1号 - 秋田県立大学

交流塾の将来
「雪まつり」
(二月)
「春を見つけよう」
(三月)
「考える」
「行動する」意欲
をかきたてたい考えだ。
薫 風 抄
文部科学省が昨年、学生 ない。しかし今は、共通の
● 初年度は八企画
「 活 動 メ ニ ュ ー の 立 案 」 を 対 象 に し た 新 事 業 を 始 問題意識があるようだ。全
●
「 拠 点 施 設、 機 材 の 整 備 」 めた「新たな社会的ニーズ 国二百七十二校から応募が
の年にあたる交流塾の初年 に対応した学生支援プログ あ り、 そ の う ち 七 十 校 の
●
度は、八つの企画を体験し ラ ム 」。 人 間 力 を 高 め、 創 提案が採用された▼最もユ
造力と行動力豊かな社会人 ニークと注目されるのが秋
たことになる。
遊びを通して「人間力」を高めようーを狙いとした「薫風・満天フィールド交流塾」は二月十六日、秋田県大
を養成することを目的とし 田県立大(秋田市など)の
潟村の県立大学フィールド教育研究センターを会場に「雪まつり」を繰り広げた。引き続き三月にも、十八日に 秋田の食文化を知る「ハ
タハタ満喫」に始まり、「ハ た大学、短大、高専の企画 「 薫 風・ 満 天 フ ィ ー ル ド 交
「フィールドセンターで作った食材を活用したお菓子作り」
、二十五日は遊びの範囲を村内に広げ「春を見つけよ
タハタ寿司(飯ずし)
製造」
、 に、年間で最大二千五百万 流塾が育む人間力|遊びと
う」をテーマにした活動メニューを相次いで展開した。文部科学省の「新たな社会的ニーズの対応した学生支援
アイスキャンドル作り、キ 円を交付するという内容だ 農業の教育力が若者と社会
プログラム」
(平成十九年度)に選ばれた交流塾は、四月から二年度に入り、活動はいよいよ本格化する。
リ タ ン ポ 作 り、 比 内 地 鶏 ▼二昔も前なら、余計なお を結ぶ」だ。大潟村のキャ
の薫製とベーコン作りを体 世話だと、当の学生たちか ンパスを主舞台に、さまざ
天体望遠鏡を使っての夜空 験。 二、三 月 の 企 画 へ と つ らそっぽを向かれたに違い まな「遊び」を通じて、創
● 雪まつりに宮城大生
造力や社会性を身に付けて
雪まつりには学生、教職 観測などもあり、多彩なメ ながった。
も ら う と い う ▼ 昨 年 末 に、
員ら合わせて六十人近くが ニューをこなした。
ハタハタの水揚げなどを見
参加し、かまくら作りやク
学し、しょっつる鍋をつく
ロスカントリースキー、か ● 遊びで「人間力」
る「ハタハタ満喫体験」か
んじき歩きなどを楽しんだ 交流塾は、平成十九年度
ら活動がスタート。最も寒
ほか、自分たちが作った薫 の文部科学省の「新たな社
さ が 厳 し い 二 月 半 ば に は、
製を味わい、男鹿半島の郷 会的ニーズに対応した学生
かまくらづくりとスノー
土料理「石焼き料理」をた 支援プログラム」の一つに
モービル体験、薫製と石焼
ん能した。
選ばれた。
き料理を味わう
「雪まつり」
他大学として初めて、宮 遊びや農山漁村地域の人
●
全
国
で
七
十
件
選
定
があった▼合わせて五十人
城大の学生も駆けつけ、会 との交流などを通して、学 学生支援プログラム(G
の学生と教員が雪とたわむ
場は終日、
歓声であふれた。 生の人間的成長の後押しを P ) に 申 請 し た の は 全 国
れた会場は、まるで小学校
三月十八日は、ニンジン する取り組み。大潟村とい で 二 百 七 十 二 件( 大 学
か中学校の校庭のよう。だ
ケ ー キ な ど 手 作 り の 味 を う 厳 し い 自 然 の 春 夏 秋 冬 二 百 七、 短 期 大 学 二 十 九、
が、
学生たちはそれぞれ
「遊
試した。二十五日の学生企 と、そこで幅広く営まれる 高 等 専 門 学 校 三 十 六 ) で、
び」の意義を見いだそうと
画「 春 を 見 つ け よ う 」 で 農 業 は、「 遊 び 」 を 発 想 す そのうち七十件が選定され
し て い た。
「教室の外に出
は、 大 潟 村 の ソ ー ラ ー ス る格好の対象となる。そこ た。交流塾は「学生の遊び」
ると、いろんなものが目に
ポーツラインをロードバイ を拠点として、学生の「見
を
支
援
す
る
と
い
う
ユ
ニ
ー
ク
入ってきて新鮮」
「こうい
クで、
水路をボートで散策。 る」
「体験する」
「交流する」 さが注目された。
う機会からも将来の進路に
つながる何かが見つかるか
この話を塾運営のほかの 確かに「感性」
もしれない」▼活動によっ
「挑戦心」 学び、活用して学生の諸能 進的あるいは社会のニーズ
先生に話しても、とりあっ 「 行 動 力 」 を 評 価 す る の は 力を伸ばすことで、さらな に 応 じ た 農 業 に 取 り 組 み、
ては学生よりも教員の参加
て く れ ま せ ん。
「偶然じゃ
が多いなど、需給の不均衡
る
人
間
力
の
向
上
に
生
か
し
た
容
易
で
は
な
い
で
し
ょ
う
。
そ
農
家
と
作
業
等
を
共
に
す
る
」
もあるようだが、人間力豊
れでも、いろいろな手法を いと考えています。
サークル、あるいは「自然
私 の 講 義 で の こ と で す ない?」と。
そうでしょうか。
かな先輩に受けているのは
「偶然じゃない」証とし
を 楽 し む こ と で、 自 然 の
が、交流塾の活動に参加し しかし、
確か。春からは山菜採りや
て、平成二十年度「活動メ 大 切 さ を 社 会 に 発 信 す る 」
た学生の何人かに受講態度 先日、秋田県立大学で開か
発酵食品づくり、農家との
ニ ュ ー( 案 )」 を 見 る こ と サ ー ク ル、「 伝 統 的 な 食 お 開催するー。
の変化が見られました。目 れ た 講 演 会 で、 前 弘 前 大
もできます。学生の期待が よび現代における食生活の 活動成果を広く伝えるこ 交 流 な ど 盛 り だ く さ ん の
の輝きが参加の前後で違う 学副学長の大関邦夫さんは
伝わってくるのです。
在り方に取り組む」サーク とで、地域住民・社会との 「 遊 び 」 が 予 定 さ れ る。 そ
の で す( 二 人 )
。 い つ も 寝 「 講 義 外 で 付 き 合 い、 教 員
私 た ち は、 こ れ ら の メ ルなどです。
交流が深く進んでいくー。 こでどれだけ人間力が高め
ていた学生は参加する度に という立場を離れた姿を見
ニ ュ ー を こ な す 延 長 上 に、 これらのサークルが主体 どうです?
実現しそう られるか。塾の歩みに目を
少しずつ変わり、今では最 せると、学生の講義や教員
幾つかのサークルの誕生を となって、交流塾まつりや でしょう。私は今、とても 凝らしたい。
後まで聞くようになりまし への意識が変わると期待で
きる」
と強調していました。
思い描きます。例えば「先 全国農業学生フォーラムを ワクワクしてくるのです。 (河北新報記者・渡辺雅昭)
た(こちらは一人)
。
薫風・満天フィールド交流塾
﨑 浩
塾長 露
して動き始めて間もないた
め、まだまだ不慣れで不十
分なところがあります。
み な さ ん、 薫 風・ 満 天
フィールド交流塾ととも
に、
「心の躍動を伝える新
聞 」 を 基 本 姿 勢 に 据 え る、 こ の ス ノ ー モ ー ビ ル、 「 授 業 中 は お と な し い 学 じて、分かってほしいです
―
薫風満天新聞をよろしくお いいですねえ。
生 が 大 声 で は し ゃ い だ り、 か?
「 バ イ ク の タ イ プ で 言 え あるいはリーダーシップを 「 最 近 の 学 生 は、 み ん な
願いします。
最後になりましたが、こ ば五〇〇cc クラス。レー 発 揮 し た り す る と い っ た、 で話し合ったり協力して遊
の創刊一号を発刊するに当 ス 用 バ イ ク に 似 て い る。 意外な面を見ることが出来 ぶ 経 験 が 少 な い と 思 う の
たり、原稿をお寄せ頂いた 乗 っ て み る と 分 か る け ど、 ました」
で、みんなでやる遊びの面
露崎浩塾長、レイアウトを ハ ン ド ル は 簡 単 に 切 れ な こ
―の塾を通して、学生 白さや難しさ、また、自然
考えて下さった濱野美夫先 い。 こ れ も バ イ ク と 同 じ。 にどんなことを知って、感 の中の遊びにある多少の危
生、インタビューをお願い うまく体重を乗せて、体を
した永吉武志先生、薫風抄 倒しながらハンドルを切る
を引き受けてくれた河北新 のがコツ。見た目のカッコ
報記者渡辺雅昭さん、宮城 良さは過信できない。意外
大学自然研究部の齋藤千夏 にスタック(雪の中に埋も
しやすいんだ。
さん、県立大学の仲間のみ れてしまう)
んな、編集全般をみてくれ でもバイクに乗った経験が
た寮監の土井敏秀さん、ご あれば、乗りこなせるよ」
色
協力どうもありがとうござ ―もいいです。
いました。無事にこの記念 「 塾 の 薫 風 満 天 に ぴ っ た
すべき第一号を発刊するこ りの青。どこまでも続く青
とができました。心からお 空のイメージだよね。塾だ
けでなく冬場の水田調査に
礼申し上げます。
も使えると思う」
ま
―つり会場で接した学
生の姿で、これまで授業で
見たのと違う、と感じたこ
とはありましたか?
を教えてもらっているう
ちに、気づいたんです。あ
の講義は教室でなく、野外
でしてもらった方が分か
りやすいとかって」
公立
19
6
1
0
0
―
20
6
国立
74
21
―
―
36
11
110
32
大 学
短期大学
高等専門学校
合 計
申請件数
選定件数
申請件数
選定件数
申請件数
選定件数
申請件数
選定件数
区 分
険性(ハザードではなくリ し、教えてもらわないと遊
スク)みたいなものも、感 べない学生が少なからずい
じとってほしいです」
ることについては、若干の
講義を通して伝えたい 危機感を覚えます」
―
こと、遊びを通して伝えた こ
―の塾でこれから、ど
いことの違いってあります んな遊びを伝えていきたい
か?
ですか?
「授業(特に座学)では、 「 き ち ん と 言 っ て お き た
教員と学生の距離が一定に いのは、この塾は学生が主
離れ、教員が学生に一方的 役 の 塾 だ、 っ て こ と で す。
に ”教える “ という形態 教 職 員 は ”黒 子 “ で す。
になることが多いと思いま 学生の要望があれば、でき
すが、遊びでは近い距離で る限り対応したいと思いま
相互に ”学ぶ
という形 す。えっ?
私が遊びたい
“
態 に な る こ と が 多 い で す。 こ と で す か?
黒子って
内容によっては、教員と学 言ったばかりなのに…あな
生の立場が逆転することも たもいじわるですね(笑)
。
あるんですね。これが楽し 今、興味があるのは伝承遊
い。それと感性や人間性っ びです」
て ”○○学 “ などの講義
課目で学ぶよりも、遊びの
場で学ぶことのほうが多い
んじゃないかなあ」
教 え て も ら わ な い と、
―
遊べない学生がいること
を、 ど う 見 て お ら れ ま す
か?
「 私 自 身 も 親 や 先 生、 学
校の先輩に遊びを教わって
きたので、遊びを教え伝え
ることについて、それほど
違和感はありません。ただ
塾を通して、学生が大学 学生の気持ち
です。
だ か ら、 よ お く 考 え る はやめてほしいな。私はそ 聞いて納得できたことがあ
の 講 義 の 在 り 方 ま で 変 え アグリビジネス学科二年
企画そのものに問題があ と、この塾は私たち学生に う言いたい。
り ま す。 こ の 塾 に 参 加 す
るー。こんな新しい発想が 斉藤
東加
るわけではありません。学 とって情けないのです。「君 港の岸壁でアジを釣った ると、さまざまなジャンル
飛び出してくるのが、遊び
生が提案して実現したイベ たちは遊び方を知らないか し、スノボー、スケボーも の、いろいろな生き方をし
の 柔 軟 さ だ し 強 さ だ ろ う。 こ の 塾 に は さ ま ざ ま な、 ントだってあります。でも ら、教えてあげるよ」と言 できる。山の中で「土砂降 ている人たちに会えるので
満天に次々と星が輝いてく 至れり尽せりのプログラム どうしてなんだろう?
われてるみたいで。屈辱だ りの雨」に遭って、カッパ すね。
るのを待とう。
が用意されています。参加 少し分かったことがあり なあ。
じゃ
を着てても、体中がビショ 多分みんな「いいこ」
すると、行く先々で歓待さ ます。
本当なの?
みんなそう ビショになったこともあっ なかった人ばかり。そんな
れているそうです。
「 今 の 学 生 っ て 何 に も 知 だった?
私たちは泥にま た。先生たちが思うほど私 気がしています。なんとな
うれしいはずなのに、け ら な い の ね 」。 そ う 言 わ れ みれたり、虫を追いかけた たちはひ弱じゃないです。 くですけど。
ど 私 は 立 ち 止 ま っ た ま ま。 るのには、もちろんちゃん り、川でおぼれそうになっ 生意気な言い方になりま だから次は、ぜひ参加し
興味はあるのだけれど、な と し た 理 由 が あ る の は 分 たり、なんてしたことがな したが、大人が引いてくれ ようと思います。最初は先
ん と な く し っ く り こ な い。 か る の だ け れ ど、
「 そ こ ま かったの?
家の中でテレ たレールに乗って「いいこ」 生たちが作ってくれたプロ
これって本当に自分がやり で 言 う こ と な い ん じ ゃ な ビを見、ゲーム機を操るし になったまま、だけはやめ グラムに乗ってるけど、変
たいことなのだろうか?
い?」。 そ う 反 論 も し た く かない子供時代だったの? ようと思います。
わるよ、私たち!
そう考えてしまっているの なるのです。
違うよ。そんな思いこみ でも参加した友達の話を
私立
114
21
28
11
0
―
142
32
合計
207
48
29
11
36
11
272
70
交流塾の活動を出来るだけ
多く取り上げ、記録し続け
ることで、活動をどう広げ
ていくか、どのように深め
発刊にあたって
ていくかーのテーマに寄与
新聞はニュースを伝える できると考えています。そ
た め の メ デ ィ ア の 一 種 で のためにも常に問題意識を
す。もちろん、この「薫風 持って取材、執筆に当たり
満天新聞」も同じ役割を担 ます。
お う と 張 り 切 っ て い ま す。
「 薫 風・ 満 天 フ ィ ー ル ド 交
流塾」に限っての活動にな
りますが、そこで何が行わ
れ た の か を 詳 し く 報 告 し、
生き生きとした仲間の表情
を広く知らせていくつもり
です。
次ぎに議論の場です。新
現代にメディアは幾種類 聞は一方通行のメディアで
もあります。その中での新 はありません。この紙面を
聞は「古い」位置に存在す 通してみんなで考えを深め
るでしょう。実際、交流塾 合うのです。そしてこの新
の活動の様子は映像、ホー 聞を見た読者を、新たな塾
ムページ等でも伝えられて 生として巻き込み、交流塾
いきます。
をよりポジティブかつアグ
そ れ で は 私 た ち は な ぜ、 レッシブにしていきたいと
新聞にこだわるのか、
です。 考えています。
第 一 に そ の 記 録 性 で す。 とはいっても、新聞部と
【 解 説 】 平 成 一 九 年 度「 新
たな社会的ニーズに対応し
た学生支援プログラム」の
申請・選定件数を表にした。
選定されたプログラムを
見ると「遊び」の二文字が
入ったテーマは、秋田県立
大学の「薫風・満天フィー
ルド交流塾」しかない。そ
れ だ け に 注 目 度 は ”全 国
区 “ となろう。
今後、メニューをひとつ
ひとつこなすことで、学生
が自分たちの企画力をどう
高めていくか。ほかの大学
を ど う 巻 き 込 ん で い く か、
まで問われることになる。
塾に参加している学生の
一人が、面白いことを言っ
て い た。
「いろいろな遊び
平成19年度「新たな社会的ニーズに対応した学生支援プログラム」申請・選定件数
「雪景色には笑顔がよく似合う」
2月16日に開かれた雪まつり会場で、
とびっきりの表情を追うと、そんなせりふが浮かんだ。
だから雪国暮らしはやめられない? 会場を紙上で「再現」すると、みんなの歓声が弾け飛んでくる―。
◆夏までの企画情報(予定) ○たい肥、野菜、バイオエ
四月からの新年度は、新 タノールづくり
随時。
入 生 歓 迎 イ ベ ン ト を は じ ○乳製品、発酵食品、漬物
め、さらに充実した「遊び づくり、各種料理教室
の 企 画 」 が 繰 り 広 げ ら れ 随時。
る。 具 体 的 に 決 ま っ た も ○キャンプと世界各地の打
の、まだ案の段階のものが 楽器ライブ
八月九 、
混在しているが、数多くの 十日。男鹿市・加茂青砂
メニューが、実現に向けて の旧加茂青砂小学校とそ
動き出している。とりあえ の 周 辺 が 会 場。 磯 遊 び、
ず、夏までに予定されてい 地 元 の 人 た ち と の 交 流、
る内容の一部を挙げる。
アフリカの太鼓「ジャン
これなら参加したい、内 ベ」のワークショップな
容の充実を図るためにこん ど。十日は、なまはげ郷
な提案をしたい、という気 神 楽( 創 作 太 鼓 )
、藤原
持ちを高めてほしい。塾は 兄弟(和太鼓と篠笛)
、
みんなを待っている 。
― しぇぎしぇぎ(アフリカ
の太鼓、オーストラリア
○村づくり
交流塾の拠点 の先住民族の管楽器な
づくり(長期計画)
ど)の競演ライブを楽し
○山菜採り
男鹿市・真山 む。彼らの演奏に合わせ
周辺での「ネマガリダケ」
た盆踊りも。
採り、五月中旬。
○夏まつり
フィールド教
○釣り
渓流、湖水、海の 育研究センターを会場に
いずれも、随時。
気球体験などさまざまな
○山歩き
六月下旬に予定 イベントを楽しむ。八月
されている、男鹿の「お 下旬。
山 か け 」( 五 社 堂 ―
真 山 神社)に参加。
ほかにもさまざまな企画
○天体観測
フィールド教 が 計 画 さ れ て い る が、
「ぜ
育研究センター、随時。 ひこれをしてみたい」とい
○いかだ、カヌー乗り
雄 う要望は大歓迎。詳しい問
物川の川下りに参加、七 い合わせと「塾生」の申し
月下旬の予定。
込みは、薫風・満天フィー
○ロッククライミング秋田 ル ド 交 流 塾 学 生 支 援
県スポーツ科学セン
事務局【電0185(45)
ター(秋田市八橋)で山 3211】へ。
岳 連 盟 の 指 導 を 受 け る。
随時。
G
P
塾参加者の想い
学生の弾んだ思いは、ストレートな言葉をつむいだー。雪まつり会場となった、秋田県大潟村
れている。皮肉にも私たち
は、一羽の「死」を通して、
その環境の豊かさを知っ
薫 風 満 天 新 聞 部 で は、
一緒に新聞作りを楽しむ
仲間を募集しています。
資 格 は、 あ ち こ ち 飛
び 回 っ て、 い ろ ん な 話
を 聞 き た い、 す る と そ
の感動を多くの人に伝え
たくなったーそんな熱意
を持っていることだけで
す。
活動は、文章を書いた
り、写真を撮ったり、レ
イ ア ウ ト を 考 え た り と、
これから役に立つことば
かり。
さあ、次回の第2号は、
君と一緒だ!
新聞部加入の申し込み
は薫風満天フィールド交
流塾学生支援
事務
局【 電 0 1 8 5( 4 5)
3211】へ。
の県立大学フィールド教育研究センター。まつりを楽しむ学生に感想を聞くと、この塾の意義が
た。
雪まつりの会場で、一羽
学生に浸透しつつあることをうかがわせた。塾を通して今後、何をしていきたいのか、その具体
薫風の空に舞うトラフズ
の 野 鳥 が 話 題 を さ ら っ た。
的な像をどう描くのか。積極的な模索が始まっている。風薫る新年度、君は満天の空に自分の星
ク に い つ 出 会 え る だ ろ う。
木
の
枝
に
片
方
の
足
の
鉤
爪
を
を見つけ得るか?
そ
の日を楽しみに、レンズ
引
っ
か
け
、
外
せ
な
か
っ
た
の
を磨いている。
だろう、ぶら下がったまま
(伊藤さゆり)
◆「勉強では学べないこと ◆「 外 で 思 い っ き り 遊 ぶ。 ◆「スノーモービルに乗り 死んでいた。
ができるのが魅力かな。新 みんなで料理するーふだん たくて参加した。環境
に 体長四〇㌢ほどのトラフ
【注】トラフズク
頭にウ
しい友達もできるし、
ああ、 の勉強ではできないことが つ い て 勉 強 し た い の で 、
ズク(フクロウ科)【注】。
サギの耳のような羽角を持
あの人も私と同じ趣味なん やれるのがいい。ほかの大 雪の上で遊ぶのは将来、何 学生のだれ一人、本物を
つ フ ク ロ ウ の 仲 間。 大 潟
だ、
と分かるのもうれしい。 学、地域でさまざまな活動 か の 役 に 立 つ と 思 う 」( 二 間近で見たことはない。駆
村の松林で繁殖することが
外部の人たちとの出会いも をしている人たちなど、範 年杉本巌さん)
け寄っては、興味深くのぞ 折り畳まれている。大地を
知られている(大潟村あき
すんごいプラスになってい 囲 を 広 げ ら れ れ ば う れ し
き込んだ。茶色、白、黒の 広く見渡していたはずの首
る。今しかできないことに い」
(二年見上歩さん)
◆「先生と友達に誘われて 混じり合った模様が渋い。 は、力なくうなだれていた。 たこまち生産者協会HPか
ら)。
これからも挑戦していきた
参 加 し た。 こ う い う グ ダ 大潟村の空を飛び回って 大潟村には約二百種の野
い」
(二年花田真美さん)
グダした感じは大学に入っ い た だ ろ う 羽 は、 小 さ く 鳥が生息している、と言わ
てからなかったので心地よ
い。塾ではいろんなことが
できそうなので、期待して
い る 」( 一 年 佐 々 木 亮 太 さ
部 員 募 集
◆「 雪 の 少 な い と こ ろ で ◆「大学の授業は高校時代 ん)
育ったので、雪遊びがなん とあまり変わらない。
で も 楽 し い。 学 生 生 活 は あ く ま で も 受 け 身 だ か ◆「塾ではどぶろく造りを
勉 強 だ け じ ゃ な い と 思 う。 ら。
でもこうして外に出て、 ぜひやりたい。醸造を勉強
きょうは石焼きを初めて味 いろんな体験をすると、自 し て い く の で 」( 一 年 市 川
わえて…、
うん、
おいしかっ 分で調べてみようと思うこ 明彦さん、楚南盛世さん)
た。ひとりではできないこ とに出会う。これからの進
と、みんなと一緒にできる 路探しにも役立つように思 ◆「発酵食品に関心がある
こ と に 参 加 し て い き た い 」 う」
(二年横山咲さん)
ので、塾でもやってほしい」
(二年池田知子さん)
(一年野澤英二さん)
交流塾に初めて他大学として参加したのは、宮城大(仙台市)の自然研究部のメンバー五人。
雪まつりを一緒に楽しんだだけでなく、交流会では研究部の活動内容の報告もあった。代表の
齋藤千夏さん(二年)は参加した感想を本紙に寄せてくれた。
こんにちは。宮城大自然 キーなどは、どれもこれも
だきました。いろいろなこ 地域貢献をきちんとされて
研究部です。この前は雪ま 初めての経験で本当に楽し
とを教えていただきました いて、私たちも見習わなけ
つりにお招きいただきあり かったです。氷上のワカサ
が、大潟冨士の内部構造の れば…と思うことが多くあ
がとうございました。
ギ釣りは釣れなかったけ
秘密は最高ですね(笑)。
りました。
仙台は雪が降っても年に ど、楽しめました。
私 た ち 自 然 研 究 部 は 昨 なので今後も、交流塾の
一, 二 回。 し か も 二, 三 大潟村に来たのは初めて
年、キャンパス内の動植物 場に限らず、意見交換や情
日で溶けてなくなってしま です。こんなに広大で真っ
探しを行い、イナゴの佃煮 報交換、そして共同での活
うので、雪と遊ぶという機 平ら、しかも一面の雪景色
も作ってみました。
動もたくさんさせていただ
会があまりありませんでし という光景は今まで見たこ 今 回 の 交 流 で は、
「 か ん い た ら、 幸 い に 思 い ま す。
た。なので今回の雪まつり とがなく、本当に感動的で
かん」と「草っこ」のみな 農業、環境系のサークルの
で の 大 き な か ま く ら 作 り、 し た。 二 日 目 の 朝( 二 月
さんと意見交換をさせてい 交流に発展したらいいです
広い場所でのスノーモービ 十六日)の朝に、今西先生
ただけました。秋田県立大 ね。
ル、 ク ロ ス カ ン ト リ ー ス に少し村内を案内していた
学 の サ ー ク ル は 地 域 交 流、
G
P