未来予想図(10 年後) 明日の卒業証書授与式を前に賞状授与式と6 年生の修了式をおこないました。修了式とは,6 年生の1年間の学習がすべて終わりましたとい う式です。修了証(通信簿)をわたしました。賞状 授与式では,一人一人のよさや得意なことに対し て賞をおくりました。勤労賞や善行賞もおくりま した。明日の卒業証書授与式は小学校での 6 年間 の学習をすべて終えたことに対する証を送る式 です。 今日の賞状授与式では次のような話をしまし た。 右上に書かれている仕事はいったい何でしょ う。これは,あと何年かでなくなるかもしれない 職業の一部です。イギリスの大学の先生が,何年 か前に発表した論文に書かれていました。衝撃的 な内容だったのですが,まんざらありえない話で もありません。例えば,交番の警察官です。世の 中にくまなく監視カメラやセンサー装置が配置 され,あらゆる様子が監視され日常的に記録され る。犯罪や交通事故などがそのままカメラで記録 され,記録をもとに犯人が簡単に特定されるよう になる。交番の警察官の仕事も機械がかわってし てくれるようになるというのです。 これまでのことを振り返っても,昔あったのに なくなった仕事はあります。例えば,かごをかつ ぐ仕事や人力車を引く人です。自転車やバイクや 自動車ができたのでなくなりました。 仕事だけでなく物も同じです。昔あったものが どんどんなくなっていっています。例えばこれで す。ひょっとしたら初めて見る子もいるかもしれ ません。これはビデオ テープです。 (右写真) 昔はビデオカメラにこ んな大きいテープを入 れていました。だんだん と小さくなって,今は SD カードにデータが入って しまいます。スマートフォ ンでもすごくきれいに映 すことができます。 第 176 号 2016 年 3 月 14 日 発行 話をもとにもどします。なくなってしまう かもしれない仕事のことだけでなく次のよう なことも言っています。 今,小学校に通っている子どもたちの 65%は,10 年後,今はない職業につい ているだろう。 今から 10 年たったらどんな職業ができてい るというのでしょう。こう言われても全く想 像がつきませんね。 今年の初めにパイロット不要の一人乗りの ドローンが発表されました。もしかするとド ローンに関連する職業がたくさんできている かもしれません。ドローンカメラマンとか? ドローン宅配便とか? そう簡単に想像できないことですが,今,人 間がしていることをロボットやセンサーが変 わってしてくれる時代になっていることは確 かでしょう。 人間しかできない新しい発想や価値 を生む以外の仕事は,ロボット・機械に 奪われる可能性がある。 つまり,これからは人間しかできない発想 や価値を生み出していく力をつけていくこ とが大事だということです。6年生のみなさ んにとってこれからの 10 年どのように歩ん でいけばいいのでしょう。つづきは明日の卒 業証書授与式で話します。 つづく
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