安全週間を最初の1週間とする7月に扱う 「安全ニュース No. 19」の内容を墜落災害の防止と致しました。災害の種類別死 亡災害では毎年ダントツのトップである、墜落災害を扱うに当たって、状況を円グラフ化して、 より分かり易くして、ご覧いただく方々にスムーズに受け入れていただくことと致しました。 厚生労働省からも、墜落災害防止に関して、事例の多い足場からの墜落防止をはかるべく、 特に「手すり先行工法に関するガイドライン」が示される時に、注力すべきだ・と判断いたし ●災害の種類別死亡災害 落盤等 4人 0.7% 設備工事 85人 14.0% その他 39人 6.4% 取扱運搬等 8人 1.3% 電気 11人 1.8% 死亡者数 607人 土木工事 262人 43.2% 建築工事 260人 42.8% クレーン等 15人 2.5% 倒壊 31人 5.1% 土砂崩壊等 39人 6.4% 死亡者数 飛来落下 46人 7.6% 自動車等 80人 13.2% 607人 爆発火災等 3人 0.5% 墜落 転落 239人 39.4% 建築機械等 92人 15.2% ●平成15年の中央労働災害防止協会の年間標語は 「小さなヒヤリは危険の合図 今すぐ改善 ゼロ災職場」です。 ●今年の全国安全週間のスローガンは 「危険をみつけて進める改善 発行日/2003年 7月1日 ・墜落時のショックを 吸収します。 ・ワイヤーロープの伸縮が スムーズです。 ■主な仕様 型 式:KP16 使用荷重:100kg以内 衝撃荷重:350kg 動作速度:約2m/秒 停止距離:1m以内 本体重量:4.7kg 安全・技術部 c.その他 ・悪天候時の作業禁止(労安衛則第522条)・・強風、大雨、大雪時などでの高所作業の禁止。特に強風に注意。 ・照度の保持(労安衛則第523条)・・高さが2m以上の箇所での作業を行なう場合、必要な照度の保持。 ・昇降するための設備の設置等(労安衛則第526条)・・高さ又は深さが1.5mをこえる箇所で作業を行なう 場合の措置。 ・建築物、橋梁、足場等の組立て、解体、変更の作業について(労安衛則第529条)・・作業指揮者による指揮。 関係する労働者に作業方法、順序の周知。 ・立入禁止(労安衛則第530条)・・墜落危険箇所への関係者以外の立入り禁止。 以上、作業床上にて安全帯を正規に使用して作業を行なうことを基本とし、服装、保護具の確認と、行動前の KY, 指差し呼称により安全な作業をくりかえすことにより幸せの領域を長く、広く確保したいものです。 編集・発行/レンタルのニッケン (「建設業安全衛生早わかり・平成15年」より) 建築工事等、高所作業中の 作業員の墜落防止装置! 発行日/2003年 7月 1日 作業床 標示 悪い例 墜落防止装置 安全・技術部 90cm以上 幅木 b.「安全帯の使用」 作業床を設けることが困難な場合、囲い等を設けること が困難な場合、「防網」を張り、「安全帯」を使用させ る(労安衛則第518条2、第519条2)。安全帯は フックを確実に取りつけて使用されなければなりません が、取り付け設備である親綱、取り付け金具などのほか、 柱、梁、屋根などを利用する場合に,ワイヤーロープな どを利用して確実に目的を達成させることです。 ●確実な取り付け設備なくして、安全帯は無用 。 安全ブロック 編集・発行/レンタルのニッケン 幅木 (「建設業安全衛生早わかり・平成15年」より) 取ロ りー 付プ け︑ 位フ 置ッ ク の 19 中さん No. a.「作業床」と「囲い、手すり、覆い等」 を設ける 高さが2m以上の箇所で作業を行なう場合 「作業床」を設け(労安衛則第518条)、 作業床の端、開口部等には「囲い、手すり、 覆い等」を設ける(労安衛則第519条2)。 ●手すりは良いか、中さん・巾木は良いか。 中さん ご意見ご要望はeメールをご活用下さい。 ●e-mail: [email protected] ホームページでも最新情報を お届けしています。是非ご覧下さい。 http://www.rental.co.jp ました。皆様のご安全をご祈念申し上げ、変わらぬご指導をお願い申し上げます。 高めよう職場の安全管理」とされました。 M 「ヒヤリ」の危険を感知して、それを見逃さず、積極的な改善をはかることを個人的にも、 組織的にも、強力に進めることを上記の二つは連続的に示しているという感じをもたせます。 「危険ゼロ」の領域を大きくして、ゼロ災を実現させて、快適な生活を実現させることを願 います。 建設業における死亡災害は、 平成14年の確定値によると、 607人 (平成13年:644人) となり、減少傾向にあります。 死亡災害の種類別では墜落・転落によるものが、全体の約40%を占め、ダントツの1位を 継続しており、先ずこれを減少させようとした試みが多方面にて行なわれており、建設業労 働災害防止協会においても本年度は「三大災害」及び「交通労働災害」の防止に最重点をお くとしており、今号では種類別で最も多い墜落災害の減少をはかる内容と致しました。 墜落災害の減少をはかるために b.屋根からの事例 (屋根、屋上から:35) 1.墜落による死亡災害を工事別でみると、 c.梁からの事例 (梁、母屋から:34) 木造2階建て住宅 の瓦屋根修理作業中、 2階屋根から地上 に墜落した。 建築工事が161で67.4%、土木工事が41で17.2%、設備工事が37で15.5%となり、建築工事の 中では木造家屋の建築工事が建築工事の37.9%を占め、一般に低い場所での工事と思われる中で、死亡災害が多 く発生しております。 ●墜落による死亡災害工事の種類別発生状況 そ 屋 足 の 屋根,屋上から はしご,脚立,うまから 7 根 場 ス 他 , 踏 13 屋 か レ み 上 ら か 窓, 抜ー クレーン等 2 ら き ト, 開 波 口 8 5 窓,階段 5 部 板 か 開口部, 等 ら 7 その他 床の端から 足場から 2 5 10 6 その他の建築工事 脚立,うまから 2 41人 梁,母屋から 屋根,屋上から 2 25.5% 鉄骨・鉄筋 10 その他 1 コンクリート造 建築 52人 設備工事 32.2% 7% 足場から 建築工事 15 その他 161人 16 足場から 7 67.4% 窓,階段, 設備工事 死亡者数 37人 歩み板から 3 開口部 6 材料機器設置 15.5% 239人 10 床の端から 4 はしご,脚立, うまから 6 脚立,うま 電気通信 土木工事 から 3 窓,階段 11 41人 開口部,床の端から 17.2% 7 その他 木造家屋工事 61人 12 橋 37.9% 上 足場から 梁 砂 下 防 水 7 ガケ,斜面から 13 道 道路 3 8 14 5 足場から 屋根,屋上から 6 墜落による が 窓,階段,開口部 け 13 床の端から 梁,母屋から 死亡災害の 斜 5 面 か 工事の種類別発生状況 ら 19 7 コンクリート ヘ ン の 1 9 8 6 年 の 工 事 現 場 の 様 子 ︒ 木造家屋建築現場にお いて、コンクリート基 礎上に開脚設置した全 長2.7mの「うま」を使 用し、1階天井付近と なる梁(高さ4.28m) に金具の取付け作業を していたところ、「う ま」から墜落し頭部を コンクリート基礎上に 打ちつけた。被災者は 「うま」の高さ2m以 上の箇所となる踏み桟 に足を掛けて作業を行 なっていた。保護帽は 着用していたが墜落の 際外れた。 足場からの墜落によるものが52(約20%)と最も多く、厚生労働省は足場からの墜落災害を防ぐ対策として、 「手すり先行工法に関するガイドライン」を策定されました。 その定義の中には「当該作業床の端となる箇所に適切な手すりを先行して設置し、かつ、最上層の作業床を取り外す ときは、当該作業床の手すりを残置して行なう工法」としております。 多い不幸な事例をもとに、それを回避する積極的な改善の方法と感じます。 はしご作業の安全ポイント 3.「こんな事故がありました」を感じて、「おちない!!」を実現すること 1 各墜落事例の( )内の数字は平成14年の死亡者数です。(平成14年版「建設業安全衛生年鑑」の死亡災害 事例をもとにイラスト化致しました) 作業床を確保するために足場 が組み立てられますが、墜落 災害については足場からのも のが最も多いことをふまえ、 組みバラシ時の不安定な状況 も考慮して事に当たる必要性 を感じます。 工場の外壁修理を請負った被災者が、 当該現場に設置されている足場から 外壁塗装の仕上げを行なっていた。 被災者は足場の4段目の筋かいの透 間から当該作業を行なっていたが、 なんらかの理由によりバランスを崩 し、当該足場と外壁の間から約7m 下の1階屋根部分に墜落した。(当 該作業は1人作業) 1 9 3 6 年 冬 季 オ リ ン ピ ッ ク の 行 な わ れ た e.はしご、脚立、うまからの事例(22) 2.死亡災害の種類別では a.足場からの事例 (足場から:52) ド イ ツ 南 部 の 町 ガ ル ミ ッ シ ュ パ ル テ ン キ ル 60cm以上 はしごの上端を を、床から60 以上突出させる。 25cm以上 35cm以下 2 はしごは転位防止をする。 3 物を持って昇降しない。 4 はしご上での作業は原則 としてしない。 (やむを得ない場合は、 はしごを押さえる人を配 置し、安全帯を使用する。 5 6 75° 床面との角度は 75°くらいとする。 すべり止めを 取り付けたも のを使用する。 すべり止め 30cm以上 木造平屋建ての老人グ ループホームの建築現 場にて、地上から高さ 3.48mの梁(幅10.2cm) 上において、母屋材の 移動作業を行なってい たところ、3.33m下の 基礎コンクリート上に、 母屋材(286×12.5× 12cmと共に墜落し、 基礎の上に取付けられ ている土台(角材)に 頭部を打ちつけた。(頭 部硬膜下出血) d.開口部からの事例 (窓、階段、開口部から:32) 新築中の工場の折板葺 の屋根の上でルーフフ ァンを取付けるため、 屋根に開けられた開口 部(幅1m、長さ9.85 m)の周囲に水切り板 を取付ける作業において、 屋根上を移動中、誤っ て折板が未設置の開口 部(約1×1m)に掛 けられたブルーシート を踏み抜き9.6m下の土 間に墜落した。 f.がけ、斜面からの事例(17) 高さ22mのモルタル を吹き抜けた法面に、 落石防止用養生ネッ ト(幅4.2m)を貼る 作業において、養生 ネットの上部固定の ため、被災者が既に 貼り終えたネットを 登る途中、法面若し くは上部より墜落した。 g.スレート等の踏み抜きによる事例 (スレート、波板等:11) スレート等の屋根上の危険の防止については、 労安衛則第524条において、踏み抜きの危険 がある場合は、幅が30cm以上の歩み板を設 け、防網を張る等の措置を講じなければならな い、と特別に示され、 「防網を張る等」の「等」 には労働者に命綱を使用させるなどが含まれる こと(安発第100号)があります。 屋根上に敷設していた、 安全ネット及び木製踏 み板の撤去作業のため、 袋に詰めた安全ネット (約10kg)を抱えて、 荷降ろし用に屋根の軒 先近くに停めていた高 所作業車のバスケット に積み込もうとスレー ト屋根を移動中、スレ ート屋根を踏み抜き約 10m下の地上に墜落した。 ※イラストは「安全衛生年鑑」の内容をもって独自に表現致しました。 墜落災害の減少をはかるために b.屋根からの事例 (屋根、屋上から:35) 1.墜落による死亡災害を工事別でみると、 c.梁からの事例 (梁、母屋から:34) 木造2階建て住宅 の瓦屋根修理作業中、 2階屋根から地上 に墜落した。 建築工事が161で67.4%、土木工事が41で17.2%、設備工事が37で15.5%となり、建築工事の 中では木造家屋の建築工事が建築工事の37.9%を占め、一般に低い場所での工事と思われる中で、死亡災害が多 く発生しております。 ●墜落による死亡災害工事の種類別発生状況 そ 屋 足 の 屋根,屋上から はしご,脚立,うまから 7 根 場 ス 他 , 踏 13 屋 か レ み 上 ら か 窓, 抜ー クレーン等 2 ら き ト, 開 波 口 8 5 窓,階段 5 部 板 か 開口部, 等 ら 7 その他 床の端から 足場から 2 5 10 6 その他の建築工事 脚立,うまから 2 41人 梁,母屋から 屋根,屋上から 2 25.5% 鉄骨・鉄筋 10 その他 1 コンクリート造 建築 52人 設備工事 32.2% 7% 足場から 建築工事 15 その他 161人 16 足場から 7 67.4% 窓,階段, 設備工事 死亡者数 37人 歩み板から 3 開口部 6 材料機器設置 15.5% 239人 10 床の端から 4 はしご,脚立, うまから 6 脚立,うま 電気通信 土木工事 から 3 窓,階段 11 41人 開口部,床の端から 17.2% 7 その他 木造家屋工事 61人 12 橋 37.9% 上 足場から 梁 砂 下 防 水 7 ガケ,斜面から 13 道 道路 3 8 14 5 足場から 屋根,屋上から 6 墜落による が 窓,階段,開口部 け 13 床の端から 梁,母屋から 死亡災害の 斜 5 面 か 工事の種類別発生状況 ら 19 7 コンクリート ヘ ン の 1 9 8 6 年 の 工 事 現 場 の 様 子 ︒ 木造家屋建築現場にお いて、コンクリート基 礎上に開脚設置した全 長2.7mの「うま」を使 用し、1階天井付近と なる梁(高さ4.28m) に金具の取付け作業を していたところ、「う ま」から墜落し頭部を コンクリート基礎上に 打ちつけた。被災者は 「うま」の高さ2m以 上の箇所となる踏み桟 に足を掛けて作業を行 なっていた。保護帽は 着用していたが墜落の 際外れた。 足場からの墜落によるものが52(約20%)と最も多く、厚生労働省は足場からの墜落災害を防ぐ対策として、 「手すり先行工法に関するガイドライン」を策定されました。 その定義の中には「当該作業床の端となる箇所に適切な手すりを先行して設置し、かつ、最上層の作業床を取り外す ときは、当該作業床の手すりを残置して行なう工法」としております。 多い不幸な事例をもとに、それを回避する積極的な改善の方法と感じます。 はしご作業の安全ポイント 3.「こんな事故がありました」を感じて、「おちない!!」を実現すること 1 各墜落事例の( )内の数字は平成14年の死亡者数です。(平成14年版「建設業安全衛生年鑑」の死亡災害 事例をもとにイラスト化致しました) 作業床を確保するために足場 が組み立てられますが、墜落 災害については足場からのも のが最も多いことをふまえ、 組みバラシ時の不安定な状況 も考慮して事に当たる必要性 を感じます。 工場の外壁修理を請負った被災者が、 当該現場に設置されている足場から 外壁塗装の仕上げを行なっていた。 被災者は足場の4段目の筋かいの透 間から当該作業を行なっていたが、 なんらかの理由によりバランスを崩 し、当該足場と外壁の間から約7m 下の1階屋根部分に墜落した。(当 該作業は1人作業) 1 9 3 6 年 冬 季 オ リ ン ピ ッ ク の 行 な わ れ た e.はしご、脚立、うまからの事例(22) 2.死亡災害の種類別では a.足場からの事例 (足場から:52) ド イ ツ 南 部 の 町 ガ ル ミ ッ シ ュ パ ル テ ン キ ル 60cm以上 はしごの上端を を、床から60 以上突出させる。 25cm以上 35cm以下 2 はしごは転位防止をする。 3 物を持って昇降しない。 4 はしご上での作業は原則 としてしない。 (やむを得ない場合は、 はしごを押さえる人を配 置し、安全帯を使用する。 5 6 75° 床面との角度は 75°くらいとする。 すべり止めを 取り付けたも のを使用する。 すべり止め 30cm以上 木造平屋建ての老人グ ループホームの建築現 場にて、地上から高さ 3.48mの梁(幅10.2cm) 上において、母屋材の 移動作業を行なってい たところ、3.33m下の 基礎コンクリート上に、 母屋材(286×12.5× 12cmと共に墜落し、 基礎の上に取付けられ ている土台(角材)に 頭部を打ちつけた。(頭 部硬膜下出血) d.開口部からの事例 (窓、階段、開口部から:32) 新築中の工場の折板葺 の屋根の上でルーフフ ァンを取付けるため、 屋根に開けられた開口 部(幅1m、長さ9.85 m)の周囲に水切り板 を取付ける作業において、 屋根上を移動中、誤っ て折板が未設置の開口 部(約1×1m)に掛 けられたブルーシート を踏み抜き9.6m下の土 間に墜落した。 f.がけ、斜面からの事例(17) 高さ22mのモルタル を吹き抜けた法面に、 落石防止用養生ネッ ト(幅4.2m)を貼る 作業において、養生 ネットの上部固定の ため、被災者が既に 貼り終えたネットを 登る途中、法面若し くは上部より墜落した。 g.スレート等の踏み抜きによる事例 (スレート、波板等:11) スレート等の屋根上の危険の防止については、 労安衛則第524条において、踏み抜きの危険 がある場合は、幅が30cm以上の歩み板を設 け、防網を張る等の措置を講じなければならな い、と特別に示され、 「防網を張る等」の「等」 には労働者に命綱を使用させるなどが含まれる こと(安発第100号)があります。 屋根上に敷設していた、 安全ネット及び木製踏 み板の撤去作業のため、 袋に詰めた安全ネット (約10kg)を抱えて、 荷降ろし用に屋根の軒 先近くに停めていた高 所作業車のバスケット に積み込もうとスレー ト屋根を移動中、スレ ート屋根を踏み抜き約 10m下の地上に墜落した。 ※イラストは「安全衛生年鑑」の内容をもって独自に表現致しました。 No. 4. 墜落防止の基本確認 作業床の端には、高さ90cm 以上の手すりを設ける。 手すり ①端部に高さ90cm以上の 丈夫な手すりを設ける。 ②手すりは固定する。 ③幅木を取り付ける。 ④中さんを設ける。 a. ロープの滑り落ちないところ。 19 ロープ、フックの取り付け箇所 c. 落下時に床等に衝突しないところ。 悪い例 悪い例 b. 振り子状態で衝突しないところ。 フックの 位置は、 腰より高 いところ に取付け る。 墜落しない… させない! ! d.十分強度があるところ。 e.フックが抜け落ちないところ。 f.鋭い角のないところ。 悪 い 例 平成14年 建設業における死亡災害発生状況 ●工事の種類別死亡災害 全国安全週間を最初の1週間とする7月に扱う 「安全ニュース No. 19」の内容を墜落災害の防止と致しました。災害の種類別死 亡災害では毎年ダントツのトップである、墜落災害を扱うに当たって、状況を円グラフ化して、 より分かり易くして、ご覧いただく方々にスムーズに受け入れていただくことと致しました。 厚生労働省からも、墜落災害防止に関して、事例の多い足場からの墜落防止をはかるべく、 特に「手すり先行工法に関するガイドライン」が示される時に、注力すべきだ・と判断いたし ●災害の種類別死亡災害 落盤等 4人 0.7% 設備工事 85人 14.0% その他 39人 6.4% 取扱運搬等 8人 1.3% 電気 11人 1.8% 死亡者数 607人 土木工事 262人 43.2% 建築工事 260人 42.8% クレーン等 15人 2.5% 倒壊 31人 5.1% 土砂崩壊等 39人 6.4% 死亡者数 飛来落下 46人 7.6% 自動車等 80人 13.2% 607人 爆発火災等 3人 0.5% 墜落 転落 239人 39.4% 建築機械等 92人 15.2% ●平成15年の中央労働災害防止協会の年間標語は 「小さなヒヤリは危険の合図 今すぐ改善 ゼロ災職場」です。 ●今年の全国安全週間のスローガンは 「危険をみつけて進める改善 発行日/2003年 7月1日 ・墜落時のショックを 吸収します。 ・ワイヤーロープの伸縮が スムーズです。 ■主な仕様 型 式:KP16 使用荷重:100kg以内 衝撃荷重:350kg 動作速度:約2m/秒 停止距離:1m以内 本体重量:4.7kg 安全・技術部 c.その他 ・悪天候時の作業禁止(労安衛則第522条)・・強風、大雨、大雪時などでの高所作業の禁止。特に強風に注意。 ・照度の保持(労安衛則第523条)・・高さが2m以上の箇所での作業を行なう場合、必要な照度の保持。 ・昇降するための設備の設置等(労安衛則第526条)・・高さ又は深さが1.5mをこえる箇所で作業を行なう 場合の措置。 ・建築物、橋梁、足場等の組立て、解体、変更の作業について(労安衛則第529条)・・作業指揮者による指揮。 関係する労働者に作業方法、順序の周知。 ・立入禁止(労安衛則第530条)・・墜落危険箇所への関係者以外の立入り禁止。 以上、作業床上にて安全帯を正規に使用して作業を行なうことを基本とし、服装、保護具の確認と、行動前の KY, 指差し呼称により安全な作業をくりかえすことにより幸せの領域を長く、広く確保したいものです。 編集・発行/レンタルのニッケン (「建設業安全衛生早わかり・平成15年」より) 建築工事等、高所作業中の 作業員の墜落防止装置! 発行日/2003年 7月 1日 作業床 標示 悪い例 墜落防止装置 安全・技術部 90cm以上 幅木 b.「安全帯の使用」 作業床を設けることが困難な場合、囲い等を設けること が困難な場合、「防網」を張り、「安全帯」を使用させ る(労安衛則第518条2、第519条2)。安全帯は フックを確実に取りつけて使用されなければなりません が、取り付け設備である親綱、取り付け金具などのほか、 柱、梁、屋根などを利用する場合に,ワイヤーロープな どを利用して確実に目的を達成させることです。 ●確実な取り付け設備なくして、安全帯は無用 。 安全ブロック 編集・発行/レンタルのニッケン 幅木 (「建設業安全衛生早わかり・平成15年」より) 取ロ りー 付プ け︑ 位フ 置ッ ク の 19 中さん No. a.「作業床」と「囲い、手すり、覆い等」 を設ける 高さが2m以上の箇所で作業を行なう場合 「作業床」を設け(労安衛則第518条)、 作業床の端、開口部等には「囲い、手すり、 覆い等」を設ける(労安衛則第519条2)。 ●手すりは良いか、中さん・巾木は良いか。 中さん ご意見ご要望はeメールをご活用下さい。 ●e-mail: [email protected] ホームページでも最新情報を お届けしています。是非ご覧下さい。 http://www.rental.co.jp ました。皆様のご安全をご祈念申し上げ、変わらぬご指導をお願い申し上げます。 高めよう職場の安全管理」とされました。 M 「ヒヤリ」の危険を感知して、それを見逃さず、積極的な改善をはかることを個人的にも、 組織的にも、強力に進めることを上記の二つは連続的に示しているという感じをもたせます。 「危険ゼロ」の領域を大きくして、ゼロ災を実現させて、快適な生活を実現させることを願 います。 建設業における死亡災害は、 平成14年の確定値によると、 607人 (平成13年:644人) となり、減少傾向にあります。 死亡災害の種類別では墜落・転落によるものが、全体の約40%を占め、ダントツの1位を 継続しており、先ずこれを減少させようとした試みが多方面にて行なわれており、建設業労 働災害防止協会においても本年度は「三大災害」及び「交通労働災害」の防止に最重点をお くとしており、今号では種類別で最も多い墜落災害の減少をはかる内容と致しました。
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