④ 5月20日号

5月号② 5月24日
みずみずしい新緑の季節を迎えました。夏に向かって一直線
に突き進んでいるようです。学校ではスポーツテストが終わり
ました。ソフトボール投げや50m走、シャトルランなどに汗
を流しました。テストを受けるにあたっては中学校の先生に効
率のよい投げ方や走り方を教わりました。学習においても中学
校から先生にきてもらって専門性の高い図工科や算数、英語で
お世話になっています。しかしながら学力の向上は子どもたち
自身が辛抱強く取り組むなど日々の努力によるところが大きい
新緑がまぶしい季節
かと思います。そのため家庭学習の手引きを作成し、少しでも
家庭学習の習慣化につながればと願っています。また学習意欲の向上という面でも取り組まな
ければならないと考えています。そのために ICT 教育に力を注ぎ、学習課題への興味関心を高
めたり、学習内容をわかりやすく説明したりするために活用します。今年度、生駒市の ICT 活
用授業研究モデル校事業に応募、決定しました。今後タブレット等の配備がなされます。文科
省の児童生徒に対する調査によれば、学習に対する積極性や意欲、学習の達成感など全ての項
目について、ICT(情報通信技術)を活用した授業の評価が活用しないときより高かったという
結果が出ています。職員の研修を経て、授業で使っていきたいと考えています。
【小中一貫教育保護者説明会】
先週の金曜日に保護者の皆様に説明会を開催しました。北小中学校の目標や9年間で身につ
けたい子どもの姿、4月6日付配布「小中一貫教育のはじまり」の詳しい説明など、約30分
間にわたって中学校の校長先生と私とで話をしました。特に課題である学力の向上についての
取り組み、教科担任制の導入、特色ある学習内容などとともに保護者の皆様に協力をお願いす
ること(家庭学習の奨励、体育大会での協力要請)などを中心に説明しました。
一人一人が輝き、笑顔いっぱいの学校
~「学校へ行くのが楽しい」と感じる学校づくり~
9年間で身につけたい子ども像
学力
自主的な学習習慣
コミュニケーション力
望ましい人間関係の確立
自立心
地域に貢献する子
【好奇心】
先日、室生寺を訪れ、奥の院まで初めて行きました。本堂から10
分あまり階段を上るのですが、かなり疲れました。帰り道、階段の下
から年配の方と小学校中学年ぐらいの孫らしき子どもが上ってきま
した。
「おばあちゃん、どうしてお寺をこんな山の上に建てるの?もっと
下の方に作ったら楽やのに。なんで?」
「遠いところに作った方が。簡単におまいりできないから、ありが
たみがますのやと思うで。
」
という声が聞こえてきました。
「いやいや、悟りを開いた偉いお坊さんが修行中、ここに寺を建て
なさいとお告げをうけたのかも。」
と、私も心の中でその会話の中に勝手に割り込んでいました。おばあ
室生寺五重塔
ちゃんは見頃のシャクナゲの花を見に来たのでしょう。小学生が自ら
望んでお寺に来たとは考えにくいのですが、おばあちゃんに何らかの理由で連れられて室生寺
へ来て、その地で、
『なぜ。』という疑問を抱いたのです。私はこの小学生はとてもよい経験を
したように思います。今日は単に『しんどかった。』や『きれい。』という感想を持っただけか
もしれませんが、この体験が心のどこかに残り、将来において何らかのよい影響を与えるので
はないかと思うからです。もしかしたら仏像を熱心に研究する学者、寺院建築に興味を持つ建
築家、趣味としてハイキングを楽しみ健康な生活を営む人、花に興味を持ち花に囲まれた生活
を送る人など、想像があふれ出します。勝手な想像をしましたが、下から上がってくる様子や
会話からそんな気持ちがわきました。子どもが好奇心を持つこと、大人が子どもに好奇心を持
たせることの必要性を感じました。そして、学校教育活動の中に体験学習を積極的に取り入れ
ることを大切にしていきたいと感じました。
茶道体験
和楽器演奏体験
【親子自然教室】
4月29日、
『小さな親切』主催の親子自然教室が催されました。北小学校を出発して近くの
野山を歩いて水生生物や野鳥を観察するというものです。少し肌寒い日で参加者は少なかった
ですが、参加した子どもたちからは小さなかごをのぞきこみ、ザリガニが脱皮したと驚いてい
る声やたくさんの鳥の名前を教えあっている様子が見られました。この自然教室は約50年も
続いている催しです。30年程前の話になりますが、初めて3年生の担任を持ったときに理科
の学習で野山の草花探しというのがありました。私は理科を苦手にしていましたので、草の名
前はほとんど知らず、子どもの質問に的確に答えられませんでした。そんな時、この自然教室
に参加して、たくさんの草花の名前を教えて頂きました。馬が好んで食べるというコメツブウ
マゴヤシ、黄色い小さな花が咲きます。北小学校の玄関脇の花壇にたくさん生えています。ま
た当時の子どもが校庭にたくさん生えていているからと小さくて可憐な紫の花をたくさん摘ん
で花束にしてくれたニワゼキショウなどの花の名前を教わりました。草にも花が咲くというこ
とを改めて実感し、少し草花にも興味を持ちました。この親子教室はすばらしい催しです。来
年機会がありましたら是非ご参加ください。
【田植えのシーズン】
2年生がナス、キュウリ、ミニトマトなどの野菜を育
てています。苗を植えてから2週間ほどですが、毎朝か
かさずに水をあげ、少しずつ大きくなってきました。熱
心に観察し、細かなところまで見ています。
北小の周りに目を移すと、田植えがそろそろ始まろう
としています。出勤途中に見た宮方のたんぼではすでに
田植えが終わっているところもありました。これから収
穫まで天候や台風が気になる長い半年となります。今、
田には水がたっぷりと入っている状態となっています。
稲の生育には水が欠かせません。あやまって田の水を抜
いてしまうと大変なことになります。毎年注意を促しています。昨日も子どもたちには担任を
通じて指導しましたが、おうちでも繰り返しお話しください。
【植樹プロジェクト】
前回お知らせしたとおり、元気に葉を繁らせていま
すが、いよいよ震災地にお返しする日が決まりました。
6月17日(金)お昼休み
生駒の風を受けてたくましく育った苗木が東北の地
でしっかりと根付いて、緑の森を作ってくれることで
しょう。