ポンプ関連規格に携わって ― ISO ・JIS 規格と学協会基準/ 指針

八戸工業高等専門学校紀要
第 45 号
(2010, 12)
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ポンプ関連規格に携わって
― ISO ・ JIS 規格と学協会基準 / 指針 ―
浦西 和夫*
Taking Part in Pump standards
― ISO ・ JIS Standard and JSME ・ TSJ Standard /Guideline ―
By Kazuo URANISHI
1. はじめに
ポンプ関連の国際規格 , 国内規格 , 学協会基準 / 指
針の制定や改訂作業を通じ日本の技術を世界に発信し
続けて , 20 年近い年月が過ぎた。 折しも , 政府の四大
重点項目が提示され , 技術立国による成長戦略が議論
されている。 ポンプという産業機械は直接的にはこれら
の分野に関係しないと思われがちであるが , エネルギー
関連システムにおいては流れを操る基盤技術であり , 将
来においても消滅しない重要な技術の一つとなってい
る。
ここで , ポンプ関連の規格 / 基準 / 指針について ,
私が関係してきたこの 20 年の歩みを振り返ってみる。
2. 各種の規格・基準について
ポンプは , 紀元前から使用されていたが , ポンプ技術
として西洋から導入されたのは一世紀以上前である。 戦
後 は ア メ リ カ の 技 術 1) も 導 入 さ れ , 今 日 に 至 っ て い る。
国内のポンプ規格は , 水力性能試験規格 JES(Japanese
Engineering Standards) 162:1932 を 制 定 2) し た 頃 が
出 発 点 で あ る。 そ れ 以 降 , ヨ ー ロ ッ パ 各 国 の 規 格 ( ド
イ ツ DIN, イ ギ リ ス BS) や ISO 規 格 (ISO は等 し い と い
うギリシャ語 isos から由来) の技術的内容を導入して ,
JIS 規 格 (Japanese Industrial Standards, 1949 年 制
定の工業標準化法に基づく国家規格) の制定 ・ 改訂を
行ってきた。 現在 , JIS 規格は 10,000 件を , ISO 規格
は 18,000 件を超えている。
ポンプ関連規格の中心的活動団体は , 日本機械学会
標準 ・ 規格センター (旧標準化委員会) と産業機械工
業会内に設けられているポンプ国際規格審議会であっ
た。 1980 年代は , ヨーロッパを中心に規格が取りまとめ
(原稿受付 : 2010 年 9 月 24 日)
*
機械工学科
られ , 1990 年代は , アメリカの規格の ISO 化が活発に
行 わ れ た。 1995 年 , WTO/TBT (Technical Barriers
to Trade) 協定が課題となり , 8000 を超える JIS 規格を
国際規格と整合させるという作業が始まった。 ポンプに
おいては , 水力性能を保証する受渡試験の規格につい
て ISO 規格との整合化作業を行っている。
以下では , このような大きな流れの中での主な規格の
変遷と現在の取り組み / 将来の方向性を紹介する。
2.1 水力性能試験規格
ポ ン プ の 水 力 性 能 試 験 規 格 は , JIS や ISO 規 格 ・
HIS ( ア メ リ カ Hydraulic Institute Standards) が 用 い
られている。
1980 年代のヨーロッパ各国規格の ISO 規格への統合
の流れをうけ , 二つの試験規格のドラフト作成が始った。
その当時 , 日本は P メンバー (ドラフト作成会議の参加
と規格の投票権を持つ) の資格を有しており , 主に , ド
イツ , イギリス , フランスで開催される TC115 (ポンプ)
全体会議 , SC (分科会) ・ WG (作業部会) 会議に参
加し , 規格ドラフトの作成に関与してきた。
精密級の試験規格 (研究所などの実験施設で行う試
験に用いる規格で , 計測器や測定の精度が高い。) に
つ い て は , 10 年 の 歳 月 を 要 し て 1989 年 に 発 行 さ れ た
が , 受 渡 試 験 に 用 い る 試 験 規 格 ISO 9906 3) は , さ ら
に 10 年かかり , 1999 年に発行された。 これは , 一度 ,
DIS (Draft International Standards) ま で 進 行 し た 規
格が , 中央委員会から差し戻しを受けたことによる。 新
たな DIS を作るべく 1991 年の西ドイツ ・ ダルムシュタッ
ト大学での WG に参加したのが , ポンプ規格との係わり
始めであった。
規格案に対する各国からのコメントの数は , 百件をは
るかに超える規格もあるが , 受渡試験については , 判
定基準の統合が主な論点で , 英文表記など , エディトリ
アルな部分は , イギリス ・ ドイツの委員が担った。 大筋
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浦
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は決まったのであるが , 投票するための規格案としてま
とめる作業に , 多大な時間の浪費があった。 というより ,
幹事の抱えている仕事量が多すぎて , ISO 9906 の作業
にかかれなかったのが実情のようである。 この時は , 他
の ISO 規格制定作業に時間がかかりすぎることが問題と
な り , 48 ヶ 月 ル ー ル (4 年 で , 規 格 の 提 案 か ら 発 行 ま
で終わらせる。 終わらない場合は廃案とする。) を守るよ
うにとの指導が行われている。 といっても , 規格のまとめ
にはキーマンがいないと作業は一向に進まず , 期間の
延長を行って , 廃案を免れている規格案もある。
WTO/TBT 協定に対応するため , 経済産業省の指導
の下 , ポンプ分野では , 試験規格の JIS B 8301 を発行
前であったが ISO 9906 と整合 (記載内容が同一) させ
る計画が 1995 年から始った。 まずは , ISO 規格の翻訳
からスタートし , JIS 原案の前段階である素案つくり , 原
案作成委員会での JIS 原案の完成をへて JIS 規格として
は 2000 年 の 改 正 発 行 と な っ た。 当 時 , TBT の 問 題 を
クリアにするため , JIS は全て , 国際規格と整合させる計
画 (当事は , JIS 規格をなくし , ISO 規格を JIS 化すると
いう乱暴な意見も聞かれた。) であったと聞くが , 日本独
自の技術を反映した規格も多数あり , また , 国際規格へ
の日本提案を促進する上からも , JIS 規格止めてしまえ
という暴論は聞かれなくなった。 以降 , 国際規格の提案
活動の活発化 , 幹事国の引受け数の増加という , 実効
ある施策に変更された。 最先端分野での TBT 対応は市
場確保とリンクしており , 日本の技術を盛り込んだ国際規
格作成に努力したと聞いている。 一方 , 東南アジアで通
用していたポンプ JIS 規格は , グローバル化の進展 ・ ア
ジアの国々のポンプ技術と品質の向上に伴い , ISO 規
格への移行が進んでいる。
な お , ISO 9906 は 発 行 よ り 10 年 以 上 経 過 し , 数 年
前 よ り , EU, USA と 日 本 が 共 同 し て 改 訂 版 の 準 備 を 進
めている。
和
夫
性能換算式は大きく変化した。 従来の換算式では , 損
失は全てレイノルズ数に比例するとしていたので , 効率
の悪いポンプほど性能の上昇分ガ大きいという理屈に合
わない換算結果となっていた。 この弊害を解消するため
損失をレイノルズ数に依存しない損失とレイノルズ数に
依存する摩擦損失に分離して換算するという改定を行っ
た。 その後 , JSME S008 の技術的内容の見直し 7) (タ
イトルは水車およびポンプから , 水車およびポンプ水車
に変更されているが。) を反映して , 換算式を規定して
い る JIS B 8327 も 2002 年 改 定 発 行 し , 現 在 に 至 っ て
いる。
なお , 水車の性能換算式については , 機械学会基準
の JSME S008 7) によりその換算精度がオーソライズされ
ており , この技術的内容は , 水車エンジニアが 20 年近
くの歳月をかけ , 日本発の IEC 規格として発行 8) させて
いる。
ポンプの性能換算については , 精度の高い換算式が
ISO 規格や各国の規格になく , 日本の JIS 換算式が唯
一のものである。 しかし , JIS 規格が国際取引に用いら
れることはなく , 水車の国際規格を用いることが通例と
なっている。 このような状況を打開すべく , JIS 換算式を
ISO 規格にすることを目標にし , 現在 , JIS B 8327 の改
定作業を進めている。
この改訂作業では , 効率アップ量とその考え方が最重
要課題としてあげられている。 換算式の基本は , レイノ
ルズ数増大により , 境界層の特性が変化し , 実機の摩
擦損失が減少するということにある。 つまり , 効率が上昇
することになるが , ポンプに適用したとき , 効率アップの
量が少なすぎるという問題が実機―模型のデータから示
されており , 模型からの換算による効率と実機の効率と
の差について , 妥当なモデル ・ 考え方を構築する必要
がある。
2.3 模型水槽試験基準
2.2 水力性能換算規格
大型ポンプの性能試験は , 工場運転の設備 (受電容
量 , 流量測定装置 , 日本では , 全幅せきが用いられる
こ と が 多 い。) や 現 地 試 運 転 の 場 合 の 流 量 計 測 の 精 度
などから , 形状の相似な模型ポンプを製作 ・ 運転して水
力性能の保証を行っている。 模型ポンプの性能は , 模
型より数倍大きい実機の性能に換算して保証するが , こ
の換算式については , 国内物件では JIS B 8327:2002
4)
を , 海外物件については , 主として水車の IEC 規格 5)
が用いられている。
水車およびポンプ性能換算の研究成果物として ,
JSME S008 6) が 1989 年刊行され , JIS B 8327 の水力
火力発電所の蒸気を水に戻す復水器用の冷却水循
環に用いられるポンプや河川排水ポンプなど , 自由表
面を持つ水槽内に大口径の立軸ポンプを据え付けること
がある。 水槽内には , ポンプに吸い込まれる流れにより ,
渦流れができ , 渦中心を通じて空気がポンプに吸い込ま
れたり (空気吸込渦という。) , 水中の渦中心の圧力が
低下することにより , 一種のキャビテーション (水中渦と
いう。) がポンプと側壁や床面との間に発生する。 このよ
うな流れ中でポンプを運転すると , 振動 , 騒音が発生し ,
振動基準値を超え運転できない , ポンプ性能の発揮が
できない , 振動により軸受寿命が短くなるなどの障害が
発生する。
ポンプ関連規格に携わって
1986 年 , 日本機械学会基準として , 水槽試験に関す
る基準 JSME S004 が発行 9) されたが , 10 年以上も改定
なしで使用してきた経緯から廃案にするという決定がされ
た。 廃案となると , この基準を用いて , 水槽の健全性を
保証していた根拠がなくなってしまうので , ターボ機械協
会内に模型水槽分科会を設置し , ターボ機械協会基準
TSJ S002 として改定発行 10) が行われた。
水 槽 試 験 に つ い て 規 定 し て い る 規 格 と し て は , TSJ
S002 以外では , USA の Hydraulic Institute 規格 11) が
あるが , 模型と実機水槽間の相似則についての規定が
なく , TSJ S002 はその点で一歩進んでいる。 分科会に
おいては , 相似則のブラッシュアップを継続的に行って
おり , さらに , 国際規格として発信するため英訳を完了
している。
2.4 キャビテーション損傷予測の指針
キャビテーションは , 速度依存性の相変化現象である
が , 崩壊 ・ 再成長時に衝撃力やマイクロジェットを生成
し , 材料表面に損傷を与える。 1980 年代 , 低吸込圧で
運転可能なポンプの開発競争が世界のポンプメーカを
巻き込んで起こった。 より低い吸込圧力で運転できるポ
ンプを提供することは , 石油精製プラントなどポンプを用
いているシステムのコストダウンをもたらすことになる。 こ
の判定基準は , 性能の劣化であるため , 性能の判定は
クリアしても , 羽根車内には大量のキャビテーションが発
生しており , ひどい場合には 1 年程度の運転で羽根車
がキャビテーションのアタックを受けて穴が開くという問題
が起こった。 この問題の対処の一つとして , 吸込性能の
上限を設けキャビテーション性能を過度によくすることを
避ける方法が取られた。 キャビテーション損傷に対する
もう一つの方法として , 4 万時間キャビテーションフリー
の保証を行うことがユーザ (サウジアラムコの仕様書)
から要求されていた。
4 万時の保証を行う予測式の妥当性を検証するため ,
ターボ機械協会に , ポンプのキャビテーション研究分科
会を設け , 8 期目 (1 期 3 年) の活動を行っている。 そ
の成果として , 2003 年 TSJ G001 の発行 12) を行い , 来
年はその改定版の発行を予定している。
4 万時間の保証については , ユーザスペックだけ
で は な く , ア メ リ カ 石 油 協 会 (American Petroleum
Institute)の遠心ポンプの技術仕様 13) に取り込むという ,
メーカとユーザ合同の検討が 2008 年行われた。 キャビ
テーション研究分科会で収集した損傷データを用い , 現
状の予測式の精度は± 1 桁程度であることを , USA で
開催された規格検討会議で説明し , 予測式の規格への
導 入 は , 時 期 尚 早 と し て 見 送 ら れ て い る。 分 科 会 の 設
7
置目的は , 精度の高い予測式を提案することと予測式を
国際会議での発表 , 論文投稿して予測式をオーソライズ
することである。 そして , この予測式が日本発の国際規
格として提案できればと考えている。 今まで , キャビテー
シ ョ ン の 国 際 会 議 な ど で 積 極 的 に PR 活 動 (1998 年
3rd キャビシンポ in グルーノーブル , 2004 年キャビエロ
in バンデロール , 2011 年キャビエロ in グルーノーブル
予定) を進めている。
2.5 その他のポンプ関連規格
技術仕様 1970 年代 ISO 規格では , 製品毎の規格
(ポンプの形状 ・ 寸法を定める規格) が検討されていた。
ポンプは鋳物で作ることが多く , 木型の変更には多大な
時間と投資が必要となること , ポンプを接続する管フラン
ジ寸法が異なることなど , 各国 ・ 各メーカの使用規格に
影 響 さ れ る。 こ の こ と か ら , 16bar の 遠 心 ポ ン プ の 製 品
規格 14) がまとまっただけである。 この規格の発行後しば
らくして , 日本の汎用ポンプメーカは , 規格対応 ISO ポ
ンプを商品化したが , ケーシングの流路設計に無理があ
りポンプ効率はよくなかったようである。 この例からも分
かるように , ポンプ寸法を統一する案はまとめることが難
し く , 1980 年 ご ろ か ら 技 術 的 内 容 の 統 一 ( 技 術 仕 様 )
により , ポンプの品質レベルを維持する方向に舵をきっ
ている。 その後 20 年を経て , 技術仕様を定めた3つの
ISO 規格が 制定され た。 この ISO 規格 を 3 年の 年月を
か け て , JIS 規 格 と し て 2009 年 発 行 15) し て い る。 こ の
JIS 化検討の中で , 修正点が明らかになり , 次回の ISO
規格の改定作業に反映させる予定である。
せ き に よ る 流 量 計 測 2.2 で 述 べ た 大 型 ポ ン プ の 流
量 計 測 に 用 い ら れ る 全 幅 せ き は , 国 内 規 格 で は JIS B
8302, 国際規格は ISO 1438/1 として規定 16) されている。
国内では , 測定の不確かさ2%程度の大流量計測装置
として用いられることが多い。 この JIS 式を , ISO 規格に
盛り込む活動が , 日本機会学会のもと大学 , 計量研と
メーカの共同作業として , 1990 年台に行った。 実流量
の試験を行い , JIS 式の精度は ISO 式の精度より高いこ
とが判明し , 国際会議発表をへて , 1999 年 , JIS 式は
ISO 1438/1 の追補 17) として発行された。 せきは , 河川
の流量計測に用いられることもあり , 国内引受け団体は ,
日本土木学会である。 追補発行を機に , そのメンテを土
木学会に移管したが , 河川などで使用していない測定
方法であることもあり , WG のドラフト作成会議には参加
せず , DIS として発行されたとき JIS 式が削除されている
ということが分かった。 このせきの ISO 規格は , 規格中
に 4 つの式が記載され , 式によって算出される流量が異
なる。 このように幾つもの答えが出る規格は使用者を混
8
浦
西
乱させるので , 改訂 18) を機に一本化を図る必要がある
のは理解できる。 しかし , DIS レベルまで進展した状態
では , 精度の一番高い JIS 式の削除を防止することをイ
ギリスまで出向き働きかけたが , 復活させることができな
かった。 今は , 精度の高い式であることを示すため , 論
文投稿して JIS 式を再度オーソライズし , 新 ISO 規格と
して発行すべく , 再チャレンジを続けている。
振動 振動は , 日本機械学会が国内引受団体となっ
ているが , ポンプの振動については , メーカが集まる
タ ー ボ 機 械 協 会 内 に WG を 設 け , 運 転 さ れ て い る ポ ン
プ振動データの収集 , アメリカ , EU の持つポンプデー
タから , 判定基準値の設定を行った。 日本 ・ アメリカは ,
ポンプ動力に応じ , 基準レベルを変えることを主張し ,
新たに制定された規格 19) に反映した。 日本の主張のす
べてが認められたわけではなかったが , 主要部分につ
いては規格に反映させることができた。
その他の試験規格と製品規格 JIS には , 油用の試
験規格 , 往復動ポンプなど常温清水用の受渡試験規格
JIS B 8301 ではカバーできない規格があり , JIS B 8301
の 改 定 を 反 映 し た 改 訂 作 業 を 行 っ て い る。 さ ら に , JIS
に は , 6 つ の 製 品 規 格 が あ り , こ れ も JIS B 8301 の 改
定内容の反映 , 新しく発行された技術仕様の反映を行っ
て行く必要がある。
3. おわりに
規格関係の仕事は , 自社技術を国際規格とすること
により市場を獲得するという場合から日本の技術を世界
に向けて発信し世界をリードするという場合まで , その活
動には幅広い意味を持たせることができる。 いずれの場
合でも , それに携わっていくには , 膨大な時間とお金が
かかる話である。 これらの活動は , 学校の先生方と企業
のエンジニア達が支えている。 日本の技術が途切れるこ
とのないよう , ポンプという流体機械に携わった一員とし
て , やるべきことをやって行くしかないと , 今も考えてい
る。
最後に , face to face の付き合いが , 自分たちの提案
を受け入れてくれる土壌を作ることになる。 インターネッ
トが発達している今日 , メールでの議論 , コメントの提出
が行われているが , それだけで , 自分たちの言い分を
通すことはできない。 顔を合わせて議論し , それを継続
して行くことが重要である。 会議に出向くことがなければ ,
日本は far east だからメールの返事が届くのに 1 ヶ月以
上もかかるよねと冗談を言われ , 無視されて , 地の果て
にはメールは届かないよねという , 泣くに泣けない状態
に追い込まれてしまう。 どのような場合でもそうであるが ,
和
夫
言いたいことが言え , 言うことを聞いてもらうには , 顔を
合わせての議論が重要であると , 規格の仕事に携わっ
て痛感させられている。
参 考 文 献
1)Stepanoff, A.J., Centrifugal and Axial Flow Pumps,
(1957), John Wiley & Sons
2)JIS B 8301, 遠心ポンプ , 斜流ポンプ及び軸流ポンプー
試験方法 , (2000)
3)ISO 9906, Rotodynamic Pumps – Hydraulic Performance
Acceptance Tests – Grades 1 and 2, (1999)
4)JIS B 8327, 模型によるポンプ性能試験方法 , (2002)
5)IEC 60193, Hydraulic turbines, storage pumps and
pump-turbines – Model acceptance tests, (1999)
6)JSME S008, 水車及びポンプの性能換算法 , (1989)
7)JSME S008, 水車及びポンプ水車の性能換算法 , (1999)
8)IEC 62097, Hydraulic machines, radial and axial
– Performance conversion method from model to
prototype, (2009)
9)JSME S004 ポンプ吸込水槽の模型試験方法 , (1984)
10)TSJ S002, ポンプ吸込水槽の模型試験方法 , (2005)
11)ANSI/HI9.8, American National Standard for Pump
Intake Design(1998)
12)
TSJ G001, ポンプのキャビテーション損傷の予測と評価 ,
(2003)
13)API 610-11th ed., Centrifugal Pumps for Petroleum,
Petrochemical and Natural Gas Industries,(2010)
14)ISO2858, End suction centrifugal pumps (16bar) –
Designation, nominal duty point and dimensions, (1975)
15)JISB8307 ~ 8309, 遠心ポンプの技術仕様 , クラス Ⅰ
~Ⅲ , (2010)
16)ISO1438/1, Water flow measurement in open channels
using weirs and venture flumes – Part 1 : Thin-plate
weirs, (1980)
17)ISO1438/1,Amendment 1,(1998)
18)ISO1438, Hydrometry - Open channel flow
measurement using thin-plate weirs, (2008)
19)ISO10816-7, Mechanical vibration – Evaluation of
machine vibration by measurements on non-rotating
parts – Part 7 : Rotodynamic pumps for industrial
applications, including measurements on rotating
shafts, (2009)