資料集

資料集
Reference Data
労働安全衛生法による
ドラフトチャンバー性能基準および設置基準
374
労働安全衛生法関係規制物質の管理濃度
376
化学物質有害性情報通知制度
376
有害物質の許容濃度
377
消防法
378
下水道法
381
水質汚濁防止法
382
高圧ガス保安法概要
386
大気汚染防止法
388
ドラフトチャンバーの設置について
392
クリーンルームの用途と清浄度
394
バイオハザード対策とは
395
ドラフトチャンバーの排気ファン選定書
396
使用材質の耐薬品性一覧
398
Reference Data
労働安全衛生法によるドラフトチャンバー性能基準および設置基準
有機溶剤中毒予防規則
局所排気装置の設置について
別表第 6 の 2
別表第 6 の 2 に掲げる有機溶剤を扱う場所には局所排
1
アセトン
気装置の設置が必要。
2
イソブチルアルコール
局所排気装置のフードについて
3
イソプロピルアルコール
1
有機溶剤の蒸気の発散源ごとに設けられているこ
と。
(要約)
有機溶剤〔第 6 条,第 21 条,第 22 条関係〕
4
イソペンチルアルコール(別名イソアミルアルコール)
5
エチルエーテル
2
外付け式のフードは,有機溶剤の蒸気の発散源に
できるだけ近い位置に設けられていること。
作業方法,有機溶剤の蒸気の発散状況および有機
6
エチレングリコールモノエチルエーテル(別名セロソルブ)
3
7
エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(別名セロソルブアセテート)
溶剤の蒸気の比重等からみて,当該有機溶剤の蒸
気を吸引するのに適した型式および大きさのもの
8
エチレングリコールモノ - ノルマル - ブチルエーテル(別名ブチルセロソルブ)
9
エチレングリコールモノメチルエーテル(別名メチルセロソルブ)
10
オルト - ジクロルベンゼン
さができるだけ短く,ベンドの数ができるだけ少
11
キシレン
ないものとしなければならない。
12
クレゾール
排風機について
13
クロルベンゼン
局所排気装置の排風機については,当該局所排気装置
に空気清浄装置が設けられているときは,清浄後の空
気が通る位置に設けなければならない。ただし,吸引
された有機溶剤の蒸気等による爆発のおそれがなく,
かつファンの腐食のおそれがないときは,この限りで
14
クロロホルム
17 酢酸イソペンチル(別名酢酸イソアミル)
ない。
18
酢酸エチル
排気口について
19
酢酸ノルマル - ブチル
であること。
4 事業者は,局所排気装置のダクトについては,長
15
酢酸イソブチル
16
酢酸イソプロピル
排気管等の排気口を直接外気に向かって開放しなけれ
20
酢酸ノルマル - プロピル
ばならない。
空気清浄装置を設けていない局所排気装置若しくは
プッシュプル型換気装置(屋内作業場に設けるものに
限る)または第 12 条第 1 号の排気管等の排気口の高
さを屋根から1.5メートル以上としなければならない。
ただし,当該排気口から排出される有機溶剤の濃度が
厚生労働大臣が定める濃度に満たない場合は,この限
りでない。
21
酢酸ノルマル - ペンチル(別名酢酸ノルマル - アミル)
局所排気装置の性能について
囲い式フードの場合 制御風速 0.4m/s を出しうる能
力を有するものでなければならない。
22 酢酸メチル
23
四塩化炭素
24
シクロヘキサノール
25
シクロヘキサノン
26
1・4- ジオキサン
27
1・2- ジクロルエタン(別名二塩化エチレン)
28
1・2- ジクロルエチレン(別名二塩化アセチレン)
29
ジクロルメタン(別名二塩化メチレン)
30
N・N- ジメチルホルムアミド
31
スチレン
資料集
32
1・1・2・2- テトラクロルエタン(別名四塩化アセチレン)
33
テトラクロルエチレン(別名パークロルエチレン)
34
テトラヒドロフラン
35
1・1・1- トリクロルエタン
36
トリクロルエチレン
37
トルエン
38
二硫化炭素
39
ノルマルヘキサン
40
1- ブタノール
41
2- ブタノール
42
メタノール
43
メチルイソブチルケトン
44
メチルエチルケトン
45
メチルシクロヘキサノール
46
メチルシクロヘキサノン
47
メチル - ノルマル - ブチルケトン
48
ガソリン
49
コールタールナフサ(ソルベントナフサを含む)
50
石油エーテル
51 石油ナフサ
374
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52
石油ベンジン
53
テレビン油
54
ミネラルスピリット(ミネラルシンナー,ペトロリウムスピリット,ホワイト
スピリットおよびミネラルターペンを含む)
55
前各号に掲げる物のみから成る混合物
特定化学物質障害予防規則
局所排気装置の設置について
別表第 3 に掲げる特定化学物質を扱う場所には局所排
気装置および排ガス処理装置,
除塵装置の設置が必要。
局所排気装置のフードについて
1
フードは,第 1 類物質または第 2 類物質のガス,
蒸気又は粉じんの発散源ごとに設けられ,かつ外
付け式またはレシーバ式のフードにあっては,当
該発散源にできるだけ近い位置に設けられている
こと。
2
ダクトは,長さができるだけ短く,ベンドの数が
できるだけ少なく,かつ適当な箇所に掃除口が設
別表第 3 特定化学物質〔第 6 条,第 9 条の 3,第 17 条,第 21 条,
第 22 条関係〕
1
1
2
3
4
5
6
7
8
けられている等掃除しやすい構造のものであるこ
と。
排風機について
2
3
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
16
17
18
19
20
21
22
23
除じん装置または排ガス処理装置を付設する局所
排気装置のファンは,除じんまたは排ガス処理を
した後の空気が通る位置に設けられていること。
ただし吸引されたガス,蒸気または粉じんによる
爆発のおそれがなく,かつファンの腐食のおそれ
がないときは,この限りでない。
排気口について
4
排気口は,屋外に設けられていること。
局所排気装置の性能について
5
厚生労働大臣が定める性能を有するものであるこ
と。
ガス状の場合 制御風速 0.5m/s,粒子状の場合
制御風速 1.0m/s を出しうる能力を有するもの
でなければならない。
第 1 類物質
ジクロルベンジジンおよびその塩
アルファ - ナフチルアミンおよびその塩
塩素化ビフェニル(別名 PCB)
オルト - トリジンおよびその塩
ジアニシジンおよびその塩
ベリリウムおよびその化合物
ベンゾトリクロリド
1 から 6 までに掲げる物をその重量の 1 パーセントを超えて含有し,または 7
に掲げる物をその重量の 0.5 パーセントを超えて含有する製剤その他の物(合
金にあっては,ベリリウムをその重量の 3 パーセントを超えて含有するものに
限る)
第 2 類物質
アクリルアミド
アクリロニトリル
アルキル水銀化合物(アルキル基がメチル基またはエチル基である物に限る)
エチレンイミン
エチレンオキシド
塩化ビニル
塩素
オーラミン
オルト - フタロジニトリル
カドミウムおよびその化合物
クロム酸およびその塩
クロロメチルメチルエーテル
五酸化バナジウム
コールタール
シアン化カリウム
シアン化水素
シアン化ナトリウム
3・3′- ジクロロ -4・4′- ジアミノジフェニルメタン
臭化メチル
重クロム酸およびその塩
水銀およびその無機化合物(硫化水銀を除く)
トリレンジイソシアネート
35
36
37
3
1
2
3
4
5
6
7
8
9
資料集
23 の 2 ニッケル化合物(24 に掲げる物を除き,粉状の物に限る)
24 ニッケルカルボニル
25 ニトログリコール
26 パラ - ジメチルアミノアゾベンゼン
27 パラ - ニトロクロルベンゼン
27 の 2 砒素及びその化合物(アルシン及び砒化ガリウムを除く)
28 弗(ふっ)化水素
29 ベータ - プロピオラクトン
30 ベンゼン
31 ペンタクロルフェノール(別名 PCP)およびそのナトリウム塩
31 の 2 ホルムアルデヒド
32 マゼンタ
33 マンガンおよびその化合物(塩基性酸化マンガンを除く)
34 沃(よう)化メチル
硫化水素
硫酸ジメチル
1 から 36 までに掲げる物を含有する製剤その他の物で,厚生労働省令で定め
るもの
第 3 類物質
アンモニア
一酸化炭素
塩化水素
硝酸
二酸化硫黄
フェノール
ホスゲン
硫酸
1 から 8 までに掲げる物を含有する製剤その他の物で,厚生労働省令で定める
もの
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375
Reference Data
労働安全衛生法関係規制物質の管理濃度
物の種類
1
土石,岩石,鉱物,金属または炭素粉塵
2 アクリルアミド
3 アクリロニトリル
管理濃度
物の種類
次の式により確定
E=3.0/0.19Q+1
E=管理濃度(mg/m3)
Q=当該粉じんの遊離ケイ酸含有率(%)
0.1mg/m3
2ppm
4 アルキル水銀化合物(アルキル基がメチル基また
はエチル基であるものに限る)
水銀として 0.01mg/m3
5 エチレンイミン
0.5ppm
6 エチレンオキシド
7 塩化ビニル
1ppm
2ppm
8
0.5ppm
塩素
9
塩素化ビフェニル(PCB)
0.01mg/m
37 イソプロピルアルコール
管理濃度
200ppm
38 イソペンチルアルコール(イソアミルアルコール) 100ppm
39 エチルエーテル
400ppm
40 エチレングリコールモノエチルエーテル(セロソルブ)5ppm
41 エチレングリコールモノエチルエーテルアセテート 5ppm
(セロソルブアセテート)
42 エチレングリコールモノーノルマルーブチルエーテ 25ppm
ル(ブチルセロソルブ)
43 エチレングリコールモノメチルエーテル(メチルセ 5ppm
ロソルブ)
3
44 オルトジクロルベンゼン
25ppm
45 キシレン
50ppm
46 クレゾール
5ppm
10 カドミウムとその化合物
カドミウムとして
0.05mg/m3
47 クロロベンゼン
48 クロロホルム
10ppm
3ppm
11 クロム酸とその塩
12 五酸化バナジウム
クロムとして 0.05mg/m3
バナジウムとして 0.03mg/m3
49
150ppm
13 コールタール
ベンゼン可溶性成分として
0.2mg/m3
14 シアン化カリウム
シアンとして 3mg/m3
15 シアン化水素
16 シアン化ナトリウム
3ppm
シアンとして 3mg/m3
3,3´- ジクロロ 4,4´- ジアミノジフェニルメタン 0.05mg/m3
臭化メチル
1ppm
17
18
19
重クロム酸とその塩
20
水銀とその無機化合物(硫化水銀を除く)
クロムとして 0.05mg/m
21 トリレンジイソシアネート
水銀として 0.025mg/m3
0.005ppm
22
23
ニッケル化合物(ニッケルカルボニルを除き,粉 ニッケルとして 0.1mg/m3
状の物に限る)
ニッケルカルボニル
0.001ppm
ニトログリコール
0.05ppm
24
パラニトロクロロベンゼン
21-2
0.6mg/m3
3
24-2 砒素及びその化合物(アルシン及び砒化ガリウムを除く)砒素として 0.03mg/m
25 フッ化水素
26 β- プロピオラクトン
0.5ppm
0.5ppm
27
ベリリウムとその化合物
ベリリウムとして 0.002mg/m3
ベンゼン
1ppm
28
29
ペンタクロルフェノール(PCP)とそのナトリウム塩 ペンタクロルフェノールとして
0.5mg/m3
29-2 ホルムアルデヒド
0.1ppm
30 マンガンとその化合物(塩基性酸化マンガンを除く)マンガンとして 0.2mg/m3
31
32
沃化メチル
硫化水素
2ppm
5ppm
33 硫酸ジメチル
33-2 石綿
0.1ppm
34
鉛として 0.05mg/m3
鉛とその化合物
35 アセトン
36 イソブチルアルコール
52
5μm以上の繊維として0.15本/cm3
500ppm
50ppm
酢酸エチル
100ppm
100ppm
200ppm
53 酢酸ノルマル -ブチル
54 酢酸ノルマル - プロピル
150ppm
200ppm
55 酢酸ノルマル - ペンチル(酢酸ノルマル - アミル)
100ppm
56
3
酢酸イソブチル
50 酢酸イソプロピル
51 酢酸イソペンチル(酢酸イソアミル)
酢酸メチル
57 四塩化炭素
58 シクロヘキサノール
200ppm
5pm
25ppm
59 シクロヘキサン
20ppm
60 1,4- ジオキサン
10ppm
61 1,2- ジクロルエタン(二塩化エチレン)
62 1,2- ジクロルエチレン(二塩化アセチレン)
63 ジクロルメタン(二酸化メチレン)
10ppm
150ppm
50ppm
64 N,N- ジメチルホルムアミド
10ppm
65 スチレン
20ppm
66 1,1,2,2- テトラクロルエタン(四塩化アセチレン) 1ppm
67
68
69
70
71
テトラクロルエチレン(パークロルエチレン)
テトラヒドロフラン
1,1,1-トリクロルエタン
トリクロルエチレン
トルエン
50ppm
50ppm
200pm
10ppm
20ppm
72 二硫化炭素
73 ノルマルヘキサン
1ppm
40ppm
74 1- ブタノール
75 2-ブタノール
25ppm
100ppm
76 メタノール
77 メチルイソブチルケトン
200ppm
50ppm
78 メチルエチルケトン
79 メチルシクロヘキサノール
80 メチルシクロヘキサノン
20ppm
50ppm
50ppm
81 メチル -ノルマル - ブチルケトン
5ppm
Reference Data
化学物質有害性情報通知制度(MSDS 制度)
資料集
改正労働安全衛生法(MSDS 関係)と政令・省令との対照
労働安全衛生法(抄)
[第 57 条の 2]
労働者に健康障害を生ずるおそれのある物で政令[1]に定めるもの又は第 56 条
第 1 項の物(以下この条において「通知対象物」という。)を譲渡し,又は提供す
る者は,文書の交付その他労働省令[2]で定める方法により通知対象物に関する次
の事項(前条 2 項に規定する者にあっては,同項に規定する事項を除く。)を譲渡
し,又は提供する相手方に通知しなければならない。ただし,主として一般消費者
の生活の用に供される製品として最知対象物を譲渡し,又は提供する場合について
は,この限りではない。
1 名称
2 成分及び含有量
3 物理的及び化学的性質
4 人体に及ぼす影響
5 貯蔵又は取扱い上の注意
6 流出その他の事故が発生した場合において講ずべき応急の措置
7 前各号に掲げるもののほか,労働省令[3]で定める事項
(1)「政令」により規定された事項
譲渡・提供先に MSDS などによる情報の通知を行う対象となる物質は政令([1]部)
で定められている。
(2)「労働省令」により規定された事項
a. 第 57 条の 2 第 1 項および第 2 項の,情報の通知に関する方法([2]部)としては,
通常の文書の交付による方法以外にも,電子化の進展に対応すべく通知対象物を譲渡
または提供する相手方が承諾した場合においては,フロッピーディスクなど磁気媒体
の交付,電子メールによる提供などによることも可能である。
b. 第 57 条の 2 第 1 項の 1 号から 6 号に定める事項以外に通知すべき事項(
[3]部)
としては,同項の規定に基づく通知を行う者の氏名(法人にあっては,その名称)お
よび住所である。
c. 第 57 条の 2 第 1 項および第 2 項の規定する通知([4]部)について,
① 同一の者に対し,同一物質を継続的にまたは反復して譲渡,または提供する場
376
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2 通知対象物を譲渡し,又は提供する者は,前項の規定により通知した事項に変
更を行う必要が生じたときは,文書の交付その他労働省令[2]で定める方法により,
変更後の同項各号の事項を,速やかに,譲渡し,又は提供した相手方に通知するよ
う努めなければならない。
3 前 2 項に定めるもののほか,前 2 項の通知に関し必要な事項は,労働省令[4]
で定める。
[第 101 条]
事業者は,この法律及びこれに基づく命令の要旨を常時各作業場の見やすい場所
に掲示し,又は備え付けることその他の労働省令[5]で定める方法により,労働者
に周知させなければならない。
2 事業者は第 57 条の 2 第 1 項又は第 2 項の規定により通知された事項を,化学
物質,化学物質を含有する製剤その他の物で当該通知された事項に係るものを取り
扱う各作業場の見やすい場所に常時掲示し,又は備え付けることその他の労働省
令[5]で定める方法により,当該物を取り扱う労働者に周知させなければならない。
合は,一度通知を行えば同一の内容の通知を再度行う必要はない。
本通知は,当該通知物質の譲渡または提供を行うより前,またはそれと同時に
行わなければならない。
③ 本通知に係る通知事項のうち,成分の含有量については 10% ごとの範囲で記載
することもできる。
d. 第 57 条の 2 第 1 項および第 2 項の規定により通知された事項を周知する方法([5]
部)としては,常時当該作業場の見やすい場所に掲示し,または備え付けることのほか,
書面を労働者へ交付すること,または,磁気テープ,磁気ディスクその他これらに準
ずる物に記録し,かつ,労働者が当該記録の内容を常時確認できる機器を設置するこ
とによることができる。
②
参考図書:『研究・実験施設の安全設計ガイドライン』社団法人日本建築学会編,
2001 年 1 版 1 刷発行
Reference Data
有害物質の許容濃度
ここに述べる有害物質の許容濃度は,職場における労働者の健康障害を予防するための手引きに用いられることを目的として,日本産業衛生学会が勧告
されているものです。
No.
物質名
1 アクリルアミド
2 アクリロニトリル
3 アセトン
4 アンモニア
5 イソブチルアルコール
6 イソプロピルアルコール
7 イソペンチルアルコール
8 一酸化炭素
9 エチルエーテル
化学式
14 塩化ビニル
15 塩化水素
16 塩素
17 黄リン
20 キシレン
21 クレゾール
22 クロム酸およびその塩
23 クロロベンゼン
24 クロロホルム
クロロメチル
25
メチルエーテル
26 五酸化バナジウム
27 酢酸イソペンチル
経皮 発がん
吸収 分類
-
0.1
○
2A
CH2 = CHCN
CH3COCH3
2
200
4.3
470
○
2Aψ,#
NH3
(CH3)
2CHCH2OH
25
50
17
150
No.
物質名
3,1- ジクロロ -4,4- ジアミノ
ジフェニルメタン
43 O- ジクロロベンゼン
42
44 ジクロロメタン
45 N,N- ジメチルホルムアミド
○
2B
(CH3)2NCHO
10
30
○
1
2
3.89
5.2
○
CO
(C2H5)2O
C2H5N
50
57
-
0.025
400
0.5
1200
0.88
C6H5CH = CH2
20
85
50 1,1,2,2- テトラクロロエタン
Cl2CHCHCl2
1
6.9
51 テトラクロロエチレン
Cl2C = CCl2
CH3OCH2CH2OH
5
18
5
27
5
16
a
2.5
HCl
Cl2
5*
0.5*
7.5*
1.5*
100b
0.1
300b
Cd
-
0.05
C6H4(CH3)2
50
217
C6H4CH3(OH)
Cr
5
-
22
0.5
C6H5Cl
10
46
CHCl3
3
14.7
CH3OCH2Cl
52 テトラヒドロフラン
○
53 テレビン油
54 1,1,1-トリクロロエタン
55 トリクロロエチレン
○
a
CH2 = CHCl
P4
6.5
○
56 トリレンジイソシアネート
1
ψ
57 トルエン
58 二酸化硫黄
59 ニッケルカルボニル
60 ニトログリコール
1ψ
○
○
2B
2A
数値なし
61 p- ニトロクロロベンゼン
62 フェノール
C4H8O
(検討中)
200
590
50
280
1100
Cl3CCH3
200
Cl2C = CHCl
25
135
C6H3CH3(NCO)2
C6H5CH3
0.005
50
0.035
188
SO2
Ni(CO)4
(検討中)
0.001
0.007
O2NOCH2CH2ONO2
C6H4ClNO2
0.05
0.1
0.31
0.64
2B
○
○
○
2B
2B
2B
○
○
○
C6H5OH
5
19
○
63 1-ブタノール
CH3CH2CH2CH2OH
50*
150*
○
64 2-ブタノール
65 フッ化水素
CH3CH(OH)CH2CH3
HF
100
3*
300
2.5*
66 n- ヘキサン
CH3(CH2)4CH3
40
-
140
0.002
○
Be
C6H6
0.1
0.3
○
C6Cl5OH
-
0.5
○
70 ホスゲン
71 ホルムアルデヒド
COCl2
HCHO
0.1
0.2*
0.4
0.24*
Mn
CH3OH
-
0.2
200
260
50
200
67 ベリリウムおよびその塩
68 ベンゼン
69
ペンタクロロフェノール
およびそのナトリウム塩
720
29 酢酸ブチル
CH3COO(CH2)3CH3
100
475
30 酢酸プロピル
CH3COO(CH2)2CH3
CH2COOC5H11
200
830
72 マンガンおよびその化合物
73 メタノール
50
266.3
74 メチルイソブチルケトン
CH3COOCH3
KCN
200
-
610
5*
○
76 メチルシクロヘキサノール
NaCN
HCN
CCl4
5
5
5*
5.5
31
○
○
○
2B
78 メチルブチルケトン
79 硫化水素
C4H8O2
C6H11OH
10
36
○
2B
25
102
C6H10O
25
100
ClCH2CH2Cl
ClCH = CHCl
10
150
40
590
[注]
150
170
HNO3
Hg
530
40 1,2- ジクロロエタン
25
50
CH3Br
200
41 1,2- ジクロロエチレン
C6H4Cl2
CH2Cl2
46 臭化メチル
28 酢酸エチル
39 シクロヘキサノン
2Aψ,#
47 硝酸
48 水銀およびその無機化合物
49 スチレン
0.05
37 1,4- ジオキサン
○
360
-
38 シクロヘキサノール
0.005
980*
100
34 シアン化ナトリウム
35 シアン化水素
36 四塩化炭素
-
100
○
経皮 発がん
吸収 分類
CH2(C6H3NH2Cl)2
400*
V2O5
32 酢酸メチル
33 シアン化カリウム
許容濃度
ppm
mg/m3
CH3CH
(OH)
CH3
CH3COO(CH2)2CH(CH3)2
CH3COOC2H5
31 酢酸ペンチル
化学式
(CH3)2CHCH2CH2OH
18 ガソリン
19 カドミウムおよびその化合物
mg/m3
CH2 = CHCONH2
10 エチレンイミン
エチレングリコール
C2H5OCH2CH2OH
11
モノエチルエーテル
エチレングリコール
C2H5OCH2CH2OCOCH3
12
モノエチルエーテルアセテート
エチレングリコール
13
モノメチルエーテル
許容濃度
ppm
75 メチルエチルケトン
77 メチルシクロヘキサノン
80 硫酸
81 硫酸ジメチル
2Aψ,#
1
○
CH3COCH2CH(CH3)2
C2H5COCH3
200
590
CH3C6H10OH
50
230
CH3C6H9O
CH3CO(CH2)3CH3
H2S
H2SO4
50
230
○
5
5
20
7
○
-
1*
(CH3)2SO4
0.1
0.52
(検討中)
○
2Aψ,#
2B
許容濃度について
経皮吸収
許容濃度とは,労働者が1日8時間,週間 40 時間程度,肉体的に激しくない労働強度
で有害物質に曝露される場合に,当該有害物質の平均曝露濃度がこの数値以下であれ
ば,ほとんどすべての労働者に健康上の悪い影響が見られないと判断される濃度であ
る。曝露時間が短い,あるいは労働強度が弱い場合でも,許容濃度を超える曝露は避
けるべきである。なお,曝露濃度とは,呼吸保護具を装着していない状態で,労働者
が作業中に吸入するであろう空気中の当該物質の濃度である。労働時間が,作業内容,
作業場所,あるいは曝露の程度に従って,いくつかの部分に分割され,それぞれの部
分における平均曝露濃度あるいはその推定値がわかっている場合には,それらに時間
の重みをかけた平均値をもって,全体の平均曝露濃度あるいはその推定値とすること
ができる。
最大許容濃度とは,作業中のどの時間をとっても曝露濃度がこの数値以下であれば,
ほとんどすべての労働者に健康上の悪い影響が見られないと判断される濃度である。
一部の物質の許容濃度を最大許容濃度として勧告する理由は,その物質の毒性が,短
時間で発現する刺激,中枢神経抑制等の生体影響を主とするためである。最大許容濃
度を超える瞬間的な曝露があるかどうかを判断するための測定は,厳密には非常に困
難である。実際には最大曝露濃度を含むと考えられる5分程度までの短時間の測定に
よって得られる最大の値を考えればよい。
経皮吸収欄に○をつけてある物質は,皮膚と接触することにより,経皮的に吸収され
る量が全身への健康影響または吸収量からみて無視できない程度に達することがある
と考えられる物質である。許容濃度は,経皮吸収がないことを前提として提案されて
いる数値であることに注意する。
資料集
1. ppm の単位表示における気体容積は,25℃,1 気圧におけるものとする。ppm から mg/m3 への換算は,3 桁を計算し四捨五入した。
2. 記号の説明
* … 最大許容濃度。常時この濃度以下に保つこと。
ψ … 発がん以外の健康影響を指標として許容濃度が示されている物質。
a … 暫定的に 2.5ppm とするが,できる限り検出可能限界以下に保つよう努めるべきこと。
b … ガソリンについては,300mg/m3 を許容濃度とし,mg/m3 から ppm への換算はガソリンの平均分子量を 72.5 と仮定して行った。
# … 暫定値
発がん分類
「第1群」はヒトに対して発がん性があると判断できる物質である。この群に分類され
る物質は,疫学研究からの十分な証拠がある。
「第2群」はヒトに対しておそらく発がん性があると判断できる物質である。「第2群A」
に分類される物質は,証拠が比較的十分な物質で,疫学研究からの証拠が限定的であ
るが,動物実験からの証拠が十分である。「第2群B」に分類される物質は,証拠が比
較的十分でない物質,すなわち,疫学研究からの証拠が限定的であり,動物実験から
の証拠が十分でない。または,疫学研究からの証拠はないが,動物実験からの証拠が
十分である。
参考文献:日本産業衛生学会 「許容濃度等の勧告(2008 年度)」
http://www.shimadzu-rika.co.jp/
377
Reference Data
消防法
(抜粋)
危険物は法律で定める指定数量以上を貯蔵していると消防法により規制
おいて「市町村長等」という。)は,同項の規定による許可の申請が
されます。指定数量未満の場合でも市町村条例により規制されます ( 消防
あった場合において,その製造所,貯蔵所又は取扱所の位置,構造及
庁から火災予防条例の例として示されており概ね指定数量の 1/5 以上は
び設備が前条第 4 項の技術上の基準に適合し,かつ,当該製造所,貯
届出の必要ありとなっております ) ので各々の自治体への確認をしてくだ
さい。以下に指定数量等,少量危険物の取り扱いに関する法律を抜粋し
蔵所又は取扱所においてする危険物の貯蔵又は取扱いが公共の安全の
維持又は災害の発生の防止に支障を及ぼすおそれがないものであると
きは,許可を与えなければならない。
て記載しておりますので参考にしてください。
5
第 1 項の規定による許可を受けた者は,製造所,貯蔵所若しくは取扱
所を設置したとき又は製造所,貯蔵所若しくは取扱所の位置,構造若
しくは設備を変更したときは,当該製造所,貯蔵所又は取扱所につき
消防法
第2章
市町村長等が行う完成検査を受け,これらが前条第 4 項の技術上の基
火災の予防
準に適合していると認められた後でなければ,これを使用してはなら
指定数量未満の危険物を取扱う場合
ない。ただし,製造所,貯蔵所又は取扱所の位置,構造又は設備を変
更する場合において,当該製造所,貯蔵所又は取扱所のうち当該変更
第 9 条の 4
の工事に係る部分以外の部分の全部又は一部について市町村長等の承
危険物についてその危険性を勘案して政令で定める数量(以下「指定数量」
認を受けたときは,完成検査を受ける前においても,仮に,当該承認
を受けた部分を使用することができる。
という。
)未満の危険物及びわら製品,木毛その他の物品で火災が発生し
た場合にその拡大が速やかであり,又は消火の活動が著しく困難となる
ものとして政令で定めるもの(以下「指定可燃物」という。
)その他指定
可燃物に類する物品の貯蔵及び取扱いの技術上の基準は,市町村条例で
これを定める。
2 指定数量未満の危険物及び指定可燃物その他指定可燃物に類する物品
を貯蔵し,又は取り扱う場所の位置,構造及び設備の技術上の基準(第
17 条第 1 項の消防用設備等の技術上の基準を除く。)は,市町村条例
で定める。
第3章
危険物
指定数量以上の危険物を取扱う場合
第 10 条
指定数量以上の危険物は,貯蔵所(車両に固定されたタンクにおいて危
険物を貯蔵し,又は取り扱う貯蔵所(以下「移動タンク貯蔵所」という。)
を含む。以下同じ。
)以外の場所でこれを貯蔵し,又は製造所,貯蔵所及
び取扱所以外の場所でこれを取り扱ってはならない。ただし,所轄消防
長又は消防署長の承認を受けて指定数量以上の危険物を,10 日以内の期
間,仮に貯蔵し,又は取り扱う場合は,この限りでない。
2 別表第1に掲げる品名
(第11条の4第 1項において単に
「品名」という。)
又は指定数量を異にする 2 以上の危険物を同一の場所で貯蔵し,又は
取り扱う場合において,当該貯蔵又は取扱いに係るそれぞれの危険物
の数量を当該危険物の指定数量で除し,その商の和が 1 以上となると
きは,当該場所は,指定数量以上の危険物を貯蔵し,又は取り扱って
いるものとみなす。
3
製造所,貯蔵所又は取扱所においてする危険物の貯蔵又は取扱は,政
令で定める技術上の基準に従ってこれをしなければならない。
4
製造所,貯蔵所及び取扱所の位置,構造及び設備の技術上の基準は,
政令でこれを定める。
資料集
危険物の取扱所を設置する場合
第 11 条
製造所,貯蔵所又は取扱所を設置しようとする者は,政令で定めるとこ
ろにより,製造所,貯蔵所又は取扱所ごとに,次の各号に掲げる製造所,
貯蔵所又は取扱所の区分に応じ,当該各号に定める者の許可を受 けなけ
ればならない。製造所,貯蔵所又は取扱所の位置構造又は設備を変更し
ようとする者も,同様とする。
1.消防本部及び消防署を置く市町村(次号及び第 3 号において「消防
本部等所在市町村」という。)の区域に設置される製造所,貯蔵所
又は取扱所(配管によって危険物の移送の取扱いを行うもので政令
で定めるもの(以下「移送取扱所」という。)を除く。
)
当該市町村長
2.消防本部等所在市町村以外の市町村の区域に設置される製造所,貯
蔵所又は取扱所(移送取扱所を除く。)
当該区域を管轄する都道府県知事
3.1 の消防本部等所在市町村の区域のみに設置される移送取扱所
当該市町村長
4.前号の移送取扱所以外の移送取扱所
2
378
当該移送取扱所が設置される区域を管轄する都道府県知事(2 以上
の都道府県の区域にわたって設置されるものについては,総務大臣)
前項各号に掲げる製造所,貯蔵所又は取扱所の区分に応じ当該各号に
定める市町村長,都道府県知事又は総務大臣(以下この章及び次章に
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指定数量未満であっても指定数量以上になる場合
第 11 条の 4
製造所,貯蔵所又は取扱所の位置,構造又は設備を変更しないで,当該
製造所,貯蔵所又は取扱所において貯蔵し,又は取り扱う危険物の品名,
数量又は指定数量の倍数(当該製造所,貯蔵所又は取扱所において貯蔵し,
又は取り扱う危険物の数量を当該危険物の指定数量で除して得た値(品
名又は指定数量を異にする 2 以上の危険物を貯蔵し,又は取り扱う場合
には,当該貯蔵又は取扱いに係るそれぞれの危険物の数量を当該危険物
の指定数量で除して得た値の和)をいう。)を変更しようとする者は,変
更しようとする日の 10 日前までに,その旨を市町村長等に届け出なけれ
ばならない。
2 前項の場合において,別表第 1 の品名欄に掲げる物品のうち同表第 1
類の項第 11 号,第 2 類の項第 8 号,第 3 類の項第 12 号,第 5 類の項
第 11 号又は第 6 類の項第 5 号の危険物は,当該物品に含有されてい
3
る当該品名欄の物品が異なるときは,それぞれ異なる品名の危険物と
みなす。
第 11 条第 7 項の規定は,同項に規定する製造所,貯蔵所又は取扱所
につき第 1 項の届出があった場合について準用する。
危険物の定義(別表第 1)
類別
性質
品名
1.塩素酸塩類
2.過塩素酸塩類
3.無機過酸化物
4.亜塩素酸塩類
5.臭素酸塩類
第1類
酸化性固体
6.硝酸塩類
7.よう素酸塩類
8.過マンガン酸塩類
9.重クロム酸塩類
10.その他のもので政令で定めるもの
11.前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの
1.硫化りん
2.赤りん
3.硫黄
4.鉄粉
第2類
可燃性固体
5.金属粉
6.マグネシウム
7.その他のもので政令で定めるもの
8.前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの
9.引火性固体
1.カリウム
2.ナトリウム
3.アルキルアルミニウム
4.アルキルリチウム
5.黄りん
第3類
6.アルカリ金属(カリウム及びナトリウムを除く。
)
及びアルカリ土類金属
自然発火性物質及
び禁水性物質
7.有機金属化合物(アルキルアルミニウム及びア
ルキルリチウムを除く。)
8.金属の水素化物
9.金属のりん化物
10.カルシウム又はアルミニウムの炭化物
11.その他のもので政令で定めるもの
12.前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの
1.特殊引火物
2.第 1 石油類
3.アルコール類
第4類
引火性液体
4.第 2 石油類
5.第 3 石油類
6.第 4 石油類
7.動植物油類
1.有機過酸化物
2.硝酸エステル類
3.ニトロ化合物
4.ニトロソ化合物
5.アゾ化合物
第5類
自己反応性物質
6.ジアゾ化合物
8.ヒドロキシルアミン
9.ヒドロキシルアミン塩類
資料集
7.ヒドラジンの誘導体
備考
1.酸化性固体とは,固体(液体(1 気圧において,温度 20 度で液状であるもの又は
温度 20 度を超え 40 度以下の間にお いて液状となるものをいう。以下同じ。)又
は気体
(1 気圧において,温度 20 度で気体状であるものをいう。)以外のものをいう。
以下同じ。)であって,酸化力の潜在的な危険性を判断するための政令で定める試
験において政令で定める性状を示すもの又は衝撃に対する敏感性を判断するため
の政令で定める試験において政令で定める性状を示すものであることをいう。
2.可燃性固体とは,固体であって,火炎による着火の危険性を判断するための政令で
定める試験において政令で定める性状を示すもの又は引火の危険性を判断するた
めの政令で定める試験において引火性を示すものであることをいう。
3.鉄粉とは,鉄の粉をいい,粒度等を勘案して総務省令で定めるものを除く。
4.硫化りん,赤りん,
硫黄及び鉄粉は,備考第 2 号に規定する性状を示すものとみなす。
5.金属粉とは,アルカリ金属,アルカリ土類金属,鉄及びマグネシウム以外の金属の
粉をいい,粒度等を勘案して総務省令で定めるものを除く。
6.マグネシウム及び第 2 類の項第 8 号の物品のうちマグネシウムを含有するものに
あっては,形状等を勘案して総務省令で定めるものを除く。
7.引火性固体とは,固形アルコールその他 1 気圧において引火点が 40 度未満のもの
をいう。
8.自然発火性物質及び禁水性物質とは,固体又は液体であって,空気中での発火の危
険性を判断するための政令で定める試験において政令で定める性状を示すもの又
は水と接触して発火し,若しくは可燃性ガスを発生する危険性を判断するための政
令で定める試験において政令で定める性状を示すものであることをいう。
9.カリウム,ナトリウム,アルキルアルミニウム,アルキルリチウム及び黄りんは,
前号に規定する性状を示すものとみなす。
10.引火性液体とは,液体(第 3 石油類,第 4 石油類及び動植物油類にあっては,1
気圧において,温度 20 度で液状であるものに限る。)であって,引火の危険性を
判断するための政令で定める試験において引火性を示すものであることをいう。
11.特殊引火物とは,ジエチルエーテル,二硫化炭素その他 1 気圧において,発火点
が 100 度以下のもの又は引火点が零下 20 度以下で沸点が 40 度以下のものをい
う。
12.第 1 石油類とは,アセトン,ガソリンその他 1 気圧において引火点が 21 度未満
のものをいう。
13.アルコール類とは,1 分子を構成する炭素の原子の数が 1 個から 3 個までの飽和
1 価アルコール(変性アルコールを含む。)をいい,組成等を勘案して総務省令で
定めるものを除く。
14.第 2 石油類とは,灯油,軽油その他 1 気圧において引火点が 21 度以上 70 度未
満のものをいい,塗料類その他の物品であって,組成等を勘案して総務省令で定
めるものを除く。
15.第 3 石油類とは,重油,クレオソート油その他 1 気圧において引火点が 70 度以
上 200 度未満のものをいい,塗料類その他の物品であって,組成を勘案して総務
省令で定めるものを除く。
16.第 4 石油類とは,ギヤー油,シリンダー油その他 1 気圧において引火点が 200
度以上 250 度未満のものをいい,塗料類その他の物品であつて,組成を勘案して
総務省令で定めるものを除く。
17.動植物油類とは,動物の脂肉等又は植物の種子若しくは果肉から抽出したもので
あって,1 気圧において引火点が 250 度未満のものをいい,総務省令で定めると
ころにより貯蔵保管されているものを除く。
18.自己反応性物質とは,固体又は液体であって,爆発の危険性を判断するための政
令で定める試験において政令で定める性状を示すもの又は加熱分解の激しさを判
断するための政令で定める試験において政令で定める性状を示すものであること
をいう。
19.第 5 類の項第 11 号の物品にあつては,有機過酸化物を含有するもののうち不活
性の固体を含有するもので,総務省令で定めるものを除く。
20.酸化性液体とは,液体であって,酸化力の潜在的な危険性を判断するための政令
で定める試験において政令で定める性状を示すものであることをいう。
21.この表の性質欄に掲げる性状の 2 以上を有する物品の属する品名は,総務省令で
定める。
10.その他のもので政令で定めるもの
11.前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの
1.過塩素酸
2.過酸化水素
第6類
酸化性液体
3.硝酸
4.その他のもので政令で定めるもの
5.前各号に掲げるもののいずれかを含有するもの
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379
Reference Data
消防法
(抜粋)つづき
危険物の指定数量
危険物の規制に関する規則
危険物の規制に関する政令
第 1 条の 11
法第 9 条の 4 の政令で定める数量(以下「指定数量」という。)は,別表
第 3 の類別欄に掲げる類,同表の品名欄に掲げる品名及び同表の性質欄
に掲げる性状に応じ,それぞれ同表の指定数量欄に定める数量とする。
危険物の区分
第 39 条の 2
次条,第 43 条及び第 44 条において危険物は,危険等級Ⅰ,危険等級Ⅱ
及び危険等級Ⅲに区分する。
2 危険等級Ⅰの危険物は,次に掲げるものとする。
1 第 1 類の危険物のうち,令別表第 3 備考第 1 号の第 1 種酸化性固
別表第 3(第 1 条の 11 関係)
類別
第1類
指定数量
50kg
300kg
1000kg
第 2 類 硫化りん
100kg
赤りん
100kg
硫黄
100kg
第 1 種可燃性個体
100kg
鉄粉
500kg
第 2 種可燃性個体
500kg
引火性固体
1000kg
第 3 類 カリウム
10kg
ナトリウム
10kg
アルキルアルミニウム
10kg
アルキルリチウム
10kg
第 1 種自然発火性物質及び禁水性物質 10kg
黄りん
20kg
第 2 種自然発火性物質及び禁水性物質 50kg
第 3 種自然発火性物質及び禁水性物質 300kg
第 4 類 特殊引火物
50l
第 1 石油類
非水溶性液体
200l
水溶性液体
400l
アルコール類
400l
第 2 石油類
非水溶性液体
1000l
水溶性液体
2000l
第 3 石油類
非水溶性液体
2000l
水溶性液体
4000l
第 4 石油類
6000l
動植物油類
10000l
第5類
第 1 種自己反応性物質
10kg
第 2 種自己反応性物質
100kg
第6類
300kg
資料集
380
品名
体の性状を有するもの
2 第 3 類の危険物のうち,カリウム,ナトリウム,アルキルアルミ
性質
第 1 種酸化性個体
第 2 種酸化性個体
第 3 種酸化性個体
備考
1 第 1 種酸化性固体とは,粉粒状の物品にあっては次のイに掲げる性状を示すもの,
その他の物品にあっては次のイ及びロに掲げる性状を示すものであることをいう。
イ 臭素酸カリウムを標準物質とする第 1 条の 3 第 2 項の燃焼試験において同項
第 2 号の燃焼時間が同項第 1 号の燃焼時間と等しいか若しくはこれより短い
こと又 は塩素酸カリウムを標準物質とする同条第 6 項の落球式打撃感度試験
において試験物品と赤りんとの混合物の爆発する確率が 50 パーセント以上
であること。
ロ 第 1 条の 3 第 1 項に規定する大量燃焼試験において同条第 3 項第 2 号の燃焼
時間が同項第 1 号の燃焼時間と等しいか又はこれより短いこと及び同条第 7
項の鉄管試験において鉄管が完全に裂けること。
2 第 2 種酸化性固体とは,粉粒状の物品にあっては次のイに掲げる性状を示すもの,
その他の物品にあっては次のイ及びロに掲げる性状を示すもので,第 1 種酸化性
固体以外のものであることをいう。
イ 第 1 条の 3 第 1 項に規定する燃焼試験において同条第 2 項第 2 号の燃焼時間
が同項第 1 号の燃焼時間と等しか又はこれより短いこと及び同条第 5 項に規
定する落球式打撃感度試験において試験物品と赤りんとの混合物の爆発する
確率が 50 パーセント以上であること。
ロ 前号ロに掲げる性状
3 第 3 種酸化性固体とは,第 1 種酸化性固体又は第 2 種酸化性固体以外のものであ
ることをいう。
4 第 1 種可燃性固体とは,第 1 条の 4 第 2 項の小ガス炎着火試験において試験物品
が 3 秒以内に着火し,かつ,燃焼を継続するものであることをいう。
5 第 2 種可燃性固体とは,第 1 種可燃性固体以外のものであることをいう。
6 第 1 種自然発火性物質及び禁水性物質とは,第 1 条の 5 第 2 項の自然発火性試験
において試験物品が発火するもの又は同条第 5 項の水との反応性試験において発
生するガスが発火するものであることをいう。
7 第 2 種自然発火性物質及び禁水性物質とは,第 1 条の 5 第 2 項の自然発火性試験
において試験物品がろ紙を焦がすもの又は同条第 5 項の水との反応性試験におい
て発生するガスが着火するもので,第 1 種自然発火性物質及び禁水性物質以外の
ものであることをいう。
8 第 3 種自然発火性物質及び禁水性物質とは,第 1 種自然発火性物質及び禁水性物
質又は第 2 種自然発火性物質及び禁水性物質以外のものであることをいう。
9 非水溶性液体とは,水溶性液体以外のものであることをいう。
10 水溶性液体とは,1 気圧において,温度 20 度で同容量の純水と緩やかにかき混
ぜた場合に,流動がおさまった後も当該混合液が均一な外観を維持するものであ
ることをいう。
11 第 1 種自己反応性物質とは,孔径が 9 ミリメートルのオリフィス板を用いて行う
第 1 条の 7 第 5 項の圧力容器試験において破裂板が破裂するものであることをい
う。
12 第 2 種自己反応性物質とは,第 1 種自己反応性物質以外のものであることをいう。
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ニウム,アルキルリチウム,黄りん並びに令別表第 3 備考第 6 号
の第 1 種自然発火性物質及び禁水性物質の性状を有するもの
3
第 4 類の危険物のうち,特殊引火物
4 第 5 類の危険物のうち,第 1 種自己反応性物質の性状を有するも
5
の
第 6 類の危険物
3 危険等級Ⅱの危険物は,次に掲げるものとする。
1 第 1 類の危険物のうち,令別表第 3 備考第 2 号の第 2 種酸化性固
体の性状を有するもの
2 第 2 類の危険物のうち,硫化りん,赤りん,硫黄及び令別表第 3
備考第 4 号の第 1 種可燃性固体の性状を有するもの
3 第 3 類の危険物のうち,前項第 2 号に掲げる危険物以外のもの
4
4 第 4 類の危険物のうち,第 1 石油類及びアルコール類
5 第 5 類の危険物のうち,前項第 4 号に掲げる危険物以外のもの
危険等級Ⅲの危険物は,危険等級Ⅰの危険物及び危険等級Ⅱの危険物
以外の危険物とする。
危険物と混載を禁止される物品
第 46 条
令第 29 条第 6 号 の規定により,危険物と混載することができない物品は,
次のとおりとする。
1 別表第 4 において,混載を禁止されている危険物
2 高圧ガス保安法第 2 条 各号に掲げる高圧ガス(告示で定めるもの
2
を除く。)
前項第 1 号の規定は,第 43 条の 3 第 1 項第 5 号ただし書に規定する告
示で定めるところにより類を異にする危険物を収納した容器を積載す
る場合(当該類を異にする危険物を収納した 2 以上の容器を積載する
場合を含む。)には,適用しない。ただし,当該容器に収納された危
険物以外に別表第 4 において当該危険物のいずれかとの混載を禁止さ
れている危険物を混載する場合は,この限りでない。
別表第 4(第 46 条関係)
第1類
第1類
第2類
第3類
第4類
第5類
第6類
×
×
×
×
○
×
○
○
×
○
×
×
○
×
第2類
×
第3類
×
×
第4類
×
○
○
第5類
×
○
×
○
第6類
○
×
×
×
×
×
備考
1 ×印は,混載することを禁止する印である。
2 〇印は,混載にさしつかえない印である。
3 この表は,指定数量の 1 / 10 以下の危険物については,適用しない。
Reference Data
下水道法
(抜粋)
各都道府県では環境基本法が定められた河川その他公共の水域または海
域で政令で定められている要件に該当するものについては,下水道の整
備に関する総合的な基本計画を定めることになっております。(法第 1 条
の 2)
使用の開始等の届出
公共下水道を利用して下水を排出する場合,以下の条件に当てはまる設
置者は公共下水道管理者へ特定施設の設置の届出が必要となります。(法
第 11 条の 2)
2.下水道
排水区域のうち排除された下水を終末処理場により処理することがで
きる地域で,第 9 条第 2 項において準用する同条第 1 項の規定により
公示された区域をいう。
条の ︵特定施設の設置等の届出︶
8.処理区域
第
公共下水道により下水を排除することができる地域で,第 9 条第 1 項
の規定により公示された区域をいう。
条︵定義︶
7.排水区域
第
下水を最終的に処理して河川その他の公共の水域又は海域に放流す
るために下水道の施設として設けられる処理施設及びこれを補完する
施設をいう。
工場又は事業場から継続して下水を排除して公共下水道を使用する者は,当該
ところにより,次の各号に掲げる事項を公共下水道管理者に届け出なければな
3 らない。
届出
1.氏名又は名称及び住所並びに法人にあっては,その代表者の氏名
2.工場又は事業場の名称及び所在地
3.特定施設の種類
4.特定施設の構造
5.特定施設の使用の方法
6.特定施設から排出される汚水の処理の方法
7.公共下水道に排除される下水の量及び水質その他の国土交通省令で定める
事項
特定施設を設置しようとする者は,環境省令で定めるところにより,次の事項
を都道府県知事に届け出なければならない。
1.氏名又は名称及び住所並びに法人にあっては,その代表者の氏名
2.特定事業場の名称及び所在地
3.特定施設の種類
4.特定施設の構造
12
5.特定施設の使用の方法
6.大気基準適用施設にあっては発生ガス(大気基準適用施設において発生す
るガスをいう。 以下同じ。)
,水質排出基準(第 8 条第三項の規定により定
められる排出基準のうち,排出水に係るものを含む。)に係る特定施設(以
下「水質基準対象施設」という。)にあっては当該水質基準対象施設から
排出される汚水又は廃液の処理の方法
第 条
ダイオキシン類対策特別措置法
6.終末処理場
2 この法律において「特定施設」とは,工場又は事業場に設置される施設の
うち,製鋼の用に供する電気炉,廃棄物焼却炉その他の施設であって,ダイ
オキシン類を発生し及び大気中に排出し,又はこれを含む汚水若しくは廃液
を排出する施設で政令で定めるものをいう。
2
3 この法律において「排出ガス」とは,特定施設から大気中に排出される排
出物をいう。
4 この法律において「排出水」とは,
特定施設を設置する工場又は事業場(以
下「特定事業場」という。)から公共用水域(水質汚濁防止法(昭和 45
年法律第 138 号)第 2 条第 1 項に規定する公共用水域をいう。以下同じ。)
に排出される水をいう。
12 工場又は事業場に特定施設を設置しようとするときは,国土交通省令で定める
下水道法
5.都市下水路
ダイオキシン類対策特別措置法
4.流域下水道
下水を排除するために設けられる排水管,排水渠その他の排水施設
(かんがい排水施設を除く。)
,これに接続して下水を処理するために
設けられる処理施設(屎尿浄化槽を除く。)又はこれらの施設を補完
するために設けられるポンプ施設その他の施設の総体をいう。
主として市街地における下水を排除し,又は処理するために地方公共
団体が管理する下水道で,終末処理場を有するもの又は流域下水道に
接続するものであり,かつ,汚水を排除すべき排水施設の相当部分が
暗渠である構造のものをいう。
イ 専ら地方公共団体が管理する下水道により排除される下水を受け
て,これを排除し,及び処理するために地方公共団体が管理する
下水道で,2 以上の市町村の区域における下水を排除するもので
あり,かつ,終末処理場を有するもの。
ロ 公共下水道(終末処理場を有するものに限る。)により排除され
る雨水のみを受けて,これを河川その他の公共の水域又は海域
に放流するために地方公共団体が管理する下水道で,2 以上の市
町村の区域における雨水を排除するものであり,かつ,当該雨水
の流量を調節するための施設を有するもの。
主として市街地における下水を排除するために地方公共団体が管理
している下水道(公共下水道及び流域下水道を除く。)で,その規模
が政令で定める規模以上のものであり,かつ,当該地方公共団体が第
27 条の規定により指定したものをいう。
特定施設
3.公共下水道
生活若しくは事業(耕作の事業を除く。)に起因し,若しくは付随する
廃水(以下「汚水」という。)又は雨水をいう。
2 この法律において「特定施設」とは,次の各号のいずれかの要件を備える
汚水又は廃液を排出する施設で政令で定めるものをいう。
2
1.カドミウムその他の人の健康に係る被害を生ずるおそれがある物質とし
て政令で定める物質を含むこと。
2.化学的酸素要求量その他の水の汚染状態(熱によるものを含み,前号に
規定する物質によるものを除く。)を示す項目として政令で定める項目に
関し,生活環境に係る被害を生ずるおそれがある程度のものであること。
第 条︵定義︶
1.下水
水質汚濁防止法
用語定義〔法第 2 条〕
資料集
水質汚濁防止法
第 条︵特定施設の設置の届出︶ 第 条の ︵特定施設の設置の届出︶
工場又は事業場から公共用水域に水を排出する者は,特定施設を設置しようと
5 するときは,環境省令で定めるところにより,次の事項を都道府県知事に届け
出なければならない。
1.氏名又は名称及び住所並びに法人にあっては,その代表者の氏名
2.工場又は事業場の名称及び所在地
3.特定施設の種類
4.特定施設の構造
5.特定施設の使用の方法
6.汚水等の処理の方法
7.排出水の汚染状態及び量(指定地域内の工場又は事業場に係る場合にあっ
ては,排水系統別の汚染状態及び量を含む。)
8.その他環境省令で定める事項
工場又は事業場から地下に有害物質使用特定施設に係る汚水等(これを処理
5 したものを含む。)を含む水を浸透させる者は,有害物質使用特定施設を設置
しようとするときは,環境省令で定めるところにより,次の事項を都道府県知
2 事に届け出なければならない。
1.氏名又は名称及び住所並びに法人にあっては,その代表者の氏名
2.工場又は事業場の名称及び所在地
3.有害物質使用特定施設の種類
4.有害物質使用特定施設の構造
5.有害物質使用特定施設の使用の方法
6.汚水等の処理の方法
7.特定地下浸透水の浸透の方法
8.その他環境省令で定める事項
除害施設の設置等
公共下水道や流域下水道へ政令あるいは条例で定められている水質基準
に適さない下水を排出する場合,除去するための必要な施設(除害施設)
を設けるか必要な措置を講じなければならない場合があります。また,
その水質の測定と記録をしておかなければなりません。
(法第 12 条)
http://www.shimadzu-rika.co.jp/
381
Reference Data
水質汚濁防止法
(抜粋)
排出水の汚染状態の測定等
1.排出水の排出または地下浸透させる場合(総量規制基準適用地域内の事業場からの排出を含む),省令により汚染状態を測定しその結果の記録が必
要となります。また,総量規制基準適用地域内の事業場から排出する場合,測定手法を都道府県へ届出する必要があります。(法第 14 条)
適用除外等
水質汚濁防止法では放射性物質による水質の汚濁及びその防止については,適用しません。(法第 23 条)
国の援助
公共用水域及び地下水の水質汚濁の防止のため,汚水等の処理施設の設置はたは改善をする際に必要な資金や技術的な助言に努める(特に中小企業者に
対しては特別な配慮があります。
)こととなっております。(法第 25 条)
人の健康の保護に関する環境基準
参考:環境省 HP「水質汚濁に係る環境基準について 別表 1」 http://www.env.go.jp/kijun/mizu.html
項目
基準値
測定方法
カドミウム
全シアン
0.01mg/l 以下
検出されないこと。
日本工業規格 K0102(以下「規格」という。)55 に定める方法
規格 38.1.2 及び 38.2 に定める方法又は規格 38.1.2 及び 38.3 に定める方法
鉛
0.01mg/l 以下
規格 54 に定める方法
六価クロム
0.05mg/l 以下
規格 65.2 に定める方法
砒素
0.01mg/l 以下
規格 61.2,61.3 又は 61.4 に定める方法
総水銀
0.0005mg/l 以下
付表 1 に掲げる方法
アルキル水銀
PCB
検出されないこと。
検出されないこと。
付表 2 に掲げる方法
付表 3 に掲げる方法
ジクロロメタン
四塩化炭素
0.02mg/l 以下
0.002mg/l 以下
日本工業規格 K0125 の 5.1,5.2 又は 5.3.2 に定める方法
日本工業規格 K0125 の 5.1,5.2,5.3.1,5.4.1 又は 5.5 に定める方法
1,2- ジクロロエタン
0.004mg/l 以下
日本工業規格 K0125 の 5.1,5.2,5.3.1 又は 5.3.2 に定める方法
1,1- ジクロロエチレン
シス -1,2- ジクロロエチレン
0.02mg/l 以下
0.04mg/l 以下
日本工業規格 K0125 の 5.1,5.2 又は 5.3.2 に定める方法
日本工業規格 K0125 の 5.1,5.2 又は 5.3.2 に定める方法
1,1,1-トリクロロエタン
1mg/l 以下
日本工業規格 K0125 の 5.1,5.2,5.3.1,5.4.1 又は 5.5 に定める方法
1,1,2-トリクロロエタン
0.006mg/l 以下
日本工業規格 K0125 の 5.1,5.2,5.3.1,5.4.1 又は 5.5 に定める方法
トリクロロエチレン
0.03mg/l 以下
日本工業規格 K0125 の 5.1,5.2,5.3.1,5.4.1 又は 5.5 に定める方法
テトラクロロエチレン
0.01mg/l 以下
日本工業規格 K0125 の 5.1,5.2,5.3.1,5.4.1 又は 5.5 に定める方法
1,3- ジクロロプロペン
0.002mg/l 以下
日本工業規格 K0125 の 5.1,5.2 又は 5.3.1 に定める方法
チウラム
0.006mg/l 以下
付表 4 に掲げる方法
シマジン
チオベンカルブ
0.003mg/l 以下
0.02mg/l 以下
付表 5 の第 1 又は第 2 に掲げる方法
付表 5 の第 1 又は第 2 に掲げる方法
ベンゼン
0.01mg/l 以下
日本工業規格 K0125 の 5.1,5.2 又は 5.3.2 に定める方法
セレン
0.01mg/l 以下
規格 67.2,67.3 又は 67.4 に定める方法
硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素
10mg/l 以下
硝酸性窒素にあっては規格 43.2.1,43.2.3 又は 43.2.5 に定める方法,亜硝酸性窒素にあっては規格 43.1
に定める方法
ふっ素
0.8mg/l 以下
ほう素
1mg/l 以下
規格 34.1 に定める方法又は規格 34.1(c)(注(6)第三文を除く。)に定める方法(懸濁物質及びイオンクロマトグ
ラフ法で妨害となる物質が共存しない場合にあっては、これを省略することができる。)及び付表 6 に掲げる方法
規格 47.1,47.3 又は 47.4 に定める方法
備考
1.基準値は年間平均値とする。ただし,全シアンに係る基準値については,最高値とする。
2.
「検出されないこと」とは,測定方法の欄に掲げる方法により測定した場合において,その結果が当該方法の定量限界を下回ることをいう。別表 2 において同じ。
3.海域については,ふっ素及びほう素の基準値は適用しない。
4.硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素の濃度は,規格 43.2.1,43.2.3 又は 43.2.5 により測定された硝酸イオンの濃度に換算係数 0.2259を乗じたものと規格 43.1 により測定された亜硝酸イオンの濃
度に換算係数 0.3045を乗じたものの和とする。
生活環境の保全に関する環境基準
1
河川
資料集
(1)河川(湖沼を除く)
ア
参考:環境省 HP「水質汚濁に係る環境基準について 別表 2」 http://www.env.go.jp/kijun/mizu.html
基準値
項目類型
利用目的の適応性
水素イオン濃度
(pH)
生物化学的
酸素要求量
(BOD)
浮遊物質量
(SS)
溶存酸素量
(DO)
AA
水道 1 級 自然環境保全及び A
以下の欄に掲げるもの
6.5 以上 8.5 以下
1mg/l 以下
25mg/l 以下
7.5mg/l 以上
50MPN/
100ml 以下
A
水道 2 級 水産 1 級 水浴及び
B 以下の欄に掲げるもの
6.5 以上 8.5 以下
2mg/l 以下
25mg/l 以下
7.5mg/l 以上
1,000MPN/
100ml 以下
B
水道 3 級 水産 2 級及び C 以下
の欄に掲げるもの
6.5 以上 8.5 以下
3mg/l 以下
25mg/l 以下
5mg/l 以上
5,000MPN/
100ml 以下
C
水産 3 級 工業用水 1 級及び D
以下の欄に掲げるもの
6.5 以上 8.5 以下
5mg/l 以下
50mg/l 以下
5mg/l 以上
−
D
工業用水 2 級 農業用水及び E
の欄に掲げるもの
6.0 以上 8.5 以下
8mg/l 以下
100mg/l 以下
2mg/l 以上
−
E
工業用水 3 級
環境保全
6.0 以上 8.5 以下
10mg/l 以下
ごみ等の浮遊が認めら
れないこと。
2mg/l 以上
−
測定方法
382
規 格 12.1 に 定 め る 方 規格 21 に定める方法
法又はガラス電極を用
いる水質自動監視測定
装置によりこれと同程
度の計測結果の得られ
る方法
http://www.shimadzu-rika.co.jp/
付表 8 に掲げる方法
大腸菌群数
規格 32 に定 める方法 最確数による定量法
又は隔膜電極を用いる
水質自動監視測定装置
によりこれと同程度の
計測結果の得られる方
法
該当水域
第 1 の 2 の(2) に よ
り水域類型ごとに指定
する水域
1.自然環境保全
2.水道 1 級
水道 2 級
水道 3 級
3.水産 1 級
水産 2 級
水産 3 級
4.工業用水 1 級
工業用水 2 級
工業用水 3 級
5.環境保全
:自然探勝等の環境保全
:ろ過等による簡易な浄水操作を行うもの
:沈殿ろ過等による通常の浄水操作を行うもの
:前処理等を伴う高度の浄水操作を行うもの
:ヤマメ,イワナ等貧腐水性水域の水産生物用並びに水産 2 級及び水産 3 級の水産生物用
:サケ科魚類及びアユ等貧腐水性水域の水産生物用及び水産 3 級の水産生物用
:コイ,フナ等,β−中腐水性水域の水産生物用
:沈殿等による通常の浄水操作を行うもの
:薬品注入等による高度の浄水操作を行うもの
:特殊の浄水操作を行うもの
:国民の日常生活(沿岸の遊歩等を含む)において不快感を生じない限度
イ
基準値
項目類型
水生生物の生息状況の適応性
生物 A
イワナ,サケマス等比較的低温域を好む水生生物及びこれらの餌生物
が生息する水域
0.03mg/l 以下
生物 A の水域のうち,
生物 A の欄に掲げる水生生物の産卵場(繁殖場)
又は幼稚仔の生育場として特に保全が必要な水域
0.03mg/l 以下
コイ,フナ等比較的高温域を好む水生生物及びこれらの餌生物が生息
する水域
0.03mg/l 以下
生物 B の水域のうち,生物 B の欄に掲げる水生生物の産卵場(繁殖場)
又は幼稚仔の生育場として特に保全が必要な水域
0.03mg/l 以下
生物特 A
該当水域
全亜鉛
第 1 の 2 の(2)により水域類型ごとに指定する水域
生物 B
生物特 B
規格 53 に定める方法(準備操作は規格 53 に定める方法によるほか,付表 9 に掲げる方法によ
ることができる。また,規格 53 で使用する水については付表 9 の 1(1)による)
測定方法
1
河川
(2)湖沼(天然湖沼及び貯水量が 1,000 万立方メートル以上であり,かつ,水の滞留時間が 4 日間以上である人工湖)
ア
基準値
項目類型
利用目的の適応性
AA
A
水素イオン濃度
(pH)
化学的酸素要求量
(COD)
浮遊物質量
(SS)
溶存酸素量
(DO)
水道 1級 水産 1級自
然環境保全及び A 以
下の欄に掲げるもの
6.5 以上 8.5 以下
1mg/l 以下
1mg/l 以下
7.5mg/l 以上
50MPN/
100ml 以下
水 道 2,3 級 水 産 2
級 水浴及び B以下
の欄に掲げるもの
6.5 以上 8.5 以下
3mg/l 以下
5mg/l 以下
7.5mg/l 以上
1,000MPN/
100ml 以下
B
水産 3 級 工業用水 1
級 農業用水及び C
の欄に掲げるもの
6.5 以上 8.5 以下
5mg/l 以下
15mg/l 以下
5mg/l 以上
−
C
工業用水 2 級
環境保全
6.0 以上 8.5 以下
8mg/l 以下
ごみ等の浮遊が認め
られないこと。
2mg/l 以上
−
規格 12.1 に定める方
法又はガラス電極を
用いる水質自動監視
測 定 装 置によりこれ
と同程度の計測結果
の得られる方法
規格 17 に定める方法
規格 32 に定める方法
又は隔膜電極を用い
る水質自動監視測定
装 置 によりこれと同
程度の計測結果の得
られる方法
該当水域
第 1 の 2 の(2)によ
り水域類型ごとに指
定する水域
最確数による定量法
資料集
測定方法
付表 8 に掲げる方法
大腸菌群数
イ
項目類型
測定方法
利用目的の適応性
基準値
全窒素
全燐
Ⅰ
自然環境保全及びⅡ以下の欄に掲げるもの
0.1mg/l 以下
0.005mg/l 以下
Ⅱ
水道 1,2,3 級(特殊なものを除く)
水産 1 種
水浴及びⅢ以下の欄に掲げるもの
0.2mg/l 以下
0.01mg/l 以下
Ⅲ
水道 3 級(特殊なもの)及びⅣ以下の欄に掲げるもの
0.4mg/l 以下
0.03mg/l 以下
Ⅳ
水産 2 種及びⅤの欄に掲げるもの
0.6mg/l 以下
0.05mg/l 以下
Ⅴ
水産 3 種
工業用水
農業用水
環境保全
1mg/l 以下
0.1mg/l 以下
規 格 45.2,45.3 又 は
45.4 に定める方法
規格 46.3 に定める方
法
http://www.shimadzu-rika.co.jp/
該当水域
第 1 の 2 の(2)によ
り水 域 類 型ごとに 指
定する水域
383
Reference Data
水質汚濁防止法
(抜粋)つづき
ウ
項目類型
生物 A
生物特 A
生物 B
生物特 B
基準値
水生生物の生息状況の適応性
該当水域
全亜鉛
イワナ,サケマス等比較的低温域を好む水生生物及びこれらの餌生物が生息する水域
0.03mg/l 以下
生物 A の水域のうち,生物 A の欄に掲げる水生生物の産卵場(繁殖場)又は幼稚仔の生育場
として特に保全が必要な水域
0.03mg/l 以下
コイ,フナ等比較的高温域を好む水生生物及びこれらの餌生物が生息する水域
0.03mg/l 以下
生物 B の水域のうち,生物 B の欄に掲げる水生生物の産卵場(繁殖場)又は幼稚仔の生育場と
して特に保全が必要な水域
0.03mg/l 以下
第 1 の 2 の(2)によ
り水 域 類 型ごとに 指
定する水域
規格 53 に定める方法(準備操作は規格 53 に定める方法によるほか,
付表 9 に掲げる方法によることができる。また,規格 53 で使用する水
については付表 9 の 1(1)による)
測定方法
水質汚濁に係る要監視項目(人の健康の保護に係るもの)
要監視項目とは
「人の健康の保護に関連する物質ではあるが,公共用水域等における検出状況等からみて,直ちに環境基準とはせず,引き続き知見の集積に努めるべき
物質」として,現在は 27 項目が設定されています。
要監視項目及び指針値
参考:平成 16 年 3 月 31 日付け環境省環境管理局水環境部長通知
項
目
指
針
値
1
2
クロロホルム
トランス−1,2−ジクロロエチレン
0.06mg/l 以下
0.04mg/l 以下
3
4
1,2−ジクロロプロパン
p−ジクロロベンゼン
0.06mg/l 以下
0.2mg/l 以下
5
6
7
イソキサチオン
ダイアジノン
フェニトロチオン(MEP)
8
9
イソプロチオラン
オキシン銅(有機銅)
0.008mg/l 以下
0.005mg/l 以下
0.003mg/l 以下
0.04mg/l 以下
0.04mg/l 以下
資料集
10
11
12
クロロタロニル(TPN)
プロピザミド
EPN
0.05mg/l 以下
0.008mg/l 以下
0.006mg/l 以下
13
14
ジクロルボス(DDVP)
フェノブカルブ(BPMC)
0.008mg/l 以下
0.03mg/l 以下
15
イプロベンホス(IBP)
0.008mg/l 以下
16
17
クロルニトロフェン(CNP)
トルエン
18
19
キシレン
フタル酸ジエチルヘキシル
20
21
22
23
24
25
26
27
ニッケル
モリブデン
アンチモン
塩化ビニルモノマー
エピクロロヒドリン
1,4−ジオキサン
全マンガン
ウラン
−
0.6mg/l 以下
0.4mg/l 以下
0.06mg/l 以下
−
0.07mg/l 以下
0.02mg/l 以下
0.002mg/l 以下
0.0004mg/l 以下
0.05mg/l 以下
0.2mg/l 以下
0.002mg/l 以下
水質基準
対象者
環境基準
公共用水域
カドミウム
0.01
シアン
ND
有機燐
下水道終末処理施設
50m3/ 日以上
50m3/ 日未満
0.1
0.1
0.1
1
1
1
−
1
1
1
鉛
0.01
0.1
0.1
0.1
六価クロム
0.05
0.5
0.5
0.5
砒素
0.01
0.1
0.1
0.1
0.0005
0.005
0.005
0.005
日平均排水量
対象物質又は項目
総水銀
有害物質
アルキル水銀
ND
ND
ND
ND
PCB
ND
0.003
0.003
0.003
トリクロロエチレン
0.03
0.3
0.3
0.3
テトラクロロエチレン
0.01
0.1
0.1
0.1
ジクロロメタン
0.02
0.2
0.2
0.2
四塩化炭素
0.002
0.02
0.02
0.02
1,2- ジクロロエタン
0.004
0.04
0.04
0.04
0.02
0.04
0.2
0.4
0.2
0.4
0.2
0.4
1,1- ジクロロエチレン
シス -1,2- ジクロロエチレン
384
http://www.env.go.jp/water/impure/item.html
1,1,1-トリクロロエタン
1
3
3
3
1,1,2-トリクロロエタン
0.006
0.06
0.06
0.06
1,3- ジクロロプロペン
0.002
0.02
0.02
0.02
チラウム
0.006
0.06
0.06
0.06
シマジン
0.003
0.03
0.03
0.03
チオベンカルブ
0.02
0.2
0.2
0.2
ベンゼン
0.01
0.1
0.1
0.1
セレン
0.01
0.1
0.1
0.1
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対象者
環境基準
公共用水域
総クロム
−
銅
−
下水道終末処理施設
50m3/ 日以上
50m3/ 日未満
2
2
2
3
3
3
0.03
5
5
5
−
−
5
10
5
10
5
10
マンガン (溶解性)
−
10
10
10
弗素
ホウ素
0.8
1
15
10
8
10
8
10
生物化学的酸素要求量(BOD)
化学的酸素要求量(COD)
1
−
160(日平均 120)
160(日平均 120)
600 未満
−
−
−
浮遊物質量(SS)
25
200(日平均 150)
600 未満
−
溶存酸素(DO)
大腸菌群数
7.5
50MPN/100ml 以下
−
3000MPN/1ml 以下
−
−
−
−
日平均排水量
対象物質又は項目
亜鉛
フェノール類
鉄 (溶解性)
環境項目等
ノルマルヘキサン抽出物質⇒鉱油
ND
5
5
−
ノルマルヘキサン抽出物質⇒動植物油
ND
30
30
−
0.1
0.005
120(日平均 60)
16(日平均 8)
120
16
−
−
6.5 以上 8.5 以下
5.8 以上 8.6 以下
5を超え 9 未満
5を超え 9 未満
−
−
−
−
45℃未満
220
45℃未満
220
全窒素
全燐
水素イオン濃度(pH)
温度
沃素消費量
*単位は pH を除きすべて mg/l 以下とする。
* ND ⇒検出されないこと。
*環境基準については水質汚濁防止法に規定されている別表 1 及び別表 2(類型 AA),公共用水域の排水基準は総理府令で定める別表第 1,別表第 2 を参考としました。
詳細につきましては地域の上乗せ条例もありますので地域の各監督署へご確認ください。
資料集
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385
Reference Data
高圧ガス保安法概要
高圧ガス集合装置,供給装置を設置・使用する場合,高圧ガスによる災
(イ)
この場合,輸送 ( 移動 ) 過程にあるものは除かれるが,通常の
限度を超えて長時間 (2 時間が目安とされている。) 車両等に積
載又は固定した状態にあることは貯蔵と見なされる。
害を防止するために,取扱いには充分注意し,義務付けられた法令をよ
く理解し,遵守しなければなりません。
(ウ)
ただし,このような状態におくことは,第一種貯蔵所許可又
は第二種貯蔵所の届出を行った場所においてする場合を除き,
禁じられている。
高圧ガス保安法概要
(1)法律 : 高圧ガス保安法
目的,定義の他,高圧ガスの製造,販売,貯蔵,移動,取扱,容器
などについて基本的事項が定められています。
(2)政令 : 高圧ガス保安法施行令
上記法律施行上の基準が定められています。
(エ)
充てん用配管に接続したもの
(オ)
(カ)
(キ)
充てんを終わり,通常の限度を超えてその状態に置くこと。
消費用配管に接続したもの
消費をせずに通常の限度を超えてその状態に置いておくこと。
(2) 貯槽
(ア)
高圧ガスの製造段階のもの
• 最終製品 ( 高圧ガス状態にあるものに限る ) として払い出すま
(3)省令
高圧ガス保安法に基づき,保安に関する規定が纏められています。
主な省令には以下のようなものがあります。
(a) 冷凍保安規則
冷凍機とその応用品(暖房用も含む)の製造,据付,運転,保守
について基準を示します。
(b) 一般高圧ガス保安規則
容器(ボンベ)の中の高圧ガスについて,その製造,貯蔵,販売,
消費,移動に関して基準を示します。
(c) 容器保安規則
容器の製造,販売,使用(容器再検査)について基準を示します。
■法律の目的(法第 1 条)
a)高圧ガスによる災害から,公共の安全を確保すること。
b)高圧ガスによる災害を防止する為に,高圧ガスの製造・貯蔵・販売・
移動・取扱・消費・容器の製造を規制する。
c)民間事業者(各企業・研究機関等)及び高圧ガス保安協会による自
主保安を推進する。
■高圧ガスの定義(法第 2 条)
この法律で「高圧ガス」とは,次のゲージ圧力以上となる「ガス」をいう。
a)常用の温度でゲージ圧力が,1MPa 以上の圧縮ガス。
又 温度が 35℃のとき,1MPa 以上となる圧縮ガス。
(アセチレン
ガスを除く)
b)常用の温度でゲージ圧力が,0.2MPa 以上のアセチレンガス。
(イ)
(ウ)
での間の状態にあること。
• 次の工程に送るまでの間の状態にあること。(「製造に係る
貯蔵」として扱われることが多い。)
高圧ガスの流通段階において受け入れ,それを払い出し終わ
るまでの間の状態にあること。
高圧ガスの流通段階において受け入れ,それを消費し終わる
までの間の状態にあること。
(3) 容器及び貯層以外の物 ( 装置類 ) に充てんしたものの場合
(1) の場合に準ずる。
(4) 冷凍設備内
エアコンディショナー等の在庫が考えられ,1 日の冷凍能力が
20 トン ( 冷凍設備内における高圧ガスがフルオロカーボン及び
アンモニアの場合にあっては,50 トン ) 以上の能力を有する冷
媒ガスの入った冷凍設備を店頭,倉庫等に置き製造の用に供し
ていないことをいう。
貯蔵に対する主な規制
第一種貯蔵所
第二種貯蔵所
その他の貯蔵
(貯蔵量1,000m3(10トン)以上等)
(貯蔵量300m3(3トン)以上等)
(貯蔵量0.15m3(1.5kg)超)
知事
知事
知事
貯蔵所の許可
貯蔵所の許可
完成検査受検
・技術上の基準の尊守
又 温度が 15℃のとき,0.2MPa 以上となるアセチレンガス。
c)常用の温度でゲージ圧力が,0.2MPa 以上の液化ガス。
又 圧力が 0.2MPa 以上となる場合の温度が 35℃以下である液化ガ
ス。
d)温度が 35℃のとき 0MPa を超える液化シアン化水素,液化プロム
メチル等別に政令で定める液化ガス(液化酸化エチレン)。
知事
・帳簿の記載
廃止の届出
・貯蔵、容器による貯蔵基準の
遵守・維持
■高圧ガスの貯蔵の許可(法第 15 条)
資料集
●第一種貯蔵所に該当する場合は,設置の許可を受け,施設の完成検査
に合格した後でなければ使用できません。
■保安法の適用除外
a) 高圧ボイラーに係わる高圧蒸気(ボイラー及び圧力容器安全規則)
b)鉄道車両のエアコン用の高圧ガス
c) 船舶内の高圧ガス(船舶安全法・自衛隊法)
d)炭鉱等の坑内の高圧ガス(鉱山保安法)
e) 航空機内の高圧ガス(航空法)
f) 発電所内の一部の高圧ガス(電気事業法)
g) 原子炉内の高圧ガス(核原料物質,核燃料物質及び原子炉の規制に
関する法律)
h) 内容積が 1.0 デシリットル以下の容器及び密閉しない容器
i) その他
■高圧ガスの貯蔵
貯蔵とは
貯蔵とは,一定の場所に一定量 (0.15m3) を超えて高圧ガスの状態
で停滞させることをいい,タンクローリ等に長時間 ( 概ね 2 時間以上 )
停車させることは貯蔵と見なされている。( 基本通達 )
法律的に「高圧ガスの貯蔵」とは,例えば次のような状態に置く
ことを言い,社会通念上の貯蔵より広い。
(1) 容器
( ア ) 配管 ( 充てん用 , 消費用等 ) に接続されていないもの
386
・従業者への保安教育の実施
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●第二種貯蔵所に該当する場合は,あらかじめ届出が必要となります。
区分
第一種貯蔵所
第二種貯蔵所
第一種ガス
3000m3 以上
300m3 以上 3000m3 未満
1000m3 以上
300m3 以上 1000m3 未満
第一種ガス以外
両方ある場合
(300m3 以上 )
第一種ガス Χ(3000m3 未満) 第一種ガス Χ(3000m3 未満)
第一種ガス以外 Υの場合
第一種ガス以外 Υの場合
1000+2/3Χ≦Χ+Υのとき
1000+2/3Χ>Χ+Υのとき
例)窒素が 1200m3 ,酸素が 900m3 のとき
1000 + 2 / 3 × 1200 = 1800
1200 + 900 = 2100 となり第一種貯蔵所となる。
容器の貯蔵量の計算
種別
貯蔵能力
圧縮ガスの貯槽又は容器
Q=
(10P+1)
×V
圧縮ガスの場合
一般に流通している内容積 46.7L 容器 ( 通称 7000 ビン ) で充てん圧力
が 14.7Mpa の場合は,厳密に計算するのではなく,次式で算出する
のが一般的。
貯蔵量 (m3) = 7m3 ×本数
アセチレンの場合
一般に流通している内容積 41L 容器の場合は,厳密に計算するので
はなく,次式で算出するのが一般的。
貯蔵量 (m3) = 7Kg ×本数× 0.9
■完成検査
ガスの種類(抜粋)
ガスの種類(抜粋)
〔一般高圧ガス保安規則(第 2 条)〕
アクリロニトリル,アクロレイン,アセチレン,アセトアルデヒド,
アルシン,アンモニア,一酸化炭素,エタン,エチルアミン,エ
チルベンゼン,エチレン,塩化エチル,塩化ビニル,クロルメチ
ル,酸化エチレン,酸化プロピレン,シアン化水素,シクロプロ
パン,ジシラン,ジボラン,ジメチルアミン,水素,セレン化水
素,トリメチルアミン,二硫化炭素,ブタジエン,ブタン,ブチ
レン,プロパン,プロピレン,ブロムメチル,ベンゼン,ホスフィ
ン,メタン,モノゲルマン,モノシラン,モノメチルアミン,メチ
ルエーテル,硫化水素及びその他のガスであって次のイ又はロ
に該当するもの
第一種製造業者,第一種貯蔵所は工事(変更の場合含む)を完成した
ときは法第 20 条により,知事,高圧ガス保安協会(以下「保安協会」
という)
,又は指定完成検査機関が行う完成検査を受ける必要がありま
す。
(認定完成検査実施者が認定を受けた特定変更工事による完成検査
を行ない完成検査記録届書を提出した場合を除く)。但し,完成検査を
要しない変更の工事については,この限りではありません。
可燃性ガス
■第 2 種貯蔵所の技術基準
イ 爆発限界(空気と混合した場合の爆発限界をいう。以下同
じ。)の下限が 10%以下のもの
一般則第 26 条
ロ 爆発限界の上限と下限の差が 20%以上のもの
第 18 条 2 号に定める技術上の基準に適合すること。
アクリロニトリル,アクロレイン,亜硫酸ガス,アルシン,アン
モニア,一酸化炭素,塩素,クロルメチル,クロロプレン,五フッ
化ヒ素,五フッ化リン,酸化エチレン,三フッ化窒素,三フッ化
ホウ素,三フッ化リン,シアン化水素,ジエチルアミン,ジシラン,
四フッ化硫黄,四フッ化ケイ素,ジボラン,セレン化水素,トリ
メチルアミン,二硫化炭素,ふっ素,ブロムメチル,ベンゼン,
ホスゲン,ホスフィン,モノゲルマン,モノシラン,モノメチル
アミン,硫化水素及びその他のガスであってじょ限量が 100 万
分の 200 以下のもの
• 可燃性ガス又は毒性ガスの充てん容器等の貯蔵は,通風の良い場
所ですること。
• 容器置場 ( 不活性ガス及び空気のものを除く。) の周囲 2 メートル
以内においては,火気の使用を禁じ,かつ,引火性又は発火性の
物を置かないこと。ただし,容器置場に厚さ 9cm 以上の鉄筋コン
クリート造り若しくはこれと同等以上の強度を有する構造の障壁
を設けた場合又はその充てん容器等をシリンダーキャビネットに
収納した場合は,この限りでない。
毒性ガス
アルシン,ジシラン,ジボラン,セレン化水素,ホスフィン,モ
ノゲルマン,モノシラン
ヘリウム,ネオン,アルゴン,クリプトン,キセノン,ラドン,窒素,
二酸化炭素又はフルオロカーボン(可燃性のものを除く。)
特殊高圧ガス
不活性ガス
第 23 条に定める技術上の基準に適合すること。
• 外面から第 1 種保安物件に対し第 1 種設備距離以上,第 2 種保安
物件に対して第 2 種設備距離以上の距離を確保する。
• 容器置場は明示され,かつ,その外部から見やすいように警戒標
を掲げたものであること。
• 可燃性ガスの容器置場は,当該ガスが漏えいしたとき滞留しない
ような構造とすること。
• 可燃性ガス及び酸素の容器置場には,消火設備を設けること。
• 高圧ガス設備は,常用の圧力の 1.5 倍以上の圧力で行う耐圧試験
に合格するものであること。
• 高圧ガス設備は,常用の圧力以上の圧力で行う気密試験に合格す
るものであること。
• 高圧ガス設備は,常用の圧力・温度で発生する最大の応力に対し
て,十分な強度を有するもの又は経済産業大臣が認める者の製造
した常用の圧力等に応ずる十分な強度を有するものであること。
貯蔵の方法に係る技術上の基準
規則
一般
液石
19 条
2号
イ
ロ
ハ
へ
そのため,個々のガスの性質や対処法を熟知しておき,迅速な対応
ができるよう周知しておくことが必要です。
イ
支燃性ガス ( 酸素など )
酸素のほか,分子構造上酸素原子があるガス(亜酸化窒素:N2O),
塩素等のハロゲンガスで,燃焼を促進する性質を有するガスをいい
ます。
充てん容器等は,充てん容器及び残ガス容器にそれぞれ区分して容器
置場に置くこと。
可燃性ガス,毒性ガス及び酸素の充てん容器等は,それぞれ区分して
容器置場に置くこと。
ロ
ハ
ロ
ニ
ハ
ホ
ニ
へ
ホ
ト
へ
容器置場には,計量器等作業に必要な物以外の物を置かないこと。
容器置場(不活性ガス及び空気のものを除く。)の周囲 2m 以内にお
いては,火気の使用を禁じ,かつ,引火性又は発火性の物を置かないこ
と。 ※ただし,容器と火気又は引火性若しくは発火性の物の間を有効
に遮る措置を講じた場合は,この限りでない。
充てん容器等は,
常に温度 40 ℃(超低温容器又は低温容器にあっては,
容器内のガスの常用の温度のうち最高のもの。)以下に保つこと。
充てん容器等(内容積が 5l 以下のものを除く。)には,転落,転倒等に
よる衝撃及びバルブの損傷を防止する措置を講じ,かつ,粗暴な取扱
いをしないこと。
可燃性ガスの容器置場には,携帯電燈以外の燈火を携えて立ち入らな
いこと。
資料集
・爆発限界(空気と混合した場合,爆発する最低濃度及び最高濃度)
の下限が 10%以下のもの
・爆発限界の下限と上限の差が 20%以下のもの
可燃性ガス又は毒性ガスの充てん容器等の貯蔵は,通風の良い場所で
すること。
シアン化水素は,1 日に 1 回以上当該ガスの漏えいのないことを確認す
ること。
容器置場及び充てん容器等は,次に掲げる基準に適合すること。
イ
可燃性ガス ( 水素 , アセチレン , 液化石油ガス(LP ガス)など )
可燃性を有するガスで,次のものが定義されます。
容器により貯蔵する場合にあっては,次に掲げる基準に適合すること。
シアン化水素は,
容器に充てんした後 60 日を超えないものをすること。
※ただし,純度 98 % 以上で,かつ,無着色のものについては,この限
りでない。
船,車両若しくは鉄道車両に固定し,又は積載した容器によりしないこ
と。
※ただし,法 16 条第 1 項の許可を受けた場合,法 17 条の 2 第 1 項の
届出を行った場合,緊急時に使用する高圧ガスについてはこの限りで
ない。
一般複合容器等であって当該容器の刻印等において示された年月から
15 年を経過したものを高圧ガスの貯蔵に使用しないこと。
ニ
■高圧ガスの種類・区分
可燃性ガスや毒性ガスでは,ガスの種類毎に消火や除害など処置方
法が異なります。また毒性ガスであっても,個々のガスの種類毎に除
害剤の種類や人体への影響が大きく異なります。
項目
18 条
2号
毒性ガス ( 塩素 , アンモニア , ホスゲンなど )
毒性を有するガスをいい,じょ限量(一般の人が有毒ガスを含んだ
環境の下で中程度の作業を 1 日 8 時間行い,かつ長時間継続しても健
康に障害を及ぼさない程度の濃度の限界)が 200ppm 以下 (100 万
分の 200 以下 ) のガスをいいます。
可燃性・毒性ガス ( 塩化ビニル , アンモニアなど )
不活性ガス ( 窒素 , アルゴン , 炭酸ガスなど )
可燃性,毒性,支燃性のない比較的安全性の高いガスをいいます。
ただし,密閉した場所で充満すると窒息の危険性があります。
特殊高圧ガス ( モノシラン , ホスフィンなど )
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387
Reference Data
大気汚染防止法
(抜粋)
定義〔法第 2 条〕
ばい煙の排出規制
1. 燃料その他の物の燃焼に伴い発生する硫黄酸化物
「ばい煙」とは,物の燃焼等に伴い発生する硫黄酸化物,ばいじん(いわ
2. 燃料その他の物の燃焼又は熱源としての電気の使用に伴い発生する
ゆるスス),有害物質(1)カドミウム及びその化合物,2)塩素及び塩化
ばいじん
3. 物の燃焼,合成,分解その他の処理(機械的処理を除く。)に伴い
発生する物質のうち,カドミウム,塩素,弗化水素,鉛その他の人
水素,3)弗素,弗化水素及び弗化珪素,4)鉛及びその化合物,5)窒
素酸化物)をいいます。大気汚染防止法では,33 の項目に分けて,一定
規模以上の施設が「ばい煙発生施設」として定められています。
の健康又は生活環境に係る被害を生ずるおそれがある物質(第 1 号
に掲げるものを除く。)で政令で定めるもの
1. 一般排出基準:ばい煙発生施設ごとに国が定める基準
2. 特別排出基準:大気汚染の深刻な地域において,新設されるばい煙発
2 この法律において「ばい煙発生施設」とは,工場又は事業場に設置さ
生施設に適用されるより厳しい基準(硫黄酸化物,ばいじん)
3. 上乗せ排出基準:一般排出基準,特別排出基準では大気汚染防止が不
れる施設でばい煙を発生し,及び排出するもののうち,その施設から
排出されるばい煙が大気の汚染の原因となるもので政令で定めるもの
をいう。
3 この法律において「ばい煙処理施設」とは,ばい煙発生施設において
発生するばい煙を処理するための施設及びこれに附属する施設をい
う。
4 この法律において「揮発性有機化合物」とは,大気中に排出され,又
は飛散した時に気体である有機化合物(浮遊粒子状物質及びオキシ
ダントの生成の原因とならない物質として政令で定める物質を除く。)
をいう。
5 この法律において「揮発性有機化合物排出施設」とは,工場又は事業
場に設置される施設で揮発性有機化合物を排出するもののうち,その
施設から排出される揮発性有機化合物が大気の汚染の原因となるもの
であって,揮発性有機化合物の排出量が多いためにその規制を行うこ
とが特に必要なものとして政令で定めるものをいう。
6 前項の政令は,事業者が自主的に行う揮発性有機化合物の排出及び飛
散の抑制のための取組が促進されるよう十分配慮して定めるものとす
る。
7 この法律において「排出口」とは,ばい煙発生施設において発生する
ばい煙又は揮発性有機化合物排出施設に係る揮発性有機化合物を大気
中に排出するために設けられた煙突その他の施設の開口部をいう。
8 この法律において「粉じん」とは,物の破砕,選別その他の機械的処
理又はたい積に伴い発生し,又は飛散する物質をいう。
9 この法律において「特定粉じん」とは,粉じんのうち,石綿その他の
人の健康に係る被害を生ずるおそれがある物質で政令で定めるものを
いい,
「一般粉じん」とは,特定粉じん以外の粉じんをいう。
10 この法律において「一般粉じん発生施設」とは,工場又は事業場に設
置される施設で一般粉じんを発生し,及び排出し,又は飛散させるも
ののうち,その施設から排出され,又は飛散する一般粉じんが大気の
汚染の原因となるもので政令で定めるものをいう。
資料集
11 この法律において「特定粉じん発生施設」とは,工場又は事業場に設
置される施設で特定粉じんを発生し,及び排出し,又は飛散させるも
ののうち,その施設から排出され,又は飛散する特定粉じんが大気の
汚染の原因となるもので政令で定めるものをいう。
12 この法律において「特定粉じん排出等作業」とは,吹付け石綿その他
の特定扮じんを発生し,又は飛散させる原因となる建築材料で政令で
定めるもの(以下「特定建築材料」という。)が使用されている建築
物を解体し,改造し,又は補修する作業のうち,その作業の場所から
排出され,又は飛散する特定粉じんが大気の汚染の原因となるもので
政令で定めるものをいう。
13 この法律において「有害大気汚染物質」とは,継続的に摂取される場
合には人の健康を損なうおそれがある物質で大気の汚染の原因となる
もの(ばい煙(第 1 項第 1 号及び第 3 号に掲げるものに限る。)及び特
十分な地域において,都道府県が条例によって定めるより厳しい基準
(ばいじん,有害物質)
4. 総量規制基準:上記に挙げる施設ごとの基準のみによっては環境基準
の確保が困難な地域において,大規模工場に適用される工場ごとの基
準(硫黄酸化物及び窒素酸化物)
(1)排出制限,改善命令・使用停止命令
大気汚染防止法は,ばい煙排出者に対し,排出基準に適合しないばい煙
の排出を禁止し,故意,過失を問わず違反者に対して刑罰を科すること
としています。
また,都道府県知事は,排出基準違反のばい煙を継続して排出するおそ
れがある施設に対し,ばい煙の処理方法等の改善や一時使用停止を命令
することができます。
(2)設置・変更の届出,計画変更命令
必要な措置を事前に講じさせるために,ばい煙発生施設を新たに設置又
は構造等の変更をしようとする者は,あらかじめ(60 日前まで)
,管轄
都道府県知事に所定の事項を届け出なければなりません。都道府県知事
は,その内容を審査し,当該施設が排出基準に適合しないと認めるときは,
その届出を受理した日から 60 日以内に限り,計画の変更又は廃止を命ず
ることができます。
(3)測定義務,立入検査
ばい煙排出者は,施設から排出されるばい煙量又はばい煙濃度を測定し,
その結果を記録しておかなければなりません。また,都道府県職員は,
ばい煙排出者が排出基準を守っているかチェックするため,工場・事業
場に立ち入ることや必要な事項の報告を求めることができます。
(4)事故時の措置
「特定物質」とは,物の合成,分解その他の化学的処理に伴い発生する物
質のうち,人の健康又は生活環境に係る被害が生ずるおそれがある物質
で,次の 28 物質が定められています。
人の健康若しくは生活環境に係る被害を生ずるおそれがある,物の合成,
分解その他の化学的処理に伴い発生する物質(特定物質)は以下で定め
られております。(法第 17 条第 1 項)
大気汚染防止法施行令
特定物質(施行令第 10 条)
1.アンモニア 2.弗化水素 3.シアン化水素 4.一酸化炭素 5.
ホルムアルデヒド 6.メタノール 7.硫化水素 8.燐化水素 9.塩
化水素
10.二酸化窒素 11.アクロレイン 12.二酸化硫黄 13.
塩素 14.二硫化炭素 15.ベンゼン 16.ピリジン 17.フェノー
ル 18.硫酸(三酸化硫黄を含む) 19.弗化珪素 20.ホスゲン
21.二酸化セレン 22.クロルスルホン酸 23.黄燐 24.三塩化燐
25.臭素 26.ニッケルカルボニル 27.五塩化燐 28.メルカプタ
ン
定粉じんを除く。
)をいう。
故障,破損その他の事故が起こり,ばい煙又は特定物質が多量に排出さ
排出基準〔法第 3 条,法第 17 条の 3〕
ばい煙等の排出基準は省令で定められています。
れたとき,排出者は直ちに応急の措置を講じ,復旧に努めるとともに事
故の状況を都道府県知事に通報しなければなりません。都道府県知事は,
事故により周辺の区域における人の健康に影響があると認めるときは,
排出者に対して,必要な措置をとるよう命ずることができます。
(5)緊急時の措置
大気汚染が深刻な状態(政令で定めるレベル)になったときは,都道府
県知事は,一般にその事態を周知させるとともに,ばい煙排出者に対して,
排出量の削減を要請することとなっています。
388
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規制対象となる VOC 排出施設および排出基準
VOC 排出施設
塗装施設(吹き付け塗装)
参考:揮発性有機化合物(VOC)排出抑制制度についてのパンフレット(環境省 水・大気環境局)
排出施設の規模条件
排出基準
送風機の送風能力が 10,000m3/h 以上
3
既設 700ppmC
新設 400ppmC
自動車製造の用に供する塗装施設(吹付塗装
に限る)
700ppmC
その他の塗装施設(吹付塗装に限る)
1,000ppmC
木材・木製品(家具含む)製造に供するもの
600ppmC
その他のもの
塗装の用に供する乾燥施設(吹付塗装及び電着塗装を除く)
送風機の送風能力が 10,000m /h 以上
接着の用に供する乾燥施設(木材・木製品製造及び下欄の施設を除
く)
送風機の送風能力が 15,000m3/h 以上
1,400ppmC
印刷回路用銅張積層板,合成樹脂ラミネート容器包装,粘着テープ・
粘着シート又は剥離紙の製造での接着の用に供する乾燥施設
送風機の送風能力が 5,000m3/h 以上
1,400ppmC
グラビア印刷の用に供する乾燥施設
送風機の送風能力が 27,000m3/h 以上
700ppmC
オフセット輪転印刷の用に供する乾燥施設
3
400ppmC
3
送風機の送風能力が 7,000m /h 以上
化学製品製造の用に供する乾燥施設
送風機の送風能力が 3,000m /h 以上
600ppmC
工業製品の洗浄施設(洗浄の用に供する乾燥施設を含む)
洗浄剤が空気に接する面の 5m2 以上
400ppmC
ガソリン,原油,ナフサその他の温度 37.8 度において蒸気圧が 20 キ
ロパスカルを超える揮発性有機化合物の貯蔵タンク(密閉式および
浮屋根式(内部浮屋根式を含む)のものを除く)
1,000kl 以上のもの(ただし,既設タンクについ
ては容量 2,000kl 以上のものについて排出基準を
適用する。)
60,000ppmC
*「送風機の送風能力」が規模の指標となっている施設で,送風機がない場合排風機の排風能力を規模の指標とする。
*「乾燥施設」には,
「焼付施設」も含まれる。
*「乾燥施設」は VOC を蒸発させるためのもの,「洗浄施設」は VOC を洗浄剤として用いるものに限る。
*「ppmC」とは,排出濃度を示す単位で炭素換算の容量比百万分率である。
揮発性有機化合物の排出抑制
「揮発性有機化合物」とは大気中に排出され,又は飛散した時に気体であ
る有機化合物(浮遊粒子状物質及びオキシダントの生成の原因とならな
い物質として政令で定める物質を除く。)をいいます。大気汚染防止法で
は,9 の項目に分けて,一定規模以上の施設が「揮発性有機化合物排出施
設」として定められています。
揮発性有機化合物の排出及び飛散の抑制に関する施策は,揮発性有機化
合物の排出の規制と事業者が自主的に行う揮発性有機化合物の排出及び
飛散の抑制のための取組とを適切に組み合わせて効果的に実施すること
とされています(平成 18 年 4 月 1 日施行)。
(1)基準遵守義務,改善命令・使用停止命令
揮発性有機化合物排出者は,排出基準を遵守する義務があります(既存
施設は平成 22 年 3 月 31 日まで適用猶予)。
また,これに違反するものに対し,都道府県知事は,揮発性有機化合物
の処理の方法の改善等や使用の一時停止を命ずることができます。
届出
大気汚染防止法
第 17 条の 4(揮発性有機化合物排出施設の設置の届出)
揮発性有機化合物を大気中に排出する者は,揮発性有機化合物排出施設を設置し
ようとするときは,環境省令で定めるところにより,次の事項を都道府県知事に届
け出なければならない。
1.
2.
3.
4.
5.
6.
氏名又は名称及び住所並びに法人にあっては,その代表者の氏名
工場又は事業場の名称及び所在地
揮発性有機化合物排出施設の種類
揮発性有機化合物排出施設の構造
揮発性有機化合物排出施設の使用の方法
揮発性有機化合物の処理の方法
2 前項の規定による届出には,揮発性有機化合物濃度及び揮発性有機化合物の
排出の方法その他の環境省令で定める事項を記載した書類を添付しなければな
らない。
(2)設置・変更の届出,計画変更命令
排出基準の遵守義務
揮発性有機化合物を大気中に排出する者は,その揮発性有機化合物排出
施設に係る排出基準を遵守しなければならないとなっております。(法第
17 条の 9)
は廃止を命ずることができます。
(3)測定義務,立入検査
揮発性有機化合物排出者は,施設から排出される揮発性有機化合物濃度
を測定し,その結果を記録しておかなければなりません。また,都道府
県職員は,揮発性有機化合物排出者が排出基準を守っているかチェック
するため,工場・事業場に立ち入ることや必要な事項の報告を求めるこ
とができます。
資料集
必要な措置を事前に講じさせるために,揮発性有機化合物排出施設を新
たに設置又は構造等の変更をしようとする者は,あらかじめ(60 日前ま
で)
,管轄都道府県知事に所定の事項を届け出なければなりません。都道
府県知事は,その内容を審査し,当該施設が排出基準に適合しないと認
めるときは,その届出を受理した日から 60 日以内に限り,計画の変更又
揮発性有機化合物濃度の測定
揮発性有機化合物を大気中に排出する者は,当該揮発性有機化合物排出
施設に係る濃度を測定し,その結果を記録しておかなければならないと
なっております。(法第 17 条の 11)
(4)緊急時の措置
大気汚染が深刻な状態(政令で定めるレベル)になったときは,都道府
県知事は,一般にその事態を周知させるとともに,揮発性有機化合物排
出者に対して,排出濃度の減少等を要請することとなっています。
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389
Reference Data
大気汚染防止法
(抜粋)
揮発性有機化合物排出抑制設備に関する税制優遇措置・特別融資制度について
1. 平成 17 年 6 月 1 日以降,規制の対象となる揮発性有機化合物排出施設から排出される揮発性有機化合物の排出抑制設備を取得した場合には,
下記の税制優遇措置が受けられることになりました。
(1)税制優遇措置の内容
○所得税・法人税初年度の特別償却………………14%
○固定資産税課税標準………………………………1/6 *
○事業所税資産割の課税標準………………………1/4
*既存の処理装置に代えて設置するもので効果が著しく高いものについては,固定資産税の課税標準は 2/3
(2)税制優遇措置の対象
平成 17 年 6 月 1 日以降に取得した,大気汚染防止法第 2 条第 5 項に規定する揮発性有機化合物排出施設からの揮発性有機化合物の排出を抑制
するための以下の設備及びその附属設備を対象とします。
○直接燃焼装置,触媒燃焼装置,蓄熱燃焼装置,吸着処理装置,冷却凝縮装置,吸収分離装置,密閉装置
*ただし,税の種別によって,対象とならないもの,上記の装置の仕様等に制限があるもの又は上記の装置以外も対象とするものがあります。税制優遇措置の詳しい内容については,
下記の文書を確認し,又は税務当局に照会してください。
○租税特別措置法第 11 条第 1 項の表の第 1 号及び第 3 号並びに第 43 条第 1 項の表の第 1 号,第 3 号及び第 4 号の規定の適用を受ける機械その他
の減価償却資産及び期間を指定する件の一部を改正する件(平成 17 年 5 月 31 日財務省告示第 218 号)
○地方税法施行規則の一部を改正する省令(平成 17 年 3 月 31 日総務省令第 50 号)
2. 平成 17 年 6 月 1 日より,下記の政策金融機関が行う特別融資の対象に,揮発性有機化合物排出抑制設備が追加されました。
(1)特別融資の内容
○中小企業金融公庫 特別利率③
○国民生活金融公庫 特別利率③
(2)特別融資の対象
揮発性有機化合物を排出する者が排出抑制のために取得する以下の設備(規制の対象となる揮発性有機化合物排出施設に設置される設備以外の
ものも含みます。
)
○吸着装置,分解装置,分離装置,密閉施設,被覆施設(浮き屋根),蒸気返還装置(ベーパーリターン装置)
(注)日本政策投資銀行においても,
既存メニューにおいて,
揮発性有機化合物排出抑制設備への特別融資が可能(政策金利Ⅱ(中小企業等は政策金利Ⅲ)*法規制値の 90%以下の処理に限定)
参考:環境省 HP 大気自動車対策
揮発性有機化合物(VOC)対策関係資料
粉じんの排出規制
有害大気汚染物質の対策の推進
「粉じん」とは,物の破砕や堆積等により発生し,又は飛散する物質をい
います。このうち,大気汚染防止法では,人の健康に被害を生じるおそ
れのある物質を「特定粉じん」
(現在アスベストが指定)
,それ以外の粉
じんを「一般粉じん」として定めています。
●一般粉じんに係る規制:破砕機や堆積場等の粉じん発生施設の種類ごと
資料集
に定められた構造・使用・管理に関する基準
●特定粉じん(アスベスト)に係る規制:
○発生施設:工場・事業場の敷地境界における大気中濃度の基準(1 リッ
トルにつきアスベスト繊維 10 本)
○排出作業:吹付け石綿等が使用されている建築物を解体・改造・補修
する作業における集じん等の作業基準
(1)基準遵守,基準適合命令・使用停止命令
粉じんの排出者は,法律に定められた基準を遵守する義務があり,これ
らを違反する者に対し,都道府県知事は,基準の適合や一時使用停止を
命ずることができます。
(2)届出,計画変更命令
一般粉じん発生施設,特定粉じん発生施設を新たに設置又は構造等の変
更をしようとする者もしくは特定粉じん排出等作業を行おうとする者は,
事前に(特定粉じん発生施設;60 日前,特定粉じん排出作業;14 日前),
管轄都道府県知事に所定の事項を届け出なければなりません。また,特
定粉じん規制については,都道府県知事は届出内容を審査し,当該施設
が排出基準に適合しないと認めるときは,計画の変更等を命ずることが
できます。
(3)測定義務,立入検査
特定粉じん発生施設を設置している者は,工場等の敷地境界におけるア
スベスト濃度を測定し,その結果を記録しておかなければなりません。
また,都道府県職員は,粉じんの排出者が基準を守っているかチェック
するため,工場・事業場に立ち入ることや必要な事項の報告を求めるこ
とができます。
390
http://www.env.go.jp/air/osen/voc/materials.html
http://www.shimadzu-rika.co.jp/
「有害大気汚染物質」とは,低濃度であっても長期的な摂取により健康に
影響が生ずるおそれのある物質のことをいい,該当する可能性のある物
質として 234 種類,そのうち特に優先的に対策に取り組むべき物質(優
先取組物質)として次の 22 種類がリストアップされています。
1. アクリロニトリル *1,2. アセトアルデヒド *1,3. 塩化ビニルモノマー
*1,4. クロロホルム *1,5. クロロメチルメチルエーテル,6. 酸化エチレン,
7.1,2 −ジクロロエタン *1,8. ジクロロメタン *1,9. 水銀及びその化合
物,10. タルク(アスベスト様繊維を含むもの),11. ダイオキシン類 *2,
12. テトラクロロエチレン *1,13. トリクロロエチレン *1,14. ニッケル化
合物 *1,15. ヒ素及びその化合物,16.1,3 −ブタジエン *1,17. ベリリウ
ム及びその化合物,18. ベンゼン *1,19. ベンゾ[a]ピレン,20. ホルム
アルデヒド *1,21. マンガン及びその化合物,22. 六価クロム化合物
*1:事業者は,自主管理計画を作成し排出抑制に取り組む
*2:ダイオキシン類はダイオキシン類対策特別措置法に基づき対応している
また,大気汚染防止法では,有害大気汚染物質対策の実施に当たり,各
主体の責務を定めています。
●国の施策:科学的知見の充実,健康リスク評価の公表等
●地方公共団体の施策:汚染状況の把握,情報の提供等
●事業者の責務:排出状況の把握,排出抑制等
●国民の努力:排出抑制等
有害大気汚染物質については,十分な科学的知見が整っているわけでは
ありませんが,未然防止の観点から,早急に排出抑制を行わなければな
らない物質(指定物質)として,1)ベンゼン,2)トリクロロエチレン,
3)テトラクロロエチレン,が指定され,それぞれ排出抑制基準が定めら
れています。
参考
工場及び事業場から排出される大気汚染物質に対する規制方式とその概要
物質名
主な発生の形態等
規制の方式と概要
ボイラー,廃棄物焼却炉等における燃料や鉱石等
の燃焼
ばいじん
同上及び電気炉の使用
施設・規模ごとの排出基準(濃度)
一般排出基準:0.04 〜 0.7g/Nm3
カドミウム(Cd)
,
カドミウム化合物
銅,亜鉛,鉛の精錬施設における燃焼,化学的処
理
施設ごとの排出基準
1.0mg/Nm3
塩素(Cl2)
,
塩化水素(HCl)
化学製品反応施設や廃棄物焼却炉等における燃
焼,化学的処理
施設ごとの排出基準
塩素:30mg/Nm3
フッ素(F)
,
フッ化水素(HF)等
アルミニウム精錬用電解炉やガラス製造用溶融炉
等における燃焼,化学的処理
施設ごとの排出基準
1.0 〜 2.0mg/Nm3
鉛(Pb)
,鉛化合物
銅,亜鉛,鉛の精錬施設等における燃焼,化学的
処理
施設ごとの排出基準
10 〜 30mg/Nm3
窒素酸化物(NOx)
1)施設・規模ごとの排出基準
ボイラーや廃棄物焼却炉等における燃焼,合成, 新設:60 〜 400ppm 既設:130 〜 600ppm
分解等
2)総量規制
総量削減計画に基づき地域・工場ごとに設定
ばい煙
硫黄酸化物(SOx)
1)排出口の高さ(He)及び地域ごとに定める定数 K の値に応じて規制値(量)を設定
許容排出量(Nm3/h)=K×10-3×He2
一般排出基準:K=3.0 〜 17.5
特別排出基準:K=1.17 〜 2.34
2)季節による燃料使用基準
燃料中の硫黄分を地域ごとに設定。硫黄含有率:0.5 〜 1.2%以下
3)総量規制
総量削減計画に基づき地域・工場ごとに設定
有害物質
揮発性有機化合物(VOC)
粉じん
一般粉じん
特別排出基準:0.03 〜 0.2g/Nm3
塩化水素:80,700mg/Nm3
VOCを排出する次の施設
施設ごとの排出基準
化学製品製造・塗装・接着・印刷における乾燥施設,
400 〜 60,000ppmC
吹付塗装施設,洗浄施設,貯蔵タンク
ふるいや堆積場等における鉱石,土砂等の粉砕・ 施設の構造,使用,管理に関する基準
選別,機械的処理,堆積
集じん機,防塵カバー,フードの設置,散水等
切断機等における石綿の粉砕,混合その他の機械
的処理
事業場の敷地境界基準
濃度 10 本 /リットル
吹き付け石綿使用建築物の解体・改造・補修作業
建築物解体時等の除去,囲い込み,封じ込め作業に関する基準
特定施設において故障,破損等の事故時に発生
事故時における措置を規定
事業者の復旧義務,都道府県知事への通報等
234 物質(群)このうち「優先取組物質」として
22 物質
知見の集積等,各主体の責務を規定
事業者及び国民の排出抑制等自主的取組,国の科学的知見の充実,自治体の汚染状況把握等
ベンゼン乾燥施設等
施設・規模ごとの抑制基準
新設:50 〜 600mg/Nm3
トリクロロエチレン
トリクロロエチレンによる洗浄施設等
施設・規模ごとの抑制基準
新設:150 〜 300mg/Nm3
既設:300 〜 500mg/Nm3
テトラクロロエチレン
テトラクロロエチレンによるドライクリーニング機
等
施設・規模ごとの抑制基準
新設:150 〜 300mg/Nm3
既設:300 〜 500mg/Nm3
特定粉じん(アスベスト)
特定物質(アンモニア,一酸化炭素,メ
タノール等 28 物質)
指定物質
有害大気汚染物質
**
参考:環境省 水・大気環境局大気環境課 HP「平成 18 年 10 月 大気汚染防止法の概要」
http://www.env.go.jp/air/osen/law/
ベンゼン
既設:100 〜 1500mg/Nm3
*ばいじん及び有害物質については,都道府県は条例で国の基準より厳しい上乗せ基準を設定することができる。
*上記基準については,大気汚染状況の変化,対策の効果,産業構造や大気汚染源の変化,対策技術の開発普及状況等を踏まえ,随時見直しを行っていく必要がある。
**(低濃度でも継続的な摂取により健康影響が懸念される物質)
資料集
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391
Reference Data
ドラフトチャンバーの設置について
ドラフトチャンバーの排気能力と排風量
複数のドラフトチャンバーとダクト接続
いろいろな実験によって発生する有害ガスを実験室から速やかに排出し,
実験者の安全を守るドラフトチャンバーは,その排気能力が大きなポイ
ントになります。
一般的にドラフトチャンバーの排気能力は,前面開口部から流れ込む流
入風速(制御風速)によって表します。
この制御風速と前面開口部面積を掛け合わせることによって1分間に排
出する風量(排風量)が求められます。
この排風量は実験内容(使用する薬品,発生するガスなど)によって決
定されるべきものですが,通常では
(1)人体に影響を及ぼす有害物質の発生が比較的少ないと考えられる場
合
付属ファンによる接続
別途ファンによる接続
ダクトの圧損が大きくない範囲
0.2 〜 0.3m/sec
(2)人体に影響を及ぼす有害物質の発生が中程度と考えられる場合
0.3 〜 0.5m/sec
(3)より危険性の高い有害物質や放射性物質が発生すると考えられる場
合
0.5 〜1m/sec
のように決められています。
労働安全衛生法の特定化学物質等障害予防規則,有機溶剤中毒予防規則
の適用を受ける場合には全開時最大 1m/sec の排風量が求められます。
この際には使用時に前面扉の開口度をチェーンロックなどの方法で制限
して所定の制御風速を確保し,監督官庁の了解を得ます。
ドラフトチャンバーの設置場所
ドラフトチャンバーはダクト,給排水,ガス等の接続の問題もあり,一
度設置すると移動が困難な装置だけに,設置場所には慎重な計画が望ま
れ,以下のような設置条件について十分な考慮を必要とします。
(1)人がひんぱんに通行しない場所であること
(2)作業状態が室内のどこからでも見渡せる場所であること
(3)採光,通風上適切な場所であること
(4)ダクトの横引や曲がりが少なくてすむ場所であること
エアカーテン式の接
続
1 台のファンで複数の
ドラフト排気
スクラバーによる
吸引・排気
給気は独立ダクト
ガス混合による危険がな
い場合のみ
ガス混合による危険がな
い場合のみ
ガス混合による危険を
避けてダクトはスクラ
バー直前で合流
危険な接続
ダクトの設計と排風機(ファン)の選定について
近年研究所など諸施設の高層化にあたってドラフトチャンバーから排気
される有害ガスの処理とともに,ダクトの設計が重要な課題となってい
ます。設計には空調コスト,排気物質の種類,搬送速度,騒音,ダクト
経路(長さ・曲がり),材質などさまざまな条件を考慮する必要があり,
実験者と設計者の綿密な打ち合わせが必要です。ドラフトチャンバーと
排風機(ファン)は単一のダクトで接続することが一般的です。
また,とくにドラフトチャンバーから有機系のガスを排出する場合には
ダクトの末端(排気口)の高さを屋根から 1.5m 以上とります。
資料集
本カタログ掲載のドラフトチャンバーに付属している直結形ファンは一
般的な使い方に対応したものです。ダクトの距離や曲がりが大きい場所
や付属ファンを必要としないドラフトチャンバーを使用する場合には,
別途ベルト掛け式ファン等(P.110 〜 116 参照)をご使用ください。
複数のドラフトを単一のダクトで使用する場合
有害物質の発生がきわめて少ない同一の作業に複数のドラフトチャン
バーを使用する場合,排ガスが混合し引火・爆発の危険性がない場合に
は複数のドラフトチャンバーを単一のダクトで使用することが可能です。
この場合には次の諸要件を考慮する必要があります。
(1)排風機はできるだけ屋上などダクトの末端に設置する。
(2)上部にダクトダンパーを挿入し合流点でそれぞれの圧力損失が等し
くなるように調節する。
(3)排気された有害ガスが相互に影響する場合は,排気の系統を分ける。
(4)排気されたガスが混合し,引火,爆発等の危険性のある場合には排
気の系統を分ける。
排気ガス洗浄装置(スクラバー)の設置
有害物質などにより排気ガス洗浄装置(スクラバー)が必要な場合,と
くに複数のドラフトチャンバーからのダクトをスクラバーに接続する際
には,各ドラフトチャンバーから排出され混合したガスが有害物質を発
生する可能性が高いのでスクラバー直前で接続します。
排ガス処理装置については,P.93・122 〜 128 をご参照ください。
392
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複数の直結形ファンを
1 本のダクトで共有
排気が困難となり逆流の
恐れがある
上下に設置されたドラ
フトを 1 本のダクトに
接続
下階への結露水の流入や
上階への排ガスもれがあ
りうる
ドラフトチャンバーの標準排気ファン搭載設置例
ベンチレーター
エアーカーテン式ドラフトチャンバーの設置例
防振継手
排気ダクト ダンパー
ベンチレーター
排気ファン
コンクリートベース
排気ダクト
給気ダクト
フード
防振継手
防虫鋼
給気ファン
ドラフトチャンバーと
天井吊排気ファンの設置例
ドラフトチャンバーとスクラバーの設置例
ダンパー
吊りボルト
排気ダクト
防振継手
排気ダクト
排気ファン
天吊防振架台
ダンパー
操作盤
排気ファン
資料集
操作パネルおよび
蛍光灯用接続線
操作盤
コンクリートベース
排水立上り
ガス立上り
給水立上り
分電盤
入力へ
GF
給水立上り
排水立上り
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393
Reference Data
クリーンルームの用途と清浄度
クリーンルームの清浄度の選定
クリーンルームの設計は,用途・作業工程・作業空間などから空気清浄度を選定します。
クラス 3 〜 5
クラス 2 〜 4
クラス 2 〜 3
1,000 〜 100,000 個 /m3
100 〜 10,000 個 /m3
100 〜 1,000 個 /m3
●バイオ・医療用クリーンルーム
●バイオ・医療用クリーンルーム
●バイオ・医療用クリーンルーム
農業バイオ
無菌病室
製薬工程
無菌病室
血液・ワクチン等の保管
注射液・アンプル封入
新生児・未熟児室
薬剤室
手術器具保管室
一般病室
手術室
手術室
診療室
無菌動物飼育室
動物飼育室
細菌実験・検査室
●産業用クリーンルーム
●産業用クリーンルーム
●産業用クリーンルーム
部品加工・組み立て・検査
レンズ研磨
ウエハ製造
ベアリング
カメラ加工・組み立て
IC・LSI チップ製造
塗装検査
電子部品加工・検査
精密光学レンズ研磨
食品加工
電子時計組み立て
精密電子機器部品・加工・組み立て
ハードディスク
クリーンルーム清浄度の規格
クリーンルームの清浄度は,一定の体積中における浮遊微粒子の濃度(浮
遊微粒子の大きさと,その数)で示されます。この清浄度を粒径別の粒
子濃度(粒子数)の程度によって分けた等級をクラスと呼びます。
このクリーンルームの規格は,一般的に米国連邦規格を用いていますが,
最近では,日本工業規格(1989 年,JIS B 9920 が施行)を用いる場合が
多くなっています。
資料集
Fed.Std.209D 清浄度クラスの上限濃度(個 /ft3)
(米国連邦規格 1988 年 6 月)
粒径
(μm)
0.1
0.2
0.3
0.5
5.0
JIS B 9920 清浄度クラスの上限濃度(個 /m3)
(1989 年)
清浄度クラス
100
1000
1
10
10000 100000
35
350
NA.
NA.
NA.
NA.
(1236) (12360)
7.5
75
750
NA.
NA.
NA.
(265) (2649) (26486)
3
30
300
NA.
NA.
NA.
(106) (1059) (10594)
1
10
100
1000
10000
100000
(35) (353) (3531) (35315)(353147)
(3531470)
7
70
700
NA.
NA.
NA.
(247) (2472) (24720)
NA.̶該当なし
( )は,個 /m3 の単位に換算した値を示す。
清浄度クラス
粒径
(μm) クラス 1 クラス 2 クラス 3 クラス 4 クラス 5 クラス 6 クラス 7 クラス 8
0.1
101
102
103
104
105 (106)(107)(108)
……
……
0.2
2
24
236 2360 23600 ……
0.3
1
10
101 1010 10100 101000 1010000 10100000
0.5 (0.35)(3.5) 35
350 3500 55000 350000 3500000
……
……
……
……
5.0
29
290 2900 29000
清浄度クラ
〜 0.3
〜 0.5
〜 5.0
0.1
0.1
0.1
0.3 〜 5.0
ス粒径範囲
備考 1.クラス 3,クラス 4,クラス 5,クラス 6,クラス 7 およびクラス 8 は,それぞれ Federal
Standard 209 D(Clean Room and Work Station Requirements Controlled
Environments)のクラス 1,クラス 10,クラス 100,クラス 1000,クラス 10000 およびクラ
ス 100000 に相当するものである。
2.上限濃度は,対象粒径以上の粒子濃度を表している。
3.上限濃度は,粒径 0.1 および 0.5 μ m の値を基準としている。
4.表に示されていない清浄度クラス粒径範囲内の上限濃度は,次の式で求める。
NC = 10N ×
(
0.1
D
2.08
)
ここに,NC:粒径以上の上限濃度(個 /m3)
N:清浄度クラス(̶)
D:粒径(μ m)
5.
( )
内の数字は,
清浄度クラスを評価するための対象粒径以外の粒径に対する値で,
参考値である。
394
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Reference Data
バイオハザード対策とは
バイオハザードとは,「微生物または微生物が産生する物質を取り扱う際
に発生する可能性や人および自然界が受ける災害」のことをいい,病原
微生物の取り扱い,動物実験,組み換え DNA 実験などの病原性あるいは
病原性の恐れのある微生物と接触の可能性がある作業を行う場合,一定
の領域内に封じ込めて人がこれに接する機会を極力減らす対策をとりま
す。
バイオハザード対策を必要とする分野
分野
内容
室内環境
●ラッサ熱,マールブルグ病などの研
究
国際伝染病の研究
●予防ワクチンなどの開発
排気処理(負圧)
病原体関連
給気処理(正圧)
●腫瘍ウィルスなどの研究
●一般の微生物学上の研究
微生物の研究
実験動物の研究
微粒子・生物微粒子
の制御
(ICR・BCR)
●サルをはじめとした霊長類を主とす
る研究
(培養細胞の取り出しなど)
有害物質・微生物
の制御
伝染病の治療
バイオ
ハザード
RI 施設
ケミカル
ハザード
遺伝子工学関連
クリーン
ルーム
●患者の隔離および,病原体検査
●遺伝子組み換え実験によるインシュ
微生物遺伝学の研究
分子生物学の研究
生化学の研究
リン,インターフェロン,成長ホル
モンなどの生産
●遺伝子構造の研究
参考図書:クリーンルーム環境の計画と設計
(社団法人 日本空気清浄協会)
バイオハザード対策の設備レベル
レベル
P1
物理的隔離の主な要点
実験室の概略図の例
●実験中は扉を閉める。
●通常の微生物実験に準ずる。
汚
●バイオハザード対策用キャビネットを使用する。
P2
●エアロゾル発生の防止など,いくつかの予防措置をとる。
●オートクレーブを備える。
注
汚
↑
資料集
排
↑
気
●同時に開閉できない前室を設ける。
(例:エアーロック室など)
P3
●実験室内全体を負圧にし,室外から室内へ向かう気流とする。
●バイオハザード対策用キャビネットを使用する。
負
圧
●実験室が容易に滅菌できる構造および材質とする。
→
排
→ 気
●実験室内全体を負圧にし,室外から室内へ向かう気流にする。
●クラスⅢのバイオハザード対策用キャビネットを使用する。
P4
●空気遮断装置やシャワー室を設置し防護服などを着用する。
●両面形オートクレーブを備える。
●高度安全実験室とも呼ばれる。
負
圧
↑
↑
*生物の多様性に関する条約「バイオセーフティに関するカルタヘナ議定書」の締結に必要な「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」
(平成 15 年法律第 97 号)が公布されました(平
成 16 年 2 月 19 日施行)。これに伴い,従来の「組換え DNA 実験指針」(平成 14 年文部科学省告示第 5 号)は,法の施行に当たり廃止され,遺伝子組換え実験については,法に基づき所要の措置を講ずることが必要
となりました。
詳しくは文部科学省ホームページ(http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/seimei/04022302.htm)をご参照ください。
http://www.shimadzu-rika.co.jp/
395
Reference Data
ドラフトチャンバーの排気ファン選定書
排気ファン選定書
計算条件
ドラフトチャンバー形式 :
サッシ高さ
: 全開
制御風速
:
風量
:
発行
担当
・
mm
半開
選択ください
(設定ください)
(表 1 による)
m /s
m3/min
ダクト構成および圧損計算
単位当
ダクト内
風速
m/s 圧 損 Pa
(表 2 による) (表 2 による)
ダクト構成
ドラフト本体
−
備
圧損合計
(圧損×数量)
Pa
数 量
施工図面
による
−
(表 1 による)
−
(表 2 による)
単管
(VU 管で算出)
エルボ(R/D = 0.5)
*サイズ 350,400 は
R/D = 1 の大曲です
(表 2 による)
ベンチレータ
−
−
(表 2 による)
−
注)ダクト内風速は 10m/s 以下で選定ください。
選定シロッコファン
形 式
電動機
風 量
圧損資料
総圧損
V
φ
[m3/min]
Hz
関連付属品参照
関連付属表参照
kW
[Pa]
静圧
表1
CBK-Sc
制御風速
m/s
考
CBK-DAc
風量(m3/min)−本体圧損(Pa)
W1200{200A}
0.5(半開時) 11−26(35)
W1500{200A}
W1800{250A}
制御風速
m/s
14−43
(56)
18−59
(93)
0.5(半開時)
0.4(全開時) 18−71(103) 23−115(−) 28−142(−)
*スクラバーの性能上、18m3/min 程度までが有効です。
風量(m3/min)−本体圧損(Pa)
W1850{250A}
W2250{250A}
11−335
14−390
CBK-ADf
*制御風速は前面扉半開時です。
風量(m3/min)−本体圧損(Pa)
W2550{250A}
制御風速
m/s
W1200{200A}
W1500{200A}
W1800{250A}
18−410
0.5
11−26
14−43
18−59
* { } 内は排気ダクトサイズです。
* { } 内は排気ダクトサイズです。
0.5(全開時) 22−106
(−) 29−184(−) 35−221(−)
* { } 内は排気ダクトサイズです。( )内の本体圧損はファン搭載型の場合です。
CBK-DBc
資料集
制御風速
m/s
CBK-Ac
制御風速
m/s
風量(m3/min)−本体圧損(Pa)
W1200{200A}
W1500{200A}
W1800{250A}
0.5(半開時)
11−26
14−43
18−59
0.4(全開時)
18−71
23−115
28−142
* { } 内は排気ダクトサイズです。( )内の本体圧損はファン搭載型の場合です。
CBK-Vc
*スクラバーの性能上、22m3/min 程度までが有効です。
風量(m3/min)−本体圧損(Pa)
W1800{250A}
W2100{250A}
W2600{250A}
0.5(半開時)
10−376
14−393
18−409
* { } 内は排気ダクトサイズです。
制御風速
m/s
0.5(半開時)
CBK-ADA
風量(m3/min)−本体圧損(Pa)
11−300
*スクラバーの性能上、18m3/min 程度までが有効です。
風量(m3/min)−本体圧損(Pa)
W1850{250A}
W2250{250A}
W2550{250A}
11−335
14−390
18−410
W1500{200A}
14−320
*制御風速は前面扉半開時です。
風量(m3/min)−本体圧損(Pa)
W1200{200A}
W1500{200A}
W1800{250A}
0.5
11−26(35)
14−43
(56)
18−59
(93)
* { } 内は排気ダクトサイズです。( )内の本体圧損はファン搭載型の場合です。
18−340
* { } 内は排気ダクトサイズです。
20−87
(115) 25−136(−) 31−174(−)
24−126
(−) 31−210
(−) 39−275(−)
*( )内の本体圧損はファン搭載型の場合です。搭載用排気ファンの性能はP.94でご確認ください。
* { } 内は排気ダクトサイズです。
CBR-ARc
0.5(半開時)
0.4
制御風速
m/s
W1800{250A}
風量(m3/min)−本体圧損(Pa)
W1200{200A}
W1500{200A}
W1800{250A}
0.5(半開時) 12−31
(41) 16−56
(73) 20−72
(115)
制御風速
m/s
制御風速
m/s
* { } 内は排気ダクトサイズです。
CBK-Df
*スクラバーの性能上、18m3/min 程度までが有効です。
W1200{200A}
0.5(半開時)
CBR-Rc
0.4
0.5
* { } 内は排気ダクトサイズです。
制御風速
m/s
制御風速
m/s
CBK-Zc
0.5(半開時)
*スクラバーの性能上、18m3/min 程度までが有効です。
風量(m3/min)−本体圧損(Pa)
W1200{φ200}
W1500{φ250}
W1800{φ250}
11−214
14−230
18−255
風量(m3/min)−本体圧損(Pa)
W1200{200A}
W2250{250A}
W2550{250A}
12−31
20−87
制御風速
m/s
0.5(半開時)
*スクラバーの性能上、22m3/min 程度までが有効です。
風量(m3/min)−本体圧損(Pa)
W1800{250A}
W2100{200A}
W2600{250A}
10−376
14−393
18−409
* { } 内は排気ダクトサイズです。
396
http://www.shimadzu-rika.co.jp/
20−72
31−174
* { } 内は排気ダクトサイズです。
CB3-Sp
風量(m3/min)−本体圧損(Pa)
制御風速
m/s
W1200{200A}
W1500{250A}
W1800{250A}
0.4
16−59
21−69
25−89
* { } 内は排気ダクトサイズです。
CBK-AVc
16−56
25−136
圧損資料
表 2(Pa)
種別
*
150
1.54
1.89
2.22
2.63
3.02
3.46
3.95
4.46
4.98
5.62
6.17
6.84
7.52
8.20
8.89
9.70
10.5
11.3
12.2
13.0
14.0
14.9
15.9
17.0
17.9
19.1
20.2
21.2
22.3
23.7
24.8
26.0
27.4
28.6
30.1
31.4
32.9
34.3
35.8
37.2
38.7
40.5
42.1
43.4
45.2
47.0
48.7
50.3
52.0
54.1
55.9
57.5
59.6
61.6
63.7
65.6
67.6
69.5
71.8
73.9
75.9
78.3
80.2
82.8
84.7
87.5
89.6
91.8
94.2
96.7
99.4
102
104
107
109
112
115
117
120
123
126
129
131
134
137
140
143
146
149
152
155
単管(VU)m あたり
200 250 300 350
0.40 0.14
−
−
0.49 0.17 0.07
−
0.58 0.20 0.08
−
0.68 0.23 0.10
−
0.78 0.27 0.11
−
0.90 0.31 0.13
−
1.02 0.35 0.15
−
1.16 0.40 0.17
−
1.29 0.44 0.18 0.08
1.46 0.50 0.21 0.10
1.60 0.55 0.23 0.11
1.77 0.61 0.25 0.12
1.95 0.67 0.28 0.13
2.13 0.73 0.30 0.14
2.30 0.79 0.33 0.15
2.52 0.87 0.36 0.16
2.73 0.94 0.39 0.18
2.94 1.01 0.42 0.19
3.15 1.09 0.45 0.21
3.37 1.16 0.48 0.22
3.62 1.25 0.52 0.24
3.86 1.33 0.55 0.25
4.12 1.42 0.59 0.27
4.40 1.51 0.63 0.29
4.64 1.60 0.66 0.30
4.95 1.71 0.71 0.32
5.23 1.80 0.75 0.34
5.49 1.89 0.78 0.36
5.78 1.99 0.83 0.38
6.13 2.11 0.88 0.40
6.42 2.21 0.92 0.42
6.73 2.32 0.96 0.44
7.09 2.44 1.01 0.46
7.41 2.55 1.06 0.48
7.80 2.69 1.11 0.51
8.15 2.81 1.16 0.53
8.52 2.93 1.22 0.56
8.90 3.06 1.27 0.58
9.28 3.20 1.33 0.61
9.64 3.32 1.38 0.63
10.0 3.46 1.43 0.66
10.5 3.61 1.50 0.69
10.9 3.76 1.56 0.71
11.3 3.88 1.61 0.74
11.7 4.04 1.68 0.77
12.2 4.19 1.74 0.80
12.6 4.35 1.80 0.82
13.0 4.49 1.86 0.85
13.5 4.65 1.93 0.88
14.0 4.83 2.00 0.92
14.5 5.00 2.07 0.95
14.9 5.14 2.13 0.97
15.5 5.32 2.21 1.01
16.0 5.50 2.28 1.04
16.5 5.69 2.36 1.08
17.0 5.85 2.43 1.11
17.5 6.03 2.50 1.15
18.0 6.21 2.57 1.18
18.6 6.41 2.66 1.22
19.2 6.60 2.74 1.25
19.7 6.78 2.81 1.29
20.3 6.99 2.90 1.33
20.8 7.16 2.97 1.36
21.5 7.40 3.07 1.40
22.0 7.57 3.14 1.44
22.7 7.81 3.24 1.48
23.2 8.00 3.32 1.52
23.8 8.20 3.40 1.56
24.4 8.41 3.49 1.60
25.1 8.63 3.58 1.64
25.8 8.87 3.68 1.68
26.4 9.10 3.77 1.73
27.0 9.29 3.85 1.76
27.6 9.52 3.95 1.81
28.4 9.77 4.05 1.85
29.1 10.0 4.16 1.90
29.7 10.2 4.24 1.94
30.4 10.5 4.34 1.99
31.1 10.7 4.44 2.03
31.8 11.0 4.55 2.08
32.6 11.2 4.66 2.13
33.3 11.5 4.76 2.18
34.1 11.7 4.87 2.23
34.7 12.0 4.96 2.27
35.5 12.2 5.08 2.32
36.2 12.5 5.18 2.37
37.1 12.8 5.30 2.42
37.8 13.0 5.41 2.47
38.6 13.3 5.51 2.52
39.4 13.6 5.62 2.57
40.2 13.8 5.74 2.63
400
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
−
0.07
0.07
0.08
0.09
0.10
0.10
0.11
0.12
0.13
0.14
0.15
0.15
0.16
0.17
0.18
0.19
0.20
0.22
0.23
0.24
0.25
0.26
0.27
0.29
0.30
0.31
0.33
0.34
0.35
0.37
0.38
0.40
0.41
0.43
0.44
0.46
0.48
0.49
0.51
0.53
0.54
0.56
0.58
0.60
0.62
0.63
0.66
0.68
0.69
0.72
0.73
0.76
0.77
0.80
0.82
0.84
0.86
0.88
0.91
0.93
0.95
0.97
1.00
1.03
1.05
1.07
1.10
1.12
1.15
1.17
1.20
1.22
1.25
1.28
1.31
1.33
1.36
1.39
1.42
曲がり(R/D=0.5)
150 200 250 300
8.97 3.03 1.29
−
11.0 3.72 1.59 0.79
12.9 4.36 1.86 0.92
15.3 5.16 2.20 1.09
17.6 5.94 2.53 1.25
20.1 6.79 2.90 1.43
23.0 7.76 3.31 1.64
25.9 8.75 3.73 1.85
29.0 9.78 4.17 2.07
32.7 11.0 4.71 2.33
35.9 12.1 5.17 2.56
39.8 13.4 5.73 2.84
43.8 14.8 6.30 3.12
47.7 16.1 6.87 3.40
51.7 17.5 7.44 3.69
56.4 19.1 8.12 4.02
61.1 20.7 8.80 4.36
65.9 22.3 9.49 4.70
70.7 23.9 10.2 5.04
75.7 25.6 10.9 5.40
81.2 27.4 11.1 5.79
86.6 29.3 12.5 6.17
92.5 31.3 13.3 6.60
98.6 33.3 14.2 7.03
104 35.2 15.0 7.42
111 37.5 16.0 7.92
117 39.6 16.9 8.36
123 41.6 17.7 8.79
130 43.8 18.7 9.25
138 46.5 19.8 9.81
144 48.7 20.7 10.3
151 51.0 21.7 10.8
159 53.7 22.9 11.3
166 56.6 23.9 11.9
175 59.1 25.2 12.5
183 61.8 26.3 13.0
191 64.5 27.5 13.6
200 67.4 28.7 14.2
208 70.3 30.0 14.9
216 73.1 31.1 15.4
225 76.1 32.4 16.1
235 79.5 33.9 16.8
245 82.6 35.2 17.4
253 85.3 36.4 18.0
263 88.9 37.9 18.8
273 92.2 39.3 19.5
283 95.6 40.8 20.2
293 98.8 42.1 20.9
303 103 43.6 21.6
314 106 45.3 22.4
325 110 46.8 23.2
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15.0
15.5
16.0
16.5
17.0
17.5
18.0
18.5
19.0
19.5
20.0
20.5
21.0
21.5
22.0
22.5
23.0
23.5
24.0
24.5
25.0
25.5
26.0
26.5
27.0
27.5
28.0
28.5
29.0
29.5
30.0
30.5
31.0
31.5
32.0
32.5
33.0
33.5
34.0
34.5
35.0
35.5
36.0
36.5
37.0
37.5
38.0
38.5
39.0
39.5
40.0
40.5
41.0
41.5
42.0
42.5
43.0
43.5
44.0
44.5
45.0
45.5
46.0
46.5
47.0
47.5
48.0
48.5
49.0
49.5
50.0
はダクト内風速 10m/s 〜 20m/s です(粉塵等の排気の場合以外は使用しないでください)。
はダクト内風速 20m/s 以上です(特殊な用途以外使用しないでください)。
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397
使用材質の耐薬品性一覧
使用材質の耐薬品性
金属
〇
〇
〇
△
×
×
×
△
△
〇
硫化水素
H2S
(10・RT)
〇
〇
〇
2
亜硫酸ガス
SO3
(10・RT)
〇
〇
〇
3
塩化水素ガス
HCl
(WET)
×
×
4
塩素ガス
Cl2
(WET)
×
5
発煙硝酸
HNO3
(RT)
6
発煙硫酸
H2SO4
(RT)
7
アンモニア
NH3
8
水蒸気
H2O
9
天然ガス
(150°
C 以下)
ポリプロピレン
〇
1
Al
ポリエチレン
硬質
Ti
A
B
S
樹脂
塩化ビニル
398
塩化ビニル
有
機
溶
剤
他
PVC
軟質
分子式
記号 SUS304 SUS316
条件(濃度重量 %・温度°C)
アルミニウム
資料集
有
機
酸
チタン
無
機
ア
ル
カ
リ
PVC
薬品名
10
無
機
酸
材料名
ステンレス
ガ
ス
ステンレス
〇:使用可能
△:使用しないことが望ましい
×:使用不適
−:データなし
樹脂
ABS
PE
PP
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
×
△
△
△
〇
×
△
〇
×
△
△
〇
×
×
△
×
×
×
〇
〇
〇
×
×
×
×
△
〇
〇
〇
〇
△
〇
〇
〇
̶
〇
〇
〇
̶
×
×
×
△
△
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
△
△
̶
オゾンガス
O3
1
塩酸
HCl
(20・RT)
×
×
△
×
〇
〇
〇
〇
〇
2
塩酸
HCl
(20・80)
×
×
△
×
×
△
△
△
〇
3
硝酸
HNO3
(10・RT)
〇
〇
〇
×
〇
〇
〇
〇
〇
4
硝酸
HNO3
(30・70)
〇
△
〇
×
×
×
×
△
△
5
硫酸
H2SO4
(30・RT)
×
×
×
×
〇
〇
〇
〇
〇
6
硫酸
H2SO4
(98・RT)
×
×
×
×
×
△
×
△
△
7
フッ酸
HF
(10・RT)
〇
〇
×
×
〇
〇
〇
〇
〇
8
フッ酸
HF
(20・RT)
〇
̶
̶
×
△
〇
〇
〇
〇
9
王水
HCl + HNO3(3:1)
×
×
〇
×
×
△
×
×
△
10
クロム酸
H2CrO4
△
△
〇
△
〇
〇
×
△
△
11
シアン化水素酸
HCN
̶
̶
̶
̶
〇
〇
〇
〇
〇
12
臭化水素酸
HBr
×
×
〇
×
×
〇
×
〇
〇
13
ほう酸
H3BO3
〇
〇
〇
×
〇
〇
〇
〇
〇
14
りん酸
H3PO4
〇
〇
×
×
〇
〇
〇
〇
〇
15
炭酸
H2CO3
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
16
過塩素酸
HClO4
×
×
̶
×
〇
〇
̶
〇
△
17
次亜塩素酸
HClO
×
〇
〇
×
〇
〇
△
〇
〇
18
過酸化水素
H2O2
〇
〇
〇
〇
〇
〇
×
〇
〇
1
アンモニア水
NH4OH
(28・RT)
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
2
水酸化ナトリウム
NaOH
(30・RT)
〇
〇
〇
×
〇
〇
〇
〇
〇
3
水酸化カリウム
KOH
〇
〇
〇
×
〇
〇
〇
〇
〇
4
水酸化カルシウム
Ca(OH)
2
△
〇
〇
×
〇
〇
〇
〇
〇
5
水酸化バリウム
Ba(OH)
2
〇
〇
〇
×
〇
〇
〇
〇
〇
6
水酸化マグネシウム
Mg(OH)
2
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
7
ヒドラジン
NH2NH2
〇
〇
〇
〇
̶
̶
̶
̶
̶
1
蟻酸
HCOOH
(25・RT)
△
△
×
△
△
〇
〇
〇
〇
2
酢酸
CH3COOH
(50・RT)
〇
〇
〇
△
×
〇
〇
〇
〇
3
酢酸
CH3COOH
(50・70)
×
×
〇
△
×
〇
△
△
△
4
シュウ酸
△
△
〇
̶
〇
〇
〇
〇
〇
5
ステアリン酸
CH(CH
3
2)
16COOH
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
6
乳酸
CH3CH
(OH)COOH
×
〇
〇
×
〇
〇
〇
〇
〇
1
アクリロニトリル
CH2CHCN
〇
〇
〇
〇
×
△
△
〇
̶
2
ホルムアルデヒド
HCHO
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
3
アセトアルデヒド
CH3CHO
〇
〇
〇
〇
△
〇
△
〇
〇
4
アセトン
CH3COCH3
〇
〇
〇
〇
×
×
×
△
△
5
アニリン
C6H5NH2
〇
〇
〇
〇
×
×
̶
△
△
6
イソプロピルアルコール
〇
〇
〇
〇
×
〇
〇
〇
〇
7
メチルアルコール
CH3OH
〇
〇
〇
〇
×
〇
△
〇
〇
8
エチルアルコール
C2H5OH
〇
〇
〇
〇
×
〇
〇
〇
〇
9
塩素化溶剤
̶
̶
̶
̶
×
×
×
×
×
(10・70)
(37・RT)
(50・RT)
(COOH)
2・2H2O
(CH3)
2CHOH
10
キシレン
C6H4CH3CH3
〇
〇
〇
〇
×
×
×
〇
×
11
トルエン
C6H5CH3
〇
〇
〇
〇
×
×
×
△
△
12
クロロホルム
CHCl3
〇
〇
〇
△
×
×
×
×
×
13
酢酸メチル
CH3COOCH3
〇
〇
〇
〇
×
×
×
×
△
14
四塩化炭素
CCl4
〇
〇
〇
△
×
×
×
×
△
15
スチレン
C6H5CHCH2
〇
〇
〇
〇
×
×
△
△
〇
16
ヘキサン
C6H14
〇
〇
〇
〇
×
〇
△
×
△
17
チオ硫酸ナトリウム
Na2S2O3
̶
̶
̶
̶
〇
〇
〇
〇
〇
18
次亜塩素酸ナトリウム
NaClO
△
△
〇
△
〇
〇
〇
〇
〇
http://www.shimadzu-rika.co.jp/
樹脂
フッ素ゴム
シリコンゴム
アクリルゴム
ウレタンゴム
ニトリルゴム
エ チ レ ン・ プ ロ ピ レ
ンゴム
スチレンゴム
PC
PF
MF
EP
PA
NR
SBR
IIR
EPM
NBR
ACM
U
Si
FPM
ブチルゴム
天然 ゴム
ナイロン
エポキシ樹脂
メラミン樹脂
フェノール樹脂
ポリカーボネイト
フッ素樹脂
アクリル樹脂
AMMA PTFE
ゴム
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
×
×
〇
〇
×
×
̶
△
×
1
2
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
̶
〇
2
3
△
〇
△
〇
̶
△
×
×
×
△
△
×
×
×
×
〇
3
4
△
〇
×
△
×
×
×
×
×
△
△
̶
×
×
̶
〇
4
5
×
〇
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
〇
5
6
×
〇
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
〇
6
7
̶
〇
̶
〇
̶
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
̶
̶
〇
×
7
8
×
〇
△
〇
〇
〇
×
〇
〇
〇
〇
〇
×
×
△
〇
8
9
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
×
×
〇
〇
〇
〇
〇
9
10
△
〇
̶
△
〇
△
×
×
×
〇
〇
×
〇
〇
〇
〇
10
1
〇
〇
〇
〇
̶
〇
△
〇
〇
〇
〇
〇
〇
̶
〇
〇
1
2
△
〇
△
〇
̶
△
×
×
×
△
△
×
×
×
×
〇
2
3
〇
〇
〇
〇
̶
〇
△
×
×
〇
〇
×
×
×
̶
〇
3
4
×
〇
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
̶
×
̶
〇
4
5
〇
〇
×
△
×
×
△
〇
〇
〇
〇
〇
̶
×
̶
〇
5
6
×
〇
〇
〇
̶
〇
△
×
×
△
△
×
×
×
×
〇
6
7
〇
〇
〇
〇
̶
〇
△
〇
〇
〇
̶
×
×
̶
̶
̶
7
8
〇
〇
〇
〇
̶
〇
△
×
×
〇
̶
×
×
̶
̶
̶
8
9
×
〇
×
×
×
×
×
×
×
×
△
×
×
×
△
〇
9
10
〇
〇
△
×
̶
×
×
×
×
△
△
×
̶
×
△
〇
10
11
〇
〇
〇
〇
̶
〇
̶
〇
〇
〇
̶
〇
̶
̶
̶
〇
11
12
〇
〇
〇
〇
̶
△
×
〇
△
〇
〇
×
×
×
×
〇
12
13
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
×
〇
〇
〇
13
14
〇
〇
〇
〇
̶
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
×
×
×
〇
14
15
̶
〇
〇
〇
̶
〇
̶
×
×
〇
〇
×
̶
̶
×
〇
15
16
̶
〇
〇
△
̶
×
̶
〇
̶
̶
̶
×
̶
̶
×
̶
16
17
〇
〇
̶
△
̶
△
×
〇
̶
〇
〇
̶
̶
̶
×
〇
17
18
̶
〇
△
△
̶
△
̶
△
△
〇
〇
△
̶
̶
〇
〇
18
1
〇
〇
̶
〇
̶
〇
〇
×
×
〇
〇
×
×
〇
〇
〇
1
2
△
〇
△
×
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
×
×
×
△
2
3
△
〇
×
×
̶
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
×
〇
△
〇
3
4
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
×
̶
〇
〇
4
5
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
×
〇
〇
〇
5
6
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
×
〇
̶
〇
6
7
̶
〇
̶
△
̶
△
̶
̶
̶
〇
〇
〇
̶
×
△
̶
7
1
̶
〇
〇
〇
̶
〇
△
△
△
〇
̶
×
×
×
〇
△
1
2
△
〇
〇
〇
̶
△
△
×
×
△
〇
△
×
×
〇
〇
2
3
̶
〇
△
〇
̶
×
△
×
×
×
̶
×
×
×
〇
〇
3
4
〇
〇
〇
〇
̶
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
△
̶
〇
〇
4
5
〇
〇
〇
〇
̶
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
̶
〇
〇
̶
5
6
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
̶
̶
〇
〇
6
1
̶
〇
̶
̶
〇
̶
̶
×
△
×
×
×
̶
̶
〇
×
1
2
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
×
×
̶
〇
2
3
̶
〇
̶
〇
〇
̶
〇
△
×
〇
〇
×
×
×
〇
×
3
4
×
〇
×
〇
̶
×
△
△
△
〇
〇
×
×
×
△
×
4
5
×
〇
̶
〇
̶
△
×
△
△
〇
〇
×
×
×
〇
〇
5
6
×
〇
〇
〇
〇
△
〇
〇
〇
〇
̶
〇
̶
̶
〇
〇
6
7
×
〇
×
△
〇
△
△
〇
〇
〇
〇
〇
△
〇
〇
〇
7
8
×
〇
〇
〇
〇
△
〇
〇
〇
〇
〇
〇
×
〇
〇
〇
8
9
×
〇
×
〇
̶
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
〇
9
10
△
〇
×
〇
〇
△
〇
×
×
×
×
×
×
△
×
〇
10
11
△
〇
×
〇
〇
△
〇
×
×
×
×
×
×
×
×
〇
11
12
×
〇
×
〇
〇
△
×
×
×
×
×
×
̶
×
×
〇
12
13
×
〇
×
〇
〇
△
〇
×
×
〇
〇
×
×
̶
△
×
13
14
×
〇
△
〇
〇
〇
×
×
×
×
×
△
△
△
×
〇
14
15
×
〇
̶
〇
〇
△
〇
×
×
×
×
×
̶
×
×
〇
15
16
×
〇
△
〇
〇
〇
〇
×
×
×
×
〇
〇
〇
×
〇
16
17
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
×
〇
〇
〇
17
18
〇
〇
〇
×
̶
×
△
△
〇
〇
〇
△
×
×
〇
〇
18
http://www.shimadzu-rika.co.jp/
資料集
1
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