リリースノート - パナソニック

DebugFactory Builder for MN103S
Version 4.5.7.0
リリースノート
発行日:2009 年 11 月 12 日
発行元:パナソニック株式会社
セミコンダクター社 システム LSI 事業本部
ソフトウェア・ソリューションセンター
● バージョン
今回のバージョン:Version 4.5.7.0
前回のバージョン:Version 4.5.6.1
● PanaX ODB(オンボードデバッグユニット/トレースユニット)を使用されている方へ
オンボードデバッグユニット PX-ODB103S、PX-ODBAMD (赤)、トレースユニットPX-TRS103S、
PX-ODBAMT (黒) は、かねてよりご連絡しておりました通り 2009 年 3 月 31 日をもちまして
サポートを終了いたしました(テクニカルレポートNo
T08-V30-012,T08-V60-013,T08-V70-014,T08-V80-015)。サポート終了後は、バグ修正を含む
該当製品(付属品含む)のバージョンアップ、新規品種での動作確認および動作保証、故障
修理等は実施することができません。現在ご使用中のお客様にはPanaX NEO シリーズへの移
行をご検討いただきますようお願い申し上げます。
● サポート終了品種のお知らせ
DebugFactory Builder for MN103S Version 4.5.7.0 より、下記品種のサポートを終了いた
します。下記品種は、Version 4.5.6.1 以前の DebugFactory Builder をお使いただきますよう
お願い申し上げます。
MN103SEM0T37, MN103S37F, MN103SEM0T47, MN103S47J, MN2DSEV0001, MN2DSEV0001(AM32R)
● 仕様追加/変更
1. [リアルタイムウォッチ]ウィンドウ、[インスペクト]ウィンドウにおいて、表示して
いる変数、アドレスに対してコメントを表示する機能を追加しました。
各ウィンドウのポップアップメニュー[コメント]-[コメント設定]/[コメント一覧]
から、コメントの設定や設定内容の確認ができます。
なお、コメントはグローバル変数、変数名が唯一であるスタティック変数に対して
のみ設定可能です。
2. [スタック]ウィンドウにおいて、表示する範囲を変更できるようにしました。
3. 特殊マクロ ACTCMD_PRE_LOAD、ACTCMD_POST_LOAD を RD コマンドにも対応しました。
本マクロを定義することで、L コマンド同様 RD コマンド前後に特定の処理を実行す
ることが可能となります。
4. [リアルタイムウォッチ]ウィンドウ、[ローカル変数]ウィンドウにおいて、配列の表
示範囲を記憶するようにしました。
5. デバッグモードにおいて、プログラム停止中にメイク、リメイクを行った場合、自動
でロードするようにしました。
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6. 内蔵のメイクツールにおいて、メイク前のタイムスタンプチェックの処理時間を改善
しました。
7. 内蔵のメイクツールにおいて、リストファイルをオブジェクトファイルの出力先フォ
ルダへ出力するように変更しました。
8. [コンパイルオプション]ダイアログにおいて、[コンパイラ]、[アセンブラ]タブのイ
ンクルードパスや[リンカ]タブのライブラリファイルに設定しているパスが存在し
ない場合に自動的に削除しないようにしました。存在しないパスは、[インクルード]
ダイアログや[ライブラリ]ダイアログでパスの文字を灰色で表示するようにしまし
た。
9. [ターゲット設定]ダイアログのレイアウトを見直しました。共通設定は[ターゲット
設定]タブ、ターゲット個別の設定はターゲット別のタブ([シミュレータ詳細]など)
に整理しました。
10. オンボード環境において、[ターゲット設定]ダイアログの[オンボード詳細]タブの
[通信速度倍率]の選択肢を倍率から周波数へ変更しました。
11. [ソースファイルの表示]ダイアログにおいて、表示されているファイル名を昇順、降
順でソートする機能を追加しました。
12. プロジェクトのインポート、エクスポート機能において、他の DebugFactory Builder
製品でエクスポートした設定ファイルをインポートした場合にエラーメッセージを
表示するようにしました。
13. オンボード環境において、フラッシュメモリに対してソフトウェアブレークを設定す
る場合、ROM コレクションブレークが使用可能であれば ROM コレクションブレークを
優先して設定するようにしました。
14. [エディタオプション]ダイアログで[デバッグ時に書き込みを禁止する]が有効な状
態で、デバッグモード中に[コード]ウィンドウで表示しているファイルを外部エディ
タなどで編集した場合に、[コード]ウィンドウの表示を自動的に更新するようにしま
した。
● 不具合の対処
1. デバッグ情報が付加されていないアドレス空間内でプログラムが停止しており、実行
ファイルがプロジェクトフォルダ以外に存在する場合に、プロジェクトフォルダに存
在するソースファイルを開いた際にファイルが削除される場合がある不具合を修正し
ました。(テクニカルレポート No.T09-D99-003)
2. 実行ファイルをロード、または、プログラムを停止した際に DebugFactory Builder が
ハングアップする場合がある不具合を修正しました。
3. [リアルタイムウォッチ]ウィンドウ、[インスペクト]ウィンドウ、[ローカル変数]ウ
ィンドウにおいて、要素数の多い配列を展開表示した場合に DebugFactory Builder が
ハングアップする場合がある不具合を修正しました。
4. メイク機能の[環境設定]ダイアログにおいて、言語ツールのパスを相対パスで指定し
た場合にプロジェクトフォルダ以外に存在する実行ファイルをロードするなどカレン
トディレクトリが変更されるとメイクに失敗する不具合を修正しました。
5. メイク機能において、オブジェクトファイルが存在するソースファイルのローカルオ
プションを設定、または、解除した場合に、メイクを実行してもソースファイルが再
コンパイルされない不具合を修正しました。
6. 1つのソースコードで複数のファイルをインクルードしている場合に、インクルード
しているファイルを更新してメイクしても変更点がないというメッセージボックスが
表示されソースファイルが再コンパイルされない不具合を修正しました。
7. [ロード対象のファイルを指定]ダイアログにおいて、ファイルの種類を[すべてのファ
イル(*.*)]を選択してインテル HEX 形式やモトローラ S 形式のファイルをロードでき
ない不具合を修正しました。
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8. Windows2000 の環境において、SD カードなどのリムーバブルドライブが接続されてい
る状態で[コード]ウィンドウでソースファイルを開いた場合に、「Windows - ディスク
がありません」というメッセージボックスが表示される場合がある不具合を修正しま
した。
9. 2 つ以上の実行ファイルを L コマンド、LA コマンドでロードした際に、デバッグ機能(ソ
フトウェアブレーク、ウォッチ登録など)の設定が正しく復元できない不具合を修正し
ました。
10. メイク対象のソースファイルを外部エディタなどで編集した際に、リセットなどの操
作をする度に「構成ソースファイルが更新されています。メイクを行いますか?」を
表示する不具合を修正しました。
11. リモート環境において、標準拡張演算レジスタが参照できない不具合を修正しました。
● 制限事項
【共通の制限事項】
1. ユーザ権限ではライセンスキーの設定ができません。
2. ソースファイル、実行ファイル、ライブラリ、オブジェクトファイルに # を含むファ
イル名やパス名を使用することは出来ません。また、ファイル名やパス名をショートフ
ァイル名、ショートファイルパス名に変換した際に # が含まれる場合についても使用
することは出来ません。
【Windows Vistaに関する制限事項】
3. 標準ユーザアカウントでは使用できません。管理者アカウントでご利用ください。
4. ファイルのドラッグ&ドロップ機能が動作しません。[プロジェクト]ツリーへのファイ
ルの追加、[コード]ウィンドウでのファイルのオープン、[コマンド]ウィンドウでのフ
ルパス付きファイル名の入力などのファイルのドラッグ&ドロップを使用できません。
5. [コミュニケーションセンター]ダイアログにおけるProxy設定を自動スクリプト指定で
行うことができないことがあります。
6. Cygwinを使用したメイク機能を使用することはできません。
【C++に関する制限事項】
7. ECPのプログラムのデバッグの際にローカル変数の内容を参照することが出来ない場合
があります。
【命令セットシミュレータ環境】
8. デバッガオプションの「リセット時にランダムで内蔵RAMをフィル」機能はサポートさ
れていません。本機能を使用するとリセット時にエラーになります。
【インサーキットエミュレータ環境】
9. ターゲット電源リミット電圧で過電圧を検出時にエラーメッセージが「電源がOFFに
なっています」と表示されます。
【PanaX NEO の制限事項】
10. フラッシュ書き換えのための環境設定を、旧デバッグユニットと共通の環境設定方法と
PanaX NEO専用(推奨)の環境設定方法の両方で設定している場合、旧デバッグユニット
と共通の環境設定が優先されます。
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11. LAN接続時において、3COM社製ネットワークカードを使用すると通信が不安定になるこ
とがありますので使用しないでください。
12. LAN接続時において、[ターゲット設定]ダイアログの「オンボード詳細」タブの「実行
確認間隔時間」を"1000"msに設定してください。
13. LAN接続時において、スイッチングハブを介してPanaX NEOとPCを接続すると、正常に通
信できない現象が発生していますので、スイッチングハブを介さずに接続してください。
14. LAN 接続時において、PanaX NEO ユニットに設定する IP アドレスは 192.168.10.1∼
192.168.10.10 の範囲としてください。
以上
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