4月14日(木)の課題 : 1. 「匿名性」 の必要性に関して、問題点などを 検討・議論しなさい。 2. 「尖閣諸島中国漁船衝突映像流出事件」の 概要を述べ、映像の流出と映像をオンライン に置いた職員の捜査過程、職員に対する処遇、 匿名性、情報通信の秘匿性 などに 関する 問題点を 考察しなさい。 <提出期限> 2016年5月2日(月)17:00 尖閣諸島 動画流出事件 • 海上保安庁のセキュリティー対策の不備 • 法を犯した職員への処罰が甘いように思える。 – 勇気を出して「告発」したので、褒めるべき・保護 すべき。 – 「誰」が秘密を守らないといけないのか。 • Google Japan の対応: – 「通信の秘密」 を 守りつつ、 – 犯罪捜査への協力(令状の必要性) • 一見すると平和で安全な生活を願って/実現 するために、敢えて「匿名性」を排除したよう に見えるが、違う見方をすると思想の自由を 脅かしているとみることもできる。 • 匿名性を排除する社会的要請は仕方ないこ とであると考える。 • いつ誰がどのようなアクセスをしたのかという 情報は、『秩序を保つ』意味で管理される必 要があると私は考える。 • ネットの利用者よりも上の階層にいる サービ ス提供者やもしくは政府がどこまで匿名性を 守ってくれるのか という点が重要。 • 権力を持つ人、犯罪をしようとする人から見れば、 インターネットには、匿名性は ない といえる。 国 家や警察であれば、その権力を行使することで、 個人を特定することは可能だからである。 • 問題は、匿名性が現時点でどの程度保障されて いるのか、政府機関によって明確に示されていな いことにある。 そこに、任意性や不確定要素が あってはならない。 • インターネットの匿名性は、法を逸脱した行為に おいては制限される必要がある。 • つまり、都合のいい時だけ 匿名性が消滅する と いう仕組みを作り、その事実をユーザに強く知ら せる ということは 本質的・効果的であると考える。 • 完全に匿名にしてしまったら、どうしても犯罪行為が 生じてしまうだろう。 何よりも、犯罪行為を防ぐことが 大事だと思うので、匿名性は不要だと考える。 • 「インターネット上での通信の匿名性を確保する最も 簡単な方法は、信頼性ある第3者を中継して通信を 行う方法である」(by 河野和宏氏)、この方法を巨大 化・集権化すれば良いのではないだろうか。 • 匿名プロキシなど犯罪に転用される可能性のあるも のは監視されなければならないが、匿名性の意義を 守るために、それは、国家権力とは完全に分離され た存在でなければならない。 • 公の場に対しての行動に関する、「心理的抵抗」の 軽減である。 • 匿名性は、世界の発展を妨げない程度の 法 規制のもとで 許可されるべきだと考える。 • 公権力に とっての ユーザのトレースを容易に することで、無責任発言への抑止力は維持で きるのではないかと 考える。 • 「特定秘密保護法」が制定されたことによって、 情報リークによる効果は反射的に大きくなって いる。 • 最終的にサイトの管理者が匿名性を奪うこと によりかなりの鎮まりを見せたため、この方策 は一定以上の効果があることは確実である。 • リテラシー教育が重要・鍵。 参考:「安倍官邸とテレビ」 (砂川 浩慶、集英社新書) • 「相手に直接会って言えないことは、ネットに も書くべきではない。書かれた人間は当然、 傷つく。それ以上に心配なのは、書いた人た ちのことだ。 20歳前後で、人の悪口を匿名で した言えなくなる。 そうすると、間違いなく、そ の人の心は壊れていく。顔が見えないからと いって、勝手なことを書いていると自分が壊 れる。匿名の書き込みは自分のためにやめ るべきだ。」 参考:「安倍官邸とテレビ」 (砂川 浩慶、集英社新書) • 『放送の不偏不党』 – 放送事業者や番組制作者に課せられた『義務』では ない。 『公権力者』に課せられた 義務 である。 • 「表現の自由」は、少数者や社会的弱者 のため のものであって、権力者のためのものではない。 • 放送法 第1条 「目的」 2 放送の不偏不党、真実および自律を保障すること によって、放送による表現の自由を確保すること。 • 「国益」は、「国家益」と「国民益」 の2つ。
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