西洋演劇史(第 11 回) ―演出と演技について― 1.演出小史 2. 俳優と

西 洋 演 劇 史 ( 第 11 回 ) ― 演 出 と 演 技 に つ い て ―
1. 演 出 小 史
(1)ギリシア悲劇(紀元前 5 世紀∼)
(2)中世演劇(14∼15 世紀頃最盛)
(3)エリザベス演劇(16 世紀・英)
(4)古典主義演劇(17 世紀・仏)
(5)近代/現代演劇(19 世紀
)
(a)照明の発達
(b)専門の演出家の登場
2. 俳 優 と 演 技 に つ い て
(1)スタニスラフスキー・システム(コンスタンタン・スタニスラフスキー)
20 世紀初頭にスタニスラフスキー(モスクワ芸術座)が唱えた演技法。従来の俳優術がインスピレーシ
ョンなどの神秘主義に閉ざされていたのに対し、意識的手段(注意、筋肉の解放、想像力、行動、など)
を通して、俳優の潜在意識を呼び起こす演技方法をうちたてた。
(2)メソッド演技(エリア・カザン、リー・ストラスバーグ)
1930 年代にアメリカのリー・ストラスバーグがスタニスラフスキーの影響を受けて確立した演技法。ス
タニスラフスキーが俳優の想像力を重視したのに対し、ストラスバーグは人生経験から演技の「真実らし
さ」を導き出す方法をとった。エリア・カザンらが 1948 年に設立した「アクターズ・スタジオ」は翌年
からストラスバーグを指導者に迎え、その理論の普及に貢献した。
・アクターズ・スタジオ出身の俳優 マーロン・ブランド、ジェームズ・ディーン、ポール・ニューマン、マリリン・モンロー、ジェーン・フ
ォンダ、ダスティン・ホフマン、ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ(現・副学長)、ジーン・ハック
マン、アンソニー・ホプキンス、ジャック・ニコルソン、スティーブ・マックイーン、メリル・ストリー
プ、ミッキー・ローク、アンジェリーナ・ジョリー、ブラッド・ピットなど。