「三重ぐるり」のコーナーでは、毎月テーマを 1 つ設け、そのテーマに沿った 三重ぐるり MIEGURURI 三重県内の市民活動団体を紹介しています。今号のテーマは【環境問題】。 産業廃棄物問題、リサイクル、川や里山の環境保全、林業の普及などの課 題解決のためにさまざまな活動が行われています。 身近な「環境」を見つめるそれぞれの活動や団体の声を県内各地の市民活動 (支援)センターを通して集めました。 ながしまエコの会 情報提供:特定非営利活動法人 みえきた市民活動センター 長島町は 3 つの川に囲まれ、自然豊かな町で、この町のゴミ収集・資源物回収を請け負っている会社 の支援と協力で精神保健ボランティアと環境ボランティアを募り、心に病をもった方々が安心して暮らせ るよう社会参加や自立を支援し、地域の皆さんと共に環境問題に取り組み、市民参加型のリサイクルシ ステム(資源ゴミ持ち込みエコステーション)を設置し、働く場所作りを提供していき、地域の清掃活 動など社会貢献していくことを目的に平成 16 年に結成しました。保育園・幼稚園・小学校・中学校・ 公民館・イベント・各種団体・交流会などから環境学習に招かれ、3R の大切さやゴミの減量・分別方 法などの説明をし廃ビンと廃ガラスを利用してリサイクルガラスアートを体験してもらい楽しみながらエ コ活動に参加してもらっています。地域の方々とのふれあい・語り合い・そしてコミュニケーションがと 夏休み桑名市学童じゃんぼの75人の子どもたちに リサイクルガラスアートを指導しました。 ひと言 PR! れ活発な活動を行っています。また、市内各所で廃食油を回収してもらい、環境にやさしい廃食油の石 けん作りを指導しています。 資源ゴミ持ち込みステーションの売り上げの一部は桑名市社会福祉協 議会へ寄付させていただいております。またアルミ缶 300 個でリサイク ルガラスアートが体験できます。 桑名市長島町葭ヶ須388番地1 (株)加藤商店内 0594-41-1300 [email protected] 特定非営利活動法人 発意企画実現集団ドーナッツ 情報提供:四日市市なやプラザ 私たちは四日市市の北部の伊坂台という約20年前にできた住宅地で地域活動を通じて知り合った仲間 を中心に活動しています。 実際、自分たちも自然の里山を切り開いて開発された住宅地に住んでいるわけですが、周りには豊かな 自然がまだたくさん残ってはいるものの、高速道路のジャンクションの建設や自然を住宅地にしたこと により、そこに生息してきた動植物を傷つけ、崩壊させてきたことには間違いがありません。 そんなある日、隣接の高速道路建設地付近にメダカが生息していることを10年前に発見し、天然メダ カが住んでいることが分かり仲間のなかから保存することが大切ではないかという声が上がり、その結 果、天然メダカの住むふるさとづくりを目的に保護活動を行っています。 天然メダカの勉強会 子どもたちが将来ふるさとを思うとき天然メダカがいるところと胸を張って言えるような場所にしたいも のです。そのため、いろいろな形で環境活動を啓蒙していきたいと思っています。 ひと言 PR! 自然にはやはり手を加えないのが一番です。でも、破壊した以上はそ れよりは悪くならないように努めていくことも人間の使命となるのでは ないでしょうか。私たちは天然メダカを自然のなかで保護していきます。 四日市市伊坂台二丁目109 059-364-1220 [email protected] 水辺づくりの会 鈴鹿川のうお座 情報提供:鈴鹿NPOサポートセンター 三重県北部の鈴鹿川と中ノ川水系を対象に、ナマズやウナギ、希少魚等の捕獲など水辺で親しみながら、 魚類などの水生生物の環境保全活動を行っています。現在、 「今を知る活動」として、こうした魚類相調査 を月1回行い、水辺の生き物の生息状況を調べると共に、 「未来を創る活動」として、ため池の池干しによ る外来魚の駆除活動、在来希少種の放流(保全)活動、魚道整備促進活動などを行っています。また、こ れまでに「過去を知る活動」として、両流域の全集落を対象として古老から川魚の方言、漁法、昔の川の 状況などの聴き取りを行い、 『鈴鹿川における魚の昔の呼び名』などをまとめています。 【情報提供者追記】地域にある農業用のため池は、ブラックバスやブルーギルといった外来魚を放流された ものが数多くあり、 「鈴鹿川のうお座」は地元水利組合や自治会と連携・協力し、子どもたちにも参加して 子どもたちと外来魚の駆除を行っているところ ひと言 PR! もらって外来魚の駆除・生態系の回復を図っている。子どもたちにとっては大変貴重な体験になっている。 身近なところに豊かな水辺の生態系を残していきたいものです。 亀山市 3 [email protected] NPO法人 廃棄物問題ネットワーク三重 情報提供:伊賀市ゆめぽりすセンター 代表の吉田ミサヲさんが、脳内出血で倒れた夫、正昭さんの転地療養先として奈良県から上野ニュータウンに転居し たのは昭和 61 年 5 月のことです。環境の優れたここでの自宅療養も 3 年 6 カ月を過ぎた平成元年 3 月のある日、こ う よ の住宅地から 400 メートル程の山林で産業廃棄物の野焼きが始まり、煙と刺激臭が住民を襲います。紆余曲折、住 民同士手探りの活動の中、村田正人弁護士との出会いもあり、三重県知事・業者を相手に処分場の操業禁止を求めた 6度の裁判にすべて勝訴、12 年にわたる裁判闘争を経て操業禁止を勝ち取りました。住民自らが自分たちの生命を守 るためには、裁判という方法しか残されていなかった状況の中、県下で産廃問題に苦しむ住民がつながり平成 6 年 9 第 13 回ひまわりコンサートで あいさつする吉田ミサヲ代表 月結成された「産廃ネットワーク三重」が当法人の前身です。その後も数度、近隣地区で別の廃棄物不法投棄問題が 発生、その都度さまざまなリスクを負いながらも問題処理の先頭に立ってきた吉田代表。2 冊の著書「おかちゃんおお きに」と「おとちゃん見ててな」 (合同出版)にその闘いの経緯が詳しく記されています。 ひと言 PR! 「ふるさとのきれいな水と空気を守りたい」の思いをくみ取っていただき、 吉田代表が地元長田小学校で、環境学習の講師として直接子どもたち と、環境を一人ひとりが守る気持ちを持つことの大切さを話し合い、共 に学ぶ機会を頂いています。 伊賀市木興町 1064 番地の 286 & FAX 0595-21-3222 特定非営利活動法人 もりずむ ーくらしと森をつなぐ会ー 情報提供:津市市民活動センター 「NPO法人もりずむ」では、人口林率は全国 5 位の三重県で、現在廃退している林業を産業として成立させるべく 事業に取り組んでいます。例えば、市場で輸入木材と戦える、より良質な国産木材を産み出す取り組みです。材木の 質を上げるための取り組みとして「葉枯らし乾燥」を取りいれています。葉枯らし乾燥とは、切った木をその場に葉を 付けたまま 3 ~ 6 カ月間寝かせ、葉が行う光合成により水分を蒸発させ乾燥させる方法です。これにより、現在の一 般的な乾燥方法では失われてしまう良質な木材に必要不可欠な「油分」を保つことができ、香りのよい耐久性に富ん だ木材を作りだすことができます。また、一般の人々を森林に呼んで「木こり体験」などのさまざまな体験イベントを 「葉枯らし乾燥」の様子 開催したり、あるいは「木工品・薪」の製造販売などを通じて、暮らしの中に「森」と「木材」を普及して、これらへ の関心を高め、素晴らしさ・重要性を認識していただけるよう努めています。 林業を産業として成り立たせるための木材の生産販売事業を基盤とし、 ひと言 「森」と「木材」の魅力を伝えるため、林業参加体験イベントや薪・木 工品の製造販売、木材をつかった工作体験などさまざまな事業に取り PR! 津市垂水 1389-1 090-5458-6898 [email protected] 組んでいます。 NPO法人 三重スローライフ協会 情報提供:松阪市市民活動センター バイオディーゼル燃料(以下「BDF」)をご存知でしょうか。天ぷら油など廃食油から精製できるエコ燃料のことです。家庭 で出る廃油は、固めてゴミとして廃棄されたり、家庭排水として流されたり、環境汚染につながるケースもあります。三重スロー ライフ協会では、 「環境にやさしい街をつくりたい」という思いから、市内でBDFを製造販売する(株)アンジェロと協働で、 このエコ燃料を広めようと取り組んでいます。三重スローライフ協会が運営に携わる「松阪農業公園ベルファーム」に、回収 の拠点となる「くるくるエコ家」を設置し、賛同者として「エコくる会員」に登録した市民が廃食油を持ちより、月 1 回、アンジェ ロが回収してエコ燃料を精製しています。 「廃食油を捨てずにBDFとしてリサイクルすることで、環境に優しいエネルギーと 廃油の回収拠点「くるくるエコ家」は 国産杉をつかったログハウス。 ひと言 PR! して再利用できます」と理事長の大原興太郎さん。精製した燃料の一部は、実際にベルファーム内で活用されています。 2009 年から取り組んでおり、現在の「エコくる会員」は 170 名以上に なります。月およそ180ℓの廃油が持ち込まれています。 松阪市伊勢寺町 551-3 松阪農業公園ベルファーム内 0598-63-0460 URL http://www.okaeri.info/ 伊勢リサイクルプラザ 情報提供:いせ市民活動センター ノーベル平和賞を受賞した、ワンガリー・マータイさんが初めて来日したとき、 “もったいない”という言葉を聞いて「分 かりやすくて素晴らしい」と感銘し、地球環境浄化のための3Rの精神を表わす言葉として「もったいない!」を国際語 にする運動を始めました。地球環境の崩壊を生み出すゴミ問題…自然豊かな地球を未来の子どもたちに残すには、資 源の無駄遣いをなくし3Rを進めていくことが大切です。 【3Rとは…1.リデュース(ゴミをもとから減らす) 2.リユー ス (繰り返し使う) 3.リサイクル(資源として再び利用する)】伊勢リサイクルプラザも平成18年に「もったいない宣言」 をし、各登録団体がゴミ減量の啓発を目的とした食廃油を再利用した石けん作り・古布を布ぞうりにリメイク・EMぼか もったいないフェア 2013 体験コーナーの様子 ひと言 PR! しを使っての生ゴミ減量など、地域住民参加型の教室や出前講座を開催しています。日々の生活を少し見直し、みんな で環境について考えてみませんか。また、一緒に活動していただける登録団体も募集しています。 11/29(土)午前 9 時 30 分~午後 2 時「もったいないフェア 2014」開催!! 体験コーナー、フリーマーケット、雑貨・衣料の販売などを企画しており ます。ぜひ、お越しください。 4 伊勢市西豊浜町 653 0596-38-2800 [email protected]
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