雇児保発第 0930001号平成１７年９月３０日各都道府県指定都市中核市民生主管部（局）長殿厚生労働省雇用均等・児童家庭局保育課長保育所における保育士等の適正配置について保育所の適正な運営に関して日頃よりご尽力いただいているところであるが、今般、会計検査院より一部の保育所において保育士の配置状況に関して、不適切な事例がある旨の指摘があった。このため貴職においては、下記の事項を遵守するとともに、保育所における保育士の配置状況を確認するための体制整備に努めるよう特段の配慮をお願いするとともに、貴管内市町村及び保育所に対してご指導いただきたい。１保育所運営に必要な保育士数について昭和５１年４月１６日厚生省発児第５９号の２厚生事務次官通知「児童福祉法による保育所運営費国庫負担金について」 (以下、「交付要綱」という。 )に基づき、国庫負担金が交付されている保育所にあっては、交付要綱に基づき、入所児童の年齢及び数に応じた保育士を配置すること。２主任保育士専任加算について交付要綱に基づく主任保育士専任加算を受けている保育所にあっては、本通知の１及び３に加え、保育士を配置すること。３特別保育事業実施に必要な保育士等の加配について特別保育事業を実施する保育所は、下記の（１）及び（２）については平成１７年６月６日雇児総発第０６０６００１号厚生労働省雇用均等・児童家庭局総務課長通知「次世代育成支援対策交付金の国庫補助申請に係る事前協議の実施について」に基づき、下記の（３）及び（４）については平成１２年３月２９日児発第２４７号厚生省児童家庭局長通知「保育対策等促進事業の実施について」に基づき、定められた保育士等を加配しなければならない。（１）延長保育促進事業 (延長保育推進事業及び延長保育事業 ) 延長保育推進事業 (保育士配置の充実を図ることにより、１１時間の開所時間の始期及び終期前後の保育需要への対応を推進する事業 )を実施するに当たっては、児童福祉施設最低基準（昭和２３年厚生省令第６３号。以下、「最低基準」という。）第３３条第２項及びその他の補助金の配置基準に規定する保育士に加え、保育士を配置すること。（２）家庭支援推進保育事業最低基準第３３条第２項及びその他の補助金等の配置基準に規定する保育士に加え、保育士を配置すること。（３）乳児保育促進事業最低基準第３３条第２項及びその他の補助金等の配置基準に規定する保育士に加え、保育士を年度当初より配置すること。（４）地域子育て支援センター事業従来型施設は２名以上、小規模型施設は 1名以上事業担当職員を配置すること。ただし、少なくとも１名は事業を専門に担当する者とすること。４短時間勤務の保育士の取り扱い保育所における短時間勤務の保育士については、平成１０年２月１８日児発第８５号厚生省児童家庭局長通知「保育所における短時間勤務の保育士の導入について」に基づき、一定の条件を満たす場合は、最低基準上の定数の一部に充てても差し支えないとしているところであるが、「常勤の保育士に代えて短時間勤務の保育士を充てる場合の勤務時間数が常勤の保育士を充てる場合の勤務時間数を上回ること」の条件は、下記の算式によって得た数値 (以下「常勤換算値」という。 )によって確認するよう留意されたい。なお、常勤の保育士以外の保育士についても、短時間勤務の保育士の常勤換算と同様に取り扱うこと。 (算式 ) 短時間勤務の保育士及び常勤の保育士以外の保育士の１か月の勤務時間数の合計／各保育所の就業規則等で定めた常勤保育士の１か月の勤務時間数＝常勤換算値 (小数点第 1位を四捨五入 ) ５保育所全体としての保育士の配置状況の確認について上記１の「保育所運営に必要な保育士数」、２の「主任保育士専任加算で必要な保育士」、及び３の「特別保育事業実施に必要な保育士の加配数」を合計したものと、実際に配置されている常勤保育士数及び４の「常勤換算値」を合計したものを対比することにより、保育所における保育士の充足状況を確認すること。特に、入所児童が増員となる場合は留意すること。