完売しました

<Vinaiolo CLAUDIO MARIOTTO ヴィニャイオーロ クラウディオ マリオット>Tortona トルトーナ
1920年に現当主クラウディオの曽祖父ベーピ以来マリオット家によって営まれてきた生産者。トルトーナの町からわずかな場所
にある小高い丘VHO(ヴォー)の上にカンティーナを持ち、標高250~300mにかけて約20ヘクタールの畑を有する。現在はクラウ
ディオと弟のマウロを中心にバルベーラ、フレイザ、ニビオ(ドルチェットの亜種)、コルテーゼ、そしてティモラッソを造っている。
そんな彼らにとって誇りとも言える葡萄、それがこの地の白葡萄ティモラッソ。元々はアスティやアレッサンドリア地区でも生産
されていた品種であるが、次第にコルテーゼにそのシェアを奪われる形で今では極少ない生産量になっている。トルトーナ周辺は不
思議な事にこの生産が今でも残る地域なのです。そもそも彼らの創業以来の哲学が「土地の伝統、誇りを伝えるワイン」。当主クラ
ウディオの言葉を借りるならば、「他と同じ事をしても仕方ない。ランゲにもボルゲリにもない味、ティモラッソはそれなんだ!ト
ルトーナという小さな土地を代表する葡萄なんだ!」。彼の言葉は本当に「熱~い!」のです。しかし、それはワインを味わう事で
納得できました。嫌みなく厚みのある果実味、広がるトロピカルさを持つ香り、舌の上をスルリ流れる様なのど越し・・直球勝負的
なコシがありながらキレのある白ワイン。イタリアの奥深さを感じます。(総生産数50,000本)
コード
ワイン名
YVCDPR09 Colli Tortonesi Cotese `Profilo’
ヴィンテージ
品種
容量
希望小売価格
2009
コルテーゼ100%
750ml
¥2,600
白
コッリ トルトネーズィ コルテーゼ ‘プロフィーロ’
グリーンのかかったクリアな色合い。野に咲く小さな花を感じさせる穏やかで爽やかな香りを放つ。滑らかな舌触りの後に広
がる柔らかい果実味、そして豊かなのど越しをもたらすミネラルが後をひく。強い酸味ではないものの、バランスを取る意味
では十分その役割を果たす形におさまっており、ガヴィ等と少し様子の異なるコルテーゼ。
完売しました
YVCDDE09 Colli Tortonesi Timorasso `Derthona’
2009
ティモラッソ100%
750ml
¥2,700
白
コッリ トルトネーズィ ティモラッソ ‘デルトーナ’ 標高250~300mに位置する畑で樹齢25年~30年の樹で育った葡萄を9月末の収穫し、圧搾。ステンレスタンクにて発酵。
溌溂としたシトラスフレーバーと仄かなビターさが特徴。厚みとしては充分感じられ、重厚でないものの力強さを感じる。しか
し樽等から来るものではなく、あくまで葡萄自身のエキスの強さからの味わいというのは容易にわかる。ティモラッソの底力を
感じる。貝類や鶏肉などでも充分耐え得る芯の強いワイン。
完売しました
YVCDDE10 Colli Tortonesi Timorasso `Derthona’
2010
ティモラッソ100%
750ml
¥2,800
コッリ トルトネーズィ ティモラッソ ‘デルトーナ’ 従来通り標高250~300mに位置する畑で樹齢25~30年の樹で育った葡萄を9月末に収穫し圧搾。ステンレスタンクにて発
酵させ、木樽を使わずに寝かせ、ボトリングされる。驚いたのはその舌触りの滑らかな、実に綺麗なエキス。ピタッソのそれ
と異なり濃密さが少し和らぐからか、このエキスの滑らかさ、ミネラルの旨味がしっかりと感じ取れる。果実味自体もシトラ
ス系のフレーバーがしなやかさを保ちながら鳴り響く。酸味も良好。かなり良い出来映えである事は、現時点で充分納得でき
る要素に溢れている。。。。
YVCDPI10
Colli Tortonesi Timorasso `Pitasso’
2010
ティモラッソ100%
750ml
¥3,500
コッリ トルトネーズィ ティモラッソ ‘ピタッソ’
標高250~300mに位置する畑で樹齢45年以上の樹で育った果実を9月末収獲、圧搾後にステンレスタンクに発酵。製造的
な要素は従来とおり。興味深いのはパンチのあった2007年、シトラスフレーバーが弾けた2008年とはまた異なる表情を見
せている事。より透明度を高めたエキスというのはこの2010年の特徴ではなかろうか?クリアで粘性がありながら、柔らか
な舌触りと底辺からこみ上げる果実の力強さ、流麗なるミネラルは存分に感じられる。
YVCDBR11 Colli Tortonesi Rosso `Braghe’
コッリ トルトネーズィ ロッソ ‘ブラーゲ’
2010
フレイザ100%
750ml
¥2,400
赤
圧搾後マセレーションは軽くおこない、ステンレスタンクにて発酵。濃い色から想像できるプラム等の黒い果実の凝縮感のあ
るジューシーな果実味と、伸びのある酸味が全体を引き締める。温度を下げても楽しめる。ランゲ等ののフレイザに比べてソ
フトな口当たりに仕上がっている。
YVCDMM08 Colli Tortonesi Rosso `Montemirano’
コッリ トルトネーズィ ロッソ ‘モンテミラーノ’
2008
クロアティーナ100%
750ml
¥2,900
赤
圧搾後に数日のマセレーションを経て大樽にて発酵。熟成も大樽にて約1年程行い、瓶詰めから4カ月程度で出荷。当初は
シャープな面があったが、時間と共に変化。シナモンの様な甘味のあるスパイシーさと、粘りのある果実味が特徴。心地よい
酸味が見事に引き締めをしている、バランスの良さが魅力。
1 ページ
<Cascina Morassino カシーナ・モラッシーノ> Barbaresco バルバレスコ
1984年マウロ・ビアンコによって創設され、現在は息子のロベルトが一人でカンティーナを切盛りしている。
畑での作業は土壌への負荷を避けるため全て手作業で行われ、原則的に化学肥料などは一切使用せず、防かびの対策としてボル
ドー液のみ、状況次第で使用する。方法としては肥料等を与えるよりも葡萄の生育能力に成長を委ねるというのが彼の論法と言える。
ピエモンテワインの中でバローロの方へ市場の目が行くという現実を知りつつも、彼自身はネッビオーロ自体の美味さに拘る人で
あり、古典的なワインの造り自体を残すという要素を大事にしている。つまり古典的なバローロやバルバレスコに在る、旨味を出す
という使命にも似た彼の信念があるのです。実際、バリック等を使っていても基本は大樽熟成にポイントを置いている。
葡萄はネッビオーロ、メルロー、バルベーラ、ドルチェットを栽培、醸造。各品種はそれぞれ単独で醸造されリースされる。ネッ
ビオーロはバルバレスコ、ランゲ・ネビオーロとして醸造される。
通常のバルバレスコ・モラッシーノはオヴェッロからの葡萄も使用。本来はバルバレスコ・オヴェッロに用いる葡萄の一部でより
骨格の優れたバルバレスコを醸造したいからだ。カンティーナ横の畑からはエレガントなキャラクターを出せるが、それだけではバ
ルバレスコとして完成させるには完成度が低くなってしまう。そのため約20~30%程の量をオヴェッロで育てられたネッビオーロ
を使用する。基本的にバルバレスコに関しては70年以上の樹齢から収穫し、旨みを逃さないためバルバレスコはノンフィルターで
瓶詰めされる。
ワイン名
コード
YVMOMO09 Barbaresco "Morassino" DOCG
ヴィンテージ
品種
容量
希望小売価格
2009
ネッビオーロ100%
750ml
¥5,200
赤
父マウロからの哲学を脈々と受け継ぐ、ロベルトにとって基本のワインでありながら、最も心血を注いだワイン。畑はバルバレス
コ村内の南西向きの畑。圧搾後ステンレスタンクで発酵させ、熟成は70%を大樽で、30%をバリック(3回程度使用の物)で20カ
月熟成させる。バリックを使う事で従来にはなかった、オレンジのニュアンスを帯びた香りが漂う様になった。ただ基本的な味わ
いとしては古典的と言えるもので、凛とした酸味とタンニンも良好に表現されている。果実味は2006等に比べて上品に仕上がっ
ており、干しアンズやオレンジ等の粘性のある味わい。現時点でも充分楽しめるが、まだまだ寝かしても良いだろう。
バルバレスコ モラッシーノ
YVMOMO10 Barbaresco "Morassino" DOCG
2010
ネッビオーロ100%
750ml
¥5,900
赤
2月入荷!
09年から翻って(良い意味で)、大樽のみを使用。南西向きの複数の畑で育んだネッビオーロを圧搾後、ステンレスタンクにて発
酵。その後2500L(25HL)の大樽で20カ月の熟成を経てボトリングされる。ロベルト曰く「やはり大樽の方がネッビオーロらし
い澄んだ色彩、繊細なタッチを表現出来る」という理由からこの年は大樽熟成に戻している(09年が彼にとって少し難しい年だっ
た模様)。彼の言葉通りクリアなルビー色。濃色のハーブに熟れたトマトやスグリの様なピンとした中に優しい甘味のある香り。
凛とした酸と若いながらも溌溂した果実味が口に広がり、後から極細かいタンニンが広がる。まだ多少の若さはあるが、ポテン
シャルの高さが随所に光っている。
バルバレスコ モラッシーノ
YVMOOV10 Barbaresco "Ovello" DOCG
2010
ネッビオーロ100%
バルバレスコ "オヴェッロ"
750ml
¥7,500
2月入荷!
単一畑オヴェッロのバルバレスコ。ステンレスタンクでの発酵の後22カ月を大樽で熟成させるが、スタンダードと大きく異なる
のは期間もさることながら、最初の12カ月を新樽を使用している点。2006年等、以前はバリックを一部使用する形であった
が、「色彩と繊細なタッチ」を考えると大樽を使用する方がメリットがあると考えた(ロベルト談)。ただ、やはりオヴェッロとい
う条件の優れた畑故、果実の充実さはスタンダードのバルバレスコとは異なり、その点を考慮して全体を引き締めてバランスを取
る為に一部に新大樽を使用している。芯のある構造を持つエキス。樽のニュアンスは後方に広がり、前面には決して出てこない。
アタックは感じるものの、あくまでネッビオーロのピュアな味わいを損なう事はない。もちろん現時点ではまだ早いのは否めない
が、質の高さを明確に打ち出している。2年後が楽しみ。
YVMOLR10 LANGHE ROSSO DOC MERLOT
2010
メルロー100%
750ml
¥3,600
ランゲ ロッソ メルロー
YVMOLN10
初入荷のメルロー。畑は0.2haの小さな場所で、2002年の収穫から生産を始めた。ステンレスタンクで発酵し、熟成はバリック
で14カ月、ボトルで4カ月の後にリリースされる。エキスは舌触りもよく、しなやかな印象。適度な甘味を放ちながらも明確な
骨格が見える。時間と共にタンニンや酸味が綺麗に出ており、全体にバランスを与えて心地よく仕上がっている。樹齢としては
20年弱であるからか多少の若さを感じるが、現時点で大きな延びしろを感じる。生産本数1,000本
LANGHE NEBBIOLO DOCG
2010
ネッビオーロ100%
750ml
¥3,200
ランゲ ネッビオーロ
村内にある南向きの畑で育ったネッビオーロを使用。ステンレスタンクでの発酵後、大樽に移されて15カ月の熟成を経てボトリ
ングされる。ジャムやフルーツコンポスタに共通する心地よい香り。エキス自体はバルバレスコよりもクリアな印象でありなが
ら、ネッビオーロらしい凛とした骨格を見せる。一方で親しみのわく穏やかな良好な果実味が感じられる。
YVMODA10 DOLCETTO D`ALBA DOCG
2012
ドルチェット ダルバ
ドルチェット100%
750ml
¥2,800
2月入荷!
バルバレスコ村内の畑で育ったドルチェットのみを使用し、ステンレスタンクでの発酵、熟成を経てボトリングされる。深みがあ
りながらもクリアさを伴ったエキスはフレッシュな果実と、仄かなフローラルさを兼ね備えている。口に含むとアロマティックな
面とドルチェットらしい豊かな果実味が素直に表現されている。
2 ページ
2014年2月日本初入荷!
<TENUTA LA GHIAIA テヌータ・ラ・ギアイア> Sarzana/La Spezia ラ・スペツィア県サルツァーナ
リグーリア州の東端にあるイタリア有数の貿易港La speziaの東側にある小さな町Sarzana。海が目前でありながら迫り出してき
ている山が海にまで届き、町は小高い山に覆われた地形をしている。この町から内陸に北東方向に向かうエリアがColli di Luniの地で
ある。
LottiというSocieta Agricola(直訳で「農業会社」)のワイン生産部門であるTenuta La Ghiaiaはこの特異な地域に10ha程の畑でブ
ドウを栽培し、ワインを生産している。
畑は基本的に有機栽培のアプローチを取っており、収穫された葡萄は敷地内のカンティーナでワインとして生産される。海に近い
この土地ではあるが、エミリアロマーニャとの州境にある山々から来る冷気と海から入る暖かい空気が合わさるリグーリアらしい土
地と言える。ただ、チンクエ・テッレの様な岩壁にへばり付く様にしての栽培ではなく、盆地の様な谷間で畑を起こしている。栽培
している葡萄は赤品種はサンジョヴェーゼ、メルローの他、ヴェルメンティーノネーロ、マサレッタという地場品種。白品種はやは
りヴェルメンティーノを栽培している。
興味深いのはエノロゴがワインによって異なる事で、それも外部から参画しているという形を取っている。そのエノロゴがリヴォ
ルノのアンドレア・ディ・マイオ氏、そしてチンクエテッレのヴァルテル・ヴァッテ氏であるが、ヴァッテ氏によってIthaa、ディ・
マイオ氏によってAtys、Undici Nodi、Almagesto、Almagesto Rossoの4種が造られている。ヴァッテ氏は知る人ぞ知るチンク
エ・テッレ、そしてシャケトラの名手。マセレーションをかけ、濃密で且つ緻密なワインを造る(というのは、弊社でかつて扱った事
がある)。一方、ディ・マイオ氏は土地の特徴であるミネラルの強いワイン、樽や醸し出しに必要以上に頼らないナチュラルでテロ
ワールを意識したワインを標榜している。それらはワインを飲んでみてはっきりわかるであろう。。。
YVLGAB12 `Almagesto' Colli di Luni DOC Bianco
2012
ヴェルメンティーノ 100%
750ml
¥2,700
‘アルマジェスト' コッリ・ディ・ルーニ ビアンコ
白
収穫後に圧搾され、発酵の前に温度4度でのマセレーションを48時間行う。ステンレスタンクで3週間かけて発酵される(16~
18度)。終了後5カ月間エキス内に澱を浸しておき、ベンナイトで軽く清澄を行ってからボトリング。二か月後から出荷される。
軽く黄色みを帯びた色彩。抜栓から華やかさを帯びたマンゴーやパパイアの様な南国的フルーツの香りが広がる。極度に甘味が強
いわけではないが、その分軽やかさと流麗なるミネラルが存分に感じられ、飽きのこない味わい。トスカーナやサルディニアなど
とは明らかに一線を隔した上品な仕上がり。
サンジョヴェーゼ主体、ヴェルメ
YVLGAR11 `Almagesto' Colli di Luni DOC ROSSO
2010
750ml
¥2,950
ンティーノネーロ、メルロー、マサレッタ
‘アルマジェスト' コッリ・ディ・ルーニ ロッソ
白
葡萄はサルツァーナ~スペツィアの畑での栽培。収穫後に圧搾され、ステンレスタンクで3週間かけて発酵(28~30度)させ、そ
のご12ヵ月間モストに澱を浸し、清澄しないでボトリング。4カ月後から出荷される。ピュアで柔らかい、透明感のある一方で、
シナモンやラズベリー、フレッシュイチジクを彷彿する、フレッシュさとスパイシーさを併せ持つ果実の味わいが特徴。重さや強
い糖度とは全く別の体系を取っており、飽くまでエレガントな仕上がりを見せている。全体をスッキリとまとめ上げている酸味も
印象的。
ヴェルメンティーノ 100%
YVLGAT11 `ATYS' Colli di Luni DOC Bianco
2011
750ml
¥4,000
‘アティス' コッリ・ディ・ルーニ DOC ビアンコ
白
サルツァーナの畑にある樹齢50年を超えるヴェルメンティーノのみを使用。収穫後に圧搾し、大半をステンレスタンクに、一部
をセメントタンクに入れてそれぞれを発酵させる。12か月後に合わせてボトリングし、その後6カ月の瓶内熟成を経て出荷され
る。軽く黄色みを帯びた色彩。白い花のはっきりした香り、花の中にある蜜の凝縮した香りが印象的。口に含むとやはりハチミツ
の様な密度の濃い凝縮感が感じられ、時間の経過と共に次第にしなやかさを纏い、膨張していく。一方で喉に流れ込む様なミネラ
ルが感じられ、喉に引っかかる事無く、口内をスルリと抜け去り、喉に自然に落ちていく心地良さを持ち合わせている。重厚なバ
ニラ香や樽のニュアンスがあるわけでもないのに、強い存在感を自然に感じられるエキスの強さと、しなやかな飲み応えは驚異的
と言ってもよいであろう。アフターの長さもよく、造り手のアンドレアの力量がギッシリ詰まった渾身のワイン。
YVLGUN11 `UNDICINODI' Colli di Luni DOC ROSSO
2011
サンジョヴェーゼ主体、ヴェルメ
750ml
¥4,000
ンティーノネーロ、メルロー、マサレッタ
白
サルツァーナの畑にある樹齢50年程の樹から育ったサンジョヴェーゼを主としているロッソ。収穫後に圧搾し多くを大樽に、一
部をセメントタンクに入れて発酵させる。12か月後に清澄を行わずに二つを合わせてボトリングし、6カ月後から出荷される。
スパイス、スグリの様な小さな凝縮感のある果実味が感じられる、木樽自体も新樽ではないからか比較的穏やかな風味を醸し出し
ている。最初シナモンの様な香ばしい香りがする物の、エキス自体は甘味も程良く抑えられており、中ダレする様子はない。か
えって当初の引き締まりに少々驚いたくらいであり、その引き締まった体躯も時間と共に穏やかになってくる。トスカーナのサン
ジョヴェーゼに比べてシビアな面もあるが、はっきりとした存在感とより美しいスタイルを醸し出している。タンニンも粗くな
く、飲み心地も良好。
‘ウンディチノーディ' コッリ・ディ・ルーニ DOC ロッソ
YVLGAT11 `ITHAA'
I.G.T Liguria Vermentino
2010
‘イ―タ' IGT リグーリア ヴェルメンティーノ
ヴェルメンティーノ 100%
750ml
¥6,000
白
チンクエテッレのエノロゴ、ヴァルテル・バッテ氏のワイン。収穫後にソフトプレス。果皮とモストを付けた状態で5日間かけて
約25度の下で発酵させ、その後モストを中樽(500L)とステンレスタンクに移す。その一方で先の絞りカスを再度絞って更にモス
トを出す。発酵の終わった中樽とステンレスタンクに、この更に絞ったモストを加えてバトナージュを行いながらシュールリーを
行う。両方のモストを合わせてから清澄を行わずに粗いフィルターを通してからボトリングする。しっかりとした黄色みを帯びた
濃厚さと透明感の両方を帯びたエキス。パインやバナナの様な南国的なトロピカルで粘性のある香り。口に含むと柔らかいエキス
がこれらの香りを味へと換えたかの様に豊かな広がりをみせる。当初は発酵の香りが残っているのだが、これは明らかに消えてく
るし、それが消えると共に爆発的な香りの膨張が感じられる。時間と共にハチミツや花の蜜の様な甘味とメロンの様な清々しい植
物的な旨味が感じられる。このおおらかで豊かな存在感に脱帽。。。
3 ページ
<ELENA WALCH エレナ・ワルク> Termeno sulla Strada del Vino/Bolzano ボルツァーノ県テルメーノ
当主エレナ女史は元々建築デザインの仕事をしていました。ところが夫が携わっていたワインの魅力に惹かれ、ついにボルツァー
ノの南に位置するテルメーノ(独名;トラミン)にてワイン作りを始めました。女性らしい繊細さと畑の個性を活かした上質のワインは
年々評価が上がり、今ではアルトアディジェ州でも指折りの生産者になりました。彼女のワインの評価を高めたのがやはり白ワイン。
ゲヴュルツトラミネールを筆頭にコストパフォーマンスに優れた白ワインは実力者である事を如実に表しています。勿論、赤やロゼもお勧め。
ワイン名
コード
YVEWPB12 Pinot Bianco Alto Adige DOC
ヴィンテージ
品種
容量
希望小売価格
2012
ピノ・ビアンコ100%
750ml
¥2,300
ピノ・ビアンコ アルト・アディジェ
白
ベースラインの中では最も丹精なワインと言えるピノ・ビアンコ。印象的なのは丸みを帯びた果実味は仄かにオレンジや金柑の様
なシトラス系のニュアンスが感じられる。その中にはドライフルーツやハーブの様な要素も混じっており、幅のある香りが楽しめ
る。ただ、全般的によく統一された香りや味わいとして表現されている。
YVEWPG12 Pinot Grigio Alto Adige DOC
2012
ピノ・グリージョ100%
750ml
¥2,300
ピノ・グリージョ アルト・アディジェ
白
ステンレスタンクを使用したシンプルなスタイル。この土地らしい豊かなミネラル感を感じさせながら、ピノグリージョらしい白
桃を思わせるしなやかな果実味が存分に楽しめる一本。時間と共に健やかな蜜&シロップの様な柔らかな香りのニュアンスと甘味
が出てくる。グラスワインんとしても、ボトルとしても豊かなパフォーマンスが期待できる。
YVEWEW10 EWA CUVE`E
2012
エヴァ キュヴェ
ゲヴュルツトラミーネール60%、
シャルドネ20%、ミュラートゥルガ
750ml
¥2,600
白
ウ20%
ステンレス発酵後粗めに澱引きし、瓶詰めまで酵母とともにタンクで清澄。非常に心地よいアロマティックな香りと澱みないエキ
ス。それぞれのブドウのキャラが明瞭に表現されている。ゲヴュルツを主体にしたワインらしく、ライチの様な魅惑的な香りに満
ちているが、フレーバーに頼ることなく、葡萄の果実が実践されており、ゲヴュルツ単体よりも、より凝縮した果実味と粘性が感
じられる。
YVEWSAC12
Sauvignon Alto Adige "Castel Ringberg" DOC
2012
ソーヴィニヨン100%
750ml
¥3,300
白
海抜400mの丘陵カステル・リングベルグの畑は南に開けた斜面を持ち、日当たりと寒暖の差を得やすく、ブドウに果実味と酸味
をバランス良く与える。 この地で育ったこのワインは寒冷地のソービニョンにありがちな特有のハーブ香が突出する事なく、更
に日当たりの良さと寒暖の差で、より果実味と酸味バランスに優れたデリケートで上品なワインに仕上がっている。アロマティッ
クな点では最も顕著なワイン。
ソーヴィニヨン アルト・アディジェ ”カステル・リングベルグ”
YVEWCA12 Chardonnay Cardellino DOC
シャルドネ カルデッリーノ
2012
シャルドネ100%
750ml
¥3,000
白
低めの温度で発酵させた後、澱に一定期間浸し、さらにその内15%程のモストを取りだしバリックにて発酵と熟成を5カ月行い、
ボトリングの際にアッセンブラージュしている。 鮮やかなまでの黄色かかったカラー、パッと広がる黄色フルーツのアロマが魅
力的。その上で明確で力強いストラクチャーと、厚みのある甘味を帯びた果実味、心地よい酸味が印象的です。
YVEWGK1 Gewurtztraminer Alto Adige `Kastelatz' DOC
ゲヴユルツトラミネール カステラッツ
2
2012
ゲヴュルツトラミネール 100%
750ml
¥5,200
白
Gambero Rosso`Vin`Italia'誌にてこの10年Tre bicchieriを取り続けている、今やElenaWalchの代表格とも言えるワイン。彼
らの誇る畑‘カステラッツ’の中で標高300m付近に植えられた葡萄(グイヨ。7,000本/ha)を使用。収穫は9月下旬。ソフトプ
レス後に6時間ほどマセラシオンにかけ、低温状態で静止沈殿によりモストと澱を分離させる。20度での発酵させ、春までシュー
ルリーにかけて後、瓶詰め。黄色かかった緑色。レッドペッパー的なニュアンスをも帯びた、トラミネール特有のスパイシーさと
アロマティックなライチ的芳醇な香り、清潔感のある甘味と艶を与えるミネラルのコントラスト。時間と共に膨張する力強さは類
を見ない、実力の備わった充実した完成度が魅力。
2012
YVEWRO12 ROSE 20/26
750ml
¥2,600
ピノネロ+メルロー+ラグレイ
ン
ロゼ
収穫後各々を絞りマセレーションにかけ、透明感のある色彩が出た段階で果皮を除く。混ぜ合わせて90%をステンレスタンクに
て、残りの10%はフレンチバリックにて5カ月ほどかけて発酵させて、発酵終了後に再度合わせてボトリングする。濃厚且つ、眩
いほどの透明感のある色彩、歯切れの良い果実味と酸味、果皮からくるであろう仄かなタンニンの三要素のバランスに長けたロ
ザート。因みに名前の由来は糖度がKMW(Babo)20℃と発酵温度が26℃という点から来ている、との事。
ローズ 20/26
YVEWMR10 Passito `Cashmere' Moscato Rosa
パッシート‘カシュメレ’ モスカートローザ
2010
モスカートローザ
375ml
¥12,000
赤
栽培の畑は標高400m以上の南側に向いた場所に限定されている。デリケートな果実故に収穫用のバスケットもより徹底した物を
使用して収獲される。収獲後プラスチックのラックの上に載せられ、3カ月かけて当初の40%程度の重さになるまで陰干しし、糖
度、香り、タンニンといった各要素を濃縮させる。12月に入って粗く削る様にして圧搾し、4日間発酵(おそらくステンレスタン
ク)させる。その後大樽に移して30日間発酵を続けて仕上げる。「これぞルビー」と言えるほど美しきルビー色、バラの様な華や
かでデリケートな香り、ゆったり優雅に広がる綺麗な酸味を帯びた、まるで旬のイチゴの様な心地よい甘味。。。。これが既に完
成したドルチェと言える、素晴らしきワイン!
4 ページ
<Az.Agr.Paraschos Evangelos パラスコス・エヴァンジェロス> San Floriano/Gorizia ゴリツィア県サン・フロリアーノ
オーナーのエヴァンジェロス氏はギリシャから10代で薬学勉強のためトリエステに留学し、そこで結婚。義父が経営する民宿兼レストランを手伝
いながら、様々なワインに触れた。グラヴナーやカステッラーダ、ダミヤンなどと共に時を過ごし、徐々にワイン造りに没頭していく。1998年に正式
にリリースするまではテーブルワインとしてその宿だけで提供されていた。その昔、グラヴナーなどとの親交を深める中で、「自然とは何か」を見つ
め、畑本来の自然な力、味を発揮させるべく亜硫酸添加や人為的なコントロールを排除しながら2003年からは全く無添加でのワインを生産するに
至った。
ワイン名
品種
コード
ヴィンテージ
容量
希望小売価格
YVPSNO06 "NOT" Bianco Venezia Giulia IGT
2006
ピノ・グリージョ100%
750ml
¥4,300
”ノット” ビアンコ・ヴェネツィア・ジューリア
白
在庫少
収穫制限をかなり行う。25日間マセレーションを行い、果皮の色調が顕著に色づいた赤褐色。還元臭もなく非常に清潔なタッチ。オレン
ジピール、マンダリン、レモンピール、シナモン、クローヴなどの様々な香りとややクリーミーな印象。徐々に赤いドライフラワーやザク
ロのような香りも重なり、ミネラル感に富む蜂蜜のような甘みある香りが放たれる。適度なアルコール感をもち、熟れた果実のジューシー
な風味や柔らかな甘みがピンと張った酸味に誘われてより一層強調される。まさにパラスコスらしい強烈な個性をもったワイン。
YVPSRI06
Ribolla Gialla Venezia Giulia IGT
2006
リボッラジャッラ100%
リボッラ・ジャッラ ヴェネツィア・ジューリア
750ml
在庫少
¥4,300
初リリースのリボッラ・ジャッラ。オスラーヴィアで栽培された葡萄。開放樽で約20日間マセレーション。大樽にて発酵させ、細かな澱を
残したまま23ヶ月熟成。気温が低かった為、長い発酵期間が続いたが完全に発酵。葡萄のポテンシャルも高く、エレガントな質を持った
リボッラに。色調の強い黄金色。シナモンや熟れたオレンジの皮の甘い香に生姜のようなニュアンスが淡く感じられ、心地よい苦味が抜
ける。
PIERA MARTELLOZZO
<PIERA MARTELLOZZO S.p.A ピエラ・マルテロッツォ> San Quirino/ Pordenone ポルデノーネ県サンクイリーノ
銘醸の地フリウリでもヴェネトに程近いポルドーネ近郊にあるサンクイリーノ。ゴリツィアやウディネといった東側と異なり、この
地域はワインの産地としてはあまり国際的に認知されてはいない。しかしその実情とは裏腹にこの地域は山と平野が明確になってお
り、ブドウ畑が広がる肥沃な土地なのです。(実際、ウディネからコネリアーノに向かう列車からはそんな景色が広がる)それはリ
ヴェンツァ、メドゥーナ、タリアメントの三本の川が長い歴史の中で形成したものといえる)
東ヴェネトで100年ブドウ栽培をしていたマルテロッツォ家は、現当主であるピエラの時代になった1990年代にワイン生産会社を
設立した。これには幼い頃から畑で育ったピエラ自身の想いとワイン造りに対する明確なヴィジョンを形にする為で、東ヴェネトか
ら拠点をサンクイリーノに移した。2001年この肥沃な土地にあったブドウ畑を購入し、この土地に根差した地場品種(東ヴェネト
とこの地はそれが極めて近いらしい)を生産し、彼女のイメージを体現したワインを生産しています。特にスパークリングワインに
ついては重要視しており、バールなどの業務用タンクなどを含め、数多くのラインナップを提案している。
YVPEYELLOW
YELLOW PEARL RIBOLLA GIALLA SPUMANTE
イエローパール リボッラジャッラ スプマンテ
2011
白・発泡
リボッラジャッラ100%
750ml
¥2,600
フリウリを代表する品種のひとつ、リボッラジャッラのスプマンテ。8月末に収穫されソフトプレスにて圧搾。低
温状態の中で静止させて自然に搾りかすと純粋なモストを分離させ、その後ステンレスタンクに移して約16度程度
で一次発酵を行う。その後シャルマーにて発泡化され、三か月程経てから出荷される。リボッラジャッラ特有の溌
溂とした要素を含みながらも、果実と酸味、泡の心地よさがバランス良くまとまったスプマンテに仕上がってい
る。 ※ボトルはイエロー
YVPEPINK PINK PEARL ROSE CUV`EE SPUMANTE
ピンクパール ロゼ キュヴェ スプマンテ
2011
ロゼ・発泡
ラボーソ デル ピアヴェ85%、
ピノネロ15%
750ml
¥2,600
ピアヴェ川からリヴェンツァ川にかけて広がる地域の地場品種ラボーゾデルピアヴェを主軸にしたスプマンテ。当
然この地域に位置する畑で栽培(グイヨ、4500本/ha)されたラボーソとピノネロは収穫後別々で醸造される(ラ
ボーソの収穫が10月の為)。ラボーゾのみマセレーションをかけて色合い、香りを出している。それぞれ一次発酵
を終えた後、混合して4カ月程かけてシャルマーにて発泡させる。味わいは基本的にドライな作りであるが、穏やか
なフルーティーな甘味が心地よく感じられる。またピュアでチャーミングな香りも印象的。
※ボトルはレッド
5 ページ
<Azienda Agricola Trabucchi d'illasi
トラブッキ ディッラージ> Illasi/Verona ヴェローナ県イッラージ
1925年マルコ・トラブッキ氏により創設。3代に受け継がれ、1993年より全ての栽培を有機農法に切り替え、フランスなどに比
べて些か遅れ気味だったイタリアにおいて、他に先駆けてビオロジック的な農業を実践しました。またこれに合わせる形で、周囲の
景観保護と安定的な醸造熟成環境を得る為にカンティーナ自体を地中に建設しました。
造りにおいては伝統的な味わいを追求しつつ、現代的な技術を拒むことなく実践している。確かに古き時代の要素はノスタルジッ
クであり、興味すら湧くものであるが、ワインという発酵飲料を作る事においては全てがプラスとなるわけではなく、逆にマイナス
に働く要素もある。それらは技術革新によって、よりポジティブに変わる、というのが基本原則にあります。とはいえ、彼らの造る
ワインはヴァルポリチェッラのヴァルポリチェッラたる所以を思い起こす、良い意味でノスタルジックな面を醸しだしている。
コード
ワイン名
品種
ヴィンテージ
YVTRMT11 Valpolicella DOC ‘Le Mariette’
容量
希望小売価格
2011
750ml
¥2,000
コルヴィーナ・ヴェロネーゼ、
コルヴィノーネ、ロンディネッラ
赤
在庫少
9月中旬の収穫後時間をおかずに直ぐ圧搾し、ステンレスタンクで発酵、熟成、そして瓶詰めされる。プラム、ラズベリー等の新
鮮且つ濃密な果物のフレーバーとキレの良さと甘味がマッチしたスタンダードなヴァルポリチェッラ。濃厚さや重さといったアッ
パークラスのワインの内容を感じさせる面があるものの、あくまでフレッシュさを貫いる。もちろん軽さに走っているわけではな
く、あくまでピュアな果実味が実に魅力的なワイン。
ヴァルポリチェッラ ″マリエッテ” YVTRSC07 Valpolicella Superiore DOC Terra di San Colombano
ヴァルポリチェッラ スペリオーレ "テッレ・ディ・サン・コロンバーノ
2007
YVTRAM07 Amarone della Valpolicella Superiore DOC Terra del Garante
2007
コルヴィーナ・ヴェロネーゼ、コルヴィノー
ネ主体、モリナーラ、クロアティーナ、
オセレータ、フォルセリーナ
750ml
コルヴィーナ・ヴェロネーゼ、コルヴィノー
ネ主体(80%)、ロンディネッラ、クロアティー
750ml
¥3,500
赤
初代マルコから続く畑サン・コロンバーノの畑のブドウを主体とした、トラブッキ社のフラッグシップワイン。収穫されたブドウ
は10~15日乾かし10~15%程水分を飛ばして、圧搾しステンレスタンクにて15~20日発酵させる。熟したプルーンの
粘性ある果実、ナツメグや胡椒のスパイシ―さ、ローズマリーやセージ等、ハーブの香り。非常に複雑でモザイクの様なフレー
バーと熟れたチェリーやベリーと黒トリュフの様な奥行きのある味わい、細かいタンニンと豊かな酸味のバランスが見事。アフ
ターにはシナモンの風味が残り、長い余韻が続く。
アマローネ デッラ ヴァルポリチェッラ スーペイオーレ テッラ デル ガランテ
¥8,300
ナ、オセレータ、フォルセリーナ
赤
イッラージの丘陵海抜140~250mに広がる畑(チェレオーロ、モンテテンダ,カステッロ等)の畑で収穫された葡萄を陰干しし、50%程まで水分を
飛ばして濃縮させ、圧搾、発酵。その後バリックにて12カ月熟成させてボトリングする。粘性のある圧倒的な存在感、という古
典的なアマローネとは異なるがその分透明感を伴った明確な味わいが楽しめる。とは言え、アマローネであるので熟れたプラム、
干しイチジクの様な甘味を備えており、余韻も充分。古典的な重厚さ、濃厚な甘味よりも引き締まった味わいを出すことでブドウ
の個性や香り、そしてワインとしての味わいを明確にする事に重点を置いた造り。(実際彼らは古典的な重厚なアマローネも生産
しています)
完売しました
YVTRMA10 Margherita Veneto Bianco IGT
2010
750ml
¥2,600
2007
500ml
¥5,900
ガルガネーガ 100%
赤
収獲後にソフトプレスにてゆっくり圧搾し、そのままマセレーションにかける。その後果皮を取り除き、モストをステンレスタン
クに入れて15日程かけて発酵させる。熟成は基本的にはステンレスタンクにて行うが、一部をバリックにて行う。熟成の後再度
合わせてボトリングする。アプリコットの様な爽やかさをもった香りと柔らかいミネラル、心地よい酸味が感じられるキレの良さ
が特徴。複数のブドウを使っていた以前のスタイルよりもシンプルで明確なワインとなったと言える。
マルゲリータ ヴェネト ビアンコ YVTRSP07 Passito ‘Sparavieri’
ガルガネーガ100%
赤
9月末の収穫後、樹脂製のラックに載せられて1月初旬までの約3カ月かけて陰干しし、60%程の水分を飛ばす。その残った果汁
を搾りステンレスタンクにて発酵させてワインとして仕上げられる。黄色に琥珀が掛った色合い。リンゴの様な心地よさを伴った
香りであるが、口に含むとやや黒糖のニュアンスを帯びた、粘性のある果実味が広がる。甘さ自体は強烈なものではなく、心地よ
い酸味に引き締められた心地よい甘味が広がる。。。
パッシート ‘スパラヴィエリ'
6 ページ
<Az.Agr.Cordani コルダーニ> celleri/carpaneto piacentino ~ピアチェンツァ県カルパネートピアチェンティーノ~チェッレーリ
ミラノから列車で50分程、イタリア最大の河川ポー川のほとりにある町ピアチェンツァはボローニャとミラノを結ぶ幹線上にあり、
更にトリノから来る街道と交差する交通の要所で、古くから栄えた街です。
ピアチェンツァから車で40分程のカルパネートピアチェンティーノはこの土地のワインGutturnioの生産拠点の一つであり、ワイ
ン祭り(キャンティ等のそれと比べて小さいが・・)も行われる。さらに数キロ離れたチェッレーリ地区(町ではない・・)に5ヘクター
ル程の畑を持つコルダーニ家は4代に渡って畑を耕し、乳牛を育てていた農家でした。現在は当主マルコが栽培から醸造、販売まで
を行っている。そのワインは北イタリアの先進的なナチュラル食品の店やレストランに並び、イタリア国内でも滅多に見かけない。
更にはVin`Italyにも出展していないのが実情です。
土地としてはポー川の流れに沿った場に出来た平野ではあるが、南西にリグーリアとの境となる1,000m級の山々がある為朝夕は
比較的涼しく、それゆえ良質の酸味が果実に与えられる。また日陰になる要素が少ないのもこの地域の特徴で、日光は充分降り注ぐ。
畑では化学肥料は使わず、機械も使用しないオーガニックスタイル(ボルドー液は状況次第で使う)が実践されており、更に天然酵母
を使って温度コントロールをしないワイン造りを行う。特徴のひとつとして赤ワインには出来るだけ、もちろん状況によるが、セメ
ントタンクを用いて発酵等を行う。これは気温の変化による影響をステンレスに比べて受けにくいという事と、呼吸をし易いが為に
香りがよりアロマティックになる傾向があるという理由(マルコ曰く)からです。白についてはアロマティックな要素よりも透明感のあ
る果実味を強調する為、ステンレスタンクを使っている。また、バリックはスロヴェニアンオークの物を数本持っているが、これは
上級のバルベーラやグットゥルニオ・スーペリオーレやリゼルヴァに関してフィニッシュの段階での熟成に使用している。
確かに所謂「自然派」というカテゴリではあるのかもしれないが、発酵の時点で亜硫酸塩の使用については認めている。それはあ
くまで、酵母の活動をワイン造りに活かす為のツールであり、その量は限定的としている。逆に未使用のワインについては。「そう
いうやり方をしている人がいるのは知っている。でも自分の目指すワインじゃないし、入っているか否かではなく、心地よく飲める
ワインにしたいから否定は出来ない。」と言い切る。彼のワインは発酵の香りが残存している面は否めません。それが苦手な人がい
る事もマルコは理解しています。しかし時間と共にそれらが去り、柔らかいブドウの甘味、旨味が体現されるという所に彼のワイン
哲学があります。
「そうだなぁ・・素直でジューシー、そしてお手頃(笑)」
照れくさそうに語るそんなマルコのワイン。今年も入荷致しました!!
YVMCGF11 Gutturnio Frizzante DOC `Magia'
2011
バルベーラ60%、ボナルダ40%
750ml
¥1,900
グットゥルニオ・フリッツアンテ DOC ‘マジア’ 赤・微発泡
8月下旬の収穫後圧搾し、各々9日間プラスチックの桶でマセレーション。その後セメントタンクで発酵、9か月後に瓶に詰めて
から二次発酵にて発泡させる。しっかりとしたルビー色であるものの、新鮮なプラムの様なきれいな甘味とブルーベリーの様な程
良い酸味のバランスが良く、きれいなエキスを充分感じる事の出来る内容。細かく穏やかな発泡が全体をより上品に仕上げてい
る。ランブルスコ等に比べて軽やかさがある分、春夏の暖かい時期でも温度を少し下げてフレッシュさとジューシーさを楽しむに
は最適な仕上がり。
YVMCOR12 Vino da Tavola Bianco `Oracolo'
2012
750ml
¥3,300
マルヴァジア,オルトルーゴ,ソーヴィニョン,
モスカート(軽く陰干し)
白
2月ごく少量入荷!
4つの葡萄(モスカートは軽く陰干した物)を圧搾、4日間マセレーションした後、ステンレスタンクで発酵。9か月後に極粗いフィ
ルターをかけてからボトリングされ、瓶内で6カ月を経て出荷される。花とハチミツの様な親しみやすいアロマが実に印象的。陰
干ししたモスカートが入った事で、ほのかなアクセントを生みだしている。軽く口に含むとキュッと引き締まった果実のニュアン
スが感じられる。白桃、黄桃といったピーチ類と新鮮なアプリコットを思わせる艶やかな味わいとジューシーな果汁の旨味が感じ
られる。果皮からくる厚みも全体を引き締めるのに大きな役割を果たしている。そしてもちろん心地良い酸味が明確に感じられ
る。生産数500本程度という、マルコの力作!!
ヴィーノ・ダ・ターヴォラ・ビアンコ‘オラコロ’
YVMCOF12 Ortrugo Frizzante DOC `Terzolo'
2012
オルトル―ゴ100%
750ml
¥2,400
オルトル―ゴ フリッツァンテ DOC `テルツォロ’
白・微発泡
2月入荷!
8月下旬に収穫後圧搾、48時間のマセレーション。ステンレスタンクにて発酵させて9か月後にボトリングし、三か月程度かけ
て二次発酵により発泡化される。柔らかい果実味であり、洋ナシやピーチの様なしっとりとした、且つ粘性を帯びた甘味が印象的
でありながら、一切の「くどさ」を残さず酸味が心地よく引き締めている。泡はグットゥルニオ同様に極めて細かく、当たりを良
くする為に一役買っている程度。あくまでジューシーなワインとしての旨味を軸に構築されており、ブドウをかみしめる様な味わ
いに溢れいている。
YVMCLA12 MONTE ROSSO Frizzante DOC `LABAIA'
2012
モンテロッソ フリッツァンテ DOC ‘ラバイア’
マルヴァジア・カンディアアロマティカ40% オル
トルーゴ25% トレッビアーノ25%、モスカート
10%
750ml
¥2,400
白・微発泡
2月入荷!
白系ブドウ4種のワイン。それぞれを圧搾して24~36時間のマセレーション。その後モストを併せてステンレスタンクで発酵。
9か月後に粗めのフィルターをかけて瓶詰めされ、二次発酵をさせて微発泡化させる。3カ月後より出荷される。僅かに黄色みを
帯びたエキスは、リンゴのニュアンスを伴いながら良好な甘味を醸し出すと共に、ふくよかな果実味となっている。当初発酵特有
の香りが残存しているが、時間と共に消え去り果実全体の旨味を楽しめる。
7 ページ
<Az.Agr.Agostina Pieri アゴスティーナ・ピエリ> Montalcino/Siena シエナ県モンタルチーノ
アゴスティーナピエリは、元々小さなブドウ農家であったピエリ家にて当主の亡き後、娘達により独自のカンティーナとして成立
し、その仕事をフランチェスコ・モナチ氏に委ねてスタートした新しい造り手です。
そのワインは伝統的なモンタルチーノのワイン、即ち大樽を使った長期熟成に耐えうる力強いブルネッロを意識しつつも、素直な
フルーツの味わいと香り、のど越しの良さを求めた現代的でコシのあるワインに仕上がっています。それは畑と気候、更にブドウの
成長を常に観察しつつ、コンピューターによる温度管理など現代的技術を合わせた生産方法を取るからこそ得られる抜群の安定感、
バランスが実現した物であり彼らのワインの最大の特徴であります。
彼らのカンティーナはオルチァ川に程近い場所に位置しており、その川を越えればグロッセート県になる。その地はモレリーノ
ディスカンサーノ等のしっかりした味わいが生まれます。なだらかな斜面には、長い時間をかけて山の上から落ちてきた雨水が取り
こんで運んできた栄養分を含んだ赤い土が広がります。また、元来砂を含んだ土壌でもあったので水捌けの良いブドウには適した畑
なのです。
フランチェスコの技術と栄養豊富な赤い土から生み出す、果実味豊かな南モンタルチーノのブルネッロ&ロッソを是非お楽しみ下
さい。
ワイン名
コード
YVAGSA11 Sant'Antimo Rosso DOC
品種
容量
希望小売価格
2011
750ml
¥1,900
サンジョヴェーゼグロッソ50%、カベル
ネソーヴィニョン30%、メルロー20%
赤
この年からサンジョヴェーゼグロッソを軸にしたブレンドワインとしてリリース。収穫後に三種それぞれ別でステンレスタンクに
て発酵され、その後サンジョヴェーゼはバリック(二度使用物)にて12カ月、カベルネとメルローはバリック(三度使用物)で10カ
月熟成される。熟成の後、ステンレスタンクにてブレンドされ、瓶詰めされる。兄弟分であったJ&Fが廃止され、Sant`Antimo
Rossoとしてはこのワインのみとなったが、カベルネとメルローが加わった形でリニューアルしたと言える内容。ザラつきのない
舌触りの良さ、ふくよかな果実味、そして酸味も綺麗に出ていてバランスの良さが際立ち、アゴスティーナピエリという造り手の
味はきちんと継承されている。
サンタンティモ・ロッソ
YVAGRM11 Rosso di Montalcino DOC
2011
サンジョヴェーゼ・グロッソ100%
750ml
¥2,900
ロッソ・ディ・モンタルチーノ
赤
ステンレスタンクで発酵・醸造し大樽とバリックを半分ずつ各々10カ月熟成させて瓶詰めし、8か月後 にリリース。ジュー
シーでありながらストレスの無い爽やかさをも感じさせる心地よい飲み口で、毎回人気のアイテム。色合いもブルネッロに比べて
(若さもあるが)軽やかな色合い。しかし、サンジョヴェーゼ・グロッソらしいコシと粘りのあるボディに熟れたイチジクやドラ
イフルーツ特にピール系のドライフルーツ)を思わせる果実のフレーバーと旨味がしっかり感じられる。その一方で心地よい酸味
が横たわることで、それらの果実味をよりクリアでまとまりのある内容に引き締めている。
YVAGBM08 Brunello di Montalcino DOCG
2008
サンジョヴェーゼ・グロッソ100%
750ml
¥6,500
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
赤
同様に圧搾後にステンレスタンクにて一次発酵。その後にステンレスタンクとバリック(フレンチオーク)に移してのMLF。スロ
ヴェニアンオーク樽とフレンチバリックにて14カ月熟成させる。まだ若いブルネッロであり、個人的には少し寝かせてからとは
思うが、そこはやはりピエリ。エキスの充実感自体はキチンと合わせて来ているなという印象。タンニンとのバランスはこれから
の時間の経過と共にマッチしていくという可能性を大いに感じる。味としてもドライイチジクの様な、ダークな果実と甘味が印象
的。アゴスティーナピエリらしさが存分に感じられる。
<Castello di Meleto カステッロ・ディ・メレート> Gaiole in Chianti/Siena シエナ県ガイオーレ・イン・キャンティ
ステファノ・キオッチョリとフェデリコ・チェレッリをエノロゴに起用しガイオーレで約180ヘクタールの土地を所有。ワイナ
リーの歴史はリカソーリ・フィリドルフィ家が治めた12世紀中頃から17世紀にまで遡る由緒あるもの。現在では、ジャンフランコが
オーナーとなり、180ヘクタールもの土地を所有。伝統的なスタイルに現代的なものを織り交ぜたワインを生産している。
二種のキャンティクラシコを持つが、この二つは方向性手として異なる。キャンティクラシコは極めてオーソドックスな手法でサ
ンジョヴェーゼらしい酸味と果実味を同居させたものだが、メルロ―によってふくよかさを与えている。リゼルヴァに至ってはバ
リックとマロラクティック発酵によって得られる甘味とアタック感を体現した力強い味わいとなっている。
ワイン名
コード
YVCMCC09 Chianti Classico
ヴィンテージ
品種
容量
希望小売価格
2009
サンジョヴェーゼ90%+メルロー
750ml
¥2,500
キャンティ・クラッシコ
赤
ソフトプレス後に軽くマセレーションを施し、26度程度で15日間程かけて発酵させる(混醸)。その後、スロヴェニアンオークの
大樽で12カ月熟成される。サンジョヴェーゼの心地よい酸味を帯びた果実味が心地よく、干しアンズの様な香りが印象的。前年
に比べてスマートになった気がするが、サンジョヴェーゼのピュアで素直な味わいが感じられる。
8 ページ
2014年2月日本初入荷!
<Az.Agr Sant`Agnese サンタアニェーゼ> Piombino/Livorno リヴォルノ県ピオンビーノ
エルバ島を望み、夏は海水浴客で賑わうピオンビーノ。背後には平野を隔ててマレンマ地方に続く山々があり、突き出た小さな半
島にある小規模の海辺の町で、港からはエルバ島への船が出ている。この出っ張った半島にある小高い山とその周辺の平野にて農業
が行われている。
Sant`Agneseは1994年、この地に6ヘクタールの畑を購入したGilli一家によって創業されました。現在は兄弟であるアレッサンド
ロとパオロが中心になり、葡萄を栽培しワインを作っている家族経営の造り手。先述のピオンビーノの小高い丘に沿う様にして畑が
あり、サンジョヴェーゼ、メルロー、カベルネソーヴィニョン(少量)、ヴェルメンティーノを栽培しワイン造りを行っている。カン
ティーナのロゴを見ると月の満ち欠けが記されており(シチリアの大手P社のカレンダーみたいだが・・)、これは自然の流れに沿った
ワイン造りというコンセプトを形にしたものであると、パオロは言う。更にビオディナミを感じさせる様なデザインではあるが、特
にビオディナミに拘っているわけではなく、あくまで流れに沿った結果を論理化したのがビオディナミではないか?とも語る。生産
拠点であるカンティーナは母屋の並びにあり、赤ワインの多くはセメントのタンクで、白ワインはステンレスタンクにて発酵が行わ
れる。木樽については上級のメルローやカベルネのみに使用している。
正直、個人的に最も驚いたのは、ロゼとヴェルメンティーノのベーシッククラスのワイン。クリアで実にピュアな果実の甘味が体現
されていて、素直に美味いと感じた(ラベルデザインも素敵!)。上級になるに従い、少々酵母の香りが漂う点があるが、時間と共にそ
れが緩和されると果実の甘味が滑らかさを増してきて充分旨味を感じる。
YVSGKA12 `Kalendamaia' IGT Toscana Vermentino
2012
ヴェルメンティーノ 100%
750ml
¥2,700
‘カレンダマイア’IGT トスカーナ ヴェルメンティーノ
白
トスカーナとコルシカ島という二つのクローンで出来たワイン。収穫後にソフトプレスにかけられて圧搾。モストをドライアイス
の低温によって冷却し、温度コントロールの下で発酵を行う。発酵終了後に清澄をおこなってからボトリングされる。しなやかで
滑らかな舌触りのエキス。パイナップルやマンゴーの様な南国的フルーツと、熟れたメロンの様なしっとりした果実のニュアンス
が感じられる。曇った要素はなく、どこまでもクリアな透明感があり、後口も心地よい飲み口に仕上がっている。
YVSGRR12 `A Rose is a Rose' IGT Toscana Rosato
2012
サンジョヴェーゼ 100%
750ml
¥2,600
‘ア ローズ イズ ア ローズ’IGT トスカーナ ロザート
ロゼ
海から入ってくる風の抜けていく南西向きの畑で育ったメルローのロザート。カレンダマイアと同様に、圧搾後にモストを取り出
してドライアイスの低温で冷却し、下げた状態から温度管理をしながらステンレスタンクで発酵を行う。発酵終了後に清澄を行
い、ボトリング。ベリーを思わせる濃厚な色合いが印象的なロザート。その印象とは反する様にまるでイチゴの様なチャーミング
で凝縮した味わいが口いっぱいに広がる。透明感のある健やかなフルーツ感が旨味として大きな存在感を示している。是非食中酒
としてお薦めしたい、旨味のあるワイン。
YVSGRU09 `Rubido' IGT Toscana Rosso Merlot
2009 メルロー 100%
750ml
¥2,900
ルビド IGT トスカーナロッソ メルロー
赤
リモンタージュとデレスタージュ(液抜き静置法=一端モストを抜き澱の中の酵母に酸素を与えて活性化させる方法)で酵母の活
動を活性化させながら14日かけて発酵させる。その後6~8日間浸透させてからボトリングする。舌触りの柔らかい滑らかなエキ
スが印象的。温暖なトスカーナ沿岸部でありながら、厚みだけにこだわるのではなく果実味自体が上品な仕上がりをしている。繊
細さを兼ね備えたポテンシャルの高いワイン。
YVSGUB05 ‘Uburua’ IGT Toscana
2005
メルロー50%、カベルネ、サン
750ml
¥3,900
ジョヴェーゼ
赤
南西向きの畑をこのワインのみに区画した畑の葡萄三種を使用。一端圧搾した後に開放樽で12日間かけてゆっくりプレスされな
がら発酵する。その後6~8日程度かけて温度コントロールの下で漬け込む。アリエ産のフレンチバリックで24カ月熟成してボト
リングされる。当初あった樽のニュアンスが時間と共に穏やかになり、マイルドで伸びのある果実味が体現されている。
‘ウブルア’ IGT トスカーナ ロッソ YVSGSP06 ‘SPIRTO’ IGT Toscana Rosso
2006
メルロー 100%
750ml
¥6,500
‘スピルト’ IGT トスカーナ ロッソ
赤
極少量入荷
一端圧搾された後に、開放樽の中でゆっくりプレスされながら12カ月かけて発酵され、その後に6~8日間かけて漬けこまれる。
フレンチオークのハーフバリック(112L)で18カ月、その後通常のフレンチバリック(225L)で24カ月熟成された後にボトリン
グ。骨格の明確な体躯に引き締まった筋肉質のエキス。しかし熟成を経るなかでしなやかさを得てきている。スパイシーなニュア
ンスを持ちながら果実のストレートな甘味と酸味が心地よく仕上がっている。ドットの細かいタンニンも良好。
YVSGFB07 ‘I Fiori Blue’ IGT Toscana Rosso
2007
カベルネソーヴィニョン
‘イ・フィオーリ・ブルー’ IGT トスカーナ ロッソ
750ml
¥7,800
赤
極少量入荷
SPIRTOと同様に圧搾された後に開放樽の中でプレスされながら12カ月かけて発酵。その後に6~8日かけて付けも無。フレンチ
オークのハーフバリック(112L)で18カ月、フレンチバリック(225L)で24カ月熟成させてからボトリングされる。文字通りフ
ローラルな香りが豊かに広がる。土地の気候から造りによっては強くなりがちなカベルネではあるが、あくまでエレガントな仕上
がり。口に含むとキレがありながら綺麗な甘味が広がる。
完売しました
9 ページ
2014年2月日本初入荷!
< Fattoria Kappa ファットリア・カッパ> Castellina Marittima ピサ県カステッリーナ・マリッティマ
イタリア有数の港町リヴォルノの南に位置するカステッリーナ・マリッティマ。2005年にアンドレア、ステファン、マンフレッ
ドのイタリアとオーストリアのワインをこよなく愛する三人によって設立されました。ロジニャーノとカステッリーナに合わせて4ヘ
クタールの畑で、現在二種類のワインを造っている。
彼らのワイン造りは、自然をリスペクトし終始ビオロジックとビオディナミを実践する方針を取っている。畑の中には原則的に農
業用の機械や車両を一切立ち入らせず、ニ頭の馬のみを農作業用に育てて活用している(彼らはこれをオイル・フリーと称している)。
御承知の通り、これは機械や車両が入る事で土が踏み固められ、土中の微生物が圧迫死してしまう事で土壌の営業が不足し、結果的
に土地がやせるという事を防ぐためである。もちろん、これをすれば正解というものではないはずであるが、実際にそれを実践する
には相当の労力を要するわけだが、アンドレア曰く、「植物の生命力を引き出す最善の方法は、畑の微生物や土をどのように造るか
を真剣に取り組まなければ、成功するはずがない」と断言する。緻密な裏付けのある醸造学と農業学の正常なミックスがあってこそ
のワイン造りだというのが信条である。
葡萄はフランス系品種から北イタリアで使っているテロルデゴやレフォスコなど、9種類程度を栽培している。下記のワインがそれ
を象徴しており、伝統的な事に拘らない彼らの自由でアグレッシブな姿勢が垣間見れるであろう。
ワイン名
コード
YVFKRK11 Rosso Kappa IGT Toscana
ロッソ・カッパ IGT トスカーナ
2011
赤
品種
容量
希望小売価格
カベルネソーヴィニョン35%、シラー20%、カベ
ルネフラン10%、サンジョヴェーゼ10%、メル
ロー5%、プティヴェルド5%、マルセラン5%、レ
フォスコ5%、レボ+テロルデゴ5%
750ml
¥4,600
葡萄品種は全部で9種類。その時点で一般的なイタリアワイン(少なくともウチのラインナップの中では・・)という概念から少
し離れた立ち位置にあるワインと言って良いであろう。
収穫した葡萄を合わせてステンレスタンク内にて圧搾をするが、人力、つまり足での圧搾を行う。天然酵母付着による発酵を
促し、温度コントロールもせずに発酵させ、アルコール発酵終了後に3週間のマセレーションを行う。モストを500Lの木樽
(中樽)に移してMLF、続いて大樽で12カ月、さらにセメントタンクで6カ月の熟成を経てボトリングされる。清澄やフィル
ターは掛けない。
軽く紫色を帯びた濃厚な色彩。シャープでアクセントのある香りの中に熟れたトマトの様なマイルドな香りも混在している(勿
論、ダークな物ではない)。口に含むと葡萄としての果実味が忠実に表現されている事に気づく。要素としてはドライトマトや
シナモン、ハチミツ、ミントを彷彿する、緻密でありながら且つ深くて奥行きのある、柔らかい旨味がしっとりと広がりをみ
せる。時間の経過と共に、スパイスのニュアンスに程良い甘味が開いてきて、しなやかで素直な旨味へと変貌していく。酸味
も全体を引き締める程度にきちんと感じられ、タンニンは細かく粗さを感じる事は無い。余韻も申し分ない。何と言っても、
これだけの葡萄品種を緻密に、且つバランス良く練り込んだ上で出してきた完成度を考えると、このワインと生産者アンドレ
アの力量を感じずにはいられない。。。。
<Az.Agr.La Moresca ラ・モレスカ> Agro di San Michele Ganzaria/Catania カターニア県アグロ・ディ・サン・ミケーレ・ガンツァリア
かつてはエトナの名手フランク・コーネリッセンの所で醸造を行っていたが、2008ヴィンテージよりようやく完成した自社カン
ティーナでの醸造を始めた。彼の拠点はカターニャの南方、島の南端の町パキーノ。やはり作業的にも目が届くのか2007のスタイル
と2008のスタイルは大きく異なっている事に注目したい(セパージュも違うが・・・)。
2008についてはグルナッシュの配分が多くその分重厚さを増しているが、当初の堅いニュアンスを抜けてようやく明確な味わいが
出てきたと言える。今が飲み頃の期待の高いワインではなかろうか。
ワイン名
コード
YVMRRO08 La Moresca Rosso IGT
2008
品種
容量
希望小売価格
ネーロ・ダーヴォラ+グルナッシュ
750ml
¥4,400
+フラッパート
赤
ネーロ・ダーヴォラ(N)、グルナッシュ・ロッソ(G)、フラッパート(F)。NとGは収穫時期が同じで最初から混醸され、収穫期がず
れ込むFは単一で別に醸造。それぞれビアンコと同じく発酵・瓶詰前にSo2を極微量添加。ビアンコ同様にポリタンクと古バリッ
クで発酵。Nは前回よりも抑えられ残る2種をやや増やした。Nで果実のボリュームをだすよりもグルナッシュによって繊細な
タッチと品のある「厚み」を要求したのです。
ラ・モレスカ・ロッソ
YVMRRO07 La Moresca Rosso IGT
ラ・モレスカ・ロッソ
2007
在庫少
ネーロ・ダーヴォラ70%
フラッパート25% グルナッシュ
5%
750ml
¥5,050
赤
ネーロ・ダーボラ、グルナッシュ混醸と別醸造フラッパートのブレンド。ブレンドされた後にアンフォラ、中古バリックにて同量
発酵、熟成させる。透明感のあるクリーンな深紅色。濁ったニュアンスはなく、スパイシーな香と赤スグリの酸味ある甘みを感じ
る。軽やかなタッチの香りに反し、強いインパクトを覚える。造られた余分な甘みや樽の甘みがなく、締まった酸味が特徴。少々
樽のニュアンスを感じるものの、きっちりと全体的なバランスがとれている。
10 ページ