自動車先進技術の中で消費者の支持を集めるのは、 普及が加速している

報道用資料
2012 年 11 月 20 日
自動車先進技術の中で消費者の支持を集めるのは、
普及が加速しているアクティブセーフティー技術
自動車先進技術の今後利用意向実態調査
CS(顧客満足度)に関する調査・コンサルティングの国際的な専門機関である株式会社 J.D. パワー アジア・
パシフィック(本社:東京都港区、代表取締役社長:アルバート ラパーズ、略称:J.D. パワー)は、自動車先
進技術(アクティブセーフティー技術及び車内 IT 技術)の今後利用意向実態調査の結果を発表した。
「アクティブセーフティー技術」とは、先進技術を利用して未然に事故を避け、ドライバーの安全運転を支援す
る技術・性能を示している。これらは運転ミスや偶然の重なりによって危険な状況に直面した場合、その状況を
できるだけ早く確認し、回避する為の支援技術である。
「車内 IT 技術」とは、カーナビゲーションを中心とした情報通信を示している。情報通信端末を利用したネット
ワークへの常時接続の増加により、車内だけでなく、出掛ける準備から車を降りた後まで、情報を受け渡してい
く仕組みが必要となっており、その為の車内マルチメディアと情報通信端末との連携操作・技術である。
◆ 興味意向の上位はすべてアクティブセーフティー技術 ◆
本調査では、消費者から以下のような興味意向(たぶん興味を持つ+必ず興味を持つ)が示された。
1. 衝突回避および被害緩和システム
73%
2. 次世代ヘッドアップディスプレイ
68%
3. 車間自動調整機能付クルーズコントロール
67%
4. 車線逸脱回避システム
63%
-----------------------------------------------------------5. 自然言語による音声認識
46%
6. 電子デバイスと車両純正スクリーンの連携
44%
7. クラウド データ ストレージ
43%
8. ディスプレイオーディオ
42%
9. フィンガーパッドによるカーナビの操作
34%
アクティブセーフティー技術
車内 IT 技術
カーナビゲーションの利用者を対象とした本調査では、9つの先進技術についての興味・関心を聴取しており、
上位と下位ではっきりと意向が分かれた。現時点では予防安全を担うアクティブセーフティー技術への意向が、
車内 IT 技術より高い結果となった。昨今、コンパクトカーからラグジュアリー/大型まで、幅広いセグメントに
おいてアクティブセーフティー技術の搭載が進んでおり、搭載モデルの数が増えていることから、次世代の技術
に近い車内 IT 技術よりも普及が加速している技術に対する関心が高いのだと思われる。
◆ アクティブセーフティー技術は、高年齢層において特に興味意向が高い ◆
車内 IT 技術に関し、50 代以上の高年齢層は、50 代未満の年齢層と比べ、ほぼ全ての領域で興味意向が低い。但
し、操作を簡便にする技術といえる音声認識に関しては、50 代以上の年齢層で 50 代未満に比べ興味意向が高い。
又、先進技術の購入意向(金額提示後)に関しても、車内 IT 技術よりもアクティブセーフティー技術に関して、
50 代以上の高年齢層は購入意向も高く、又、許容できる費用も高いことがわかった。従って、音声認識含めた「予
防安全」の見地では、高年齢層がより、興味意向、購入意向ともに高いということになる。
J.D. パワー アジア・パシフィック
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◆ 量販セグメントでの「ディスプレイオーディオ」の意向 ◆
今回の調査結果では、9つの先進技術のほぼ全てにおいて、ラグジュアリーブランドセグメントのユーザー意向
が、量販ブランドセグメントのユーザーに比べて高く、先進技術に対しての高感度ユーザーが多いといえる。
唯一「ディスプレイオーディオ」に関する興味意向は、量販ブランドセグメントユーザーがラグジュアリーブラ
ンドセグメントユーザーに比べ、若干ではあるが、高い事が分かった。
ディスプレイオーディオは、本年度夏頃より車載ナビゲーションのラインナップに徐々に現れており、一般的な
車載カーナビゲーションより比較的安価に購入できる事から、軽/コンパクトユーザーを中心に広がりをみせて
いる。但し、どちらのセグメントにおいても、60 代以上になるとその興味意向は、著しく低くなる傾向がある。
今後、スマートフォンは急激に普及する事が予想され、それと連携するディスプレイオーディオは、ネットワー
クへの常時接続が進む車内 IT 技術のひとつとして注目すべき技術である。又、電子デバイスと車両の純正スクリ
ーンの連携やクラウド データ ストレージの興味意向は 30 代、40 代で高く、ディスプレイオーディオ含め、車
外と車内の情報の受け渡しを可能にする技術は、今後この年代層を中心に活用されていくと考えられる。
当調査は、新車購入者且、ナビゲーション購入者を対象に、自動車先進技術(アクティブセーフティー及び車内
IT)の今後利用意向実態を調べたものである。興味意向だけでなく、金額提示による購入意向も併せて聴取して
いる。インターネット調査を実施し、約 8,600 人から回答を得た。
また、J.D. パワー アジア・パシフィックでは、自動車メーカー純正/市販ナビゲーションシステムの顧客満足
度を測定した日本ナビゲーションシステム顧客満足度調査を、毎年1回実施している。
(日本ナビゲーション満足度調査(OEM:標準,MOP,DOP)(市販:据え置き,PND))
*J.D. パワーが結果を発表する調査はすべて J.D. パワーが第三者機関として自主企画により実施したものです。
<株式会社 J.D. パワー アジア・パシフィックについて>
当社は米国J.D. パワー・アンド・アソシエイツの日本を含むアジア地域でのビジネスの拠点として1990 年に設
立された。自動車業界を始め通信、IT、金融、保険、トラベルなど様々な業界において顧客満足に関する調査や
コンサルティングを実施している。尚、J.D. パワーではシンガポール、北京、上海、バンコクに拠点をもち、日
本、オーストラリア、中国、インド、インドネシア、マレーシア、フィリピン、台湾、タイ、ベトナムで調査を
実施している。会社概要や提供サービスなどの詳細は当社ウェブサイトhttp://japan.jdpower.comまで
<J.D. パワー・アンド・アソシエイツについて>
ザ・マグロウヒル・カンパニーズの一部門である J.D. パワー・アンド・アソシエイツ(本社:米国カリフォル
ニア州ウェストレイク・ビレッジ)は、パフォーマンス改善、ソーシャル・メディア、顧客満足に関するインサイ
トとソリューションを提供している国際的なマーケティング情報サービス企業である。数百万人の消費者からの
回答をもとに品質や顧客満足度に関する調査を毎年行なっている。
<ザ・マグロウヒル・カンパニーズについて>
2011 年 9 月 12 日にマグロウヒルは、国際的な金融市場に情報・分析サービスを提供する世界有数のビジネス情
報サービス企業であるマグロウヒル・フィナンシャルと、世界規模でのデジタル教育サービスに特化した教育事
業のマグロウヒル・エデュケーションの 2 社に分割すると発表した。マグロウヒル・フィナンシャルの主なブラ
ンドはスタンダード&プアーズ・レーティング・サービス、S&P Capital IQ、S&P Indices、プラッツ・エナジー・
インフォメーション・サービス、J.D. パワー・アンド・アソシエイツである。
世界 40 カ国に 280 カ所以上の拠点、約 23,000 人の従業員を有し、2011 年の売上高は 62 億ドルにのぼる。詳細
はウェブサイト www.mcgraw-hill.com まで。
<当調査に関するお問合わせ先>
(株)J.D. パワー アジア・パシフィック
クライアント・サービス グループ
住 所:
東京都港区虎ノ門 5-1-5 虎ノ門 45MT ビル(〒105-0001)
電 話:
03-4550-8060
FAX:
03-4550-8152
e-mail:
[email protected]
<ご注意>
本紙は報道用資料です。(株)J.D. パワー アジア・パシフィックの許可無く本資料に掲載されている情報および結果を広
告または販促活動に転用することを禁止します。
J.D. パワー アジア・パシフィック
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