MicroAutoBox II - Solving Connection Problems

dSPACE FAQ 276
FAQ 276
MicroAutoBox II - Solving Connection Problems
キーワード
MicroAutoBox II; Ethernet; 接続; ホストPC; TCP/IP
質問
MicroAutoBox IIとの接続に関する問題はどのように解決したらよいですか。
解決策
本FAQを読む前に、dSPACE
HelpDeskの関連ドキュメントをお読みください。HelpDeskを開くには、Windowsの[スタート]メニュ
ーを使用します。最初に、少なくとも次のセクションを読むことが推奨されています：
Hardware > MicroAutoBox > MicroAutoBox II > Hardware Installation and Configuration Guide
Systems > First Work Steps with a dSPACE System
セクション名はdSPACE Releaseにより異なる場合があります。
MicroAutoBox IIをPCに接続するときは、MicroAutoBox IIが動作していることを確認したうえで、コ
ンピュータの稼働中のEthernetアダプタに接続してください。その後、以下の手順を実行します。
1. ControlDesk Next Generationを起動します。
2. 「Platforms」リボンから「Register Platforms」を選択します。
3. ダイアログの左にある[Platforms]の階層で、「MicroAutoBox II」を選択します。
4. 右側で「NET」を選択し、MicroAutoBox IIのIPアドレスを入力します。
MicroAutoBox IIのデフォルトIPアドレスは192.168.140.1です。次の図を参照してください
。
この手順でMicroAutoBox IIを接続できない場合は、Ethernetアダプタが適切に設定されているか確
認してください。詳細については、本ドキュメントの「Ethernetアダプタのセットアップ」を参照し
てください。
Ethernetアダプタのセットアップ
MicroAutoBox IIをホストコンピュータに接続するときは、ホストコンピュータのEthernetアダプタ
に対し、MicroAutoBox IIのIPアドレスと同じ静的なIPアドレスを設定する必要があります。例：Mic
roAutoBox IIのデフォルトIP設定には、ホストIPアドレス192.168.140.88、サブネットマスク255.25
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5.255.0を設定するのが適切です。詳細については、後述の「IPアドレスの基本要件」を参照してく
ださい。
これらの設定を指定するには、次の手順を実行します。
1. Windowsの[コントロールパネル]を表示します。
2. 「ネットワークとインターネット > ネットワークと共有センター >
アダプタの設定の変更」を開きます。
3. 指定したいコネクタをダブルクリックします。
Ethernetアダプタが複数ある場合は、MicroAutoBox IIに接続されているアダプタを選択しま
す。
4. 下図に示すように設定を行います。
上図のようにEthernetアダプタを設定するには、管理者権限が必要な場合があります。
企業ネットワークに接続されているアダプタのIP設定は変更しないでください。
確認後、目的のIPアドレス（上のスクリーンショットでは192.168.140.88）がネットワークアダプタ
で設定できないことを示すメッセージが表示される場合があります。この場合は、別のIPアドレスを
使用します。このIPアドレスは192.168.140で開始され、MicroAutoBox IIのIPアドレス（デフォルト
：192.168.140.1）と異なっている必要があります。
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「ホストPC」LED
MicroAutoBox IIの「ホストPC」LEDは、MicroAutoBox IIの登録前に点灯している必要があります。
点灯していない場合は、Ethernetケーブルで接続されているデバイスが検出されていません。MicroA
utoBox IIを登録しようとしても、多くの場合失敗します。
そのような場合には、MicroAutoBox IIが接続されているEthernetアダプタが有効になっているか確
認します。Ethernetアダプタの適切な動作を確保するため、別のデバイスまたは企業ネットワークで
アダプタをテストします。企業ネットワークでEthernetアダプタを使用するには、ネットワークに応
じて設定を行い、MicroAutoBox IIの登録時に再度設定する必要があります。
MicroAutoBox IIのホスト接続ケーブルおよびそのコネクタのいずれにも不具合がないことを確認し
てください。
ドッキングステーション
ドッキングステーションでノートブックパソコンを使用していてMicroAutoBox
IIを登録できない場合は、ノートブックパソコンのドッキングを解除します。上述のようにネットワ
ークアダプタを再設定し、再度MicroAutoBox IIを登録します。
また、テストの場合には、ドッキングステーションではなくUSBEthernetアダプタを使用して、ノートブックパソコンに直接接続します。USBEthernetアダプタにも正しいIP設定が必要であることに留意してください。
IPアドレスの基本要件
ネットワークに複数のEthernetデバイスが存在する場合は、それぞれのクライアントに一意のIPアド
レスを設定する必要があります。
ホストPCでは、EthernetアダプタとMicroAutoBox IIにそれぞれの設定が必要となります。
MicroAutoBox IIをネットワークに接続する場合、ネットワーク内のそれぞれのデバイスにMicroAuto
Box IIのIPアドレスと異なるIPアドレスが設定されていることを確認する必要があります。
また、Ethernetデバイスには対応するサブネットマスクを設定する必要があります。Ethernetアダプ
タのセットアップの図に、有効な設定例が示されています。ホストPCにはIPアドレス192.168.140.88
が設定され、MicroAutoBox IIには変わらずデフォルトIPアドレスの192.168.140.1が設定され、サブ
ネットマスクは共に255.255.255.0が設定されています。コンピュータのIPアドレスの前半2つの数値
のうちの1つを192.167.140.88などの設定に変更した場合、そのコンピュータはMicroAutoBox IIと通
信できなくなります。
IPアドレスなどの衝突の回避
MicroAutoBox IIの内部スイッチ
リビジョン25（MicroAutoBox IIの下部の型式ラベルに「DS140125」と表示）以降、MicroAutoBox IIには2つの内部Ethernetアダプタ（リアルタイムアプリケーショ
ンにおけるホスト通信用アダプタとEthernet通信用アダプタ）をMicroAutoBox IIの筐体にある両方
のEthernetコネクタ（「Ethernet」および「ホストPC」と明記）と接続する内蔵スイッチが搭載され
ています。
このため、リビジョン25では、「Ethernet」および「ホストPC」の両コネクタを外部スイッチに同時
に接続しないでください。これを行った場合、データがループし、ネットワーク障害が発生します。
Embedded PCを搭載したMicroAutoBox
IIのすべてのリビジョンには、「ホストPC」を含むすべてのEthernetポート、リアルタイムアプリケ
ーション用のEthernetポート、Embedded
PCのEthernetコネクタ（RJ45およびLEMO）を接続するための内部スイッチが含まれています。Embedd
ed
PCは、それ自体が1つのEthernetインターフェースを備えています。3つのEthernetインターフェース
のそれぞれに対し、一意のIPアドレスを割り当てる必要があります。
リビジョン25より前のMicroAutoBox II（Embedded
PC非搭載）には、内部スイッチがありません。一部の使用事例では、1つ以上の他のデバイスに接続
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された外部スイッチに「Ethernet」および「ホストPC」の両コネクタを接続することが必要な場合も
あります。
るため、MicroAutoBox IIには最新のファームウェアをインストールすることを強くお勧めします。最新のファームウェアのアーカイブに
ェアをインストールすることが推奨されます。
複数のMicroAutoBox IIデバイス
ネットワークに参加するデバイスにはそれぞれ一意のIPアドレスが設定される必要があります。その
ため、MicroAutoBox IIデバイスが複数ある場合は、これらの中の少なくとも1台でIPアドレスを変更
する必要があります。IPアドレスの変更方法については、後述の「MicroAutoBox IIのIPアドレスの
変更」を参照してください。また、コンピュータのルーティングテーブルではそれぞれのIPアドレス
がMACアドレスに関連付けられているため、前回接続したMicroAutoBox IIを別のMicroAutoBox IIに
置き換える際に同じIPアドレスを設定していると情報が古くなってしまう可能性があります。そのた
め、複数のMicroAutoBox
IIの中で一度に作業するのは1台のみである場合でも、一意のIPアドレスを設定することを強くお勧
めします。
DHCPサーバーからIPアドレスを取得するようMicroAutoBox IIを設定することもできます。これによ
り、MicroAutoBox IIを企業ネットワークに接続してさまざまなコンピュータからアクセスすること
が可能になります（ただし同時アクセスはできません）。詳細については、dSPACE
HelpDeskのHardware – MicroAutoBox – MicroAutoBox II Hardware Installation and
Configuration Guide – Connecting MicroAutoBox II to the Host PC via Ethernet – Setting
up the Ethernet Connection – Integrating MicroAutoBox into a Networkを参照してください。
リアルタイムアプリケーションでのEthernetの利用
MicroAutoBox II上で動作するリアルタイムアプリケーションでEthernetを利用するときは、Etherne
t UDP
Setupブロックで指定されているIPがMicroAutoBox IIのホストIPと同一でないことを確認してくださ
い。
設定方法については、Demos配下のRTI
Ethernet（UDP）Blocksetのデモモデルを参照してください。リモートデバイスのIP設定を必要に応
じて設定します。
MicroAutoBoxとMicroAutoBox IIの区別
MicroAutoBox IIと異なり、その旧型製品であるMicroAutoBoxは、MicroAutoBoxのホストケーブルに
通常のRJ45コネクタを備えていますが、dSPACEリンクインターフェース（DS821、DS817、DS819、ま
たはDS815）を介してホストコンピュータに接続し、通常のEthernetアダプタに接続することはでき
ません。さらに、オペレーティングシステムでは、MicroAutoBoxは自動的にプラグアンドプレイデバ
イスとして認識されます。このため、登録ダイアログには表示されません。
一方、MicroAutoBox IIはdSPACEリンクインターフェースを介して登録することができません。
MicroAutoBox IIをその旧型製品であるMicroAutoBoxと区別するには、本体の裏の型式ラベルを確認
します。
DS140122は、初めてリリースされたMicroAutoBox IIバージョンであるリビジョン22を示しています。
DS1401-01からDS1401-19までは、旧型製品であるMicroAutoBoxのリビジョンです。
MicroAutoBox IIのIP設定情報を紛失した場合の対処方法
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MicroAutoBox IIのIP設定情報を取り出すメカニズムは組み込まれていません。ただし、次のセクシ
ョンで説明するように、まずは工場出荷時のデフォルト設定に戻すことができます。次にデフォルト
のIPを使用してMicroAutoBox IIに接続し、必要なIP設定を行ってください。
IP設定をデフォルトに戻す方法
MicroAutoBox IIのデフォルトIP設定は次の通りです。
IPアドレス：192.168.140.1
サブネットマスク：255.255.255.0
DHCP オフ
MicroAutoBox IIのIPアドレスは、ds1401configcmdコマンドラインユーティリティを使用して工場出
荷時の設定にリセットすることができます。2014Aより前のReleaseでは、このユーティリティの名称と起動方法が異なります。詳細については、DS14
01ConfigCmdおよびDS1401ConfigGuiを参照してください。工場出荷時の設定に戻すには、次の手順を
実行します。
1. ツールを起動するには、Windowsの[スタート]メニューを使用し、Command Prompt for
dSPACE RCP and HILを開きます。
2. ds1401configcmdと入力してオプションの全リストを表示させます。
3. MicroAutoBox IIをリセットするときは、次のコマンドを入力します。
ds1401configcmd – s <base board serial number> -m <Host MAC address> -f
<base board serial number>および<Host MAC
address>は、それぞれ実際のシリアルナンバーとMACアドレスに置き換える必要があります。シリアルナンバーはMicro
MACアドレスも型式ラベルに表示されています。同様に、ホストインターフェースのMACアドレスを使用し、リアルタイ
すべての番号を正しく入力するようにしてください。MicroAutoBox IIは、工場出荷時のデフォルト設定にリセットする
4. 新しい設定を有効にする場合は、MicroAutoBox IIを再起動します。
設定が変更されない場合は、次の手順を1つ以上実施します。

もう一度MicroAutoBox IIを再起動し、再度確認します。

これでも設定が変更されない場合は、手順3を繰り返します。正しいシリアルナンバーとMACアドレスが指定され

問題が解決しない場合や、これより古いdSPACE Releaseを所有している場合は、後述のDS1401
ConfigCmdおよびDS1401ConfigGuiを参照してください。dSPACE Release 2013B以降を所有している場合は、www.dspace.jp/go/supportrequestのサポートリクエストフォームを使用して、d
い。
MicroAutoBox IIのIPアドレスを変更する方法
ds1401configcmdコマンドラインユーティリティを使用すると、MicroAutoBox
IIのIPアドレスを変更することができます。2014Aより前のReleaseでは、このユーティリティの名称と起動方法が異なります。詳細については、DS14
01ConfigCmdおよびDS1401ConfigGuiを参照してください。IPアドレスを変更するには、次の手順を実
行します。
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1. ツールを起動するには、Windowsの[スタート]メニューを使用し、dSPACE
RCPおよびHILのCommand Promptを開きます。
MicroAutoBox IIのIPアドレスを変更するには2つの方法があります。

シリアルナンバーとホストインターフェースのMACアドレスでMicroAutoBox IIを特定す
るときは、次のコマンドを入力します。
ds1401configcmd – s <serial number> -m <Host MAC> -i <new IP> -n <new mask>
<serial number>はDS1401 Base Boardのシリアルナンバーに置き換え、<Host
MAC>はMicroAutoBox IIのホストインターフェースのMACアドレスに置き換えます。こ
れらは双方とも、MicroAutoBox IIの裏の型式ラベルに印字されています。

現在のIPアドレスでMicroAutoBox IIを特定する場合は、次のコマンドを入力します。
ds1401configcmd <IP address> -i <new IP> -n <new mask>
<IP
address>はMicroAutoBox IIの現在のIPアドレスに置き換えます。このコマンドは、
コンピュータのEthernetアダプタとMicroAutoBox IIが同じサブネット内にある場合
にのみ有効です。
MicroAutoBox II Configuration Toolの確認メッセージは出力されません。
すべての番号を正しく入力したか確認してください。
2. 新しい設定を有効にする場合は、MicroAutoBox IIを再起動します。
IP設定が変更されない場合は、まず工場出荷時のデフォルト設定に戻します。本ドキュメン
トの「デフォルトのIP設定に戻す方法」を参照してください。
DS1401ConfigCmdおよびDS1401ConfigGui
MicroAutoBox IIを設定するには、グラフィカルインターフェース（MicroAutoBox II Configuration
Tool）を使用する方法とコマンドラインユーティリティを使用する方法の2つの方法があります。双
方とも機能は同じです。dSPACE Release 2013Bでは、これらの名称はそれぞれ「ds1401configgui」および「ds1401configcmd」です。
dSPACE Release 2014-A以降では、Windowsの[スタート]メニューにあるdSPACE
RCPおよびHILのCommand Promptを使用して両方のツールを起動する必要があります。2014Aより前のdSPACE
Releaseでは、通常のWindowsのコマンドプロンプトからこれらを起動してください。
Release 2013B以前では、コマンドラインユーティリティの名称は「ds1401config」で、グラフィカルバージョン
の名称は「ds1401_config」でした。グラフィカルツールはRelease 2013Aから利用できるようになりました。両ツールはRelease 7.1では存在しません。
Windows 7では、ds1401configcmdまたはds1401configguiはdSPACE Release 2013-B以降で使用することをお勧
その理由は、Windows
7以降、（IPアドレスではなく、シリアルナンバーとホストMACアドレスで目的のMicroAutoBox IIを指定する
ControlDeskの旧バージョン
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ControlDesk Next Generationバージョン4.2以前
ControlDesk Next Generationのこれらのバージョンでは、[Register
Platforms]ダイアログで「MicroAutoBox II」ではなく「MicroAutoBox」のノードが表示されます。
「MicroAutoBox」を選択し、本ドキュメントの最初の説明通りに進めてください。
ControlDesk 3.X以前
ControlDeskの[Register]ダイアログには、「MicroAutoBox」および「MicroAutoBox II」のいずれも
表示されません。
MicroAutoBox IIをControlDesk 3.Xと併用するには、次の手順を実行します。
1. 「Platform > Change connection」メニューを選択します。
2. 「Network connection」を選択し、MicroAutoBox IIのIPアドレスを入力します。
関連するdSPACE HelpDeskのドキュメント

「MicroAutoBox II Hardware Installation and Configuration Guide」の「Setting Up a
Peer-to-Peer Connection」

「MicroAutoBox II Hardware Installation and Configuration Guide」の「Integrating
MicroAutoBox into a Network」
関連するFAQs

FAQ 412、Using Command Line Tools Since dSPACE Release 2014-A

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