vol.52 (11.0MB - MFM|エム・エス・ケー農業機械株式会社

エム・エス・ケー農業機械株式会社
2012
52
ユーザー探訪
株式会社 紺野ファーム
「最強の土」による
高品質の小豆づくりを実現した
利益追求型農業
トラクターの
のイラスト大募集!
「る∼ぷ」
「る∼ぷ」に掲載するトラクターのイラストを募集します。
に掲載するトラクターのイラストを募集します。
紙や描き方は自由。
紙や描き方は自由。クレヨン、
クレヨン、絵具、
絵具、切り絵など何でもOKです!
切り絵など何でもOKです!
子どもたちの元気な作品をお待ちしております。
子どもたちの元気な作品をお待ちしております。
お
客 様 が 所 有されて いるトラク
目指すはトップスター!
ターのイラストをお子様に描い
宮城県栗原市 砂金真純(いさごますみ)
ちゃん
てもらってはいかがでしょうか?
いきいきとしたお子様の絵はきっとご家
族のよい思い出になることと思います。
タイトル
作画当時:12歳 平成21年
パパの愛車?
お送りいただいた作品は「る∼ぷ」次号
に掲載させていただきますのでどしど
しご応募ください。
応募締め切りはございません。
たくさんの作品をお待ちしています!
※応募多数の場合は抽選とさせていただく場合が
ある旨、
ご了承ください。
上/砂金さんご一家
下/砂金さん
(右)
と坂本所長代行
(左)
真純ちゃんが住む栗原市は宮城県内で最も広い面積を誇り、
自
真純ちゃんの将来の夢は芸能人。作品も感性があふれており、
然と四季のうつろいが大変美しい高原都市です。また「岩手・宮城
宮城県からトップスター誕生の日も近い!と思わせてくれます。休
内陸地震」の震源地に近く、
震災の爪跡が今も残っています。
日は家の仕事をよく手伝ってくれて、
ご両親も大変助かっているそ
真純ちゃんの家族は、お父さん(篤孝さん)、お母さん(奈生さ
うです。お父さんの跡継ぎを目指すお兄ちゃんの大輝くんは、
グラ
ん)
、
お兄ちゃん
(大輝くん)
、
妹さん
(千尋ちゃん)
、
おじいちゃん
(甚
ンドホッケーのゴールキーパーとして全国大会に出場するほどの
太郎さん)
、
おばあちゃん
(友子さん)
の3世代7人家族。酪農が主
アスリート。また、
妹の千尋ちゃんの夢はケーキ屋さんで、
我が家
で搾乳牛65頭、
育成牛・未経産牛30頭、
和牛・繁殖牛2頭を飼育す
で絞った牛乳を使用したケーキやお菓子を全国の人に食べてもら
るほ か 牧 草 地 2 7 h aと水 田 1 . 5 h a を 営 ん で おり、現 在 は
いたいとのこと。ちなみに、
お父さんの夢は親子3代でマッセイ・フ
MF3080-4C、
MF6120-4C、
MF265、
CLAASロールベーラ
ァーガソンに乗って牧草の収穫をすることだそうです!
ーR45、
R250RCWほかを所有しています。
(仙台営業所 坂本所長代行 取材)
「る∼ぷ」50号
※ご応募やお問い合せはお近くの営業所の担当者まで
vol.52 2012
トラクターのイラスト大募集! …………………………………………… 2
Products and Solutions 製品情報
[ユーザー探訪]株式会社 紺野ファーム
「最強の土」による高品質の小豆づくりを
実現した利益追求型農業 …………………… 3
社長対談 ……………………………………… 4
紺野ファーム探訪レポート ……………… 6
2 るーぷ vol.52
……………………………… 10
アグリフォーカス●工学部における農業機械関連教育・
研究への取り組み …………………………………… 15
耕の記憶●じゃがいものはるかな旅 ……………………………………… 16
今昔シリーズ 6●FERABOLI社、成長の軌跡 ………………………… 17
メンテナンスの心得●トラクター定期点検のご案内 …………………… 18
WORLD TOPICS/読者の皆様へ/社会貢献活動/編集後記 …… 19
るーぷ vol.52 3
ユーザー探訪
株式会社
紺野ファーム
女満別
漆黒のフェント936が網走の大地を疾走!
「最強の土」による
高品質の小豆づくりを実現した
利益追求型農業
ワカサギ漁で有名な網走湖や女満別空港にほど近い、広大な畑作地帯に位置する紺野ファーム。
いち早く小豆のダイレクト処理を始め、
「最強の土づくり」を目指して土地改良に取り組み、
先進的な農業技術を率先して取り入れてきた同ファームの代表取締役・紺野敏雄氏は、
平成22年度全国豆類経営改善共励会
(小豆・いんげん・落花生等の部)
にて農林水産大臣賞を受賞。
今回は、平成23年10月14日に行われたエム・エス・ケー農業機械株式会社社長対談と
紺野ファーム探訪レポートの二本立てでお送りする。
るーぷ vol.52 3
ユーザー探訪
株式会社 紺野ファーム
Special 社 長 対 談
「最強の土づくり」を実現
長谷川 この度は、全国豆類経営改善共励会・農林水産大
臣賞の受賞、おめでとうございます。受賞が決まったときの
ご心境はいかがでしたか。
紺野 当然だなと
(笑)。いや、それは言いすぎですが、自信
はありました。何事に取り組むときもそうですが、様々な角
度からシミュレーションし、手応えをつかんでからトライしま
すから。負ける喧嘩はしたくない。これじゃ答えになってな
いでしょうか
(笑)。
じです。信念を持って、ぬかりなく準備し
て、勝てるように勝負しないといけませ
ん 。そ れでも、受 賞までの 道 のりには、
様々なご苦労もおありでしたでしょう。
紺 野 苦 労 は 好 きじゃな い ん で す が
(笑)、
この地区は地下水位が高いから、湿
害対策には手をかけています。2haの火
山灰の山を買って、大型ダンプで火山灰
を運んで、自分で客土したり。冷害にも負
けない「最強の土」にしたい。有機農法に
こだわり、毎年800tの堆肥を自家生産し
て、必要分だけ投入しています。
長谷川 よりよい土を目指し、研究を重
ねてこられた。その結果がまさに実った
のですね。
農業は、研究と努力次第で高い利益が得られる。
フェント936は、その証です。
長谷川 いやいや(笑)。我々の仕事も同
株式会社紺野ファーム 代表取締役
紺野敏雄
コンバイン刈の適性を見極めた
高品質の小豆づくり
長谷川 今回、受賞された小豆の品種「きたろまん」は、
ど
のような背景で導入されたのですか。
紺野 コンバイン刈の適性に合っているんですね。基幹品
種であるエリモショウズよりも、きたろまんはさらに倒伏に
ちゃくきょう
強く、刈り取りロスが少ない。ただし、着莢数がエリモより少
ないから、株立て本数を増やしました。初年度の平成20
(2008)年にはいきなり6俵以上(作付面積約8ha)収穫
があったので、
これはいけると。病害虫や倒状に強いので、
収量が安定しているんです。
長谷川 なるほど。新しい取り組みが、すぐ目に見える結果
につながったと。
紺野 ええ。昨年はフェント936という大きな買い物がで
きたので、今年はそれを励みに最高の小豆をつくってやる
という気概でやりました。まもなく収穫ですが、手応えは十
分です。気分が高揚する出来事があると、節目節目でいい
結果が出てくるんです。
4 るーぷ vol.52
「フェント936」
という到達点
長谷川 紺野さんのように、魅力ある農業経営を展開する
農家さんが増えれば、日本の農業は必ず再生する。そのよ
うに感じますね。我々もぜひそこに貢献したい。農業機械販
売店が、さらに農業の発展に寄与するためには、
どのような
ことが必要だとお考えですか。
紺野 農業の大規模化は、
今後さらに進むでしょう。
だから、
さ
らに高性能の新しい機械、
設備を、
海外から積極的に日本に持
ち帰っていただきたい。
まずは作業機だけでもいい。
作業機
が良いとなれば、
それを牽引するために、
200馬力、
300馬
力のトラクターが必要だという流れになる。
新しい機器は、
最
初に誰かが使い始めないと普及も発展も望めないでしょう。
長谷川 フェント936がまさにそうですね。フェントを購入
されるお客様自体、全国で年に数十名程度です。その中で
長谷川幸雄
数字を読める経営者が、強い農業をつくる
長谷川 紺野ファームは、全作物について高い利益率を誇
っている。その点も高く評価されていますね。
紺野 合理化の決め手は、計画的な設備投資です。機械化
は時間を買うこと。朝から晩まで額に汗して働く農業は、も
う時代錯誤だと思う。年中忙しがっていると人も離れてい
く。人と積極的に会う余裕を持つことで新技術も学べるし、
良い人間関係も築ける。人間は誰と会うかで成長できると
思いますから。
長谷川 農業技術や経営の指導など、
積極的に地域貢献を
行い、
短期農業実習生の受け入れも行っていると伺いました
が、
人材育成において、
どのようなことを心がけていますか。
紺野 農業の魅力を伝えたい。端的にいえば、農業はちゃ
んと儲かるよと。そのためには、学生のうちに経営について
学べと。経営者は数字に強くなきゃいけないよと。農業技術
は仕事を始めてからでも学べるから。私も、29歳のときに
町の青色申告会の副会長を務め、確定申告の作成までやっ
た経験が、今につながっています。若い人によく言うのは、
利益を5%上げてコストを5%下げろと。そうすれば所得が
1割上がるから。そのように、自分の経営を、数字を通して
客観的に見る力が必要です。
農機販売会社として、魅 力ある 農業経営をお手伝いし、
農業の発展に貢献したい。
エム・エス・ケー農業機械株式会社 代表取締役
も最高の馬力を誇る936を、紺野さんが
選ばれた理由はなんでしょうか。
紺野 フェントを持つことは、世界的に見
てもステイタスなんですよね。知人の農
協職員も、
ヨーロッパで700haの農場を
視察に行って、200馬力のフェントを自
慢されたと言っていました。自分で言うの
もおこがましいですが、私は「結果の出る
農業」を目指して、誰よりも学び、働いて
きたという自負があります。その「結果」
を形にしたものがフェント936です。私
の農業そのものといってもいい。あ、なん
か格好いいこと言ってますけど(笑)。今
回は、お会いできて本当に光栄です。
長谷川 こちらこそ。本日はありがとうご
ざいました。
るーぷ vol.52 5
ユーザー探訪
株式会社 紺野ファーム
フェント936・ブラックビューティ・バー
ジョン。
「どうせ乗るならカッコいいほ
うがいいだろ!」
と紺野氏。年間150時
間で57haの収穫作業をこなす。
小豆のダイレクト処理をいち早く導入
毎年10%程度に留め、無理のない輪作体制をとっており、
見渡す限り、なだらかな起伏が続く女満別・巴沢地区。麦、
地区でも、
これまでの基幹品種エリモショウズにかわり、き
馬鈴薯、てん菜の輪作が中心の畑作地帯だ。紺野敏雄氏
たろまんの作付を始める農家が増えている。
高い利益率を誇っている。紺野ファームの成功を受け、周辺
は、平成9(1997)年から、地域でいち早くコンバインによ
る小豆のダイレクト処理に踏み切った。農地が30haを超
え、労働負担を分散させるため、第4の作物として小豆に注
目したのだ。
「小豆は、刈ったらニオ積みにして乾燥させて
から脱穀しなきゃならん。機械で一気に収穫と脱穀を行うダ
イレクト処理は品質が劣る。当時はそれが常識だった。で
も、畑で完熟させてコンバインで適期収穫すれば、高品質
の小豆はちゃんとできる」と紺野氏。今では、小豆のコンバ
漆黒の車体に映える
「吠えろ 360馬力」の文字は紺野氏が自らいれた。
イン収穫はむしろ常識となっている。新しい情報は自ら検証
を行い、結果がよければ誰よりも早く取り入れる。定説や前
例に縛られないことが、紺野氏の身上だ。
今回受賞した品種「きたろまん」を導入した理由は、倒伏
に強く、早生で冷害の被害を受けにくく、
コンバイン刈に適
しているため。現在、経営面積57haのうち、小豆の作付は
6 るーぷ vol.52
紺野氏が「世界的に見てもステイタス」
と太鼓判をお
すフェント。馬力はもちろん細部にまでこだわったデ
ザインも魅力の一つ。
湿害との闘い ̶火山灰客土と鎮圧による水分調整
小豆だけではない。紺野ファームは、すべての作物にお
いて高い収量と品質を誇っている。たとえば加工用馬鈴薯
は、
( 株)カルビーポテト優良生産契約農家として3年連続
で表彰された実績を持つ。
しかし、
ここは元来、決して恵ま
れた土地ではない。泥炭地で地下水位が高く、水はけが悪
いのだ。湿害リスクを回避するため、紺野氏は様々な試みを
行ってきた。その一つが火山灰客土である。近隣の山を買
い、
自らパワーショベルと大型ダンプを駆使して火山灰を採
取し、畑に盛る。平成24(2012)年にはレーザーレベラー
システムを検討している。
そう ま かつゆき
また、近年は北海道大学の相馬尅之准教授が提唱する土
上)ショベ ルカーを使っ
て火 山 灰をダンプカー
に積み込む。これらの作
業もすべて親 子でこな
している。
右)紺野ファームを営む
父を支える長男の哲也
さん。
壌改良法を導入。プラウ耕を行わず、土を微振動させなが
ら鎮圧して適度な間隙を持たせ、土中の水分を調整する方
法だ。
「水・光・酸素のうち、人間が調節できるのは水だけ。
水分量を適切にして光合成をコントロールできれば、収量
は倍加する」。ここ数年の検証で手応えを得た紺野氏は、適
切な鎮圧をかけながらの播種が可能なコンビドリルを契約
した。
発芽した麦
冷害にも負けない「最強の土」づくりを
実現するための広大な敷地。
るーぷ vol.52 7
ユーザー探訪
株式会社 紺野ファーム
左)土づくりに欠かせないホイールローダ。
上)
自家生産した堆肥を保管する堆肥場。
下)堆肥を自家生産するために飼育されている肉牛。
1000tの自家製堆肥で、土に底力を
「結果が出る農業」こそ持続可能な農業
「土を最強にしたかった。土に力があれば、冷害の年でも
紺野氏が20歳で就農した当初、耕地面積は18ha。
「最
収量が安定するし、減肥できるからコストも下がる。畑が頑
初のトラクターは中古のボロで、嫌だったなあ(笑)」と当
張ってくれるから、利益が上がる」と語る紺野氏は、有機農
時を振り返る。新しいトラクターの購入費用を貯めるため、
法に強いこだわりを持つ。ファームには約40頭の繁殖牛が
「トラック野郎」さながらに、網走から札幌中央市場まで魚
おり、牛糞と麦わらを使用した堆肥を自家生産している。
を運搬したこともあるという。
「人間ハングリーでいると強
240坪の巨大な堆肥場は、8月末に一杯になる。
くなるよ」
「生の堆肥を入れちゃダメだっていうのが定説だけど、完
利益が上がるからこそ、ゆとりを持って農業を続けること
熟堆肥をつくるのはコストがかかる。腐植に富んだ土なら、
ができる。息子も自然に後を継ぎたくなる。紺野氏が目指す
むしろ切り返しをしない生堆肥のほうが適している」。ここ
のは、そんな魅力ある農業だ。
にも、定説にこだわらない氏の姿勢が表れている。
農業技術のみならず、簿記や経営学の知識や交渉術も必
8 るーぷ vol.52
左)敏雄さんの妻・一子さん。
「昔は肥料のトラック積みで腰を痛めたりしたけれど、今は機械の導入
で本当に楽になりました。お嫁さんと交代で孫の面倒を見ながら、
マイペースで作業しています。大
きな買い物はお父さんと息子に任せているから、いつの間にか見たこともない大型機械が入ってい
てびっくりすることもあるわね
(笑)」/右)長男・哲也さん。高校で簿記を、大学で経営学を学んだ。
後継者になることに迷いはなかったという。
「小麦・馬鈴薯・てん菜の3品+小豆という基盤の良さは、
収量が安定して利益率が高いこと。
この良さを生かしてじっくりやっていきたい」
左)哲也夫妻の息子・凌我(りょうが)
くん
右)哲也さんの妻・澄美果さん。
「実家も同じ
ような畑作農家なので、お嫁にくることに不
安はありませんでした。お母さんに息子を
見てもらえるので、農作業と子育ての時間
のバランスがちょうど良い感じです」
要。農家も社会的な経営者であるべきだというのが氏の持
ることで、周囲がそれを認めてくれるんだ」
論だ。長男の哲也さんも、大学で経営学を学び、妻の澄美
前例にとらわれず、挑戦を続けてきた紺野ファーム。今後
果さんとともにファーム経営を担う。
も地域の農業を牽引し、前進を続けるに違いない。
利益という
「結果」の出る農
業。それを象徴するのが、昨年
購入したフェント936である。
「吠えろ 360馬力」のロゴは
紺野氏が取り付けた。哲也さ
んは「あれは恥ずかしい」と苦
笑するが、低燃費で縦横無尽
の活躍を見せるフェントには大
いに満足しているという。
機械を買うのは、時間を買う
こと。人と会って、深く付き合う
余裕がなければ、良いものを
つくる技術も情報も得られな
いし、自分の成長も望めない、
と紺野氏は考える。
「農業の未
来は厳しいと言う人がいるけ
ど、生き残る方法は必ずある。
努力次第で結果が出せる。俺
が語らなくても、フェントに乗
取材終了後、
紺野ファミリー、
エム・エス・ケー農業機械社長および社員との記念撮影。
るーぷ vol.52 9
製品情報
フェント900/800/700シリーズ
新型エンジン搭載で驚異的な低燃費を実現!
フェント720バリオT4/724バリオT4
フェント933バリオT4/936バリオT4
フェント824バリオT4/828バリオT4
SCR技術搭載、新型エンジンで生まれ変わったフェント900/800/700シリーズ!
フェント900シリーズ、800シリーズ、700シリーズ
を更新しました。この時、テストに参加したすべてのトラ
は、
この度SCR技術を採用した新型エンジンを搭載し、
クターの燃料消費量の平均値は299g/kWhでした。
T4シリーズとして生まれ変わりました。このSCR技術
この数値からもフェントの燃料消費量がいかに少ない
は、排出ガスをクリーンにするだけに留まらず、さらな
かがご理解頂けるでしょう。
る燃費の向上も可能にしました。
これはSCR技術と高効率のフェントバリオトランス
2011年11月に行われたDLGパワーミックステストで
ミッションとのコンビネーションにより可能な記録で
はSCR搭載フェント936バリオT4が、240g/kWhと
あり、
フェントの最先端技術の結晶とも呼べるものなの
いう驚異的な低燃料消費量をマークし、世界最高記録
です。
10 るーぷ vol.52
クラース グリーンライン製品
直輸入のオリジナル製品として新たにラインアップ!
ドイツの名門クラース社のコンバイン、自走式ハー
ベスターに加え、新たに牧草作業インプルメント
“グリーンライン”
の取扱いを開始!従来より取扱い
のクーン社牧草作業インプルメントと併せてお客様
の選択肢がより一層広がりました。コンバイン、自走
式ハーベスター同様の充実したサービス体制によ
り、お客様の収穫作業をバックアップします。
ディスクモアー/モアコンディショナー
ディスコシリーズ
・直装ディスクモアー(2.1m∼3.8m)
・直装モアコンディショナー(2.6m∼3.4m)タイン/ローラーコンディショナー
・フロントモアコンディショナー(3.0m)タイン/ローラーコンディショナー
・牽引式モアコンディショナー(3.0m∼3.8m)タイン/ローラーコンディショナー
ドロップダウン機構
供給ローター下がキャブ内から開閉
できるので万が一の詰まり発生時
でも簡単に取り除くことができます。
ジャイロテッダー
ロールベーラー
(芯巻き)
均一な拡散と高耐久性による高
品質作物の収穫
高品質・高能率収穫を可能にする
高性能な1台
ボルトシリーズ
・直装式
(4.5m∼8.7m)
・牽引式
(7.5m∼13.0m)
ジャイロレーキ
バリアントシリーズ
・1.2×0.9∼1.55m(カット付/無)
・1.2×0.9∼1.80m(カット付/無)
・ヘビーデューティー仕様
・ドロップダウン機構
ロールベーラー
(外巻き)
ライナーシリーズ
ローラントシリーズ
経営規模と収穫機械にベストマッ
チな1台を選択可能
定評のあるローラントシリーズに
“ドロップダウン機構”
を装備
・1ローター
(3.7m∼4.5m)
・2ローター
(6.2m∼10.0m)
・4ローター
(9.9m∼15.0m)
・1.2×1.25m(カット付/無)
・ヘビーデューティー仕様
・ドロップダウン機構
るーぷ vol.52 11
TMR飼料圧縮梱包設備
1 調製
2 排出
TMR飼料
「圧縮梱包」
システム
ミキサーで原料を調製します。
6 取出し
「圧縮梱包」を脱気し、袋を閉じ、
シートパレットにて製品を取出します。
7 製品
12 るーぷ vol.52
8 配送
取出した製品を製品置場に
ストックします。
※「圧縮梱包」することにより、飼料の二次発酵を抑制します。
※複数日分の同時配送・多品種同時配送も可能です。
※「圧縮梱包」は梱包資材費を軽減できます。
ミキサーから原料を排出します。
「圧縮梱包」の配送はユニック車で
行います。
※衛生的で、圧縮減容による効果的な運搬・配送が可能で、
道路への飛散、汚れもありません。
製品情報
取扱いを開始しました!
3 投入
4 計量
受入コンベア・計量ボックスに
原料を投入します。
5 圧縮梱包
計量システムによって1パックごとに
計量伝票が発行されます。
標準設備仕様
機器名称
力
100t/7Hr/2ライン
梱包重量
900kg(1.
4m 3)/梱包
梱包寸法
1.
2m径×1.
25m高
梱包比重
600∼700kg/m 3
※上記の数値は原料TMR(圧縮梱包前)の
比重が250kg/m3の場合です。
1.2m
数量
3.7
2
計量ボックス上(掻出)コンベア
計量ボックス下(乗継)コンベア
2.2
2.2
2
2
15.0
2
油圧クーラー
0.03
2
油圧ヒーター
3.0
2
均平旋回装置
1.5
2
脱気装置
1.5
2
エアーコンプレッサー
15.0
1
搬出スラットコンベア
1.5
2
合 計
1梱包 900kg (1.2m径×1.25m高)
電力(kw)
受入コンベア
圧縮梱包機
油圧ユニット
1.25m
能
「縦型圧縮梱包機」を使用して、TMR
飼料を円筒状に圧縮し、梱包します。
76.26(kw)
※上記の他に、100Vコンセントが必要です。
※仕様は改良のため、予告なく変更することがあります。
るーぷ vol.52 13
製品情報
トラクターPTO駆動
非常用発電機
緊急時の備えに!
●カーボンブラシを使用していないため、発電機内部の保守点検を
必要としません。
●トラクター3点リンク取付方式ですので、移動性に優れています。
主要スペック
型式
三相
3線出力
TSN-10(H)PT TSN-20(H)PT TSN-30(H)PT TSN-40(H)PT TSN-50(H)PT TSN-60(H)PT
10kVA/8kW
20kVA/16kW 30kVA/24kW 40kVA/32kW 50kVA/40kW 60kVA/48kW
・
トラクターPTO軸 低速タイプ 50Hz/420回転・60Hz/450回転
・
トラクターPTO軸 高速タイプ(H) 50Hz/800回転・60Hz/960回転
アングルヘッドインパクトレンチ
2025MAX
薄型ヘッドは、
狭い
場所での作業に最適!
正逆回転切替スイッチは
リング状で操作性がUP!
ティーシングスロットル
により微調整が容易!
63mm
ラチェットでは出せない
最大トルク244N・m!
使用例
右回転は2段切換え、
左回転はフルオープン!
51mm
インパクト機構により
キックバック(反動)無し!
330mm
主要スペック
差込角
244N・m
左回転実用トルク
61∼217N・m
右回転最大トルク
200N・m
右回転実用トルク
61∼190N・m
無負荷回転数
7100rpm
重量
1.54㎏
全長
330㎜
推奨ホース内径
エアインレット
空気消費量(無負荷時)
※エアーコンプレッサーが別途必要です。
14 るーぷ vol.52
12.7sq
左回転最大トルク
3/8”
1/4”
NPTF
99L/min
日 本 の 農 業・未 来 の 視 点
工学部における
たつ
農業機械関連
教育・研究への取り組み
「近
の じゅん や
樹野淳也
プロフィール
近畿大学工学部機械工学科准教授。博士
(工学)
。1971年広島
県生まれ。1995年法政大学大学院工学研究科修士課程修了。
1996年東京農業大学農学部助手、地域環境科学部生産環境
工学科助手、講師を経て、2006年より近畿大学工学部機械工
学科講師、2010年より現職。農作業ロボットの開発研究のほ
か、
近年は自動車人間工学
(安全性・快適性)
の研究にも従事。
大って広島にあるの?」と名刺交換の際に、驚か
一方、近年、農商工連携という言葉を多く耳にする。本学
れることが多い。本部は大阪にあるが、和歌山や
部にも食や農に関する相談・依頼が多くなり、生物系の学科
奈良、福岡、広島にもキャンパスがあり、私は、6年前から広
で食品加工や土壌微生物、情報系の学科で食品トレーサビ
島キャンパスにある工学部機械工学科に奉職している。前
リティの研究が行われるなど、食関連分野の研究が進みつ
職の東京農大で、農業機械のロボット化の研究にたずさわ
つある。他方、工学部では、中学校技術の教員免許を取得
り、現在もその関連研究を続けている。一般に、農機に関す
できるが、教職課程では栽培実習が課せられている。近年、
る教育研究は、概ね国立大学の農学部農業工学科という看
教職課程を履修する学生が増えたことから、圃場の拡張・整
板(最近は名前が変わっているが)を掲げた機関で行われ、
備に農業機械メーカへ就職を希望する学生が中心となり本
世間でもそのように認知されているが、本紙面では近畿大
研究室がお手伝いをしている。
くわえて、近年の環境指向も
学工学部における取り組みについて簡単に紹介する。
あり、栽培に興味のある学生が栽培実習をボランティアとし
周知の通り大学業界は冬の時代で、受験生確保のために
て手伝うような組織ができつつある
(彼らは収穫物が目当
広報に力を入れざるを得ない状況となっている。本学も
てなのだが)。私が
色々なメディアを活用して広報を行っており、私も研究内容
トリガになったと
を紹介する機会が多い。その成果と思われるが、
「農業機械
は思わないが、こ
の研究がやりたいから、
( 他の私立大学でなく)
この大学を
のように、本 学 部
選んだ」と口にする学生が、毎年、私の研究室に入ってくれ
では食や農への関
ている。
心が高まりつつあ
本研究室では、ある移植機を開発している。学生には「移
ると感じている。
植作業の成否だけで評価せず、その後の生育まで確認する
大学人にとって
必要がある」ということを伝え、圃場試験を実施するよう勧
の使命は、人を育
めている。
「工学部なのに…」
とこぼす学生もいるが、
「機械
てることである。我が国の食をめぐる状況は厳しいものが
の開発とはこういうものだ」と諭している。なお、実験圃場
あるが、我が国の食や農に貢献しうる人材を少しでも多く工
は、キャンパス内の空き地を学生と開墾してきた。本研究室
学部からも輩出できるよう、今後も研究教育に取り組む所
は、工学部ではあるものの、圃場(家庭菜園程度ではある
存であるので、御支援を賜りたい次第である。
が)
での実験ができるようになった。
るーぷ vol.52 15
蔵できるようになる。北海道の「しばれ芋」、山梨県の「凍み芋」
と
インカ帝国を支えた
じゃがいもと
「しばれ芋」
同じ手法だ。インカの末裔、ケチュアの人々は、今も「チューニョ
の入っていないスープなんて、愛のない人生のようなもの」
とい
う諺を伝えているという。
じゃがいものふるさとは南米・アンデス高地である。ペルーの
市場には、黄、紫、オレンジ色、細長いもの、曲がりくねったもの
など、実に多様なじゃがいもが並ぶ。リマにある国際ポテトセン
ターには、7500種ものいもが保存されているという。近年、日
じゃがいもの社交界デビュー作戦
本で人気のある「インカのめざめ」
「レッドアンデス」などのカラ
インカ帝国を滅ぼしたスペイン人により、16世紀に欧州に持
フルポテトは、アンデス地方の原種に近い品種を改良したもの
ち込まれたじゃがいもだが、当初はいたって評判が悪かった。
「悪
だ。13∼16世紀にこの地で隆盛を誇ったインカ帝国では、
じゃ
魔の植物」とされ、伝染病の原因になるなどといわれたのだ。こ
がいもはとうもろこしと並ぶ主食であった。とはいえ、原種のい
の状況を変えたのが、18世紀プロイセンのフリードリヒ大王と、
もは小粒で毒性も強かったらしい。現在のようなじゃがいもが
フランス人の薬剤師パルマンティエである。フリードリヒ大王は
できるまでには気の遠くなるような改良の積み重ねがあったに
じゃがいもの栄養価に注目し、率先して栽培に当たらせた。一方、
違いない。
パルマンティエはプロイセンとの戦争に従軍して何度も捕虜に
アンデス高地で古代から食べられている保存食として「チュー
なり、
じゃがいもを食べて生き延びた経験から、飢饉の際、小麦に
ニョ」がある。
じゃがいもを冬の外気に数日さらすと、夜は凍り、
代わる作物としてじゃがいもを提案。これを受けたルイ16世と
昼には解凍され、やがて手で搾れるほどブヨブヨになる。これを
王妃マリー・アントワネットは、
じゃがいもの花束を服や髪に差し
足で踏んで水分を抜き、さらに干すとコルク状となり、何年も貯
て舞踏会に出席したという。薄紫色の上品な花は貴族たちの目
09
じゃがいものはるかな旅
を引き、
じゃがいものPRに一役買った。
寄せて栽培を奨励。天明、天保の大飢饉から命を救われた甲斐
パルマンティエは、米国の科学者フランクリンら著名人を招い
の人々は、感謝を込めて、
じゃがいもを「清太夫芋」
「せいだ芋」
と
てじゃがいも晩餐会を開き、いも尽くしのメニューを披露。また、
呼ぶようになったという。清太夫は「芋大明神」
として山梨県上野
パリ郊外に作ったいも畑に「盗めば厳罰に処す」と札を立て、わ
原市に祀られている。ちなみに最近、上野原の郷土食「せいだの
ざと見張りを立てたともいう。彼の狙い通り、人々は興味を引か
たまじ」がご当地グルメとして注目されている。たまじとは小粒の
れていもを盗み、それがさらなる普及に繋がったとか。現在、か
いものことで、味噌と砂糖で甘辛く煮たこってり味が、若者にも
つてのいも畑には彼の銅像が立ち、
じゃがいもを使った料理には
人気だそうだ。
「パルマンティエ風」の名が冠せられている。
一方、
じゃがいもの最も有名な品種といえば「男爵」だが、
これ
は函館ドックの専務理事だった川田龍吉男爵の名にちなむ。農
場経営にも熱心だった男爵が、海外から導入したじゃがいもの品
じゃがいもに残る名̶̶
「芋大明神」
と
「男爵」
種の一つが「アイリッシュ・カブラー」
(アイルランドの靴直し)。こ
れが毎年好成績を収めたことから、川田農場の近郊に広まり、い
つしか「男爵」と呼ばれるようになったという。
トラクターやモー
江戸時代、飢饉の救世主としていち早くじゃがいもに注目し
アなど最新機械を輸入し、先進的な経営を進めた川田男爵は、
た人物がいる。安永6(1777)年、甲斐の代官となった中井清
明治34(1901)年に米国製蒸気自動車ロコモビルを購入し、
太夫だ。
日本で最初のオーナードライバーとなったことでも知られる。
じゃがいもはオランダ船によって長崎にもたらされ、17世紀
はるかな旅の末に、日本の地に根付いたじゃがいも。その旅に
には九州で作られていたらしい。清太夫は、九州から種芋を取り
は、有名、無名の様々な人々が関わっている。
せい
だ ゆう
16 るーぷ vol.52
6
イタリアトップクラスの農業機械メーカー
FERABOLI社、成長の軌跡
農業機械の技術革新に並々ならぬ情熱を注いだ創業者、ルイージ・フェラボリ。
その思いを受け継ぎ、世界に向けて最新の農機具を提供し続けるフェラボリ社のあゆみをご紹介します。
FERABOLI社のあゆみ
1880年:創業者、ルイージ・フェラボリがイギリスから脱穀機を輸入し、
改良を加えて製造、
イタリア・クレモナで販売を開始。
1911年:ルイージの息子のアントニオ・フェラボリが会社を引き継ぐ。灌
漑用製品の取り扱いを開始。
1923年:世界初となるマウントカッターを製造し、ベローナ農機具展
で金賞を受賞。
1974年:パワーハローの生産を開始。従業員は200人を超え、輸出先
はヨーロッパ全土と日本にまで拡大。この頃からMSKとの取
引がスタート。
1980年:創業100周年。この頃にはアジアや南太平洋地域にまで輸出
を拡大。
1996年:ロールベーラー「スプリンター」をリリース。
1924年:生産工場をブレディナに移転。
2004年:
「スプリンター」を進化させた「エクストリーム」をリリース。
1941年:アントニオの息子ルイージが事業を引き継ぐ。脱穀用エレベー
ターならびに6馬力から11馬力のツールホルダートラクター
の生産を開始。また、
カナダから搾乳システムの輸入を開始。
2010年:創業130周年を迎えイタリアでトップクラスの農機具メーカー
に成長。
CIMAC社を買収するなど、今日も成長を続けている。
1960年代
:高度経済成長の波に乗って新しいマーケット開拓に乗り出
し、存在感を強める。
1条、2条コーンヘッド、ピックアップ対応のJolly ハーベス
ターが成功をおさめる。
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メンテ ナ ン ス の 心 得
トラクター定期点検のご案内
お客様のトラクターの性能を維持していただくためには、
当社では全国に支社・営業所のサービス網をもち、プロの
定期的な整備や重要部品の交換など、機械整備が必要に
技術員を配置して定期整備を含めたアフターサービスに
なります。
万全を期しています。
定期点検の主な内容
1 エンジン、燃料及び冷却装置
■エンジンオイル・エレメント
■燃料フィルターエレメント
■ラジエーター冷却水・クーラント
■ファン/エアコンコンプレッサーベルト
■バルブクリアランス
●エンジンオイル及びフィルター、燃料フィルター、
エアークリーナーの点検及び交換を行いま
す。エンジンオイルは1年または400時間
毎の交換を推奨しています。
●エンジンの性能を維持するためのバルブク
リアランス点検及び調整も推奨しています。
パーキンスエンジンは2 年 毎( 約 8 0 0 時
間)、シスエンジンは3年毎(約1600
時間)
が交換目安です。
●エンジン冷却のクーラント
(冷却水)
交換も2∼3年毎が目安になります。
2 電気配線及びインストルメントパネル
■バッテリー
■ハーネス
■安全スイッチ
■警告ランプ・表示機能
■全ライトの機能
●配線ハーネスはエンジンの熱、振動などの条件下により経年劣化及
び配線固定箇所の磨耗等で火災の原因にもつながるため、点検が
必要です。
●インストルメントパネルの警告ランプの表示及び機能を点検します。
2
6
5
1
4
3
3 フロントアクスル及びステアリング
■フロントアクスルと4WD終減速オイル
■ドライブシャフト・ユニバーサルジョイントにグリス
■すべてのステアリングピボットにグリス
■フロントサポートボルト
●フロントアクスル部及びステアリング装置に不具合が生じた場合、大
きな事故につながります。
●フロントハブ及びキングピン(スイベルピン)ベアリング・ガタ点検
(状況によりO/Hも)
など定期整備では重要点検箇所でもあります。
5 クラッチ及びブレーキ
■クラッチペダル
■駐車ブレーキ
■ブレーキオイル
●ハンドル及び足回り関係と同様で非常に重要な点検箇所です。
トラ
クター機種によりクラッチ及びブレーキのシステム部品に違いがあ
り、
点検内容も異なります。
●消耗部品(ワイヤー・ブレーキフルードなど)
についても早めの点検・
交換をお勧めしています。
18 るーぷ vol.52
4 トランスミッションと油圧装置
■トランスミッションと油圧オイル
■リアアクスルベアリングにグリス
●トランスミッション及び油圧装置などの各操作部の点検を行います。
また、使用時間、
オイルの状態などにより、
ミッションオイル、各油圧
フィルターなどの消耗部品の交換も併せて推奨しています。
6 全般
■キャブ・安全フレーム取付ボルト
■警告・注意ラベル
■ウインドウォッシャー
■キャブフィルター
■ワイパーブレード
●安全フレーム・キャブ・シートベルトは、
トラクターが転倒した場合
などにオペレーターの身を守ってくれる部品から構成されていま
す。また、警告ラベルは事故防止を促すために各場所に貼り付けて
います。
世界の出来事
ダ発
ナ
カ
パワーハローが
スポーツの安全に貢献!?
カナダの人々が好きなスポーツの一つに、
クアッドと呼ばれる
※写真は海外
仕様車です
きてしまい、
クアッドやスノーモービルのようなスピードを出して
4輪バイクやスノーモービルがあります。
楽しむスポーツには危険な状態になってしまいます。雪をならす
これらのスポーツを安全に行う際に重要なのは、走行する道
だけではなく、圧をかけてしっかり固めることが重要です。
路がしっかりと整備・舗装されていることです。たとえ道路上に小
そこで今注目されているのが、
クーン社製のパワーハローを
さな穴が空いていたり、車の轍が残っているだけでも、危険な事
通常土の上で使用するのと同じ方法で、雪をならし固める作業
故に繋がる恐れがあるからです。まして雪が積もっている状態で
に使えるのではないかということです。カナダにあるクーン社製
はなおさらです。
品のディーラーの一つは実際にテストを行い、いくつかの団体が
通常このような事態を避けるために、
カナダではトラクターに
興味を示しているとのことです。
長いブレードを牽引させて道路をならす作業を行います。
しかし
カナダの白い雪がクーン社製品のオレンジで彩られる日は近
簡単にならすだけでは、
またそこを車が走るだけですぐに轍がで
いかもしれません。
読者の皆様へ
社外報「る∼ぷ」をご愛読頂き誠に有難うございます。本誌は、社内各部門の社員が集まり作成していることもあり、垢ぬけのしないところも多分にあろう
かと思われますが、
これからもさらに新しい情報をお届けできるよう努力してまいりたいと思います。
「る∼ぷ」の歴史とともに当社の取扱商品も大きく変わり、昭和50年代施設部門で全盛期でした気密サイロは、昭和60年以降ロールベーラーに置き換
わり、今回の誌面で施設部門よりご紹介させて頂いたのは「TMRセンター」に関する記事です。まさに時代の変化とともに、日本の農業も大きな変換期を
迎えています。このような中、当社と致しましても皆様のお役に立つ商品、情報を発信し続けてまいります。
今後共皆様のより一層のお引き立てとご指導、
ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
エム・エス・ケー農業機械株式会社 取締役施設本部長 渡辺敬夫
社会貢献活動
国連世界食糧計画(WFP)は、飢餓と貧困の撲滅を使命に活動する国連唯一の食糧支援機関です。
2010年は世界75カ国において1億920万人に460万トンの食糧支援を実施しています。当社はWFP
の活動に賛同し、2006年よりWFPの日本における公式支援窓口である国連WFP協会の評議員となっ
ています。エム・エス・ケー農業機械は日本の「食」を支える皆様を機械分野で支援すると共に、WFPを通じ
て世界の「食」に微力ながら支援を行っていきます。
WFP / 国連WFP協会ホームページ www.wfp.org/jp
編集後記
昨年10月、全国豆類経営改善共励会で農林水産大臣賞を受賞された紺野ファームの紺野
社長と当社社長との対談が実現しました。土作りにとことんこだわりながらもしっかりと利益
をあげる経営を追求されている紺野社長の言葉に触れ、日本の農業の発展のために農業機
械販売店ができることとは何か…と、思いをめぐらせました。この場をかりて、紺野ファミリー
の皆様、そして取材にご協力いただいた皆様に心より御礼申し上げます。どうもありがとうご
ざいました。
Vol.52
2012年2月15日発行
発行 エム・エス・ケー農業機械株式会社
〒171-0021
東京都豊島区西池袋3丁目27番12号
TEL:03(3988)2281 FAX:03(3988)2476
http://www.mskfm.co.jp
るーぷ vol.52 19
MSK FARM MACHINERY CORPORATION
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〒 171-0021 東京都豊島区西池袋 3 丁目 27 番 12 号 TEL03-3988-2281 http://www.mskfm.co.jp