ゲーム業界の産業特性 各市場の特性 ● PCオンライン市場特性 現状 市場規模は247億ドルであり、2019年に266億ドルまでやや拡大 すると予想されています。顧客層はコアユーザーの構成比が非常 に高く、ゲームへのロイヤリティ （忠誠心） は一番高めです。継続的な 将来予測 課金意欲はかなり高いことから、価格感応度および景気感応度は 一番低いのが特徴です。収益性は3市場の中で比較的高く、長期 PCオンライン 間にわたり安定的な収益を生み出す傾向にあります。今後も大きな 変動はなく、安定市場を形成する見通しです。 ● コンシューマ市場特性 パッケージ+ダウンロードコンテンツ（DLC） 市場の安定性 市場規模は216億ドルであり、2019年に256億ドルまで拡大する と予想されています。顧客層はコアユーザーの構成比がかなり高く、 コンシューマ ゲームへのロイヤリティは高めです。続編などへの購買意欲は相対 的に高いことから、価格感応度および景気感応度は低い特性が あります。収益性は3市場の中で一番低いが、日本の産業全体 からすれば高い位置にあります。今後はデジタル販売比率が向上し、 他2市場との差は縮小する見通しです。 ● モバイルコンテンツ市場特性 モバイル 市場規模は225億ドルであり、2019年に374億ドルまで急伸する と予想されています。顧客層はカジュアルユーザーの構成比が非常 に高く、 プレイ目的は時間つぶしが多いため、 ゲームへのロイヤリティ は一番低めです。課金意欲は一部に留まることから、価格感応度 および景気感応度は一番高いのが特質です。収益性は3市場の 中で最も高めですが、長期・安定的な収益を生み出すタイトルは 限定的です。今後は急成長を遂げ、スマートフォンは最も普及する ゲーム機となる見込みです。 市場の収益性 各ビジネスの５つの競争要因（5フォース分析） コンシューマ モバイルコンテンツ （パッケージ+DLC） 新規参入の脅威 普通 高い必要資本額や 差別化技術が必要 代替サービス・製品の脅威 普通 ある程度の ユーザーの棲み分けは 図れている 低 買い手の交渉力 高 購買力の強い 海外大手小売店との 取引が多い 売り手 （ハードメーカー） の交渉力 低 普通 既存競合者同士の敵対関係 1 CAPCOM INTEGRATED REPORT 2015 低 継続的な資本投入や 最先端技術が必要 携帯性の観点から 他2市場への ユーザー流出は少ない 普通 ある程度の ユーザーの棲み分けは 図れている 低 ユーザーへの直接販売 低 ユーザーへの直接販売 コンテンツは どのプラットフォームにも 柔軟に対応できる 低 コンテンツは どのプラットフォームにも 柔軟に対応できる 低 コンテンツは どのプラットフォームにも 柔軟に対応できる 現在は妥当な環境だが、 将来的には やや緩和されると予想 高 新規参入が活発なため、 厳しい環境 普通 非常に 高 必要資本額や差別化技術 が少ない PCオンライン 現在は妥当な環境 統 合 報 告 書 2015年3月期 2 ゲーム業界の産業特性 編集方針・目次 カプコンの価値創造活動 2015 1 カプコンの価値創造活動 3 5 7 10 13 15 ステークホルダーの皆様へ （CEO・COOから） カプコンの歴史 カプコンのビジネスモデル 主要財務・非財務ハイライト 事業セグメント別ハイライト 連結業績指標11年間サマリー 経営者メッセージ 経営者メッセージ 17 CEOが語る業績総括と中期経営目標の進捗 26 CFOが語る財務戦略 35 39 41 43 47 53 各事業セグメントについて知りたい方は P13 ∼ 14、P27 ∼ 28、P35 ∼ 44 59 ステークホルダーの皆様からの意見を知りたい方は P33 ∼ 34、P46、P49 ∼ 50、P51 ∼ 52、P64 63 51 57 61 65 （時間） 日本 市場 モバイルコンテンツ PCオンラインゲーム 「カプコンブランド」 のネイティブアプリ増強 『MHFG』※ 『ストリートファイター パズルスピリッツ』 『モンスターハンター エクスプロア』 市場規模 『ドラゴンズドグマ オンライン』 『ブレスオブファイア6 白竜の守護者たち』 成長率 『モンハン 大狩猟クエスト』 （中国・台湾） 『ストリートファイター バトルコンビネーション』 （中国・韓国・香港・台湾） 『ストリートファイターⅣ アリーナ』 （韓国） 北米・欧州 市場 「ビーラインブランド」 の強化 『Smurfs Village and the Magical Meadow』 「ビーラインブランド」 の強化 『Smurfs Village and the Magical Meadow』 億ドル 2014年 2019年 『モンスターハンターオンライン』 （中国） （予測） 『鬼武者Soul』 （中国・タイ） Steamなどを利用した、 PCゲームのダウンロード販売 成長率 29.6％ 216 280 億ドル 億ドル 2014年 2019年 © Peyo ‒ 2015 ‒ Licensed through Lafig Belgium ‒ www.smurf.com. All game code ©2014 Beeline Interactive, Inc. 新興国 市場 （南米・アフリカ・ 中東など） 276 億ドル 『MHFG』※（台湾） 『モンスターハンター （中国） メゼポルタ開拓記』 『Ghostbusters Puzzle Fighter』 対談：アナリストの視点から見るカプコンの成長戦略 33.3％ 207 アジア 市場 （予測） Steamなどを利用した、 PCゲームのダウンロード販売 成長率 72.9％ 83 48 『Ghostbusters Puzzle Fighter』 億ドル 億ドル 2014年 2019年 ©2014 Peanuts Worldwide LLC. All game code©Beeline Interactive, Inc. （予測） デジタルコンテンツ事業 アミューズメント施設事業 アミューズメント機器事業 その他事業 ゲーム会社としての教育支援 環境・社会 対談：社外取締役の視点から見るカプコンのガバナンス 社外取締役と機関投資家との対話 コーポレート・ガバナンスの体制と取り組み 2014年度取締役会等での主な議論 社内管理体制と取り組み リスクマネジメント 株主・投資家の皆様との関係づくり 役員紹介 財務セクション 財務セクション 開発について知りたい方は 別冊：最新開発レポート 67 ゲーム業界用語について知りたい方は 69 95 株式情報 96 73 77 78 94 別冊 連結株主資本等変動計算書 連結キャッシュ・フロー計算書 連結財務諸表注記 和文統合報告書の作成と 監査上の位置付けについて 会社 概要 76 75 連結財務指標11年間サマリー 財務の状況 連結貸借対照表 連結損益計算書／連結包括利益計算書 市場データ アミューズメント施設市場 図表番号34、35、36 増加する収益機会の消失 市場 コーポレート・ガバナンス 経営・財務戦略を知りたい方は P9、P19 ∼ 20、P21 ∼ 22、P26、P28 ∼ 34 ゲーム市場 図表番号1、27、28、29 「パッケージのみ」 のビジネスモデル CSR活動（企業の社会的責任） 45 49 http://www.capcom.co.jp/ir/glossary/ ① 在庫リスクの回避 ② 過去作のデジタル販売による 収益機会の増加 ③ 追加DLCによるユーザーの囲い込み 事業活動と今後の見通し 業績を知りたい方は P10、P13 ∼ 14、P15 ∼ 16、P17 ∼ 19、P35 ∼ 44 当社WEBサイト COOが語る中期事業戦略 成長戦略 1 コンシューマビジネスの拡充 成長戦略 2 オンラインビジネスの拡充 「パッケージ+DLC」のビジネスモデルのメリット ◎■● ※ MHFG：モンスターハンター フロンティアG 経営環境や市場動向を知りたい方は P1、P17 ∼ 20、P29 ∼ 32、P35 ∼ 44 ESG情報について知りたい方は P12、P23 ∼ 25、P45 ∼ 48、P49 ∼ 66 ◎■● ■● ■● コーポレート・ガバナンス ビジネスモデルと資本について知りたい方は P7 ∼ 12（P7 ∼ 8に各資本の詳細への誘導あり） 33 を目指す ◎■● CSR活動 ︵企業の社会的責任︶ 目的別インデックス 31 50 % ■● ■● 事業活動と今後の見通し 報告対象期間は、2015年3月期 （2014年4月1日∼ 2015年3月31日） です。ただし、必要に応じて当期間 の前後についても言及しています。 データの集計範囲（バウンダリー） は、 とくに記載して いるものを除いて、すべて連結決算対象範囲です。 29 DLC活用により コンシューマビジネス全体の売上が増加 ■ 追加DLC ◎ 新作のデジタル販売 ● 過去作のデジタル販売 パッケージ 販売 コンシューマビジネス 対象期間・範囲 カプコンの成長戦略 27 DLC比率 （売上） DLC活用効果 当社グループの経営方針や事業戦略に加え、中長 期の価値創造について株主･投資家をはじめとする ステークホルダーの皆様に理解していただくために、 従来よりも非財務情報を充実させて今年度より 「統合 報告書」 として発行します。 編集にあたっては、国際統合報告委員会（IIRC） が 発表した 「国際統合報告フレームワーク」 を参考にして います。 また、写真や図表を豊富に用いて、できる限り視覚的 に内容が理解できるように心がけました。 なお冊子だけでなく、 オンラインでもご覧いただけます。 カプコンの成長戦略 編集方針 会社概要 最新開発レポート2015 アミューズメント機器市場 図表番号37、38 CAPCOM INTEGRATED REPORT 2015 2
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