パナソニック教育財団との共同研究について 小中一貫教育で進めるICT

パナソニック教育財団との共同研究について
小中一貫教育で進めるICT活用による魅力ある授業の創造
ー若草中学校区一中三小の学びの連続ー
本事業は、パナソニック教育財団との共同研究事業である。若草中学校区小中一
貫教育を今年度から開始するにあたり、昨年度末にパナソニックの事業に応募した。
共同研究という形でICT活用を目指し、若草中学校、鼓阪小学校、佐保小学校、鼓阪
北小学校の教員が魅力ある授業の創造を目指した。
はじめに奈良市の進める小中一貫教育の取組の中心に情報教育の充実が掲げらて
いる。また第2期教育振興基本計画でも確かな学力を身に付けるための教育内容・
方法の充実を図ること、確かな学力をより効果的に育成するためICTの積極的な活
用をはじめとする指導方法・指導体制の工夫改善を通じた協働型・双方向型の授業
革新の推進が掲げられている。さらに佐保小学校はパナソニックの支援を受けながら、
タブレット型PCが1学級分準備され、全校で取り組んでいるが、若草中学校、鼓阪小
学校、鼓阪北小学校ではコンピューター室に1学級分のコンピューターがあるだけで
タブレットのコンピューターは導入されていない。以上3つの観点から校区小中学校
の教員が協働して、子どもたちにとってわかりやすい授業を実現し主体的な学びを推
進するための授業づくりを進めていきたいと考えて取り組んだ。
この事業でも児童・生徒一人に一台のタブレットPCを有する環境になることは困難
である。この事業を通じて若草中学校区としてICTの活用に向けた魅力ある授業の創
造に向けた様々な準備や実践、職員のスキルアップ、子どもたちの学力向上に向け
て連携を深められるよう研究を進めてきた。
7月
佐保小学校 7 月 8 日 授業研究
若草中学校から英語の教員も授業を見学させていただいた。多くの先生方が参観し
ておられた。4 人位の班に1台のタブレット端末を活用し、子どもたちが楽しそうに外
国語を使って活発に授業に臨んでいた。佐保小
学校の先生方も実に生き生きと英語でやりとりさ
れていた。
1
8月
IPad mini2 購入
本事業で使用する IPad mini2 を9台購入。
HDMI ケーブル 9 本 HDMI 接続用アクセサリー9本
8 月 19 日 ICT 若草中学校区
合同研修 奈良女子大にて
奈良女子大学を会場にお借りして、若草中学
校区で ICT の合同研修会を実施した。最初に市
教委の柴田指導主事から情報教育で育てたい
力や奈良市情報教育スタンダードの目標、さら
には国の推進の方向性やこれからの変化の激しい社会を生き抜く力を育てるための
ICT の活用について話を聞いた後、研究主任岡田先生が、パナソニック教育財団と共
同研究してきた ICT 機器を活用した効果的な取組の報告を行った。また先生方にな
れて頂くために、グループに分かれて頂き、起動から写真撮影などを体験していただ
いた。
初めて触れる先
生からは、「便利な
ものですね。」「自
分もこの機会に挑
戦してみます。」な
どの声が聞かれ
た。
9月 若草中学校での活用
○ 9 月の会議の中で、授業の中で ICT を使用するにあたって、その目的を明確にし
たいと考えた。
課題の提示 動機づけ モデルの提示 振り返り 体験の代行 失敗の提示
学習者による説明 記録の保存 資料の作成提示体験の想起 資料の収集
グループでの話し合い 繰り返しによる定着 教員による説明
○ まず使う機会を増やし、使い慣れること
2
・生徒の始業式の様子をビデオ機能でとり、PTA の運営委員会で提示
・生徒会の発表様子
・夏の校舎整備の結果、美しくなった廊下、壁面の様子の報告
・生徒の合唱練習を記録にとり、生徒に成果や課題を把握させること
・数学の授業で IPadmini を利用し HDMI ケーブルで TV へ
・教員による説明の補助、生徒による説明に利用
・文化祭で記録保存用として写真・ビデオ機能の活用
3
10月
鼓阪小学校 5 年生
<教科>
「ロイロノート」を使用した動画編集
総合科 <単元名> 「つざかフェスタにむけて発表資料を作成しよう」
10月、学習発表会にむけ
て原稿を作成し、発表原稿
にふさわしい写真を選び、
ロイロノートアプリで動画に
編集した。アニメーション機
能や手書き入力機能を活
用して、より分かりやすい動画となるよう、写真の提示を工夫した。
<成果と課題>
・録音時間を決める場面では、グループ内で時間を測定し、練習を行った。「1 年生に
は、もう尐しゆっくりのほうがいいんじゃない?」「読点は 1 回、読点、句点で 2 回間を
空けるといいよ。」など、聞き取りやすい速さを意識し、グループ内での意見交流が活
発になった。録音によって、自分の話し方をすぐ振り返ることができ、録音のし直しも
簡単なので、作業が進めやすかった。今後は、国語科の音読練習等にも活用した
い。
・原稿の内容に合わせて、写真を効果的に提示できるように、手書き機能やアニメー
ション機能があることを伝え、グループ内でどのように活用できるか、話し合う場面を
設定した。話し合ったことを印刷した写真にメモし、次の時間に画面を操作した。8人
グループに1台だったので、画面操作をする間、8人全員が集中して画面を見ること
は難しかった。台数に限りがあるときは、使い方を工夫する必要があると感じた。
10月 16 日 若草中学校
コンピューター教室での研修
コンピューター室で5
教科のプリント学習のソ
フトの活用の研修をおこ
ないました。アドレスを打
ち込み、パスワードを入
4
れ、準備完了です。基礎や応用、入試問題にまで対応した
プリントを作成する練習を行いました。すでに活用している
教員は初めての教員に様々な支援を行いました。この教室
を各教科でうまく利用することも今後の課題です。
10月 21 日 若草中学校 研究授業
奈良教育大学 赤沢早人先生をお迎えし、ICT の活用の視点を大切に研究授業を実
施しました。
数学
・2 年 1 組 北出 忠徳
「平行と合同「多角形
の内角と外角」
ICT を活用するねらい
課題の提示 ・動機づけ ・振り返り
社会
・2 年3組 吉村真悟
「日本の諸地域 関東
地方」
ICT を活用するねらい ・動機づけ ・体験の代行
研究協議 AB の2グループに分かれ、意見交流、発表
A(数学)
B(社会)
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A 意見発表
B 意見発表
数学
・タブレットとパソコン
を巧みに使いこなされ
ていた。
・タブレットの操作に
気をとられ生徒の活動に気を配る時間が尐なくなってしまった。
・黒板とプリントの活用がしっかり生かされていた。生徒が考える時間がしっかりとら
れていてよかった。
・話し合いときのグループの形を工夫してもいいのではないか。
・演習の時間をしっかりとり、定着が図ればよりいいものになったのでは。
・ICT の操作に習熟する必要がある。
社会
・ICT を利用し生徒を引きつける効果があった。
(画像が美しい 臨場感がある 身近に感じられる)
・画像の見せ方の工夫を指導者の方でしっかりする必要がある。
(インターネット上の物を使用する際の著作権や内容の確認)
・ポイントを押さえた丁寧な板書であった。
・生徒が話を聞きながらメモをしっかりとっていた。
・授業の流れがよくわかる授業であった。
・色チョークの使い方が工夫されていた。
・教える内容が多い中で、生徒が積極的に参加できる場面をどう準備していくのか。
6
指導講評 赤沢先生
数学
・やわらかでなめらかな授業が展開され、生徒への視
線がとても素晴らしかった。
・生徒との関係をとても上手にとらえる先生であると
感じた。
・タブレットを有効に活用されていた。特に画面上で補助線を引くなど生徒の理解
が進むものであった
課題
・思考を伴う場面で、もう尐し時間をかけ多様な考え
方を練り上げる場面を大切
・書く場面と考える場面との切り替えを
社会
・知的でスマートな進行であった。
・よどみなくいい雰囲気の授業であった。知識の豊富さを感じた。
・教材研究の確かさ、授業内容への自信がみられた。
課題
・流暢過ぎて生徒が圧倒されていたのでは。説明に隙をつくりわざと説明しない部
分も必要なのではないか。そうすることで生徒たちも発言する機会がでるのでは。
多くの資料と ICT の画面を見ながら取り組む場面があり、与える情報量をねらい
によって変える必要があるのでは。
ICT 活用についてのアドバイス
・視線をコントロールする工夫が必要
・前で説明するという前提を崩す可能性もある
・支援を必要な生徒の横で、支援しながらみんなに説明もまとめで
(ICTを活用し、効率よく説明生徒の表情をみて支援にあたる)
・今のタブレット台数では短時間での提示が有効
・50分の授業でどのように生かすのか後半の重要な部分を大切に
7
・ICTの導入で操作に時間がかかると時間がなくなってくる
アクティブラーニングのついてのアドバイス
・能動的な学習→課題解決的学習 生徒の必然性と有効性の喚起
・課題の提示→課題の解決に向け教員の支援
・生徒の意見交流を通して解決へ
課題の大きさが大切 本日の授業で考えてみると以下のような課題はどうか
数学「正5百角形の内角の和は何度か
社会「奈良に首都機能を将来移すとすればあなたなら何を持ってくるか」
10月 22日 ICT活用 共同研究の進捗状況について 若草中学校
・各校のICT活用の進捗状況や今後の予定、課題などについて話し合いました。
参加者 校長、教務主任、研究主任です。
ICTを活用するねらいを整理し一覧表にした。指導案の中で明示するようにした。
Ipadmini のカメラ・ビデオ機能を使い、活用している場面が多い。台数の問題があり、
生徒が使うということはなかなか難しい。職員室の
取り出し易い場所に設置したところ、使用する頻度
が多くなってきた。音や声をきれいに録音すること
ができるので、生徒の活動を記録に残したり、その
場でTVにつなぎ生徒に見せたりして好評である。
※課題 1校あたりの使用台数が尐ないので、教師
が使用することが多くなり、なかなか児童・生徒が
使用する取組にはならない。 wifi 環境にはなっていないので、使い方が制限される。
wifi 環境にはなっていない中でも、様々な有料アプリをインストールすることで魅力あ
る授業を作っていくことができるので、導入できないか。タブレットの使い方になれて
いないと戸惑うことが多くなり、授業の山場での課題解決に向けた話し合いや練り合
いの時間がなくなってしまう。
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※今後の進め方 佐保小学校の昨年度からの成果を各校で共有し、一つでも実践し
ていく。メールパソコンに Itune を入れ、USBを使ってIpadmini とのデーターのやりと
りをしていく。有料アプリで活用できるものについては導入する。Ipadmini の使い方だ
けでなく、コンピューター室の活用方法や教員が児童・生徒に指導できる研修も大切
にしていく。
11月
鼓阪北小学校 1年 国語「のりもののことをしらべよう」(2015年11月15日)
教材文「いろいろな
ふね」を学習し、役
目・つくり・できること
の3つの視点で乗り
物のことを調べると
分かりやすいことを
学んだ。
そのことを活用して、いろいろな車について分担して調べた。一人一台を担当してまと
め、互いの情報を知らせる発表会をおこなった。
写真は、発表会の様子である。書画カメラを用いて車の写真を拡大した。
12月
鼓阪小学校 4年生
<教科>
パソコンを使用した星空観察学習(12月)
理科 <単元名> 「冬の夜空」
学習理科の冬の星空の学習の一環として、オリ
オン座やスバル、冬の大三角を、パソコンで動
画を立ち上げ、HDMI コードを使いテレビに映し
出した。
時間と共に移りゆく星空の様子や、色、配置な
どを説明した。
<成果と課題>
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・天気や、町の明かりの影響が受けないため、星空の観察では見られない小さな
星々の姿が見られた。
・早送りの動画だったので、星の配置が固定されたまま、北極星を中心に回っている
様子が見られた。
・観察する際の目安になる、星の色や星座の配置を動画を流しながら繰り返し伝える
ことができた。
鼓阪北小学校 ひまわりタイム
ひまわりタイム 「心にのこったことを書こう・話そう」(2015年12月3日)
行事の後に、心に残ったことを書いたり話したりというテーマで活動している。
今回は、「マラソン大会」
について、発表し合った。
デジタルカメラをテレビに
つなぎ、写真を写しだすこ
とによって、聞いている児
童も当日の様子を思いお
こしながらしっかり聞くことができた。
鼓阪北小学校 6年生
体育の授業の様子です。マット運動の側方倒立回転の練習に取り組んでいます。
iPad を使い、技の
一部始終を動画で
撮影して再生し、め
あてに対しできてい
るところ、課題とな
るところを確認して
います。また、お手本となる児童の技の様子を教室
のテレビに映し出して、みんなで共有しています。
(2015年12月)
10
鼓阪北小 5年
算数
台形の面積に続き、ひし形の面積を求める方法を学習しています。
書画カメラを使い、子どもたちが自分の意見を発表し、みんなでその意見について考
えました。
(2015年12月)
1月
鼓阪北3年 総合
コンピュータールームで、昔の道具調べ学習をしています。
学活 1.17の地震対応避難訓練を前に、DVDを視聴しました。
地震の怖さを知り、地震が起こった時の対処の仕方を学習しました。
算数 教科書
の問題をタブ
レットでとり、テ
レビに大きく写
して、問題を解
いています。
11
鼓阪北小学校 6年
新聞を使ったスピーチの様子です。
新聞記事の中か
ら、みんなに伝え
たいことを選び、
記事の要約、記事
から考えたことを
発表します。切り抜いた記事は書画カメラを使ってテレビに映し出します。
聞く方は、スピーチの概要と発表者の意見について、自分はどう考えたかをワークシ
ートに書きます。
平成28年 1 月 26 日 興東館柳生中学校 先進校に学ぶ
One to One の ICT 環境における学力向上の研究
ICT活用によ
る教科学習と
学力向上の関
連について中
学校から4人、
研修に参加し
ました。一人
一台のタブレットを活用し、適切に使いこなせる技能と知識を身に付け、学習に対す
る興味関心を高め、学習課題に対するを解決能力、確かな学力の育成をねらいにし
ておられました。また奈良市情報教育スタンダードを大切にし、中学校の各学年で
「育てたい情報活用能力とモラル」を資料として提示していただきました。
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先進地視察
立命館宇治中高校 公開授業研究会
1月28日(木) 14:30~16:20
一つ目の授業は会議室に生徒を集めて
の授業であった。授業はパワーポイントの
スライドをスクリーン映して解説が行われ
ており、図や資料、映像の提示などがわ
かりやすくおこなわれていた。二つ目の授
業は同じ部屋で、出席教員を生徒に見立
てた授業が行われた。同じくパワーポイン
トをスクリーン映し出す方法がとられた。
同時に行われた授業では、生徒がパワー
ポイントを利用してプレゼンテーションをおこなった。 社会科の授業では、資料の提
示の為にICTを用いるという方法が多くなると考えられる。その中でただ資料を見せる
だけでなく、提示された資料から何を読み取らせるのかという点が重要になってくる。
適切な補助教材の重要性を強く感じた。今回はスクリーンを凝視する時間がほとんど
を占めたので、黒板などを適切に併用し、生徒の動きをつくることが大切であると感じ
た。施設等は充実しており、公立の学校においてもこのような整備が一層すすむこと
を強く願っている。
(コロコロイングリッシュのサイトより)立命館中・高等学校の取組
2014 年度は全国に先駆けて、IB コース、英語の上級クラス(英検準 1 級相当レベル)
を除く中学生約 500 名、高校生約 950 名の全校に導入されました。また、英語科以外
の教職員約 20 名も自己研修やご家族との英語学習で日々使用されています。使い
方や頻度は学年によって様々で、主な学年の取り組みや成果についてご紹介しま
す。
中 1 では、教科書の予習・復習などの基本的な家庭学習習慣の定着を優先させるた
め、入学当初から 12 月まではコロコロイングリッシュは導入せず、紙ベースの単語本
を活用してきました。ようやく学習習慣も安定し、パソコンのスキルも尐しずつ上がっ
てきたので、1 月より満を持してコロコロをスタートさせます。生徒たちには「パソコンを
使ったとても楽しい教材がある」ということを知らせていて、コロコロを始めることを心
待ちにしている様子がうかがえます。基本的な語彙については「総合 500」を紙の方
ですでに学習しているので、「総合 1000」からスタートさせる予定です。先生方も、生
13
徒に伝えるために生徒目線で自ら学習しながら学習感覚を確認しています。
(O 先生)
年度当初にある保護者の授業参観の際に、生徒と保護様と一緒に説明し導入をしま
した。簡単な操作によってできるので、スムーズに導入ができましたし、保護者も一緒
に聞いていただくことでどのように家庭でサポートすればいいのかがわかり、良い機
会になりました。保護者様には事前に期間限定の ID を発行して利用していただきまし
たが、多くの方から継続利用したいという声が上がりました。
基本的には自宅学習ですが、週に1回は授業で紙ベースでのテストを行って学習を
確認しています。また、毎週マイレージのランキングを張り出すことにより、お互いに
刺激を受けるようになっています。ランキングはマイレージの獲得数だけでなく、前週
からの伸びも張り出すようにしています。
やる生徒は次々と先に進みますが、あまり進み過ぎても次回や次々回の復習が一
気に来る場合があるので、あまりやりすぎないペースを作ることも大切かと思います。
また、定期的に授業でメディアルーム(パソコン室)を使用して、定着していない生徒
には時間を確保することにも気にかけています。(M 先生)
鼓阪北小学校 4年 総合「バリアフリーについて考えよう」(2016年1月)
3時間かけて、アイマスク・車いす体験や装具、身体障害者補助犬などを詳しく調べ、
それぞれまとめて発表した。他、理科の月や星、空気の温まり方などの学習の深まり
にも活用できた。
2月
2016年2月4日 1年間のまとめ 今後の課題 若草中学校
・使い出すと便利なものである。メールパソコンへのItune の導入を前回提案し若草中
ではすでに申請を終え導入している。データーのやりとりが容易になるので各校で
も導入を早急に進めてほしい。
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・自分でも購入して授業に活かしたいと考えるようになった。
・10分程度の活用で、授業にメリハリをつけることができた。
・子どもたちは自分の活動をすぐに振り返ることがで効果的であった。
・様々な機能があるが wifi 環境があれば多様な使い方ができる。
・録画機能を利用し評価に活かすことができた。(体育・国語)
・授業の活性化のためには新しい機器を積極的に活用したいと思うようになった。
・映像を見せることで臨場感のある授業を構築することができた。
・支援を必要な生徒の横で、支援しながらみんなに説明もまとめできる。
(ICTを活用し、効率よく説明生徒の表情をみて支援にあたる)
・今のタブレット台数では短時間での提示が有効
・授業のなかでなぜICTを利用するのか、そこを明確にした取組が大切である。
課題の提示 動機づけ モデルの提示 振り返り 体験の代行 失敗の提示
学習者による説明 記録の保存 資料の作成提示体験の想起 資料の収集
グループでの話し合い 繰り返しによる定着 教員による説明
・ICTの導入で操作に時間がかかると時間がなくなってくる
・映像や音声などを利用することで従来の授業より臨場感がある。
・視覚的な理解や漢字の書き順、英語のリスニングなどが従来より簡単にできるよう
になった。
・情報モラルの指導をしっかりやっていく必要がある。
・手を使って書く活動を意識的にやっていかないと学力の定着がおろそかになるので
は。
・今後も校区としてICTの活用に向けて研修を続けていこう。
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鼓阪小学校 2年生
書画カメラを使った「長さ」の学習
<教科>
算数科
<単元名> 「長さのたんい」 「長いものの長さの
たんい」
教室に1台書画カメラがあると便利である。
特に低学年の場合、「教科書のこのページを開け
てください。」と言ってページ数を伝えるだけでなく、
テレビにそのページを写し、今取り組んでいる課題
がこれであると示すことができる。
細かい物に注目させるときも視点をはっきりさせる
ことができる。
<成果と課題>
・なかなか集中しにくい児童が多いが、課題を提
示しておくことで今何をやっているか見てわか
る。
・1mmのめもりを読むのに苦労する児童に大き
く拡大して示してやることで、尐しでも読み取り
やすくなる。
・数字の書いてない竹ものさしの読み方も書画カ
メラで写して提示し、みんなで読み取っていく
ことで理解しやすい様子だった。
鼓阪北小学校 2年 書画カメラでデジタル教科書(2016年2月)
国語や算数の教科書を複写して、書画カメラでテレビに映し出し、デジタル教科書
のように使うことが多いです。テレビの画面には、透明シートを貼ってあるため、水性
のペンで書き込むこともできます。
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教師は直接鉛筆やペンで複写した教科書に書き込むことができるので、学習の跡を
残すことができ、次時に活用することができます。
また、ノートのマス目や原稿用紙を映して、書き方の指導にもよく使用します。
先進地視察
第 3 回 大阪府茨木市教育センターフォーラム
第 4 分科会:茨木市学校情報化「ICT」を活用した教育 2月12日(金) 15:00~17:00
■報告内容
報告 1:e-learning「いばらきっ子」スタディの活用による学びの広がり
(茨城市立北中学校)
報告 2:「情報モラル教育」の実践 (茨城市立彩都西小学校)
報告 3:校務の情報化でムダを省こう! (茨城市立春日小学校)
報告 4:タブレット端末(パソコン)の実用例と見えてきた強み
・課題 (茨城市立西小学校)
■報告 1:e-learning「いばらきっ子」スタディの活用による学びの広がり
茨木市立北中学校では 2 年前から e-learning「いばらきっ子スタディ」が導入されて
いる。今回の報告では現状と課題、そしてどのような改善がなされたのか報告され
た。
1. 現状
・使用目的は授業準備や放課後学習会で使うプリント教材の準備 (本校でいうとこ
ろの「i プリ」)
・生徒の自主学習ノートや家庭学習にも利用したいが、現状としては難しい
2. e-learning を使うメリット
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・授業で利用する問題プリントが短時間で簡単に作成できる
・全国高校入試問題から問題を抽出でき、過去問作成や受験指導が楽になる
・単元別のプリントを大量に印刷して放課後学習会部屋の後ろに置いておけば、公
文式のように生徒が自らとき、苦手な単元を何度も解きなおせるようになり、苦手
単元の克服につながる[反復学習]
・放課後学習会時に学年を超えて 1 年生からやり直し学習が出来る[やり直し学習]
・選択問題を大量に作成することで、支援学級の問題演習指導が楽になる
・生徒が e-learning にアクセスして学習すれば、教員は利用状況が確認できる[家庭
学習の可視化]
3. 課題
・e-learning を利用する教員がごく一部
e-learning の存在を知らない教員、利用方法を知らない教員が多数
・各自で持つ配布資料を印刷して配るのと違いが感じられず、利用する気にならな
い教員がいる
・生徒は家でネットを利用できても、e-learning にアクセスせず、動画をみて遊ぶ
・塾で時間がなく、家庭学習に利用する気にならない生徒がほとんど
4. 課題克服のために行ったこと
・他の教員にも利用してもらえるよう情報教育通信を配布し、利用方法やメリットを
周知
・保護者に ID やパスワードを配布し、保護者から生徒に働きかけてもらうような仕組
みを作った
5. 北中学校の実践報告を聞いた感想
北中学校では「いかに e-learning を利用する教員を増やすか」が主な課題となって
いた。教材準備がより効率化されれば教員が教材研究や生徒指導など他の業務に
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時間を割けるようになることから、情報教育担当の先生としてはぜひとも共有しておき
たいツールなのかもしれない。
しかしながら北中学校と比べ本校では、比較的多くの教員が「i プリ」を利用している。
本校ではいかに i プリの存在や利用方法を教員同士で共有するかではなく、いかに i
プリの利用を授業外に拡げるかということが課題になるのではないか。その意味では
北中学校が実践していた放課後学習会での利用は興味深い。本校でも例えば図書
閲覧室に単元別プリントを用意し、図書館学習時や中三学習会などに利用するとよ
いのではないか。印刷コストを考えるのであれば、生徒の要望をもとに印刷しても良
いであろう。
■報告 2:「情報モラル教育」の実践
茨木市立彩都西小学校は 2004 年に開校し、児童の家庭も比較的富裕層が多い。
教育熱心な家庭が多く、提出物なども期日通りに提出する児童が多いとのこと。また、
ほとんどの家庭でネット環境が整っている。パソコンやタブレットに触れる機会が多い
児童の実態から、情報モラル教育が必要であると考え、現状と課題の報告がなされ
た。
1. 現状
・全学年を通じて約 8 割が携帯電話を使っている。
・用途は低学年では「調べ学習」、「遊び」が上位であり、高学年になると「遊び」が上
位になる。「遊び」とはネットゲームや動画サイトの閲覧が代表的
・保護者との約束ごとは主に使用時間、課金関係、閲覧サイトに関するもの
2. 課題
・パソコンや携帯を利用する児童が多い割に、半分程度の家庭しか、使用のルール
を持っていない
・ネチケットを知らない児童がほとんど
3. 課題克服のために行ったこと
・他校ではどのような情報教育がなされているのか調査した
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・モラル教育のカリキュラムを作成した
・学年ごとに学習内容を固
定するのではなく、生徒の実
態に合わせて学習内容を変
えた
・カリキュラムを表にするこ
とで、どの学年でどの内容を
学習したか分かりやすくした
例:「著作権」は1番、「ウィルス」は 2 番、「なりすまし詐欺」は 3 番など番号を割り
振り、「この学年は 1 番と 2 番は学習しているが、3 番は教えていない」など、
教員同士で既習事項を分かりやすくした
4. 彩都西小学校の実践報告を聞いた感想
彩都西小学校の実践報告について特筆すべきことは、まずは生徒の実態を正確に
把握するために細かいアンケートを実施したところにあるのではないであろうか。これ
により小学校低学年といえども情報モラル教育を実施する必要性が明らかになった。
また、学習内容を「1 年生では著作権、2 年生ではウィルス」など学年で固定していな
いところも興味深い。あくまで生徒の実態に合わせて柔軟に学習内容を調整するとい
うのは教育の効果を高めるのではないであろうか。さらにカリキュラムを表にすること
で、学習内容の重複や抜け落ちを防いでいる点も興味深い。
本校においては、継続的な情報モラル教育を実施するために、小中連携の観点が
重要になるのではないであろうか。彩都西小学校が紹介していたカリキュラム表を各
小学校と共有することで 9 年間の見通しを持った情報モラル教育が重要になるので
はないであろうか。
■報告 3:校務の情報化でムダを省こう!
限られた時間の中で尐しでも児童/生徒に目を向ける時間を増やすためには、事務
作業効率を上げることが大切になる。春日小学校の奥田先生は校務用端末パソコン
に着目した自らの実践報告をして下さった。
1. ムダがある場所
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・文書や教材の作成・検索・整理 → すぐにデータが見つかるようにしたい
・会議のたびに文章を印刷・配布する → ペーパーレスにしたい
・手書きや氏名印押し → パソコンで印刷したい
2. ムダをなくすために
・共通フォルダを年度ごとに分けるのではなく、校務文章ごとにわけるべき
年度ごとに分けると昨年の分掌の動きが見えにくくなる
・会議ではタブレットを数台、会議に持ち込み、書類データをプロジェクタで映し出す
ことで、ペーパーレスになる。本当に必要な書類は各自で印刷を。
・ショートカット機能を利用することで、よく開くファイルはすぐに開けられるようにし、
また無駄なコピーデータを作らないようにする
・通知表などは差し込み印刷を利用する
・差し込み印刷をする際、印刷位置のズレや印刷ミスが怖い場合は、シールに印刷
して貼るとよい
3. 春日小学校の実践報告を聞いて
報告内容のほとんどが既に教務の先生が実践してくださっているものであった。興
味深いものがあるとすればペーパーレス会議であろうか。書類の見にくさや書き込み
が出来ないなどの理由から本校では受け入れられにくいようにも感じられるが、共有
書類のなかでデータ共有のみで留められるものはないかという視点を持つのも良い
かもしれない。
■報告 4:タブレット端末(パソコン)の実用例と見えてきた強み・課題
(茨城市立西小学校)
茨木市立西小学校では班に 1 台のタブレットが配られる。今回の報告ではタブレット
がどのように利用されているのかその実践例と、現時点での課題と強みが報告され
た。
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1. 実践紹介
・算数や社会ではグラフや資料の読み取り時に利用
・各班の解答を比較することで児童が自ら答えに気付く学習が行えている
・理科や社会の資料をズームして見ることで、細かい点まで思考を促せる
・ロイロノートアプリを利用すればクイズ感覚で問題を提示することができ、暗記作
業でも意欲的に参加する生徒が増えた
・図工では写真をつなぎ合わせてムービーを作成させた。これにより体験的にアニメ
の作り方を学ばせることができた
・体育では自身のフォームを動画で確認し、自分でどこを直せばよいのか思考を促
すことができた
2. 現時点での課題と強み
・タブレットは広い範囲の動画を撮影することが困難。この場合はデジカメを使った
方がよい
・児童が使いこなすまでに時間が必要。まずは撮影とマーキングを学ばせる必要が
ある。これを学べばほかの教科や授業にも応用できる
・タブレットを触らせるだけでも、児童の授業に対する意欲が向上する
・話し合い活動、協同学習を促しやすい
・各児童の考えや答えを比較しやすく、児童が自ら実践し、改善点を見つけ、改善す
るという児童の学習サイクルを確立しやすい
・答えや写真、撮影動画などを保存しておけば、児童は何度も見ることができて復
習がしやすく、数か月前の自分の答えをみれば自らの成長を視覚的に実感できる
・休み時間に調べ学習のためにタブレットを貸し出せば、デジタルディバイド対策に
なる
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・教師も児童も慣れれば「タブレットを使うための授業」から「タブレットを使う授業に
変えられる」
3. 西小学校の報告を聞いた感想
報告内容は柳生中学校や佐保小学校で実践されている内容と酷似する部分が多
かった。タブレットの利用方法がある程度共有されてきているのかもしれない。
本校では iPad の保有台数がかなり限定されていることから、西小学校のように各班
での答えを比較するなどは難しい。1 第の iPad をまわしながら答えを書きこんでいくな
ど、利用方法をさらに工夫する必要がある。
興味深かったことは、タブレットに固執するのではなく、目的に応じてデジカメを利用
するなども良いという報告があったことである。タブレットはアプリをダウンロードすれ
ばマルチな活躍が可能となるが、動画の撮影や写真の画素数など現在は課題となる
ところがある。タブレット以外の機器の長所も整理しておくと良いと考えられる。
また、「保存しておけば何度も見られる」という指摘は当然のようで重要なものであ
ると考えられる。例えば坂本が英語の文法事項を解説するために作ったパワーポイ
ントのスライドなどは、何らかの形で生徒がいつでも見られるようにしておくと、復習が
簡単にできる。これは実験の動画データなどでも同様ではないであろうか。図書館に
あるパソコンにパワーポイントデータを入れておき、図書館学習時に閲覧可能とする
のはどうか。これもまた北中学校での感想で記した「ICT 教材の授業外での利用」に
つながるのではないであろうか。
佐保小学校 奈良市ICTモデル実証校 実践報告会
2月16日(火)
学習活動における一人1台のタブレット端末の効果的な活用について実践されていま
した。小学校5年、6年の授業であったが、教師
から提示された教材が、個々のタブレットに表示
され、一人一人が課題に取り組んでおられまし
た。学習内容が図形を移動させて考える学習教
材であったが、タブ
ットの画面上に簡単
に図形の移動ができ、タブレットを使う有効性を感じまし
た。電子黒板を活用しての学習課題の提示は、動画や
写真を取り入れることができ、子どもたちの関心や学習
意欲を高める効果があると感じました。また、その課題を
23
レ
一人一人がタブレットで共有し、ノートの代わりに使用していました。タブレットを活用
することで一人一人が課題に取り組む過程や考え方を教師が一括して全てモニター
で確認することができました。このことはICT機器を使用する良さだと感じました。また、
子どもの学習活動をノート代わりに使用したタブレットの画面を全体に提示することで、
考え方の多様性に気づかせたり、他者の頑張
る様子を伝えることに有効であると感じました。
また同様の学習課題を他校でも実施し、取り組
む様子をIpad の動画に納められたものを子ど
もたちが見ることで、1つの学習課題を複数の
学校で共有し取り組むということが行われてい
たが、この取組で新たな視点のICT活用を知る
ことができた。
先進地視察 京都市立東山泉小中学校
2016/2/23(火) 13:00~16:20
平成26年4月に東山泉小中学校として開校。
4・3・2制を多くの学校が実施している中で5・4制
小中一貫教育を実施しておられる。美しくてゆった
りとした空間が多くある印象を強くうけた。西学舎
(1年生から5年生)、
東学舎(6年生から9
年生)を見学させて
いただいた。全ての教室に電子黒板が設置されたおり、
よく利用されているとのことである。またパナソニックの
支援を以前受けられていたこともありICT機器も充実し
ていた。
6年生の多くの教科での教科担任制、中学生と同形式の定期考査、部活動などの
特徴があげられる。実際に目にして6年生の姿は小学生というよりも中学生というしっ
かりした印象を受けた。「学びのスタンダード」(学びの
ルール・学びのプロセス・学びの形)を構築し、児童生
徒が主体的かつ協働して話し合いや発表を通して、思
考力・判断力を鍛える授業に取り組んでおられる。
7年生を「学びの充実期」として論理的思考力を身に付
24
ける図書室とコンピューター室をくっつけ、書いたり調べたりまとめたりと様々な活動
がやりやすいだろうなという印象をうけた。電子黒板やタブレット端末を利用して、教
室やオープンスペースを利用しながら活発な英語の授業も展開されていた。
東山泉小中学校の英語の授業の主な内容として「1年 友達とあいさつして遊ぶ、2
年 身の回りのもの、形、遊びの言い方、3年 買い物に行ったときに使う表現、4年
場所の言い方や店での注文の仕方、5年 好きなものなどについてスピーチ、6年
自分の1日についてスピーチ」としておられる。 の子どもたちは身振り手振りを交え
ながら積極的に学習に参加していた。校舎内の色の使い方が工夫されており、暖かく
落ち着く雰囲気があった。
小学校4年
生の英語の
授業を見学
した。学校
紹介の「ビ
デオレター
送ろう」とい
う活動に取り組んでおられた。電子黒板で学校
行事や施設の説明を確認し、それぞれの班別
の活動に活かしていた。教室外のゆとりあるス
ペースで仕上げの練習を行い、指導者がビデ
オに収める活動であった。様々な機器や場所を
有効に使った取組であった。 その後東学舎の
方に移動し、6年生から9年生の教室や設備を
見学させていただいた。こちらも椅子の色や机
の形など工夫がなされていた。特に机は様々な組み合わせが考えられ人数によって
うまく組み替えのできるものであった。個別の自習室も工夫されておりわが校区でも
導入
して
いき
た
い。
25
3月
Wi‐fi の設置
タブレット端末の使用で、Wi-fi 環境の整備がないと、ソフトの導入やシステムのアッ
プなど不便なことが多い。年度当初より教育委員会には要求をしてきたが、2月中旬
になって、導入を認めるという返事があった。最大10台程度の端末を接続することが
できる機器の導入を認めていただいた。各教室の学び輝きの端末に接続することで、
教室でも使用が可能になる。アイコムAP―90Mを購入。活用をはじめた。
通年の取組
ipad 特別支援学級としての活用
佐保小学校
① 国語「おとうとねずみチロ」
~黒板から必要な情報を読み取るための活用~
○内容:たくさんの字が書かれている黒板から必要な情報を読み取ることが苦手な児
童のために、ノートに写す箇所だけを写真に撮って手元に置くことで、必要な情報だ
けをノートに書くことができるようにしている。
○成果:周囲の情報に気が散ることも尐なく、集中して板書をすることができるように
なってきている。
② 図工「どうぶつランドをつくろう」
~作品のイメージを待たせるための活用~
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○内容:自分が制作する動物のイメージが持てない児童のために、実際の動物の写
真を提示することで自分の作品のイメージを持つことができるようにした。
○成果:初めは「トラは点々」「模様は赤」と言っていた児童が写真を見ることで、自分
の作りたい動物の模様や色に気づきイメージを持つことができていた。
③ ~家庭との連携としての活用~
○内容:言葉の発達が未熟でコミュニケーションがうまく取れない児童の家庭との連
携のために、学校での活動の様子や過程を撮影し家庭への報告をしている。また、
音が苦手な児童の運動会練習の様子を動画で撮影し、保護者との共有、対応の話し
合いにも利用した。
○成果:実際に子どもの様子を見ながら話をすることでスムーズな話し合いができて
いる。
④ 自立活動「交流会ってなんだろう」
~視覚化としての活用~
○内容:ブロック交流会の事前指導として、児童の興味喚起や視覚支援のために、実
際に ipad を用いてテレビに歌の歌詞やダンスの振り付けを映し出すことで、興味を持
って手本を見ながら活動することができるようにした。
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○成果:言葉の説明や教師の見本だけでは気分が乗らない児童も、とても興味を持
ち、積極的に活動することができていた。
⑤ ~筆順の確認と意欲を高めるための活用~
○内容:漢字の学習が苦手な児童のために、「筆
順アプリ」を使用し、一画一画確認をしながら正し
く漢字を書けるようにした。
○成果:苦手な漢字の学習にもipadを使用する
ことで、学習にも意欲的に取り組み、正しい字を
書こうという意識が高まっている。
⑥ ~自分自身の活動を客観的に見るための活用~
○内容:音楽の時間に行った合奏を動画で撮影
し、自分自身が演奏をしている姿を客観的に見る
ことで、自身の良い点や直すべき点を確認するこ
とができるようにした。
○成果:自分自身の演奏を他人の視点で見るこ
とで、良い点悪い点を見つけることができ、次の
演奏に生かそうという姿勢が見られた。
⑦ ~時間の見通しを持つための活用~
○内容:「あと何分」の理解が難しく活動に不安を感じてしまう児童が、学習に見通し
を持てるようにするために、電子タイマーとしてipadを机上に置いて学習の終わりを
視覚的に確認ができるようにした。
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○成果:活動の途中で終わりを視覚的に確認できたことで安心して学習に取り組むこ
とができた。時間内に早く終わるように頑張ろうという意識も見られた。
⑧ ~見たものを思い出す補助としての活用~
○内容:校内作品展の鑑賞で児童が興味を持っ
た作品を写真に撮り、作品を見た感想を書く際
の作品を思い出すための補助として、写真を見
ながら感想カードを書くようにした。
○成果:人が多いところで落ち着かない児童は、
別の場所で落ち着いて写真を確認し、思い出し
ながら感想を書くことができていた。
Itune カードで購入したソフト
・ ロイロノート 600円 ・ Snap2PDF 240円
・中学校英単語ターゲット1800 600円
・ 小学生学習パック 1400円 (漢字・計算・英単語)
・ ノートパッド+ 400円
・iMovie 600 円
・ Keynote 1200円
・ Math & Science Grade9 240円
・ 中学校数学公式徹底攻略 360円
・ 教科書クイズファミリー 600円
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研究統括リーダー
奈良市立若草中学校
校長 杉岡 博幸
研究統括サブリーダー 奈良市立鼓阪小学校
校長 西本 浩章
研究統括サブリーダー 奈良市立佐保小学校
校長 城
研究統括サブリーダー 奈良市立鼓阪北小学校
校長 門城 宏隆
授業実践リーダー
奈良市立佐保小学校
教諭 岡田 仁志
授業実践サブリーダー 奈良市立若草中学校
教諭 松本 真弥
授業実践サブリーダー 奈良市立鼓阪小学校
教諭 船越 美千恵
授業実践サブリーダー 奈良市立鼓阪北小学校
教諭 倉家 吉子
武志
ICT活用研究リーダー 奈良市立若草中学校
教諭 中西 弘樹
ICT活用研究サブリーダー 奈良市立鼓阪小学校
教諭 久保 靖二
ICT活用研究サブリーダー 奈良市立佐保小学校
教諭 矢野 賀久
ICT活用研究サブリーダー 奈良市立鼓阪北小学校
教諭 福井 好史
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