守山市まち・ひと・しごと創生総合戦略(全体)

守山市まち・ひと・しごと創生総合戦略
平成 27 年 10 月
【目 次】
I. はじめに .......................................................................................................................................... 1
1. 総合戦略の位置づけ.................................................................................................................................. 1
(1) 総合戦略の根拠 .......................................................................................................................................................... 1
(2) 既存計画との位置づけ .............................................................................................................................................. 1
2. 対象期間 ....................................................................................................................................................... 1
3. 策定にあたっての基本的視点 .................................................................................................................. 1
4. 総合戦略の取組方針 ................................................................................................................................. 1
5. 総合戦略の進捗管理およびPDCAに関する考え方 .......................................................................... 2
II. 基本目標 ....................................................................................................................................... 3
III. 施策の基本的方向と具体的な施策 ....................................................................................... 5
1. 地域で安心して暮らせる魅力的なしごとをつくる【しごと】 .................................................................. 5
(1) 地域で働き、暮らせる新たなしごとづくり ............................................................................................................. 5
(2) 基盤産業の振興とそれを支える人材育成 ....................................................................................................... 7
2. 住みやすさの質を高め、均衡のとれた人口増加と交流人口の拡大を実現する【ひと】 ............ 15
(1) 自転車や湖上交通等、守山らしい素材と強みを活かした観光交流の推進................................... 15
(2) 守山市に行き、住み、働きたいと思うまちづくりの推進 ............................................................................. 24
(3) 健康、医療、教育、文化等、守山らしいバランスのとれた「住みやすさ」の充実 ........................... 26
3. 結婚・出産・子育ての希望をかなえる【ひと】....................................................................................... 30
(1) 子どもを産み育て、働きやすい環境の充実 .................................................................................................. 30
4. 人の和と自然環境を大切にする守山を次世代へつなぐ【まち】 ..................................................... 32
(1) 守山市がまるごと活性化するまちづくりの推進 ............................................................................................. 32
(2) 地域の実情にあった土地利用による都市と田園が調和したまちづくりの推進 ............................... 36
1
I.はじめに
1.総合戦略の位置づけ
(1) 総合戦略の根拠
本総合戦略は、まち・ひと・しごと創生法(平成 26 年法律第 136 号)第 10 条に規定する市町村まち・
ひと・しごと創生総合戦略として策定するものである。
(2) 既存計画との位置づけ
本総合戦略は、守山市第5次総合計画(平成 23 年から平成 32 年)を最上位計画とし、「まち・ひと・し
ごと」の観点で、都市計画マスタープラン、地域福祉計画等の既存計画に位置付けている諸施策および
「守山市まち・ひと・しごと創生に関する懇談会」にて提示された意見等を踏まえた新施策を取りまとめたも
のである。
2.対象期間
本総合戦略の対象期間は、平成 27 年策定日から平成 32 年3月 31 日(5年間)までとする。
3.策定にあたっての基本的視点
本総合戦略の策定にあたっては、以下の基本的な視点に立ち、検討・作成した。
① 国の定める「まち・ひと・しごと創生総合戦略(平成26 年12 月27 日閣議決定)」および「まち・ひと・
しごと創生基本方針 2015(平成 27 年6月 30 日閣議決定」」ならびに県が平成 27 年 10 月に策定
した「人口減少を見据えた豊かな滋賀づくり総合戦略」を十分に勘案すること
② 「まち・ひと・しごと創生に関する政策を検討するに当たっての原則(平成 26 年 10 月 22 日)」を踏
まえた施策であること
③ 「産・官・学・金・労・言」といった各分野の専門家をはじめ、市民の声を聴くため、「守山市まち・ひ
と・しごと創生に関する懇談会」および「しごと部会」を立ち上げ、幅広く多様な知見を得ること
④ 「まち」「ひと」「しごと」のうち、特にしごとづくりに注力することから、「しごと部会」において、地域をよく
知っている金融機関、商工会議所、農業協同組合から施策や事業の提案を受け、総合戦略に反映
すること
4.総合戦略の取組方針
本総合戦略を取組むにあたっては、「企業誘致」、「創業支援」、「自転車」、「水環境」、「守山まるごと
活性化の推進」を主要な5つの施策として位置づけ、本市の課題解決に向け、取組むこととする。
1
5.総合戦略の進捗管理およびPDCAに関する考え方
総合戦略の進捗管理については、「守山市まち・ひと・しごと創生に関する懇談会」の構成を参考に、毎
年、外部の有識者・専門家による進捗管理を行ない、その結果については、市のホームページにて公表
するものとする。
また、進捗管理のベースとなるPDCAは、重要業績評価指標(KPI:Key Performance Indicators)の当
初目標値と各年度毎の実績値の管理によるものとし、必要に応じて、当初目標値の適正性の検証を行う
ものとする。
2
II.基本目標
■地域で安心して暮らせる魅力的なしごとをつくる 【しごと】
大都市圏等への将来的な市外流出を抑止し、この住みやすい守山の住みなれた地域において今後と
も長きにわたり安心して暮らせるようにするためには、「まち」「ひと」「しごと」を創生し、これらの「好循環」を
つくる必要がある。
この好循環は、本市において魅力的な「しごと」をつくることから始める必要があり、そのため、ものづくり
や農業など本市の基盤産業の振興とそれを支える人材を育成するとともに、地域で働き、暮らせる新たな
しごとの創出を図る。
こうした基本目標を実現するために本市の 2020 年において達成すべき「数値目標」を以下のとおりと
する。
○雇用創出数:5年間で 500 人(企業誘致や創業支援等により、雇用を新たに創出)
■住みやすさの質を高め、均衡のとれた人口増加と交流人口の拡大を実現する 【ひと】
本市が今後とも住みやすさを維持し続けるため、人口減少と少子高齢化が進行する学区の人口減少
を抑止しつつ、本市全体で均衡のとれた定住人口の増加を実現するとともに、交流人口を拡大させ、地
域経済の活性化を図る。
このため、本市に行き、住み、働きたいと思うまちづくりや健康、教育、文化等、守山らしいバランスのと
れた「住みやすさ」の充実をこれまで以上に推進し、定住促進につながる新しい人の流れを守山につくり
出すことを目指す。また、自転車や湖上交通等、守山らしい素材と強みを活かした観光交流を推進し、国
内外から人を呼び込むことを目指す。
こうした基本目標を実現するために本市の 2020 年において達成すべき「数値目標」を以下のとおりと
する。
○守山市の人口:82,968 人(2010 年(平成 22 年)国勢調査時点:80,604 人から約 2.9%の人口増加)
○人口減少学区の人口:12,761 人(同年国勢調査時点:12,414 人から約 2.7%の人口増加)
○観光入込客数:1,260,000 人(2014 年(平成 26 年)時点:10 万人の増加)
■結婚・出産・子育ての希望をかなえる 【ひと】
国の出生動向基本調査によると、独身男女の約 9 割が結婚の意思をもち、希望子ども数も 2 人以上と
なっている。若い世代の結婚・出産・子育ての希望が実現するならば、人口ビジョンで掲げた出生率
(2020 年:1.81、2040 年:2,07)の水準まで向上することが期待され、本市全体で均衡のとれた定住人
口の増加を実現することができる。
このため、子どもを産み育て、働きやすい環境をこれまで以上に充実させ、若い世代の結婚・出産・子
育ての希望の実現を図る。
こうした基本目標を実現するために本市の 2020 年において達成すべき「数値目標」を以下のとおりと
する。
○守山市で子どもを産み育てたいと思う市民の割合:51%
平成 21 年度:思う;40.8% 思わない;12.6% わからない;44.4%
平成 24 年度:思う;46.1% 思わない;10.9% わからない;41.1%
平成 26 年度:思う;46.4% 思わない;10.3% わからない;41.7%
3
■人の和と自然環境を大切にする守山を次世代へつなぐ 【まち】
将来都市像に「のどかな田園都市」を掲げ、「The Garden City『つなぐ、守山』」を都市ブランドメッセー
ジとした都市ブランド化戦略を推進する本市では、人と人との絆やほたるをはじめとする自然環境を大切
にする価値観が市民に広く共有されている。こうした市民が大切にする価値観のもとにつくられる守山が
次世代にわたり継承されることを目指す。
このため、本市の個性的なまちづくりとして進めている「守山市がまるごと活性化するまちづくり」を今後
も一層推進するとともに、「南部市街化エリア」、「中部田園エリア」、「北部市街化エリア」の各地域の実情
にあった土地利用による都市と田園が調和したまちづくりを推進する。
こうした基本目標を実現するために本市の 2020 年において達成すべき「数値目標」を以下のとおりと
する。
○守山市に住み続けたいと思う市民の割合:80%
平成 21 年度:思う;73.2% 思わない;4.2% わからない;19.4%
平成 24 年度:思う;75.5% 思わない;4.3% わからない;18.5%
平成 26 年度:思う;74.4% 思わない;8.5% わからない;14.4%
湖岸交流ゾーン
北部市街地エリア
中部田園エリア
中活ゾーン
南部市街地エリア
4
III.施策の基本的方向と具体的な施策
1.地域で安心して暮らせる魅力的なしごとをつくる【しごと】
(1) 地域で働き、暮らせる新たなしごとづくり
具体的施策
①
★守山市の魅力と誘致対象地の特性を活かした企業誘致
施策の背景
・ 企業誘致は、地方創生において、雇用の場の創出、所得機会の創出に直接的、
即時的に効果が期待できることに加えて、地域経済の活性化や地方財政の強化
等に寄与することができる有効な施策である。
施策の内容
・ 企業からみて本市自体が有している立地上の魅力や、既存の古高工業団地お
よび勝部工場適地の他、中部田園地域に位置する市民交流ゾーンや南北主要
幹線道路等を企業誘致の新たな対象地に設定し、その地域の特性に応じた戦
略的な企業誘致を推進する。
・ 具体的には、まず、本市の強みであり魅力でもある、住みやすさや自治会加入率
95%に根差した企業活動のしやすさ、水害等が少ないこと等をセールスポイント
として、積極的に企業誘致を推進するとともに従業員とその家族の定住を促進す
る。次に、地域別には、以下のとおり、誘致対象地の特性を踏まえて誘致対象企
業の属性を明確化し、戦略的な企業誘致活動を展開していく。
施策内容
具体的事業
KPI
○市民交流ゾーン
 医療、健康、環境、情報等の研究開発型企業
 研究開発機能を備え、技術、開発、人材育成等の面から海外生産等を支
える役割を担う大手・中堅企業の「マザー工場」
 コミュニティビジネスに取り組む小規模企業・団体
○古高工業団地
 環境、情報等の成長産業の研究開発拠点または生産拠点
○南北主要幹線道路
 1ha 程度までの土地を必要とする中小企業の生産・加工拠点
(交流軸上にある立地を踏まえ、展示、販売等の交流機能の付帯を促す)
○湖岸道路沿いの木浜県有地
 交流機能を有した観光関連産業や研究開発、人材育成の拠点
・ 工場適地や工業団地から名神高速道路へのアクセス利便性を確保するため、
国道8号等の幹線道路に接続する既存道路の拡幅整備や交差点改良等を行う
とともに、必要に応じて新たな道路整備を行う。
○企業立地促進法の活用
(企業の地方拠点強化の促進・特例制度の活用(地域再生法の税制優遇等))
横江地区計画(古高工業団地の拡張)、市民交流ゾーン、木浜県有地等
○守山市企業立地奨励金制度の拡張・拡充
○道路インフラの整備の推進(道路整備・拡幅、交差点改良等)
など
・
市が関与する企業誘致数(3社/5年) ※企業公表ベース
5
具体的施策
②
★関連機関の連携による生活に密着した創業の支援と就業促進
施策内容
施策の背景
・ 本市は、人口増加等を背景に周辺市に比べ開業率が相対的に高いという特徴
がある。また、子育て世帯が増加するなか、既存事業所の求人条件とのミスマッ
チ等から、女性が自ら創業する状況も生じている。
・ 一方、人口減少学区を中心に少子高齢化が進行し、行政だけでは市民の細や
かなニーズに対応できない状況が生じている。
施策の内容
・ こうした状況を踏まえ、市民の生活の質の向上と地域経済の活性化を図るため、
インキュベーション機能を整備し、コミュニティビジネスをはじめとした生活に密着
した事業の創業支援や子育て中・子育て後の女性、若者、高齢者など仕事を求
める市民の創業支援および就業促進を図る。
・ 参画者のボランタリーな互恵関係のもとに、本市内での創業に関して関係機関が有
する情報網や知恵、ノウハウ等を、相互に提供・活用できる、 緩やかなネットワーク
(プラットフォーム)を構築し、起業からフォローアップまで総合的な支援を行う。
具体的事業
○守山商工会議所やJAおうみ富士、関連する地域金融機関、滋賀県産業支援プ
ラザ、本市等が参加する「(仮称)守山市しごとはじめ支援協議会」による総合的支
援
○守山市内創業者向けの融資制度の創設
○空き店舗、空き家および公有財産の有効活用
○新市立図書館と連携した創業支援
○創業支援の経緯の記録およびデータベース化
○ハローワークと連携した図書館、保健センター等での就業情報の提供
など
KPI
・
創業支援件数(3件/年)
6
(2) 基盤産業の振興とそれを支える人材育成
具体的施策
施策内容
具体的事業
KPI
① 就農から商品開発、生産拡大、販路開拓までの総合的支援体制の構築
施策の背景
・ 本市では、子育て世帯の増加に伴い安全・安心に食べられる新鮮な農産物に対
する需要が高まるなか、「地域自給力の向上と健康社会の形成」を目標として、J
Aや商工会議所、大学等と連携し、新鮮な農産物の地産地消や新たな 6 次産
業化の推進等を内容とした『もりやま食のまちづくりプロジェクト』を進めている。
・ また、年間 40 万人以上と本市で最も集客力のある施設となった「おうみんち」を
運営するJAでは、地産地消や農産物のブランド化等の更なる推進に向けて、こ
れまでの活動の枠を超えて、人材の育成や新たな人材の活用、体験農業、異業
種の事業者や研究者との連携によるイノベーションの創出等に取り組んでいる。
施策の内容
・ 農業に関するこうした取組状況を踏まえ、就農から商品開発、生産拡大、販路
開拓まで、農業従事者を総合的に支援する体制(ワンストップ支援体制)を構築
し、生産・加工・販売の総合的な底上げを図るとともに、市民から転入者まで幅広
い層を対象とした新規就農者の育成を支援する。
・ 就農支援を行う「(仮称)守山市しごとはじめ支援協議会」との連携については、
農や食、健康に関するイノベーションの創出を目指した異業種連携についても支
援が得られるよう体制構築を図る。
・ 既存農家の後継者や新規就農者が農業で家族を養うことができるよう、生産・流
通・販売の拡大や高付加価値化をめざした各種活動を支援し、農村コミュニティ
の活性化を図る。
○JA による「(仮称)アグリ・イノベーションセンター」等の活動支援
○「(仮称)守山市しごとはじめ支援協議会」(プラットフォーム)との連携による異業種
連携の促進
○JA による農業人材育成機関「(仮称)田舎アカデミー」の設立・運営支援
○農業所得の向上のための農産物の流通加工施設の整備支援
など
・
・
JA による就農を含めた技術支援件数(2件/年)
新規就農者数(1人/年)
7
具体的施策
②
6次産業化の取組強化
施策内容
施策の背景
・ 本市の基幹産業である農業は、副業的農家を中心とした農家数の減少や農業
就業人口の減少に直面しており、農業の担い手をいかに確保し次世代に継承し
ていくかという課題を抱えている。農業の担い手を確保するためには、魅力的な
仕事として農業を捉え、就農しようとする人々を増やすことが重要であり、魅力的
な仕事の主要因の一つとして、農業所得の向上が必要である。
・ 一方で、多くの消費者は地産地消、特に本市では安全・安心に食べられる新鮮
で美味しい農産物に対して大きな期待を寄せており、地元産や健康によい等の
一定の付加価値を備えた農水産物には高い需要が見込まれている。
・ 消費者の農水産物に対するニーズに的確に対応し、本市の農水産物の消費の
拡大による農業等従事者の所得の向上を実現するため、生産だけでなく加工・
流通までを一体的に捉えて農水産物の付加価値を増大させる6次産業化の取
組の強化を推進する。
施策の内容
・ JA や農業生産者をはじめ農・漁業関連事業者が取り組む6次産業化の取組を
支援する。具体的には、行政や学識経験者、商工会議所、観光物産協会等の
産学官の関係機関と連携し、地域の食材、伝統、技術、情報を効果的に結び付
け、生産から加工、流通、消費までの仕組みを構築する JA による6次産業化の
取組等を支援する。
具体的事業
○守山産の穀物、野菜、果物、水産物、花卉園芸等を活かした6次産業化支援
○おうみんち等の拡充(加工施設、ピッキング・パッキングセンター等を併設した
総合集荷機能の整備)の支援
など
KPI
・
・
野菜等集積、加工、配送施設整備件数(1件/5年)
新たに支援した6次産業化支援件数(1件/5年)
8
具体的施策
施策内容
具体的事業
KPI
③
守山産のブランド化の推進
施策の背景
・ 農業所得を向上するためには、農産品の高付加価値化とともに守山産のブランド
力を高めることにより、競合する他地域の農産品よりも有利な価格で出荷すること
が重要である。
・ 他の農業者との差別化を図り、高級志向や安全志向の強い消費者をターゲットと
した付加価値の高い農産物の生産と産地づくりを推進し、農業所得の向上を図る
必要がある。
施策の内容
・ 「モリヤマメロン」に次ぐ本市の特産品として、地域ブランド米や「もりやまなし・もりや
まこばまぶどう」、「モリヤマイチゴ」、「なばな」、「バラ」等のブランド力を強化する
取組や人材育成等のブランド力を維持する取組を支援するとともに、市内の農水
産物について県内外に積極的に情報発信していく。
・ 具体的には、例えば、近江米については、消費者ニーズに対応する安全・安心な
美味しい米づくりへの取り組みを進めるとともに、市内9小学校の米飯給食につい
て、すべてを市内産米とするための支援を継続する。
○ブランド特産品の新規就農者の生産に要する費用の助成
(「モリヤマメロン」、「もりやまなし・もりやまこばまぶどう」等)
○ブランド特産品の育成に対する技術支援
○強い農業づくり支援交付金の活用による農業者支援
○産官学連携による市内農水産物のPR事業
・ 地域ブランド農産品数(2件/5年)
9
など
具体的施策
施策内容
具体的事業
KPI
④
新型人工内耳の研究開発等による医工連携や医農、医食連携の推進
施策の背景
・ 滋賀県は、「しが医工連携ものづくりクラスター」の形成に向け、地域経済の持続
的発展と県民がいきいきと健康に暮らす社会の実現を目指す「地域の“ものづくり
力”を活かした『滋賀健康創生』特区」について、平成 25 年 9 月に国の地域活性
化総合特区の指定を受け、医療分野への進出に意欲的で多様な分野の企業で
構成する「しが医工連携ものづくりネットワーク」を組織し、その事業化に向けた取り
組みを進めている。
・ 本市は、県成人病センター、守山市民病院、小児医療センターをはじめ、開業医
が多く、医療環境が整っているという強みを持っている。また、県成人病センター
に、聴覚・コミュニケーション医療センターが発足し、9月には、国立研究開発法
人日本医療研究開発機構(AMED)の産学連携医療イノベーション創出プログラ
ム(ACT-M)の採択を受け、新型人工内耳(※)の研究開発が進められることとな
り、医工連携の推進体制が一層整うことから、健康創生特区に連携して、医療関
連機器の開発・改善を支援し、医工連携を推進することで、地域経済を活性化
する必要がある。
・ また、健康増進、健康寿命の延伸という観点から、医療と農業、医療と食事等、
医療と幅広い分野との連携を図る必要がある。
施策の内容
・ 医工連携懇談会や産業フェアの開催を通じて、患者や医療従事者の負担を軽
減する医療機器・器具の開発・改良や販路開拓等の支援強化を推進するととも
に、中小企業のデザイン力強化の支援等医療・環境・健康産業革新事業の支援
を行うことにより医工連携を推進する。
・ また、医療と農業、医療と食事等、医療と幅広い分野との連携を検討する。
○県による新型人工内耳の研究開発事業
○医工連携懇談会・産業フェアの開催
○商品開発、販路開拓等の取組支援
○医療・環境・健康産業革新事業の支援
・
・
医工連携懇談会の開催回数(1回/年)
医療・環境・健康産業革新事業の支援件数(1件/年)
10
など
※ 新型人工内耳とは、従来型人工内耳のように体外機を装着することなく、体内機器の装着のみで
聴覚再生を図るものである。この研究開発により、生来の高度難聴児の再生と高齢者の健康的生活
に不可欠な聴力の回復が見込まれ、患者の QOL の向上とともに、世界的に未着手のため注目される
「聴覚器医療」を我が国が先導することが期待される。
11
具体的施策
施策内容
具体的事業
⑤
中小事業者の経営支援
施策の背景
・ 本市の商工業の振興において、中小事業者の発展は、地域経済の活性化や雇
用の受け皿としての機能強化が見込まれることから重要である。
・ 中小事業者は、大企業と比較した場合、経営基盤が脆弱であり、商品開発、販
路開拓や新たな投資に対して、経営資源を振り向けにくい状況にある。
・ しかしながら、中小事業者の発展を実現するためには、商品開発、販路開拓や
新たな投資を行うことで、新たな需要を引出し、中小事業者の売上げにつなげる
ことが必要である。
施策の内容
・ 中小事業者が経営資源を振り向けにくい、販路開拓、情報発信、環境改善等の
支援を通じて、中小事業者への経営支援を実施する。
・ 具体には、中小事業者による見本市等への出展費用の助成等の販路開拓等の
支援を行うとともに、デザインを通じた商品開発力の向上等を推進する。
○見本市等への出展費用助成等による販路開拓支援
○健康や食の安全・安心にこだわった物販店・飲食店の指定・情報発信
○まちづくりと連携した飲食店等のトイレ改修等の支援
○デザイン、災害・防災等を核とした商品開発力向上事業
など
KPI
具体的施策
施策内容
具体的事業
KPI
・
・
⑥
商品開発、販路開拓等支援件数(5件/年)
市内飲食店等おもてなしトイレ改修等支援件数(3件/年)
小規模事業者の経営発達支援
施策の背景
・ 本市の商工業の振興において、中小事業者の発展は、地域経済の活性化や雇
用の受け皿としての機能強化が見込まれることから重要である。
・ 特に小規模事業者は、市内事業所2333か所のうち1827か所であり、市内事
業所のほとんどを占めており、小規模事業者の経営発達支援を行うことが必要で
ある。
施策の内容
・ 本施策は、守山商工会議所が運営する「小規模事業者・経営発達支援ネットワ
ーク」の設立・運営を支援することで、経営発達支援計画の認定を受けた商工会
議所を中核に、市、地域の金融機関や他の公的機関等との連携を促進し、地域
の小規模事業者を支援する。
○「小規模事業者・経営発達支援ネットワーク会議」の設立・運営支援
など
・
小規模事業者・経営発達支援ネットワーク会議による支援件数(36 件/年)
12
具体的施策
施策内容
具体的事業
KPI
⑦
既存立地企業の経営支援
施策の背景
・ 企業や工場は、雇用の受け皿や域内取引を通じた地域経済の活性化、固定資
産税等の税収確保による行財政基盤の強化等経済的側面だけでなく、企業の
社会貢献活動や従業員による自治会活動への取組支援等を通じて、豊かな地
域社会づくりにおいて重要な役割を果たしている。
・ 平成 20 年(2008 年)をピークに日本全体では人口減少が始まっていることから、
中長期的に国内市場の縮小は不可避であり、工場の新規立地よりも、集約・増
設を含めた移転が主流になると見込まれ、本市を含め、地方創生を図るために、
企業誘致に力を入れる地方自治体は多いと考えられるが、限られたパイの奪い
合いになることが予想される。
・ このため、企業誘致とともに、既存立地企業の経営支援による企業留置は、産業
振興の両輪として取り組む必要がある。
施策の内容
・ 本施策では、既存立地企業が本市に留まり、継続的に事業運営を行えるよう、既
存立地企業の経営支援を行う。
・ 具体的には、設備投資等に関するワンストップの相談体制を構築するとともに、企
業の市内移転・増設に関する投資の支援を拡張・拡充する。
○設備投資等に関するワンストップの相談体制の構築
など
・
・
既存立地企業の施設拡張または市内移転件数(2件/5年)
企業立地奨励金制度利用件数(2件/5年)
13
具体的施策
施策内容
具体的事業
KPI
⑧
市内の企業経営や地域の活性化を支える人材の育成と確保
施策の背景
・ 経済社会が高度化・複雑化し、グローバル化が進展する中で本市の基盤産業を
振興していくためには、多様な社会の要請に対応できる人材や、競争力の高い技
術や技能を備えた創造性豊かな人材を確保・育成する必要がある。
・ また、都市間競争がますます厳しくなる中で地域の活性化を推進していくために
は、守山に誇り(シビックプライド)をもち、守山の活性化のために仕事等のキャリア
で培った能力を奉仕の精神で惜しみなく発揮できる人材を育成する必要がある。
施策の内容
・ 本市において、ものづくり企業等が求める、職業上必要な知識・技術や意欲等を
身につけた実践型人材の育成を産官学が連携して推進する。
・ 県立大学が中心となって取り組む「地(知)の拠点大学による地方創生推進事業
(COC+)」による学生の県内での雇用促進事業や、県内の中小企業や農業法人
等と学生をつなぎ雇用のミスマッチを解消するインターンシップ、本市の産業フェ
アにおける生徒見学会の開催等、県や本市が実施する関連事業と連携を図るこ
とにより、本市をはじめ滋賀の産業を支える優秀な人材の育成と確保を図る。
・ 地域産業を担う経営人材から個々の従業員までのそれぞれの労働生産性を高
める継続的なキャリア教育について、効果的かつ効率的な実施を支援するととも
に、本市の歴史や文化に根差し、地域の絆を育む生涯学習を推進する。
○ものづくり関連の教育機関の誘致要請
○経済・地域団体が実施しているセミナー等の整理・体系化
○教育委員会と連携した産業フェアにおける生徒見学会の開催
○公民館等における生涯学習講座の実施支援
・
・
産業フェアの生徒見学者数(70 人/年)
生涯学習講座の参加人数(3,015 人/年)
14
など
2.住みやすさの質を高め、均衡のとれた人口増加と交流人口の拡大を実現する【ひと】
(1) 自転車や湖上交通等、守山らしい素材と強みを活かした観光交流の推進
具体的施策
①
★自転車を軸とした観光振興と受入体制の充実
施策内容
施策の背景
・ 守山市は地形が平坦で自転車に適した地勢であることや琵琶湖一周サイクリング
(通称「ビワイチ」)の経験者が最も多く立ち寄る場所・施設が琵琶湖大橋であるこ
とから、自転車を軸に観光振興を図ることは、本市の交流人口の拡大に大きく寄
与すると考えられる。
・ また、自転車関連産業は、自転車の部品から衣料、サイクリングツアーに伴う宿
泊・飲食需要等まで含めると経済波及効果の大きな裾野の広い産業であり、自
転車を活かしたまちづくりの推進は、本市に立地する企業(製造業、サービス業
等)にも経済効果が及ぶことが期待される。
施策の内容
・ 自転車を活かしたまちづくりについて本市が有するポテンシャルを最大限に活か
すともに、その大きな経済波及効果を踏まえ、ハードとソフト両面においてインパク
トが大きく、かつサイクリストの目線に立ったきめの細かい事業を官民が連携して
推進する。
・ 具体的には、ビワイチの出発・目的地としてサイクリストに選ばれるよう、休憩・利
便施設や象徴的施設の整備を進めるとともに、市内の自転車愛好者が官民の枠
を超えて連携し、本市全体でサイクリストを受け入れる満足度の高いサービスや
環境を整えていく。また、そうした官民の連携体制のもと、自転車関連事業者の
誘致や市内の関連産業の需要創造、新たな商品開発につながる取組を推進す
る。
具体的事業
○「(仮称)ビワイチステーション」の整備
(自転車の道の駅の機能(休憩・利便施設、碑、広場、駐輪場、園路等)を美崎公
園から琵琶湖大橋周辺までの適切な場所に整備)
○(仮称)「ビワイチステーション」と連携した自転車関連事業者の誘致
○(仮称)「ビワイチステーション」と連携した低料金で宿泊でき、自転車利用者に配慮
した宿泊施設の整備および民間活力を活かした運営(宿泊施設、仮設店舗等)
○レンタサイクルの充実
(駅前や市民交流ゾーン、湖辺交流ゾーン等の拠点において、ビワイチ観光や市内
の周遊観光にふさわしい自転車のレンタル拠点を整備)
○漁船タクシー等によるビワイチ支援
(時間短縮ルートを選択するビワイチ観光客のサポートやパンク・体調不良等による
途中リタイア支援)
○利用しやすい自転車道・サイクルレーンの整備、モデルルートの制定(新・旧野洲
川、新守山川、目田川、すこやかロード、さざなみ街道、湖南街道等)
○休憩施設「サイクルオアシス」の指定と機能の充実
(民間施設も含めて指定。サイクルスタンドの無償貸与等を検討)
○(仮称)自転車を活かしたまちづくり推進協議会の設立・運営
(官民が連携して自転車愛好者による「チーム守山」を組織化し事業を推進)
15
○サイクリングガイドの養成
(ビワイチや市内ツーリングの安全走行を先導できる人材を養成)
○守山野洲川クリテリウム等の自転車レース大会の開催
(地球市民の森周辺、野洲川沿い等走行環境の優れた場所で開催)
○道路交通法を始めとする各種規制緩和を視野に入れた自転車特区認定の検討
など
KPI
・
・
・
サイクルステーションの整備実績(1か所/5年)
レンタサイクル貸出件数(3500 件/年)
「サイクルオアシス」の認定件数(10 箇所/5年)
16
具体的施策
②
充実したスポーツ施設を活かしたスポーツ交流の推進
施策内容
施策の背景
・ 本市には、野洲川歴史公園サッカー場(通称:ビッグレイク)や守山市民運動公
園(市民体育館、市民球場、ソフトボール場、テニスコート、スポーツ広場)等の公
共スポーツ施設の他、湖岸エリアを中心に民間事業者が運営する各種スポーツ
施設等、多様なスポーツ施設が充実している。
・ また、本市では、充実したスポーツ施設や恵まれた立地環境を活かし、「ほたるの
まち守山ハーフマラソン」や「びわこオープン全国ジュニアソフトボール大会」、「守
山野洲川クリテリウム」など各種のスポーツイベントが毎年開催されている。
施策の内容
・ 琵琶湖岸や野洲川沿い、運動公園など水と緑が豊かな優れた立地においてスポ
ーツ施設が充実していることや各種のスポーツイベントを実施してきた経験等、ス
ポーツに関するハード・ソフト両面の強みを活かし、スポーツの振興とともに地域経
済の活性化につながる戦略的なスポーツ交流を推進する。
・ 具体的には、スポーツを目的に守山を訪れた人と受け入れる市民との心の通う
交流や「守山まるごと活性化」等により磨き上げた守山の魅力スポットの体験、お
うみんち、佐川美術館等の集客・交流施設の周遊等により、本市全体の多様な
魅力を情報発信する。
・ また、手頃な価格で利用できる宿泊施設や交流・サービス施設等を整備し、スポ
ーツツーリズムによる地域経済の活性化の効果の極大化を図る。
具体的事業
○学生のスポーツ合宿の誘致
○低料金で宿泊でき、自転車利用者に配慮した宿泊施設の整備および民間活力を
活かした運営(宿泊施設、仮設店舗等)
○多様な施設を活かした各種スポーツイベントの開催
など
KPI
・
スポーツ合宿の誘致件数(1件/年)
17
具体的施策
施策内容
具体的事業
KPI
③
体験・交流型観光の推進
施策の背景
・ 本市では、琵琶湖や野洲川等の大小の河川、田畑、果樹園といった豊かな自然
資源や漁港、マリーナ、湖上交通桟橋、湖水浴場等の関連インフラも充実してお
り、バス釣りや農業体験、観光船やヨットでのクルージング、マリンスポーツ、川下
り、四季の花々の観賞等の多様な体験・交流型のイベントが実施され、市民だけ
でなく京阪神等から多くの観光客が本市を訪れている。
・ また、本市に山はないものの、比叡山から比良山までの山並みや三上山(近江
富士)等が湖辺や視界が広がる幹線道路等において眺望でき、琵琶湖や田畑、
花畑等の近・中景と一体となった豊かな景観を楽しめ、写真撮影やサイクリング、
ドライブ等で訪れる観光客も多い。
・ 一方で、こうした体験・交流型観光は、消費者目線での商品化の取組が不足して
いるほか、個々の取組で完結しており、他の体験・交流型イベントを絡めた相互連
携的な取組も不十分な状況にある。
施策の内容
・ 守山の豊かな自然を活かした体験・交流型観光について、個々の魅力を充実す
る取組を支援するとともに、複数の体験・交流型イベントや食事等を消費者目線
の価格とサービスでパッケージ化した着地型観光のツアー商品を、ノウハウを有し
た多様な民間事業者と行政が連携して開発し、守山の魅力を総合的に発信して
いく。
○利用者目線の発想による体験・交流型のツアー商品の開発支援
○守山の四季の花々を活かした写真コンテストの実施
(例:佐川美術館と連携した作品展・表彰式の実施等)
○農業、漁業、川下り、湖上交通、マリンスポーツ等の総合的な PR 事業
・
体験・交流型観光参加者数(約 2,000 人増加/年)
18
など
具体的施策
施策内容
具体的事業
KPI
④
市内周遊観光の推進
施策の背景
・ 本市には、おうみんちや佐川美術館、湖岸沿いの観光・商業施設等、市外から
多くの来訪者が訪れる施設があるほか、守山の地場産業の魅力や他都市にはな
い故事来歴など新たな集客・交流施設となり得る隠れた資源が少なからずある。
・ しかしながら、集客施設の多くが中心市街地から離れた場所に立地しており、施
設の集客数の割に市民の認知度の低さや来訪頻度が少ないことが課題となって
いる。また、隠れた地域資源についても、市内各所に点在してほか、それを集客・
交流施設として磨き上げる取組や本市に立地している関連する資源を絡めてスト
ーリー立てて魅力を発信する取組が不足しているのが現状である。
施策の内容
・ こうした集客施設や隠れた地域資源について、市民の認知度の向上とリピーター
の来訪頻度を高める着地型観光の継続的な商品開発の取り組みを支援するとと
もに、市民と観光客の両方が利用しやすいバス、自転車等の公共交通の充実に
より、集客・交流施設を周遊しやすい環境を整備する。
・ 文化財等の地域資源の集客・交流施設としての磨き上げについては、地元の意
向を踏まえつつ、「守山まるごと活性化」の取り組みを活かしつつ、有識者や旅行
会社等消費者目線の外部の助言を取り入れながら、本市全体でストーリー立て
た魅力を発信できるツアー商品の開発をめざす。
○おうみんち、佐川美術館を起点とする市内周遊事業
(周遊バスも含めたパッケージ商品、レンタサイクル 等)
○“花いっぱいプロジェクト”の推進および花の観光スポットの周遊事業
(菜の花、バラ、あじさい等)
○文化財等地域資源の集客・交流施設としての磨き上げの取り組み支援
・
周遊バス利用者数(200 人/年)
19
など
具体的施策
施策内容
具体的事業
KPI
⑤
全国に情報発信できる地域資源の磨き上げ
施策の背景
・ 本市において最も集客し海外からも視察に訪れるおうみんちでも年間 40 万人
台、京阪神を中心に広域的な知名度を有する佐川美術館でも年間 10 万人台の
集客にとどまっており、本市の集客・交流施設は、全国的な目線からみると集客
力とインパクトが乏しいのが現実である。
・ 野洲川下流域に位置する本市は、野洲川沿いや内陸部において、服部遺跡や
下之郷遺跡(平成 14 年国史跡指定)など弥生時代を中心とした多数の遺跡が
発見されている。特に、1980 年から発掘調査が進む伊勢遺跡(平成 24 年国史
跡指定)は、様々な形式の大型建物が計 13 棟も発見されるなど弥生時代後期
の遺跡としては国内最大級であり、倭国の形成を考える上で非常に貴重な遺跡と
して全国的にも注目されている。
・ こうした全国的な情報発信力を秘めた歴史資源を活かし、地元を中心に、遺跡
群全体の学術的な価値を市民のみならず多くの国民に広く発信する取組や、遺
跡群を守山のまちづくりに活かそうとする各種イベント等も実施されている。
施策の内容
・ こうした全国的な情報発信力を秘めた集客・交流施設や遺跡群等について、全
国や海外から観光や視察研修、学術研究等で多くの人が訪れる地域資源として
魅力を高める取り組みを支援するとともに、そうした地域資源の周辺について、大
きな集客力とインパクトを発揮できる環境を整備する。
○守山弥生遺跡群に関するフォーラム・まちづくりイベントの実施支援
○守山弥生遺跡群の魅力の情報発信に関する取組支援
・
フォーラム・イベント実施回数(2回/年)
20
など
具体的施策
⑥
市民交流ゾーンへの集客・交流施設等の誘致
施策内容
施策の背景
・ 市民交流ゾーンは、JR 守山駅から比較的近いことに加えて、大津方面と湖西方
面を結ぶ湖南街道の開通により、自動車によるアクセスが非常に便利になり、公
共交通と自動車交通の両方が至便な好立地にある。また、周辺には医療、健
康、福祉、教育、文化、スポーツ施設等の都市機能が集積しているほか、同ゾー
ンにはほたるの飛翔地にもなり多自然型の水辺づくりが進む目田川河川公園があ
り、周辺の田畑や川沿いの高木の樹林と一体となって、都市と田園が調和した本
市の「住みやすさ」を象徴した豊かな空間が形成されている。
・ 一方で、本市の集客・交流施設は湖辺交流ゾーンに集中しており、同ゾーンでは
湖西方面から琵琶湖大橋を経由した来訪者が多いなど、湖辺交流ゾーンと本市
の多くの人口が集中する中心市街地の結びつきが弱いことが本市の都市構造上
の課題となっている。
施策の内容
・ 湖辺交流ゾーン・中部田園エリアと中心市街地の結節点に位置する市民交流ゾ
ーンは、交通利便性や周辺の都市機能の集積、のどかな田園景観等の立地の
強みを活かし、湖辺交流ゾーンからの観光客の回遊が期待できる集客・交流施
設の整備を図る。
・ 具体には、湖南エリアの広域交通結節点に位置する立地を活かし、本市を含む
広域からの集客やインバウンド観光への対応も視野に入れた施設の誘致を行う。
・ また、医療、健康、環境、情報等の研究開発型企業やマザー工場、コミュニティビジ
ネスに取り組む小規模企業・団体等の誘致に併せて、そうした企業・団体で働く創造
的人材が居住するにふさわしい住み心地のよい住環境や、職住が近接し多様な人
材が交流する中で、新たな知恵や付加価値が生み出される環境を整備し、守山市
の「住みやすさ」をセールスポイントとした企業や人材の誘致を推進する。
・ 一例をあげれば、本市が推進するすこやかまちづくりの中核施設を担う 医療、健康、
福祉、スポーツ施設等が集積している立地を活かし、 高齢になっても地域で元気
に暮らせる社会を実現するためにも、「健幸=健康で幸せ(身体面の健康だけでな
く、人々が生きがいを感じ、 安心安全で豊かな生活を送れること)」をテーマとしたま
ちづくり(スマートウェルネス)を推進することが考えられる。
具体的事業
○都市計画マスタープランの見直しに併せた市民交流ゾーンの土地利用の具体化に
よる集客・交流施設等の誘致の推進
○ほたるの生息環境に配慮した目田川の河川公園の環境整備
○新市立図書館等、周辺の集客・公共施設からの歩行者動線の整備
○スマートウェルネスの考え方を取り入れたまちづくり
○循環バスの運行検討
○多様な交通手段の乗り換えが可能な駐車場・広場の確保・整備
など
KPI
・
集客・交流施設等の誘致実績(3社/5年)
21
具体的施策
施策内容
具体的事業
KPI
⑦
インバウンド観光の推進
施策の背景
・ 訪日外国人旅行(インバウンド観光)は、域外の需要を取り込み、所得機会の創
出に直接的に効果が期待できるとともに、交流人口の増加に寄与することができ
る。そのため、国が掲げた訪日外国人 3,000 万人を目標に全国各地において、
宿泊施設や免税店等インバウンド観光客を取り込んだ取り組みが進んでいる。
・ こうした状況の中で滋賀県のインバウンド観光客は大幅に増大しているものの、急
増する京都に比べると効果的に誘客できていない状況にある。また、本市におい
ても、一部に免税店サービスを開始する商業施設があるものの、全体としてはイン
バウンド観光への取組が顕在化していないのが現状である。
施策の内容
・ インバウンドも含めた滋賀県の観光の現状を踏まえると、国際的に圧倒的な知名
度と集客力を有する京都に隣接する立地を活かし、京都との広域連携を前提と
して、京都にはない滋賀県固有の地域資源である琵琶湖とその恵みをインバウン
ド観光の資源として有効活用する方向を目指すことが現実的と言える。
・ 本市には、マリーナや観光船桟橋など琵琶湖を満喫できる湖上交通のインフラの
ほか、国際的なスポーツである自転車の周遊ルート“ビワイチ”の目標施設である
琵琶湖大橋を有し、こうした資源を活かしたインバウンド観光を推進する。
・ 具体的には、マーケティングにより波及効果の高い外国人観光客の誘致ターゲッ
トを明確にした上で、外国人観光客を呼び込むための各種の基盤整備や外国人
の受入体制の整備等を、滋賀県や民間事業者と連携して推進する。
○湖上交通とバスの連携によるインバウンドの推進
○海外のサイクリストの受入体制の整備
○無料 Wi-Fi 整備・整備促進
○サイン表示改善・改善促進
・
・
無料 Wi-Fi 利用可能箇所(5か所/年)
外国人入込客数(約 1,000 人増/年)
22
など
具体的施策
施策内容
具体的事業
KPI
⑧
滋賀県や県内自治体等と連携した効果的な取組の推進
施策の背景
・ 滋賀県は、地方創生の取組において、交流人口の拡大による地域社会の活性
化等を図るため、本市と同様に琵琶湖に代表される豊かな自然や歴史・文化、
食など滋賀ならでは魅力に磨きをかけ、広く情報発信することを目指している。
・ 国内外から本市に観光客を呼び込むためには、本市と共通の施策を掲げる滋賀
県や県下の自治体等と広域的に連携しながら、観光交流に関する施策を推進す
ることが効果的である。
施策の内容
・ 滋賀県が推進する、インバウンド観光も含めたキャンペーン等のプロモーション活
動やブランド戦略に対して本市も積極的に協力するとともに、湖上交通や自転車
によるビワイチ観光など、滋賀県や関係する自治体と連携しながら、自転車道等
の必要なインフラのネットワーク化や魅力的な観光プログラムの開発を推進する。
・ また、観光プログラムについては、滋賀県の協力・支援を通じて関西広域連合に
よる広域的なPRを推進する。例えば、琵琶湖をはじめ淡路島、鴨川、淀川、奈
良盆地、紀ノ川等、関西の各府県の自転車の広域サイクリングルートを関西のサ
イクリングルートとして一体的にPRしていくことが考えられる。
・ さらに、観光交流のほか、企業誘致等の新たなしごとづくりや基盤産業の振興とそ
れを支える人材育成、移住促進等についても、滋賀県をはじめ、大津市・湖南地
域各市と連携しながら効果的な取組を推進する。
○湖上交通のネットワーク化(大津市、近江八幡市、彦根市、長浜市、高島市等)
○湖上交通と湖岸道路等を組み合わせた手頃なビワイチ観光プログラムの開発
○ビワイチ、周遊観光等に関する共同キャンペーン
など
・
共同事業実施回数(2回/5年)
23
(2) 守山市に行き、住み、働きたいと思うまちづくりの推進
具体的施策
施策内容
具体的事業
KPI
① 外部人材の活用による地域の課題解決の推進
施策の背景
・ 本市は、自治会加入率が高く、自治会活動が活発に行われており、これまでから
住民によるまちづくりに取り組んできたところである。
・ また、平成 25 年(2013 年)に「守山まるごと活性化プラン」を策定し、市内各地
域の魅力のある資源を活かしたまちの活性化の取り組み「守山まるごと活性化」
を推進している。
・ 守山まるごと活性化に取り組む中では、これまで以上にまちづくりに取り組むことか
ら、担い手をどのように確保するか等、これまで見えてこなかった地域の課題が新
たに生じてくることが予想される。
・ 地域の課題解決にあたっては、地域の住民が主体的に取組むことが必要である
が、一方では、従来の考え方の枠を取り払い、新しい考え方で解決策を見出すた
めには、外部人材の活用が重要である。
・ また、今後、しごとづくりや文化・芸術の振興を推進するためには、知的付加価値
や創造性を生み出すことができる「創造的人材」を誘致し、市内でイノベーション
(革新)が起こり得る環境を整えることが必要である。
施策の内容
・ 地域おこし協力隊による地域課題の解決の促進および創造的人材の誘致を行
う。
○地域おこし協力隊による地域の課題解決の促進
○創造的人材誘致事業
・
地域おこし協力隊の派遣人数(3人/年)
24
など
具体的施策
施策内容
具体的事業
KPI
② 守山市の都市ブランド化戦略に沿った総合戦略の推進
施策の背景
・ 本市は全国的な知名度の向上が課題であり、地方創生においても、「まち、ひと、
しごと」に関する守山の魅力や本計画に位置付けられた個々の取組を単発的に
情報発信するのではなく、本市の魅力や活性化の取組をストーリー立てて情報発
信する必要がある。
・ 本市では、その良質な都市イメージと認知度を高め、他都市と差異化することに
より「選ばれる都市」となることをめざし、「The Garden City『つなぐ、守山』」を都市
ブランドメッセージとした都市ブランド化戦略を推進しており、総合戦略において
も、まさしく「つなぐ、守山」を実践していくことが求められる。
施策の内容
・ こうした本市が抱える課題を踏まえ、都市ブランドメッセージ「The Garden City『つ
なぐ、守山』」の精神により、総合戦略を推進する。
・ 例えば、企業誘致や定住促進においては、本市の強みであり「The Garden City」
が意味する「豊かな自然環境や恵まれた住環境」や「良質な教育環境」をセール
スポイントとしてプロモーションを行う。観光においては、「つなぐ、守山」が意味す
る「人とひと、人と資源、資源と資源」などの「つながり」を意識して、人や資源、取
組をストーリー立てて情報発信することにより、効果的な誘客につなげていく。
○「もーりー守山ふるさと大使」による守山市の魅力の情報発信
○総合戦略に位置付けた各種取組のコーディネート
○多様な媒体(地域情報誌、インターネット、SNS等)の戦略的活用
○「つなぐ、守山」のロゴデザインの地方創生関連イベントでの展開
○各種媒体の都市ランキング対策
・
各種メディアの掲載件数(60 件/年)
25
など
(3) 健康、医療、教育、文化等、守山らしいバランスのとれた「住みやすさ」の充実
具体的施策
施策内容
具体的事業
① 自治会加入率 95%以上を活かした居場所づくり
施策の背景
・ 本市は、自治会加入率が 95%以上と非常に高く、地域コミュニティの維持、活性
化に対して、自治会が果たす役割は極めて大きい。自治会は、地域の住民どうし
のつきあいや地域活動を実施する基盤となっており、行政サービスでは届かな
い、きめ細やかな地域の助け合いを実現する役割の一端を担っている。
・ 今後、守山市においても高齢化社会の進行が予想されることから、自治会を通じ
た居場所づくりが必要である。
施策の内容
・ 自治会加入率 95%以上という強い結びつきを示す、自治会を活かした高齢者等
の居場所づくりを推進する。
・ 具体的には、自治会に対し、自治会応援報奨金制度を活用し、地域活動の支援
を行うことで、より一層の地域コミュニティの強化・充実を図る。また、守山まるごと
活性化プランとの連携を図り、効率的・効果的な事業支援を行う。
○「わ」で輝く自治会応援報奨金推進事業
○住みやすさ指標の制定とこれに基づく進捗管理
○市民活動団体の育成支援
など
KPI
具体的施策
施策内容
具体的事業
KPI
・
自治会応援報奨金交付件数(70 件/年)
② 三世代同居・近居の促進
施策の背景
・ 人々が地域で安心して暮らせるためには、行政、自治会等の地域コミュニティが
安定していることが必要であるが、最小のコミュニティである家族もまた重要であ
る。
・ 平均世帯人員は、戦後一貫して減少しているものの、子ども、子育て世代の親、
介護が必要となる高齢者等にとって、近くに頼れる人々がいることは、地域で安
心して暮らせる要因の一つであると考えられる。
・ 同居・別居をはじめとする家族形態は、個人の選択によることは当然のことである
が、家族の相互扶助への取組みに対し、三世代同居・近居に対する支援が必要
である。
施策の内容
・ 三世代同居・近居を始める人々に対し、同居・近居の開始に伴う経済的負担の
軽減を行うことで、三世代同居・近居の促進を図る。
・ 具体的な手法に関しては、固定資産税の減免や補助金等の様々な手法が想定
されることから、実施にあたっては十分に検討を行うこととする。
○三世代同居・近居促進事業
など
・
三世代同居・近居支援件数(3件/年)
26
具体的施策
③ 充実した医療とすこやかまちづくりの推進
施策内容
施策の背景
・ 人々が安心して暮らせるためには、単純に平均寿命が延びることではなく、健康
寿命を延ばすことが重要である。そのためには、健康に関する意識の向上や食習
慣・運動習慣の改善が必要である。
・ そこで、本市では、市民が健康で生きがいをもって住み慣れた地域でできる限り
長く住み続けることができるよう、平成 22 年度に「すこやかまちづくり行動プラン」
を策定し、「健康づくり」、「生きがいづくり」、「在宅支援」を柱に市民、地域および
行政が一体となった多様な事業を実施してきている。
施策の内容
・ こうした取り組みで得られた成果を踏まえ、生涯にわたり健康で豊かな生活が送
れるよう、健康寿命の延伸を目指した健康づくり戦略である「すこやかまちづくり行
動戦略」を策定し、これまで取り組んでいる事業を効果的かつ効率的に実施して
いく。
・ また、「食」や「農」など健康と密接に関係する分野と連携した施策や本市の特徴
である平坦な地形を活かした自転車に関する施策をすこやかまちづくりにも取り入
れるなど他の分野の施策との融合を図り、本市全体として、効果的な取組を推進
する。
具体的事業
○すこやかチャレンジ事業
(市民自らが毎日の運動や食事目標を立て運動を実施しポイントを獲得・交換等)
○いきがい活動ポイント事業
(福祉施設等でのボランティア活動等によりポイント獲得・交換等)
○県成人病センター増築によるリハビリテーションセンター等の整備
○県成人病センターと守山市民病院等の連携による在宅までの医療サービスの提
供
○ストックウォーキング事業
○ICT を活かした自転車による健康づくり事業(自転車、ICT 関連企業との連携事業)
○食育・医食連携事業(食による健康づくり教室等)
○医農連携事業(農を活用した未病、リハビリ支援等)
など
KPI
・
すこやかチャレンジ参加者数(約 100 人増/年)
27
具体的施策
施策内容
④ 市民の文化・芸術に触れる機会の提供
施策の背景
・ 地域の住みやすさには、住環境等の生活環境に加え、市民が気軽に文化・芸術
に触れることができる、文化・芸術にあふれた「まち」であることが重要である。
・ 本市においても、市民憲章に「文化の香りたかいまち」を掲げ、「文化振興アクショ
ンプラン」を策定するとともに、「創造都市ネットワーク日本(CCNJ)」へ加盟するな
ど、文化・芸術の振興および創造性豊かな活力あるまちづくりに関する政策を充
実してきている。また、春にはラ・フォル・ジュルネびわ湖関連イベントとして「ルシ
オール アート キッズ フェスティバル」※、秋には「守山市民文化芸術祭」を毎
年開催している。
・ また、守山市立図書館は、昭和 53 年に、滋賀県内の公立図書館として戦後最
初に建てられ、平成元年に増改築し、現在に至っているが、人口の増加と共に市
民のニーズも多種多様となり、開架・閉架スペースの不足、施設の老朽化という
課題を指摘されており、対策が急務となっている。
注)※市民が気軽に、低廉な料金で、本物の音楽(芸術)に触れられるというラ・
フォル・ジュルネのコンセプトに沿い、子どもにも気軽に本物の音楽に触れ、体
験できるイベント
施策の内容
・ 「ルシオール アート キッズ フェスティバル」や「守山市民文化芸術祭」等の継
続的な開催を通じて、市民に文化・芸術に触れる多様な機会を提供するととも
に、文化・芸術に関する先進的な取組を展開する自治体や国内外の企業、団体
等と連携し、本市の文化・芸術に関する取組の情報発信と施策のレベルアップを
図る。
・ 守山市立図書館の課題解決を図り、守山市が目指す将来に渡って市民の生涯
学習を支え、文化の拠点となる図書館、「本と人が出会い、人と人がつながる知
の広場」を目指し、市民の皆様の学習の場、憩いの場となるよう、改築を行うもの
です。
・ また、創造都市の理念に基づき、単なる文化事業の推進にとどまらずに、まちづく
りや地域経済の活性化に文化・芸術の要素を取り入れた施策を推進する。
具体的事業
○「ルシオール アート キッズ フェスティバル」の継続開催
○「守山市民文化芸術祭」の継続開催
○「本の森」改築事業(新図書館の整備)
○劇場法に基づく国の支援による市民ホールにおける良質な文化事業の推進
など
KPI
・
ルシオール・アート・キッズ・フェスティバル参加者数(23,900 人/5年)
28
具体的施策
施策内容
具体的事業
⑤ 教育の一層の充実と経験豊富なOB人材の活用
施策の背景
・ 地域が継続的にまちづくりを行うためには、優秀な人材を外から誘致するだけで
は不十分であり、地域の中で、地域の中核となる人材が生まれ、育成される環境
が重要である。
・ このためには、「守山市教育行政大綱」の基本理念に示したように、自然の中で
育ち、自然に学び、自然を大切にしてきた郷土守山に愛着と誇りを持ち、かつ、子
どものころから、国際化や情報化、柔軟に対応できる子どもが心豊かでたくましく
育つよう、子どもの持てる可能性を引き出し、伸ばす教育を推進し、生きる力と思
いやりを育む教育の充実に努めることが必要である。
施策の内容
・ これまでに協定を締結している龍谷大学、立命館大学、滋賀県立大学のほか、
今年度締結の日本体育大学と連携し、高等教育機関からのトップアスリートや指
導者の派遣と研修支援を受けられるようにする。
・ 高等教育機関と連携した先進的な授業を実施することにより、子どもが新たな興
味・関心、刺激を受ける機会を提供するとともに、ふれあい出前講座を開催し、
生涯学習を普及・啓発する。また、創業支援塾を開催することにより創業支援を
行う。
・ また、教育者や企業人の人材活用を図るため、OB 人材の情報交換・交流を促
すサロン機能の提供を進める。
○高等教育機関人材による先進授業の実施
○生涯学習の普及・啓発事業
○ハローイングリッシュプロジェクトの実施
など
KPI
・
大学等の高等教育機関と連携した先進授業実施件数(1件/年)
29
3.結婚・出産・子育ての希望をかなえる【ひと】
(1) 子どもを産み育て、働きやすい環境の充実
具体的施策
施策内容
具体的事業
KPI
具体的施策
施策内容
具体的事業
① 結婚に希望をもてる環境づくり
施策の背景
・ 人口を増加あるいは維持するためには、社会動態の改善または自然動態の改善
が必要である。社会動態の改善は、一時的な人口の増加(維持を含む)をもたら
すが、国全体でみた場合にゼロサムゲームとなり、根本的な解決につながらない
ため、本市においても、人口置換水準以上の合計特殊出生率を目指すことが必
要である。
・ 一方で、結婚・出産・育児等は、個人の選択であり、社会構造の維持等、第三者
のために個々人の選択が強いられることはあってはならない。
施策の内容
・ 結婚したいにもかかわらず、適切な出会いの場がない、適切な助言がほしい等、
結婚に関する不安を持つ市民に対し、その不安を拭い、結婚に希望をもてる環境
づくりを推進する。
○認定仲人制度推進事業
など
・
認定仲人登録数(10 人/年)
② 保育・学童保育の待機児童ゼロの推進
施策の背景
・ 平成 27 年版男女共同参画白書によると、平成9年(1997 年)以降、「夫も妻も
勤める人(共働き)」の世帯数は、「夫が勤め人、妻が専業主婦」の世帯数を超
え、年々差が開いている。
・ このようなことから、安心して子どもを預けられるよう、保育の充実を進めること、
学童保育の充実を進めることで、待機児童ゼロを実現し、子どもを産み育てやす
い環境づくりを進める必要がある。
施策の内容
・ 既存施設を有効利用した子育て支援・就労支援事業、放課後児童クラブの充実
等を進め、待機児童数の減少および放課後児童クラブの利用を促進する。
○既存施設を有効利用した子育て支援・就労支援事業
○放課後児童クラブの充実
など
KPI
・
・
待機児童数の減少(待機児童数3人/年)
放課後児童クラブの入所認定者数(240 人増/5年)
30
具体的施策
施策内容
具体的事業
KPI
③ 男女共同参画の推進
施策の背景
・ 日本では近年、「すべての女性が輝く社会」の実現を成長戦略の中核に据えて集
中的に施策を講じてきている。こうした中、女性が置かれている状況や女性の活
躍に関する意識は地域により一様ではないことから、国だけではなく、地方公共団
体や企業等においても、それぞれの立場で主体的に取組を進めるとともに、相互
に連携することが重要である。
・ 本市においては、男女共同参画のまちづくりを一層推進するため、平成 27 年 4
月に「守山市男女共同参画推進条例」を制定したところである。
・ この条例では、男女共同参画の推進にあたっての基本理念、市や市民等の責
務、市の基本的施策、女性の活躍推進等についての事項を定めており、今後、よ
り一層の男女共同参画の総合的かつ計画的な推進を行っていく必要がある。
施策の内容
・ 企業等による女性の就労環境を向上する取組に対して支援することで、就労環
境を底上げし、女性の就業率の向上および就業の継続を図る。
・ 具体的には、就労環境の大きな要因である衛生施設や福利施設等の新設・改
修を後押しするため、施設整備補助を行う。
○企業による女性の就労環境の向上策取組支援
○女性の活躍推進実践講座の開催
など
・ 市役所の男性育児休業取得率(10%/5年)
31
4.人の和と自然環境を大切にする守山を次世代へつなぐ【まち】
(1) 守山市がまるごと活性化するまちづくりの推進
具体的施策
施策内容
具体的事業
KPI
① ★「守山まるごと活性化」の取組支援および全体コーディネート
施策の背景
・ 本市では、「住みやすさ」と「活力」の2つを兼ね備えた「住みやすさ日本一」が実
感できるまち守山の実現を目指し、市内各地域の魅力のある資源を活かしたまち
の活性化の取組みである『守山まるごと活性化』を進めている。
・ 平成 25 年度には、地域の人たちが主体となり市内 7 つの学区それぞれを活性化
するための必要な具体策を盛り込んだ『守山まるごと活性化プラン』が策定され
た。
・ このプランは、歴史・自然・生活など地域にある“たからもの”を活かした魅力的な
まちづくりを、地域が主体となって行政と連携をしながら進める指針として策定さ
れたものであり、市民が地域の誇りと愛着を醸成するため、プランに基づいた着実
な実施が必要である。
施策の内容
・ 地域の人々が『守山まるごと活性化プラン』に基づいた魅力的なまちづくりを推進
するため、地域が実施する取組みの支援を進めるとともに、地域間をつなぎ、連
携できるよう、全体のコーディネートを実施する。
・ 具体的には、守山まるごと活性化プランに基づくプロジェクトを推進することを目的
として、自治会をもって構成する学区が取り組む事業の経費に対し、守山市まる
ごと活性化推進支援等を行う。
○各学区の取組の実施
など
・
「守山まるごと活性化」の会議開催数(150 件※約 38%増/5年)
32
具体的施策
施策内容
具体的事業
KPI
② 地域交通の充実
施策の背景
・ 地方における公共交通は、モータリゼーションの進行や少子高齢化、人口減少等
により利用者が減少し、国土交通省によると、地域鉄道は約8割の事業者が赤字
を抱え、乗合バス交通は民間事業者の約7割、公営事業者の約9割が赤字とな
るなど、その維持が困難な状況にある。
・ 本市においても、同様の理由により、多くの路線では、利用者の減少と利便性の
低下という悪循環が生じている。そのため、人口減少学区を中心に、移動手段が
制約されることが、地域に住み続ける上で大きな課題となっている。
・ また、既存立地企業の一部では、通勤用の送迎バスを独自に運行している等、
自助努力に依っているところがあり、通勤・通学者の利便性の向上が課題となっ
ている。
施策の内容
・ 上記のとおり、重要な役割を担うバスについて、継続かつ安定して運行できるよ
う、適正な利用者数と利用料金の関係性を調査するとともに、モビリティマネジメ
ントの考え方を視野に入れ、利用者、交通事業者、市が連携しながら市民や地
域交通の充実に取組む。
・ 地域交通の充実にあたっては、平坦な地形である本市の特徴を活かし、自転車
利用を含め、地域交通の再編と最適化を図る。
○路線バスの充実に向けた運賃割引等の社会実験の実施
○バス乗換自転車置き場(BTS)の充実
○自転車のバス内への持込みや自転車ラック付きバスの運行検討
○ICTを活用したデマンド乗合タクシーの充実
・
JR,バスの乗降客数(約 100 人増/年)
33
など
具体的施策
施策内容
具体的事業
KPI
③ ★水辺環境の保全・再生
施策の背景
・ 市内を流れる多くの河川、琵琶湖および内湖等の水辺環境は、市民に潤いや快
適さをもたらすだけではなく、都市の魅力を生みだし、本市の個性あるまちづくりを
進めるための貴重な資源である。
・ また、湖岸や河川の清掃には多くの市民や団体が参加して行われており、水辺は
地域活動の場のひとつとして、住民同士の絆を育む重要な役割も果たしている。
・ しかしながら、準用河川の大川・新川、赤野井湾、木浜内湖等において、水が流
れないことによる水質の悪化やヘドロの堆積、ホテイアオイ等の異常繁茂等の環
境上の問題が大きく、水辺環境を活かしたまちづくりを進めにくい状況にある。
施策の内容
・ 平成27年9月に成立した「琵琶湖保全再生法」に基づき国や県と連携するととも
に、今までに不可能とされてきた生物的水質汚濁を根本的に解決する革新的な
水質浄化を行える技術と実績を有する事業者や大学、琵琶湖や水辺環境の環
境保全活動に取り組む団体と連携し、赤野井湾や大川、新川、目田川等の水質
浄化や環境改善等をめざしたプロジェクトを推進する。
・ 上記水質浄化技術を野洲川水系の伏流水の環境用水としての活用に活かすプ
ロジェクトを検討するとともに、金森や浮気等の既存の湧水も含めて本市全体を
豊かな水辺空間でネットワーク化し、「湧水のまち・守山」として復活をめざす。
・ 革新的な水質浄化を行える技術と実績を有する事業者を誘致することを検討す
るとともに、農や食に関する市内の既存企業・団体と誘致する水質浄化関連企
業との異業種連携に発展させ、付加価値の高い新たな6次産業化への取組へつ
なげていくことを検討する。
○大川、新川等の水質浄化、目田川の環境維持・改善
○赤野井湾再生プロジェクトの推進
○環境用水の復活
○点在する湧水(金森、浮気等)の活用支援
○水に関わる生活文化の情報発信
など
・ ほたるの飛翔箇所数(52 箇所/年)
34
具体的施策
施策内容
具体的事業
④ 環境施設の老朽化対策および地域活性化施設の整備
施策の背景
・ 本市の環境センターは、市民の日々の生活から発生するごみを処理する施設と
して、昭和 60 年にごみ処理施設、昭和 61 年に粗大ごみ処理施設の稼働をはじ
めて以来、今日まで約 30 年という長きにわたり守山市民全体のごみを安定的に
処理してきた。
・ しかしながら、焼却炉をはじめとする機器は経年劣化による老朽化が顕著に現
れ、随時補修しながら運転を続けている状況であり、早期に対応する必要があ
る。
・ このことから、本市では、これらの課題に対応するため新しい環境施設の更新に
向けた取組みを進めている。
施策の内容
・ 環境施設の老朽化対策および地域活性化施設の整備を行う。新施設は、地域
コミュニティの形成を促進し、地域の活性化に資する施設であるとともに、市民に
愛され、市民が集い、学び、ふれあうことのできる機能を備え、守山のシンボルと
なる施設とする。
○環境施設の更新
○環境学習・芸術体験機能、スポーツ施設の整備
など
KPI
・
環境施設の整備進捗率(100%/5年)
35
(2) 地域の実情にあった土地利用による都市と田園が調和したまちづくりの推進
具体的施策
施策内容
具体的事業
KPI
具体的施策
施策内容
具体的事業
KPI
① 中心市街地活性化基本計画の推進
施策の背景
・ 本市は、平成21年3月に内閣総理大臣の認定を受けた第1期中心市街地活性
化基本計画(平成21年~平成27年)に基づき、中心市街地の活性化に取り組
んできた。第1期の基本計画では、61事業を実施することで、計画に定めた目標
値をすべて達成し、中心市街地の活性化を図ってきたところである。
・ 一方で、市民生活における具体的な実感に乏しいことや、これまで形成してきた
連携体制や気運の高まりを維持・向上していく必要があることから、第1期を継承
しつつ、より民間の活力を生かすことで、中心市街地の活性化に引き続き取り組
むこととし、内閣総理大臣の認定を再度受け、第2期基本計画を推進している。
施策の内容
・ 「都市機能の充実および周辺機能との連携と商業機能の魅力強化」、「住み続け
たくなる良好な居住環境の形成」および「住民参加による地域資源の活用および
情報発信」を図ることで、中心市街地の活性化を実現する。
○中心市街地活性化推進事業
・近江鉄道による駅前における商業宿泊機能の整備
・銀座商店街再開発による商業福利機能の整備
・セルバ守山の空き店舗活用
・伝統事業を継承する火まつり交流館整備事業 等
・
・
・
新規出店店舗数(7件/年)
福祉・文化・交流施設の利用者数(約 40,000 人/年増)
歩行者・自転車通行量(平日)(約0.5%の増加/年)
② 地域集落のコミュニティの維持・活性化
施策の背景
・ 本市は、市制施行以来人口増加傾向が続く全国でも稀有な「まち」である。
・ 一方で、市内の状況を仔細にみると、人口増加の学区と人口減少の学区が存在
し、それぞれの特性に応じたまちづくりが必要である。
・ 人口減少学区の傾向としては、市街化調整区域かつ農振農用地であることがあ
げられる。農振農用地は、非常に厳しい転用規制が課せられており、市街化調整
区域における地区計画区域に設定できないため、この課題は本市にとどまらず、
全国的な課題となっている。
・ しかしながら、守山を次世代へ継承するためには、このような課題を一つ一つ乗り
越え、地域の実情にあった土地利用を進め、都市と田園が調和したまちづくりを
進めることが必要である。
施策の内容
・ 地域集落のコミュニティの維持・活性化を図るため、市街化調整区域における地
区計画を推進する。また、農振農用地の転用規制等、本市だけでは解決できな
い事項について、国県に対し要望活動を実施する。
○地区計画推進事業
○小さな拠点整備事業
・ 地区計画策定数(1件/年)
など
36
具体的施策
施策内容
具体的事業
KPI
③ 市民運動公園の魅力向上
施策の背景
・ 守山市民運動公園は、昭和 56 年(1981年)に開催された「びわこ国体」の会場
として全面供用され、今日に至るが、経年劣化等による施設の老朽化が目立っ
ていること、人口も当時と比べ約 31,000 人増加し、公園に対する市民ニーズも
変化してきていることから、再整備が必要である。
・ このことから、平成 25 年(2013年)に守山市民運動公園再整備基本構想を策
定し、市民が憩い、集い、散策・スポーツができる公園に再編することで、公園の
魅力向上に取組んでいるところである。
施策の内容
・ 公園の魅力を向上し、市民交流ゾーンにふさわしい市民運動公園に再整備する
ものである。
○市民運動公園の再整備事業
など
・
市民運動公園の再整備進捗率(100%/5年)
37
具体的施策
施策内容
具体的事業
④ 民間活力を活かした湖岸交流ゾーンの活性化
施策の背景
・ 琵琶湖に面した湖岸交流ゾーンは、さざなみ街道(湖岸道路)とレインボーロード・
琵琶湖大橋が交差する滋賀県の広域交通結節点に位置しているほか、河川や
漁港、マリーナ、湖上交通桟橋、湖水浴場等の多様な水辺のインフラが充実して
いるため、野球やサッカー、陸上競技、ゴルフ等の各種スポーツ施設やリゾートホ
テル、研修施設、大・小様々な商業施設、美術館など、民間資本による集客・交
流施設等が集積している。
・ しかしながら、こうした施設における事業展開が個々の取組で完結していることや
琵琶湖の固有資源を活かした取り組み、本市の内陸部の地域資源と連携した取
り組み、効果的なプロモーション等が不足しているため、競合施設との競争におい
て優位性を十分に発揮できていない状況になっている。
施策の内容
・ 湖岸交流ゾーンの施設間の連携や内陸部の地域資源との連携により、民間活力
を活かしてゾーン全体の集客力を高めていく。具体的には、ビッグレイクや運動公
園のスポーツ施設と連携したスポーツ交流や美崎公園周辺の豊かな自然と宿泊
機能を活かしたサマースクール・企業研修等の体験・交流型観光、おうみんちや
佐川美術館、地元守山や滋賀の食と関連する地場産業の拠点施設等と連携し
た取り組みを推進する。
・ また、ビワイチの経験者が最も多く立ち寄る場所・施設が琵琶湖大橋であること
等、他地域にはない優位性の高いポテンシャルを最大限に活かし、ビワイチの出
発・目標地点として国内外のサイクリスト選ばれる休憩・利便・宿泊施設の整備を
推進するとともに、ゾーン全体で民間主体でサイクリストに優しいサービスを提供
する。
・ こうした取組を進める中、民間投資を呼び込み、温泉資源を活かした既存の観光
リゾートの再生・整備や木浜県有地における集客・交流施設等の誘致を推進す
る。
○小学生から社会人までの多様なサマースクール・企業研修の誘致活動
○観光リゾートの再生・整備促進事業
○木浜県有地における集客・交流施設等の誘致要請事業
など
KPI
・
湖岸交流ゾーンにおける開発件数(1件/年)※企業公表ベース
38
参考資料
守山市まち・ひと・しごと創生総合戦略策定の経過
守山市まち・ひと・しごと創生に関する懇談会
回
開催日時
第1回
平成 27 年 6 月 5 日
主な議題
○まち・ひと・しごと創生に関する守山市の現状
○人口ビジョンの基本的な考え方
○総合戦略の基本的な考え方
○しごと部会において提案を求める基本的な視点
第2回
平成 27 年7月9日
○人口ビジョン関連(将来人口の展望)
○総合戦略関連
・まち・ひと分野の具体の取り組みについて
・しごと部会(7月3日開催)の概要
第3回
平成 27 年7月 30 日
○総合戦略【概要】(案)
○守山市内に立地する企業の意向について
第4回
平成 27 年9月 11 日
○総合戦略(案)について
○総合戦略の進捗管理について
守山市まち・ひと・しごと創生に関する懇談会(しごと部会)
回
開催日時
第1回
平成 27 年 6 月 5 日
主な議題
○まち・ひと・しごと創生に関する守山市の現状
○人口ビジョンの基本的な考え方
○総合戦略の基本的な考え方
○しごと部会において提案を求める基本的な視点
第2回
平成 27 年7月3日
○委員提案について
○意見交換
第3回
平成 27 年8月 11 日
○委員提案について
○守山市内に立地する企業の意向について
○総合戦略【概要】(案)
第4回
平成 27 年8月 24 日
○総合戦略(案)について
○意見交換
39
守山市まち・ひと・しごと創生に関する懇談会委員名簿
◎
○
属性
所属
役職
氏名
産(産業)
守山商工会議所
会頭
清原 健
産(産業)
旭化成株式会社守山支社
支社長
榎園 博文
産(産業)
ワコール流通株式会社
代表取締役社長
牧 邦彦
産(産業)
おうみ冨士農業協同組合
代表理事理事長
西田 直樹
官(行政)
守山市
市長
宮本 和宏
官(行政)
滋賀県病院事業庁長
病院事業庁長
笹田 昌孝
学(学識)
倉敷芸術科学大学
学長
河野 伊一郎
学(学識)
龍谷大学
教授
辻田 素子
金(金融)
株式会社滋賀銀行守山支店
支店長
四方 清文
労(労働)
連合滋賀第3区地域協議会
会長
山出 幹夫
言(言論)
びわ湖放送株式会社
代表取締役
馬場 章
文(文化)
滋賀次世代文化芸術センター
副代表
津屋 芙未
市(市民)
守山市自治連合会、河西学区
会長、学区長
高野 隆男
市(市民)
守山市自治連合会、速野学区
副会長、学区長
山岡 龍二
市(市民)
守山市自治連合会、中洲学区
監事、学区長
伊藤 五作
市(市民)
守山学区
学区長
伴野 正二
市(市民)
吉身学区
学区長
高橋 勝美
市(市民)
小津学区
学区長
沢井 進一
市(市民)
玉津学区
学区長
荒木 勝司
※◎は、座長、○は副座長
40
守山市まち・ひと・しごと創生に関する懇談会(しごと部会)委員名簿
属性
所属
役職
氏名
産(産業)
守山商工会議所
商業部会長
鵜飼 重樹
産(産業)
守山商工会議所
工業部会長
佐々木 博
産(産業)
おうみ冨士農業協同組合
総合企画部部長代理
寺田 直生
産(産業)
おうみ冨士農業協同組合
食育園芸部
川端 均
産(産業)
株式会社比叡ゆば本舗ゆば八
代表取締役
八木 幸子
産(産業)
株式会社いと
代表取締役
山崎 泉
官(行政)
滋賀県農政水産部
次長
千代 博
○
学(学識)
龍谷大学
教授
辻田 素子
◎
学(学識)
信州大学
教授
桃井 謙祐
金(金融)
株式会社滋賀銀行守山支店
次長
木村 論史
金(金融)
滋賀中央信用金庫守山支店
支店長
大嵜 秀久
金(金融)
京都信用金庫守山支店
支店長
阿部 賢冶
金(金融)
株式会社京都銀行栗東支店
支店長
新 和章
金(金融)
京都中央信用金庫草津駅前支店
支店長
石村 昌也
金(金融)
日本政策金融公庫
支店長兼国民生活事業統
山崎 郁夫
括
金(金融)
日本政策金融公庫
農林水産事業統括
森本 孝則
金(金融)
日本政策金融公庫
中小企業事業統括
鍋山 明嗣
顧問
守山市
市長
宮本 和宏
顧問
守山商工会議所
会頭
清原 健
※◎は、座長、○は副座長
41