平成26年1月15日(水) 藁馬作り講習会について 国選択無形民俗文化財 私たちの住む真田町戸沢という集落では、毎年2月8日に藁馬引きを行っています。子どもたち が藁馬をひいて道祖神にお餅をお供えする行事はいたるところにありますが、わが集落の藁馬引きの お供え物のお餅はネジとよばれもので、お米の粉で様々なかたちにつくり(魚、花びら、亀、ウサギ など)、そこには赤、緑、黄の3色が調和よくつけられています。そのネジと呼ばれるお餅がたいへ ん珍しいということで平成8年にはこの戸沢の藁馬引き行事が国選択無形民族文化財に指定されまし た。 毎年2月7日には幼い子ども(乳幼児、保育園児)がいる家庭では親族が集まり、お供え物のネジを 作ります。そしてその次の日(2月8日)の朝8時頃より藁馬の背に藁苞に入れたネジを結わえて、母親 にともなわれたり、母親におんぶされたりして藁馬引きが行われます。 私たち集落の有志で平成12年に結成された戸沢活性化組合(宮島隆志組合長)では、毎年この藁 馬引き行事で使われる藁馬を作っています。藁馬引き行事での伝承のなかでもネジを作ることは多く の家庭でおこなわれ、その米のお粉の生地およびネジのかたちの種類は集落の自治会で作るネジ保存 会の活動でその技術は今後も伝えられていくものと思います。しかしながら、藁馬作りとなりますと、 きちんと美しく、端整に作れるのは、現在では2、3名の古老のみとなってしまい、このまま放って おくと戸沢独自の藁馬作りの技術が後世に伝わっていくことが難しい状況にあります。古くは自分の 子供の無病息災を道祖神に祈願するためにどこの家でも父親が願いを込めながら作ったといわれてい ますが、現在では、藁馬の必要になる家庭のほとんどが先の古老にお願いをして作っていただいてい るというのが現状です。戸沢活性化組合では藁馬用の丈の長い稲を作り、その藁を使用して技術伝承 のため藁馬を作っています。例年、藁馬引き近辺の休日に藁馬作り講習会を開催しております。昨年 同様に本年も高さ幅ともに10㎝程度のミニ藁馬作り講習会もとりいれ、下記のように開催いたします のでご連絡いたします。 記 戸沢の藁馬作り講習会 期 日: 2月 2日(日) 日 程: 午前9時30分~正午 , 午後1時~3時頃 ①藁馬引きに使用するサイズの藁馬作りコーナー ②ミニ藁馬作りコーナー 場 所:戸沢出荷所 会 費:無料 参加者:戸沢活性組合員および参加希望者 ※問い合わせ先→宮島幸男(戸沢活性化組合広報係) 電話0268-72-2687 ※藁馬作り用の藁の準備もありますので参加希望者は前日までにご連絡下さい。
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