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GW 中欧をめぐる9日間 (21年5月1日∼9日)
弊社ホームページをご覧頂き誠にありがとうございます。
今回リニューアルに伴い新設した「旅行記」の第一号を務めます上村です。
つたない文章ですが皆様のご旅行に少しでもご参考になれば、と思います。
今回訪問したのは、中央ヨーロッパのオーストリア・ハンガリー・チェコの3国です。
はじめに降り立ったのは、音楽の都ウィーンです。
建物はどれも重厚な作りで、とくにシェーンブルン宮殿は見応えがありました。
マリア・テレジアの愛したテレジアイエローが眩しいです。
が、実はこの後、雷雨に見舞われました。午前中は晴れてたのに…
細かな彫刻や過剰に装飾された内装は、まさにハプスブルク家の繁栄の証です。
この建物、何だと思いますか?実は地下鉄の駅の入り口なんです!
これは世紀末建築と呼ばれ、ヨーロッパ各地で20世紀初頭に流行ったアールヌーヴォーの一種です。
浮世絵などのジャポニズムにも影響を受けているそうで、こんな建物がウィーンにはゴロゴロしています。
翌日、ちょっと足を伸ばして世界遺産のバッハウ渓谷へ向かいました。
ウィーン西駅でつたない英語でバッハウコンビチケットという往復の列車・船・入場券がセットになった
観光客向けのチケットをなんとか購入し、出発。何気ない車窓も、国が変わるとなぜか感動します。
天気があまり良くなかったのと朝早かったせいか、お客はまばらです。
帰りはドナウ川を船で下りました。とても穏やかな流れでしたが、前日の雨のせいか濁ってます。
日本人のツアー客と一緒だったので、船内放送が日本語も流れました。河畔の街々や古城の歴史など
聞くことが出来ました。デッキに1時間以上居ましたが、結構寒かったです。
翌日一路ハンガリーへ。
ブダペスト東駅は多くの旅行客で混雑していました。ウィーンとは違って、少しアジアンな雰囲気も。
というのもハンガリー人の多くはマジャル人と呼ばれる、元はアジアの遊牧民族なのです。
世界中の建築様式を組み合わせた、国会議事堂です。オーストリア・ハンガリー二重帝国時代、
「ウィーンに負けない首都造りを!」という民衆の声が聞こえてきそうな大作です。
レヒネル・エデンの応用美術館。彼の作品はハンガリー各地にあり、その特殊なデザインから、
「西のガウディ・東のレヒネル」と並び賞されました。日本ではガウディほど知名度はありませんが、
奇抜さでは負けてませんよ!
夕食はガイドブックにも数多く掲載されている「ファタール」へ向かいました。地元民にも人気のようです。
ハンガリー名産のパプリカを使った料理です。名前はメニュー表が読めずわかりませんが、日本人の口に
合いました。かなり量が多いですが、余ったらタッパを貰えるので持ち帰りましょう。エコですね。
翌日はバックパッカー中の友人と合流し、市内を観光、夕方にはブダペスト東駅へ。
今日はチェコの首都プラハへ向かう夜行列車に乗るのですが…時間になっても列車がきません。
この辺はお国柄といったところでしょうか。日本の定時運行は結構すごいことだと認識しました。
写真はブダペスト最後の夜、王宮の夜景です。川面に映る姿はまさに「ドナウの真珠」です。
日付が変わってプラハ到着は朝7:00ごろ
寝台列車は個室でシャワー付きと思ったよりも快適に過ごせました。
ホテルに荷物を預け、旧市街へ向かいます。
この街も移動にはトラム(路面電車)が便利です。今回の3都市はすべてトラムが移動の中心でした。
プラハは別名「百塔の街」と呼ばれ、尖塔を備えた建物が多いことでも有名です。
戦争被害が少なく、町並みは中世から現代までのあらゆる建築様式が混在している見所の多い街です。
写真は丘の上に建つプラハ城とそこからの町並み。
聖ヴィート大聖堂内にはミュシャのステンドグラスを見ることが出来ます。
アール・ヌーヴォー期の画家、アルフォンス・ミュシャもチェコ出身です。
この後ミュシャ美術館も立ち寄りました。日本でも人気があるせいか、日本人も数名居ました。
翌日はプラハからバスで4時間ほどの世界遺産「チェスキー・クロムロフ」へ向かいました。
もともと予定になかったのと、英語があまり通じなかった為バスの乗り継ぎには苦労しました。
バスに揺られ、あたり一面の菜の花畑を過ぎるとそこには古い町並みが。
チェスキー・クルムロフです。
小さな町ながらクルムロフ城を中心にバロック・ルネサンス様式の家々が並んでいます。
まるで絵本の世界のような町並みです。
特徴的だったのは、平面に立体の彫刻の絵を描いただまし絵の数々。遠目では凝ったデザインの建物も
デザ
近くで見るとのっぺりとした平面。トロンプ・ルイユと言うそうです。これは好き嫌いが分かれそうです。
あと城の堀に熊が2匹居ました。暑そうに橋に下でうたた寝していました。なぜ熊が…
お城から町を眺めると、川ではカヌーに勤しむ人、それを横目にカフェで読書をする人、
その人々の何気ない生活も、この町の美しさの一つでした。
ヨーロッパでも有数の景観を誇るこの町は、旅の最後の地にふさわしい場所でした。