財務情報 - コマツ

財 務情報
財務情報
財務情報
財務報告
38
5 年間の要約財務データ
46
連結貸借対照表
48
連結損益計算書
50
連結純資産計算書
51
連結キャッシュ・フロー計算書
52
連結財務諸表注記
53
財務報告に係る内部統制についての経営者報告書
94
独立登録監査人の監査報告書
95
Annual Report 2010
37
財務 報告
業績報告
(1)概要
当期における世界経済は、各国の景気刺激策の効果などにより
一部に持ち直しの兆しが出はじめ、特に中国は大規模な経済対策
に伴い、上期にいち早く落ち込みから脱し高成長に転じました。
また、その影響が周辺のアジア諸国や資源国に及び、これらの
国々の景気回復を後押しする形となりました。一方、日本、北米、
欧州などの先進国における景気回復のペースは鈍く、全体として
は厳しい事業環境となりました。
コマツグループでは、国内外で生産調整を行い、上期において
在庫の適正化を完了させ、建設機械・車両、産業機械他の両事業
分野における生産体制の再編並びに日本国内における建設機械や
フォークリフトの販売体制の再編に取り組み、あわせて固定費の
大 幅 な 削 減 を 進 め ま し た。 一 方 で、 機 械 稼 動 管 理 シ ス テ ム
「 KOMTRAX(コムトラックス)
」 などの ICT を活用した事業の強
(2)為替レート変動の影響
当期は前期に比較し、米ドル・ユーロとも円高に推移しました。
これら為替レートの変動により、建設機械・車両のセグメント利
益は前期比約 349 億円減少したと試算されます。為替レート変動
の影響は、各社の外貨建取引額に各為替レートの変動を乗じて算
出した金額の合計として試算されております。為替レート変動に
対応した販売価格変更の影響は考慮しておりません。
(3)売上高
(この項では各事業部門の対外部顧客向け売上高を表示しており
ます。)
売上高は前期比 29.2 %減の 1,431,564 百万円(15,393 百万米
ドル)となりました。国内売上高は前期比 28.4 %減の 323,813
財務情報
化、市場拡大が続く中国や鉱山機械事業の体制強化、部品・サー
百万円(3,482 百万米ドル)
、海外売上高は前期比 29.4 %減の
ビス事業の拡大などに注力し、売上げ並びに利益の確保に努めま
した。しかしながら、世界全体の市場規模は一昨年の金融危機以
前の水準には戻らず、為替が円高で推移したことも影響し、売上
高は 1,431,564 百万円(15,393 百万米ドル:1 米ドル= 93 円で
1,107,751 百万円(11,911 百万米ドル)となりました。
換算)
(前期比 29.2 %減)となりました。利益につきましては、
営業利益は 67,035 百万円(721 百万米ドル)(前期比 55.9%減)、
税引前当期純利益は 64,979 百万円(699 百万米ドル)
(前期比
49.5 % 減 )、 当 社 株 主 に 帰 属 す る 当 期 純 利 益 は 33,559 百 万 円
(361 百万米ドル)(前期比 57.4%減)と、それぞれ前期を下回る
結果となりました。
2010 年 3 月期 実績
前期比増減率
1,431,564 百万円
29.2% 減
営業利益
67,035 百万円
55.9% 減
税引前当期純利益
64,979 百万円
49.5% 減
当社株主に帰属する当期純利益
33,559 百万円
57.4% 減
売上高
※「当社株主に帰属する当期純利益」は前期までの「当期純利益」と同じ内容です。
建設機械・車両
建設機械・車両部門では、中国において需要が本格的に回復し
たことに加え、インドネシアやインド、ブラジルなど一部の新興
国においても需要は回復に向かいましたが、日本、北米、欧州な
どは引き続き低調であったことから、全体として需要は前期を下
回りました。この需要減少に加え、代理店の保有分を含めた在庫
の適正化を進めるため生産調整を行い、更には為替が円高で推移
したこともあり、売上高は 1,268,575 百万円(13,641 百万米ド
ル)(前期比 27.3%減)となりました。
なお、地球温暖化の防止に向け、世界的に CO 2(二酸化炭素)
削減に対する意識が高まる中、コマツグループにおいては、お客
様の機械稼動時に発生する CO 2 を削減するため、燃料消費量の低
減に大きな効果が見込めるハイブリッド油圧ショベルを、一昨年
の日本に続き中国においても市場導入しました。加えて、インド
ネシアにおいては、鉱山関連のお客様と代理店との共同により、
鉱山の修復地に植林したジャトロファ(*)などを原料としてバイ
オディーゼル燃料を製造し、鉱山で稼動する当社製ダンプトラッ
クの燃料として使用するプロジェクトを新たに開始しました。
*ジャトロファ:バイオディーゼル燃料の有望な原料植物の一つ。食用に適さ
ない種子から油が取れ、栄養分の少ない乾燥した土地でも育つという特徴を
持っています。
売上高当社株主に帰属する
当期純利益率
売上高に占める資本的支出比率
株主資本比率
%
10
%
5
%
12
%
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売上高に占める研究開発費比率
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Annual Report 2010
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<日本>
補正予算の効果により公共投資は総じて底堅く推移しました
が、民間設備投資及び住宅投資の低迷により需要は大幅に減少し、
売上げは前期を下回る結果となりました。
日本においては、真岡工場(栃木県)の閉鎖と茨城工場などへ
の生産移管を進めたほか、代理店の再編を実施し、生産・販売両
面での更なる効率化に注力しました。一方で、ハイブリッド油圧
ショベルの国内外における今後の市場拡大を見込み、電気モー
ターなどの基幹部品の生産拠点である湘南工場(神奈川県)の生
産能力増強を行いました。
<米州>
北米では、建設機械の稼働率に底打ちの兆しが見られるものの、
依然として景気の回復に不透明感があり、需要は下げ止まらず、
厳しい状況となりました。また、中南米ではブラジルなどで金融
危機後に落ち込んだ需要が回復に向かいましたが、全体としては
需要は前期を下回りました。この市場低迷の影響に加え、代理店
在庫の適正化に取り組んだこともあり、米州の売上げは前期を下
欧州・CIS では、景気の低迷により大幅な需要減少が継続しま
した。欧州においては代理店との連携により大手顧客への販売促
進などを強化し、CIS においては鉱山向けのプロダクトサポート
の強化に取り組みました。しかしながら両地域における需要の減
少に加え、代理店在庫の適正化及び欧州工場における生産機種の
絞り込みに重点的に取り組んだこともあり、売上げは前期を下回
りました。
<中国>
政府の景気刺激策により、鉄道や道路などの大規模なインフラ
整備が進められた結果、昨年 6 月以降、単月の需要は前年を上回
る状況が続き、特に本年 2 月の春節(旧正月)後は過去の最高水
準を大きく上回りました。この市場回復を的確に捉え、生産体制
の強化及び代理店と一体となった積極的な販売活動などにより、
売上げは前期を上回り、当事業部門における中国の売上構成比も
19.3%まで上昇しました。また、今後の更なる市場拡大を見込み、
様へのデモンストレーション機能の強化とサービスエンジニアの
育成を目的に活用していきます。
<アジア・オセアニア>
インドネシアやインドにおける需要は当期半ばより単月では前
年同月比で増加に転じ、オーストラリアにおいては鉱山関連の需
要が堅調に推移しました。このような市場環境を受け、第 3 四半
期以降アジアにおける売上げが急速に回復したものの、アジア・
オセアニアの通期売上げは前期を下回りました。当地域において
は、インドネシアにおけるグローバル・リマン(コンポーネント
の再生販売)体制の整備、タイにおける代理店の組織再編への着
手など、更なる事業強化に努めました。
<中近東・アフリカ>
一昨年に大きく下落した資源価格が再び上昇に転じたものの、
中近東・アフリカでは景気後退の影響により需要の回復には至ら
ず、また代理店在庫の削減に努めたこともあり、売上げは前期を
下回りました。このような状況のもと、今後の鉱山開発やインフ
ラ整備の回復に備え、セネガルでのトレーニングセンターやタン
ザニアでのサービスサポートセンターの新設など、プロダクトサ
ポート体制の強化に注力しました。
財務情報
回りました。このような状況のもと、北米では生産体制並びに販
売体制の再編を推進し、中南米ではチリの新現地法人設立やメキ
シコのサービスサポートセンター設立など販売・サービス体制の
強化に取り組みました。
<欧州・CIS >
小松(常州)建機公司の新工場への移転及び KC テクノセンター
の新設に向けた準備を進めました。KC テクノセンターは、お客
産業機械他
産業機械他部門では、自動車業界をはじめ多くの業種で設備投
資を抑制する動きが継続し、新規受注が大幅に減少したため、売
上高は 162,989 百万円(1,753 百万米ドル)(前期比 41.2 %減)
となりました。
厳しい事業環境が続く中、当事業部門においては、小松工場の
閉鎖と金沢工場への生産集約を柱とする生産再編や固定費の削減
などに取り組みました。また、プレス事業の更なる効率化と中国
をはじめとする新興国での市場開拓・事業拡大を目的として、大
型プレス事業の開発部門並びに販売・サービス部門をコマツ産機
(株)へ統合する組織再編に着手しました。一方で、太陽電池市場
の成長を見据えコマツ NTC(株)のワイヤーソーの商品力強化に努
めるとともに、建設機械で高い評価を得ている機械稼動管理シス
テム 「KOMTRAX」 を新たに中・小型プレスなどの産業機械商品
にも応用、標準装備し、販売を開始しました。
Annual Report 2010
39
財務 報告
(4)売上原価、販売費及び一般管理費
売上原価は、売上高の減少に伴い前期比 27.1%減少し 1,101,559
百万円(11,845 百万米ドル)となりました。売上高に対する比
率は 76.9%と前期比 2.2 ポイント悪化しました。
販売費及び一般管理費は、前期比 22.7 %減少し 249,286 百万
円(2,680 百万米ドル)となりました。この減少は、主として固
定費の削減及び売上高の減少に伴う販売直接費の減少によるも
のです。
なお、売上原価、販売費及び一般管理費に含まれる研究開発費
は前期比 13.6 %減の 46,449 百万円(499 百万米ドル)となりま
(10)その他の収益(費用)
受 取 利 息 及 び 配 当 金 は、 前 期 の 8,621 百 万 円 の 収 益 に 対 し
2,463 百万円減の 6,158 百万円(66 百万米ドル)の収益となりま
し た。 支 払 利 息 は、 前 期 の 14,576 百 万 円 の 費 用 に 対 し 6,074
百万円減の 8,502 百万円(91 百万米ドル)の費用となりました。
(11)税引前当期純利益
税引前当期純利益は以上の結果、前期の 128,782 百万円に比較
して 63,803 百万円減の 64,979 百万円(699 百万米ドル)となり
ました。
した。
(12)法人税等
(5)セグメント利益
財務情報
(セグメント利益は日本の会計慣行に従い、売上高から売上原価、
販売費及び一般管理費を控除して算出しております。)
建設機械・車両のセグメント利益は、販売価格の引き上げや原
価改善、固定費削減などの努力をしたものの、売上げの減少や、
為替が円高に推移したことなどにより、前期比 97,394 百万円減
の 83,061 百万円(893 百万米ドル)となりました。
産業機械他のセグメント利益は当社をはじめとして、コマツ産
機
(株)
、コマツ NTC(株)といった主要な子会社が減益になったこ
とにより、前期比 9,893 百万円減の 2,998 百万円(32 百万米ドル)
となりました。
これらの結果、全社及びセグメント間取引消去を差し引いたセ
グ メ ン ト 利 益 の 合 計 額 は、 前 期 比 107,939 百 万 円 減 の 80,719
百万円(868 百万米ドル)となりました。
法人税等は、前期の 42,293 百万円に対し 16,929 百万円減の
25,364 百万円(273 百万米ドル)となりました。税引前当期純利
益に対する法人税等の比率(実効税率)については、評価性引当
金の増加等により前期の 32.8%から 6.2%増加し、当期は 39.0%
となりました。法定税率 40.8 %と実効税率 39.0 %との差異は、
海外子会社の適用税率の差異及び子会社の繰越欠損金の利用を原
因とする実効税率の減少が、評価性引当金の増加及び税務上損金
とならない費用を原因とする実効税率の増加により部分的に相殺
されて生じたものであります。
(13)持分法投資損益
持分法投資損益は、エルアンドティーコマツ
(株)やギガフォト
ン(株)などの関連会社が増益になったこと等により、前期の 396
百万円の利益から 1,588 百万円(17 百万米ドル)の利益に増加し
ました。
(6)長期性資産の減損
長期性資産の減損は前期の 16,414 百万円に比較して 13,082
百万円減の 3,332 百万円(36 百万米ドル)となりました。前期に
は、真岡工場及び小松工場の閉鎖並びに他工場への生産移管を当
社が決定したことに伴う、有形固定資産の減損を計上しています。
(14)当期純利益
当期純利益は以上の結果、前期の 86,885 百万円に比較して
45,682 百万円減の 41,203 百万円(443 百万米ドル)となりました。
(15)非支配持分損益
(7)営業権の減損
前期の営業権の減損は 2,003 百万円でしたが、当期は、これに
該当するものはありませんでした。
非支配持分損益は、コマツオーストラリア
(株)などの収益が減
少したことから、これらの会社の利益のうち非支配持分に帰属す
る部分が減少し、前期の 8,088 百万円(損失)に比較して 444
百万円減の 7,644 百万円(82 百万米ドル)(損失)となりました。
(8)その他の営業収益(費用)
その他の営業収益(費用)は、前期の 18,293 百万円の費用に
対し 7,941 百万円減の 10,352 百万円(111 百万米ドル)の費用
となりました。
(9)営業利益
営 業 利 益 は 以 上 の 結 果、 前 期 の 151,948 百 万 円 に 比 較 し て
84,913 百万円減の 67,035 百万円(721 百万米ドル)となりました。
40
Annual Report 2010
(16)当社株主に帰属する当期純利益
(
「当社株主に帰属する当期純利益」は前期までの「当期純利益」
と同じ内容です。)
当社株主に帰属する当期純利益は、前期の 78,797 百万円に対
し 57.4%減の 33,559 百万円(361 百万米ドル)となりました。1
株当たり当社株主に帰属する当期純利益は前期の 79.95 円から
34.67 円となりました。(希薄化後 1 株当たり当社株主に帰属する
当期純利益はそれぞれ 79.89 円、34.65 円です。)
流動性及び資金の源泉
(1)資金調達と流動性管理
当社グループ(当社及び連結子会社)は、将来の事業活動に必
要な資金を確保し、適切な流動性を維持することを財務の基本方
針としています。この方針に従い、当社グループは金融機関借入、
社債等の発行、売上債権の証券化、融資枠の設定等、様々な資金
調達の源泉を確保しています。設備投資資金及び運転資金につい
ては、営業活動から得られたキャッシュ・フロー及び外部より調
達した資金を充当しています。更に、当社グループの資金の効率
性を高めるため、グループのキャッシュマネジメントシステムを
活用しています。
短期資金需要に対しては、営業活動から得られたキャッシュ・
フローを主として、銀行借入及びコマーシャル・ペーパーの発行
等でまかなっています。一部の連結子会社は、 2010 年 3 月 31 日
円(6,305 百万米ドル)となり、さらに現預金を差し引いたネッ
ト有利子負債残高は前期末比 6,430 百万円減少の 502,818 百万円
(5,407 百万米ドル)となりました。この結果、2010 年 3 月 31 日
現在、金融機関との間に合計 50,082 百万円(539 百万米ドル)
対し 90,541 百万円減少しました。その結果、流動比率は 162.1%
のコミットメントライン契約を締結して代替流動性を確保してお
と前期末に対し 11.4 ポイントのプラスとなりました。
営業活動から得られるキャッシュ・フロー、様々な資金調達方
法、流動比率の水準に基づき、当社グループは、流動性ニーズや
将来の債務履行のための手段を十分に確保しているものと考えて
います。
当社は、スタンダード&プアーズ、ムーディーズ・インベスター
ズ・サービス及び
(株)格付投資情報センターから信用格付を取得
います。コマーシャル・ペーパーについては、2010 年 3 月 31 日
現在、当社で 160,000 百万円(1,720 百万米ドル)のプログラム
を保有しており、未使用枠は 129,000 百万円(1,387 百万米ドル)
となっています。
中長期資金需要に機動的に対応するため、当社は社債発行枠と
ユーロ・ミディアム・ターム・ノートプログラムを保有しています。
当社は 2008 年 11 月に 2 年間有効の 100,000 百万円(1,075 百万
米ドル)の社債発行枠を登録しました。2010 年 3 月 31 日現在の
発 行 残 高 は 40,000 百 万 円(430 百 万 米 ド ル ) で、 未 使 用 枠 は
60,000 百万円(645 百万米ドル)となっています。なお、これよ
り以前の社債発行枠に基づいて発行した社債の 2010 年 3 月 31 日
現在の残高は 50,000 百万円(538 百万米ドル)となっています。
また、当社、コマツファイナンスアメリカ(株)及びコマツキャピ
タルヨーロッパ
(株)
で合わせて 12 億米ドルのユーロ・ミディアム・
た有利子負債残高は前期末比 13,476 百万円減少の 586,379 百万
現在のネット・デット・エクイティ・レシオ(ネット有利子負債
と資本の比率)は前期末の 0.62 に対して 0.60 となりました。
2010 年 3 月 31 日現在、流動資産は 1,040,121 百万円(11,184
百万米ドル)となり、前期末に対し、63,118 百万円減少し、流
動負債は 641,746 百万円(6,900 百万米ドル)となり、前期末に
しています。2010 年 3 月 31 日現在、当社の発行体格付けは、ス
タンダード&プアーズ:A(長期)
、ムーディーズ・インベスターズ・
サービス:A2(長期)、(株)格付投資情報センター:AA -(長期)
、
a - 1 + ( 短期 ) となっています。
(2)キャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、たな卸資産の削減など
により、前期に比べて 103,386 百万円増加し、182,161 百万円
(1,959 百万米ドル)の収入となりました。
ターム・ノートプログラムを保有しており、このプログラムに基
投資活動によるキャッシュ・フローは、国内外で投資を抑制し
づいて、それぞれの発行体はディーラーとの間で合意されたすべ
ての通貨の債券を発行できます。2010 年 3 月 31 日現在、当該ユー
たことなどにより、72,967 百万円(785 百万米ドル)の支出(前
ロ・ミディアム・ターム・ノートプログラムにより発行された債
券の残高は 68,142 百万円(733 百万米ドル)です。
財務活動によるキャッシュ・フローは、短期債務の減少などに
よ り 116,363 百 万 円(1,251 百 万 米 ド ル ) の 支 出( 前 期 比
これらに加えて、売上債権の早期資金化を図り、多様な資金調
達の源泉を確保するため、当社グループは受取手形及び売掛金の
証券化プログラムを設定しています。2010 年 3 月 31 日現在の証
173,582 百万円の支出増)となりました。
これらの結果、現金及び現金同等物の 2010 年 3 月 31 日現在の
残高は、前期末に比べて 8,134 百万円減少して、82,429 百万円
(886 百万米ドル)となりました。
券化残高は 22,004 百万円(237 百万米ドル)で、これらの債権
は連結貸借対照表には含まれていません。
2010 年 3 月 31 日現在、当社グループの短期債務残高は 123,438
百万円(1,327 百万米ドル)となり、前期末に比べて 96,649 百万
円減少しました。短期債務は主に銀行借入及びコマーシャル・ペー
パーであり、運転資金として使用されています。
2010 年 3 月 31 日現在、長期債務残高(1 年以内期限到来分含
む)は 462,941 百万円(4,978 百万米ドル)で、前期末に比べて
83,173 百万円増加しました。長期債務(公正価値への調整前)
は銀行、保険会社等からの借入金等 231,848 百万円、ユーロ・ミ
財務情報
り、その未使用枠は 23,741 百万円(255 百万米ドル)となって
ディアム・ターム・ノート 68,142 百万円、無担保社債 90,000
百万円、キャピタルリース債務 72,951 百万円で構成されており、
主に設備投資資金及び長期運転資金に使用されています。
この結果、2010 年 3 月 31 日現在のキャピタルリース債務を含め
期比 72,401 百万円の支出減)となりました。
(3)設備投資
建設機械・車両事業では、平成 20 年9月の米国発の金融危
機後の大きな需要変動に対して総投資額を抑制しながらフレキシ
ブルな生産体制と生産能力の適正化を図るため、日本及び米州の
工場再編成を実施しました。産業機械他事業では、組織再編に伴
う生産合理化投資を実施しております。これらの結果、当期の設
備 投 資 額 は 96,191 百 万 円(1,034 百 万 米 ド ル ) と 対 前 期 比
66,321 百万円の減少となりました。
Annual Report 2010
41
財務 報告
(4)契約上の債務
2010 年 3 月 31 日現在の契約上の債務は次のとおりです。
単位:百万円
期間別支払見込額
合計
1 年以内
短期債務
123,438
123,438
—
—
長期債務(キャピタルリース債務を除く)
1-3 年
3-5 年
5 年超
—
382,819
82,521
198,158
101,065
1,075
キャピタルリース債務
72,951
21,590
41,255
8,860
1,246
オペレーティングリース債務
13,426
4,783
4,847
1,719
2,077
有利子負債に関する利息(キャピタルリース債務を含む)
14,836
8,664
5,033
1,113
26
年金及びその他の退職給付債務
合計
4,384
4,384
—
—
—
611,854
245,380
249,293
112,757
4,424
単位:百万米ドル
期間別支払見込額
財務情報
合計
1 年以内
1-3 年
5 年超
1,327
1,327
—
—
—
長期債務(キャピタルリース債務を除く)
4,116
886
2,131
1,087
12
キャピタルリース債務
784
232
444
95
13
オペレーティングリース債務
144
52
52
18
22
有利子負債に関する利息(キャピタルリース債務を含む)
160
94
54
12
0
47
47
—
—
—
6,578
2,638
2,681
1,212
47
年金及びその他の退職給付債務
合計
1. 長期債務の金額は、公正価額の調整額 7,171 百万円(77 百万米ドル)を含んでいません。
2. 有利子負債に関する利息は、2010 年 3 月 31 日現在有効な利率に基づき計算されています。
3. 2011 年度以降の拠出額は未確定であるため、年金及びその他の退職給付債務は 2010 年度に生じるものだけを記載しております。
4. 金融派生商品に関する債務は、為替リスク及び金利リスクに記載されています。
なお、2010 年 3 月 31 日現在の設備発注残高は、約 4,700 百万円(51 百万米ドル)となっております。
42
3-5 年
短期債務
Annual Report 2010
事業等のリスク
当社グループを取り巻く経営環境において、現在予見可能な範
囲で考えられる主な事業等のリスクは次のとおりです。
1.経済、市場の状況
混乱や停滞が発生した場合には、当社グループの経営成績に不利
益な影響を与える可能性があります。その他の新興市場において
も、需要動向については常に充分な注意を払っていますが、資源
価格や先進地域向け輸出への依存度が高いなど、不安定要素を多
分にもっており、この変化が当社グループの経営成績に不利益な
影響を与える可能性があります。
また、当社の予想を超えて、世界的規模で同時に経済・市場環
境が急激に変化した場合は、さらに受注の減少、顧客によるキャ
ンセルの増加や債権回収の延滞等が発生する可能性があります。
これらの事業環境の変化が、売上げの減少、在庫水準・生産能力
の不適正化を生じ、収益性の低下や追加の費用の発生を通じ、当社
グループの経営成績に不利益な影響を与えるリスクがあります。
4.各国の規制
当社グループは多くの国で事業を展開しており、その国固有の
政府の規制や承認手続きの影響を受けます。将来、その国の政府
による規制、例えば輸出入関税、割当て制度、通貨規制、税制度
等が実行されたときに、これらの規制を順守するための費用を負
担しなくてはならなくなる可能性があります。また、グループ会
社間の国際的な取引価格に関しては、適用される日本及び相手国
の移転価格税制を順守するよう細心の注意を払っていますが、税
務当局から取引価格が不適切であるなどの指摘を受ける可能性が
あります。政府間協議が不調となるなどの場合、結果として二重
課税や追加課税を求められる可能性があります。これらが当社グ
ループの経営成績に不利益な影響を与えるリスクがあります。
財務情報
当社グループは事業をグローバルに展開しており、その経済・
市場環境及び競争条件は地域により異なり、製品の需要や当社グ
ループのおかれる事業環境は大きく変動する可能性があります。
当社グループの事業は、先進地域においては総じて景気循環的
な産業であり、住宅着工、工業生産水準、インフラへの公共投資、
民間設備投資等の当社グループにとってコントロール不能な要因
が当社グループ製品の需要に影響を与える可能性があります。
中国、インド、ロシアや中近東、アフリカ諸国をはじめとする
新興市場については、近年、当社グループ事業に占める割合が拡
大しており、当社グループはそれに対応した投資を行っています。
特に中国においては、現地法人の生産能力の拡大、販売・サービ
ス体制の強化など積極的に投資を進めていますが、経済の一時的
利子負債のうち変動金利支払部分の支払利息を増加させ、当社グ
ループの利益を減少させるリスクがあります。また、当社グルー
プの年金資産に関しては、市場性のある証券の公正価値や金利率
など金融市場における変動が、年金制度の積立不足金額や債務を
増加させ年金費用の増加となり、当社グループの経営成績や財政
状態に不利益な影響を及ぼすリスクがあります。
5.環境規制
当社グループの事業、製品は多くの国のますます厳しくなる環
境規制に適応する必要があります。当社グループは各国において
製造施設の排出規制及び製品に関する環境保全規制に準拠するた
め、研究開発費をはじめ多くの経営資源を投入していますが、将
来、基準の改定が行われる場合、新しい基準の内容によっては当
社グループにとってさらに多くの費用や設備投資が必要になるこ
とが考えられ、このコストが当社グループの経営成績に不利益な
影響を与えるリスクがあります。
2.為替レートの変動
当社グループは事業をグローバルに展開しており、海外売上げ
の主要な部分が外国為替の変動の影響を受けます。通常は他の通
貨に対して円高になれば当社グループの経営成績にマイナスの影
響を及ぼし、円安になればプラスの影響を及ぼします。また、外
国為替の変動は同一市場において当社グループと外国企業が販売
する製品の相対的な価格や、製品の製造に使用する材料のコスト
に影響を与える可能性もあります。これに対し当社グループでは
グローバルに生産拠点を配置し、市場に近い所で生産を行うなど、
このリスクを軽減するよう努めています。また、当社グループは短
期の為替変動の影響を最小にするためヘッジ取引も行っています。
しかし、為替レート水準の予測を超えた変動は経営成績に不利益
な影響を与えるリスクがあります。
3.金融市場の変動
当社グループは有利子負債を減少させるべく資産の効率化を進
めていますが、2010 年 3 月末で合計約 5,900 億円の短期・長期の
有利子負債があります。固定金利調達を進めることにより、金利
変動リスクの影響を軽減していますが、市場金利率の上昇は、有
6.製造物・品質責任
当社グループはその事業及びその製品のために、社内で確立し
た厳しい基準のもと、品質と信頼性の維持向上に努めていますが、
万が一、予期せぬ製品の不具合によりリコールが発生したり、あ
るいは事故が発生した場合、製造物・品質責任に関する対処ある
いはその他の義務に直面する可能性があります。この費用が保険
等によってカバーできない場合、利益を減少させるリスクがあり
ます。
7.提携・協力関係
当社グループは国際的な競争力を強化するために、販売代理店、
供給業者、同業他社等と様々な提携・協力を行っており、それら
を通じて製品の開発、生産、販売・サービス体制の整備・拡充を
図っています。当社グループはそれらの提携・協力が成功するこ
とを期待していますが、その期待する効果が得られない場合、あ
るいは提携・協力関係が解消された場合には、経営成績に不利益
な影響を与えるリスクがあります。
Annual Report 2010
43
財務 報告
8.調達・生産等
当社グループの部品・資材の調達は、素材市況の変動に影響を
受けます。鋼材等の素材価格の高騰は、当社グループ製品の材料
費を増加させ、製造原価の増加をもたらします。また、部品・資
材の品薄や調達先の倒産・生産打ち切りにより、適時の調達・生
産が困難になり、生産効率が低下する可能性があります。材料費
の増加については、他の原価低減や販売価格の見直しによって対
応し、適時の調達・生産の問題については、関係各部門の連携を
密にすることにより影響を最小限にする考えですが、予想を大き
く上回る素材価格の高騰や供給の逼迫の長期化は、当社グループ
の経営成績に不利益な影響を与えるリスクがあります。
9.情報セキュリティ・知的財産等
当社グループは事業活動において、顧客情報・個人情報等の情
報を入手することがあり、また営業上・技術上の機密情報を保有
しています。当社グループは、これらの情報の機密保持に細心の
注意を払っており、不正なアクセス、改ざん、破壊、漏洩、紛失
財務情報
等から守るため、管理体制を構築するとともに、合理的な技術的
対策を実施するなど、適切な安全措置を講じていますが、万が一、
顧客情報・個人情報等の漏洩等の事故が起きた場合には、損害賠
償責任を負ったり、当社グループの評判・信用に悪影響を与えた
りするなどのリスクがあります。また、営業上・技術上の機密情
報が第三者に漏洩・不正利用された場合、または知的財産権を侵
害された場合、一方、当社グループが第三者により知的財産権の
侵害を追及された場合、当社グループの経営成績に不利益な影響
を与えるリスクがあります。
10.自然災害・戦争・テロ・事故等
当社グループは開発・生産・販売等の拠点を多くの国に設け、
グローバルに事業を展開しています。それらの拠点において、地
震・水害等の自然災害、感染症の流行、戦争、テロ、火災・爆発
等の災害事故、第三者による当社グループに対する非難・妨害、
コンピュータウイルスへの感染等が発生し、短期間で復旧不可能
な甚大な損害を被るなどして、材料・部品の調達、生産活動、製
品の販売・サービス活動に遅延や中断が発生した場合、当社グルー
プの経営成績に不利益な影響を与えるリスクがあります。
金融市場リスク
連結会社の海外業務及び外貨建債権・債務については、主に為
替や金利の変動による金融市場リスクが介在しています。通常の
業務において発生するこれらのリスクを軽減するために、連結会
社の方針及び手続きに準拠して金融派生商品を活用しています。
なお、金融派生商品をトレーディングまたは投機目的で契約して
いません。
金融派生商品に対して、取引相手の契約不履行による損失を受
ける信用リスクがありますが、取引相手の信用度が高いため、取
引相手の契約不履行によるリスクは想定していません。
為替リスク
連結会社は、外貨建資産、負債及び一部の予定取引に対する
為替レートの変動リスクを軽減する目的で、外貨資金繰り予想
に基づいて 50% から 100% の範囲で外国為替予約及びオプショ
会社が利用している外国為替予約に関する情報です。 2010 年 3
月 31 日現在の加重平均レートを併記し、契約額の円換算は、本
事業年度末現在の為替レートを使用しています。2010 年 3 月
ン契約を実施しています。
下の表は、2010 年 3 月 31 日現在の為替取引において、連結
31 日現在、オプション契約の想定元本の総額は、949 百万円
(10,204 千米ドル)です。
単位:百万円(加重平均レートは除く)
外貨売り予約
米ドル / 円
ユーロ / 円
米ドル / ユーロ
—
—
その他
合計
契約額
¥ 32,530
¥ 3,227
¥ 1,813
—
—
加重平均レート
90.50 円 / 米ドル
127.51 円 / ユーロ
0.72 ユーロ / 米ドル
—
—
外貨買い予約
円 / 人民元
英ポンド / ユ-ロ
米ドル / チリペソ
米ドル / 人民元
米ドル / 南アランド
その他
合計
契約額
¥ 17,668
¥ 6,069
¥ 4,407
¥ 3,019
¥ 2,593
¥ 15,053
¥ 48,809
13.26 円 / 人民元
0.89 英ポンド / ユーロ
0.0019 米ドル / チリペソ
0.14 米ドル / 人民元
0.13 米ドル / 南アランド
—
—
外貨売り予約
米ドル / 円
ユーロ / 円
米ドル / ユーロ
—
—
その他
合計
契約額
$349,785
$34,699
$19,495
—
—
$ 28,376
$432,355
外貨買い予約
円 / 人民元
英ポンド / ユ-ロ
米ドル / チリペソ
米ドル / 人民元
米ドル / 南アランド
その他
合計
契約額
$189,978
$65,258
$47,387
$32,462
$27,882
$161,861
$524,828
加重平均レート
¥
2,639
¥ 40,209
—
—
単位:千米ドル
44
Annual Report 2010
金利リスク
連結会社は、金利変動リスクを軽減することを目的として金利
以内期限到来分も含む)と金利スワップ契約、クロスカレンシー
スワップ契約及び金利キャップ契約に関する情報です。長期債務
については、公正価額、満期予定日までの主要キャッシュ・フロー
と加重平均利率が表示されています。金利及びクロスカレンシー
スワップ取引については、公正価額、想定元本及び加重平均受取・
支払利率が表示されています。金利キャップ契約については、公
正価額、想定元本及び平均行使利率が表示されています。
支払及び金利受取の一部に対して金利スワップ契約(一部通貨ス
ワップ契約を併用)
、クロスカレンシースワップ及び金利キャップ
契約を行っています。一部の金利スワップ契約は、ヘッジ目的で
利用されると会計上認められないため、公正価値で評価され、結
果としての利益は連結損益計算書に計上されています。次の表は、
連結会社が利用するキャピタルリース債務を除く長期債務(1 年
キャピタルリース債務を除く長期債務(1 年以内期限到来分も含む)
単位:百万円
満期予定日
平均利率
円建社債
ユーロ・ミディアム・ターム・ノート(変動金利分)
主に銀行借入(変動金利分)
主に銀行借入(固定金利分)
公正価額
1.45%
0.72%
2.81%
2.05%
合計
¥
合計
2012
— ¥
25,073
15,425
42,023
¥ 82,521 ¥
¥
2013
2014
2016 年以降
2015
— ¥ 30,000 ¥ 30,000 ¥ 30,000
23,489
10,630
1,779
—
22,028
24,513
3,098
28
48,101
39,397
15,362
20,798
93,618 ¥ 104,540 ¥ 50,239 ¥ 50,826
¥
—
—
858
217
¥ 1,075
長期債務の返済スケジュールは公正価額の調整額 7,171 百万円を含んでいません。
金利スワップ、クロスカレンシースワップ及び金利キャップ
単位:百万円
平均利率
満期予定日
受取利率 支払利率
米ドル金利スワップ
円 / 米ドルクロスカレンシースワップ
ユーロ金利スワップ
円 / ユーロクロスカレンシースワップ
ユ-ロ金利キャップ
豪ドル金利スワップ
その他
公正価額
0.30%
1.00%
0.98%
0.84%
3.01% ¥
0.58%
3.93%
1.04%
— 5.00%
4.13% 6.08%
—
財務情報
88,974 ¥ 90,000
68,142
60,971
65,950
65,950
164,899
165,898
¥ 387,965 ¥ 382,819
2011
—
合計
¥
合計
(1,176) ¥ 61,821
6,926
49,251
(774)
22,772
2,050
12,922
0
6,246
(358)
30,471
(46)
1,004
6,622 ¥ 184,487
2011
2012
¥ 34,050 ¥
18,500
10,006
—
6,246
7,366
664
¥ 76,832 ¥
キャピタルリース債務を除く長期債務(1 年以内期限到来分も含む)
2013
18,443 ¥
22,686
7,078
10,922
—
7,436
137
66,702 ¥
2014
8,629 ¥
8,065
4,144
2016 年以降
2015
227 ¥
75
—
—
—
321
—
—
1,223
2,000
—
—
—
—
—
—
1,904
119
2,419
1,830
7,221
66
28,125 ¥
4,714
18
8,182 ¥
¥
397
—
¥ 2,227
単位:千米ドル
満期予定日
平均利率
円建社債
ユーロ・ミディアム・ターム・ノート(変動金利分)
主に銀行借入(変動金利分)
主に銀行借入(固定金利分)
公正価額
1.45%
0.72%
2.81%
2.05%
合計
$ 956,710 $ 967,743
732,710
655,602
709,140
709,140
1,773,108 1,783,849
$4,171,668 $4,116,334
合計
2011
2012
2013
2014
2015
$
— $
— $ 322,581 $322,581 $322,581
269,602
252,570
114,301
19,129
—
165,860
236,860
263,581
33,312
301
451,860
517,215
423,624 165,183 223,634
$887,322 $1,006,645 $1,124,087 $540,205 $546,516
2016 年以降
$
—
—
9,226
2,333
$11,559
長期債務の返済スケジュールは公正価額の調整額 77,108 千米ドルを含んでいません。
金利スワップ、クロスカレンシースワップ及び金利キャップ
単位:千米ドル
平均利率
満期予定日
受取利率 支払利率
米ドル金利スワップ
円 / 米ドルクロスカレンシースワップ
ユーロ金利スワップ
円 / ユーロクロスカレンシースワップ
ユ-ロ金利キャップ
豪ドル金利スワップ
その他
合計
公正価額
0.30%
1.00%
0.98%
0.84%
3.01% $
0.58%
3.93%
1.04%
— 5.00%
4.13% 6.08%
—
—
$
合計
(12,645) $ 664,742
74,473
529,581
(8,323)
244,860
22,043
138,946
0
67,161
(3,849)
327,645
(495)
10,796
71,204 $1,983,731
2011
2012
2013
2014
2015
2016 年以降
$366,129 $ 198,312 $ 92,785 $ 2,441 $
806 $ 4,269
198,926
243,935
86,720
—
—
—
107,590
76,108
44,559
13,151
3,452
—
—
117,441
—
21,505
—
—
67,161
—
—
—
—
—
79,205
79,957
77,645
50,688
20,473
19,677
7,139
1,473
710
194
1,280
—
$826,150 $ 717,226 $ 302,419 $ 87,979 $ 26,011 $ 23,946
Annual Report 2010
45
5 年間 の要 約財務 デ ー タ
株式会社小松製作所及び連結子会社
3 月 31 日に終了した事業年度または 3 月 31 日現在
単位:百万円
(1 株当たりの金額を除く)
2010
2009
事業年度
売上高
¥1,431,564
¥2,021,743
売上原価
1,101,559
1,510,408
継続事業税引前当期純利益
64,979
128,782
当社株主に帰属する当期純利益
33,559
78,797
売上高当社株主に帰属する当期純利益率
2.3%
3.9%
96,191
162,512
¥1,959,055
¥1,969,059
運転資本
398,375
370,952
有形固定資産
525,100
525,462
長期債務—1 年以内期限到来分控除後
356,985
292,106
株主資本
833,975
814,941
42.6%
41.4%
¥ 34.67
¥ 79.95
34.65
79.89
26.00
44.00
861.51
842.04
設備投資額
事業年度末現在
総資産
財務情報
株主資本比率
1 株当たり情報
1 株当たり当社株主に帰属する当期純利益
基本的
希薄化後
1 株当たり配当金
1 株当たり株主資本
円/米ドル
2009
2010
その他の情報
米ドルへの為替換算レート
(ニューヨーク連邦銀行の相場による)
事業年度末
¥93
¥ 99
事業年度平均
92
101
事業年度換算レート幅
高
99
109
86
90
低
46
Annual Report 2010
単位:百万円
(1 株当たりの金額を除く)
2008
2007
2006
¥2,243,023
¥1,893,343
¥1,612,140
1,590,963
1,356,511
1,185,240
322,210
236,491
155,779
208,793
164,638
114,290
8.7%
7.1%
129,680
113,934
¥2,105,146
¥1,843,982
¥1,652,125
412,145
358,565
259,058
491,146
388,393
400,667
235,277
174,340
195,203
887,126
776,717
622,997
42.1%
42.1%
37.7%
¥209.87
¥165.70
¥115.13
209.59
165.40
114.93
38.00
23.00
14.00
891.49
781.57
626.98
財務情報
9.3%
145,730
円/米ドル
2008
2007
2006
¥100
¥118
¥117
114
117
114
123
121
120
100
112
105
Annual Report 2010
47
連結 貸借 対 照表
株式会社小松製作所及び連結子会社
3 月 31 日現在
単位:千米ドル
(注記 1)
単位:百万円
資産の部
流動資産
現金及び現金同等物(注記 10)
定期預金
2009
2010
¥
82,429
¥
2010
90,563
$
886,333
1,132
44
12,172
受取手形及び売掛金—貸倒引当金控除後(注記 1、5 及び 26)
2010 年 14,941 百万円(160,656 千米ドル)
2009 年 15,330 百万円
447,693
373,901
4,813,903
たな卸資産(注記 1 及び 6)
396,416
507,357
4,262,538
繰延税金及びその他の流動資産(注記 1、7、10、16、20、21、22、24 及び 26)
流動資産合計
長期売上債権(注記 5)
112,451
131,374
1,209,151
1,040,121
1,103,239
11,184,097
150,972
102,969
1,623,355
財務情報
投資
関連会社に対する投資及び貸付金(注記 1 及び 8)
24,002
19,249
258,086
投資有価証券(注記 1、7、21 及び 22)
60,467
53,854
650,183
2,399
12,017
25,795
86,868
85,120
934,064
525,100
525,462
5,646,237
営業権(注記 1 及び 11)
29,570
28,661
317,957
その他の無形固定資産(注記 1 及び 11)
61,729
60,346
663,753
繰延税金及びその他の資産(注記 1、16、20、21、22 及び 26)
64,695
63,262
695,645
¥1,959,055
¥1,969,059
$21,065,108
その他
投資合計
有形固定資産—減価償却累計額控除後(注記 1、9、10 及び 17)
(注)添付の連結財務諸表注記は、これらの貸借対照表の一部です。
48
Annual Report 2010
単位:千米ドル
(注記 1)
単位:百万円
負債及び純資産の部
2010
2009
2010
流動負債
短期債務(注記 12)
¥ 123,438
¥ 220,087
$ 1,327,290
長期債務—1 年以内期限到来分(注記 10、12、17 及び 21)
105,956
87,662
1,139,312
支払手形及び買掛金
207,024
214,375
2,226,065
22,004
10,818
236,602
未払法人税等(注記 16)
繰延税金及びその他の流動負債(注記 1、16、20、21、22 及び 24)
183,324
199,345
1,971,226
流動負債合計
641,746
732,287
6,900,495
固定負債
長期債務(注記 10、12、17 及び 21)
356,985
292,106
3,838,548
46,354
53,822
498,430
退職給付債務(注記 1 及び 13)
繰延税金及びその他の負債(注記 1、16、20、21 及び 22)
42,510
399,689
388,438
4,736,667
1,082,256
1,120,725
11,637,162
67,870
67,870
729,785
140,421
140,092
1,509,903
31,983
28,472
343,903
724,090
719,222
7,785,914
その他の包括利益(損失)累計額(注記 1、7、13 及び 15)
(95,634)
(105,744)
(1,028,323)
自己株式—取得価額(注記 14)
2010 年: 30,704,084 株
2009 年: 30,921,768 株
(34,755)
(34,971)
(373,709)
833,975
814,941
8,967,473
42,824
33,393
460,473
負債合計
契約残高及び偶発債務(注記 19)
財務情報
37,171
440,510
固定負債合計
純資産
株主資本(注記 1 及び 14)
資本金
普通株式
授権株式数
2010 年及び 2009 年: 3,955,000,000 株
発行済株式数
2010 年及び 2009 年: 998,744,060 株
自己株式控除後発行済株式数
968,039,976 株
2010 年:
967,822,292 株
2009 年:
資本剰余金
利益剰余金
利益準備金
その他の剰余金
株主資本合計
非支配持分
純資産合計
876,799
848,334
9,427,946
¥1,959,055
¥1,969,059
$21,065,108
Annual Report 2010
49
連結 損益 計 算書
株式会社小松製作所及び連結子会社
3 月 31 日に終了した事業年度
単位:千米ドル
(注記 1)
単位:百万円
売上高(注記 1 及び 8)
2010
2009
2008
2010
¥1,431,564
¥2,021,743
¥2,243,023
$15,393,161
1,101,559
1,510,408
1,590,963
11,844,720
249,286
322,677
317,474
2,680,495
3,332
16,414
2,447
35,828
売上原価(注記 17 及び 25)
販売費及び一般管理費(注記 17 及び 25)
長期性資産の減損(注記 1、9 及び 25)
営業権の減損(注記 1 及び 11)
̶
̶
2,003
2,870
(10,352)
(18,293)
3,581
(111,312)
67,035
151,948
332,850
720,806
(2,056)
(23,166)
(10,640)
(22,107)
6,158
8,621
10,265
66,215
(8,502)
(14,576)
(16,699)
(91,419)
288
(17,211)
(4,206)
3,097
継続事業税引前当期純利益
64,979
128,782
322,210
698,699
法人税等(注記 1 及び 16)
当期分
32,722
60,511
104,142
351,849
その他の営業収益(費用)(注記 25)
営業利益
その他の収益(費用)(注記 25)
受取利息及び配当金
支払利息
財務情報
その他(純額)
繰延分
(7,358)
(18,218)
11,652
(79,118)
合計
25,364
42,293
115,794
272,731
持分法投資損益調整前
継続事業当期純利益
39,615
86,489
206,416
425,968
1,588
396
6,845
17,075
41,203
86,885
213,261
443,043
̶
—
4,967
̶
41,203
86,885
218,228
443,043
持分法投資損益
継続事業当期純利益
非継続事業当期純利益(注記 4)
当期純利益
非支配持分損益
当社株主に帰属する当期純利益
(7,644)
¥
33,559
¥
(8,088)
(9,435)
78,797
¥ 208,793
単位:円
(82,194)
$
360,849
単位:米セント
1 株当たり当社株主に帰属する当期純利益(注記 1 及び 18)
当社株主に帰属する継続事業当期純利益
基本的
希薄化後
当社株主に帰属する非継続事業当期純利益
基本的
希薄化後
当社株主に帰属する当期純利益
基本的
希薄化後
1 株当たり配当金(注記 1)
(注)添付の連結財務諸表注記は、これらの損益計算書の一部です。
50
Annual Report 2010
¥
¥
¢
79.95
¥ 204.88
34.65
79.89
204.61
37.26
̶
—
4.99
̶
̶
—
4.98
̶
34.67
79.95
209.87
37.28
34.65
79.89
209.59
37.26
26.00
44.00
38.00
27.96
34.67
37.28
連結純 資産 計算 書
株式会社小松製作所及び連結子会社
3 月 31 日に終了した事業年度
単位:百万円
利益剰余金
資本金
2007 年 3 月 31 日残高
現金配当
利益準備金への振替
持分変動及びその他
包括利益(△損失)
当期純利益
その他の包括利益(△損失)-税控除後(注記 15)
外貨換算調整勘定
未実現有価証券評価損益
年金債務調整勘定
未実現デリバティブ評価損益
当期包括利益
新株予約権の付与及び行使(注記 1 及び 14)
自己株式の購入等
自己株式の売却等
¥67,870
資本剰余金
¥137,155
利益準備金
¥24,267
2,447
その他の
剰余金
¥517,450
(37,810)
(2,447)
その他の
包括利益
(△損失)
累計額
¥33,501
自己株式
¥(3,526)
7,416
7,416
208,793
9,435
218,228
(43,661)
(15,071)
(3,908)
360
146,513
598
(340)
1,448
(2,225)
(7)
2
(45,886)
(15,078)
(3,906)
360
153,718
598
(340)
1,448
¥887,126
(43,803)
¥30,239
(3,939)
¥917,365
(47,742)
3,335
3,335
78,797
8,088
86,885
(49,695)
(16,090)
(10,027)
(1,153)
1,832
352
(33,090)
2,524
(4,333)
4
(1)
(54,028)
(16,086)
(10,028)
(1,153)
5,590
352
(33,090)
2,524
¥814,941
(25,180)
¥33,393
(3,368)
¥848,334
(28,548)
2,531
2,531
33,559
7,644
41,203
1,897
(40)
256
(904)
5,480
4,920
614
43,669
413
(40)
172
993
5,480
4,922
1,339
53,937
413
(40)
172
¥(34,755)
¥833,975
—
—
598
(340)
1,031
417
¥67,870
2010 年 3 月 31 日残高
¥67,870
¥26,714
1,758
¥685,986
(43,803)
(1,758)
¥(28,779)
¥(2,835)
—
—
78,797
(49,695)
(16,090)
(10,027)
(1,153)
352
(33,090)
954
1,570
¥140,092
¥28,472
3,511
¥719,222
(25,180)
(3,511)
¥(105,744)
¥(34,971)
̶
̶
33,559
(904)
5,480
4,920
614
413
(84)
¥140,421
¥31,983
¥724,090
¥(95,634)
—
7,205
—
3,758
̶
2
725
10,268
¥42,824
—
—
財務情報
2009 年 3 月 31 日残高
現金配当
利益準備金への振替
持分変動及びその他
包括利益(△損失)
当期純利益
その他の包括利益(△損失)-税控除後(注記 15)
外貨換算調整勘定
未実現有価証券評価損益
年金債務調整勘定
未実現デリバティブ評価損益
当期包括利益
新株予約権の付与及び行使(注記 1 及び 14)
自己株式の購入等
自己株式の売却等
¥138,170
純資産
合計
¥796,491
(41,966)
(43,661)
(15,071)
(3,908)
360
¥67,870
¥776,717
(37,810)
非支配持分
¥19,774
(4,156)
208,793
2008 年 3 月 31 日残高
現金配当
利益準備金への振替
持分変動及びその他
包括利益(△損失)
当期純利益
その他の包括利益(△損失)-税控除後(注記 15)
外貨換算調整勘定
未実現有価証券評価損益
年金債務調整勘定
未実現デリバティブ評価損益
当期包括利益
新株予約権の付与及び行使(注記 1 及び 14)
自己株式の購入等
自己株式の売却等
株主資本
合計
̶
¥876,799
単位:千米ドル(注記 1)
利益剰余金
資本金
2009 年 3 月 31 日残高
現金配当
利益準備金への振替
持分変動及びその他
包括利益(△損失)
当期純利益
その他の包括利益(△損失)-税控除後(注記 15)
外貨換算調整勘定
未実現有価証券評価損益
年金債務調整勘定
未実現デリバティブ評価損益
当期包括利益
新株予約権の付与及び行使(注記 1 及び 14)
自己株式の購入等
自己株式の売却等
2010 年 3 月 31 日残高
資本剰余金
$729,785 $1,506,366
利益準備金
その他の
剰余金
その他の
包括利益
(△損失)
累計額
自己株式
(9,720)
58,925
52,903
6,602
(904)
$729,785 $1,509,903
非支配持分
純資産
合計
$306,151 $7,733,570 $(1,137,033) $(376,032) $8,762,807 $359,065 $9,121,872
(270,753)
(270,753) (36,216)
(306,969)
37,752
(37,752)
̶
̶
̶
27,214
27,214
360,849
4,441
株主資本
合計
(430)
2,753
360,849
82,194
443,043
(9,720)
58,925
52,903
6,602
469,559
4,441
(430)
1,849
20,398
10,678
58,925
52,925
14,398
579,969
4,441
(430)
1,849
̶
22
7,796
110,410
$343,903 $7,785,914 $(1,028,323) $(373,709) $8,967,473 $460,473
$9,427,946
Annual Report 2010
51
連結 キャ ッ シュ・フ ロ ー 計 算 書
株式会社小松製作所及び連結子会社
3 月 31 日に終了した事業年度
単位:千米ドル
(注記 1)
単位:百万円
営業活動によるキャッシュ・フロー 当期純利益
当期純利益を営業活動による現金及び
現金同等物の増加(純額)に調整するための修正
減価償却費等
法人税等繰延分
有価証券及び投資有価証券売却損益
有形固定資産売却益
固定資産廃却損
長期性資産の減損
営業権の減損
未払退職金及び退職給付債務の増減
財務情報
資産及び負債の増減
受取手形及び売掛金の増減
たな卸資産の増減
支払手形及び買掛金の増減
未払法人税等の増減
その他(純額)
営業活動による現金及び現金同等物の増加(純額)
投資活動によるキャッシュ・フロー 固定資産の購入
固定資産の売却
売却可能投資有価証券の売却
売却可能投資有価証券等の購入
子会社及び持分法適用会社株式の売却(現金流出額との純額)
子会社及び持分法適用会社株式の取得(現金取得額との純額)
貸付金の回収
貸付金の貸付
定期預金の減少
投資活動による現金及び現金同等物の減少(純額)
財務活動によるキャッシュ・フロー 長期債務による調達
長期債務の支払
短期債務の増減(純額)
キャピタルリース債務の減少
自己株式の売却及び取得(純額)
配当金支払
その他(純額)
財務活動による現金及び現金同等物の増減(純額)
為替相場変動による現金及び現金同等物への影響額
現金及び現金同等物純増減額
現金及び現金同等物期首残高
現金及び現金同等物期末残高
(注)添付の連結財務諸表注記は、これらのキャッシュ・フロー計算書の一部です。
52
Annual Report 2010
2010
2009
2008
¥ 41,203
¥ 86,885
¥ 218,228
91,319
(7,358)
(679)
(373)
2,244
3,332
(55)
98,354
(18,218)
3,543
(269)
5,561
16,414
2,003
3,378
75,664
15,016
(8,045)
(3,169)
3,313
2,447
2,870
(10,782)
981,925
(79,118)
(7,301)
(4,011)
24,129
35,828
̶(592)
(71,459)
117,707
(8,354)
11,311
3,323
182,161
103,355
(22,307)
(148,655)
(40,507)
(10,762)
78,775
(83,855)
(65,884)
12,586
(2,913)
5,509
160,985
(768,376)
1,265,666
(89,828)
121,624
35,731
1,958,720
(92,401)
11,212
1,005
(4,826)
661
1,107
11,559
(667)
(617)
(72,967)
(145,670)
6,414
703
(6,785)
(223)
7,736
(6,381)
(1,162)
(145,368)
(117,571)
19,425
601
(4,663)
16,372
(42,717)
7,778
(6,315)
(1,092)
(128,182)
(993,559)
120,559
10,806
(51,892)
7,108
11,903
124,290
(7,172)
(6,634)
(784,591)
155,641
(73,052)
(139,067)
(31,240)
132
(25,180)
(3,597)
(116,363)
(965)
(8,134)
90,563
¥ 82,429
129,327
(88,058)
127,589
(30,770)
(32,685)
(43,803)
(4,381)
57,219
(2,073)
(11,447)
102,010
¥ 90,563
82,791
(48,868)
634
(15,168)
691
(37,810)
308
(17,422)
(5,570)
9,811
92,199
¥ 102,010
1,673,559
(785,505)
(1,495,344)
(335,914)
1,419
(270,753)
(38,677)
(1,251,215)
(10,376)
(87,462)
973,795
$ 886,333
̶
—
2010
$
443,043
連結財 務諸 表注 記
株式会社小松製作所及び連結子会社
1. 事業の概況、連結財務諸表の作成基準及び重要な会計方針
●
事業の概況
株式会社小松製作所(以下“当社”といいます)及び連結子会社
(以下、一括して“連結会社”と総称します)は、世界全域で各種
建設機械・車両を主に製造、販売するほか、産業機械等の製造、
販売及びその他の事業活動に従事しています。
2010 年 3 月 31 日に終了した事業年度における連結売上高の構
成比は次のとおりです。
建設機械・車両─ 88.6%、産業機械他─ 11.4%。
製品は主としてコマツブランドで、各国の販売子会社及び販売
代理店を通じて販売しています。これら子会社と販売代理店は
マーケティングと物流を担当し、主にその担当地域の再販店を通
して販売しています。2010 年 3 月 31 日に終了した事業年度の連
結売上高の 77.4% は日本以外の市場向けで、米州が 22.7%、欧州・
CIS が 8.9%、中国が 18.9%、アジア(日本、中国を除く)及びオ
セアニアが 20.9%、中近東及びアフリカが 6.0% となっています。
連結財務諸表の作成基準
当連結財務諸表は、米国で一般に公正妥当と認められた会計原
則に従って作成、開示されています。
また、当連結財務諸表は、当社が所在し、主要な営業活動を行っ
ている日本国の通貨、円で金額を表示しています。2010 年 3 月
●
31 日に終了した事業年度の円建表示の金額を米ドルに換算してい
ますが、これはもっぱら読者の便宜を図ったもので、為替換算レー
トは 2010 年 3 月 31 日のニューヨーク連邦銀行公表相場の 1 米ド
ル 93 円を使用しています。なお、これらの米ドル表示額は円建金
額が米ドルにこの為替換算レートまたはその他の為替換算レート
で換金できることを意味するものではありません。
● 重要な会計方針
(1)連結の基本方針及び関係会社への投資
当連結財務諸表は一部の重要性のない子会社を除き、当社及び
当社が持分の過半数を所有する国内外のすべての子会社の財務諸
表を含んでいます。
米国財務会計基準審議会会計基準編纂書(以下「会計基準編纂
書」といいます)810「連結」に従って当社が便益の主たる受益
者に該当すると判断したため連結しなければならない変動持分事
業体の諸勘定は連結財務諸表に反映されています。当社が連結し
ている変動持分事業体は欧州地域において建設機械のリースを行
なっており、2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在、連結貸借対照
表に含まれる変動持分事業体の資産はそれぞれ 29,601 百万円
(318,290 千米ドル)及び 32,866 百万円です。これらの資産の大
部分は受取手形及び売掛金、長期売上債権に計上されています。
連結会社が 20% から 50% を所有し営業及び財務の方針に関し
て重要な影響を与えることのできる関連会社に対する投資は、持
(3)貸倒引当金
連結会社は、売上債権に対する貸倒見積額を貸倒引当金として
計上しています。貸倒見積額は、一般債権については過去の貸倒
実績率、回収懸念債権等特定の債権については顧客ごとの信用状
況及び期日未回収債権の状況調査に基づいて決定しています。な
お、破産申請や業績悪化等により顧客の支払能力に疑義が生じた
ときは、個別に追加的な引当金を計上しています。
(4)たな卸資産
たな卸資産の評価方法は低価法を採用しています。
たな卸資産の取得原価は、製品及び仕掛品は個別法、原材料及
財務情報
連結会社の生産活動は主に日本、米国、ドイツ、英国、スウェー
デン、インドネシア、ブラジル、イタリア、中国の工場で行って
います。
(2)在外子会社の財務諸表項目の換算
在外子会社の財務諸表項目の換算は、資産及び負債は期末時の
為替レートで、収益及び費用は各年度の平均為替レートで換算し
ています。その結果生じた外貨換算差額は、純資産の部にその他
の包括利益(損失)累計額として表示しています。すべての外貨
為替差損益は、発生した期間のその他の収益(費用)に含まれて
います。
び貯蔵品は総平均法で算定しています。また、補給部品の取得原
価については主として先入先出法により算定しています。
(5)投資有価証券
負債証券及び市場性ある持分証券は、売却可能投資有価証券と
して分類され、公正価額で評価されています。公正価額の変動は、
連結貸借対照表のその他の包括利益(損失)累計額の一部を構成
しています。投資有価証券の公正価額の減価が一時的か否かの判
断と、市場価格の下落の期間とその程度について、被投資会社の
財政状態及び将来の業績予想等の観点から定期的に評価を行って
います。
原価で評価されている投資有価証券の減価が一時的か否かの判
断において、連結会社は各被投資会社の財政状態及び将来の業績
予想等を考慮しています。認識すべき減価額は、帳簿価額が見積り
公正価額を上回る金額であり、見積り公正価額は割引キャッシュ・
フローまたはその他の適切な評価方法により算定されています。
(6)有形固定資産及び減価償却の方法
有形固定資産は取得価額(減価償却累計額控除後)で表示され
ており、減価償却費は見積耐用年数に基づき、主として定率法に
よって計算しています。連結会社の加重平均耐用年数は、建物が
約 23 年、機械装置他が約 9 年となっています。2010 年、2009 年
及び 2008 年 3 月 31 日に終了した事業年度の建物と機械装置他の
平均償却率は次のとおりです。
建物
機械装置他
2010
2009
2008
9%
9%
9%
23%
25%
26%
分法によって評価しています。
Annual Report 2010
53
連結 財務 諸 表注記
株式会社小松製作所及び連結子会社
連結会社は、特定の機械装置他をキャピタルリースとして資産
計上しています。2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在、キャピタ
ルリースとして資産計上された有形固定資産の取得価額及び減価
償却累計額は次のとおりです。
単位:百万円
取得価額
減価償却累計額
単位:千米ドル
2010
2009
2010
¥136,171
¥124,198
$1,464,204
49,512
37,417
532,387
通常の修繕費用は発生時に費用計上し、規模の大きな更新や改
善については資産計上しています。固定資産が廃棄あるいは処分
された時には、当該取得価額と減価償却累計額は連結貸借対照表
より除外し、両者の差額を連結損益計算書のその他の営業収益
(費用)に計上しています。
(7)営業権とその他の無形固定資産
財務情報
連結会社は、企業結合について取得法を使用しています。営業
権については、少なくとも各年度に 1 回減損テストを実施してい
ます。耐用年数が明確に見積り可能な無形固定資産については、
見積耐用年数で償却し、減損の可能性が見込まれる場合は必ず減
損テストを実施しています。資産または資産グループの帳簿価額
が割引前見積りキャッシュ・フローを超える場合、減損損失が認
識されます。減損損失の額は、割引キャッシュ・フロー計算によ
り算出した資産または資産グループの公正価値と帳簿価額との差
額として計算されます。耐用年数が明らかではない無形固定資産
については、耐用年数が明らかになるまでの期間は償却せず、無
形固定資産の公正価値に基づき各年度において減損テストを実施
しています。
(8)収益の認識
連結会社は、(1)取引を裏付ける説得力のある証拠が存在し、
(2)顧客やディーラに対する製品の引渡しあるいは役務の提供が
実行され、
(3)販売価格が確定または確定可能であり、
(4)代金の
回収可能性が合理的に確保された場合に収益を認識しています。
建設機械、車両及び産業機械の販売による収益は、製品の所有
権及び所有に関わるリスクがすべて外部の顧客やディーラに移転
した時点で認識しています。これは顧客やディーラの検収または
据付工事の完了の時点となります。検収条件は顧客やディーラと
の契約や協定によって決定されます。製品、据付、メンテナンス
などの組み合わせによる多様な取引契約については、別個の会計
単位の要件を満たす場合、会計単位ごとにその公正価値に基づき
収益を計上しています。連結会社は、主に大型プレス等の大型産
業機械の販売に関連して、輸送または据付指導の役務提供契約を
顧客と別途締結する場合がありますが、これらの役務収益につい
ては、製品の販売とは別に契約条件に基づき役務の提供が完了し
た時点で認識しています。
修理保守や輸送サービスによる収益は、役務の提供が完了した
時点で認識しています。連結会社は、長期にわたる固定価格での
メンテナンス契約を顧客と締結している場合がありますが、この
役務収益は契約期間にわたって認識しています。
54
Annual Report 2010
当社の一部の連結子会社は、建設機械を顧客にレンタルしてい
ますが、この賃貸収益は定額法により賃貸期間にわたって認識し
ています。
なお、収益は売上値引き控除後で計上しており、消費税等を除
いて表示しています。
(9)法人税等
法人税等は、資産負債法により計算しています。繰延税金資産及
び負債は、財務諸表上の資産及び負債の計上額とそれらに対応す
る税務上の金額との差異、並びに税務上の繰越欠損金及び繰越税
額控除に係る将来の税効果額に基づいて認識しています。当該繰
延税金資産及び負債は、それらの一時差異及び繰延が解消あるい
は実現すると見込まれる年度の課税所得に対して適用されると見
込まれる法定税率を使用して算出しています。税率変更による繰
延税金資産及び負債への影響は、その税率変更に関する法律の制
定日を含む年度の期間損益として認識することになります。税法
または税率の変更によりその他の包括利益(損失)累計額に蓄積
されている残存税率差については、個別に取崩しを行っています。
また、技術的な解釈に基づき税務ポジションが 50%超の可能性
をもって認められる場合は、財務諸表への影響を認識しています。
その税務ポジションに関連するベネフィットは、税務当局との解
決により、50%超の可能性で実現が期待される最大金額で測定さ
れます。2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した事業
年度において重要な未認識税務ベネフィットはなく、従って未認
識税務ベネフィットに関連する重要な利息及び課徴金は認識して
いません。
(10)製品保証引当金
製品販売後のアフターサービス費用の支出に備えるため、過去
の実績に基づき必要額をその他の流動負債に計上しています。
(11)退職後給付
連結会社は、退職年金制度の積立超過または積立不足を資産ま
たは負債として連結貸借対照表に認識しており、対応する調整を
税効果調整後でその他の包括利益(損失)累計額に計上しています。
年金数理計算上の純損益の償却は連結会社の当期年金費用を構
成しています。期首時点において純損失が予測給付債務及び年金
資産の公正価値のうち、大きい方の 10% を超える場合は、償却
として費用計上しています。その場合、従業員の平均残存勤務年
数で均等償却しています。年金資産の期待収益率は、過去の年金
資産の長期収益率をもとに決定しています。年金計算で用いられ
ている割引率は、現在入手可能で、かつ給付期間にわたって入手
可能と予想される格付けの高い確定利付債の市場金利に基づいて
決定しています。
(12)ストック・オプション制度
当社は、報酬コストを公正価値基準法により認識しています。
報酬コストは、ストック・オプションの権利付与日における公正
価値として算定され、権利確定日までの期間にわたって費用計上
されています。
(13)1 株当たり情報
基本的 1 株当たり当社株主に帰属する当期純利益は、当社株主
に帰属する当期純利益を各事業年度中の自己株式控除後の平均発
行済普通株式数で除して算出しています。希薄化後 1 株当たり当
社株主に帰属する当期純利益は、予想される希薄化がある場合に
は、それを反映して算出しています。すなわちすべての希薄化効
果のあるストック・オプションは行使されたものとし、平均市場
価格で払込金により購入できるとみなされる自己株式数を控除し
たものを使用しています。
連結損益計算書に表示した 1 株当たり配当金は承認され、各事
業年度に支払われた額をもとに算定しています。
(14)現金及び現金同等物
現金及び現金同等物は取得日から満期日までの期間が 3 カ月以
内の流動性の高い短期金融資産を含んでいます。
(15)金融派生商品
まれている金融派生商品を含むすべての金融派生商品は、公正価額
で資産または負債として、貸借対照表に計上されています。ヘッジ
として認められない金融派生商品の公正価額の変動及びヘッジの
非有効部分については、当期の損益に計上されます。公正価値
ヘッジとして有効な金融派生商品の公正価額の変動は、ヘッジ対
象の公正価額の変動とともに発生した期の損益に計上されます。
公正価額の変動のうちキャッシュ・フローヘッジとして有効な部
分については、その他の包括利益(損失)累計額に計上され、ヘッ
ジ対象が損益として認識されたときに損益に計上されます。
(16)長期性資産の減損及び処分予定の長期性資産に関する会計
連結会社は、使用目的で保有している長期性資産及び特定の無
形固定資産につき、資産または資産グループの帳簿価額相当が回
収できないという事象や状況の変化が生じた場合には、その資産
または資産グループから生じるキャッシュ・フローに基づき、減
損に関する検討を実施しています。使用目的で保有している資産
または資産グループの減損は、当該資産または資産グループの使
用及びその後の処分から生じると予測される割引前見積りキャッ
シュ・フローの総額が帳簿価額を下回った場合に認識されます。
額を上回った額として測定されます。また、処分予定の長期性資
産及び特定の無形固定資産について、帳簿価額もしくは売却に要
する費用を控除した公正価額のうちどちらか低い価額で評価して
います。
(17)見積りの使用
当社は米国会計基準に従って、種々の見積りと仮定を行ってい
ます。それらの見積りと仮定は、連結財務諸表上の資産・負債・
収益・費用の計上金額に影響を及ぼしています。実際の結果がこ
れらの見積りと異なることもあり得ます。
当社は仮定と見積りについて、いくつかの分野において財務諸
表に特に重要な影響を及ぼすと認識しています。それらは、有形
固定資産の耐用年数の設定、貸倒引当金、長期性資産及び営業権
の減損、退職給付債務及び費用、製品保証引当金、金融商品の公
正価額、繰延税金資産の認識、売上債権の証券化、法人税等の不
確実性及びその他の偶発事象です。また、現在の経済環境は、こ
れらの見積り固有の不確実性の程度を増しています。
(18)最近適用した会計基準
財務情報
連結会社は、金利の変動や為替の変動リスクをヘッジするため
に、様々な金融派生商品を利用しています。他の金融商品に組み込
減損損失はその資産または資産グループの帳簿価額がその公正価
当社は、2010 年 3 月 31 日に終了した事業年度より会計基準編
纂書 805「企業結合」を適用しています。会計基準編纂書 805 は、
取得者が取得した識別可能な資産、引受負債、被取得企業の非支
配持分、及び取得した暖簾または割安購入による利益を、財務諸
表でどのように認識し測定するかについての原則と要件を設定し
ています。また、企業結合の内容と財務的な影響を評価するため
の開示要求についても設定しています。会計基準編纂書 805 の適
用による当社の財政状態及び経営成績への重要な影響はありま
せん。
当社は、2010 年 3 月 31 日に終了した事業年度より会計基準編
纂書 810「連結」を適用しています。会計基準編纂書 810 は、子
会社の非支配持分及び子会社の連結除外についての会計基準と報
告基準を設定しています。また、支配持分と非支配持分について
明確に識別し区別するための開示要求を設定し、支配持分に帰属
する利益と非支配持分に帰属する利益を区別して開示することを
要求しています。当社は、会計基準編纂書 810 の表示及び開示に
関する規定を遡及的に適用しています。
2. 補足的キャッシュ・フロー情報
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した各事業年度の補足的キャッシュ・フロー情報及び現金収支を伴わない投資及び財務
活動は次のとおりです。
単位:百万円
補足的キャッシュ・フロー情報
利息支払額
法人税等支払額
単位:千米ドル
2009
2008
¥ 8,533
¥ 14,403
¥ 16,639
$ 91,753
9,797
111,508
110,674
105,344
¥14,285
¥ 29,762
¥ 28,159
$153,602
2010
2010
現金収支を伴わない投資及び財務活動
キャピタルリース債務の発生額
Annual Report 2010
55
連結 財務 諸 表注記
株式会社小松製作所及び連結子会社
3. 企業結合の状況
(1)コマツ NTC(株)
2008 年 1 月 16 日、当社は、(株)日平トヤマ(現在の商号はコ
マツ NTC
(株))を完全子会社とすることを目的として、公開買付
けにより同社の株式を一株につき 1,250 円で追加取得することを
決定しました。当該買付価格は、同社の普通株式の市場価格、財
務状況及び将来の収益性等の諸要素を総合的に勘案して算定しま
した。当公開買付は 2008 年 1 月 22 日から 2008 年 3 月 17 日の間
百万円との差額は、追加取得以前の持分に対する取得価額及び持
分法投資損益相当額です。
同社の追加取得日から 2008 年 3 月 31 日までの業績は、持分法
投資損益として 2008 年 3 月 31 日に終了した事業年度の連結損益
に行われ、当社は、32,594,444 株を総額 40,743 百万円で買い付
計算書に含まれています。2009 年 3 月 31 日に終了した事業年度
けました。追加取得以前は、同社の発行済株式総数に対する当社
の所有割合は 29.3%であり持分法を適用していましたが、追加取
の業績は、連結損益計算書に含まれています。
以下は、同社の追加取得が 2007 年 4 月 1 日に行われたと仮定し
得の結果、同社の発行済株式総数に対する当社の所有割合は
た場合の連結会社のプロフォーマ情報(非監査)です。非監査の
プロフォーマ情報は単に情報として提供するものであり、実際に
それらの日に統合した場合の連結会社の経営成績を示すものでは
ありません。
93.7%に増加し、2008 年 3 月 25 日をもって同社は当社の連結子
会社となりました。
同社は、工作機械分野では自動車業界向けエンジン加工用トラ
ンスファーマシンや各種研削盤、産業機械分野ではレーザ加工機
財務情報
や半導体・太陽電池業界向けワイヤソー等を製造しています。当
社は、同社とグローバルでの事業構築及び研究開発分野での協力、
新事業分野での共同開拓を行うことにより、産業機械事業の一層
の強化を図ることができると考えています。
追加取得日における取得価額配分後の取得資産及び引受負債の
要約表は以下のとおりです。
単位:百万円
流動資産
¥ 59,831
有形固定資産
22,861
無形固定資産
29,219
営業権
12,815
その他資産
取得資産合計
5,123
単位:百万円
2008
売上高
¥2,317,784
当社株主に帰属する当期純利益
¥ 211,975
単位:円
2008
基本的1株当たり当社株主に帰属する当期純利益
¥213.07
希薄化後1株当たり当社株主に帰属する当期純利益
¥212.79
また 2008 年4月に当社は同社を完全子会社とする株式交換契
約を締結し、2008 年 8 月1日に効力が発生した事により、当社の
同社に対する所有割合は 100.0% になりました。当該追加取得は、
129,849
追加取得日における取得価額配分及び追加取得が 2007 年 4 月 1
流動負債
(53,882)
固定負債
(17,291)
日に行われたと仮定した場合の連結会社のプロフォーマ情報に重
要な影響を与えるものではありません。
非支配持分
引受負債合計
取得純資産
(2,479)
(73,652)
¥ 56,197
無形固定資産 29,219 百万円の内訳は、償却対象無形固定資産
21,852 百万円及び非償却無形固定資産 7,367 百万円です。償却
対象無形固定資産のうち、主なものは顧客関係 14,000 百万円、
技術 4,475 百万円及びソフトウェア 2,194 百万円で、償却期間は
それぞれ 17 年、17 年及び 5 年であり、非償却無形固定資産は、
商標権 7,367 百万円です。
56
営業権 12,815 百万円は産業機械他セグメントに割当てられて
います。営業権は税務上損金算入されません。
取得純資産 56,197 百万円と直接費用を含む取得価額 41,234
Annual Report 2010
(2)(株)BIGRENTAL
2008 年 2 月、当社は(株)BIGRENTAL の 57.9 %の株式を取得
しました。株式取得価額は 8,564 百万円です。
同社は、東北から北関東を地盤とする建設機械レンタル会社
です。当株式取得により、当社は、グローバルな循環ビジネスの
構築を目指すレンタル事業の強化を進めることができ、また活動
地域上の人材、資産、拠点等の相互補完による相乗効果も発揮で
きると考えています。
取得日における取得価額配分後の取得資産及び引受負債の要約
表は以下のとおりです。
単位:百万円
流動資産
¥ 9,423
有形固定資産
39,260
無形固定資産
3,133
営業権
1,533
その他資産
922
取得資産合計
54,271
流動負債
(12,191)
固定負債
(31,807)
非支配持分
引受負債合計
取得純資産
(1,709)
(45,707)
¥ 8,564
が、増資引受の結果、同社の発行済株式総数に対する当社の所有
割合は 60.0%に増加し、同社は当社の連結子会社となりました。
当社は、同社への出資比率を高め、コントロール及びガバナン
スを強化することにより、オセアニアでのリテールファイナンス
を含めた建設・鉱山機械におけるバリューチェーン全体で事業拡
大が図れると考えています。
追加取得日における取得価額配分後の取得資産及び引受負債の
要約表は以下のとおりです。
取得の対価
現金及び現金同等物
取得の対価の公正価値
取得日以前に保有していた持分の公正価値
単位:千米ドル
¥ 1,684
$ 18,107
1,684
18,107
696
7,484
¥ 2,380
$ 25,591
¥ 34,478
$ 370,731
無形固定資産 3,133 百万円のうち、主なものは顧客関係 1,182
百万円、ビジネスモデル 1,182 百万円及びソフトウェア 667 百万
円等であり、償却期間はそれぞれ 7 年、10 年及び 5 年です。
識別可能取得資産及び引受負債
流動資産
営業権 1,533 百万円は建設機械・車両セグメントに割当てられ
ています。営業権は税務上損金算入されません。
同社の業績は、2008 年 3 月 31 日に終了した事業年度の連結損
有形固定資産
15,692
168,731
無形固定資産
2
22
232
2,495
益計算書には含まれていません。2009 年 3 月 31 日に終了した事
その他資産
取得資産合計
50,404
541,979
流動負債
(33,174)
(356,710)
固定負債
(13,999)
(150,527)
帰属する当期純利益及び 1 株当たり当社株主に帰属する当期純利
引受負債合計
(47,173)
(507,237)
益に与える影響額は重要ではありません。
取得純資産
3,231
34,742
非支配持分
(1,587)
(17,065)
736
7,914
¥ 2,380
$ 25,591
業年度の連結損益計算書には含まれています。
2007 年 4 月 1 日時点で当株式取得が行われたと仮定した場合
の、2008 年 3 月 31 日に終了した事業年度の売上高、当社株主に
2008 年 2 月に当社の連結子会社であるコマツレンタル(株)は、
( 株 )BIGRENTAL を完全子会社とする株式交換契約を締結し、
2008 年 4 月 1 日 に 効 力 が 発 生 し た 事 に よ り、 当 社 の( 株 )
BIGRENTAL に対する所有割合は 57.9%から 79.0%に増加しまし
た。当該追加取得は、追加取得日における取得価額配分及び追加
取得が 2007 年 4 月 1 日に行われたと仮定した場合の連結会社の
プロフォーマ情報に重要な影響を与えるものではありません。な
お、2009 年 4 月にコマツレンタル(株)は(株)BIGRENTAL を吸
収合併しました。
(3)コマツオーストラリアコーポレートファイナンス(株)
2009 年 5 月、当社はコマツオーストラリアコーポレートファイ
ナンス(株)が実施した増資による新株発行 3,489,796 株の内、
3,144,898 株を総額 1,684 百万円(18,107 千米ドル)で引受けま
した。増資引受以前は同社の発行済株式総数に対する当社の所有
割合は 50.0 %であり、同社に対して持分法を適用していました
営業権
財務情報
単位:百万円
営業権 736 百万円(7,914 千米ドル)は建設機械・車両セグメ
ントに割当てられています。営業権は税務上損金算入されません。
取得日以前において当社が保有していた同社に対する持分の公
正価値再測定の結果認識される損益が連結損益計算書に与える影
響額は重要ではありません。
2010 年 3 月 31 日に終了した事業年度の連結損益計算書に含ま
れる同社の売上高、当社株主に帰属する当期純利益の金額は重要
ではありません。また、2009 年及び 2008 年 4 月 1 日時点で当株
式取得が行われたと仮定した場合の、2010 年及び 2009 年 3 月 31
日に終了した事業年度の売上高、当社株主に帰属する当期純利益
に与える影響額も重要ではありません。
Annual Report 2010
57
連結 財務 諸 表注記
株式会社小松製作所及び連結子会社
4. 非継続事業
産業機械他セグメントに属する小松ゼノア(株)の農林機器事業
小松ゼノア(株)の農林機器事業の譲渡に係る損益は、税引後の
を 2007 年 4 月 2 日にスウェーデンのハスクバーナ社(Husqvarna
AB)の日本子会社に譲渡したことに伴い、小松ゼノア(株)の農
林機器事業及び同社の農林機器事業に係る子会社については、当
社の連結範囲から除外されました。
金額を連結損益計算書に非継続事業当期純利益として表示してい
ます。連結キャッシュ ・ フロー計算書上は、非継続事業のキャッ
シュ・フローは独立表示せずに継続事業のキャッシュ・フローと
合算して表示しています。
2008 年 3 月 31 日に終了した事業年度における非継続事業に係る主な財務情報は次のとおりです。
単位:百万円
2008
売上高
¥
—
税引前当期純利益(譲渡に係る損益のみ)
8,331
法人税等
3,364
非継続事業当期純利益
¥ 4,967
財務情報
5. 受取手形及び売掛金
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在の売上債権の内訳は次のとおりです。
単位:百万円
2010
2009
2010
¥ 82,954
¥ 70,807
$ 891,978
売掛金
379,680
318,424
4,082,581
計
462,634
389,231
4,974,559
(14,941)
(15,330)
(160,656)
売上債権ー短期
¥447,693
¥373,901
$4,813,903
長期売上債権
¥150,972
¥102,969
$1,623,355
受取手形
貸倒引当金
割賦受取債権及びリース債権(前受利息控除後)は、受取手形
及び売掛金並びに長期売上債権に含めています。
リース取引は販売型リースに分類され、販売収入は賃貸開始時
に認識されています。
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在での、最低賃貸料残高は次
のとおりです。
単位:百万円
最低賃貸料残高
未認識金利残高
Annual Report 2010
単位:千米ドル
2010
2009
2010
¥166,983
¥111,158
$1,795,516
(16,078)
(9,979)
(172,882)
¥101,179
$1,622,634
最低賃貸料残高
(純額) ¥150,905
58
単位:千米ドル
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在のリース資産の残存価額は
重要な金額ではありません。
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した事業年度中
における、すべての証券化取引から生じたキャッシュ・フローは、
受取手形及び売掛金の売却による入金額 13,072 百万円(140,559
千米ドル)、243,495 百万円及び 343,457 百万円です。
一部の連結子会社は債権の証券化取引により証券化された債権
の回収責任を負っていますが、第三者との契約に基づく回収手数
料は受取っていません。これらの連結子会社には、投資家や信託
銀行に対し、債務者が債務不履行となっても返済の義務を負わな
い会社と有限の返済義務を負う会社があります。ただし、そのよう
な有限の返済義務に対しては、潜在的な損失に備えて、適切な引当
がされています。一部の米国の連結子会社を除き、これらの連結
子会社は、譲渡した債権に対するいかなる権利も有していません。
2010 年 3 月 31 日及び 2009 年 3 月 31 日現在における証券化し
た資産とともに管理される他の資産の内訳は次のとおりです。
単位:百万円
2010
売上債権合計額
証券化された売上債権額
貸借対照表上の売上債権額
2009
単位:千米ドル
2010
¥635,610 ¥ 595,968
$6,834,516
(103,768)
(236,602)
¥613,606 ¥ 492,200
$6,597,914
(22,004)
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日に終了した事業年度に完了した
証券化に係る主要な仮定は次のとおりです。
米国の連結子会社の有する、遡及条項を含む留保持分は、投資
家持分に劣後しています。またその公正価額は、加重平均期間、
期間に亘る早期償還速度、期間に亘る予定信用損失等の主要な仮
定を用い、将来キャッシュ・フローの現在価値に基づいて見積ら
れています。
2010
加重平均期間
2009
23 カ月
28 カ月
期間に亘る早期償還速度
0.6%
0.6%
期間に亘る予定信用損失
5.6%
2.4%
2010 年 3 月 31 日及び 2009 年 3 月 31 日現在の留保持分の帳簿
価額は、それぞれ 1,378 百万円(負債)(14,817 千米ドル)及び
919 百万円(資産)です。2010 年 3 月 31 日現在、主要な仮定が
10% から 20% 変化しても、留保持分の公正価額に与える影響は
重要ではありません。
6. たな卸資産
単位:百万円
製品(含む補給部品)
仕掛品
原材料及び貯蔵品
合計
単位:千米ドル
2010
2009
2010
¥254,157
¥328,643
$2,732,871
102,096
128,345
1,097,807
40,163
50,369
431,860
¥396,416
¥507,357
$4,262,538
財務情報
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在のたな卸資産の内訳は次のとおりです。
7. 投資有価証券
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在の投資有価証券は、主に売却可能投資有価証券です。連結会社は、貸借対照日現在これらの投資有
価証券を 1 年以内に売却する予定はありません。
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在の主な投資有価証券の種類別の原価額、未実現保有利益、未実現保有損失及び公正価額は次のとお
りです。
単位:百万円
未実現保有
原価額
利益
損失
公正価額
¥22,235
¥ 45
¥47,178
¥13,419
¥465
¥37,066
2010 年 3 月 31 日現在
売却可能投資有価証券
市場性ある持分証券
その他の投資有価証券
その他
¥24,988
13,289
̶
¥38,277
2009 年 3 月 31 日現在
売却可能投資有価証券
市場性ある持分証券
その他の投資有価証券
その他
¥24,112
16,788
101
¥41,001
Annual Report 2010
59
連結 財務 諸 表注記
株式会社小松製作所及び連結子会社
単位:千米ドル
未実現保有
原価額
利益
損失
公正価額
$268,688
$239,086
$484
$507,290
2010 年 3 月 31 日現在
売却可能投資有価証券
市場性ある持分証券
その他の投資有価証券
その他
142,893
̶
$411,581
財務情報
その他の投資有価証券は、主に市場性のない持分証券です。そ
の他の投資有価証券は、公正価額の見積りが実務上困難であり、
また、これらの投資の公正価額に重大な影響を及ぼすと予想され
る事象または状況の変化等が認められなかったため、公正価額の
見積りを行っておりません。
未実現保有損益は、実現するまでその他の包括利益(損失)累
計額に区分計上されています。
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した各事業年度
の売却可能投資有価証券の売却手取金額は、それぞれ 1,005 百万
円(10,806 千米ドル)、703 百万円、601 百万円です。
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した各事業年度
の売却可能投資有価証券の減損及び売却損益は、純額でそれぞれ
679 百万円(7,301 千米ドル)の益、9,188 百万円の損失、289
含まれています。有価証券及び投資有価証券の売却原価は平均原
価法で算定しています。
(株)SUMCO と SUMCO TECHXIV(株)による 2008 年 5 月 30
日を効力発生日とした株式交換に伴い、当社は保有していた
SUMCO TECHXIV(株)の株式と引き換えに(株)SUMCO の株式
の割当交付を受けました。このため、会計基準編纂書 325「投資
-その他」に従い、2009 年 3 月 31 日に終了した事業年度におい
て、交換差益 6,148 百万円を連結損益計算書のその他の収益(費
用)に計上しています。また、同株式の公正価額がその後下落し
たため、2009 年 3 月 31 日に終了した事業年度において、5,645
百万円の減損を認識し、連結損益計算書のその他の収益(費用)
に計上しています。なお、2010 年 3 月 31 日現在の同株式の 未実
現保有利益は、3,478 百万円(37,398 千米ドル)です。
百万円の損失で、連結損益計算書のその他の収益(費用)の中に
8. 関連会社に対する投資及び貸付金
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在の関連会社に対する投資及び貸付金は次のとおりです。
単位:百万円
2010
投資
貸付金
合計
関連会社に対する投資及び貸付金は、主に 20% から 50% を所
有し営業及び財務の方針に関して重要な影響を与えることのでき
る会社に対するものです。
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した事業年度に
おける関連会社からの受取配当金はそれぞれ 329 百万円(3,538
千米ドル)
、869 百万円、286 百万円です。
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在、関連会社に対する受取手
形及び売掛金は、それぞれ 17,838 百万円(191,806 千米ドル)、
14,954 百万円です。
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在、関連会社に対する短期貸
付金は、それぞれ 2,222 百万円(23,892 千米ドル)、2,994 百万
円です。
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在、関連会社に対する支払手
形及び買掛金は、それぞれ 10,180 百万円(109,462 千米ドル)、
5,242 百万円です。
Annual Report 2010
2010
¥21,688
¥16,348
$233,204
2,314
2,901
24,882
¥24,002
¥19,249
$258,086
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した各事業年度
の売上高は、関連会社に対する売上高を、それぞれ 37,058 百万円
(398,473 千米ドル)
、41,821 百万円、61,128 百万円含んでいます。
関係会社間の未実現損益は連結財務諸表上は消去されています。
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日に終了した事業年度における連
結上の未処分利益には、持分法により処理されている会社の未分
配 の 利 益 に 対 す る 連 結 会 社 の 持 分 が そ れ ぞ れ、9,379 百 万 円
(100,849 千米ドル)、9,743 百万円含まれています。
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在、関連会社に対する投資の
連結貸借対照表計上額と関連会社の純資産に対する当社及び連結
子会社の持分との差額は、重要な金額ではありません。
2010 年 3 月 31 日現在、関連会社に対する投資には証券市場に
上場している株式は含まれておりません。2009 年 3 月 31 日現在、
関連会社に対する投資には証券市場に上場している株式が含まれ
ており、その連結貸借対照表計上額は 401 百万円、また時価は
469 百万円です。
60
単位:千米ドル
2009
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在、及び 2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した各事業年度の関連会社に関する要約財務
情報は次のとおりです。
単位:百万円
流動資産
単位:千米ドル
2010
2009
2010
¥107,097
¥142,366
$1,151,581
有形固定資産—減価償却累計額控除後
42,207
40,403
453,839
投資及びその他の資産
22,246
21,991
239,204
資産合計
¥171,550
¥204,760
$1,844,624
流動負債
¥ 79,894
¥104,734
$ 859,075
固定負債
35,156
48,161
378,022
純資産
56,500
51,865
607,527
¥171,550
¥204,760
$1,844,624
負債及び純資産合計
単位:百万円
単位:千米ドル
2009
2008
2010
売上高
¥168,418
¥205,798
¥333,505
$1,810,946
当期純利益
¥
¥
¥ 16,731
$
3,229
1,300
34,720
財務情報
2010
9. 有形固定資産
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在の有形固定資産の内訳は次のとおりです。
単位:百万円
2009
2010
土地
¥
92,355
単位:千米ドル
¥
93,864
2010
$
993,065
建物
329,554
315,518
3,543,591
機械装置他
710,511
682,241
7,639,903
建設仮勘定
24,653
23,468
265,086
取得価額計
1,157,073
1,115,091
12,441,645
減価償却累計額
期末残高
当社は、2009 年 3 月に建設機械・車両セグメントに属する真岡
工場及び産業機械他セグメントに属する小松工場の閉鎖と他工場
への生産移管を決定しました。2009 年 3 月 31 日に終了した事業
(631,973)
(589,629)
(6,795,408)
¥ 525,100
¥ 525,462
$ 5,646,237
年度の有形固定資産にかかる減損額は、真岡工場で 4,728 百万円、
小松工場で 1,808 百万円です。2010 年 3 月 31 日に終了した事業
年度の有形固定資産にかかる減損額に重要性はありません。
Annual Report 2010
61
連結 財務 諸 表注記
株式会社小松製作所及び連結子会社
10. 担保資産
2010 年 3 月 31 日現在の長期債務及び保証債務の担保に供している資産は次のとおりです。
単位:百万円
現金及び現金同等物
¥
単位:千米ドル
2
$
21
その他の流動資産
1,887
20,290
有形固定資産-減価償却累計額控除後
4,660
50,108
¥6,549
$70,419
合計
上記の担保資産を、対応する債務の種類別に分類すると次のとおりです。
単位:百万円
連結貸借対照表に表示されている債務
長期債務
保証債務
合計
単位:千米ドル
¥4,660
$50,107
1,889
20,312
¥6,549
$70,419
財務情報
11. 営業権及びその他の無形固定資産
2010 年 3 月 31 日及び 2009 年 3 月 31 日現在の、営業権を除く無形固定資産は次のとおりです。
単位:百万円
単位:千米ドル
2009
2010
取得価額
償却対象無形固定資産
ソフトウェア
その他
合計
償却累計額
期末残高
¥26,059 ¥ (4,640) ¥21,419
取得価額
¥23,386 ¥ (3,031) ¥20,355
取得価額
償却累計額
期末残高
$280,204 $ (49,892) $230,312
(11,629)
27,613
36,262
(9,179)
27,083
421,957
(125,043)
296,914
65,301
(16,269)
49,032
59,648
(12,210)
47,438
702,161
(174,935)
527,226
その他無形固定資産合計
12,697
12,908
136,527
¥61,729
¥60,346
$663,753
2010 年 3 月 31 日現在のその他の償却対象無形固定資産は、主
に 2008 年 3 月 31 日に終了した事業年度におけるコマツ NTC(株)
株式の追加取得によるものです。
2009 年 3 月 31 日に終了した事業年度において、建設機械・車
両セグメントに属する国内レンタル事業に関連する資産グループ
について、その事業の市況が悪化したことにより 2,831 百万円の
減損を実施しました。すべての減損額はその資産グループにおけ
る一部の無形固定資産に割り当てられています。減損額を測定す
るための公正価額は、加重平均資本コストを使用した割引キャッ
シュ・フローに基づいて算定されています。
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した事業年度の
償却対象無形固定資産の償却費合計額は、それぞれ 8,633 百万円
Annual Report 2010
2010
期末残高
39,242
非償却無形固定資産
62
償却累計額
、12,611 百万円及び 5,487 百万円です。また、
(92,828 千米ドル)
2010 年 3 月 31 日現在、連結貸借対照表に計上されている償却対
象無形固定資産の次期以降 5 年間における見積償却費は次のとお
りです。
3 月 31 日に終了する事業年度
単位:百万円
単位:千米ドル
2011
¥8,358
$89,871
2012
7,883
84,763
2013
6,782
72,925
2014
4,538
48,796
2015
3,143
33,796
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日に終了した事業年度における営業権の帳簿価額の変動は次のとおりです。
単位:百万円
建設機械・車両
セグメント
産業機械他
セグメント
合計
2008 年 3 月 31 日残高
営業権
¥25,194
¥13,355
¥38,549
(6,176)
(540)
(6,716)
¥19,018
¥12,815
¥31,833
628
588
1,216
減損認識額
(2,003)
—
(2,003)
外貨換算修正額
(2,318)
—
(2,318)
(67)
—
(67)
23,437
13,943
37,380
(8,179)
(540)
(8,719)
¥15,258
¥13,403
¥28,661
取得額
736
—
736
外貨換算修正額
173
—
173
24,346
13,943
38,289
(8,179)
(540)
(8,719)
¥16,167
¥13,403
¥29,570
減損累計額
取得額
その他
2009 年 3 月 31 日残高
営業権
減損累計額
営業権
減損累計額
財務情報
2010 年 3 月 31 日残高
単位:千米ドル
建設機械・車両
セグメント
産業機械他
セグメント
合計
$252,011
$149,925
$401,936
(87,946)
(5,807)
(93,753)
$164,065
$144,118
$308,183
取得額
7,914
—
7,914
外貨換算修正額
1,860
—
1,860
261,785
149,925
411,710
(87,946)
(5,807)
(93,753)
$173,839
$144,118
$317,957
2009 年 3 月 31 日残高
営業権
減損累計額
2010 年 3 月 31 日残高
営業権
減損累計額
2009 年 3 月 31 日に終了した事業年度において、建設機械・車
両セグメントに属する国内レンタル事業レポーティングユニット
の営業権について、その事業の市況が予想を下回ったことにより
2,003 百万円の減損を実施しました。減損認識額は、レポーティ
値を上回る額に基づいています。
2010 年 3 月 31 日 に 終 了 し た 事 業 年 度 に 取 得 し た営 業権は、
コマツオーストラリアコーポレートファイナンス(株)株式の追
加取得によるものです。2009 年 3 月 31 日に終了した事業年度
ングユニットに割り当てられている営業権の簿価総額が、将来の
見積りキャッシュ・フローに基づいて算定された営業権の公正価
に取得した営業権は、主にコマツ NTC(株)株式の再追加取得と、
(株)BIGRENTAL 株式の追加取得によるものです。
Annual Report 2010
63
連結 財務 諸 表注記
株式会社小松製作所及び連結子会社
12. 短期債務及び長期債務
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在の短期債務の内訳は次のとおりです。
単位:百万円
銀行、保険会社等
2009
2010
¥ 92,438
¥125,087
$ 993,957
コマーシャル・ペーパー
短期債務
単位:千米ドル
2010
31,000
95,000
333,333
¥123,438
¥220,087
$1,327,290
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在の短期債務の加重平均利率
は、それぞれ 1.9% 及び 3.2% です。一部の連結子会社は金融機
です。また当社は 160,000 百万円(1,720,430 千米ドル)のコマー
シャル・ペーパープログラムを保有しており、2010 年 3 月 31 日
関との間に合計 50,082 百万円(538,516 千米ドル)のコミット
メントライン契約を締結しており、2010 年 3 月 31 日現在の未使
現在の未使用枠 129,000 百万円(1,387,097 千米ドル)は通常の
手続きを実施することにより利用可能となります。
用枠 23,741 百万円(255,280 千米ドル)はすべて即時利用可能
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在の長期債務の内訳は次のとおりです。
財務情報
単位:百万円
担保付長期債務(注記 10)
銀行、保険会社等
満期は 2010 年に到来、加重平均利率 1.8%
50
¥
2010
1,400
$
538
無担保長期債務
銀行、保険会社等
満期は 2010 - 2025 年に順次到来、加重平均利率 2.3%
228,311
162,261
2,454,957
ユーロ・ミディアム・ターム・ノート
満期は 2010 - 2013 年に順次到来、加重平均利率 0.7%
68,142
63,332
732,710
2009 年満期 1.45% 無担保社債
̶
10,000
̶
2010 年満期 0.98% 無担保社債
̶
200
̶
2012 年満期 1.66% 無担保社債
20,000
20,000
215,054
2012 年満期 0.85% 無担保社債
10,000
—
107,527
2013 年満期 1.53% 無担保社債
30,000
30,000
322,580
2014 年満期 1.19% 無担保社債
30,000
—
322,580
キャピタルリース債務(注記 17)
72,951
86,399
784,419
その他の債務
合計
控除:1 年以内期限到来分
長期債務
64
¥
単位:千米ドル
2009
2010
Annual Report 2010
3,487
6,176
37,495
462,941
379,768
4,977,860
(105,956)
(87,662)
(1,139,312)
¥ 356,985
¥292,106
$ 3,838,548
当社、コマツファイナンスアメリカ(株)及びオランダコマ
ツファイナンス(有)は、ロンドン証券取引所に 10 億米ドルの
ユーロ・ミディアム・ターム・ノート(以下「EMTN」といいます)
プログラムを 1996 年に登録しました。また、1999 年 4 月 1 日付
、2009 年 3 月 31 日 に 終 了 し た 事 業 年 度 に
(278,022 千 米 ド ル )
10,000 百万円発行しました。
また、当社は 100,000 百万円(1,075,269 千米ドル)の社債発
のは、当社、コマツファイナンスアメリカ(株)及びコマツキャ
ピタルヨーロッパ(株)です。
このプログラムに基づいて、それぞれの発行体はディーラー
との間で合意されたすべての通貨の債券を発行できます。それ
らの発行体は、いくつかの異なる利率と返済期限を持つ EMTN
行枠を登録しています。
日本における慣行として、事実上すべての銀行借入は、特定の状
況において銀行が借り手に対し担保及び追加担保の提供あるいは
当該借入にかかる保証の設定を要求することができることを規定
した契約に基づいて行われます。銀行は借り手の銀行預金と返済
期限が到来した債務とを相殺し、かつ借り手が債務不履行に陥っ
た場合、その他特定の事象が生じた場合には、借り手の銀行預金
と当該銀行に対する債務総額とを相殺する権利を有しています。
特定の借入契約のもとでは、貸し手は借り手に対して配当及び
その他の利益処分案の提示を求め、株主による承認の前に貸し手
の承認を受けることを求めることができますが、当社及び連結会
を総額で 2010 年 3 月 31 日に終了した事業年度に 25,856 百万円
社は、現在までそのような要請を受けたことはありません。
で EMTN プログラムの登録金額を 12 億米ドルに増額しました。
また、2003 年 10 月 14 日に欧州コマツコーディネーションセン
ター(株)、2008 年 9 月 25 日にコマツキャピタルヨーロッパ(株)
は、このプログラムにそれぞれ発行体として追加登録されました。
なお、2010 年 3 月 31 日現在で、発行体として登録されている
2010 年 3 月 31 日現在の長期債務の返済スケジュールは、公正価額の調整額 7,171 百万円(77,108 千米ドル)を除いて次のとおりです。
単位:百万円
単位:千米ドル
2011
¥104,111
$1,119,473
2012
120,638
1,297,183
2013
118,775
1,277,150
2014
57,678
620,194
2015
52,247
561,796
2,321
24,957
¥455,770
$4,900,753
2016 年以降
合計
財務情報
3 月 31 日に終了する事業年度
13. 年金及びその他の退職給付債務
当社は一部の例外を除き、従業員に対し退職金と確定給付企業
年金(キャッシュバランス型)の制度を採用しています。この制
度は、60 才に達した定年退職者には退職時の給与、勤続年数その
他の要素に基づき算定される支給額の約 6 割を年金より支給し、
残りの部分を退職金より支給します。また、この制度は定年退職
前の退職者についても退職金を支給します。
確定給付企業年金(キャッシュバランス型)では、年金加入者
の個人別勘定に、毎年の給与水準と市場連動金利に基づいて計算
された金額が積立てられます。
一部の連結子会社においても、勤続年数その他の要素に基づき
算定される、様々な外部積立の年金基金制度または内部引当の退
職金制度を有しています。連結会社の年金積立方針は、現在まで
に提供された役務に対する給付に加え、将来提供されるであろう
役務に対する給付を賄うことを考慮して拠出されています。
Annual Report 2010
65
連結 財務 諸 表注記
株式会社小松製作所及び連結子会社
当該確定給付制度における予測給付債務及び年金資産の公正価額の期首残高と期末残高との調整は次のとおりです。
単位:百万円
予測給付債務の変動 予測給付債務期首残高
単位:千米ドル
2010
2009
2010
¥139,569
¥143,214
$1,500,742
勤務費用
7,224
8,460
77,677
利息費用
3,745
3,885
40,269
年金数理計算上の純損益
4,048
462
43,527
49
98
527
̶
348
̶
208
—
2,236
従業員拠出
新規連結の影響
制度の改訂
制度の縮小
̶
給付額
̶
330
(17,446)
(13,234)
(187,591)
55
(3,994)
591
¥137,452
¥139,569
$1,477,978
¥ 88,252
¥107,183
$ 948,946
10,329
(12,044)
111,065
事業主拠出
6,465
4,549
69,516
従業員拠出
49
98
527
外貨換算修正額
予測給付債務期末残高
財務情報
年金資産の変動
年金資産の公正価額期首残高
資産の実際収益
新規連結の影響
̶
給付額
̶
66
(10,788)
(8,496)
(116,000)
96
(3,104)
1,032
外貨換算修正額
年金資産の公正価額期末残高
¥ 94,403
¥ 88,252
$1,015,086
期末時点の積立状況
¥ (43,049)
¥ (51,317)
$ (462,892)
前払年金費用
¥
¥
$
その他の流動負債
退職給付債務
その他の包括利益(損失)累計額で認識されている金額
年金数理計算上の純損益
過去勤務費用
22
184
237
(89)
(623)
(957)
(42,982)
(50,878)
(462,172)
¥ (43,049)
¥ (51,317)
$ (462,892)
¥ 34,979
¥ 41,258
$ 376,118
1,370
1,341
14,731
¥ 36,349
¥ 42,599
$ 390,849
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在の全ての確定給付制度の累積給付債務はそれぞれ 130,571 百万円(1,403,989 千米ドル)、131,620
百万円です。
累積給付債務及び予測給付債務が年金資産を上回っている退職給付及び年金制度における累積給付債務、予測給付債務及び年金資産の
公正価値は次のとおりです。
単位:百万円
累積給付債務が年金資産を上回っている制度
累積給付債務
年金資産
予測給付債務が年金資産を上回っている制度
予測給付債務
年金資産
66
Annual Report 2010
単位:千米ドル
2010
2009
2010
¥119,363
¥127,171
$1,283,473
82,806
82,868
890,387
¥134,348
¥139,506
$1,444,602
91,255
88,182
981,237
期間純費用:
連結会社の 2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した事業年度における確定給付制度の期間純費用の内訳は次のとおりです。
単位:百万円
勤務費用
利息費用
年金資産の期待収益
年金数理計算上の純損益償却額
2009
2008
2010
¥ 7,224
¥ 8,460
¥ 6,390
$ 77,677
3,745
3,885
3,776
40,269
(2,452)
(3,029)
(3,210)
(26,366)
2,478
1,622
570
26,645
179
535
825
1,925
過去勤務費用償却額
制度の縮小及び清算による影響額
期間純費用
単位:千米ドル
2010
(28)
475
—
(301)
¥11,146
¥11,948
¥ 8,351
$119,849
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日に終了した事業年度において、その他の包括利益(損失)における、年金資産と予測給付債務のその他
の変動は次のとおりです。
単位:千米ドル
2009
2010
年金数理計算上の純損益発生額
¥(3,829)
¥15,870
$(41,172)
年金数理計算上の純損益償却額
(2,450)
(2,031)
(26,344)
208
(5)
2,237
過去勤務費用発生額
過去勤務費用償却額
(179)
(601)
(1,925)
¥(6,250)
¥13,233
$(67,204)
財務情報
単位:百万円
2010
2011 年 3 月 31 日に終了する事業年度において、その他の包括利益(損失)累計額から期間純費用として償却される年金数理計算上の
純損益及び過去勤務費用の予測額は次のとおりです。
単位:百万円
単位:千米ドル
¥2,203
$23,688
182
1,957
年金数理計算上の純損益償却額
過去勤務費用償却額
連結会社の確定給付制度に関する前提条件等は次のとおりです。
前提条件:
3 月 31 日現在の給付債務に係る前提条件(加重平均)は、次のとおりです。
国内制度
海外制度
2010
2009
2010
2009
割引率
2.0%
2.0%
6.0%
6.9%
予定昇給率(ポイント制)
3.8%
3.9%
̶
—
将来の平均報酬水準増加率
2.6%
2.4%
4.4%
4.1%
3 月 31 日に終了した事業年度の期間純費用に係る前提条件(加重平均)は次のとおりです。
国内制度
海外制度
2010
2009
2008
2010
2009
2008
割引率
2.0%
2.0%
1.9%
6.9%
6.7%
5.6%
予定昇給率(ポイント制)
3.9%
3.9%
3.7%
̶
—
—
将来の平均報酬水準増加率
2.4%
2.0%
2.3%
4.1%
4.4%
4.1%
年金資産の長期期待収益率
1.9%
1.9%
1.9%
7.6%
7.5%
7.6%
Annual Report 2010
67
連結 財務 諸 表注記
株式会社小松製作所及び連結子会社
当社及び一部の国内連結子会社は、確定給付企業年金(キャッ
当社及び一部の連結子会社は、年金資産の長期期待収益率につ
シュバランス型)の年金制度を採用しています。これらの会社で
いて、投資対象の様々な資産カテゴリー別に将来収益に対する予
はポイント制に基づく予定昇給率を採用しています。
測や過去の運用実績を考慮し、設定しています。
年金資産:
連結会社の投資政策は、受給権者に対する将来の年金給付及び
一時金たる給付の支払いを確実に行うため、必要とされる総合収
益を長期的に確保すべく策定されています。また連結会社は、年
金資産の長期期待収益率を考慮した上で、持分有価証券及び負債
有価証券の適切な組み合わせからなる基本ポートフォリオを策定
しています。年金資産は、中長期的に期待されるリターンを生み
出すべく、基本ポートフォリオの指針に基づいて個別の持分有価
証券、負債有価証券、並びに生命保険会社が扱う団体年金の一般
勘定(以下“生保一般勘定”といいます)等に投資されます。連結
財務情報
会社は、この基本ポートフォリオを修正する必要があるかどうか
を判断するため、年金資産の長期期待収益と実際の運用収益との
乖離幅を毎年検証しています。また年金資産の長期期待収益率を
達成するために、基本ポートフォリオの見直しが必要だと考えら
れる場合は、必要な範囲で基本ポートフォリオを見直します。当
社では、こうした年金資産の運用について社内に「年金・退職金
委員会」を設置して定期的に監視しています。
連結会社の基本ポートフォリオは、大きく 3 つの資産区分に分
類され、約 35%を持分有価証券で運用し、約 30%を負債有価証券
で運用し、生保一般勘定等その他資産で約 35%運用しています。
持分有価証券は、主に証券取引所に上場されている株式であり、
投資対象の経営内容について精査し、業種、銘柄など適切な分散
投資を行っています。負債有価証券は、主に国債及び公債、社債
から構成されており、格付け、利率、償還日などの発行条件を精
査して、適切な分散投資を行っています。合同運用信託について
は、持分有価証券と同様の投資方針で分散投資を行っています。
生保一般勘定は、一定の予定利率と元本が保証されています。外
国銘柄への投資については、政治、経済の安定性、決済システム
及び税制等の市場特性を精査し、適切に投資対象国及び通貨を選
定しています。投資リスクの過度な集中はありません。
公正価値の測定に使用されるインプットの 3 つのレベルの区分
については、注記 22 に記載しています。
2010 年3月 31 日現在の資産クラス別の年金資産の公正価値は以下のとおりです。
単位:百万円
2010
レベル 1
レベル 2
レベル 3
合計
年金資産
現金
¥
̶
¥ ̶
¥ 4,486
持分有価証券
国内株式
13,730
̶
̶
13,730
外国株式
17,358
̶
̶
17,358
合同運用信託
2,650
̶
̶
2,650
負債有価証券
国債及び公債
20,030
1,245
̶
21,275
̶
4,698
̶
4,698
̶
29,638
̶
29,638
145
̶
423
568
¥58,399
¥35,581
¥423
¥94,403
社債
その他資産
生保一般勘定
その他
年金資産合計
68
¥ 4,486
Annual Report 2010
単位:千米ドル
2010
レベル 1
レベル 2
$ 48,237
$
レベル 3
合計
年金資産
現金
̶
$
̶
$
48,237
持分有価証券
国内株式
147,634
̶
̶
147,634
外国株式
186,645
̶
̶
186,645
合同運用信託
28,495
̶
̶
28,495
負債有価証券
国債及び公債
215,376
13,387
̶
228,763
̶
50,516
̶
50,516
̶
318,688
̶
318,688
社債
その他資産
生保一般勘定
その他
1,559
̶
4,549
6,108
$627,946
$382,591
$4,549
$1,015,086
(1)2010 年 3 月 31 日及び 2009 年 3 月 31 日現在、当社が年金資産として保有している持分有価証券に含まれる当社株式はそれぞれ 48 百万円(516 千米ドル)(当
社の年金資産合計の 0.08%相当)及び 21 百万円(当社の年金資産合計の 0.03%相当)です。
(2)持分有価証券の合同運用信託は、主に米国子会社が年金資産として保有しているものであり、上場株式を対象として米国を中心とした外国株式に投資しています。
(3)国債及び公債は、国内と海外にそれぞれ約 50%ずつ投資しています。
年金資産のレベル区分は、リスクによる分類ではなく、公正価
値を測定する際のインプットに基づき分類したものです。
レベル 1 に該当する資産は、主に持分有価証券及び負債有価証
レベル 3 に該当する資産は、海外子会社が年金資産として保有
している投資信託であり、2010 年 3 月 31 日及び 2009 年 3 月 31
券で、活発な市場における市場価格で評価しています。レベル 2
百万円(4,054 千米ドル)です。2009 年度における当該資産に係
る収益、購入及び売却は、当社の財政状態及び経営成績に重要な
に該当する資産は、負債有価証券及び生保一般勘定で、負債有価
証券は、レベル 1 以外の直接的または間接的に観察可能なインプッ
財務情報
年金資産合計
日現在の残高はそれぞれ 423 百万円(4,549 千米ドル)及び 377
影響を及ぼすものではありません。
トで評価しており、生保一般勘定は転換価格で評価しています。
キャッシュ・フロー :
(1)拠出
連結会社は 2011 年 3 月 31 日に終了する事業年度において当該
(2)予想将来給付額
翌年度以降 10 年間における予想将来給付額は次のとおりです。
確定給付制度に対して、4,346 百万円(46,731 千米ドル)の拠出
を見込んでいます。
3 月 31 日に終了する事業年度
単位:百万円
単位:千米ドル
2011
¥13,379
$143,860
2012
14,039
150,957
2013
11,998
129,011
2014
7,863
84,548
2015
2016 ~ 2020
その他の退職後給付
一部の米国連結子会社は、従業員に対して退職後の健康管理及
び生命保険の給付制度を有しています。当該制度は、給与水準に
応じた拠出を行う制度です。従業員拠出額は、当該制度に係る費
用のうち、当該子会社の支払額を超過した額が充当されるように
調整されます。当該制度は給付金や保険料の支払に応じて退職後
8,805
94,677
¥44,270
$476,022
給付費用を拠出する方針としています。当該米国連結子会社は
2008 年 3 月 31 日に終了した事業年度において、資産の保有及び
退職後給付債務の支払を委託する任意従業員福利厚生基金を設立
しました。この任意従業員福利厚生基金による制度資産は区分さ
れ、法的規制を受けており、また、基金への拠出は税法に基づき
税金が控除される可能性があります。
Annual Report 2010
69
連結 財務 諸 表注記
株式会社小松製作所及び連結子会社
当該制度における累積退職後給付債務及び制度資産の公正価額の期首残高と期末残高との調整は次のとおりです。
単位:百万円
累積退職後給付債務の変動
累積退職後給付債務期首残高
2009
2010
¥ 9,069
¥ 9,555
$ 97,516
勤務費用
231
311
2,484
利息費用
528
575
5,677
年金数理計算上の純損益
979
150
10,527
̶
(393)
制度改訂
制度の縮小
̶
—
(456)
従業員拠出
(4,903)
2
—
22
68
74
731
給付額
(659)
(839)
(7,086)
外貨換算修正額
(346)
(364)
(3,721)
累積退職後給付債務期末残高
¥ 9,416
¥ 9,069
$101,247
制度資産の変動
制度資産の公正価額期首残高
¥ 6,579
¥ 7,521
$ 70,742
1,156
(821)
12,430
事業主拠出
657
837
7,065
従業員拠出
2
—
22
メディケアパートD補償
財務情報
資産の実際収益
給付額
(1,894)
(839)
(20,366)
(348)
(119)
(3,742)
制度資産の公正価額期末残高
¥ 6,152
¥ 6,579
$ 66,151
期末時点の積立状況
¥(3,264)
¥(2,490)
$ (35,096)
前払年金費用
¥
¥
$
外貨換算修正額
その他の流動負債
退職給付債務
その他の包括利益(損失)累計額で認識されている金額
年金数理計算上の純損益
677
7,527
(37)
(408)
(3,926)
(3,130)
(42,215)
¥(3,264)
¥(2,490)
$ (35,096)
¥ 3,502
¥ 3,945
$ 37,656
616
686
6,624
¥ 4,118
¥ 4,631
$ 44,280
当該制度における全ての制度において、累積退職後給付債務は制度資産を上回っています。
Annual Report 2010
700
(38)
過去勤務費用
70
単位:千米ドル
2010
期間純費用:
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した事業年度における当該制度に係る期間純費用の内訳は次のとおりです。
単位:百万円
2010
2009
単位:千米ドル
2008
2010
勤務費用
¥ 231
¥ 311
¥ 340
$ 2,484
利息費用
528
575
597
5,677
(324)
(400)
(232)
(3,484)
制度資産の期待収益
年金数理計算上の純損益償却額
過去勤務費用償却額
制度の縮小及び清算による影響額
期間純費用
250
201
160
2,688
70
128
144
753
—
—
(1,247)
¥ 815
¥1,009
$ 6,871
(116)
¥ 639
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日に終了した事業年度において、その他の包括利益(損失)における、制度資産と累積退職後給付債務の
その他の変動は次のとおりです。
単位:百万円
2010
¥(309)
年金数理計算上の純損益償却額
(134)
2010
¥1,371
$(3,322)
(201)
(1,441)
過去勤務費用発生額
̶
(393)
̶
過去勤務費用償却額
(70)
(128)
(753)
¥(513)
¥ 649
$(5,516)
財務情報
年金数理計算上の純損益発生額
単位:千米ドル
2009
2011 年 3 月 31 日に終了する事業年度において、その他の包括利益(損失)累計額から期間純費用として償却される年金数理計算上の
純損益及び過去勤務費用の予測額は次のとおりです。
年金数理計算上の純損益償却額
過去勤務費用償却額
単位:百万円
単位:千米ドル
¥234
$2,516
70
753
当該制度に関する前提条件等は次のとおりです。
前提条件:
3 月 31 日現在の給付債務に係る前提条件(加重平均)は、次のとおりです。
2010
2009
割引率
5.4%
6.4%
将来の平均報酬水準増加率
4.0%
4.0%
現状の医療費動向率
7.8%
7.8%
最終的な医療費動向率
4.8%
4.8%
7
7
2010
2009
2008
割引率
6.4%
5.9%
5.5%
将来の平均報酬水準増加率
4.0%
4.0%
4.0%
制度資産の長期期待収益率
5.5%
5.5%
5.5%
現状の医療費動向率
7.8%
7.7%
9.0%
最終的な医療費動向率
4.8%
4.8%
5.0%
7
6
5
最終的な医療費動向率に到達するまでの期間(年)
3 月 31 日に終了した事業年度の期間純費用に係る前提条件(加重平均)は、次のとおりです。
最終的な医療費動向率に到達するまでの期間(年)
Annual Report 2010
71
連結 財務 諸 表注記
株式会社小松製作所及び連結子会社
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在において、前提となる医療費動向率が 1%変動したと仮定した場合の影響は、当社の財政状態及び
経営成績に影響を及ぼすものではありません。
制度資産:
当該米国連結子会社の投資政策は、一定範囲内のリスクのもと
で可能な限りの運用成果をあげるべく策定されています。
当該米国連結子会社の資産の配分は、リスクに応じた運用収益
を生み出しつつ、安全性に重点を置いた方針に基づいて行われて
おり、約 35%を持分有価証券で運用し、約 65%を負債有価証券
で運用しています。
持分有価証券は、主に証券取引所に上場されている株式であり、
投資対象の経営内容について精査し、業種、銘柄など適切な分散
投資を行っています。負債有価証券は、主に国債及び公債、社債
から構成されており、格付け、利率、償還日などの発行条件を精
査して、適切な分散投資を行っています。合同運用信託について
は、持分有価証券と同様の投資方針で分散投資を行っています。
投資リスクの過度な集中はありません。
公正価値の測定に使用されるインプットの 3 つのレベル区分に
ついては、注記 22 に記載しています。
2010 年3月 31 日現在の資産クラス別の制度資産の公正価値は以下のとおりです。
単位:百万円
2010
レベル 1
レベル 2
レベル 3
合計
制度資産
財務情報
現金
持分有価証券
外国株式
合同運用信託
¥ 155
¥
̶
¥ 155
959
̶
̶
959
1,113
̶
̶
1,113
̶
2,936
̶
2,936
負債有価証券
国債
社債
制度資産合計
̶
¥
̶
989
¥2,227
¥3,925
¥
̶
989
̶
¥6,152
単位:千米ドル
2010
レベル 1
レベル 2
レベル 3
合計
制度資産
現金
持分有価証券
外国株式
合同運用信託
負債有価証券
国債
社債
制度資産合計
$ 1,667
$
̶
$
̶
$ 1,667
10,312
̶
̶
10,312
11,968
̶
̶
11,968
̶
31,570
̶
31,570
̶
10,634
$23,947
$42,204
$
̶
10,634
̶
$66,151
(1)持分有価証券の合同運用信託は、上場株式を対象として主に米国を中心とした外国株式に投資しています。
(2)国債は米国国債に投資しています。
制度資産のレベル区分は、リスクによる分類ではなく、公正価
値を測定する際のインプットに基づき分類したものです。
レベル 1 に該当する資産は、主に持分有価証券で、活発な市場
72
Annual Report 2010
における市場価格で評価しています。レベル 2 に該当する資産は、
負債有価証券で、レベル 1 以外の直接的または間接的に観察可能
なインプットで評価しています。
キャッシュ・フロー :
(1)拠出
当該米国連結子会社は、2011 年 3 月 31 日に終了する事業年度
(2)予想将来給付額
翌年度以降 10 年間における予想将来給付額は次のとおりです。
において当該退職後給付制度に対して 38 百万円(409 千米ドル)
の拠出を見込んでいます。
3 月 31 日に終了する事業年度
単位:百万円
単位:千米ドル
2011
¥ 738
$ 7,935
2012
765
8,226
2013
786
8,452
2014
807
8,677
2015
825
8,871
¥4,481
$48,183
2016 ~ 2020
員が退職した場合に必要な金額は全額引当てられています。それ
らの金額は当社の財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼすも
のではありません。
一部の連結子会社では、従業員に対して確定拠出型の給付制度
を有しています。2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了
した事業年度において認識された費用は、当社の財政状態及び経
営成績に重要な影響を及ぼすものではありません。
財務情報
当社及び一部の国内連結子会社は、役員に対する退職給付制度
を有していますが、これらの制度の多くは外部積立を行っており
ません。2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日現在、対象者全
14. 資本勘定
(1)資本金及び資本準備金
商法の規定では、取締役会決議をもって資本準備金を資本金に
振り替えることが認められていました。
当社は、2001 年 10 月以前に株式の無償交付を行いました。こ
(2)利益準備金
会社法の規定により、剰余金の配当をする場合には、資本準備
金及び利益準備金の合計額が資本金の 25%に達するまで、剰余金
れらの株式の無償交付により、交付された株式にかかる額面総額
の資本準備金から資本金への振替処理が行われました。2001 年
準備金として積立てることが要求されています。利益準備金は原
則として、株主総会の決議により、その他利益剰余金へ振替、あ
るいは欠損てん補として利用することができます。
10 月の商法改正により、このような株式の無償交付すべてに関し
て、資本勘定の変動はなかったものとして会計処理されています。
米国における公開会社が上記のような株式の無償交付を行った場
合、当該取引は特定の基準日における株式配当として処理され、
新たに発行された株式の公正価額を利益剰余金から資本金あるい
は資本剰余金に振り替える必要があります。
上記の米国における会計慣行を適用した場合、2010 年 3 月 31
日現在における当社の資本準備金は 103,189 百万円(1,109,559
の配当により減少する剰余金の額の 10%を資本準備金または利益
(3)剰余金及び配当
会社法の規定する剰余金の分配可能額は、一般に公正妥当と認
められた日本における会計慣行に従って作成される当社の会計数
値に基づいて算定されます。上記の資本準備金または利益準備金
への積立てにかかる規定のほか、会社法は剰余金の分配可能額の
算定について一定の制限を設けています。2010 年 3 月 31 日現在
千米ドル)増加し、同額だけその他の剰余金が減少します。
当社の帳簿上、資本合計として報告されている金額のうち 271,404
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在、当社の関連会社は当社発
行済株式をそれぞれ 1,094,600 株(自己株式控除後発行済株式数
の 0.11%)及び 1,127,100 株(同 0.12%)所有しています。
なお、2006 年 5 月 1 日から施行された会社法の下では、資本金
百万円(2,918,323 千米ドル)はこの制約は受けていません。
と資本準備金間の振替には株主総会の決議が必要となります。ま
た、資本金及び資本準備金は原則として、株主総会の決議により、
その他資本剰余金へ振替、あるいは欠損てん補として利用するこ
とができます。
2010 年 6 月 23 日に開催された定時株主総会において、2010 年
3 月 31 日現在の株主に対し総額 7,748 百万円(83,312 千米ドル)
の現金配当を実施する旨の決議が採択されました。当該配当決議
は 2010 年 3 月 31 日現在の連結財務諸表には反映されていませ
ん。配当は実際に決議され、支払いが行われた事業年度の連結純
資産計算書に計上されます。
なお、会社法では、いつでも株主総会の決議をもって剰余金の
配当をすることができます。また、当社の定款の定めにより、年
一回に限り取締役会の決議による期中の配当を行うことが認めら
れています。
Annual Report 2010
73
連結 財務 諸 表注記
株式会社小松製作所及び連結子会社
(4)ストック・オプション制度
当社は当社の取締役及び特定の使用人並びに関係会社の取締役
。ストック・
約権 1 個につき目的となる株式数は、1,000 株です)
オプションへの受給権は権利付与日に 100% 発生し、2010 年 9
に対して自己株式を一定の価格で購入する権利を付与します。当
月1日付、2009 年 9 月 1 日付及び 2008 年 9 月 1 日付、2008 年 9
社株式の購入価額は、権利付与日の属する月の直前月各日の東京
証券取引所の終値の平均に 1.05 を乗じた価額となります。ただ
月 3 日付で行使可能になります。
当社は報酬コストを公正価値基準法により認識しています。
し、当該権利行使価額が権利付与日における東京証券取引所の終
値を下回らないこととされています。2009 年 6 月 24 日、2008 年
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日終了した事業年度におい
て、販売費及び一般管理費に計上された報酬コストはそれぞれ
6 月 24 日及び 2007 年 6 月 22 日開催の定時株主総会並びに 2009
年 7 月 14 日、2008 年 7 月 15 日及び 2007 年 7 月 10 日の取締役会
の決議に基づき、2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了
413 百万円(4,441 千米ドル)、376 百万円及び 711 百万円であり、
税効果考慮後でそれぞれ 246 百万円(2,645 千米ドル)、224 百万
円及び 423 百万円です。
した事業年度において当社はストック・オプションとして新株予
約権をそれぞれ 642 個、463 個及び 562 個発行しました(新株予
新株予約権の行使があった場合、新株を発行せず、自己株式を
移転することとしています。
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した各事業年度におけるストック・オプションの状況は次のとおりです。
2009
2010
加重平均
権利行使価格
財務情報
期首現在未行使残高
2008
加重平均
権利行使価格
加重平均
権利行使価格
株数
円
米ドル
株数
円
株数
円
2,891,000
¥2,022
$21.74
2,844,000
¥1,784
3,648,000
¥1,182
権利付与
642,000
1,729
18.59
463,000
2,499
562,000
3,661
権利行使
(200,000)
595
6.40
(416,000)
926
(1,366,000)
947
期末現在未行使残高
3,333,000
2,051
22.05
2,891,000
2,022
2,844,000
1,784
期末現在行使可能分
2,691,000
2,128
22.88
2,428,000
1,931
2,282,000
1,322
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した各事業年度において行使されたストック・オプションの本源的価値はそれぞれ 153
百万円(1,645 千米ドル)、722 百万円及び 3,023 百万円です。
2010 年 3 月 31 日現在のストック・オプションの未行使残高及び行使可能残高の情報は次のとおりです。
未行使残高
加重平均
権利行使価格
権利行使価格の範囲
¥ 651 -
株数
900
円
米ドル
行使可能残高
本源的価値
合計
百万円
加重平均
残存年数
千米ドル
年
加重平均
権利行使価格
株数
円
米ドル
本源的価値
合計
百万円
千米ドル
年
330,000 ¥ 673 $ 7.24 ¥ 425 $ 4,570
2.3
330,000 ¥ 673 $ 7.24 ¥ 425 $ 4,570
¥ 901 - 1,350
680,000
1,126
12.11
567
6,097
3.3
680,000
1,126
12.11
567
6,097
3.3
¥1,351 - 2,325
1,298,000
2,030
21.83
148
1,591
5.9
656,000
2,325
25.00
—
—
2.2
¥2,326 - 3,700
1,025,000
3,136
33.72
—
—
5.9
1,025,000
3,136
33.72
—
—
5.9
¥ 651 - 3,700
3,333,000
2,051
22.05
1,140
12,258
5.0
2,691,000
2,128
22.88
992
10,667
4.4
これらのストック・オプションの公正価額は、権利付与日時点
において次の表の前提条件により、離散時間モデル(二項モデル)
を用いて見積られました。二項モデルは、公正価額測定の前提条
件に幅を持たせているため、それらの幅を開示しています。見積
株価変動率は、当社株式の過去の株価変動率から予想された値に
基づいています。
Annual Report 2010
2.3
当社は、二項モデルで使用されるストック・オプションの権利
行使状況と権利行使に係る従業員等の離職動向を見積るためにヒ
ストリカルデータを使用しています。見積行使期間は、オプショ
ン・プライシング・モデルにより算定されており、当該オプショ
ンの権利行使が予想される期間を表しています。ストック・オプ
ションの満期までの期間に対応する無リスク資産の金利は、権利
付与日時点の日本国債の利回りに基づいています。
74
加重平均
残存年数
2009
2010
権利付与日公正価額
643 円(6.91 米ドル)
813 円
1,266 円
7年
7年
7年
0.17%–1.35%*
0.60%–1.48%*
0.76%–1.66%*
44.00%
39.00%
38.00%
2.07%
1.32%
1.36%
見積行使期間
無リスク資産の金利
2008
見積株価変動率
見積配当率
*無リスク資産の金利は、キャッシュ・フローの割引期間に応じて対応する金利を適用しています。それぞれの期間に対応する金利は次のとおりです。
1 年後
2 年後
3 年後
4 年後
5 年後
6 年後
7 年後
8 年後
9 年後
10 年後
2008
0.76%
0.87%
0.98%
1.08%
1.19%
1.29%
1.39%
1.48%
1.57%
1.66%
2009
0.60%
0.71%
0.82%
0.94%
1.02%
1.07%
1.07%
1.16%
1.33%
1.48%
2010
0.17%
0.24%
0.32%
0.48%
0.63%
0.74%
0.88%
1.03%
1.19%
1.35%
15. その他の包括利益(損失)
財務情報
外貨換算調整勘定、未実現有価証券評価損益、年金債務調整勘定、未実現デリバティブ評価損益から構成されるその他の包括利益(損
失)は、連結貸借対照表の純資産の部に含まれています。
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日現在のその他の包括利益(損失)累計額の内訳は次のとおりです。
単位:百万円
単位:千米ドル
2010
2009
2008
2010
¥ (84,152)
¥ (34,457)
¥ 9,204
$ (904,861)
(904)
(49,695)
(43,661)
(9,720)
期末残高
¥ (85,056)
¥ (84,152)
¥(34,457)
$ (914,581)
未実現有価証券評価損益
期首残高
¥
8,646
¥ 24,736
¥ 39,807
$
5,480
(16,090)
(15,071)
外貨換算調整勘定
期首残高
期中調整額
期中増減額
92,967
58,925
期末残高
¥ 14,126
¥
8,646
¥ 24,736
$
年金債務調整勘定
期首残高
¥ (29,235)
¥ (19,208)
¥(15,300)
$ (314,355)
4,920
(10,027)
(3,908)
52,903
期末残高
¥ (24,315)
¥ (29,235)
¥(19,208)
$ (261,452)
未実現デリバティブ評価損益
期首残高
¥
¥
¥
$
期中調整額
期中増減額
(1,003)
期末残高
¥
その他の包括利益(損失)累計額合計
期首残高
¥(105,744)
その他の包括利益(損失)-税控除後
期末残高
(389)
150
(1,153)
614
¥
(1,003)
¥ (28,779)
(210)
360
¥
150
¥ 33,501
151,892
(10,785)
6,602
$
(4,183)
$(1,137,033)
10,110
(76,965)
(62,280)
108,710
¥ (95,634)
¥(105,744)
¥(28,779)
$(1,028,323)
Annual Report 2010
75
連結 財務 諸 表注記
株式会社小松製作所及び連結子会社
各事業年度のその他の包括利益(損失)の各項目に対する税効果は次のとおりです。
単位:百万円
税効果考慮前
税効果
税効果考慮後
2010
外貨換算調整勘定
未実現有価証券評価損益
未実現損益発生額
控除:当社株主に帰属する当期純利益への組替修正額
増減(純額)
年金債務調整勘定
未実現損益発生額
控除:当社株主に帰属する当期純利益への組替修正額
増減(純額)
未実現デリバティブ評価損益
未実現損益発生額
控除:当社株主に帰属する当期純利益への組替修正額
財務情報
増減(純額)
その他の包括利益
¥ (1,196)
¥
¥
(904)
9,124
336
9,460
(3,843)
(137)
(3,980)
5,281
199
5,480
3,930
2,833
6,763
(1,224)
(619)
(1,843)
2,706
2,214
4,920
2,121
(621)
1,500
¥ 16,527
(1,138)
252
(886)
¥ (6,417)
983
(369)
614
¥ 10,110
¥(50,243)
¥
548
¥(49,695)
(29,333)
3,058
(26,275)
11,432
(1,247)
10,185
(17,901)
1,811
(16,090)
(16,843)
2,961
(13,882)
4,420
(565)
3,855
(12,423)
2,396
(10,027)
855
(2,892)
(2,037)
¥(92,437)
(306)
1,190
884
¥15,472
549
(1,702)
(1,153)
¥(76,965)
¥(43,661)
¥
—
¥(43,661)
(30,182)
22
(30,160)
15,098
(9)
15,089
(15,084)
13
(15,071)
(8,254)
1,699
(6,555)
3,337
(690)
2,647
(4,917)
1,009
(3,908)
1,726
(1,118)
608
¥(79,768)
(704)
456
(248)
¥17,488
1,022
(662)
360
¥(62,280)
2009
外貨換算調整勘定
未実現有価証券評価損益
未実現損益発生額
控除:当社株主に帰属する当期純利益への組替修正額
増減(純額)
年金債務調整勘定
未実現損益発生額
控除:当社株主に帰属する当期純利益への組替修正額
増減(純額)
未実現デリバティブ評価損益
未実現損益発生額
控除:当社株主に帰属する当期純利益への組替修正額
増減(純額)
その他の包括損失
2008
外貨換算調整勘定
未実現有価証券評価損益
未実現損益発生額
控除:当社株主に帰属する当期純利益への組替修正額
増減(純額)
年金債務調整勘定
未実現損益発生額
控除:当社株主に帰属する当期純利益への組替修正額
増減(純額)
未実現デリバティブ評価損益
未実現損益発生額
控除:当社株主に帰属する当期純利益への組替修正額
増減(純額)
その他の包括損失
76
292
Annual Report 2010
単位:千米ドル
税効果考慮前
税効果
税効果考慮後
$ (12,860)
$ 3,140
$ (9,720)
98,108
(41,323)
56,785
3,613
(1,473)
2,140
101,721
(42,796)
58,925
42,258
(13,161)
29,097
2010
外貨換算調整勘定
未実現有価証券評価損益
未実現損益発生額
控除:当社株主に帰属する当期純利益への組替修正額
増減(純額)
年金債務調整勘定
未実現損益発生額
30,462
(6,656)
23,806
増減(純額)
72,720
(19,817)
52,903
22,806
(12,236)
10,570
(6,677)
2,709
(3,968)
16,129
$177,710
(9,527)
$(69,000)
6,602
$108,710
未実現デリバティブ評価損益
未実現損益発生額
控除:当社株主に帰属する当期純利益への組替修正額
増減(純額)
その他の包括利益
16. 法人税等
財務情報
控除:当社株主に帰属する当期純利益への組替修正額
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した各事業年度における税引前当期純利益(損失)及び法人税等の内訳は次のとおりです。
単位:百万円
税引前当期純利益(損失)
国内
在外
法人税等
当期分 国内
在外
繰延分 国内
在外
合計
単位:千米ドル
2010
2009
2008
2010
¥ (35,965)
100,944
¥ 64,979
¥ 5,426
123,356
¥128,782
¥151,878
170,332
¥322,210
$ (386,720)
1,085,419
$ 698,699
¥
¥ 22,854
37,657
60,511
(17,008)
(1,210)
(18,218)
¥ 42,293
¥ 53,954
50,188
104,142
7,779
3,873
11,652
¥115,794
$
5,254
27,468
32,722
(6,272)
(1,086)
(7,358)
¥ 25,364
56,495
295,354
351,849
(67,441)
(11,677)
(79,118)
$ 272,731
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した各事業年度に認識された法人税等の総額は次のとおりに割り当てられています。
単位:百万円
継続事業当期純利益
非継続事業当期純利益
その他の包括利益(損失)
外貨換算調整勘定
未実現有価証券評価損益
年金債務調整勘定
未実現デリバティブ評価損益
法人税等総額
単位:千米ドル
2010
2009
2008
2010
¥25,364
¥ 42,293
—
¥115,794
3,364
$272,731
̶
—
(3,140)
42,796
19,817
9,527
$341,731
(292)
3,980
1,843
886
¥31,781
(548)
(10,185)
(3,855)
(884)
¥ 26,821
(15,089)
(2,647)
248
¥101,670
̶
Annual Report 2010
77
連結 財務 諸 表注記
株式会社小松製作所及び連結子会社
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在、繰延税金資産及び負債の期間帰属差異項目及び税務上の繰越欠損金等の発生要因別内訳は次のと
おりです。
単位:百万円
2010
繰延税金資産
貸倒引当金等
単位:千米ドル
2009
2010
3,332
¥ 1,587
未払費用
43,835
52,054
471,345
有形固定資産
13,289
14,117
142,892
たな卸資産
8,551
8,902
91,946
繰越欠損金
51,543
26,618
554,226
研究開発費
690
461
7,419
31,536
21,854
339,097
152,776
125,593
1,642,753
¥
その他
繰延税金資産総額
評価性引当金
$
35,828
財務情報
(49,081)
(31,420)
(527,753)
繰延税金資産計
¥103,695
¥ 94,173
$1,115,000
繰延税金負債
未実現有価証券評価益
¥
¥ 4,213
$
7,829
割賦売上繰延利益
84,183
104
213
1,118
有形固定資産
11,519
11,807
123,860
無形固定資産
17,503
17,544
188,204
3,847
3,080
41,366
繰延税金負債計
¥ 40,802
¥ 36,857
$ 438,731
繰延税金資産純額
¥ 62,893
¥ 57,316
$ 676,269
海外子会社及び持分法適用関連会社の未分配利益
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日に終了した事業年度の繰延税金資産及び負債は、連結貸借対照表の以下の科目に含めて表示しています。
単位:百万円
繰延税金及びその他の流動資産
繰延税金及びその他の資産
繰延税金及びその他の流動負債
繰延税金及びその他の負債
2008 年及び 2007 年 3 月 31 日現在の評価性引当金は、22,435
百万円及び 30,879 百万円でした。2010 年、2009 年及び 2008 年
3 月 31 日に終了した事業年度の評価性引当金の増減額は、純額で
それぞれ 17,661 百万円(189,903 千米ドル)の増加、8,985 百万
円の増加、8,444 百万円の減少でした。2010 年 3 月 31 日に終了
した事業年度における評価性引当金の増加は、主に特定の連結子
会社の税務上の繰越欠損金に係る繰延税金資産に評価性引当金を
追加計上したことによるものです。
繰延税金資産の実現可能性の評価については、経営者がその一
部または全部につき実現するか否かの検討をしています。
最終的な繰延税金資産の実現可能性についてはそれらの将来減
算一時差異及び繰越欠損金が利用されると見込まれる期間に生み
出される将来の課税所得に依存しています。
78
Annual Report 2010
単位:千米ドル
2010
2009
2010
¥ 43,390
¥ 37,749
$ 466,559
36,467
36,397
392,118
(128)
(228)
(1,376)
(16,836)
(16,602)
(181,032)
¥ 62,893
¥ 57,316
$ 676,269
経営者はこの評価にあたり将来加算一時差異の使用、 将来の課
税所得の見込み及びタックス・プランニングを考慮しています。
経営者は 2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在の評価性引当金を
控除した繰延税金資産の金額が過去の課税所得実績額及び将来の
課税所得見込額から判断して、将来減算一時差異及び繰越欠損金
が利用されると見込まれる期間内の将来課税所得金額によって実
現可能であると判断しています。
しかしながら将来課税所得が減少した場合、実現可能と思われ
る繰延税金資産の額は減少する可能性があります。
当社及び国内子会社は、法人税率 30%、住民税率約 6% と損金
算入可能な法人事業税率約 8% の納税義務があり、合計された法
定税率は約 40.8% です。住民税率及び法人事業税率は、地方自治
体によって異なります。
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した各事業年度に適用される法定税率と実効税率の差異は、次の表のとおりです。
2010
2009
2008
法定税率
40.8%
40.8%
40.8%
税率の増加(減少)の理由
評価性引当金の増加
25.2
7.1
0.8
6.8
2.9
2.0
税務上損金とならない費用
子会社の繰越欠損金の利用
海外子会社の適用税率の差異
試験研究費税額控除
子会社投資に関わる損失の損金算入
その他—純額
実効税率
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在における海外子会社の未分
配利益は、それぞれ 431,834 百万円(4,643,376 千米ドル)及び
392,766 百万円です。当社は海外の子会社の未分配利益の一部を
配当する方針であり、2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在、それ
ぞれ 601 百万円(6,462 千米ドル)及び 386 百万円の繰延税金負
債を計上しています。
2010 年 3 月 31 日現在
5 年以内
6 ~ 20 年
無期限
合計
連結会社は、未認識税務ベネフィットの見積りについて妥当で
あると考えていますが、税務調査や関連訴訟の最終結果に関する
不確実性は、将来の未認識税務ベネフィットに影響を与える可能
性があります。2010 年 3 月 31 日現在において、連結会社が入手
(1.4)
(1.5)
(11.3)
(5.1)
̶
(0.7)
(0.8)
(10.2)
—
—
(0.2)
(4.6)
(0.3)
39.0%
32.8%
35.9%
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在、海外の子会社の未分配利
益のうち、当社が恒久的に再投資すると考えている部分に係る未
認識の繰延税金負債の金額は、それぞれ 14,077 百万円(151,366
千米ドル)及び 13,782 百万円です。
2010 年 3 月 31 日現在、当社及び一部の子会社で約 133,798 百万
円(1,438,688 千米ドル)の将来控除可能な税務上の繰越欠損金
財務情報
海外の子会社に対しては、その所在国での法人所得税が課せら
れています。
(0.8)
(22.6)
があります。将来の課税所得と相殺可能な期間はそれぞれの税法
によって異なり、次のとおりとなります。
単位:百万円
¥
単位:千米ドル
9,476
$ 101,893
121,267
1,303,946
3,055
32,849
¥133,798
$1,438,688
連結会社は日本及び様々な海外の税務当局に法人税の申告をし
ています。日本国内においては、当社の 2007 年 3 月 31 日に終了
可能な情報に基く限り、今後 12 ヶ月以内の未認識税務ベネフィッ
した事業年度以前の事業年度について税務当局による通常の税務
調査が終了しています。また、海外の主要な連結子会社について
は、いくつかの例外を除き、2005 年 3 月 31 日に終了した事業年
トの重要な変動は予想していません。
度以前の事業年度について税務調査が終了しています。
Annual Report 2010
79
連結 財務 諸 表注記
株式会社小松製作所及び連結子会社
17. 支払リース料
連結会社は事務所、事務機器及び従業員社宅等を解約可能、ま
たは解約不能な契約に基づき賃借しています。2010 年、2009 年
及び 2008 年 3 月 31 日に終了した各事業年度の賃借料のうち、オ
(148,634 千米ドル)、14,625 百万円、15,911 百万円です。機械
装置のリース契約は、キャピタルリースに該当し、資産計上して
います。
ペレーティングリースに係るものは、それぞれ 13,823 百万円
2010 年 3 月 31 日現在、これらの賃借契約に基づく最低年間賃借料の年度別支払内訳は次のとおりです。
単位:百万円
キャピタル
リース
オペレーティング
リース
2011 年
¥23,307
¥ 4,783
3 月 31 日に終了する事業年度
単位:千米ドル
合計
キャピタル
リース
オペレーティング
リース
合計
¥28,090
$250,613
$ 51,430
$302,043
2012 年
28,149
2,994
31,143
302,677
32,194
334,871
2013 年
14,746
1,853
16,599
158,559
19,925
178,484
2014 年
7,627
1,022
8,649
82,011
10,989
93,000
2015 年
1,476
697
2,173
15,871
7,495
23,366
財務情報
2016 年以降
最低支払賃借料
控除:利息相当額
最低キャピタルリース料の現在価値
1,264
2,077
3,341
13,591
22,333
35,924
¥76,569
¥13,426
¥89,995
$823,322
$144,366
$967,688
(3,618)
(38,903)
¥72,951
$784,419
18. 1 株当たり当社株主に帰属する当期純利益
基本的及び希薄化後 1 株当たり当社株主に帰属する当期純利益の計算の過程は次のとおりです。
単位:百万円
2009
2010
当社株主に帰属する継続事業当期純利益
2010
¥33,559
¥78,797
¥203,826
$360,849
̶
—
4,967
̶
¥33,559
¥78,797
¥208,793
$360,849
当社株主に帰属する非継続事業当期純利益
当社株主に帰属する当期純利益
単位:千米ドル
2008
株式数
期中平均発行済株式数(自己株式控除後)
希薄化証券の影響
ストック・オプション
希薄化後期中平均発行済株式数
2010
2009
2008
968,013,328
985,585,385
994,844,955
449,531
731,973
1,335,586
968,462,859
986,317,358
996,180,541
単位:円
基本的 1 株当たり当社株主に帰属する継続事業当期純利益
希薄化後 1 株当たり当社株主に帰属する継続事業当期純利益
基本的 1 株当たり当社株主に帰属する非継続事業当期純利益
希薄化後 1 株当たり当社株主に帰属する非継続事業当期純利益
基本的 1 株当たり当社株主に帰属する当期純利益
希薄化後 1 株当たり当社株主に帰属する当期純利益
80
Annual Report 2010
¥34.67
34.65
¥
単位:米セント
2009
2010
̶
2008
¥79.95
¥204.88
79.89
¥
—
2010
¢ 37.28
204.61
¥
4.99
37.26
¢
̶
̶
—
4.98
̶
¥34.67
¥79.95
¥209.87
¢ 37.28
34.65
79.89
209.59
37.26
19. 契約残高及び偶発債務
2010 年 3 月 31 日現在、遡及権付債権の譲渡(注記 5 参照)に
係わる偶発債務は、9,850 百万円(105,914 千米ドル)です。
連結会社は、従業員及び関連会社等の借入金について、第三者
に対する債務保証を行っています。従業員に関する債務保証の主
なものは、住宅ローンに対するものです。関連会社等に関する債
務保証は、関連会社等の信用補完のためのものです。契約期間中
に従業員及び関連会社等が債務不履行に陥った場合、連結会社は
保証債務の履行義務を負います。債務保証の契約期間は、従業員
の住宅ローンについては 10 年から 30 年、関連会社等の借入金に
ついては 1 年から 10 年です。2010 年 3 月 31 日現在において、債
務不履行が生じた場合に連結会社が負う割引前の最高支払額は
88,379 百万円(950,312 千米ドル)です。2010 年 3 月 31 日現在
において、これらの債務保証について認識されている負債の公正
価値には重要性はありません。これらの債務保証の一部は、当社
への担保の差入及び保険契約により担保されています。当社は、
これらの偶発債務による損失が仮に発生したとしても連結財務諸
表に重要な影響を及ぼすものではないと考えています。
2010 年 3 月 31 日現在、設備投資の発注残高は、約 4,700 百万
円(50,538 千米ドル)となっています。
連結会社は種々の通常の営業の過程で生じた係争中の案件があ
ります。経営者及び弁護士の見解では、これらの案件は連結会社
の財政状態に重要な影響を及ぼさずに解決されると考えています。
連結会社は世界中の得意先、ディーラー及び関係会社との間で
営業活動を行っており、これら当事者に対して売掛金を有してい
ますが、これらの売掛金は信用リスクが集中しないように十分分
散されています。経営者は設定された引当金を超える売掛金での
損失は発生しないと予想しています。
連結会社は、ある一定期間において、当社の製品及びサービス
に対する保証を行っており、2010 年及び 2009 年 3 月 31 日に終了
した事業年度における製品保証引当金の変動は次のとおりです。
期首残高
単位:千米ドル
2009
2010
¥ 28,256
¥ 31,890
$ 303,828
当期増加額
21,149
25,288
227,409
当期減少額
(25,477)
(26,369)
(273,946)
(170)
(2,553)
(1,829)
¥ 23,758
¥ 28,256
$ 255,462
その他
期末残高
財務情報
単位:百万円
2010
20. 金融派生商品
リスク管理方針
連結会社の借入債務、海外事業及び外貨建資産・負債について
は、主に為替及び金利の変動に係る市場リスクにさらされていま
す。通常の業務において発生するこれらのリスクを軽減するため
に、連結会社の方針及び手続きに準拠して様々な金融派生商品を
ヘッジ目的で活用しています。連結会社は、金融派生商品をト
レーディングまたは投機目的で契約していません。
連結会社は、短期及び長期債務に関連する金利及び為替の変動
によるキャッシュ・フローまたは公正価値の変動リスクを管理す
る目的で、金利スワップ契約及び金利キャップ契約(一部通貨ス
ワップ契約を併用)を締結しています。
連結会社の事業活動は海外に及ぶため、外貨建(主に米ドル及
びユーロ)の資産・負債及び売買取引に関する為替の変動リスク
にさらされています。連結会社は、これらのリスクを軽減するた
め、外貨資金繰り予想に基づいて外国為替予約またはオプション
契約を締結しています。
連結会社は、金融派生商品に対して取引相手の不履行により信
用損失を受けるリスクがありますが、取引相手の信用度が高いた
め、取引相手が義務不履行をする可能性は想定していません。ま
た、信用リスク関連の偶発特性を有する金融派生商品の契約はし
ていません。
公正価値ヘッジ
連結会社は、主に借入債務に関連する金利または為替の変動リ
スクを管理するために、公正価値ヘッジとして指定された金融派
生商品を活用しています。これらの借入債務から生じるリスクを
ヘッジするために、主に金利スワップ契約、クロスカレンシース
ワップ契約が用いられています。ヘッジ対象である借入債務の公
Annual Report 2010
81
連結 財務 諸 表注記
株式会社小松製作所及び連結子会社
正価額の変動と公正価値ヘッジとして指定された金融派生商品の
ヘッジ指定されていない金融派生商品
公正価額の変動は、相殺されその他の収益(費用)に計上されて
連結会社は、短期及び長期債務に対する金利変動リスクに備え
います。2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した事業
るために、会計基準編纂書 815「デリバティブとヘッジ」のもと
でヘッジ手段として指定されない金利スワップ契約を締結してい
ます。為替の変動をヘッジするために用いられている一部の外国
年度において、公正価値ヘッジの非有効部分は、当社の経営成績
に重要な影響を与えるものではありません。当該事業年度におい
て中止された公正価値ヘッジはありませんでした。
キャッシュ・フローヘッジ
連結会社は、予定取引に関連する為替の変動リスク及び借入債
務に関連する金利の変動リスクを管理するために、キャッシュ・
フローヘッジとして指定された金融派生商品を活用しています。
外貨建売買取引については、連結会社は主に 1 年内の予定取引及
為替予約及びオプション契約についても当該基準書のもとでヘッ
ジ手段として指定されていません。これらの金融派生商品の公正
価額の変動は、発生した期の損益として認識しています。
金融派生商品の契約残高
び確定約定におけるキャッシュ・フローの変動をヘッジしていま
す。連結会社は変動金利の借入債務については、キャッシュ・フ
ローの変動を管理するために金利スワップ契約を締結していま
財務情報
す。キャッシュ・フローヘッジとして指定された金融派生商品の
公正価額の変動は、その他の包括利益(損失)累計額に計上され
ています。これらの金額は、当該ヘッジ対象が損益に影響を与え
るときに、その他の収益(費用)として損益に振り替えられます。
その他の包括利益(損失)累計額に計上されている損益のうち、
2010 年 3 月 31 日以後 12 カ月以内に損益に再分類されると予想さ
れる金額は純額で約 186 百万円(2,000 千米ドル)の利益です。
2010 年 3 月 31 日に終了した事業年度において、当初の予定取引
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在、金融派生商品の契約残高
は次のとおりです。
単位:百万円
外国為替予約及び
オプション契約
外国為替売予約契約
外国為替買予約契約
オプション契約(買建)
金利スワップ、クロスカ
レンシースワップ契約、
及び金利キャップ契約
単位:千米ドル
2009
2010
2010
¥ 40,209 ¥ 30,868
$ 432,355
48,809
48,424
524,828
949
1,011
10,204
184,487
226,754
1,983,731
が発生しない可能性が高まったため中止されたキャッシュ・フ
ローヘッジはありませんでした。
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在において、連結貸借対照表に計上されている金融派生商品の公正価額は次のとおりです。
単位:百万円
2010
ヘッジ指定されている金融派生商品
金融派生商品資産
公正価額
連結貸借対照表計上科目
公正価額
外国為替予約契約
繰延税金及びその他の流動資産
¥
73
繰延税金及びその他の流動負債
¥
金利スワップ、クロスカレンシー
スワップ契約、及び金利キャップ
354
繰延税金及びその他の流動負債
繰延税金及びその他の資産
繰延税金及びその他の流動資産
計
ヘッジ指定されていない金融派生商品
82
金融派生商品負債
連結貸借対照表計上科目
99
¥
繰延税金及びその他の負債
526
金融派生商品資産
830
734
̶
¥ 1,564
金融派生商品負債
連結貸借対照表計上科目
公正価額
連結貸借対照表計上科目
公正価額
外国為替予約契約
繰延税金及びその他の流動資産
¥
90
繰延税金及びその他の流動負債
¥ 1,248
オプション契約
繰延税金及びその他の流動資産
18
繰延税金及びその他の流動負債
̶
金利スワップ、クロスカレンシー
スワップ契約、及び金利キャップ
繰延税金及びその他の流動資産
1,730
繰延税金及びその他の流動負債
915
繰延税金及びその他の資産
6,989
繰延税金及びその他の負債
901
計
¥ 8,827
¥ 3,064
金融派生商品合計
¥ 9,353
¥ 4,628
Annual Report 2010
単位:百万円
2009
ヘッジ指定されている金融派生商品
外国為替予約契約
金融派生商品資産
金融派生商品負債
連結貸借対照表計上科目
公正価額
連結貸借対照表計上科目
繰延税金及びその他の流動資産
¥
繰延税金及びその他の流動負債
繰延税金及びその他の資産
金利スワップ、クロスカレンシー
スワップ契約、及び金利キャップ
8
公正価額
¥ 430
繰延税金及びその他の負債
—
繰延税金及びその他の流動資産
2,351
繰延税金及びその他の流動負債
—
繰延税金及びその他の資産
5,709
繰延税金及びその他の負債
—
計
ヘッジ指定されていない金融派生商品
278
¥ 8,346
¥ 430
金融派生商品資産
金融派生商品負債
連結貸借対照表計上科目
公正価額
連結貸借対照表計上科目
外国為替予約契約
繰延税金及びその他の流動資産
¥ 1,016
繰延税金及びその他の流動負債
¥1,387
オプション契約
繰延税金及びその他の流動資産
19
繰延税金及びその他の流動負債
—
金利スワップ、クロスカレンシー
スワップ契約、及び金利キャップ
766
繰延税金及びその他の流動負債
繰延税金及びその他の資産
繰延税金及びその他の流動資産
1,704
公正価額
繰延税金及びその他の負債
980
3,058
¥ 3,505
¥5,425
金融派生商品合計
¥11,851
¥5,855
財務情報
計
単位:千米ドル
2010
ヘッジ指定されている金融派生商品
金融派生商品資産
連結貸借対照表計上科目
連結貸借対照表計上科目
公正価額
785
繰延税金及びその他の流動負債
$ 8,925
繰延税金及びその他の流動資産
3,806
繰延税金及びその他の流動負債
7,892
繰延税金及びその他の資産
1,065
繰延税金及びその他の負債
外国為替予約契約
繰延税金及びその他の流動資産
金利スワップ、クロスカレンシー
スワップ契約、及び金利キャップ
計
ヘッジ指定されていない金融派生商品
金融派生商品負債
公正価額
$
$
5,656
$16,817
金融派生商品資産
連結貸借対照表計上科目
̶
金融派生商品負債
公正価額
連結貸借対照表計上科目
公正価額
968
繰延税金及びその他の流動負債
$13,419
外国為替予約契約
繰延税金及びその他の流動資産
オプション契約
繰延税金及びその他の流動資産
194
繰延税金及びその他の流動負債
̶
金利スワップ、クロスカレンシー
スワップ契約、及び金利キャップ
繰延税金及びその他の流動資産
18,602
繰延税金及びその他の流動負債
9,839
75,150
繰延税金及びその他の負債
繰延税金及びその他の資産
$
9,688
計
$ 94,914
$32,946
金融派生商品合計
$100,570
$49,763
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日に終了した事業年度における、金融派生商品の連結損益計算書への影響は次のとおりです。
公正価値ヘッジにおける金融派生商品
単位:百万円
2010
金融派生商品損益の計上科目
金利スワップ、クロスカレンシー
スワップ契約、及び金利キャップ
合計
その他の収益(費用)–
その他(純額)
金融派生商品
損益の金額
¥ (270)
¥ (270)
ヘッジ対象損益の計上科目
その他の収益(費用)–
その他(純額)
ヘッジ対象
損益の金額
¥ 355
¥ 355
Annual Report 2010
83
連 結財務 諸表 注記
株式会社小松製作所及び連結子会社
単位:百万円
2009
金融派生商品損益の計上科目
金利スワップ、クロスカレンシー
スワップ契約、及び金利キャップ
金融派生商品
損益の金額
その他の収益(費用)–
その他(純額)
その他の収益(費用)–
その他(純額)
¥7,910
合計
ヘッジ対象
損益の金額
ヘッジ対象損益の計上科目
¥(6,958)
¥7,910
¥(6,958)
単位:千米ドル
2010
金融派生商品損益の計上科目
金利スワップ、クロスカレンシー
スワップ契約、及び金利キャップ
その他の収益(費用)–
その他(純額)
金融派生商品
損益の金額
$(2,903)
合計
ヘッジ対象
損益の金額
ヘッジ対象損益の計上科目
その他の収益(費用)–
その他(純額)
$3,817
$(2,903)
$3,817
財務情報
キャッシュ・フローヘッジにおける金融派生商品
単位:百万円
2010
非有効部分及び有効性テストで
除外された金額
有効部分
その他の包括利益に その他の包括利益(損失) その他の包括利益(損失)
認識された金融派生 累計額から損益に振替え 累計額から損益に振替え
商品損益の金額
られた損益の計上科目
られた金額
外国為替予約契約
金利スワップ、クロスカレンシー
スワップ契約、及び金利キャップ
合計
¥ 363
その他の収益(費用)–
その他 ( 純額 )
1,758
その他の収益(費用)–
その他 ( 純額 )
¥2,121
損益認識された 損益認識された
金融派生商品
金融派生商品
損益の計上科目
損益の金額
¥ 532
̶
89
̶
¥ ̶
̶
¥ ̶
¥ 621
単位:百万円
2009
非有効部分及び有効性テストで
除外された金額
有効部分
その他の包括利益に その他の包括利益(損失) その他の包括利益(損失)
認識された金融派生 累計額から損益に振替え 累計額から損益に振替え
商品損益の金額
られた損益の計上科目
られた金額
外国為替予約契約
金利スワップ、クロスカレンシー
スワップ契約、及び金利キャップ
合計
84
Annual Report 2010
¥ 790
65
¥ 855
その他の収益(費用)–
その他 ( 純額 )
—
損益認識された 損益認識された
金融派生商品
金融派生商品
損益の計上科目
損益の金額
¥2,892
—
¥ —
—
—
—
¥2,892
¥ —
単位:千米ドル
2010
非有効部分及び有効性テストで
除外された金額
有効部分
その他の包括利益に その他の包括利益(損失) その他の包括利益(損失)
認識された金融派生 累計額から損益に振替え 累計額から損益に振替え
商品損益の金額
られた損益の計上科目
られた金額
外国為替予約契約
金利スワップ、クロスカレンシー
スワップ契約、及び金利キャップ
合計
$ 3,903
その他の収益(費用)–
その他 ( 純額 )
18,903
その他の収益(費用)–
その他 ( 純額 )
$22,806
損益認識された 損益認識された
金融派生商品
金融派生商品
損益の計上科目
損益の金額
$5,720
̶
957
̶
$ ̶
̶
$ ̶
$6,677
ヘッジ指定されていない金融派生商品
単位:百万円
2010
損益認識された金融派生商品損益の金額
外国為替予約契約
その他の収益(費用)– その他 ( 純額 )
¥ (972)
オプション契約
その他の収益(費用)– その他 ( 純額 )
金利スワップ、クロスカレンシー
スワップ契約、及び金利キャップ
売上原価
3
(580)
その他の収益(費用)– その他 ( 純額 )
財務情報
損益認識された金融派生商品損益の計上科目
1,900
合計
¥
351
単位:百万円
2009
損益認識された金融派生商品損益の計上科目
外国為替予約契約
その他の収益(費用)– その他 ( 純額 )
オプション契約
その他の収益(費用)– その他 ( 純額 )
金利スワップ、クロスカレンシー
スワップ契約、及び金利キャップ
売上原価
損益認識された金融派生商品損益の金額
¥
846
(7)
94
その他の収益(費用)– その他 ( 純額 )
(2,771)
合計
¥(1,838)
単位:千米ドル
2010
損益認識された金融派生商品損益の計上科目
外国為替予約契約
その他の収益(費用)– その他 ( 純額 )
オプション契約
その他の収益(費用)– その他 ( 純額 )
金利スワップ、クロスカレンシー
スワップ契約、及び金利キャップ
売上原価
合計
その他の収益(費用)– その他 ( 純額 )
損益認識された金融派生商品損益の金額
$(10,452)
32
(6,236)
20,430
$ 3,774
Annual Report 2010
85
連結 財務 諸 表注記
株式会社小松製作所及び連結子会社
21. 金融商品の公正価額
(1)現金及び現金同等物、定期預金、受取手形及び売掛金、その
他の流動資産、短期債務、支払手形及び買掛金、その他の流
動負債
これらの勘定は短期間で決済されるので、その連結貸借対照表
計上額は公正価額に近似しています。
現行の予想割引率で割り引いて計算しています。その結果、連結
。
貸借対照表計上額は公正価額に近似しています(注記 5 参照)
(4)長期債務−1年以内期限到来分を含む
長期債務の公正価額は、取引所の相場による価格に基づいて算
定するか、あるいは、借入ごとに将来のキャッシュ・フローから、
類似の満期日の借入金に対して適用される期末時点での借入金利
(2)投資有価証券−市場性ある持分証券
公正価額の見積りが可能な市場性ある持分証券の公正価額は、
市場価格に基づいて算定しており、その結果を連結貸借対照表に
計上しています。
で割り引いて算定した現在価値に基づいて算定しております。
(5)金融派生商品
主に外国為替予約及び金利スワップ契約からなる金融派生商品
の公正価額は、金融機関から入手した見積価格に基づいて算定し
ており、その結果を連結貸借対照表に計上しています。
(3)長期売上債権
長期売上債権の公正価額は、将来のキャッシュ・フローから、
財務情報
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在における、ヘッジ目的で利用されると会計上認められない金融派生商品を含む金融商品の連結貸借
対照表計上額及び公正価額は次のとおりです。
単位:百万円
単位:千米ドル
2009
2010
投資有価証券—市場性ある持分証券
長期債務—1 年以内期限到来分を含む
金融派生商品
外国為替予約及びオプション契約
資産
負債
金利スワップ、クロスカレンシー
スワップ契約及び金利キャップ契約
資産
負債
2010
計上金額
公正価額
計上金額
公正価額
¥ 47,178
¥ 47,178
¥ 37,066
¥ 37,066
462,941
460,916
379,768
376,108
4,977,860
4,956,086
181
181
1,321
1,321
1,947
1,947
2,078
2,078
1,817
1,817
22,344
22,344
9,172
9,172
10,530
10,530
98,623
98,623
2,550
2,550
4,038
4,038
27,419
27,419
公正価額の見積りについて
公正価額の見積りについては特定の一時点で、利用可能な市場
情報及び当該金融商品に関する情報に基づいて算定しています。
これらの見積りは不確実な点及び当社の判断を含んでいます。
計上金額
公正価額
$ 507,290 $ 507,290
そのため、想定している前提が変わることにより、この公正価額
の見積りに影響を及ぼす可能性があります。
22. 公正価値による測定
会計基準編纂書 820「公正価値測定と開示」は、公正価値を「市
場参加者が測定日に行う通常の取引において、資産を売却して受
け取る価格または負債を譲渡するために支払う価格」と定義し、
公正価値をその測定のために使用するインプットの信頼性に応じ
て、3 つのレベルに区分することを規定しています。各レベルの
内容は以下のとおりです。
86
Annual Report 2010
● レベル 1:活発な市場における同一資産または同一負債の市
場価格
●
レベル 2:レベル 1 以外の、直接的または間接的に観察可能
なインプット
● レベル 3:観察不能なインプット
経常的に公正価値で測定される資産及び負債
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在における、経常的に公正価値で測定される資産及び負債の内訳は、次のとおりです。
単位:百万円
2010
レベル 1
資産
投資有価証券
製造業
金融・保険業
レベル 2
¥26,147
レベル 3
̶
¥
¥
合計
̶
¥26,147
18,935
̶
̶
18,935
2,096
̶
̶
2,096
金融派生商品
外国為替予約契約
̶
163
̶
163
オプション契約
̶
18
̶
18
金利スワップ、クロスカレンシースワップ契約、及び金利キャップ契約
̶
9,172
̶
9,172
その他
その他
̶
̶
̶
¥47,178
¥ 9,353
¥
̶
¥56,531
負債
金融派生商品
外国為替予約契約
¥
̶
¥ 2,078
¥
̶
¥ 2,078
̶
2,550
̶
2,550
金利スワップ、クロスカレンシースワップ契約、及び金利キャップ契約
その他
負債合計
¥
̶
22,839
2,280
25,119
̶
¥27,467
¥2,280
¥29,747
財務情報
̶
資産合計
単位:百万円
2009
レベル 1
レベル 2
資産
投資有価証券
¥37,066
金融派生商品
—
その他
¥
レベル 3
—
¥
11,851
合計
—
¥37,066
—
11,851
—
—
919
919
合計
¥37,066
¥11,851
¥ 919
¥49,836
負債
金融派生商品
¥
¥
その他
合計
¥
—
¥ 5,855
—
—
—
¥ 5,855
¥
—
¥ 5,855
—
—
—
¥ 5,855
Annual Report 2010
87
連結 財務 諸 表注記
株式会社小松製作所及び連結子会社
単位:千米ドル
2010
資産
投資有価証券
製造業
金融・保険業
レベル 1
レベル 2
$281,150
$
レベル 3
̶
$
合計
̶
$281,150
203,602
̶
̶
203,602
22,538
̶
̶
22,538
金融派生商品
外国為替予約契約
̶
1,753
̶
1,753
オプション契約
̶
194
̶
194
その他
金利スワップ、クロスカレンシースワップ契約、及び金利キャップ契約
̶
98,623
̶
98,623
̶
̶
̶
̶
資産合計
$507,290
$100,570
$
̶
$607,860
負債
金融派生商品
外国為替予約契約
$
̶
$ 22,344
$
̶
$ 22,344
̶
27,419
̶
27,419
̶
245,581
24,516
270,097
̶
$295,344
$24,516
$319,860
その他
財務情報
金利スワップ、クロスカレンシースワップ契約、及び金利キャップ契約
その他
負債合計
$
投資有価証券 上場株式が含まれています。活発な市場の公表価格
に基づいて公正価値を測定しており、レベル 1 に分類しています。
金融派生商品 外国為替予約及び金利スワップ契約等が含まれて
います。外国為替予約契約の公正価値は、契約レートと測定日の予
約レートとの差額から生じる将来キャッシュ・フローの現在価値を
使用した価格モデルに基づき算定し、レベル 2 に分類しています。
保持分の公正価値は、現在の市場の状況及び比較可能な売上債権
の過去の割引率、前払い率並びに貸倒率の実績による見積り将来
キャッシュ・フローの現在価値を使用した価格モデルに基づき算
定し、レベル 3 に分類しています。借入金の公正価値は、市場の
イールドカーブとクレジットスプレッドを使用した価格モデルに
基づき算定し、レベル 2 に分類しています。クレジットスプレッ
金利スワップ契約の公正価値は、スワップカーブと契約期間を使
用した価格モデルに基づき算定し、レベル 2 に分類しています。
その他 売上債権の証券化に係る留保持分及び公正価値で測定し
た一部の借入金等が含まれています。売上債権の証券化に係る留
ドについてはクレジットデフォルトスワップを利用することによ
り入手しています。
なお、2010 年及び 2009 年 3 月 31 日に終了した事業年度にお
ける、レベル 3 の変動は次のとおりです。
単位:百万円
期首残高
単位:千米ドル
2010
2009
¥
2010
919
¥ 3,015
$ 9,882
損益合計(実現または未実現)
1,543
355
16,591
損益
1,605
349
17,258
(62)
6
(667)
その他の包括利益(損失)
購入・発行及び決済
期末残高
(4,742)
¥(2,280)
¥
(2,451)
(50,989)
919
$(24,516)
レベル 3 に分類している負債で、2010 年 3 月 31 日現在保有し
ている負債に関する未実現利益の金額は、2010 年 3 月 31 日に終
レベル 3 に分類している資産で、2009 年 3 月 31 日現在保有し
ている資産に関する未実現損失の金額は、2009 年 3 月 31 日に終
了した事業年度において、連結損益計算書のその他の収益(費用)
に 1,605 百万円(17,258 千米ドル)の益が計上されています。
了した事業年度において、連結損益計算書のその他の収益(費用)
に 678 百万円の損が計上されています。
非経常的に公正価値で測定される資産及び負債
連結会社は、2010 年 3 月 31 日現在において一部の長期性資産を公正価値で測定し、レベル 2 に分類しています。この結果、2010 年 3
月 31 日に終了した事業年度において連結損益計算書の長期性資産の減損に 3,332 百万円(35,828 千米ドル)を計上しています。
88
Annual Report 2010
23. セグメント情報
連結会社は、1)建設機械・車両、2)産業機械他の二つの事業
ト利益には、上級役員、経営企画、コーポレートファイナンス、
人事、内部監査、IR、法務、広報に係る費用等の特定の全社共通
セグメントで営業活動を行っています。
セグメント利益は、日本の会計慣行に従い、売上高から売上原
価と販売費及び一般管理費を差し引いたものであり、各セグメン
費用や金融費用、並びに長期性資産や営業権の減損等の各セグメ
ントに関連する特別な費用は含まれておりません。
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日現在、及び同日に終了した各事業年度の事業の種類別セグメント情報及び地域別情報は次のと
おりです。
●
事業の種類別セグメント情報
売上高
建設機械・車両-
外部顧客に対するもの
セグメント間取引
計
セグメント間取引
計
セグメント間取引消去
連結
セグメント利益
建設機械・車両
2008
2010
¥1,268,575
2,690
1,271,265
¥1,744,733
4,653
1,749,386
¥2,048,711
6,127
2,054,838
$13,640,591
28,925
13,669,516
162,989
15,619
178,608
(18,309)
¥1,431,564
277,010
26,389
303,399
(31,042)
¥2,021,743
194,312
23,376
217,688
(29,503)
¥2,243,023
1,752,570
167,946
1,920,516
(196,871)
$15,393,161
¥
¥ 317,895
19,947
337,842
(3,256)
334,586
2,447
2,870
3,581
332,850
10,265
(16,699)
(4,206)
¥ 322,210
$
(10,352)
67,035
6,158
(8,502)
288
64,979
¥ 180,455
12,891
193,346
(4,688)
188,658
16,414
2,003
(18,293)
151,948
8,621
(14,576)
(17,211)
¥ 128,782
$
¥1,682,542
207,551
68,962
¥1,959,055
¥1,639,720
254,200
75,139
¥1,969,059
¥1,738,481
283,427
83,238
¥2,105,146
$18,091,850
2,231,731
741,527
$21,065,108
¥
82,508
7,707
90,215
¥
¥
69,738
4,890
74,628
$
92,979
3,212
96,191
¥ 152,803
9,709
¥ 162,512
¥ 141,184
4,546
¥ 145,730
$
産業機械他
セグメント別利益の合計額
全社及びセグメント間取引消去
セグメント利益の合計額
長期性資産の減損
営業権の減損
その他の営業収益(費用)
受取利息及び配当金
支払利息
その他(純額)
セグメント資産
建設機械・車両
産業機械他
全社及びセグメント間取引消去
連結
減価償却費
建設機械・車両
¥
産業機械他
連結
83,061
2,998
86,059
(5,340)
80,719
3,332
̶
営業利益
継続事業税引前当期純利益
単位:千米ドル
2009
¥
¥
87,260
9,981
97,241
¥
財務情報
産業機械他-
外部顧客に対するもの
単位:百万円
2010
893,129
32,237
925,366
(57,420)
867,946
35,828
̶
$
(111,312)
720,806
66,215
(91,419)
3,097
698,699
887,183
82,871
970,054
資本的支出
建設機械・車両
¥
産業機械他
連結
¥
999,774
34,538
$ 1,034,312
Annual Report 2010
89
連結 財務 諸 表注記
株式会社小松製作所及び連結子会社
事業の種類別セグメントに含まれる主要製品・事業内容は、次
のとおりです。
a) 建設機械・車両セグメント
掘削機械、積込機械、整地・路盤用機械、運搬機械、林業機械、
地下建設機械、資源リサイクル機械、産業車両、その他機械、
エンジン、機器、鋳造品、物流関連
b) 産業機械他セグメント
鍛圧機械、板金機械、工作機械、防衛関連、温度制御機器、
その他
セグメント間取引は、独立企業間価格で行われています。
セグメント資産とは、各セグメントの営業活動に使用された資
産です。全社資産は、主に全社共通の目的のため保有されている
現金及び現金同等物、市場性のある投資有価証券です。2010 年、
2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した各事業年度の減価償却
費には、長期前払費用の償却費 1,104 百万円(11,871 千米ドル)
、
1,113 百万円及び 1,036 百万円は含まれていません。
また、2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した各事
業年度の各セグメント資産に含まれる長期性資産及び営業権に関
する減損は、次のとおりです。
単位:百万円
2009
2010
長期性資産の減損
建設機械・車両
産業機械他
合計
財務情報
営業権の減損
建設機械・車両
●
2008
2010
¥3,063
269
¥3,332
¥13,998
2,416
¥16,414
¥1,282
1,165
¥2,447
$32,936
2,892
$35,828
̶
¥ 2,003
¥2,870
$
̶
—
—
̶
¥ 2,003
¥2,870
¥
産業機械他
合計
単位:千米ドル
¥
̶
̶
$
̶
地域別情報
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した各事業年度における地域別外部顧客に対する売上高は次のとおりです。
単位:百万円
外部顧客に対する売上高
日本
米州
欧州・CIS
中国
アジア(日本・中国を除く)・オセアニア
中近東・アフリカ
連結
単位:千米ドル
2010
2009
2008
2010
¥ 323,813
323,984
127,377
270,870
299,864
85,656
¥1,431,564
¥ 452,172
503,450
284,029
236,226
335,574
210,292
¥2,021,743
¥ 505,185
541,160
427,679
189,902
348,462
230,635
¥2,243,023
$ 3,481,860
3,483,699
1,369,645
2,912,581
3,224,344
921,032
$15,393,161
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した各事業年度における所在国別売上高及び有形固定資産は次のとおりです。
単位:百万円
外部顧客に対する売上高
日本
米国
欧州・CIS
その他の地域
合計
有形固定資産
日本
米国
欧州・CIS
その他の地域
期末残高
90
Annual Report 2010
単位:千米ドル
2010
2009
2008
2010
¥ 498,568
311,170
141,510
480,316
¥1,431,564
¥ 831,569
469,047
269,139
451,988
¥2,021,743
¥ 813,198
526,821
420,778
482,226
¥2,243,023
$ 5,360,946
3,345,914
1,521,613
5,164,688
$15,393,161
¥ 380,592
62,637
35,811
46,060
¥ 525,100
¥ 400,554
68,170
28,207
28,531
¥ 525,462
¥ 363,646
65,225
36,664
25,611
¥ 491,146
$ 4,092,387
673,516
385,065
495,269
$ 5,646,237
百万円であり、その他の地域に含まれています。
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した事業年度に
売上高に関して、日本、米国及び中国以外に個別開示すべき重
要な国はありません。2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に
終了した各事業年度における中国の売上高は、それぞれ 238,102
おいて、開示すべき単一の外部顧客への売上高はありません。
百 万 円(2,560,237 千 米 ド ル )、174,466 百 万 円 及 び 169,399
次の情報は、2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した事業年度における所在地別の売上高、セグメント利益及び各事業年度
末の資産です。当社は、日本の金融商品取引法による開示要求を考慮し、補足情報として開示しています。
●
所在地別セグメント情報
売上高
日本-
外部顧客に対するもの
セグメント間取引
計
単位:百万円
2008
2010
¥ 498,568
218,151
716,719
¥ 831,569
380,880
1,212,449
¥ 813,198
479,116
1,292,314
$ 5,360,946
2,345,710
7,706,656
311,170
36,547
347,717
469,047
42,774
511,821
526,821
40,422
567,243
3,345,914
392,978
3,738,892
141,510
21,100
162,610
269,139
25,259
294,398
420,778
31,444
452,222
1,521,613
226,882
1,748,495
480,316
9,940
490,256
(285,738)
¥1,431,564
451,988
29,262
481,250
(478,175)
¥2,021,743
482,226
35,661
517,887
(586,643)
¥2,243,023
5,164,688
106,882
5,271,570
(3,072,452)
$15,393,161
¥
¥
$
セグメント間取引
計
欧州・CIS -
外部顧客に対するもの
セグメント間取引
計
セグメント間取引
計
セグメント間取引消去
連結
セグメント利益(損失)
日本
(19,783)
33,982
10,460
60,151
(4,091)
80,719
37,876
52,133
22,279
61,008
15,362
¥ 188,658
¥ 173,063
56,667
44,088
68,204
(7,436)
¥ 334,586
$
¥1,129,391
417,423
196,469
482,424
(266,652)
¥1,959,055
¥1,194,694
426,772
206,955
350,822
(210,184)
¥1,969,059
¥1,282,182
441,499
290,008
328,741
(237,284)
¥2,105,146
$12,143,989
4,488,420
2,112,570
5,187,355
(2,867,226)
$21,065,108
¥ 323,984
127,377
656,390
¥1,107,751
¥ 503,450
284,029
782,092
¥1,569,571
¥ 541,160
427,679
768,999
¥1,737,838
$ 3,483,699
1,369,645
7,057,957
$11,911,301
米州
欧州・CIS
その他
全社及びセグメント間取引消去
連結
セグメント資産
日本
米州
欧州・CIS
その他
全社及びセグメント間取引消去
連結
海外売上高
米州
欧州・CIS
その他
合計
¥
財務情報
2009
米州-
外部顧客に対するもの
その他-
外部顧客に対するもの
単位:千米ドル
2010
(212,721)
365,398
112,473
646,785
(43,989)
867,946
セグメント間取引は、独立企業間価格で行われています。セグメント資産とは、各セグメントの営業活動に使用された資産です。全社
資産は、主に全社共通の目的のため保有されている現金及び現金同等物、市場性のある投資有価証券です。
Annual Report 2010
91
連結 財務 諸 表注記
株式会社小松製作所及び連結子会社
24. 貸借対照表補足情報
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在の繰延税金及びその他の流動資産の内訳は次のとおりです。
単位:百万円
2009
2010
前払費用
¥
短期貸付金
関連会社
3,804
¥
4,253
¥
繰延税金資産
3,136
43,390
その他
合計
40,904
23,892
766
914
計
2010
$
2,994
2,222
その他
単位:千米ドル
¥
3,760
9,828
$
33,720
37,749
466,559
62,121
85,612
667,968
¥112,451
¥131,374
$1,209,151
2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在の繰延税金及びその他の流動負債の内訳は次のとおりです。
財務情報
単位:百万円
未払費用
繰延税金負債
その他
合計
単位:千米ドル
2010
2009
2010
¥ 82,449
¥ 81,133
$ 886,548
128
228
1,376
100,747
117,984
1,083,302
¥183,324
¥199,345
$1,971,226
25. 損益計算書補足情報
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した各事業年度の研究開発費及び広告宣伝費は次のとおりです。なお、研究開発費及び
広告宣伝費は発生時点で費用計上しています。これらは連結損益計算書の売上原価、販売費及び一般管理費に含まれています。
単位:百万円
単位:千米ドル
2010
2009
2008
研究開発費
¥46,449
¥53,736
¥49,673
$499,452
広告宣伝費
2,417
4,678
4,410
25,989
2010
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した各事業年度の販売費及び一般管理費に含まれている運送費及び荷造費は次のとおり
です。
単位:百万円
運送費及び荷造費
2010 年 3 月 31 日及び 2009 年 3 月 31 日に終了した事業年度に
おいて、当社及び一部の連結子会社が保有する有形固定資産及び
償却対象無形固定資産の収益性の低下が見込まれ、その帳簿価額
を将来のキャッシュ・フローでは回収できないと判断したことに
より、長期性資産の減損をそれぞれ 3,332 百万円(35,828 千米
92
Annual Report 2010
単位:千米ドル
2010
2009
2008
¥25,697
¥46,264
¥51,827
2010
$276,312
ドル)及び 16,414 百万円実施しました。2009 年 3 月 31 日に終
了した事業年度における主な長期性資産の減損は、生産体制の再
構築を目的とした生産移管と工場の閉鎖によるもので、建設機械・
車両セグメントに属する真岡工場にて 4,730 百万円、産業機械他
セグメントに属する小松工場にて 1,808 百万円です。
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した各事業年度のその他の営業収益(費用)の内訳は次のとおりです。
単位:百万円
2009
2010
固定資産売却益
¥ 1,036
¥
単位:千米ドル
2008
2010
630
¥ 3,169
$ 11,140
固定資産売却損及び固定資産廃却損
(2,907)
(5,922)
(3,313)
(31,258)
その他 *
(8,481)
(13,001)
3,725
(91,194)
¥(10,352)
¥(18,293)
¥ 3,581
$(111,312)
合計
* 2010 年 3 月 31 日及び 2009 年 3 月 31 日に終了した事業年度において、当社及び一部の連結子会社が、生産体制や販売体制見直しなどの構造改革費用を計上しま
した。そのうち、連結損益計算書に記載している長期性資産の減損及び営業権の減損を除く移設移転費用等がそれぞれ 8,883 百万円(95,516 千米ドル)及び
13,926 百万円含まれています。
2010 年、2009 年及び 2008 年 3 月 31 日に終了した各事業年度のその他の収益(費用)の内訳は次のとおりです。
単位:百万円
単位:千米ドル
2009
2008
2010
¥ 1,206
¥ 1,843
¥ 2,107
$ 12,968
その他
3,785
5,242
6,659
40,699
受取配当金
1,167
1,536
1,499
12,548
(8,502)
(14,576)
(16,699)
(91,419)
受取利息
割賦販売
支払利息
投資有価証券売却損益(純額)
為替差損益(純額)
その他
合計
679
(3,543)
(289)
7,301
1,066
(11,802)
(3,467)
11,462
(1,457)
(1,866)
(450)
(15,666)
¥ (2,056)
¥(23,166)
¥(10,640)
$ (22,107)
財務情報
2010
26. 評価性引当金等明細表
該当する資産から控除された評価性引当金等
貸倒引当金
期首残高
増加
当期原価・費用計上額
その他の勘定振替額
減少
期末残高
単位:百万円
2009
2010
単位:千米ドル
2008
2010
¥15,330
¥11,470
¥11,808
$164,839
7,457
7,091
3,003
80,183
957
23
208
10,290
8,803
3,254
3,549
94,656
¥14,941
¥15,330
¥11,470
$160,656
(注)減少は、主として受取手形及び売掛金の回収や回収不能による取崩です。
繰延税金資産に係る評価性引当金
期首残高
増加
当期原価・費用計上額
その他の勘定振替額
減少
期末残高
単位:百万円
2009
2010
単位:千米ドル
2008
2010
¥31,420
¥22,435
¥30,879
$337,849
21,784
19,784
2,743
234,237
8
587
945
86
4,131
11,386
12,132
44,419
¥49,081
¥31,420
¥22,435
$527,753
(注)減少は、主として税務上の繰越欠損金の使用または消滅によるものです。
Annual Report 2010
93
財務 報告 に 係る内部 統 制 に つ い て の 経 営 者 報 告 書
当社の経営者は、財務報告に係る適切な内部統制を構築し、維持する責任を有する。当社及び連結子会社の財務報告に係る内部統制は、
財務報告の信頼性及び米国において一般に公正妥当と認められた企業会計の基準に準拠した外部報告目的の財務諸表作成に対して合理的
な保証を提供するために整備されたプロセスである。財務報告に係る内部統制には、(1)資産の取引及び処分を合理的な詳細さで正確か
つ適正に反映した記録を維持し、(2)米国において一般に公正妥当と認められた企業会計の基準に準拠した財務諸表の作成を可能にする
ために必要な取引が記録されること、及び、収入と支出が経営者及び取締役の承認に基づいてのみ実行されることに関する合理的な保証
を提供し、並びに(3)財務諸表に重要な影響を及ぼす可能性のある未承認の資産の取得、使用又は処分を防止又は適時に発見すること
についての合理的な保証を提供するための方針及び手続が含まれる。
財務報告に係る内部統制は、固有の限界があるため、虚偽表示を防止又は発見できない可能性がある。また、将来の期間にわたる有効
性の評価の予測には、状況の変化により内部統制が不適切となるリスク、又は方針や手続の遵守の程度が低下するリスクを伴う。
経営者は 2010 年 3 月 31 日現在における当社及び連結子会社の財務報告に係る内部統制の有効性を評価した。この評価に当たって、経
営者は、トレッドウェイ委員会支援組織委員会が公表した内部統制の統合的枠組みで確立された基準を使用した。
この評価に基づき、経営者は 2010 年 3 月 31 日現在における当社及び連結子会社の財務報告に係る内部統制は、有効であると結論
付けた。
財務情報
当社は、2010 年 3 月 31 日に終了した事業年度に、コマツオーストラリアコーポレートファイナンス株式会社を取得した。経営者は、
2010 年 3 月 31 日現在の当社及び連結子会社の財務報告に係る内部統制の有効性の評価から、2010 年 3 月 31 日現在及び同日に終了した
事業年度の当社及び連結子会社の連結財務諸表に含まれるコマツオーストラリアコーポレートファイナンス株式会社の総資産 55,059
百万円及び売上高 7,693 百万円に関連した財務報告に係る内部統制を除外している。
独立登録監査人であるあずさ監査法人(KPMG AZSA & Co.)は、2010 年 3 月 31 日現在における当社及び連結子会社の財務報告に係
る内部統制の有効性について監査報告書を発行している。あずさ監査法人(KPMG AZSA & Co.)の当社及び連結子会社の財務報告に係
る内部統制についての監査もまた、コマツオーストラリアコーポレートファイナンス株式会社に係る内部統制の評価を除外している。
野路 國夫
代表取締役社長(兼)CEO
木下 憲治
取締役(兼)専務執行役員
CFO
2010 年 6 月 29 日
94
Annual Report 2010
独立登 録監 査人 の監査 報 告 書
株式会社小松製作所、取締役会及び株主各位
当監査法人は、添付の株式会社小松製作所及び子会社の、2010 年及び 2009 年 3 月 31 日現在の連結貸借対照表、及び 2010 年 3 月 31
日に終了した 3 年間の各事業年度の連結損益計算書及び連結純資産計算書並びに連結キャッシュ・フロー計算書について監査を実施した。
これらの連結財務諸表は、株式会社小松製作所の経営者の責任の下に作成されたものである。当監査法人の責任は当監査法人の監査に基
づいて、これらの連結財務諸表についての意見を表明することにある。
当監査法人は米国公開会社会計監視委員会の基準に準拠して監査を実施した。これらの監査基準は、財務諸表に重要な虚偽表示がない
かどうかについて合理的な保証を得るために、当監査法人が監査を計画し実施することを要求している。監査は、財務諸表における金額
や開示の基礎となる証拠の試査による検証も含んでいる。監査はまた、経営者が採用した会計基準及び経営者が行った重要な見積りの検
討、並びに財務諸表全体の表示に関する評価も含んでいる。当監査法人は、当監査法人の監査が当監査法人の意見表明のための合理的な
基礎を提供しているものと判断している。
当監査法人の意見によれば、上記連結財務諸表は、すべての重要な点において、株式会社小松製作所及び子会社の 2010 年及び 2009
年 3 月 31 日現在の財政状態、並びに 2010 年 3 月 31 日に終了した 3 年間の各事業年度における経営成績及びキャッシュ・フローの状況を
米国において一般に公正妥当と認められた会計基準に準拠して適正に表示している。
連結財務諸表注記 1 に記載されているとおり、会社は当連結会計年度より米国財務会計基準審議会会計基準編纂書 810「連結」を適用
している。
財務情報
当監査法人はまた、米国公開会社会計監視委員会の基準に準拠して、2010 年 3 月 31 日現在の株式会社小松製作所及び子会社の、トレッ
ドウェイ委員会支援組織委員会(COSO)が公表した内部統制の統合的枠組みで確立された規準に基づく財務報告に係る内部統制につい
て監査を実施し、2010 年 6 月 29 日付の当監査法人の監査報告書において、株式会社小松製作所及び子会社の財務報告に係る内部統制の
有効性について無限定適正意見を表明している。
添付の 2010 年 3 月 31 日現在及び同日に終了した事業年度の連結財務諸表は、読者の便宜のために米ドルに換算されている。当監査法
人が換算を監査した結果、当監査法人の意見では、日本円で表示された連結財務諸表は連結財務諸表注記 1 に記載された方法に基づいて
米ドルに換算されている。
日本、東京
2010 年 6 月 29 日
Annual Report 2010
95
独立 登録 監 査人の監 査 報 告 書
株式会社小松製作所、取締役会及び株主各位
当監査法人は、株式会社小松製作所の、トレッドウェイ委員会支援組織委員会(COSO)が公表した内部統制の統合的枠組みで確立さ
れた規準に基づく、2010 年 3 月 31 日現在の財務報告に係る内部統制について監査を行った。財務報告に係る有効な内部統制を維持し、
添付の財務報告に係る内部統制についての経営者報告書に含まれる当該内部統制の有効性を評価する責任は、株式会社小松製作所の経営
者にある。当監査法人の責任は、当監査法人の監査に基づいて、株式会社小松製作所及び子会社の財務報告に係る内部統制についての意
見を表明することにある。
当監査法人は、米国公開会社会計監視委員会の基準に準拠して監査を実施した。これらの監査基準は、財務報告に係る有効な内部統制
がすべての重要な点において維持されているかどうかについて合理的な保証を得るために、当監査法人が監査を計画し実施することを求
めている。監査は、財務報告に係る内部統制についての理解、重要な欠陥が存在するリスクの評価、及び、評価したリスクに基づく内部
統制の整備及び運用状況の有効性についての検証及び評価、並びに当監査法人が状況に応じて必要と認めたその他の手続の実施を含んで
いる。当監査法人は、監査の結果として意見表明のための合理的な基礎を得たと判断している。
会社の財務報告に係る内部統制は、財務報告の信頼性及び米国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠した外部報
告目的の財務諸表作成に対して合理的な保証を提供するために整備されたプロセスである。財務報告に係る内部統制には、(1) 資産の取
引及び処分を合理的な詳細さで正確かつ適正に反映した記録を維持し、(2) 米国において一般に公正妥当と認められた企業会計の基準に
準拠した財務諸表の作成を可能にするために必要な取引が記録されること、及び、会社の収入と支出が経営者及び取締役の承認に基づい
財務情報
てのみ実行されることに関する合理的な保証を提供し、並びに (3) 財務諸表に重要な影響を及ぼす可能性のある未承認の資産の取得、使
用又は処分を防止又は適時に発見することについての合理的な保証を提供するための方針及び手続が含まれる。
財務報告に係る内部統制は、固有の限界があるため、虚偽の表示を防止又は発見できない可能性がある。また、将来の期間にわたる有
効性の評価の予測には、状況の変化により内部統制が不適切となるリスク、又は方針や手続の遵守の程度が低下するリスクを伴う。
当監査法人の意見によれば、株式会社小松製作所は、トレッドウェイ委員会支援組織委員会(COSO)が公表した内部統制の統合的枠
組みで確立された規準に基づき、すべての重要な点において、2010 年 3 月 31 日現在において財務報告に係る有効な内部統制を維持して
いる。
株式会社小松製作所は、2010 年 3 月 31 日に終了した事業年度に、コマツオーストラリアコーポレートファイナンス株式会社を取得
した。株式会社小松製作所の経営者は、2010 年 3 月 31 日現在の株式会社小松製作所の財務報告に係る内部統制の有効性の評価から、
2010 年 3 月 31 日現在及び同日に終了した事業年度の株式会社小松製作所及び子会社の連結財務諸表に含まれるコマツオーストラリア
コーポレートファイナンス株式会社の総資産 55,059 百万円及び売上高 7,693 百万円に関連した財務報告に係る内部統制を除外している。
当監査法人の株式会社小松製作所の財務報告に係る内部統制についての監査もまた、コマツオーストラリアコーポレートファイナンス株
式会社の財務報告に係る内部統制の評価を除外している。
当監査法人はまた、米国公開会社会計監視委員会の基準に準拠して、株式会社小松製作所及び子会社の、日本円表示による、2010 年
及び 2009 年 3 月 31 日現在の連結貸借対照表、及び 2009 年 3 月 31 日に終了した 3 年間の各事業年度の連結損益計算書及び連結純資産計
算書並びに連結キャッシュ・フロー計算書について監査を実施し、2010 年 6 月 29 日付の当監査法人の監査報告書において、これらの連
結財務諸表について無限定適正意見を表明している。。
日本、東京
2010 年 6 月 29 日
96
Annual Report 2010
連 結子会社および 持分法 適用会 社へ の 出 資 状 況
(2010 年 3 月 31 日現在)
名称
資本金又は出資金
議決権に対する
所有割合 (%)
67,870 百万円
̶
(株)小松製作所
コマツユーティリティ(株)
コマツリフト(株)
コマツレンタル(株)
コマツキャステックス(株)
コマツクイック(株)
コマツディーゼル(株)
コマツキャブテック(株)
コマツ物流(株)
コマツビジネスサポート(株)
コマツ産機(株)
コマツ工機(株)
コマツ NTC(株)
コマツハウス(株)
コマツゼネラルサービス(株)
コマツエンジニアリング(株)
コマツアメリカ(株)
コマツファイナンスアメリカ(株)
コマツブラジル(有)
100.0
100.0
100.0
79.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
27 百万レアル (100.0) 100.0
コマツホールディングサウスアメリカ(有)
コマツカミンズチリ(有)
コマツカミンズチリアリエンダ(株)
コマツイクイップメント(株)
モジュラーマイニングシステムズ(株)
100 千米ドル
13 百万米ドル
18 百万米ドル
1 百万米ドル
16 千米ドル
2 千米ドル
コマツファイナンシャルパートナーシップ
欧州コマツ(株)
バンコックコマツ(株)
コマツオーストラリア(株)
950 百万円
13,033 百万円
500 百万円 (100.0)
1,034 百万円
4,979 百万円
290 百万円 (11.3)
50 百万円
300 百万円
1,080 百万円
1,770 百万円 (11.8)
990 百万円
600 百万円
6,014 百万円
1,436 百万円
(1.8)
160 百万円
140 百万円
1,027 百万米ドル
140 百万米ドル (100.0)
73 百万レアル (100.0)
コマツブラジルインターナショナル(有)
ヘンズレー・インダストリーズ(株)
資本金又は出資金
コマツインディア(有)
連結子会社
コマツ建機販売(株)
名称
(100.0) 100.0
(81.8)
620 百万タイバーツ (74.8) 74.8
4,645 百万インドルピー (100.0) 100.0
21 百万豪ドル (40.0) 60.0
コマツオーストラリアコーポレートファイナンス(株)
49 百万豪ドル (60.0)
135 百万米ドル
41 百万米ドル (10.0)
21 百万米ドル (30.0)
7 百万米ドル
(9.8)
780 百万元 (100.0)
1 千南アランド
コマツ中近東(株)
2 百万ディルハム
60.0
100.0
85.0
60.0
100.0
100.0
80.0
100.0
名称
資本金又は出資金
議決権に対する
所有割合 (%)
小松(中国)
投資有限公司
小松(常州)
建機公司
小松山推建機公司
小松(上海)
有限公司
小松(中国)
融資租賃有限公司
コマツ南部アフリカ(株)
持分法適用関連会社
コマツ埼玉(株)
635 百万円 (40.0)
765 百万円 (35.0)
コマツカミンズエンジン(株)
1,400 百万円
クオリカ(株)
1,234 百万円
ギガフォトン(株)
5,000 百万円
カミンズコマツエンジンカンパニー
— (50.0)
エルアンドティーコマツ(株) 1,200 百万インドルピー (50.0)
コマツアストラファイナンス(株)
24 百万米ドル (50.0)
讃岐リース(株)
40.0
35.0
50.0
20.0
50.0
50.0
50.0
50.0
81.8
(100.0) 100.0
(100.0) 100.0
(100.0) 100.0
(100.0) 100.0
— (100.0) 100.0
45 百万ユーロ
100.0
欧州コマツコーディネーションセンター(株)
141 百万ユーロ
コマツキャピタルヨーロッパ(株)
1 百万ユーロ
英国コマツ(株)
23 百万英ポンド
コマツハノマーグ(有)
19 百万ユーロ
コマツマイニングジャーマニー(有)
5 百万ユーロ
コマツドイツ(有)
6 百万ユーロ
コマツフランス(株)
5 百万ユーロ
コマツユーティリティヨーロッパ(株)
6 百万ユーロ
コマツイタリア(株)
4 百万ユーロ
コマツフォレスト(株) 397 百万スウェーデンクローナ
(有)コマツ・シー・アイ・エス
5,301 百万ルーブル
コマツロシア製造(有)
3,640 百万ルーブル
コマツフィナンシャルヨーロッパ(株) 40 百万ユーロ
コマツアジア(有)
28 百万シンガポールドル
コマツインドネシア(株)
192,780 百万ルピア
議決権に対する
所有割合 (%)
(100.0) 100.0
(100.0) 100.0
(50.0) 100.0
(49.3) 100.0
(100.0)
(100.0)
(90.0)
(100.0)
(93.2)
(100.0)
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
100.0
93.2
100.0
100.0
94.9
コマツアンダーキャリッジインドネシア(株)
8 百万米ドル (100.0) 100.0
コマツマーケティング・サポートインドネシア(株)
5 百万米ドル (100.0) 100.0
注: 1.上記のほか、連結子会社が 87 社あります。
2.上記のほか、持分法適用関連会社が 32 社あります。
3.議決権に対する所有割合の( )内は、間接所有割合で内数です。
4.コマツファイナンシャルパートナーシップは米国デラウェア州法に基づくリミ
テッド・パートナーシップです。資本金に相当する同社の純資産額は 327 百万
米ドルであり、同社への出資は子会社であるコマツアメリカ(株)を通じて行っ
ています。
5.カミンズコマツエンジンカンパニーは、米国インディアナ州法に基づくジェネ
ラルパートナーシップです。当社の同社への出資額累計は 2 百万米ドルであり、
子会社であるコマツアメリカ(株)を通じて行っています。
6.コマツホールディングサウスアメリカ(有)、コマツロシア製造(有)及びコマツ
オーストラリアコーポレートファイナンス(株)は、2010 年 3 月 31 日に終了し
た事業年度に連結子会社となりました。
7.コマツ東京(株)は、2009 年 4 月にコマツ近畿(株)及びコマツ西日本(株)を含む
建設機械総販売代理店の連結子会社 11 社並びにコマツオールパーツサポート
(株)を吸収合併しました。また、当社は、同月、日本国内における建設機械(地
下建設機械を除く。)の販売及びサービス事業を、吸収分割によりコマツ東京
(株)に承継させました。これに伴い、同社は、同月、コマツ建機販売(株)に商
号を変更しました。
8.コマツレンタル(株)は、2009 年 4 月に同社の完全子会社である(株)BIGRENTAL
を吸収合併しました。
9.フォークリフト販売代理店の連結子会社 9 社は、2009 年 10 月に合併し、コマ
ツリフト(株)に商号を変更しました。
10.当社は、2010 年 4 月に大型プレス事業の一部(製品開発、販売サービス部門)を、
吸収分割によりコマツ産機(株)に承継させました。
Annual Report 2010
97
コ ー ポレート・イ ンフォ メーシ ョン
(2010 年 3 月 31 日現在)
会社概要
商号 ........................................................ 株式会社 小松製作所(呼称:コマツ)
本社 ........................................................ 〒 107-8414
東京都港区赤坂二丁目 3 番 6 号
設立年月日 .............................................. 1921 年(大正 10 年)5 月 13 日
資本金..................................................... 連結 67,870 百万円(米国会計基準による)
単独 70,120 百万円
従業員数 ................................................. 連結 38,518 名
単独 8,142 名
株式関連情報
発行済株式総数 ....................................... 998,744,060 株
株主数..................................................... 267,505 名
単元株式数 .............................................. 100 株
証券コード .............................................. 6301(日本)
上場証券取引所 ....................................... 東京、大阪
株主名簿管理人/ 特別口座の口座管理機関 ........................ 東京都千代田区丸の内一丁目 4 番 5 号 三菱 UFJ 信託銀行株式会社
(同連絡先).............................................. 〒 137-8081 東京都江東区東砂七丁目 10 番 11 号
三菱 UFJ 信託銀行株式会社 証券代行部
0120-232-711(通話料無料)
米国預託証券(ADR)の
名義書換・預託代理人 ........................... The Bank of New York Mellon
101 Barclay Street, New York, NY 10286, U.S.A.
Tel: +1-(201)-680-6825
U.S. Callers: 1-888-269-2377 (888-BNY-ADRS)
URL: http://www.adrbnymellon.com
ティッカーシンボル:KMTUY
98
Annual Report 2010
主要株主の状況 (2010 年 3 月 31 日現在)
株主構成 (2010 年 3 月 31 日現在)
持株数
(千株)
出資比率
(%)
日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口)
51,931
5.3
太陽生命保険株式会社
42,000
4.3
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)
39,468
4.0
日本生命保険相互会社
33,283
3.4
ジェーピー モルガン チェース バンク 380055
23,344
2.4
ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー
22,950
2.3
シービーエヌワイアイビーファンドインクアセットストラトジーファンド
20,661
2.1
株式会社三井住友銀行
17,835
1.8
ザ バンク オブ ニューヨーク メロン アズ デポジタリ
バンク フォー デポジタリ レシート ホルダーズ
16,818
1.7
日本興亜損害保険株式会社
13,962
1.4
株主名
一般法人 3.9%
1,928名
39,054,131株
金融商品取引業者 2.2%
192名
22,155,502株
金融機関 33.6%
214名
336,172,401株
個人・他 25.0%
264,315名
250,172,861株
外国人 35.1%
856名
351,189,165株
※ 比率は、小数点第 2 位以下を切り捨てて表示しています。
※ 1. 出資比率は、自己株式を控除して計算しています。
2. 当社は、自己株式 30,157 千株を保有していますが、上記主要株主から除外しています。
株価推移(2010 年 5 月31 日現在)
高値
(円)東京証券取引所における株価チャート
4,500
(円)
(円)
50,000
4,000
45,000
高値
始値
終値
終値
始値
安値
黒色:始値>終値
白色:終値>始値
安値
40,000
3,500
コマツの株価(左軸)
3,000
35,000
2,500
30,000
2,000
25,000
1,500
20,000
1,000
15,000
日経平均(右軸)
500
10,000
0
5,000
(百万株)月別(1日あたり)平均売買高
25.0
20.0
15.0
10.0
5.0
0
2005
2006
2007
2008
2009
2010
※ 暦年(1 月~ 12 月)を示します。
Annual Report 2010
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