世界遺産リスト

イタリア政府観光局(ENIT)
〒108-8302 東京都港区三田 2-5-4(イタリア大使館内)
Tel. 03 3451-2721
イタリアの世界遺産
*ユネスコの世界遺産リストに基づき http://whc.unesco.org/en/list
登録年度順にイタリアの世界遺産をご案内しています。
イタリアでの世界遺産登録数は 2014 年 8 月現在で 50(2 カ国以上の共同登録を含む)。
これ以外にもイタリア半島内にある 2 つの独立国、
ヴァティカン市国と、サン・マリノ共和国もそれぞれ世界遺産に登録されています。
1.ヴァル・カモニカの岩絵群 Arte rupestre della Val camonica
登録年:1979
所在地:
カモニカ渓谷一帯
(ロンバルディア州)
ブレシャの北
約 80km(カポ・ディ・ポンテ)
先史時代の約 8000 年間に岩石に刻まれた貴重な「線刻画」が、この渓
谷一帯に数多く残っている。岩に刻まれた 14 万以上の絵柄は農耕、航海、
戦い、魔術などをテーマに描かれている。これらの岩絵はナクアネ岩壁
彫刻国立公園(Parco Nazionale delle Incisioni Rupestri di Naquane カポ・ディ・ポンテ) 内や、ナドロ、
ルイーネ等のカモニカ渓谷の何箇所かで見ることができる。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/94
2.レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ
教会とドメニコ会修道院
La Chiesa ed il Convento Domenicano di Santa Maria delle Grazie con "La Cena" di Leonardo da
Vinci
登録年: 1980
所在地: ミラノ市内 (ロンバルディア州)
サンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に隣接するドメニコ会修道院の食
堂に巨匠レオナルド・ダ・ヴィンチが 1495 年から 1497 年にかけて描いたフ
レスコ画「最後の晩餐」は、芸術史に新しい時代を開いた重要な作品である。
キリストが 12 人の弟子の中に自分を裏切るものがいることを告げた直後の
場面が、劇的に描かれている。ゴシック的ファサードをもつ教会は 15 世紀に増築され、建築家ブラマン
テにより美しいルネッサンス的空間も加えられた見事な複合建築である。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/93
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3.ローマ歴史地区・教皇領とサン・パオロ・フォーリ・レ・ムーラ大聖堂
Centro storico di Roma, le Proprieta della Santa Sede che godono dei diritti di extraterritorialita, e
San Paolo Fuori le Mura
所在地: ローマ市内
登録年: 1980、1990
紀元前 753 年に建国されたと伝えられるローマは共和国を経て巨大な帝
国へと発展し、4 世紀にはキリスト教世界の中心地ともなった。世界遺産
への登録は 1980 年に続いて 1990 年にも登録箇所が加えられた。歴史地
区にはコロッセオ、フォロ・ロマーノ、カラカラ浴場、ドムス・アウレア、パンテオン、アウグストゥ
ス帝霊廟他おびただしい数の古代遺跡や記念碑が残っており、
「永遠の都」のその圧倒的な栄華繁栄ぶり
を今に物語っている。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/91
4.フィレンツェ歴史地区
Centro storico di Firenze
登録年: 1982
所在地 :フィレンツェ市内
(トスカーナ州)
ルネッサンスのシンボルともいえるフィレンツェの街は、メディチ家統治
の下、15~16 世紀に経済・文化的繁栄を謳歌していた。13 世紀のサンタ・
マリア・デル・フィオーレ大聖堂やサンタ・クローチェ教会、ウッフィッ
ツィ美術館、ピッティ宮殿、またジオット、ブルネッレスキ、ボッティチ
ェッリ、ミケランジェロといった大芸術家達の貴重な名作の数々は 600
年の時を経て今なおこの街に残されている。芸術振興・保護活動の精神は
今も生きており、街全体がひとつの大きな美術館のような美しさをたたえ人々を魅了する。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/174
5.ピサのドゥオーモ広場
Piazza del Duomo a Pisa
所在地: ピサ市 (トスカーナ州)
フィレンツェの西 77km。
登録年 1987
緑あふれるドゥオーモ広場には、大聖堂ドゥオーモ、洗礼堂、「ピサの斜塔」として
世界的に有名な鐘楼、そして墓地の4つの中世の建物が見事に調和して建っている。
その建築美は 11 世紀から 14 世紀にかけてイタリアの建築芸術に大きな影響を及ぼ
したといわれている。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/395
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6.ヴェネツィアとその潟
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Venezia e la sua Laguna
登録年:1987
所在地: ヴェネツィア (ヴェネト州)
ヴェネツィアは 5 世紀にアドリア海の干潟(ラグーナ)に築かれ、118 も
の小島から成る。10 世紀には強力な海運共和国として貿易で栄えた。共
和国の要でもあるドゥカーレ宮殿やサン・マルコ大聖堂、大運河沿いに連
なる貴族の館はもとより、小さな建物に至るまでヴェネツィア全体が建築
的な大傑作ともいうべき美しさである。またティツィアーノ、ヴェロネーゼ、ティントレットなど世界
的に有名な画家達の作品が建物内部をさらに華やかに飾っている。 車は町の入口までしか入れず、街中
の移動手段は船か徒歩だけで、迷路のような小道や運河が情緒をいっそうかもしだしている。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/394
7.サン・ジミニャーノ歴史地区
Centro storico di San Gimignano
所在地:サン・ジミニャーノ (トスカーナ州) フィレンツェの南 57km
登録年: 1990
美しい塔の街サン・ジミニャーノはフランチジェナ街道を通ってロー
マ巡礼をする旅人にとって重要な中継地であった。この街の中世封建
時代の支配階級の家々は、自らの富と力の象徴として 72 におよぶ塔
を住居として建てた。中には 50mを越す高い塔もあったが、現在そ
のうちの 14 の塔が残り、中世情緒あふれる雰囲気と面影を今も強く
かもし出している。また芸術的にも 14~15 世紀ルネッサンス期の名画が数多く鑑賞できる。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/550
8.マテーラの洞窟住居(サッシ) I Sassi di Matera
所在地:
マテーラ ( バジリカータ州 ) ナポリの南東 255km。 バーリの南 67km。
登録年: 1993
地中海地域にみられる、谷の岩場の斜面を掘った洞窟住居サッシ群が
広範囲にわたり完全な形で現存している貴重な遺跡。マテーラの洞窟
に人々が住むようになったのは旧石器時代に遡るともいわれている
が、その後時代とともに家としての形が整えられ、通路や教会も築か
れて人々が生活を営む町が形成されていった。小さな洞窟住居が谷の
斜面の崖にへばりつくように上下左右に並んでいる様は圧巻。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/670
9.ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオ様式の邸宅群
Citta' di Vicenza e le ville del Palladio in Veneto
登録年: 1994、1996
所在地:
ヴィチェンツァ
(ヴェネト州)
ヴェネツィアの西北 68km
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及びヴェネト州内の数箇所
ヴィチェンツァは 15~18 世紀にヴェネツィア共和国統治下で繁栄。16 世紀には建築家アンドレア・パ
ッラーディオが活躍し,古典的ローマ様式をとりいれた壮麗な建築物で街に独自の景観をもたらした。
ヴィチェンツァ市内に残るバジリカやオリンピコ劇場等 23 の建物の他、ヴェネト州内の各地に「ラ・ロ
トンダ」をはじめとするパッラーディオの建てた優雅なヴィッラ(邸宅)が点在している。彼の作品に
影響を受けた「パラディアン様式」の建築スタイルは英国、欧州各国や北米にまで広まった。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/712
10.ナポリ歴史地区 Centro storico di Napoli
所在地: ナポリ市内 (カンパニア州) ローマの南 219km。
登録年: 1995
紀元前 470 年にギリシャ植民地として誕生してから今日まで、ナポリは次々に
この地を支配したヨーロッパ・地中海地域の様々な文化を吸収してきた。その
素晴らしい歴史の跡は古代ローマ時代、中世、そして 18 世紀と続き、ヌオーヴ
ォ城やサンタ・キアラ教会、王宮、プレビシート広場などナポリの中心部に多
く残っている。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/726
11.クレスピ・ダッダ
Crespi d'Adda
登録年 1995
所在地: カプリアーテ・サン・ジェルヴァシオ (ロンバルディ
ア州)
ベルガモの南西 15km。
「クレスピ・ダッダ」は産業革命期 19~20 世紀初頭に啓蒙的企業
家クレスピが、自分の工場労働者とその家族のためにアッダ川のほ
とりの所有地内に造った「企業村」。紡績工場と道をへだてて労働
者用の家、学校、病院、教会等を建て、当時の労働者にとっては理
想郷ともいえる画期的な環境を整えた。今も工場跡や建物がそのま
ま村に残っている。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/730
参考サイト:www.villaggiocrespi.it/ENG.htm
12.シエナ歴史地区 Centro storico di Siena
所在地: シエナ
(トスカーナ州) フィレンツェの南 68km
登録年: 1995
中世そのものの町並みが残るシエナ。当時はフィレンツェと覇を競い、都
市計画にも力をいれていた。街は 12 世紀~15 世紀にかけて整ったゴシッ
ク風外観を保っており、同時期にシエナで活躍したドゥッチョ、ロレンツ
ェッティ兄弟、シモーネ・マルティーニ等の芸術家の作品はイタリアやヨ
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ーロッパ各国にも影響を及ぼした。世界一美しいといわれる扇の形をしたカンポ広場はそれ自体が芸術
作品ともいわれる程で、この広場を中心とする街並みは周囲の自然とも美しい調和をみせている。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/717
13.フェッラーラ:ルネッサンス期の市街とポー川デルタ地帯
Ferrara: citta' del Rinascimento e il delta del Po
登録年: 1995、1999
所在地: フェッラーラ
(エミリア・ロマーニャ州)
ボローニャの北東 51km。
ポー河流域の浅瀬近くに位置するフェッラーラは、14~16 世紀にエステ家統
治下時代に、ルネッサンス文化の中心地となった知的で芸術的な街。当時の巨
匠ピエロ・デッラ・フランチェスカやマンテーニャ等がエステ家の屋敷を絵で
飾った。1492 年から「理想都市」をめざして街が拡張され、新しい街づくり
が進められたが、今もその都市設計に基づいた美しい街並が残っている。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/733
14.ピエンツァ市街の歴史地区
所在地:
Centro storico della citta di Pienza
ピエンツァ (トスカーナ州) シエナの南東 52km。
登録年: 1996
時のローマ法王ピウス 2 世が 1459 年に生まれ故郷を「理想の街」とする
べく、街の改造を建築家ベルナルド・ロッセリーノに命じた。ピオ 2 世の
名が残る華麗な広場は、ルネッサンス的外観の教会や宮殿で囲まれ、建物
内部は南ドイツ風ゴシック様式をとりいれた。ルネッサンス期の人間的な
都市設計思想や透視図法を最初に採用した街造りがこの実現された例と
して貴重である。街は丘の上にあり、周囲のヴァル・ドルチャの眺めもすばらしい。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/789
15.カステル・デルモンテ(デルモンテ城) Castel del Monte
所在地: アンドリア市郊外
( プーリア州 ) バーリの西 55km。
登録年: 1996
当時南イタリアも統治していた神聖ローマ帝国皇帝フリードリヒ 2 世がバー
リ近くの高台に 13 世紀に建てた城。均衡のとれた八角形構造で八角形の塔と庭があり、中世の軍事建築
として大変独創的で壮観である。またイスラムと北方ヨーロッパゴシック的な建築様式が見事に調和を
みせている。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/398
16.ラヴェンナの初期キリスト教建築物群 Monumenti paleocristiani di Ravenna
登録年: 1996
所在地: ラヴェンナ (エミリア・ロマーニャ州)
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ボローニャの東 74km
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アドリア海に面したラヴェンナは、5 世紀には西ローマ帝国の首都、その後 8 世紀まではビザンティン帝
国西領域の首都となり、初期キリスト教モザイク画の傑作の数々が 1500 年経った今も色鮮やかに残って
いる。サン.ヴィターレ教会、ガラ・プラチディア廟等 8 つの建物は、5~6 世紀建造で素朴な外観なが
ら、内部を飾るモザイク画は色のシンフォニーともいえる鮮やかさ。ギリシャ・ローマ様式とキリスト
教的図像、東方と西洋風が見事に融合し、芸術的技術の高さもみてとれる。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/788
17.アルベロベッロのトゥルッリ Trulli di Alberobello
所在地: アルベロベッロ (プーリア州) バーリの南東 55km。ターラントの北 45km
登録年: 1996
トゥルッリとは白い漆喰塗りの壁に円錐形のとんがり屋根が特徴的な、この
地方のみでみられる一風変わった建物。 モルタルなど接合剤を使わない先
史時代から伝わる建築方法で造られた建物が現在も生活に使用されている。
アルベロベッロの旧市街にはトゥルッリの家々が密集し、坂道が迷路のよう
に続いており、おとぎの国のような雰囲気に満ちている。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/787
18.サヴォイア王家の王宮群 Residenze Sabaude
登録年 1997
所在地: トリノとその周辺
(ピエモンテ州) ミラノの西南約 140km。
16 世紀末トリノをサヴォイア公国の都としたエマヌエレ・フィリベルト公の
命で、都市計画に基づき華麗な建物群が建設された。当時の著名建築家・芸術
家達がてがけた宮殿・城・居城の数々は、その後イタリア王ともなったサヴォ
イア家の栄華と権勢を世に知らしめた。当時の王宮の多くは現在博物館や公的機関が入っているが、ト
リノ中心部の王宮や郊外のストゥピニージ狩猟宮殿等では豪華な調度品や内部装飾を見学できる。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/823
19.パドヴァの植物園(オルト・ボタニコ)
L'Orto botanico di Padova
登録年: 1997
所在地: パドヴァ (ヴェネト州)
ヴェネツィアの西 42km。
世界最古の植物園で 1545 年に造られた。当時の配置を守りつつ、入口や欄干等の装飾
や実用的施設も後世に加えられた。当初の目的通り、学術的研究所として今も存在し続
け、植物、医学、薬学、環境学などの近代学問の発展にも寄与している。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/824
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20.ポルトヴェーネレ、チンクエテッレと小島群
Portovenere, Cinque Terre e Isole (Palmaria, Tino e Tinetto)
登録年: 1997
所在地: ポルトヴェーネレ (ジェノヴァの南東約 114km、ラ・スペツィアの南 15km)、パルマリア島、
ティーノ島、ティネット島、モンテロッソ(ジェノヴァの南東 93km、
ラ・スペツィアの北 30km)
ヴェルナッツァ、コルニリア、マナ
ローラ、リオ・マッジョーレ、
(リグーリア州)
チンクエテッレとは「5 つの土地」の意で、モンテロッソからリオ・
マッジョーレまでの 5 つの村々の総称。 ここからポルトヴェーネ
レまでの海岸は現在では国立公園となっているが、切り立った崖と
いう自然条件を克服して 1000 年に渡り息づいてきた村落の営みと、
周囲の自然景観とが筆舌に尽くしがたい美しさをみせている。小さな入り江、カラフルな家々、崖沿い
の道、海を臨む教会など、絵に描いたような景色が楽しめる。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/826
21.アグリジェントの遺跡地域 Area Archeologica di Agrigento
所在地: アグリジェント (シチリア州)
パレルモの南 128km
登録年: 1997
紀元前 6 世紀からギリシャ植民地としてアグリジェントは古代地中海世界の
重要都市のひとつだった。威厳あるドーリア式神殿がいくつも街に建てられ、
アグリジェントの覇権を誇示していた。それらの20近くの神殿遺跡群が、
アーモンドの木や果樹の広がる丘に、今も「神殿の谷」とよばれ残っている。
保存状態のよいコンコルディア神殿をはじめとする古代ギリシャ神殿群の他、この一帯からはヘレニズ
ム、ローマ時代の都市遺跡や前キリスト教時代の埋葬跡等も出土された。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/831
22.モデナの大聖堂、トッレ・チヴィカとグランデ広場
Modena: Cattedrale, Torre Civica e Piazza Grande
登録年: 1997
所在地: モデナ (エミリア・ロマーニャ州)
ボローニャの北西 40km。
建築家ランフランコと彫刻家ヴィリジェルモ、この二人の偉大な芸術
家のコラボレーションにより完成したモデナの大聖堂は、12 世紀初
期ロマネスク時代を代表する傑作である。大聖堂付属のすらりとした
美しい鐘楼トッレ・チヴィカは市民から親しみをこめて当時よりギル
ランディーナ(=小さな花)と呼ばれている。この大聖堂と塔のある
グランデ広場は、建築的芸術性が高いばかりでなく、中世のキリスト
教都市における信者と一般市民の共同体的営みの中心地としての役割を担っていた。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/827
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23.アマルフィ海岸 Costiera Amalfitana
所在地: アマルフィ (ナポリの南東 70km ) の町を含む海岸一帯 (カンパニア州)
登録年: 1997
海沿いに断崖絶壁が続くこの一帯は海岸線が変化に富み素晴らしい美しさをみせ
る。中世初期から人々が定住を始め、中世の海洋共和国として栄えたアマルフィや
ラヴェッロなどの街では秀逸な建築物や芸術作品も創出した。険しい岩壁の続く地
形を、人々はブドウやレモンの段々畑、果樹園、放牧地など様々に活用し、紺碧の
海とあいまって、地中海的でドラマチックな独自の美しい自然景観がここに展開し
ている。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/830
24.ポンペイ、エルコラーノ、トッレ・アヌンツィアータの遺跡地域
Aree archeologiche di Pompei, Ercolano e Torre Annunziata
所在地: ポンペイ (ナポリの南東 29km )、エルコラーノ(ナポリの南東 11km )
、トッレ・アヌ
ンツィアータ(ナポリの南東 27km) (カンパニア州)
登録年: 1997
79 年 8 月 24 日に噴火したヴェスヴィオ山は、豊かなローマ都市ポンペイや
エルコラーノ、その他山麓の町々を灰と溶岩の下に埋没させた。18 世紀にな
って発掘が進められ、裕福な商業都市ポンペイの広大な遺跡や、小規模なが
ら保存状態も良いリゾート地エルコラーノ遺跡、そしてトッレ・アンヌンツィ
アータのオプロンティス荘遺跡の見事な壁画などから、ローマ時代の人々の贅沢で充実した市民生活の
様子がはっきりとみてとれる。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/829
25.スー・ヌラージ・ディ・バル-ミニ Su Nuraxi di Barumini
所在地: バル-ミニ(サルデーニャ州)
カリアリの北 61km。
登録年: 1997
サルデーニャ島では紀元前 2000 年前から青銅器時代の頃にヌラーゲとよば
れる巨石を円筒・円錐状に積み上げたこの島独特の要塞構造の建物が、先住
民族により造られていた。バル-ミニ村にあるスー・ヌラージ遺跡は紀元前
15 世紀前後から建てられたヌラーゲの巨大な城塞、塔、集落、防壁などの大
集合体で、先史時代の建築例として大変重要である。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/833
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26.ヴィッラ・ロマーナ・デル・カサーレ(カサーレ荘) Villa romana del Casale
所在地: ピアッツァ・アルメリーナ (シチリア州) カターニアの南西約 90km。
登録年: 1997
ローマ帝政時代の 3~4 世紀に、大土地所有貴族が田園に建てた豪奢な別荘跡。大変贅
をつくした建物で、特にほぼ全室の床を埋め尽くすモザイク画の質の高さと規模は古代
ローマ時代最大ともいわれる。モザイクにはアフリカの影響を受けた動物やビキニの女
性など斬新な図像も描かれ芸術的価値も高い。当時この地まで経済力を及ぼした古代ロ
ーマ文明の跡もうかがい知れる貴重な遺跡である。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/832
27.カゼルタの18世紀の王宮と公園、ヴァンヴィテッリの水道橋とサン・レウチョ邸宅群
Reggia di Caserta, il Parco, l'acquedotto Vanvitelli e il Complesso di San Leucio
所在地: カゼルタ (カンパニア州)
ナポリの北 27km。
登録年: 1997
18 世紀当時のナポリ王カルロ 3 世がベルサイユを凌ぐ宮殿をめざしてカゼルタに建
設した王宮は、劇場、礼拝堂、博物館、1200 もの部屋がある巨大で壮麗な建物。ま
た 120 ヘクタールの庭園は、中央をまっすぐに走る 3km の道、滝、彫刻噴水群を配
し、周囲の森林とあいまって華麗で洗練された芸術作品のようである。建築家ヴァ
ンヴィテッリは庭園の水を供給するため、古代ローマ風の美しい水道橋も建設した。
また高級絹生産の地サン・レウチョには王の離宮が建設された。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/549
28.パエストゥムとヴェリア遺跡を含むチレント・ディアノ渓谷国立公園とパドゥーラのカ
ルトジオ修道院
Parco Nazionale del Cilento e Vallo di Diano con i siti archeologici di Paestum e Velia e la Certosa
di Padula
所在地: パエストゥム (カンパニア州) ナポリの南 100km。 国立公園はパエストゥムを囲むよう
に位置している。パドゥーラ (カンパニア州) サレルノの南東 105km。
登録年: 1998
チレント・ディアノ渓谷国立公園とその周囲一帯は、先史時代から中世に
かけて通商・政治・文化面で歴史的な変遷を経てきた地域である。古代ギリ
シャ殖民地とイタリア原住民族の境界地でもあり、紀元前 5 世紀頃栄えた
パエストゥムやべリアには古代ギリシャの神殿や遺跡が残っている。緑の
渓谷に広がるパドゥーラには 14 世紀に創立された南イタリア最大の規模を誇るサン・ロレンツォ・カル
トゥジオ修道院がある。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/842
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29.ウルビーノ歴史地区 Centro storico di Urbino
所在地: ウルビーノ (マルケ州) ペーザロの南西 36km
登録年: 1998
ウルビーノは 15 世紀に芸術文化の中心地としてその名を馳せ、イタリア
やヨーロッパ各地から学者や芸術家達が集まった。16 世紀以降文化・経
済は衰退したが、丘上のこの小さな街は今もルネッサンス的美しい面影を
残している。当時の繁栄を物語るドゥカーレ宮殿は現在マルケ国立博物館
として、この地に生まれた巨匠ラファエロの絵画をはじめ多くのみごたえ
のある美術作品を展示している。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/828
30.アクイレイアの遺跡地域と総主教聖堂バジリカ
Zona Archeologica e Basilica Patriarcale di Aquileia
所在地: アクイレイア (フリウリ・ヴェネツィア・ジュリア州)
トリエステの西 45km。
登録年: 1998
アクイレイアはローマ帝政初期には大司教座も置かれ、ローマ帝国第四の豊
かな商業都市であったが、5 世紀にフン族のアッティラにより都市は破壊さ
れた。遺跡の多くは未発掘のまま地下に眠っている。総主教聖堂バジリカの
床下から発見された床一面を覆う 4 世紀のモザイクは壮観そのもので、アク
イレイアが東方・中央ヨーロッパへの中継地として、キリスト教伝導という
宗教的にも重要な役割を担っていたことがわかる。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/825
31.ヴィッラ・アドリアーナ Villa Adriana (Tivoli)
所在地: ティヴォリ(ラツィオ州) ローマの東約 30km(ヴィッラ・アドリアーナはさらに南西 6km)
登録年:1999
ローマ帝国ハドリアヌス帝が 2 世紀に建てさせた広大な別荘跡。皇帝が
訪れた帝国領土内の各所を偲ばせる建物や神殿、大浴場など、エジプト、
ギリシャ、ローマ的諸要素をもった建物群が見事に調和して建てられて
いた。ここにみられる古典建築群のすばらしさは後世の建築やデザイン
にも大きく影響を及ぼしたという。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/907
32.エオリエ諸島 Isole Eolie
所在地:
リパリ島、ストロンボリ島、サリーナ島、ヴルカーノ島、パナレア島、アリクーディ島、フ
ィリクーディ島 (シチリア州) シチリア本島の北方沖約 30km~。
登録年: 2000
エオリエ諸島は 7 つの火山島からなる。ヴルカーノ島とストロンボリ島の
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噴火活動は 18 世紀から研究調査が行われており、
200 年間にわたり地質学研究にも大きく貢献している。
噴火による溶岩石、温泉、火口など火山活動による自然現象や造形美、海や海岸線の美しさも魅力であ
る。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/908
33.ヴェローナ市 Citta' di Verona
所在地:ヴェローナ (ヴェネト州) ヴェネツィアの西 114km
登録年: 2000
歴史的都市ヴェローナは紀元前 1 世紀に誕生し、13~14 世紀にはスカラ家
統治下、15~18 世紀にはヴェネツィア共和国の一部として栄えた。古代ロ
ーマ時代の円形闘技場アレーナや、中世の城カステル・ヴェッキオ、ルネ
ッサンス期の建築物等を多く今に残している。ロミオとジュリエットの舞
台ともなっている美しい街はまた、芸術をとりいれながら 2000 年に渡り
たゆまず発展し続けた要塞都市の好例でもある。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/797
34.アッシジ:聖フランチェスコ聖堂と関連遺跡群
Assisi, la Basilica di San Francesco e altri siti Francescani
所在地: アッシジ(ウンブリア州)
ローマの北東 177km。ペルージャの南東 23km
登録年: 2000
アッシジは聖フランチェスコゆかりのキリスト教信者の巡礼地。荘厳なる
聖フランチェスコ聖堂内部を飾る巨匠ジオット、チマブーエ、マルティー
ニ、ロレンツェッティらのフレスコ画の数々は中世美術史上でも重要であ
る。古代ローマ時代からの歴史あるこの街は、ウンブリアの美しい自然と、
聖人が説いた平和の教え、そして後世の建築・美術の基礎ともなった宗教
建築物群とが一体化した精神的、芸術的な美しさを秘めた場所である。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/990
35.ティヴォリのヴィッラ・デステ(エステ家別荘) Villa d'Este (Tivoli)
所在地: ティヴォリ (ラツィオ州)
ローマの東約 30km。
登録年: 2001
このエステ家別荘の館と庭園は、洗練されたルネッサンス文化の美の結晶であ
る。特に緑豊かな庭園にはふんだんな水と彫刻などの装飾で趣向をこらした噴
水が数多く造られ、16 世紀のイタリアを代表する華麗な庭園芸術であるだけで
なく、その後のヨーロッパ庭園設計にも大きく影響を与えた。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/1025
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36.ヴァル・ディ・ノートの後期バロック様式の町々(シチリア島南東部)
Citta' Barocche del Val di Noto
所在地:ノート(写真参照)
、ラグーサ、カターニア、カルタジローネ、ミリテッロ・イン・ヴァル・デ
ィ・カターニア、モディカ、パラッツォ・アクレイデ、シクリの 8 つの町(シチリア州)
登録年:2002
シチリア島南東部にある、ヴァル・ディ・ノートとよばれるエリア周辺の 8 つの町々は、1693 年にエトナ
山周辺地域をおそった大地震による町の全壊から、都市計画による驚異
的再建を実現し、見事な後期バロック様式の建築・芸術を町に花咲かせ
た。今もそれぞれの街には美しい装飾を施したバロック様式の建物が多
く残り、美しい景観を見せている。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/1024
37.ピエモンテとロンバルディアのサクリ・モンティ
Sacri Monti del Piemonte e della Lombardia
登録年:2003
所在地:ヴァラッロ・セジア(ピエモンテ州 ミラノの北西 100km・写真参照)
、 クレア(ピエモン
テ州
アレッサンドリアの西 40km)、オルタ・サン・ジュリオ
(ピエモンテ州
ストレーザの南西
28km)
、ヴァレーゼ(ロンバルディア州。ミラノの北 56km)
、オローパ(ピエモンテ州。ビエラの北西
13km)
、 オッスッチョ(ロンバルディア州 コモの北 26km) 、ギッファ (ピエモンテ州 ストレーザ
の北 22km) ドモドッソラ(ピエモンテ州 ストレーザの北西 32km)
、ヴァルペ
ルガ(ピエモンテ州 トリノの北 38km)
「サクリ・モンティ」とは「サクロ・モンテ」の複数形で、「聖なる山」を意味
する。16 世紀後半から 17 世紀にかけてキリスト教信者の巡礼のため山に数多く
の礼拝堂や聖堂が建てられた。登録された北イタリア 9 箇所のサクロ・モンテは
どれも参拝地として神聖な雰囲気をもっているだけでなく、丘、森、湖といった
自然環境と建築物群が美しく調和し、建物内部の宗教壁画・木彫・塑像の芸術性
も大変高く、建築・芸術と自然を見事に融合させた成功例である。
ユネスコサイト: http://whc.unesco.org/en/list/1068
38.ヴァル・ドルチャ(オルチャ渓谷) Val d'Orcia
所在地: オルチャ渓谷一帯(トスカーナ州) モンタルチーノはシエナの南約 41km
登録年: 2004
シエナの南東部に広がるこの一帯は 14~15 世紀にはシエナの領土となり、
絵のような美しい景観づくりが大切にされた。なだらかな丘に並ぶ糸杉と
いった風景はルネッサンスの時代も今も数多くの芸術家達に愛され創作
意欲をおおいに刺激している。のどかな美しい牧歌的自然が農家や集落、
街道や沿道の修道院や宿などとも融合し保護された景観は見事である。ピ
エンツァ、モンタルチーノ、カスティリオーネ・ドルチャなど 5 つの町と
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その全域は「ヴァル・ドルチャ美術・自然・文化公園になっている。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/1026
39.チェルヴェテリとタルクィニアのエトルリア古墳(ネクロポリ)
Necropooli etrusca di Cerveteri e Tarquinia
所在地:
チェルヴェテリ、タルクィニア(ラツィオ州)
チェルヴェテリ(写真参照)はローマの
北西 44km。 タルクィニアはローマの北西 96km。
登録年 2004
エトルリアは紀元前9世紀と紀元前1世紀の間、中央イタリアに存在し交易で栄え高度な文明をもって
いた。葬祭芸術にも優れ「ネクロポリ(死者の街)
」とよばれる大規模でモニュメンタルな墳墓の遺跡を
残した。チェルヴェテリの古墳群は道に沿って家のような墳墓が並びあた
かも町のようである。タルクィニアに点在する 6000 の古墳のうち 200 は
内部が鮮やかな壁画で飾られており、大変興味深い。古い壁画は紀元前 27
世紀にまで遡るものである。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/1158
40.シラクーサとパンタリカ岸壁墓地遺跡 Siracusa e la necropoli rupestre di Pantalica
所在地: シラクーサとその近郊 (シチリア州) カターニアの南 59km。 パンタリカ古墳はシラク
ーサから西に 50km。
登録年: 2005
紀元前 8 世紀にギリシャ人植民地が建設されたシラクーサは、当時キケロが
「最も偉大で美しいギリシャ都市」と賞賛したように繁栄をみせた。今もこ
の街にはアテネ神殿(後に教会に改修)
、ギリシャ劇場(写真参照)
、ローマ
劇場など当時の建物の他、その後次々とシチリア島を支配した文明と歴史の
跡が数多く残っている。
パンタリカは原始時代のシチリアの重要地のひとつだった。ネクロポリとよばれる古墳には、岩肌に洞
窟のように掘られた 500 以上の墓があり、そのほとんどは紀元前 13~7 世紀のもの。また周辺にはビザ
ンティン時代のものとみられる遺跡が、アナクトロンとよばれる王宮跡地のそばに残っている。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/1200
41.“レ・ストラーデ・ヌオーヴェ”と“パラッツィ・デイ・ロッリ”
Genova Le Strade Nuove ei Palazzi dei Rolli
所在地: ジェノヴァ(リグーリア州 ミラノの南 150km)
登録年:2006
16 世紀に総督ドリアのもと、スペインと同盟を結び、欧州カトリック世界のメ
イン銀行となって金融業で繁栄したジェノヴァ共和国。世界から訪れる来賓用
迎賓館の必要性から、16 世紀後半から 17 世紀初頭にかけて、富裕貴族層が住
む豪華な館・大邸宅を厳選し、
“ロッリ”とよばれるリストに登録させて、それ
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らを国家の来賓の宿泊先として法で制定していました。「パラッツィ・デイ・ロッリ(ロッリの館)」と
呼ばれたこれらの大邸宅群は建築的にも価値あるものが多く、それらの建物のため次々に新道(ストラ
ーデ・ヌオーヴェ)が造られ、それらの通り沿いは美しいルネッサンスやバロック様式の館が建つ有力
諸貴族の豪奢な大邸宅地となりました。中でも、1551 年から整備の始まった最初の新道は、現在はガリ
バルディ通りと名を変え、16 世紀に共和国の政治を掌握した有力貴族が建てた豪勢な大邸宅・館の数々
が、 現在は美術館や市庁舎、銀行・店舗などとして当時の栄華を今に伝えています。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/1211
写真▲ガリバルディ通り© Agenzia Regionale In Liguria
42.レーティッシュ鉄道
アルブラ線/ベルニナ線と周辺の景観
La Ferrovia Retica nel paesaggio dell'Albula e della Berinina
(イタリア・スイス共同登録)
登録年 2008
所在地: ティラーノ (ロンバルディア州) ミラノの北東 164km
イタリアのティラーノと、スイスのサン・モリッツを結ぶレーティッシ
ュ鉄道ベルニナ線、そして同鉄道アルブラ線は、数々の橋やトンネル、
名峰や氷河など絶景を楽しめる歴史と伝統あるスイス人の人気山岳鉄道
路線。始発・終着駅となるのはイタリア側のティラーノの町。美しいル
ネッサンス様式のマドンナ聖堂などの真近を列車は路面鉄道となって走り抜けていく。
ユネスコサイト: http://whc.unesco.org/en/list/1276
43.マントヴァとサッビオネータ
Mantova e Sabbioneta
登録年: 2008
所在地 : マントヴァ (ロンバルディア州)
ミラノの東南 158km、
サッビオネータ (ロンバルディア州)マントヴァの西南 30km
マントヴァとサッビオネータの町は、時の支配者ゴンザガ家の強い指導力と
影響の元、ルネッサンス的都市計画、そして建築美を具象化した秀逸なる実
例。マントヴァの町の歴史は古代ローマ時代に遡り、11 世紀の「ロトンダ」
やバロック期の「学術劇場」をはじめ様々な時代の発展の跡が残るが、ルネッサンス期に当時マントヴ
ァを支配していたゴンザガ家により、既存の建物に改装が加えられ、町は拡張されて華麗なる都市発展
を重ねた。一方サッビオネータは、ゴンザガ家の王子ヴェスパシアーノ・ゴンザガ公が 16 世紀後半に当
時の都市計画原理にそって立案し建設した「理想の町」で、星型の城砦の中には碁盤の目に整備された
完璧な町が造られた。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/1287
44.ドロミーティ
Le Dolomiti
所在地:西はアディジェ川、南をブレンタ川、東をピアーヴェ川、北をリ
エンツァ川に囲まれたエリアにある一連の山々、渓谷、湖一帯。玄関口と
なる町は:コルティーナ・ダンペッツォ(ヴェネト州 ヴェネツィアの北
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177km)
、ボルツァーノ(トレンティーノ・アルト・アディジェ州 ヴェローナの北 154km) 、一部フ
リウリ・ヴェネツィア・ジュリア州まで広がっています。
登録年: 2009
「ドロミーティ」は日本では長年「ドロミテ」とも呼ばれて親しまれている北イタリアの山群。氷河の
ある最高峰のマルモラーダ山 Marmolada(標高 3,342m)をはじめ、3,000m を超える山が 18 峰あり、
尖塔のようにつきでた尖峰や岩壁、氷河やカルスト系の地盤などその見事な景観で有名。絶景を楽しみ
ながらのハイキング、スキーが楽しめる。また激しい地殻変動の特徴がみられるエリアは地形学的、地
質学的にも重要である。
ユネスコサイト:
http://whc.unesco.org/en/list/1237
45.サン・ジョルジョ山
Monte San Giorgio(イタリア・スイス共同登録)
登録年:2010
所在地 : サン・ジョルジョ山麓 (ロンバルディア州 ヴァレーゼ県)
サン・ジョルジョ山 Monte San Giorgio は、ルガーノ湖の南側スイス・ティチーノ州にそびえるピラミッ
ドのような形をした森林の山で、海抜 1096 メートル。ここから太古に遡る三畳紀(2 億 4500 万年から
2 億 3000 年万年前)の、他に例を見ない貴重な魚類化石が発掘されており、スイス側は 2003 年に世界
遺産リストに登録されています。そして今年 2010 年 8 月、認定地域は化石発掘地域全域に、つまりイタ
リア側にも拡張されました。
ユネスコサイト: http://whc.unesco.org/en/list/1090
46.『アルプス山脈周辺の先史時代の杭上家屋群
Siti palafitticoli preistorici dell'arco alpino』
登録年: 2011(共同登録)
イタリア他スイス、ドイツ、オーストリア、フランス、スロヴェニアにまたがる共同登録で、登録され
た全 111 か所のうち、イタリアの遺跡数は北部に点在する 19 か所。 紀元前 5000~500 年にかけてアル
プス山脈周辺の湖畔・川辺に造られていた杭上住居跡の遺跡は古代の農耕生活や文化を伝えます。 イタ
リア国内で登録された 19 か所の考古学エリアはロンバルディア州、ヴェネト州、ピエモンテ州、フリウ
リ・ヴェネツィア・ジュリア州、トレンティーノ・アルト・アディジェ州の 5 つの州に点在しています。
今回登録された国の中でも、
イタリアが一番古く、
ヴァレーゼ湖畔の杭上家屋は新石器時代の紀元前 5000
年前に遡ります。その後盛んになったのは青銅器時代の紀元前 2200~1400
年の頃で、ガルダ湖畔では 30 以上の集落が集中していました。またトレン
ティーノ地方やピエモンテ州の小さな湖、ポー河流域平野やフリウリ地方の
山の麓でも杭上家屋跡が発見されています。
ユネスコサイト:
http://whc.unesco.org/en/list/1363
▲©Fotografie di R. Magrone / Archivio Museo delle Scienze
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47.イタリアのロンゴバルド族:権勢の足跡(568‐774 年)
I Longobardi in Italia
I luoghi del potere (568-774 dC)
登録年:2011
ロンゴバルド王国(イタリア語の音訳。ランゴバルド王国ともいわれる)は、568年
ゲルマン系ロンゴバルド族により建国され6~8世紀にイタリア半島を広く統治し独
特の文化を発展させた後、774年カール大帝により滅ぼされました。そのロンゴバル
ド王国の重要な権勢の足跡を示す7地域の要塞、教会、修道院などの建物が2011年
に世界遹産として登録されました。ロンゴバルド族の建築スタイルは総じて古代から
中世ヨーロッパへの変遷を示すもので、古代ローマの伝統、キリスト教的精神性、ビ
ザンティン文化の影響そしてゲルマン系北欧様式を生かしています。
「ロンゴバルドのテンピエット」
▲©Comune di Cividale del Friuli
登録されたイタリア各地7グループの文化財・史跡は典型的なロンゴバルド文化の重要な特徴を備えており、
イタリア国内でも特に保存状態が良いものとして厳選されたもので、総体として最盛期ロンゴバルド文化の全容を映し出
しています。つまりスカンジナビアから北東ヨーロッパを経由してイタリアに定住した後の、ロンゴバルド族の芸術的・
建築的遹産の真髄を、これらの文化財史跡を通して知ることができるのです。
ロンゴバルド族はイタリアに定住すると、古代ローマの伝統様式やキリスト教の精神性、ビザンティン文化の影響などを
吸収、同化し自らのゲルマン的価値とを融合させ、7世紀末から8世紀にかけて新しい独自の文化を生み出したのです。
近年の歴史学でも認識されているように、ロンゴバルド族はこうして古代と中世の過渡期の歴史の中で、主要な位置をし
める主役の一人として文化の流れを導きました。その後カール大帝に受け継がれ、古代世界から中世ヨーロッパへの形成
に寄与し、その後の千年にわたる西洋史に大きな影響を及ぼしました。
*この登録による文化財はイタリア各地 7 か所にあり、下記箇所が世界遺産に登録されました:
1)『ロンゴバルドのテンピエット Il Tempietto Longobardo』
『カリスト司教が整備した教会関連施設群
I resti del Complesso Episcopale rinnovato da Callisto』
『国立考古学博物館所蔵ロンゴバルド族副葬品
Museo Archeologico Nazionale, corredi delle necropoli longobarde』
『アクイレイアの遺跡地域と総主教聖堂バジリカ
Zona Archeologica e Basilica Patriarcale di Aquileia』
所在地: チヴィダーレ・デル・フリウリ
ウーディネ Udine の東 16km、トリエステ Trieste の北西
65km ヴェネツィアの北東 144km の西 45km。
ガスタルダーガ地区にあるサンタ・マリア・イン・ヴァッレ修道院 Chiesa di Santa Maria in Valle の祈祷
堂は、通称「ロンゴバルドのテンピエット」とよばれています。ロンゴバルド王国後期の最も重要な建
物のひとつで、女性 6 体の中世では珍しい写実的立体的漆喰彫刻やフレスコ画、大理石の厚板、円柱、
モザイク等見事な 8 世紀の内部装飾を見ることができます。また当時のカリスト司教が整備増築した教
会や聖堂群や、ロンゴバルド族の墓にあった副葬品も登録されました。
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2)ブレシャ Brescia の『サン・サルヴァトーレ=サンタ・ジュリア修道院
Il complesso monastico di San Salvatore-Santa Giulia』
所在地: ブレシャ
ミラノの東 93km ヴェローナの東 66km
ロンゴバルド王国のデジデリオ王が即位前の 753 年に創建したサン・サルヴ
ァトーレ修道院は、後世の大規模な増改築により、教会や回廊とともに合体
して現在はブレシャ市立博物館となっています。修道院はもともと古代ロー
マ時代の邸宅跡に建てられ、現在も修道院周辺には北イタリアを代表する多
くの古代ローマ時代の遺跡が残されています。
© Archivio fotografico Civici Musei d’Arte e Storia di Brescia
3)カステルセプリオとトルバ Castelseprio-Torba の『カストラム Castrum(要塞地区)』
所在地:カステルセプリオとトルバ Castelseprio-Torba (ロンバルディア州)ヴェレーゼの南 14km
古代ローマ時代からのカルテルセプリオとトルバの両町に広がるカストラムという要塞地区をロンゴバ
ルド族は再利用し、その建物跡が今も残っています。トルバの塔は後期ロンゴバルド期に修道院となり、
有名な『サンタ・マリア・フォリス・ポルタス教会 Santa Maria foris Portas』は町壁の外に 7-8 世紀に建
てられ、その壁は貴重なフレスコ画で飾れています。
4)クリトゥンノ Clitunno の『クリトゥンノのテンピエット il Tempietto del Clitunno』
所在地: カンペッロ・スル・クリトゥンノ ペルージャの南西 53km スポレートの北 11km
小さな建物ながら、その古典的な様式と戦利品の品々が建物内に多用されていることで有名です。ルネ
ッサンス期以降も建築的に不朽の名声を何世紀に渡り保っていました。
5)スポレート Spoleto の『サン・サルヴァトーレ聖堂 Basilica di S.Salvatore』
所在地: スポレート ペルージャ南東 63km
ロンゴバルド建築の代表例のひとつで、古典的ローマ様式を踏襲し、外部、内部ともに中世の石工達に
よる優れた建築的装飾細工が施されています。
6)ベネヴェント Benevento の『サンタ・ソフィア教会 Chiesa di Santa Sofia』
所在地: ベネヴェント
ナポリ北東 71km
サンタ・ソフィア教会はロンゴバルド建築の中でも最も多面的な構造を持ち、保存状態の良い建物のひ
とつで、中世初期ベネヴェント絵画と呼ばれるフレスコ画断片が内部を飾っています。また、隣の現在
サムニウム博物館となっている部分との間には美しい回廊があります。
7)モンテ・サンタンジェロ Monte Sant’Angelo
『サン・ミケーレ聖所記念堂 Santuario Garganico di San Michele』
所在地: モンテ・サンタンジェロ フォッジアの北東 59km、バーリの北西 135km
サン・ミケーレ聖所記念堂は、ロンゴバルド族統治の 7 世紀から、大天使ミカエル崇拝の重要拠点とな
り、その後も西洋諸国での大天使ミカエル信仰に深く影響を及ぼし、ヨーロッパ各地に建設された有名
なモン・サン・ミッシェルを初めとする何百もの聖ミカエル聖堂のモデルともなりました。
ユネスコサイト: http://whc.unesco.org/en/list/1318
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48.『メディチ家の館と庭園』
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Ville e Giardini Medicei
登録年:2013
この登録は、トスカーナ州の田園一帯に点在する 12 の館(ヴィッラ)と 2
箇所の庭園から編成されており、それらはメディチ家が芸術保護を通じ
てヨーロッパの近代文化にもたらした影響を証明しています。15~17
世紀に建造された館と庭園は、自然と調和し、余暇、芸術、学問にも寄
与した画期的な田園建築システムを表しています。これらの館はフォル
ムも機能も革新的で、新しいタイプの王侯貴族の邸宅の出現ともいえ、当時のフィレンツェ富裕層所有
の農園とも、それまでの軍事力を誇示する城館とも違うものでした。メディチ家の館は、邸宅、庭園、
自然環境が一体化した最初の好例で、そしてそれらはイタリアやヨーロッパ中で、王侯貴族邸宅の不朽
の参考モデルとなりました。その庭園と周辺の自然環境との融合は、人文主義とルネッサンス期の特徴
でもある景観への評価拡大に役立ちました。
ユネスコサイト(英語): http://whc.unesco.org/en/list/175
▲文化遺産の『メディチ家の館と庭園』Ville e Giardini Medicei は、トスカーナ州フィレンツェと田園地
帯に点在するメディチ家ゆかりの 12 の館(ヴィッラ)と 2 つの庭園の 14 カ所が登録されました。 フィ
レンツェ市内にはピッティ宮殿のボーボリ庭園や、フィエーゾレにメディチ家のヴィッラがありますが、
その他はフィレンツェ県、ルッカ県、ピストイア県の都市部ではなく郊外の田舎に散在しています。
●Castello del Trebbio トレッビオ城
●Giardino di Boboli ボーボリ庭園
●Giardino di Pratolino プラトリーノ庭園
●Villa Medicea La Petraia ヴィッラ・メディチェア・ラ・ペトライア
●Villa Medicea di Cafaggiolo ヴィッラ・メディチェア・ディ・カファッジョーロ
●Villa Medicea di Careggi ヴィッラ・メディチェア・ディ・カレッジ
●Villa Medicea di Castello ヴィッラ・メディチェア・ディ・カステッロ
●Villa Medicea di Cerreto Guidi
ヴィッラ・メディチェア・ディ・チェッレート・グイディ
●Villa Medicea di Poggio Imperiale ヴィッラ・メディチェア・ディ・ポッジョ・インペリアーレ
●Villa Medici a Fiesole ヴィッラ・メディチェア・ア・フィエーゾレ
●Villa Medicea di Seravezza
ヴィッラ・メディチェア・ディ・セラヴェッツァ
●Villa Medicea La Magia ヴィッラ・メディチェア・ラ・マジア
●Villa Medicea di Artimino ヴィッラ・メディチェア・ディ・アルティミーノ
●Villa Medicea di Poggio a Caiano ヴィッラ・メディチェア・ディ・ポッジョ・ア・カイアーノ
49. エトナ山 Monte Etna
登録年:2013
エトナ山はシチリア島東海岸のアイコン的場所であり、その広さは頂上の
周囲 1 万 9237 ヘクタールの非居住地帯に及びます。エトナ山はまた地中海
の島のなかでは最も高く、世界で最も活発な成層火山です。その火山噴火
の歴史は 50 万年前までに遡り、少なくとも 2700 年前の噴火活動が記録さ
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れています。エトナ山の噴火活動はほぼ継続的で、火山学、地球物理学、その他の地球科学の分野にも
大きく影響し続けています。火山はまた、特有の植物相、動物相を含む、重要な地球の生態系を支えて
おり、その活動は生態学的、生物学的推移の調査にとって、自然の研究所ともいえるものです。頂上地
帯の数々のクレーター、噴石丘、溶岩流、ヴァッレ・デ・ボヴェ爆裂火口など、火山性特徴は多様で接
近可能なため、研究、教育においても最適の場所といえます。
ユネスコサイト(英語)
http://whc.unesco.org/en/list/1427
▲自然遺産の『エトナ山』Il Monte Etna は、シチリア州東部にある一見富士山のような形をした標高
3323m の活火山。カターニア、タオルミーナなどの観光地からも煙をあげる山の姿などを見ることが出
来ます。
火山とその斜面は 1987 年からエトナ公園 Parco dell'Etna となっており、溶岩の荒野など険しい表情を
みせていますが、カターニアなどからでている、旅行各社のエトナツアーや、バス、ロープーウェイを
乗り継いで、立ち入りが許可されている標高 2920m の噴火口区域まで行くこともできます。その先は地
元ガイド同行のみ。私鉄チルクメトネア鉄道 Ferrovia Circumetnea(FCE)はエトナ山麓 114km を一周す
る路線で、山の眺めを楽しめます。
50.『ピエモンテの葡萄畑の景観:ランゲ・ロエロ・モンフェッラート』
I paesaggi vitivinicoli del Piemonte: Langhe-Roero e Monferrato
登録年:2014
エリア全体は、北はポー河、南はリグリア・アルプスの中間地域であるピエモンテ州の南部に位置し、
何世紀にも渡りこの地域を特徴付けてきた葡萄栽培とワインづくりに関する、技術的、経済的プロセス
全般が包括されています。
ピエモンテがエトルリア人とケルト人の交流・交易地だった紀元前 5 世紀頃に遡る、ぶどうの木の花粉
がこのエリアで発見されています。今もこの地域の方言には、特にワイン関係の単語に、エトルリア語
やケルト語が残っています。古代ローマ帝国時代には、学者で軍人の大プリニウスが、ピエモンテ地域
は古代のイタリア半島で最も葡萄栽培に適した地のひとつであると述べており、地理学者で歴史家のス
トラボンもこの地域の樽について述べていました。
ユネスコサイト(英語) http://whc.unesco.org/en/list/1390/
1)バローロ村のあるランガ地区 La Langa del Barolo
バローロはトリノの南 72km
世界的に有名な赤ワインバローロ用の葡萄ネッビオーロ種を主に栽培しています。バローロワインの生
産者も多く、その中には、サヴォイア王家ゆかりのフォンターナフレッダやバローロの名家ファッレッ
ティ家など、この地のワイン造り発展に寄与した業者も多くいます。
バローロ Barolo、カスティリオーネ・ファッレット Castiglione Falletto、セッラルンガ・ダルバ Serralunga
d’Alba の中世集落には今も立派な城が建っています。
2) グリンザーネ・カヴール城 Il Castello di Grinzane Cavour
トリノの南東 74km
後に 19 世紀イタリア王国初代首相をつとめたカミッロ・ベンソ・カヴール伯爵の居城。ここはピエモ
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イタリア政府観光局(ENIT)
〒108-8302 東京都港区三田 2-5-4(イタリア大使館内)
Tel. 03 3451-2721
ンテ赤ワインの技術改良のための初の実験的取り組みがされてきた場所。今
や城と周辺の丘陵地は、ランゲ・ロエロ・モンフェラートワイン事業施行地
域のワイン文化や歴史を知る上で代表的な場所ともなっており、カヴール城
内部は、
ワイン展示場及び博物館もあり、また様々な催しも行われています。
3) バルバレスコ村の丘陵地 Le Colline del Barbaresco
トリノの南東 57km、アスティの南西 28km
バローロ同様に世界的に有名な、長期熟成赤ワイン、バルバレスコ用のネッ
ビオーロ種を栽培する葡萄畑が広がります。中世の塔が象徴的なバルバレス
グリンザーネ・カヴール城
コ村やネイヴェ Neive 村などの中世集落や周辺の美しい丘陵地帯には、多
くのワイナリーやワイン展示場があります。
4)ニッツァ・モンフェッラートとバルベーラ Nizza Monferrrato e il Barbera
トリノの南東 82km、アスティの南東 28km ジェノヴァの北西 106km
DOCG バルベーラ・ダスティ地域内にあるニッツァ周辺にはバルベーラ種の
葡萄畑が広がり、ピエモンテでも有名な赤ワインの生産地。ベルサーノ・ワ
イン博物館ではワイン栽培作業・文化、農民の知恵を伝える数々の展示物が
あります。ニッツァ・モンフェッラートはバルベーラの都ともいえる街であ
り、伝統商業により強い結びつきを持った中世居住圏として稀な一例ともな
っています。
5) カネッリ村と アスティ・スプマンテ Canelli e l’Asti Spumante
トリノの南東 92km、アスティの南 29km
ニッツァ
DOCG アスティ地域内にあるカネッリでは主に白マスカットを栽培し、スパ
ークリングワイン・アスティ Asti を生産。海外への輸出量も多い。市街地はランゲ・ロエロ・モンフェ
ッラート地域の伝統的なスプマンテ事業施行地域として 19 世紀半ばから活動を始めていました。スプマ
ンテ製造には、通称“地下大聖堂 cattedrali sotteranee”と呼ばれる壮大なスペースが地下に存在し、今
回のユネスコ登録では建築学的に重要な位置を占めている点のひとつです。また中世集落カロッソ
Calosso にはクルティン crutin とよばれるこの地独特の家庭貯蔵建物を利用したワインセラーがありま
す。
6) モンフェッラートの“インフェルノット”Il Monferrato degli Infernot
トリノの東 85km、アレッサンドリアの南西 24km
“インフェルノット“とはバッソ・モンフェッラート地域特有の地質層の岩
を掘った地下ワインセラーのことで、このエリアに普及していることが特徴。
まさに庶民の知恵の結晶でもあり、石材の採掘場がある小高い山に点在する
集落がこのエリアに含まれています。バルベーラ・デル・モンフェッラート
DOCG ワイン用のバルベーラ種葡萄畑やピエモンテ種のその他の葡萄畑と
も接しています。
インフェルノット
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イタリア政府観光局(ENIT)
〒108-8302 東京都港区三田 2-5-4(イタリア大使館内)
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地理上イタリア半島内にある下記2つの独立国の世界遺産もイタリアでご覧いただけます。
■.ヴァティカン市国 La citta’ del Vaticano
登録年:1984
所在地: ヴァティカン市国(ローマ市内)
ローマ市内の一角にあるが、ヴァティカン市国は 1929 年より独立国
家となっている。 いうまでもなくローマ法王庁のあるキリスト教の
聖地であり、その小さな領土内には芸術的・建築的最高傑作の数々が
集まっている。市国の表広間ともいえるサン・ピエトロ広場をはじめ、サン・ピエトロ大聖堂はルネッ
サンス期の巨匠ブラマンテ、ラファエロ、ミケランジェロらの芸術作品が結集した世界最大の宗教建築
物である。 ヴァティカン博物館内ではシスティーナ礼拝堂のミケランジェロの壁画・天井画をはじめ、
歴代の法王による膨大な芸術コレクションを鑑賞できる。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/28
■.サン・マリノ歴史地区とティターノ山
Centro Storico di San Marino e il Monte Titano
登録年:2008
所在地:サン・マリノ(サン・マリノ共和国 Repubblica di San Marino)
ボローニャの南東 135km リミニの南西 22km。
ヴァティカン市国と並び、イタリア内に位置する独立国家サン・マリノ共和国。
13 世紀に共和国を設立し、自由共和国としての政治体制を中世から今に継続している。首都サン・マリ
ノの歴史地区を含む 55 ヘクタールの範囲が世界遺産に登録された。サン・マリノ歴史地区には要塞の塔、
城壁、門、防御塁、19 世紀の新古典様式の聖堂や政庁、14~16 世紀の修道院、18 世紀のティターノ劇
場等がある。今も市民が居住する歴史地区は国の機能が集中する政治中枢でもあり、せり立つティター
ノ山上に位置することから、産業発展による今日の都市化の影響を受けず中世の街並みが保存されてい
る。
ユネスコサイト:http://whc.unesco.org/en/list/1245
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