SP PARX OneAssia 通信 信 第4号 号 『中 中国の自 自動車産 産業』 2015/7 7/22 スパ パークスはアジ ジアを1つの経 経済圏、『OneAsia』(ワン ンアジア)として て考えていま ます。『OneAssia』のコンセプ プトは、まさに に現 在ア アジアで起こっ っていること、そのものです す。国を越え えた経済活動が が、多くのアジ ジア諸国の成 成長にとって重要なドライ イバ ーに になっています す。アジアは巨 巨大で活力に に満ち溢れて ています。 急激 激な成長の転 転換過程にいる るアジアの魅 魅力を『SPAR RX OneAsia 通信』を通じ 通 てお届け致し します。 【要旨 旨】 中国は、2009 中 9 年に米国を抜 抜いて世界一 一の乗用車販 販売市場となり りました。2014 年には、1,,970 万台の新 新車乗用車が が中 国国 国内で販売され れ、前年比で で 10%の 2 桁成長をしてい 桁 います。2005 年から 2014 4 年において、 、中国は世界 界新車販売台 台数の 成長 長のほぼ 80% %を占めていま ました。 中国の自動車 中 車購入者は、大 大型車、ブラン ンド車をより嗜 嗜好する傾向に になってきてお おり、SUV※1 や や初心者向け け高級車の車 車種 の成 成長に繋がって ています。 中国国内での競 中 競争状況につ ついて見てみますと、中国 国の国内 OEM メーカー※2 は、過去 は 10 年 年にわたる政 政府の優遇政策に も関わらず、市場 場シェアを獲得 得できていませ せんでしたが、 直近では SU UV 車種の急激 激な成長によ より外国ブラン ンドを超える成 成長を 見せ せています。 中国経済が“新 中 新常態”局面に入り、中国の自動車市場 場は成長速度 度が減速すると予想されて ています。しか かしながら、未だ低 い自動車保有率 率と継続的な世 世帯収入の成 成長により、中 中国の自動車市場は世界市 市場の中でも も重要な成長市 市場であると言え ます す。 ※1 SUV(Sports Utility Vehicle) ・・・スポ ポーティーな 多目的乗用車 車の総称 ※2 OEM(Originnal Equipment Manufacturring)メーカー ー ・・・委託者 者のブランドの製品を生産す するメーカー 当資料 料は、スパークス・アセット・マネジメ メント株式会社がア アジアの経済等の の情報を提供する るために、SPARX Asia Investmennt Advisors Limited の協力により作成し たもの のであり、金融商品 品取引法に基づく く開示資料ではあ ありません。この資 資料は特定のファン ンドもしくは個別銘 銘柄への投資勧誘 誘を目的としたもの のではありません。当社 および び SPARX Asia Inv vestment Adviso ors Limited とその の関連会社は、本 本資料に含まれた数 数値、情報、意見 見、その他の記述 述の正確性、完全性、妥当性等を保 保証す るもの のでなく、当該数値 値、情報、意見、そ その他の記述を使 使用した、またはこ これら依拠したこと とに基づく損害、損 損失または結果に についてもなんら補償するものでは はありま せん。ここに記載された た内容は、資料作 作成時点のもので であり、今後予告す することなしに変更 更されることもあります。また、過去 去の実績に関する数値等は、将来の の結果 約束するものではあ ありません。この資 資料の著作権は SPARX Asia Inveestment Advisors Limited に属し、 、その目的を問わ わず書面による承 承諾を得ることなく引 引用ま をお約 たは複 複製することを禁じ じます。 © 2015 SPARX Asia Investment Adv visors Limited SPARX OneAsia 通信 第4号 『中国の自動車産業』 1.世界最大の自動車市場 中国の乗用車販売台数は、2009 年に米国を抜いて世界一となりました。国際自動車工業連合会によると、2014 年の 中国の新車販売台数(乗用車)は 1,970 万台となり、欧州全体の 1,610 万台や米国の 770 万台を越えました。 2005 年以降、中国の新車販売台数(乗用車)の 9 年間の年平均成長率は 19.5%であり、自動車販売において最も早く成 長してきた国となっています。 図 1.乗用車新車販売台数上位 10 カ国(2014 年) 2014年 順位 国 Global 図 2.中国新車乗用車販売台数と成長率 9年 間 の 年 平 均 成長率 2005 2008 2011 2014 45,177,808 49,669,083 57,376,238 64,976,034 4.1% 1 中国 3,971,101 6,755,609 14,472,416 19,700,569 19.5% 2 米国 7,659,983 6,769,107 6,089,403 7,687,619 0.0% 3 日本 4,748,482 4,184,266 3,509,036 4,699,590 ‐0.1% 中国の新車乗用車販売台数と成長率 百万台 25.0 19.7 20.0 4 ドイツ 3,319,259 3,090,040 3,173,634 3,036,773 ‐1.0% 5 インド 1,106,863 1,545,414 2,510,313 2,570,531 9.8% 6 ブラジル 1,369,182 2,193,277 2,647,250 2,504,161 6.9% 7 英国 2,439,717 2,131,795 1,941,253 2,476,435 0.2% 8 ロシア 1,520,225 2,897,459 2,653,688 2,286,877 4.6% 9 フランス 2,118,042 2,091,369 2,204,229 1,795,885 ‐1.8% 10 イタリア 2,244,108 2,161,359 1,749,740 1,360,293 ‐5.4% 14.5 33.2% 13.8 30.3% 4.0 5.2 6.3 40% 15.5 30% 10.3 21.7% 10.0 7.3% 20% 15.7% 6.8 5.2% 9.9% 7.1% 10% 0% 0.0 2005 出所:国際自動車工業連合会、スパークス・アジア 50% 17.9 15.0 5.0 60% 52.9% 9年平均成長率 19.5% 2006 2007 2008 新車台数 (左軸) 2009 2010 2011 2012 前年比成長率 (右軸) 2013 2014 出所:国際自動車工業連合会、China Association of Automobile Manufacturers (CAAM) 、スパークス・アジア 中国は、世界自動車販売に規模、スピードで大きく貢献しています。2014 年と 2005 年の比較で見ると、中国は世界新車 販売台数の成長のほぼ 80%を占めていました。ブラジルやインド、ロシアといった新興国も成長に寄与していますが、一方で 米国や欧州、日本といった成熟した市場では、同期間の年間の販売台数が減少するという状況となりました。 図 3.世界の乗用車販売成長における国別貢献度(2005 年と 2014 年比較) 3.9% 3.6% 5.7% 中国 7.4% インド 2005年対比の2014年の乗用 車販売台数成長は1,980万台 ブラジル (2014年販売台数-2015年販売台数) ロシア 79.4% その他 出所:国際自動車工業連合会、スパークス・アジア 当資料は、スパークス・アセット・マネジメント株式会社がアジアの経済等の情報を提供するために、SPARX Asia Investment Advisors Limited の協力により作成し たものであり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。この資料は特定のファンドもしくは個別銘柄への投資勧誘を目的としたものではありません。当社 および SPARX Asia Investment Advisors Limited とその関連会社は、本資料に含まれた数値、情報、意見、その他の記述の正確性、完全性、妥当性等を保証す るものでなく、当該数値、情報、意見、その他の記述を使用した、またはこれら依拠したことに基づく損害、損失または結果についてもなんら補償するものではありま せん。ここに記載された内容は、資料作成時点のものであり、今後予告することなしに変更されることもあります。また、過去の実績に関する数値等は、将来の結果 をお約束するものではありません。この資料の著作権は SPARX Asia Investment Advisors Limited に属し、その目的を問わず書面による承諾を得ることなく引用ま たは複製することを禁じます。 © 2015 SPARX Asia Investment Advisors Limited SPARX OneAsia 通信 第4号 『中国の自動車産業』 2.SUV 市場が最近の成長を牽引 過去数年において、SUV の成長速度が市場全体に比較して、とても早くなっています。2012 年から 2014 年の間、中国 の自動車市場が 11%の年平均成長率を記録したのに比べて、SUV の販売台数は年平均成長率で 36%を記録しました。 2015 年今年、5 月までの数字で中国の自動車市場全体が 6%の前年比での成長に比べて、SUV の成長は更に加速され 前年比 50%の成長を示しています。 百万台 図 4.中国の車種(モデル)別乗用車販売台数と成長率 20 200% 18 4.1 3.0 16 14 1.3 1.6 160% 2.0 140% 12 120% 10 100% 0.7 8 0.4 6 2 9.5 0.2 10.1 7.5 4.7 2.8 3.8 2005 2006 2007 50% 12.0 0.4 0.2 4 180% 10.7 16% 7% 0 2009 60% 36% 40% 24% 5.0 2008 80% 12.4 2010 2011 2012 2013 20% 10% 0% 2014 セダン MPV クロスオーバーSUV SUV 乗用車前年比 (右軸) SUV 前年比 (右軸) 出所:China Association of Automobile Manufacturers (CAAM)、スパークス・アジア SUV の販売は中国消費者の大型車に対する需要が増大していることに起因しています。中国での一人っ子政策にも関わ らず、ファミリーカーは両親、義理の両親と共有するのが一般的であるために都市型 SUV や大型セダンがとても人気のある 車種となっています。中国の SUV 販売は 2014 年に乗用車販売台数の 21%を占めています。これは、韓国や米国の約 25%(除くピックアップトラック)と比べても、既に高い水準になっていると言えます。それにも関わらず、様々な SUV モデルの 投入や強いモメンタムにより、2015 年のこれまでの数字は更に上昇しております。しかしながら、実際には、全ての自動車メ ーカーが SUV 市場に参入しようとしており、競争は明らかに激化しています。 図 5.中国の新車乗用車販売台数に占める SUV の割合 25% 20.7% 20% 16.7% 15% 12.9% 11.2% 9.6% 10% 5.7% 4.9% 4.4% 2005 2006 5% 6.6% 6.4% 2008 2009 0% 2007 2010 2011 2012 2013 2014 出所:China Association of Automobile Manufacturers (CAAM)、スパークス・アジア 当資料は、スパークス・アセット・マネジメント株式会社がアジアの経済等の情報を提供するために、SPARX Asia Investment Advisors Limited の協力により作成し たものであり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。この資料は特定のファンドもしくは個別銘柄への投資勧誘を目的としたものではありません。当社 および SPARX Asia Investment Advisors Limited とその関連会社は、本資料に含まれた数値、情報、意見、その他の記述の正確性、完全性、妥当性等を保証す るものでなく、当該数値、情報、意見、その他の記述を使用した、またはこれら依拠したことに基づく損害、損失または結果についてもなんら補償するものではありま せん。ここに記載された内容は、資料作成時点のものであり、今後予告することなしに変更されることもあります。また、過去の実績に関する数値等は、将来の結果 をお約束するものではありません。この資料の著作権は SPARX Asia Investment Advisors Limited に属し、その目的を問わず書面による承諾を得ることなく引用ま たは複製することを禁じます。 © 2015 SPARX Asia Investment Advisors Limited SPARX OneAsia 通信 第4号 『中国の自動車産業』 3.手が届くようになったブランド車 大型車に対するニーズの増大に加えて、中国の自動車購入者はよりよいブランドの自動車へも意識が向いてきております。 中国において高級車ブランドメーカーは中間所得層の手が届く低めの価格帯の自動車を投入しています。同時に高級車ブ ランドメーカーは過剰収益に対する中国政府のプレッシャーの真っ只中にあり、販売価格が低下してきております。これらの 流れは確実に高級ブランド車の平均販売価格への低下圧力となっておりますが、一方で手ごろな価格帯のモデルによる中 間所得層市場の開拓にも繋がっています。図 6 は、BMW、メルセデスベンツ、アウディの新モデル投入の歴史を表していま す。これら高級ブランド 3 社は中国に最高級モデルで参入し、現在は初級者モデルも徐々に投入しています。 図 6.中国における高級ブランド 3 社のモデル投入の歴史 モデル 2003 5 Series E60 / E61 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2013 2014 2015 2016E 2017E 第6世代 中国で投入開始 X1 BMW 中国で投入開始 2 Series 中国で投入開始 1 Series 投入開始 X3 中国で投入開始 E‐Class 第4世代 第5世代 中国で投入開始 メルセデス C‐Class ベンツ GLK 新 W205 中国で投入開始 新世代 GLC 中国で投入開始 GLA アウディ 2018E 新世代モデル F10 / F11 / F07 第5世代 3 Series 2012 A6 新 C6 A4 中国で投新 B7 新 C7 新 B8 Q5 Q3 A3 中国で投入開始 中国で投入開始 中国で投入開始 出所:各社カンパニーレポート、スパークス・アジア 中国での高級車ブランドの販売価格の低下により、日本車などの大衆市場向けブランドも競争力を保ち、新市場開拓のた めに販売価格を低下させています。我々は、乗用車の販売価格の低下は構造的な傾向であり、さらに今後数年続くものと 見ています。 当資料は、スパークス・アセット・マネジメント株式会社がアジアの経済等の情報を提供するために、SPARX Asia Investment Advisors Limited の協力により作成し たものであり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。この資料は特定のファンドもしくは個別銘柄への投資勧誘を目的としたものではありません。当社 および SPARX Asia Investment Advisors Limited とその関連会社は、本資料に含まれた数値、情報、意見、その他の記述の正確性、完全性、妥当性等を保証す るものでなく、当該数値、情報、意見、その他の記述を使用した、またはこれら依拠したことに基づく損害、損失または結果についてもなんら補償するものではありま せん。ここに記載された内容は、資料作成時点のものであり、今後予告することなしに変更されることもあります。また、過去の実績に関する数値等は、将来の結果 をお約束するものではありません。この資料の著作権は SPARX Asia Investment Advisors Limited に属し、その目的を問わず書面による承諾を得ることなく引用ま たは複製することを禁じます。 © 2015 SPARX Asia Investment Advisors Limited SPARX OneAsia 通信 第4号 『中国の自動車産業』 4.市場をリードするジョイントベンチャー 中国政府は中国市場参入を目指す海外自動車メーカーに厳しい規制を課しています。海外自動車メーカーは、中国現 地での製造をしようと考える場合、中国の現地企業をパートナーとして選択しなければいけません。それに加えて、海外メー カーのジョイントベンチャーに対する持ち株比率は 50%を超えてはいけません。この政策には、中国国内の後進自動車メー カーの保護と海外メーカーから国内現地パートナーへの技術移転を推進する目的があります。図 7 は主要な中国 OEM メー カーとジョイントベンチャーを表記しています。 図 7.主要ジョイントベンチャーと協業海外自動車ブランド SAIC (600104 CH) FAW (未 上 場 ) Dongfeng (489 HK) Chang'an (000625 CH) BAIC (1958 HK) GAC (2238 HK) Brilliance (1114 HK) Yueda (600805 CH) Geely (未 上 場 ) GM フォルクス ワーゲン PSA フォード ヒュンダイ ホンダ BMW キア ボルボ フォルクス ワーゲン アウディ 日産 マツダ メルセデス ベンツ トヨタ トヨタ ホンダ スズキ フィアット PSA 三菱 マツダ 出所:China Auto Markets(CAM)、スパークス・アジア 政府の国内ブランド構築と技術発展の期待にも関わらず、中国の国内ブランドメーカーは海外競争相手に比べて、期待さ れている点から見て遠く及ばない状況にあります。国内ブランドの市場シェアは 30%超程度で推移しており、過去 10 年間ほ とんど大きな向上は見せていません。むしろ利益額のシェアにおいては、ギャップは広がりつつあります。それは、国内ブラン ドのほとんどが不採算の低価格帯市場での販売を行っているためです。国有企業である国内 OEM メーカーの作業効率の低 さが、彼らのパートナーやジョイントベンチャーから技術を吸収できない要因ではないかとされています。 図 8.中国自動車販売市場シェアのブランド国別比較 100% 90% 80% 31.5% 31.1% 32.9% 31.6% 11.5% 9.9% 6.5% 7.9% 23.5% 23.6% 25.7% 12.8% 13.2% 20.7% 2005 33.0% 34.6% 32.6% 32.2% 34.0% 33.7% 10.3% 9.9% 10.0% 10.4% 9.8% 9.6% 28.3% 24.6% 22.8% 22.2% 18.9% 18.1% 17.3% 12.7% 13.7% 11.8% 13.8% 11.4% 12.4% 13.5% 10.7% 22.2% 22.1% 21.5% 20.7% 20.9% 22.8% 25.0% 24.3% 25.7% 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 欧州 米国 日本 韓国 中国 出所:China Auto Markets(CAM)、スパークス・アジア 当資料は、スパークス・アセット・マネジメント株式会社がアジアの経済等の情報を提供するために、SPARX Asia Investment Advisors Limited の協力により作成し たものであり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。この資料は特定のファンドもしくは個別銘柄への投資勧誘を目的としたものではありません。当社 および SPARX Asia Investment Advisors Limited とその関連会社は、本資料に含まれた数値、情報、意見、その他の記述の正確性、完全性、妥当性等を保証す るものでなく、当該数値、情報、意見、その他の記述を使用した、またはこれら依拠したことに基づく損害、損失または結果についてもなんら補償するものではありま せん。ここに記載された内容は、資料作成時点のものであり、今後予告することなしに変更されることもあります。また、過去の実績に関する数値等は、将来の結果 をお約束するものではありません。この資料の著作権は SPARX Asia Investment Advisors Limited に属し、その目的を問わず書面による承諾を得ることなく引用ま たは複製することを禁じます。 © 2015 SPARX Asia Investment Advisors Limited SPARX OneAsia 通信 第4号 『中国の自動車産業』 全てが国内 OEM メーカーにとって悪いわけではありません。ここ直近の傾向では、ジョイントベンチャーブランドが販売台数 の減少により苦しんでおり、国内 OEM メーカーが市場シェアを獲得しつつあります。中国乗用車販売全体をみてみると、 2015 年上半期は低い成長にさらされています。ジョイントベンチャーにより独占されているセダン部門販売は、年初から 5 月 までで前年比 4%の減少が見られる一方で、国内 OEM メーカーは SUV モデルの投入にとても積極的であり、彼らの販売市 場シェアの獲得に一役買っています。 図 9.ブランド別月間乗用車販売台数成長率 100.0% 80.0% 60.0% 40.0% 20.0% May‐15 Jan‐15 Mar‐15 Nov‐14 Jul‐14 Sep‐14 May‐14 Jan‐14 Mar‐14 Nov‐13 Jul‐13 Sep‐13 May‐13 Jan‐13 Mar‐13 Nov‐12 Jul‐12 Sep‐12 May‐12 Jan‐12 ‐20.0% Mar‐12 0.0% ‐40.0% 中国国内ブランド ジョイントベンチャーブランド 出所:China Auto Markets(CAM)、スパークス・アジア 当資料は、スパークス・アセット・マネジメント株式会社がアジアの経済等の情報を提供するために、SPARX Asia Investment Advisors Limited の協力により作成し たものであり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。この資料は特定のファンドもしくは個別銘柄への投資勧誘を目的としたものではありません。当社 および SPARX Asia Investment Advisors Limited とその関連会社は、本資料に含まれた数値、情報、意見、その他の記述の正確性、完全性、妥当性等を保証す るものでなく、当該数値、情報、意見、その他の記述を使用した、またはこれら依拠したことに基づく損害、損失または結果についてもなんら補償するものではありま せん。ここに記載された内容は、資料作成時点のものであり、今後予告することなしに変更されることもあります。また、過去の実績に関する数値等は、将来の結果 をお約束するものではありません。この資料の著作権は SPARX Asia Investment Advisors Limited に属し、その目的を問わず書面による承諾を得ることなく引用ま たは複製することを禁じます。 © 2015 SPARX Asia Investment Advisors Limited SPARX OneAsia 通信 第4号 『中国の自動車産業』 5.新常態:損なわれていない長期成長 中国における他の成長産業と同様に、中国の自動車市場は国の継続的な経済成長、家計所得の向上、そして道路、高 速道路といったインフラの改善に牽引されています。中国経済の“新常態”への移行は、実際上はこれまでよりも低い成長を 意味し、自動車販売の成長もまた、過去の高成長に比べれば、減速が見込まれています。 しかしながら、中国は世界最大の自動車販売市場であるにも関わらず、自動車所有率はいまだ低い状態です。図 10、11 に示しました通り、2013 年の中国の乗用車保有台数は世界でも 2 番目に大きい 10,100 万台です(米国が世界一で 12,000 万台)。しかし、中国の 1,000 人当り所有台数は 74.7 台に留まっており、先進国に大きく遅れをとっているだけでは なく、ブラジルやロシアといった新興国よりも低い状態です。 この所有率、自動車保有の浸透率の低さと家計所得の成長を鑑みますと、中国の自動車市場は以前よりも遅いペース ではありますが、いまだ成長産業であると言えそうです。それ故にいまだに中国はグローバルな OEM メーカーにとって、最も 重要な市場であると見なされています。 図 10.乗用車保有台数上位 10 カ国 図 11.1,000 人当り乗用車保有台数(2013 年) 国 2005 2009 2013 8年 平 均 成 長率 Global 653.5 747.4 865.3 3.6% ドイツ 英国 2013 順位 1 米国 132.9 132.5 120.2 ‐1.2% 2 中国 21.3 48.5 101.4 21.5% 3 日本 57.1 58.0 60.0 0.6% 4 ドイツ 46.1 41.7 43.9 ‐0.6% 5 ロシア 25.6 33.1 37.4 4.9% 6 イタリア 34.7 36.4 37.0 0.8% 7 英国 30.5 31.0 32.1 0.7% 8 フランス 30.1 31.1 31.7 0.6% 9 ブラジル 18.4 23.6 31.3 6.9% 10 メキシコ 14.3 20.5 24.8 7.1% 出所:国際自動車工業連合会、スパークス・アジア 0 100 200 300 400 600 543.7 500.8 日本 471.5 米国 380.3 韓国 300.2 ロシア 260.8 ブラ… 156.4 中国 インド 500 74.7 15.2 出所:国際自動車工業連合会、世銀、スパークス・アジア ※ 次回の発行は 2015 年 10 月を予定しています。 ※ 当資料に掲載された企業は、あくまでも当資料の内容の理解を深めて頂くためのご参考として掲載したものであり、個別 企業を推奨しているものではありません。 当資料は、スパークス・アセット・マネジメント株式会社がアジアの経済等の情報を提供するために、SPARX Asia Investment Advisors Limited の協力により作成し たものであり、金融商品取引法に基づく開示資料ではありません。この資料は特定のファンドもしくは個別銘柄への投資勧誘を目的としたものではありません。当社 および SPARX Asia Investment Advisors Limited とその関連会社は、本資料に含まれた数値、情報、意見、その他の記述の正確性、完全性、妥当性等を保証す るものでなく、当該数値、情報、意見、その他の記述を使用した、またはこれら依拠したことに基づく損害、損失または結果についてもなんら補償するものではありま せん。ここに記載された内容は、資料作成時点のものであり、今後予告することなしに変更されることもあります。また、過去の実績に関する数値等は、将来の結果 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