一次研究用フォーム データ記入欄

一次研究用フォーム
基本情報
対象疾患
大腸がん
タイプ
臨床専門情報
論文の英語タイトル
Total mesorectal excision in the operative treatment of
carcinoma of the rectum.
論文の日本語タイトル
直腸癌の外科治療における直腸間膜全切除術
ガイドラインでの引用有無
1.有り 2.無し (
タイトル情報
診療ガイドライン情報
データ記入欄
)
ガイドライン上での目次名称
1.レビュー 2.メタアナリシス 3.ランダム化比較試験 4.非ランダム化比較試験
研究デザイン
5.非比較試験 6.コホート研究 7.症例対照研究 8.研究デザイン
9.症例集積 10.非比報告 11.横断研究 12.比較観察研究
13.非比較観察研究 14.その他 ( 13 )
エビデンスのレベル分類
Ⅰ.システマティック・レビュー/メタアナリシス
II. 1つ以上のランダム化比較試験による
III. 非ランダム化比較試験による
IV. 分析疫学的研究(コホート研究や症例対照研究による)
V. 記述研究(症例報告やケースシリーズによる)
VI. 患者データに基づかない、専門委員会や専門家個人の意見
(
書誌情報
Pubmed ID
IV )
7551328
医中誌 ID
雑誌名
Journal of the American College of Surgeons
雑誌 ID
9431305
巻
181
号
4
ページ
335-346
ISSN ナンバー
1072-7515(Print)
雑誌分野
1.医学 2.歯学 3.看護 4.その他 ( 1 )
原本言語
1.日本語 2.英語 3.ドイツ語 4.その他 ( 2 )
発行年月
Oct 1995
氏名
筆頭著者
Enker WE
その他著者 1
Thaler HT
その他著者 2
Cranor ML
その他著者 3
Polyak T
著者情報
所属機関
Department of Surgery, Memorial
Sloan-Kettering Cancer Center, New
York
Epidemiology and Biostatistics,
Memorial Sloan-Kettering Cancer
Center, New York
Department of Surgery, Memorial
Sloan-Kettering Cancer Center, New
York
Epidemiology and Biostatistics,
Memorial Sloan-Kettering Cancer
Center, New York
目的
直腸癌における直腸間膜全切除術(TME)の有効性の大規模評価
研究デザイン
非比較観察研究
セッティング
米国 Department of Surgery, Memorial Sloan-Ketteing Cancer
Center
1979 年から 1993 年の期間に、直腸癌を治癒切除し TME を施行さ
れた Dukes B(T3、N0、M0)99 例および Dukes C(全ての T、N1-2、
M0)147 例の計 246 例(男性 133 例、
女性 113 例、平均 61.4 歳、29-90
歳)
対象者
〃
情報(国籍)
1.日本人 2.日本人以外 3.国籍区別せず (
〃
情報(性別)
1.男性 2.女性 3.男女区別せず (
)
)
1.乳幼児 2.小児 3.青年 4.中高年 5.老人 6.乳幼児・小児
7.乳幼児・小児・青年 8.乳幼児・小児・青年・中高年
9.乳幼児・小児・青年・中高年・老人 10.小児・青年
〃
情報(年齢)
11.小児・青年・中高年 12.小児・青年・中高年・老人
13.青年・中高年 14.青年・中高年・老人 15.中高年・老人
16.乳幼児・青年 17.乳幼児・中高年 18.乳幼児・老人
19.小児・中高年 20.小児・老人 21.青年・老人
22.年齢区別せず (
)
介入(要因曝露)
一次研究の 8 項目
エンドポイント(アウトカム)
1
主な結果
結論
備考
エンドポイント
区分
1.主要 2.副次 3.その他(
)
246 例の内訳は、低位前方切除術 170 例、腹会陰式直腸切断術 76
例であった。術後、循環器合併症により 2 例が死亡し、周術期死亡
率は 0.8%であった。85.3%(145 例)の症例で、癌下縁が肛門縁から
6-11cm の高さに存在し肛門括約筋の温存が可能であった。治癒切
除が困難であることが予想される症例には、術前に放射線療法
(4500cGy)と化学療法を行った。また、T3/N1 もしくは T3/N2 症例
で患者が希望した場合には、術後に放射線療法もしくは化学療法を
施行した。術後追跡期間中央値は 5.95 年であった。Kaplan-Meier
法による解析では、5 年生存率は 74.2%であったが、病期別に検討
すると Dukes B では 86.7%(全死亡数 13/99 例)、Dukes C では
64.0%(43/147 例)、C2(T3、N1-2、M0)では 68.0%(29/105 例)とな
り、病期が進行するにしたがい生存率が有意に低下した
(p<0.0001)。低位前方切除術の 5 年生存率は 80.7%、腹会陰式直腸
切断術では 60.2%であった(p<0.0003)。骨盤内再発は計 18 例(7.3%)
にみられ、Dukes B での骨盤内再発率は 4.0%、Dukes C では
12.0%、C2 では 8.1%であった。遠隔転移のある症例を除外した骨
盤内再発率は、Dukes B では 3.0%、Dukes C では 10.0%、C2 で
は 5.8%であった。骨盤内再発の有意なリスクは N2 と神経周囲浸
澗であった。術後補助放射線療法は局所再発予防に対する有意な効
果はなかった。
直腸癌に対する TME は、自律神経および肛門括約筋温存が可能で
局所再発を予防する有効性が高かった。