設計・施工上の留意点 ご採用にあたっての注意点 ハイドロテクトコートの効果が発揮できない汚れがあります 汚れの種類 汚れの例 理由 無機質系の汚れ (※ 1 ) さび、黄砂、エフロレッセン ス、土砂などの泥汚れ 光触媒は無機質系の汚れを分解することは できないため 下地の中から染み出る 汚れ シーリングからのブリード等 汚れの発生源を取り除いてください (建設業者様にてご対応ください) 樹液や鳥の糞(ふん)に よる汚れ 木の葉や花粉等から出る 樹液成分や腐敗成分、鳥の糞 汚れの負荷が大きいため 負荷の大きなカビ、藻の 汚れ 常に多湿な状態で過度に繁殖し やすい場所のカビや藻 カビや藻の繁殖力が光触媒の分解力を上回 り、汚れの負荷が大きいため ※1 【参考】有機質の汚れ:排気ガスなどの油分を含む汚れ等 (有機質とは?・・・燃えるもの。主として炭素を含むもの(油、木、砂糖等) 重要 塗装に適さない基材にご注意ください ■ブロックへの塗装 ■直張りサイディングへの塗装 ブロックは透水性・透湿性が高 いため、内部に水分が入ると塗 膜の膨れや剥離(はくり)等の 塗膜異常の原因となります。 ・天面に笠木等の防水処置を 行ってください。 ・片面のみの塗装は行わないで ください。(両面の塗装を行っ てください) 直張工法のサイディングへの塗 装は行わないでください。通気 性が低いため、湿気がたまりや すく、塗膜の膨れや剥離の原因 となります。 (建設業者様と対応をご相談く ださい) ■土留めへの塗装 土留め内部から水が回り塗膜の剥離 や汚れが発生しやすくなります。 設計時の注意点 重要 汚れ負荷の軽減のために、建築的配慮をお願いします ハイドロテクトカラーコートは全く汚れない塗料ではありません。 汚れが過度に集中するような部位においては、汚れの負荷が大きいため、防汚効果を十分に発揮できま せん。キレイな外観を維持するためには、ハイドロテクトカラーコートの施工だけでなく 特定の部位に 汚れが集中しないための配慮、工夫が必要です。 -4- ■パラペット(よう壁)天端に水切りを付けてください 水切りをつけて汚れ の付着を防止する 天端にたまった汚れは 雨で流れ壁面に付着 ■傾斜壁と垂直壁の間には水切りを付けてください 水切りをつけて汚れの 付着を防止する 垂直面の汚れが 逆傾斜面に付着 傾斜面の汚れが 垂直面の壁に付着 樋又は水切りをつけて汚れ の付着を防止する ■梁の下向き面には水切りを付けてください 水切りをつけて汚れの 付着を防止する 垂直面の壁の汚れが 下向き面に付着 ■窓や排気口のサッシ部の水切りを適切に行うよう、サッシ業者様へのご指導をお願いします 水切りがある が端部を処理 していない 水切りが切れている 水切りをつなげる 水切り端部 に立ち上が りをつける 汚れは壁面に付着 水切りの処理は重要です! 水切りが適切に行われないと、窓枠部や排気口部のシリコーンシー リング材からシリコーンオイルが流出し、汚れの原因となります。 ※シリコーンオイルの量が多く、汚れの負荷が大きい箇所では、効 果を十分に発揮できない可能性があります。 ■シーリングの打ち替え 窓枠部等のシーリング打ち替えは、水切り機能を損なわないよう十分に注意して施工を行ってください。 汚れの原因になります。 <良くない施工> <良い施工> シーリング材を打ちすぎると汚れた雨水 水切り 水切り が外壁に伝わり、それが汚れの原因に なります。 (水切りが機能を発揮していません。) -5-
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