汚染水タンク1千基ずらり…上空からの福島第一 2012年2月26日読売新聞 http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20120226-OYT1T00631.htm?from=main2 福島第一原発の敷地内に並ぶタンク。増え続ける汚染水を貯蔵するため震災 後に約1千基が設置された(26日、読売機から)=小西太郎撮影 事故から間もなく1年を迎える東京電力福島第一原子力発電所(26日、読 売機から)=小西太郎撮影 東京電力福島第一原子力発電所周辺の上空を26日朝、本社機「みらい」で飛んだ。 国土交通省が25日、飛行禁止区域を半径20キロから3キロに縮小したのに伴い、飛 行が可能になった。 原発に向かって北上し、6キロまで近づいた。高度300メートル。爆発で上部が骨組 みだけになった4号機と3号機の原子炉建屋が見えてきた。敷地全体が白い雪で覆われて いる。4号機建屋内に、原子炉格納容器のふたがはっきり見えた。 海側に回ると、爆発しなかった2号機の原子炉建屋も圧力を逃がすパネルが落下し、壁 にポッカリと穴が開いている。海岸沿いの建物の壁も吹き飛んでいる。 4号機の西側には、事故後に設置された青や灰色のタンク約1000基が整然と並んで いた。地下水の流入で増え続け、約12万トンに達した低濃度の放射能汚染水を貯蔵する タンクだ。 周辺の街に人影はない。住宅地の路地も雪に埋もれたままだ。機内の放射線量は原発の 北西方向が最も高く毎時0・9マイクロ・シーベルトだった。
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