プロからアマチュアまでもが頼る問屋街 浅草合羽橋 合羽橋は浅草にある食器類や食 品サンプルなどを主に取り扱う問 屋街である。明治の終わり頃に古 道具を取り扱う店が集まり始め、 戦後になってから、調理器具を主 に取り扱う問屋街になっていった のだという。 今では 170 店舗以上、 800 メートルにも及ぶ日本を代表 する問屋街の 1 つになったのであ る。 文化年間、合羽屋喜八という人 が、すぐ洪水になるこの地を何と かしたいと、私財で工事に取り掛 かかる。それを見ていた河童達が 喜八の良心的な行動に心打たれ て、毎晩工事を手伝っていたとい う話が残っているそうである。こ ういったことから合羽橋には河童 の像や河童をモチーフにした商品 等があちこちに見受けられる。ち なみに合羽橋は決して『河童橋』と 書くのではなく、あくまで『合羽 橋』と表記する。上の画像は、合羽 橋道具街が誕生して 90 周年の平 成 15 年に記念に建てられたモニ ュメント『かっぱ河太郎』である。 毎年、7 月の上旬に、 『下町 七夕 まつり』が 1 週間ほど開催される、 このまつりでは、パレードが行わ れたり、フリーマーケットが開催 されたりなど、地元総がかりで盛 り上がるほどのものである。店先 には吹き流しが飾られるなどし て、下町の問屋街が色鮮やかに染 まる。またこの時期は、少し歩い たところの入谷にて朝顔市も開 催されるので、散歩がてら周辺 をぶらぶらしてみるのも良いか も知れない。入谷の朝顔市に関 しては、本レポートとはまた別 に書いているので、そちらもど うか読んでいただきたい。 問屋街の 1 番のシンボルはな んといってもやはり洋食器店の ニイミのでっかいコックさん だ。よく見ると、向かい側には大 きいティーカップが 4 つあるの も見える。ニイミは 1907 年創業の老舗である。和・洋・中の食器から調理器具までプ ロ御用達はもちろんの事、アマチュア層にも嬉しいお買い得商品も目白押しとの事で ある。 買い物に行く用事がなくとも見ているだけで楽しくなる問屋街なので、散歩がてら訪 れてみるのもいいかもしれない。 ウェバー伊安
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