ATEM よくある質問

ATEM に関するよくある質問
【一般的な質問】
Q．ATEM とはどのような製品ですか？
Ａ．ATEM はライブプロダクションスイッチャーです。従来のスイッチャーは
非常に高価で操作も難しく、一般のユーザーの手に届かない製品でした。しか
し 2010 年、ブラックマジックデザイン社は Echolab 社を買収し、ATEM スイッ
チャーシリーズを安価で販売することにより、その状況を一変させました。操
作が非常に簡単である上に、10 万円から導入できる ATEM スイッチャーは、ネ
ット配信の領域を中心に急速に浸透することになりました。現在も、Ultra HD 4K
対応やカメラコントロール機能の追加などを実現することで、非常に安価であ
りながら最先端のテクノロジーを搭載した放送局品質のスイッチャーとして、
お客様に広くご好評いただいております。
Q．どのような場面で使用されていますか？
Ａ．ATEM スイッチャーは様々な環境や場所で活躍しています。最も使用され
ているのは Ustream やニコニコ動画などといったネット配信の用途ですが、そ
れ以外にも、学校、病院、イベント、スポーツ中継、音楽ライブ、ニュース番
組、プレゼンテーション、テレビ会議システムなどといった場面で、日本だけ
でなく全世界で使用されています。
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【機器の選定】
Q．PinP（Picture in Picture）を使用したいのですが、どのスイッチャーを使用
すれば良いですか？
Ａ．PinP を使用したい場合には 1M/E 以上のスイッチャーが必要です。PinP を
複数使用したい場合には、2M/E Production Studio 4K が必要です。
Q．Production Studio 4K と 1M/E Production Studio 4K の違いはどこにありま
すか？
Ａ．1M/E の最も大きな長所は、DVE が 1 つ搭載されていることです。そのお
かげで PinP（Picture in Picture）機能を使用することができますし、キー信号を
拡大、縮小、移動することもできます。エフェクトつきのトランジションにも
対応しています。そのほかの長所としては、入力系統数が 2 つ多いこと、Aux
出力やプログラム出力の数が複数備わっていること、Upstream Keyer が 4 つあ
ること、静止画連番ファイルにも対応していることなどが挙げられます（詳細
は文末の資料を参照ください）。
Q．1M/E Production Studio 4K と 2M/E Production Studio 4K の違いはどこに
ありますか？
Ａ．2M/E は ATEM スイッチャーシリーズの最上位機種です。その最大の利点は
Super Source 機能を使用できることにあります。入力系統数も 20 系統でシリー
ズ最多です。
Q．パネルを購入する利点はどこにありますか？
Ａ．パネルはコンピュータよりも操作がしやすく、オペレーション中にミスが
起こりにくい傾向があります。パネルに備えつけられたジョイスティックは、
PinP 機能を使用するときに非常に快適に位置やサイズを変更することができま
す。ノブはキーヤーやトランジションの細かい設定に便利です。
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Q．1M/E のパネルで 2M/E のスイッチャーを操作できますか？
Ａ．はい、できます。2 種類のパネル、1M/E Broadcast Panel と 2M/E Broadcast
Panel は、弊社のすべてのスイッチャーと互換性を持っています。たとえば 2M/E
Broadcast Panel は 2 つの 1M/E Production Studio 4K を同時に操作することが
できます。
Q．ATEM Camera Converter や ATEM Studio Converter 2 を使用するメリット
はどこにあるのですか？
Ａ．これらの製品を使用することで、40km までの長距離の信号伝送、のタリー
信号の伝送、さらにはインカムによるカメラマンとスイッチャーとのコミュニ
ケーションが実現できます。
Q．ネット配信に使用できますか？
Ａ．はい、使用できます。しかし ATEM 単体ではネット配信は実現できません。
ネット配信を実現するためには、弊社キャプチャ・デバイスを使用してプログ
ラム映像をコンピュータ側に入力する必要があります。
Q．ATEM スイッチャーと一緒に使用できる製品を教えてください。
Ａ．ATEM スイッチャーと組み合わせて使用できる弊社製品は多岐にわたりま
す。Studio Camera との組み合わせではリモート・カメラコントロール（CCU
機能）を使用することができます。ATEM Camera Converter や ATEM Studio
Converter 2 との組み合わせではインカムやタリー信号を使用することができま
す。ライブ配信には、DeckLink Mini Recorder や UltraStudio Mini Recorder など
のキャプチャ製品が必須となります。モニタリングの用途には、SmartScope
Duo 4K で波形を、Audio Monitor でオーディオを確認することができます。プ
ログラム映像を高画質で保存されたい場合には、HyperDeck シリーズをご検討
ください。
入力信号を
えるための変換には Mini Converter シリーズや Teranex
シリーズが活躍します。
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【使用する前の準備】
Q．どのようなコンピュータを用意すれば良いのですか？
Ａ．ATEM Software Control はコンピュータ側にそれほど高いスペックを要求し
ません。1366x768 以上の解像度、USB 2.0 ポート、イーサネットポートがあれ
ば、基本的には支障なく動作します。動作確認がとれている OS は、Windows 7
64bit / 8 64bit、および Mac OS 10.8 / 10.9 です。
Q．タッチパネルでも操作できますか？
Ａ．はい、できます。ATEM には iPad / iPhone 用のソフトウェアが存在します
（他社製）。Windows 8 のタブレット PC でも操作することができます。ただし
無線 LAN での接続は不安定である傾向があるので事故が許されない重要な場面
の運用にはあまりお勧めしません。
Q．最新のソフトウェアはどこから手に入れることができますか？
Ａ．最新のソフトウェアは弊社のサポートページより無償で入手できます。ア
ップデート料やライセンス料は発生しません。
Q．USB 接続とイーサネット接続の違いを教えてください。
Ａ．USB 2.0 接続は、ファームウェアのアップデートと IP アドレスの設定に使
用されます。ATEM のコントロールはすべてイーサネット経由でおこなわれま
す。
Q．イーサネット接続をするためにはどうすれば良いのですか？
Ａ．コンピュータの IP アドレスと ATEM の IP アドレスを一致させることが必
要です。ただし最後の数字だけは異なるものにしてください。ATEM の IP アド
レスは ATEM Setup Utility にて設定することができます。
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Q．電源ケーブルは入っていますか？
Ａ．いいえ、AC ケーブルは同梱されておりません。パソコンなどに一般的に使
用される AC ケーブルをご用意ください。ATEM Television Studio にはパワーサ
プライが同梱されていますので別途電源のご用意は必要ありません。
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【実際の運用】
Q．複数のフォーマットの信号を混在させることはできますか？
Ａ．いいえ、できません。ATEM スイッチャーは設定された 1 種類のフォーマ
ットの信号しか認識することはできません。たとえば 1080i59.94 の設定にして
いるときに、1080p24 や SD の信号を受け付けることはできません。複数のフ
ォーマットの信号を入力されたい場合には、Mini Converter UpDownCross や
Teranex 2D Processor などのフォーマット変換器を前段に入れてください。
Q．フレームシンクロナイザーは搭載されていますか？
Ａ．はい、搭載されています。したがって入力信号を切り替える際に出力信号
が一瞬途切れたりすることはありません。
Q．遅延はどのくらいありますか？
Ａ．フレームシンクロナイザーの処理に 1 フレームの遅延が発生します。DVE
を使用するとさらに 1 フレームの遅延、ダウンコンバート出力を使用する場合
にはその処理に追加で 1 フレームの遅延が発生します。
Q．入力信号に好きな名前をアサインすることはできますか？
Ａ．はい、できます。デフォルトでは入力ごとに Camera 1 などの名前がつけら
れていますが、これは Settings の項目で自由に変更できます。また Preferences
ではボタンのマッピングも自由に設定することができます。
Q．Multi-View 画面のカスタマイズはできますか？
Ａ．いいえ、できません。4 種類のプリセットから選択できるのみです。これは
ハードウェアの構造に由来する制限であるため、SDK を使用したとしても実現
は困難です。
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Q．動画をメディアプレーヤーに保存することはできますか？
Ａ．いいえ、できません。しかし 1M/E 以上のスイッチャーであれば TGA 静止
画連番ファイルに対応しております。また入力信号のいずれかをキーヤーとし
てアサインし、メディアプレーヤーの静止画と同じやり方で使用することもで
きます。
Q．設定を保存することはできますか？
Ａ．はい、できます。ATEM のソフトウェア上の設定は、XML ファイルでメタ
データとして保存可能です。設定を保存するためには、上部プルダウンメニュ
ーの File より Save を選びます。
Q．正面のボタンを使用して入力信号を切り替えることはできますか？
Ａ．はい、できます。ATEM 4K シリーズの正面ボタンで、Aux 出力のアサイン
を切り替えることができます。しかしここで実現可能な範囲は必ずしも広いと
は言えません。プログラム出力を切り替えたり、キーヤーを使用したりするた
めには、イーサネット接続でパネルやコンピュータからコントロールする必要
があります。
Q．自作のショートカットを作ることはできますか？
Ａ．いいえ、できません。しかし本製品にはあらかじめホットキーと呼ばれる、
ショートカットキーが存在しています。詳しくはマニュアルをご覧下さい。テ
ンキーを使用してスイッチングをすることもできます。
Q．ATEM Television Studio の USB 出力を活用してネット配信はできますか？
Ａ．いいえ、できません。ATEM Television Studio には USB 2.0 から H.264 で
圧縮されたプログラム信号を出力する機能を有していますが、これが使用でき
るのは Media Express のみです。他のソフトウェアでは一切使用することがで
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きません。この機能はあくまで簡易的な保存の用途としてお考えください。ネ
ット配信をするためには、DeckLink、Intensity、UltraStudio といった弊社のキ
ャプチャ・デバイスが別途必要となります。
Q．タリー信号を伝送するにはどうすればいいのですか？
Ａ．方法は 2 つあります。ひとつは ATEM Camera Converter と ATEM Studio
Converter 2 を使用する方法です。ATEM Camera Converter にはタリーランプ
が搭載されており、ATEM スイッチャーのスイッチングに合わせてそのランプ
を明滅させることができます。もうひとつの方法は、GPI and Tally Interface を
使用することです。イーサネット経由で本製品にタリーの情報を伝送し、D-sub
端子からその信号を出力させることができます。こちらはケーブルを自分で用
意しなくてはならないので一番目のやり方よりも難しいと言えます。
Q．ATEM Camera Converter はどのようなヘッドセットを使用できますか？
Ａ．ATEM Camera Converter は 3.5mm の一般的なヘッドセット端子を採用し
ております。iPhone ヘッドセットと互換があります。
Q．ATEM Studio Converter 2 にはどのようなヘッドセットを使用できますか？
Ａ．ATEM Studio Converter 2は航空機用ヘッドセットに対応しております。ヘ
ッドフォン端子は0.25インチのPJ-055という規格、マイク端子は0.206インチの
PJ-068という規格に対応しております。その他、XLRのマイク入力にも対応して
います。
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【サポート】
Q．マニュアルはありますか？
Ａ．はい、あります。日本語のマニュアルもございます。最新のマニュアルは
弊社サポートページからダウンロードできます。
Q．わからないことがあったらどうすればいいのですか？
Ａ．弊社テクニカルサポートはお電話とメールを通してサポートをおこなって
います。
お問い合わせがございましたら、03-5910-5661(平日 9 時から 17 時半)、
または [email protected] にご連絡ください。
Q．保証はどのようになっていますか？
Ａ．すべての ATEM スイッチャーおよび ATEM パネルの保証期間は 1 年間です。
購入から 1 年以内であれば、故障した製品に対して修理や交換の対応をいたし
ます。故障した製品が保証期間を超過している場合には有償修理の対象となり
ます。オンサイトのサポートはなく、すべて基本的にセンドバックの対応とな
ります。
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