第6回会議録

第6回 筑後市地方創生推進委員会
日時:平成 27 年 12 月 21 日(水)18:00 ~
場所:サンコア2階 会議室
委
員
氏
名
肩
書
等
備
考
権 藤
ま こ
筑後市不動産協会(吉開不動産)
(産)
下 川
祐 樹
JA ふくおか八女 筑後地区センター 営農販売グループ長
(産)
(欠)
谷
富
九州旅客鉄道㈱ 筑後船小屋駅 駅長
(産)
(欠)
冨 安
春 二
筑後商工会議所 専務理事
(産)
吉開
ひとみ
宮田織物株式会社 代表取締役社長
(産)
塩 川
正 一
福岡県 企画・地域振興部市町村支援課長
(官)
梅 野
智 美
九州大谷短期大学 表現学科 情報司書フィールド助教
(学)
猿 渡
博 司
福岡県立八女工業高等学校
(学)
中川
普巳重
安 達
(欠)
夫
校長
福岡大学 産学官連携コーディネーター客員教授
(学)
正 和
西日本シティ銀行 筑後支店長
(金)
玉 眞
裕 廉
筑後信用金庫 羽犬塚支店長
(金)
靏久
健一郎
筑邦銀行 筑後支店長
(金)
中 山
勝 美
福岡銀行 筑後支店長
(金)
(労)
鶴 田
岳
八女労働基準監督署 監督・安衛課長
(欠)
高 木
繁
筑後市観光協会 事務局長
◎
庄 村
國 義
成清
美恵子
紫 原
洋 恵
(欠)
(言・観光)
筑後市行政区長会 会長
(住)
NPO 法人まちづくりネットワークちくご
(NPO)
子育てネットワークどーなっつ
◎・・・会長 〇・・・副会長 (欠)・・・欠席
筑後市地方創生人口ビジョン・総合戦略事務局
田村 貴子
筑後市 副市長
山口 朋秀
総務部長
原口 茂雄
企画財政課長
豊福 県一
企画財政課長補佐
金子 一征
企画財政課 定住促進担当係長
小濱 北斗
企画財政課 主任主事
【配布資料】
「まち・ひと・しごと創生総合戦略(素案)
」
「筑後市人口ビジョン・総合戦略 策定スケジュール表」
「具体的な取り組み(原課未調整)
」
「意見・提案シート」
「第5回会議録」
1
(子育てサークル)
【
式
次
第
】
1.開会
2.筑後市まち・ひと・しごと創生総合戦略について
3.今後のスケジュールについて
4.次回開催日について
5.その他報告事項等
6.閉会
≪
議 事 内 容
≫
2.筑後市まち・ひと・しごと創生総合戦略について
(総合戦略素案を基に、重要業績評価指標、具体的な取り組みについて討議)
庄 村 会 長:基本目標が5項目あるが、基本目標1~3については特に重要事項であ
ると考えるため、それぞれ 15~20 分の協議、基本目標4と5については
10 分程度の協議をお願いしたい。まず、基本目標1「ちくごで働く、希
望をかなえる雇用の場を確保する」ということで、具体的な取り組みと
しては企業の誘致、企業創業への支援、第二創業の促進となっているが、
委員の方の意見をお願いする。
安 達 委 員:目標値を決めるにあたって、平成 22 年度で 23,193 人、平成 31 年度では
どのくらいを想定しているのか、さじ加減を伺いたい。
庄 村 会 長:5年後の数値は空白になっているが、具体的な数値を決める必要はなく、
中身について意見を頂きたい。この議論を踏まえて、ワーキンググループ
で検討されるのか。
事
務
局:内部の協議を踏まえて、数値を設定して、委員の皆様に提示する。今回
示している KPI の設定において、市の方で取得可能な部分での指標をあ
げている。委員の皆様から、この政策において適切な指標が取得可能で
あれば、示して頂きたい。基本目標の指標については、何か事を起こす
ことによって生じた結果、状況の変化がわかるようにアウトカムを設定
しなければならない。
猿 渡 委 員:基本目標4の筑後市に愛着を持つ市民の割合についてだが、2015 年度は
76.0%となっているが、これは市民意識調査のデータか。調査は悉皆調
査になるのか。
事
務
局:今年7月に行った市民意識調査の結果になる。報告書の結果を委員の皆
様にもお渡ししている。対象年齢は 18~49 歳の中で 2,000 名の方を抽出
したが、回収率は 32.4%と低く、回答者は 647 名となっている。
事 務 局:これまで 10 年間、市の総合計画も同じように指標を設定し、毎年市民ア
ンケートをとり成果を確認している。若い方のアンケート回収は少なく、
何か代わりになるような指標があれば良いのだが、「ちくごを愛する」
を測れるような指標がない。
2
庄 村 会 長:施策 1-1-①の中で「産業団地の造成も視野に入れた企業立地環境の整備
促進」とあるが、具体的にどの辺りで取り組む構想はあるのか。
事 務 局:場所の設定はしていない。12 月の議会の中でも総合戦略の素案を説明し
た際に、企業誘致の推進についても意見をもらっている。市には工業団
地がなく、これまでも民有地の活用をさせて頂いたが、場所がほとんど
ない状態である。そのため、工業団地の造成を考える時期に来ていると
考えている。企業を誘致する上で、交通の便が影響してくると思うので、
その辺りから土地は絞られると考える。
庄 村 会 長:土地開発公社が先行取得をやっていたが、公共事業の縮小もあり、開発
公社の機能も縮小、廃止されたところもある。開発公社を活かし、先行
取得することも必要ではないだろうか。
事
務
局:市の土地開発公社は解散しておらず、いつでも動ける状態ではある。直
接の事業は難しいので、土地開発公社を活用しなければならない。
靏 久 委 員:本日の新聞に柳川駅にルートインホテルができるということで、下水道
使用料半額など、かなりの優遇がされているが、筑後市はどのようにな
っているのか。
事
務
局:企業誘致でも優遇する条例があるが、基本的に製造業となっている。誘
致優遇制度の充実化を図るとしているが、産業団地や製造業関連だけの
事になるため、サービス業関係をどうするのか、産業誘致条例に変更す
るのか考えなければならない。スポーツ施設の関係では条例を定めてお
り、企業創業支援、誘致という観点ならば、製造業だけに限定するのは
難しいと考える。
庄 村 会 長:ソフトバンクの関係でスポーツ関係は新たに減免や補助が図られること
になる。スポーツに限らず、色んな企業を誘致するには、固定資産税を
還元する方法も考えられる。
中 山 委 員:市の北部のフットサル場は外部の会社がされていると思うが、意外と夜
でも明かりを利用されている。ホークスへのスポーツ支援と同様な支援
が考えられないのか。
事
務
局:スポーツ施設も設置基準を満たしておかないといけない。今ある北部の
施設が見合うものかは難しい。面積の広さだけでなく、設備を持ってい
るのかということも関係してくる。
玉 眞 委 員:施策を決めて、実施主体は市になると思うのだが、どうやって進めてい
くのか。どうやって民間が関わるのか方法について伺いたい。
事
務 局:引き続き、この委員会を継続し、活動の評価をお願いしたい。その中で、
可能な範囲で協力依頼をしたり、必要に応じては個別に話をさせて頂き、
役割を分担して頂きたい。しかし、具体的にどのように進めるか、細か
いところは決まっていない。
玉 眞 委 員:それぞれがバラバラで進めていくことにはならないのか。
3
事
務
局:この中でも関係がある部分があると思うので、情報共有は常にやってい
かなければならない。例えば、企業誘致を進める際に土地開発公社を活
用しようと思っても、そんなにお金を持っているわけではないので、金
融機関とも連携しながら借入していくことになる。また、金融機関は企
業の情報を持っていると思われるので、提供して頂くような連携も必要
になる。
庄 村 会 長:基本目標1の労働市場の質の向上ということで、素案の7ページに「安
心して結婚し子どもを産み育てるためには、安定的な「経済基盤の確保」
が必要となる。」とあるが、非正規雇用者を正規雇用にあげていくよう
な企業を増やすことも大事ではないだろうか。
猿 渡 委 員:企業誘致も含めて、大学等の誘致の発想はどうか。モデルとして、大分
の立命館や九州大学の移転など、高等機関の誘致による人口流入、まち
づくりの戦略も考えられる。大川市の方も医療福祉大学ができたことに
よって町が変わった。やはり、製造業関係はコストの問題で簡単に身を
引く。筑後市にはスポーツ施設や文化施設もある中で、高等専門機関が
来てくれれば、充実した町になるのではないか。大学が持っている知的
資源を活用したいが、福岡市や久留米市に頼らざるをえない状態にある。
現実的には少子化の状態で難しいことも考えられる。
安 達 委 員:ソフトバンクの球場は時間と労力をかけて、誘致までこぎつけたと思う。
市民から見ると、球場が出来上がった後どうなるのか疑問である。ソフ
トバンクの球場建設を一つの企業誘致と考えて活かしていくのが、まず
は大事ではなかろうか。何十億というお金をかけてくれたのだから、活
かしきれなければ全てが無駄になる。球場を活かして人の流れをつくり、
さらに船小屋駅や広域公園を利用してやっていくことを中心にしてみて
はどうだろうか。
事
務
局:ソフトバンク自体が企業誘致であり、そのファームを活かして成果を出
さないといけないことはわかる。何か具体的なアイデアがあればお聞き
したい。
安 達 委 員 :商工会議所の冨安専務と話していたが、あの辺りにお店を作るにしても
準備もお金もないから、お祭りの出店のための広場を作ってみてはどうか。
商売もやりやすく、撤退もしやすい場所の提供など、簡単なことからして
みてはどうか。
猿 渡 委 員:ベースボールパークの経済効果の試算はあるのか。
事
務 局:担当課の方でやっているが、正確性はない。他の例を参考にしている。
安 達 委 員:ただ、雁ノ巣球場みたいになったら失敗である。
猿 渡 委 員:あそこは福岡という利便性が引き寄せる力を持っている。地域の魅力と
ホークスの魅力を合わせて作らなければならない。
4
事
務
局:ホークスを観にきて頂いた方々が筑後市を観光してもらえるような魅力
を作らないといけない。指標として、観光入込客数とあるが、単にホー
クスを観て帰られるだけでは意味がない。どれだけの時間を滞在しても
らえるか考えながら企画を進めければならない。
靏 久 委 員:3月にファームは完成するが、ホークスとの直接のイベントやタイアッ
プはどのようになっているのか。
事
務 局:今、進めている。
梅 野 委 員:施策 2-3 の観光・交流の促進の中に「恋のくにイベント及び筑後七国 PR
を実施することで」とあるが、連携が既になされているのか。もしくは
これからか。
副 市
長:連携は既に商工観光推進協議会を作ってされている。
猿 渡 委 員:筑後市は広域公園、芸文館もあり、交通の便も良く、イベント会場にも
なりやすい。七国の中心になるのではないか。
成 清 委 員:先週の土日にサンコアでマルシェが開催された。私は託児室で子どもの
面倒をみていたのだが、そのマルシェが年々大きくなっている。5月に
あった時は 1,800 人程度だったが、先週の土曜日は 2,100 名、日曜日は
2,200~2,300 名も来場している。マルシェは手仕事したものを売る場で、
出展者と来訪者の中には若いお母さんや夫婦がいて、その子どもたちを
預かっていた。筑後七国と言われていたが、サンコアではいつもできる
わけではない。出展者も増えて、規模も大きくなっており、他の所をみ
ると小学校跡地で集まって、給食室でお店を出したり、教室で色んなお
店をやっている。ソフトバンクはもちろん、若い人はマルシェのような
お店に興味があり、調べてでもやってくる。それが人の流れにつながる。
来訪者は老若男女問わず多くの方が来られて、素晴らしいものとなった。
靏 久 委 員:広告はどのように行ったのか。出展者数はどのくらいか。
成 清 委 員:市報やチラシの配布、立て看板である。出展者数は 30 程度だと思う。サ
ザンクスでも開催される。毎週出展されているような方もいるが、お店
を持つと大変だから持てない。市は利益の得方や税金の払い方まで学ぶ
ことができる起業家セミナーを開催しており、1人の自立した人を育て
るセミナーがあるのならば、次はやれる場所があれば良いと思う。空き
家での開催も話にはあがっている。人の流れができることは、駐車場も
必要にはなる。
庄 村 会 長:マルシェについて初めて知ったが、人の流れができたことに感心した。
権 藤 委 員:船小屋駅を利用するが、夜とかすごく真っ暗である。新幹線の高架下な
どを利用して、マルシェやお店ができれば明るくなるのではないか。
庄 村 会 長:ソフトバンクのファームが稼働すれば、明るくなる可能性はある。あの
辺りにスペースを作れば、問題も解決するのではないか。
5
事
務
局:駅の北側付近の高架下であると思うが、あの辺りはJRの私有地で市が
勝手にできない。本当は観光案内所の設置の話があったが、結局できな
かった。今度は南側に観光案内所の設置を進めているが、開業時間が何
時までかはわからない。
権 藤 委 員:駅にある船のオブジェは市が作ったもので、船小屋という名の由来があ
るのか。
事
務
局:あのオブジェは市のものであり、船小屋の由来ということであそこに置
いてある。あの駅自体が国の補助事業の社会資本整備総合事業というこ
とで取り組んでいる。観光案内所とは違う枠組みであり、観光協会の方
に運営は委託するつもりである。
権 藤 委 員:恋の木神社と絡めて、ストーリー性や神話的な意味合いを持たせてはど
うか。若い人はそういうものに惹きつけられる。
鶴 田 委 員:芸文館の管理はどこか。
事
務 局:県立になる。指定管理者はJR九州になる。
庄 村 会 長:素案の9ページになるが、施策 2-2 に「更には親が子供の就学のために
移住先を考えるチャイルド(C)ターン」についてだが、先ほど猿渡委
員が言われたように有名な進学校を市内に呼ぶのは難しく、この方向性
については厳しいかと思う。現実的には、小中一貫教育や中高一貫教育
の学校を作ることはできるのではないか。
猿 渡 委 員:素案の1ページの「希望どおり結婚し」は、結婚を希望しているという
意味か。
事
務 局:結婚を希望するという意味である。結婚する相手ではない。
庄 村 会 長:素案の 13 ページ、「子育て応援宣言」企業への働きかけは、具体的にど
のように行うのか。
副 市
長:これは県の方の事業である。この事業に登録している企業が筑後市内に
56 社である。
事
務
局:基本的に男女共同参画推進室が企業に働きかけをしている。当然、子育
て支援課も関係はするが、趣旨そのものは男女平等である。
庄 村 会 長:他の市町村と比べて、56 社というのは少ないのか、多いのか。
副 市
長:企業の数も違うが、もちろん増やす方向である。
成 清 委 員:学校が増えることで、学生が増えることはとても良いことだと思う。大
谷短期大学という素晴らしい学校もある。特に表現学科は素晴らしい。
梅 野 委 員:九州で唯一持っている学科ではあるが、宣伝が下手である。市と大学等
との連携も施策に盛り込まれているので、協力したいと考えている。机
上だけでなく、実践し披露できる場を設けることで、学生の教育にもつ
ながると思う。
事
務 局:学生は他県からきているのか。
6
梅 野 委 員:表現学科は特化しているので、長崎や鹿児島、大分出身の学生もいる。
最近は下宿代も考えて、地元の学校を出る傾向はある。ただ、地元志向
は強く、地元で仕事をしたくでも求人がこないジレンマがある。
玉 眞 委 員:ライフデザインセミナーをされているが、受講者数はどうなっているの
か。
事
務 局:今年初めて実施した。4つのセミナーがあって、1つのセミナーにつき、
定員 20 名を募集している。子育て支援関係は応募がなく実施はなかった
が、残り3つのセミナーについては、各 15 名程度参加があった。地元の
ライフデザインセミナーとして、結婚応援セミナー、恋愛応援セミナー、
人生設計というテーマで行った。なかなか、地元のセミナーに行きたく
ないという考えが多く、久留米市や八女市、広川町など近隣市町の方が
多く来られた。県の方が主催となっているため、来年の実施はどうなる
かわからないが、県がやらなければ市単独でもこういう事業をやってみ
たいと考えている。
玉 眞 委 員:良い事だとは思うが、50 名弱の満足度を目標指標として良いのか。
事
務 局:実施する前も 20 名集まるか協議した。実際にセミナーを受講した方が良
いような方は、セミナーを受講する姿勢がないが、受講は強制するもの
でもないので、今後受講したくなるような雰囲気に持っていくというこ
とも含めて、盛り上げていかなければならない。
玉 眞 委 員:受講者数ではなく、あえて満足度か。
事
務 局:事業の一つの数値目標になる。当初は 20~30 代の未婚率や既婚率の案も
あった。
素案 12 ページの 3-3「学校教育の充実」を子育て支援の分野に含めてい
る。基本目標4が人材育成の分野の 4-1「豊かな心の育成」と似ている。
ただ、18 歳までを児童福祉の対象としており、子育ての中の一環として、
学校教育を子育て支援の分野に含めた。学校の満足度を高めることを狙
いとしており、安心して子どもを生み育てられるまちをつくるための、
学校教育の充実という流れとなっている。生涯学習はすべて基本目標4
に含めている。数値目標が空白となっているので、検討をお願いしたい。
猿 渡 委 員:学校の安心、安全と学力のところになる。
事
務 局:学力の関係は総合計画の中でも指標を立てて実施するが、地方創生の中
で学力が直結していくのか考えた際、基本目標3にするのか、4にする
のか決め兼ねている。
庄 村 会 長:総合計画で挙げられていることだが、地方創生の中でも大事なことであ
る。猿渡委員にお聞きするが、3-3 で「中学生が将来への夢や目標を持て
るように取り組む」ということで、高校の立場としてご意見があればお
願いしたい。
猿 渡 委 員:やはり、夢を持った子が強い。
7
副 市
長:教育は学力だけではない。勉強は好きではないけれど、スポーツが好き
だから、学校が楽しいと思える学校づくりが理想である。
猿 渡 委 員:勉強は嫌いだけれど、スポーツ大好きという子ではなくて、平等でいて
欲しい。一つのものさしだけでは測れないという考えがあったが、今は
厳しい。貧困問題にも関連するが、朝ご飯を食べる、食べないにしても
家庭の教育方針がある。また、今回の総合戦略の施策として女性、高齢
者、子育ては書かれているけれど、障害を持った方の視点が一切含まれ
ていない。
事
務 局:総合計画としては位置づけている。
猿 渡 委 員:一言も触れられていないとなると、障害者の視点があるのか問われるの
ではないか。
事
務 局:基本目標5の全員参加に含まれると考える。それぞれのライフステージ
のところに視点が足りないのか、基本目標5のまちづくりの参画の対象
として漏れている、どちらの方になるか。
猿 渡 委 員:全体的にどこを見ても出てこない。行政が文章として出す場合、厳しい
のではないか。地方創生の中で、マイノリティの方の視点は、安心して
過ごせるまちづくりに必要ではないのか。県立の特別支援学校もあるし、
障害者の雇用拡大の話もある。
事
務 局:未調整の中の施策 1-3-④「全員参加の社会実現」の概要の中に、障害者
という言葉が出てくる。
猿 渡 委 員:就労についてだけであり、住居や生活については書かれていない。
庄 村 会 長:未調整の施策 1-3-④は具体的に言うと、1億総活躍社会ということをイ
メージしているのか。
事
務 局:その通り。元々地方創生の中から生まれた話である。
事 務
局:基本目標5の冒頭の中に、「高齢者や子育て世代など」に加えたい。
猿 渡 委 員:きちんと、全ての市民というかたちで、マイノリティと言われる方々の
ことも明記されていないといけない。
庄 村 会 長:事務局の方は、障害者の関係を書き加えるようにお願いしたい。素案 15
ページの施策 4-2 の KPI「サザンクス筑後が実施する市民参加型事業の参
加者数」とある。サザンクス筑後と芸文館は市と県の違いはあるが、サ
ザンクス筑後の市民参加型の事業は芸文館と比べて少ないと思う。芸文
館が無かったころは、あの程度で良いのかと思っていたが、今では市民
参加型事業は主に芸文館で開催されるようになり、比べてサザンクス筑
後は少ないと感じている。おりなす八女と比べても少ない。サザンクス
筑後の市民参加型の企画・事業を実施することによって、市に滞在する
人も増えるのではないだろうか。
猿 渡 委 員:劇場型と体験型でコンセプトが違うが、体験型は中央公民館でされてい
る。
8
副 市
長:サザンクス筑後では、小学校のアウトリーチ授業を実施しているので、
普通の貸館から催しを提供するだけの授業ではない。サザンクス筑後で
は表現を身に付けたり、市民ミュージカルもやっているので、そういう
意味では頑張っているのかと感じていた。
権 藤 委 員:子育ての件であるが、女性も高校・大学を卒業したら、一般的には働い
ている。看護師などの資格を持っている方は、結婚して子どもが出来た
時に勤務先を辞めても、子育てに専念し終わったら、すぐに復帰できる
職場がある。しかし、普通の企業に勤めている方が子育てに専念するた
めに辞めてしまった場合、再就職を試みても正社員として雇ってもらう
には、3~5 年とブランクがあり厳しいものがある。企業に勤めていた方
が結婚して子育てに専念したいと思って子どもを 2~3 人産み、保育園に
末子を預けて再び働きたいという時に、資格取得への支援や補償をして
もらえないだろうか。パートの求人は多いが、やはり正社員で働きたい
と思う方が多い。企業側が仕事に必要な資格を持っていれば雇ってくれ
るような仕組みができないだろうか。子育てで一番大変な赤ちゃんの時
期に保育園に預けて、会社に行くということは、とても大変なことであ
る。女性に子育てもしなさい、仕事もしなさい、ということは負担が重
く、仕事を辞めてしまう人が多いのではないだろうか。経済的に厳しい
から働きたいと思っても、子どもが小さく休まなければいけない人たち
に、正社員への道、働く先を優先してくれても良いのではないか。知り
合いを見ていてもそう感じる。
庄 村 会 長:働く婦人の家でも、資格取得の支援のための講座は今でもやっているの
か。
事
務
局:今でもやっている。学習面の支援はしている。経済的支援はどうかわか
らない。パソコンを使ったり、資格を取れるような講座は実施している。
庄 村 会 長:最近は介護士の資格取得の講座は人気である。介護士の不足から、今後
介護士の資格取得は需要が高いと思われる。
安 達 委 員:学校教育の充実について、いじめの問題は社会の問題である。小学6年
生の約 86%は「楽しい」と回答しているが、裏を返せば 14%は「楽しく
ない」と回答している。いじめられても同じ学校に通わないといけない
ため、子どもたちは逃げ場がなく、エスカレートしていくと自殺につな
がる。筑後市の学校はいじめ防止やいじめから逃れやすいようにするた
めに、校区関係なく、市内のどの学校に行っても構わないようにして、
逃げ場所やルールを作ってあげではどうか。いじめの悪い結果だけがニ
ュースで取り上げられているが、いじめを無くした先生達もいると思う。
逆に発信できるような先生達を奨励していけば、先生たちの考え方も変
わり、取り組み方も違ってくるのではないだろうか。
事
務 局:いじめを解消した経験のある先生ということか。
9
安 達 委 員:良い事例をということである。新聞など一般の市民向けに筑後市がこう
いう取組みをやっている、こういう先生たちがいると知ることができる
ような発信が必要ではないか。
成 清 委 員:やはり、心の教育が一番だと思う。いじめはいけないではなく、今あな
たがここにいるのはどうしてなのか、ということを理解してもらいたい。
逃げ場は大事だが、自殺するより学校には行かなくても良いと考える。
家庭によっても一人ひとり違うから、難しいと思う。
梅 野 委 員:未調整の4ページの具体的な取り組み②「大学等との連携推進」の中で、
「ゲストティーチャーなどにより大学生が学んだことを活かせる場を提
供する」ということは、学生が地域に出向いて何かするということだと
思うが、具体的な例えはあるか。
事
務
局:久留米大学との連携協定を結んだ。それを継続してやっていくことにな
る。
事
務
局:例えば大谷短期大学の学生が地域の子育てサロンに出向き、関わっても
らえればと思う。ゲストティーチャーとして取り組むことで、単位取得
になるなど、可能な範囲でお願いしたい。
吉 開 委 員:同ページの具体的な取り組み④「インターンシップ制度の拡充」につい
てだが、どういう狙いがあるのか。
副 市
長:学生が企業を選ぶときに、社長や経営者の考え方などに惹かれて、就職
するケースも増えているとの委員会でのご意見もあり、取り組めないか
検討している。
吉 開 委 員:若い方は自分の将来が見えなければ、そこに住もうと思わない。限界集
落までいかなくとも、寂しい未来が待っているような町に住みたくない
と思う。若い方達がシニアの方やシニア予備軍を見て、このまちは楽し
そうだなと思えるような姿をしていないといけない。経営者と書かれて
いるが、普通の人が学生と知り合って、筑後市には良い企業がたくさん
あることを伝えられるのではないか。今は目に見えない、眠っているキ
ラリと光るものが筑後市にはたくさんあると思う。その辺りがもったい
ないと感じる。かっこいい大人がいると、若者はうらやましいなと感じ
る。何か面白そうだなと思えるような、とっかかりが欲しい。マイナス
を防ぐより、楽しさを積み上げる方が良いと思う。
中 山 委 員:子育て支援についてだが、子どもを育てるにあたって、2段階大変な時
期が来ると思う。1段階目は子どもが生まれて小学2~3年生まで、子
どもにつきっきりでなければならないことが、育児の肉体的負担に与え
る影響は大きい。肉体的な負担を取り除くために、保育園、幼稚園、子
育て支援施設の仕組みに力を入れる必要がある。次に、高校の後半から
大学進学にかけて金銭的な負担が膨らんでくる。そこを筑後市では直接
的、間接的に他の市町村と比べて徹底的に支援してみてはどうか。お金
10
を支援するより、保育施設等を徹底的に応援してみてはどうか。また、
高校から大学にかかる経済的な負担について、奨学金の充実を図り、近
隣市町との差別化を図る必要がある。安心して子どもを産み育てられる
ことは、出生率の上昇、市外からの転入と市内への定着に期待できるの
ではないか。高齢者にお金をつぎ込むよりも、将来を担う子どもにお金
をかけていくべきではないか。肉体的負担を徹底的に取り除く仕組みづ
くりができれば、安心して共働きができる。また、経済的な面で大学を
諦めている若者が奨学金を利用することで、安心して進学できるのでは
ないか。他の市町でも似たような取り組みはしていると思うが、もう少
し施設等にかける予算を思い切ってみることで差別化してもらいたい。
庄 村 会 長:他の市町でもやっていることなので、筑後市はもう少しかさ上げする必
要があるのではないだろうか。
中 山 委 員:財政規模に差はあるが、福岡市ではチャイルドシートが無料で付けられ
るなど、幅広くやっている。もう少し出来ることがあるのではないだろ
うか。思い切った施策が必要だと思う。
靏 久 委 員:奨学金を出して、筑後市に就職すれば減免するなども考えられる。
猿 渡 委 員:高校や大学等も存続のために、その学校に来てくれれば奨学金を出すな
どしているところもある。かえって優秀すぎると、都会へと出てしまう。
また、貧困は問題になっており、高校独自の奨学金を設けたら、借りる
学生は増えてきた。
庄 村 会 長:未調整の4ページの⑥「奨学金を活用した大学生等の定着の促進」とあ
るが、筑後市の企業に就職した人についてか。
事
務 局:その通り。国の政策パッケージとして設けている。
安 達 委 員:奨学金は、無利息になるのか。
事
務 局:第一子は無利息、第二子からは世帯収入の所得制限がある。
安 達 委 員:支援はするけれど、利息を取っていてはおかしい。新卒の社会人で 800
万円の奨学金の負債を持っていると聞いた。返せないし利息をとられる
となると、将来家も買えない、車も買えない、結婚もできないかもしれ
ない。減免の話を進めていくと良いのではないか。
猿 渡 委 員:たとえ4年間で大学を卒業しても正規雇用があるかわからない。親の方
が奨学金の負債を抱えられないと言って、借りられない状況もある。非
正規雇用者が4割の労働市場であるのに、スタートから負債を抱えると
なると抵抗がある。
塩 川 委 員:全体を通して、KPI の基準値は平成 26 年度があるが、中には平成 22 年度
も使われている。これが最新になるのか。
事
務 局:国勢調査は今年度実施されている。できるだけ、5年前の数字である平
成 22 年度は避けたい。代用できるものがあれば、そちらを採用したい。
11
正規雇用者の割合も平成 22 年度の数字しかわからない。
塩 川 委 員:理想は直近が良い。平成 22 年度の数字を使って平成 32 年度の目標を設
定するとなると、丸 10 年あいてしまうことになる。
事
務 局:今年の国勢調査分は来年には発表されると思う。その次の国勢調査は平
成 32 年度なので、目標値の平成 31 年度よりずれ込むことにはなるが、
傾向を検証していけば良いかと考えている。
鶴 田 委 員:全員参加の社会実現について、労働力人口は減っており、女性や高齢者
を活用しようとしているが、過去の会議でも外国人労働者の活用や定住
の話が出た。数が知れているということで、この総合戦略からは割愛さ
れているのか。
庄 村 会 長:外国人労働者については、前回の会議からも協議されていた。
事
務 局:申し訳ないが、議論ができておらず、本日示したものも事務局で練った
ものでもない。これまでの会議や内部の委員会で挙げられたアイデアを
若干手直しして載せている段階である。再度、外国人労働者については
取り上げて頂いたので、事務局で議論して、必要に応じて書き加える。
庄 村 会 長:本日の会議で言い足りない点は、意見・提案シートを提出して頂きたい。
----------------------------------議事終了---------------------------------3.今後のスケジュールについて
事
務 局:年度中には策定をしなければならない。先日の議会でも総合戦略につい
て意見を頂いた段階であるが、議会も具体的な中身がないと意見が出し
にくいということなので、再度2月の全員協議会までに総合戦略の案を
作っておく必要がある。内部でも取り組みについて、1月中に集中的に
議論したいと考えている。当初、次回の委員会開催は1月 20 日頃の予定
としていたが、先延ばしさせて頂く。
4.次回の開催日について
・第1候補:平成 28 年2月5日(金) ← 確定
・第2候補:平成 28 年2月3日(水)
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