思い出あふれた東京研修・・!

思い出あふれた東京研修・・!
26日,訃報が届きました。20代後半に勤務した中学校でお世話になった校長先生が亡く
なりました。大変尊敬しており,ご退職後も多くのご指導をいただきました。先生はいつも「人
みな,美しき種子あり」
,一人ひとりのもっている良さを認め,それを引き出していくことが教
師としての使命であると語ってみえました。一緒に勤務した当時の先生の年齢に,私もまもな
く到達します。これを機会に,もう一度自分を見直したいと思います。合掌。
6月12日から14日まで,2泊3日の東京研修が無事に終了しました。修学旅行といえば
数十年前に流行った歌詞「二度と帰らぬ思い出乗せて,クラス友だち,片寄せあえばベルが鳴
るなるプラットホーム・・」
,時代に合わせて,手段や研修内容は大きく変化してきましたが,
その旅行のもつ意義や思い出は,何度引率しても決して変わるものではありません。しかし,
264名の集団は半端ではありません。全員が楽しい思い出を積み重ねることへの願いと,安
全でこの研修を無事終了したいという両輪が,常に頭をよぎっていました。
事前に具体的な班別・課題別の研修計画を立てたのですが,大都会「東京」が生徒たちの前
に立ちはだかります。JR・メトロの路線の多さや駅の巨大さ,目的地に向かう駅の出口のわ
かりにくさに大苦戦です。地図上の計算とは全く異なり,計画した時間をなかなか読むことは
できません。42の各班が右往左往,でも初めての東京駅に解き放たれたら戸惑いや困惑は当
然のことです。各班はGPS機能付(所在地の分かる)の携帯電話を所持しているのですが,
全く方向違いに向かっているケースやしばらくその場所から動かなくなってしまうケースなど,
ハプニングも続出でした。しかし,時間の遅れはありましたが,見事に生徒たちは,仲間と助
け合い,知恵を出し合って,初期の目的を達成して集合場所に到着しました。生徒たちのもつ
潜在能力はすばらしく,もっともっと信じて取り組ませていくことの大切さや可能性を実感す
るとともに,不慮の事故や事件に巻き込まれることなく戻って来られたことに感謝です。
「全日空」
「陸上自衛隊」など12の選択肢から選択し体験した研修,
『社会に出たら言い訳
は通用しない』等いくつかの名言が心を揺さぶった進路講話,新鮮さで見上げたあの東京スカ
イツリー,そして,都心の中央に位置するシティホテルの使い勝手の良さ等々,本当に内容に
も恵まれた研修だったと思います。一方,264名の大集団の一員としての自覚,ホテル滞在
のマナーやバイキングの食べ方など課題もありますが,また,家庭生活や学校生活の中で教え
たり,見直したりしていきたいと思います。保護者の皆様のご協力もお願いします。
3日間で一番笑ったこと,それは最終日の学級別研修で訪ねた「しながわ水族館」でのイベ
ント「イルカショー」
,巨大なイルカがわざとジャンプで入水する時に胴体を横にして,観客席
に水しぶきを飛ばす演出がありました。そのハプニングを知ってか知らずか,勇気ある本校の
生徒たちは最前席に陣取りました。結果は,海水が「まるかぶり」となりました,それも何度
もです。イルカと観客が一体となり,会場がそれはそれは盛りあがりましたが,本校の生徒も
ヒーロー・ヒロインでした。実に愉快で,大爆笑のひとときとなりました。
さてさて,この東京研修の三日間は,一人ひとりにとって「二度と帰らぬ思い出」となった
ことでしょうか・・?!。
(NO.5 24.6.27)