第 7 回 WWW について ■ WWW(World Wide Web) 「WWW」とはインターネット上で、文字や画像、音声などのさまざまな情報をいつでも、誰でも、 どこでも利用できるに構築されたシステムです。Web ページを格納している WWW サーバと、その Web ページを検索・閲覧するクライアントからなるクライアントサーバシステムともいえます。 データ通信には、HTTP(Hyper Text Transfer Protocol)プロトコルが使われます。 ◆ URL(Uniform Resouce Locator) インターネット上に存在する情報資源(文書や画像など)の場所を示す記述方式のことです。インタ ーネットにおける情報の「住所」にあたります。 http://www.jiu.ac.jp/media/index.html プロトコル名 サーバ名 ドメイン名 フ ァ イル 名 ディレクトリ名 ・ プロトコル名 : そのファイルを扱うインターネットサービスの種類を示しています。 「http」は、WWW で使用するプロトコル名です。 プロトコルには「http」の他に「ftp」や「mailto」などがあります。 ・ ドメイン名 : ドメイン名は「組織名」「組織の種類」「国名」で構成されています。 jiu.ac.jp 組織 名 組織 の種類 国名 ‐ 「組織の種類」は、例として以下のようなものがあります。 ・ac : academic 大学などの教育機関 ・co : commercial,company 一般企業 ・ed : educational 幼稚園、小・中・高等学校など ・go : government 政府機関 ・ne : network service ネットワーク機関 ・or : organization 非営利法人 ‐ 「国別コード」には、例として以下のような種類があります。 ・jp : 日本 ・uk : 英国 ・cn : 中国 ・kr : 韓国 ・fr : フランス ・jm : ジャマイカ ・ ディレクトリ名:サーバ内のディレクトリ(フォルダ)名 ・ ファイル名:ディレクトリ内のファイル名 index.html は、そのディレクトリ内のトップページなので、省略することも可能です。 ◆ HTML(Hyper Text Markup Language) HTML は、 「<」 「>」 (タグ)で文書の構造を示す要素を囲い記述するマークアップ言語の一つで、Web ページを作成するために使われます。Web ページは、文字だけでなく、画像や音声などのマルチメデ ィア情報を組み込むことができます。 ・XML(EXtensible Markup Language) インターネットでのデータ送受信を想定されてつくられた、文書構造やデータを記述するための マークアップ言語のこと。文章の構造を文書方定義(DTD)として記述することで、ユーザ独自 のタグが定義できることから拡張可能なマークアップ言語といわれています。Word2007 や Excel2007 から XML 形式を取り入れています。 ・XHTML(EXtensible HyperText Markup Language) XML に対応させた Web ページを記述するためのマークアップ言語。文書の構造を表す XHTML と文書をデザインするための CSS(Cascading Style Sheets)によって Web ページを作成する ことで Web 標準に準拠したページを作成することができます。HTML とほぼ同じ要素を使用し ますが、表記の仕方において HTML より厳格に記述する必要があります。 ■ プロトコル 「プロトコル」とは、ネットワーク上で、コンピュータ同士がデータ通信をするための決まりごと(ル ール)のことです。コンピュータ間でデータをやり取りする場合は、あらかじめお互いにプロトコル を決めておく必要があります。 ◆ TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol) 「TCP/IP」とは、インターネットでデータ通信するためのプロトコルです。TCP と IP というプロト コルを中心とした、複数のプロトコルの集まりです。LAN やイントラネットにおいても採用されてい ます。 ◆ 代表的なプロトコル ・HTTP(Hyper Text Transfer Protocol) Web サーバとブラウザ間でデータ通信を送受信するときに使われるプロトコル。HTML で記述 されたファイルを転送します。URL に「http://∼」と指定されている場合は、このプロトコル を使用しています。 ・FTP(File Transfer Protocol) ファイル転送するときに使われるプロトコル。Web ページを WWW サーバにアップロードす る(クライアント→サーバ)ときや、フリーソフトをダウンロードする(サーバ→クライアン ト)ときに使われています。 ・Telnet 遠隔地にあるコンピュータを操作するときに使われるプロトコル。遠隔地のコンピュータがあ たかも目の前のあるように操作ができます。 ・SMTP(Simple Mail Transfer Protocol) メールを送信またはメールサーバに転送するときに使われるプロトコル。 ・POP(Post Office Protocol) メールを受信するときに使われるプロトコル。 ・NTP(Network Time Protocol) タイムサーバを利用して、ネットワーク上の各パソコンの時刻を合わせるときに使われるプロ トコル。 ・PPP(Point to Point Protocol) 電話回線を通じてコンピュータをネットワークに接続するダイアルアップ接続で使われるプ ロトコル。 ◆ IP アドレス インターネットや LAN などの TCP/IP によるネットワークでは、通信を行うために、ネットワーク内 のコンピュータやネットワーク機に、「IP アドレス」と呼ばれる重複しない番号を割り当てます。 IP アドレスは、2 進数 32 ビットで表現されますが、表記する場合は、8 ビット区切りで、10 進数に 変換されます。 11011101 10111010 11111010 00000110(8 ビット区切り) 221 186 250 221.186.250.6 6 (10 進数に変換) (「.」ドット区切り) →【DNS サーバ】 → 「jiu.ac.jp」 ・ グローバル IP アドレス インターネット上のコンピュータには重複することのないグローバル IP アドレスが割り当て られています。NIC(Network Information Center)や JPNIC(JaPan Network information Center) から割り当てられます。 ・ プライベート IP アドレス 企業や家庭などでの LAN やイントラネットなどの独立したネットワークでは、プライベート IP アドレスが割り当てられます。複数の組織が重複して使用してもかまいません。 ◆ ドメイン名 「ドメイン名」とは、IP アドレスを人にわかりやすい文字の組み合わせで表したものです。 上記の「221.186.250.6」の IP アドレスは、JIU のアドレスですが、数字の羅列だとわかりづらく、 覚えづらいので、「jiu.ac.jp」というドメイン名で表記されます。 ◆ DNS(Domain Name System)サーバ 「DNS」とは、IP アドレスとドメイン名を対応づけて管理するシステムのことで、DNS サーバが、 ドメイン名から IP アドレスに変換してくれます。
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