報告書(PDF - 北海道大学 大学院獣医学研究科・獣医学部

北海道大学
博士課程教育リーディングプログラム
「One Health に貢献する獣医科学グローバルリーダー育成プログラム」
2013 年 3 月 6 日提出
海外出張報告書
氏名
坪田敏男
所属
獣医学研究科野生動物学教室
職
教授
出張先
University of California Davis(UCD; Davis)
Washington State University(WSU; Pullman)
(アメリカ合衆国)
出張期間
2013 年 2 月 17 日(日)~2 月 23 日(土)
7日間
目的
UCD では、Dr. Jonna Mazet(Director, Wildlife Health Center)
他に面会し、UCD で行われている One Health Program の内容を
見聞し、今後われわれのリーディングプログラムとの交流、とくに
大学院生のインターンシップの受入先としての可能性について打診
する。WSU では、Dr. Gretchen Kaufman(国際交流担当)、Dr.
Musthaq Memon(Cordinator, Global Animal Health Pathway)
および Dr. Lynne Nelson(クマ研究者)に面会し、WSU で行われ
ている Global Animal Health Program の内容を見聞し、今後われ
われのリーディングプログラムとの交流、とくに大学院生のインタ
ーンシップの受入先としての可能性について打診する。
活動内容
UCD
初めに、Dr. Mazet、Dr. Gilardi および Dr. Goldstein より、UCD で進められてい
る One Health Program についての紹介を受け、次にわれわれの One Health
Leading Program の紹介を行った。お互いに共通する部分が多いが、UCD は野生動
物に主眼を置いている点で異なっている。また、われわれの教育カリキュラムはよく
吟味されているとの感想が述べられた。その後、本プログラムの中で進められるイン
ターンシップの受入を打診したところ、インターンシップとして大学院生を受入る意
義、とくに UCD 側のインセンティブは何なのかということを問われた。例えば、双
方向の大学院生交流ができないかなどの具体的な提案もいただいた。この点について
は北大に持ち帰って検討すると返答した。この点も含めて受入を承諾していただいた。
次に、Dr. Scott および Dr. Shender と、同様に情報交換を行い、昼のセミナーの準
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備のお世話をいただいた。12:10~13:00 の間、ランチセミナー(Frontier in One
Health Student Seminar Series)で“Asian Bear Conservation”と題した発表を、
教員、学生合わせて 50 名ほどの前で行った。いくつかの質問を受け、好評のうちに
終えることができた。昼食を交えて、Dr. Johnson、Dr. Ziccard および Dr. Conrad
に対して、同様に One Health Leading Program の説明を行い、情報交換を行った。
インターンシップについては概ね好意的な回答をいただいたが、午前中と同様に
UCD 側にとってのメリットは何かという問いかけがあった。さらに、Dr. Tell と面会
して、インターンシップの受入について、公式的な協定についての説明を受けたが、
少人数であれば Dr. Mazet の了解を取り付ければ公式の協定を結ぶ必要はないと説
明された。最後に、動物病院の施設見学を案内していただき UCD での仕事を終えた。
(左)UCD でのミーティング風景(相手は Dr. Mazet、Dr. Gilardi および Dr.
Goldstein)
(右)Dr. Jonna Mazet とわれわれ訪問メンバー(ランチセミナー後
撮影)
WSU
初めに、Dr. Kaufman と面会し、われわれの One Health Leading Program につ
いて説明し、続いて WSU で進められている Global Animal Health Program につい
て紹介を受けた。当プログラムでは様々な問題が扱われているが、Tick-borne disease
は力を入れている分野だという。本プログラムのインターンシップとしての受入は快
く引き受けてくれた。続いて、Dr. Memon と面会し、同様に One Health Leading
Program を紹介し、インターンシップの受入について打診した。それに対して次の 2
点について十分に検討してほしいと述べられた:1)具体的に何を目的としたインタ
ーンシップなのかを明確にする、2)WSU の教員との1対1のやり取りを優先させ
て話を進める。Dr. Memon は 2 回ほど来日した経験があり、必要に応じて連携推進
のためにフルブライト財団の助成金を使って来道することが可能であることも付け
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加えられた。なお、現在日本大学との学術(学生)交流が行われているとのことであ
った。昼食をはさんで、クマの栄養、消化、代謝、冬眠および繁殖関係の生理学的研
究を行っている Dr. Robbins、Dr. Jansen および Dr. Nelson と面会して、クマの研
究についての情報交換と本プログラムのインターンシップの受入について話をした。
快く受入れてくれる旨回答いただいた。その後、キャンパス内にあるクマ実験施設を
見学案内していただいた。12 頭は飼育できるという飼育ケージに加えて、冬眠実験
ができる部屋が 8 部屋、麻酔状態で作業が行える部屋など、大学内にこのような施設
があることは羨ましい限りである。獣医師である Dr. Nelson を受入窓口としてクマ
実験についてのインターンシップは魅力的なプログラムと思われる。その後予定され
ていた Dr. Pieur との面会は、うまく連絡が行ってなかったようでキャンセルされた。
(左)WSU でのミーティング風景(相手は Dr. Memon)
(右)Dr. Gretchen
Kaufman とわれわれ訪問メンバー
今回対応していただいた研究者
UCD
Dr. Jonna Mazet, Executive Director & Professor, One Health Institute – Wildlife Health
Center
Dr. Kirsten Gilardi, Associate Director, One Health Institute – Wildlife Health Center Head of
Global Programs
Dr. Tracey Goldstein, Research Scientist, One Health Institute – Wildlife Health Center
Dr. Cheryl Scott, Director Health Sciences Clinical Faculty
Dr. Lisa Shender, Wildlife Health Center PhD student 5th year
Dr. Christine Johnson, Associate Professor, Department of Medicine and Epidemiology
Dr. Michael Ziccardi, Associate Director, One Health Institute
Dr. Pat Conrad, Professor Department of Pathology, Microbiology and Immunology
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Dr. Lisa Tell, Director, School of Veterinary Medicine International Programs
参考までに Dr. Ziccardi を除いて全員女性
WSU
Dr. Gretchen E. Kaufman, Assistant Director for Global Health Education & Training
Dr. Mushtaq A. Memon, Coordinator Global Animal Health Pathway, Associate Professor,
School for Global Animal Health, Fulbright Ambassador
Dr. Charles Robbins, Professor, Department of Natural Resource Science and School of
Biological Sciences
Dr. Heiko T. Jansen, Associate Professor, College of Veterinary Medicine
Dr. Lynne Nelson, Associate Professor, College of Veterinary Medicine