2016 - 株式会社 石垣

2016
社是
EVER ONWARD
― 限りなき前進 -
企業理念
Trusted Technology
― 信頼に技術で応える ―
当社は、「信頼に技術で応える」を企業理念に、独自性に優れた脱水機、ろ過機、ポンプ、推進
機等を、開発・設計・製造して参りました。
これらの製品は国内外を問わず水道施設、下水道施設、生産プロセス等多くの分野に利用され、身
近な生活用水の整備から水環境の保全にまで、その技術の真髄を発揮しております。
地球環境を守り支える「水」に関わる当社の技術は、昭和42年の優秀公害防止装置表彰をはじ
めとして、優秀省エネルギー機器表彰、環境装置表彰、発明表彰等、数々の賞を受賞し、評価され
ています。
環境に優れた製品の開発のみならず、日々の事業活動においても、環境保全を通じて社会に貢献
する企業としてたゆまぬ努力を続けて参ります。
2016年12月
株式会社 石垣
代表取締役社長 石垣
真
会社概要
商
所
在
ISO認証取得と経過
号
株式会社 石垣
ISHIGAKI COMPANY, LTD.
1996年08月
ISO 9001認証取得
地
〒104-0031
東京都中央区京橋1-1-1(八重洲ダイビル)
2001年07月
ISO 14001認証取得
2007年01月
品質・環境統合マネジメントシステムの運用を開始
2008年11月
環境方針
事 業 内 容
脱水機、ろ過機、ポンプ等の製造・販売
上下水道プラント・ポンプ設備の設計・施工
設
立
1960年4月(1958年4月創業)
金
5億1千万円
2012年03月
品質方針、環境方針を統合
「品質/環境方針」として改定
453名(グループ合計869名)
2016年12月1日現在
2014年04月
ISO 14001・ISO 9001の認証範囲に工事現場を追加
資
本
従 業 員 数
国内主要拠点
(報告対象範囲)
東北支店
中国支店
本社
大阪支店
九州支店
名古屋支店
坂出工場
第1工場
第2工場
新工場
開発センター
四国支店
改定
目
次
 環境マネジメント
(1)品質/環境方針
1
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1
(2)環境目標
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(3)環境保全体制
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2
 環境配慮の取組み
(1)技術開発・エコビジネス
(2)節エネルギーの取組み
・・・・・・・・・・・・・・・
3
・・・・・・・・・・・・・・・・
5
(3)3R・グリーン調達の取組み
(4)化学物質管理の取組み
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・
(5)大気汚染及び騒音・振動抑制の取組み
(6)工事現場における環境配慮の取組み
 環境教育・啓発活動
6
8
・・・・・・・・
9
・・・・・・・・・・
9
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
10
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
11
 社会貢献活動
(1)表彰
(2)支援・協賛
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
(3)ボランティア活動
 環境法令等順守状況
11
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
12
環境マネジメント
(1) 品質/環境方針
社是「限りなき前進
(2) 環境目標
EVER ONWARD」の精神に則り、次の通り品質
/環境方針を定めています。
現在、世界中で地球温暖化・異常気象の発生頻度増加・資源の枯渇
等、様々な地球規模の環境問題に直面しています。
品質/環境方針は、主要な箇所へ掲示し全従業員に周知すると共に、
昨年12月に開催された第21回気候変動枠組条約締約国会(COP21)
当社ホームページに掲載することで、関係者の皆様にもご理解を求め
では、世界の平均気温上昇を産業革命前から2℃未満に抑えることを
ています。
盛込んだパリ協定が採択され、今年11月に発効されました。
当社は、このような環境問題に真摯に向き合い、5つの環境目標を
策定し取組んでいます。そして環境目標は、各部門の業務目標または
品質/環境方針
業務内容に関連させて、その達成に向けて取組んでいます。
Quality and Environmental Policy
目標設定
当社は、ろ過機・脱水機、ポンプ、ウォータージェット推進機等の
製作、並びにそれらに関連したプラント建設の事業活動において
「顧客満足度の向上」及び「環境保全」を企業使命と位置付けて
行動計画策定
(手段)
改善活動
さらなる社会貢献に取り組む。
1.
品質
目標
顧客のニーズと期待に応え、顧客の信頼と満足を得る
製品、プラント及びサービスの提供に努める。
2.
品質及び環境マネジメントシステムの有効性を事業活動
環境
目標
全般において継続的に改善する。
3.
法規制及び当社が同意するその他の要求事項を順守する。
4.
環境に配慮した製品の開発・提供を通じて、環境保全に貢献する。
業務目標
実施状況確認
2014年 4月 1日
代表取締役社長 石
垣
真
実
施
分析・評価・追加手段
1
目
的
三ヵ年計画 ( 2016~2018年 )
1
地球温暖化対策として、CO2削減に努める
前期比で電力使用量/売上額を1%削減する
2
資源のムダやエネルギー浪費を削減する
解決すべき不適合やトラブルを部門ごとに定め、その真因を追求し再発防止を図る
3
企業の社会的責任に基づき、継続的に環境法令
を順守する
業務に関係する環境法令を洗い出し、その順守記録を記録・保管し、2月と9月に環境管理
責任者に順守状況を報告する
4
環境保全型製品及び環境配慮型製品の開発・提
供により地球環境保全に貢献する
開発部門の目標に組み込み、その計画は目標管理にて管理・遂行する
5
排水処理設備からの放流水の水質保全・向上を
図る
放流水質は、法定基準値内を順守する
(3) 環境保全体制
当社の環境マネジメント組織体制は、社員全員で環境保全に取組む
社長
姿勢の下で構築されています。
環境法令順守評価を行い、法令からの逸脱が無いか、安全衛生上問
題となる状態は無いか確認しています。その結果は、坂出工場の主要
マネジメントレビュー会議
(2回/年開催)
部門長で構成した「IMS※1委員会」において、報告・協議を行います。
「IMS委員会」では、環境だけでなく品質や労働安全衛生等の幅広い
議題を取り扱います。最終的には、マネジメントビュー※2会議におい
て方針や施策の決定及び見直しを行います。
また、環境に関連した情報は、社内ポータルサイトに掲示して全社
員に発信しています。
※1
石垣マネジメントシステム。
※2
マネジメントレビューとは、現状の仕事のやり方が適切であるかどうか、妥当であるかどう
か、有効であるかどうかを経営者が、判定する活動。
環境管理責任者
環境関連
広報
報告・協議
IMS委員会
(1回/月開催)
環境法令順守評価
(2回/年実施)
全社員
2
環境配慮の取組み
 高圧搾タイプフィルタープレス脱水機
生産プロセス、産業排水等あらゆる脱水分野で活躍している脱
(1) 技術開発・エコビジネス
当社では、環境負荷軽減に寄与する環境配慮型製品の研究開発を行
っています。
 ダイレクト型圧入式スクリュープレス脱水機
ISDC
水機です。
完全自動運転・無人化が可能等、数々の独創的なメカニズムを
持つ当社が誇る究極のフィルタープレスは、脱水能力の高さと処
ISGKD
理能力の大きさで国内外から
評価を受けています。
ISGKDを用いた濃縮一体化
脱水ケーキの含水率を低く
脱水法は、下水処理時に発生
することで、移送から最終処
する汚泥を、シンプルな処理
分の過程で発生する費用及び
工程で省エネや保守管理を簡
二酸化炭素排出量等を削減で
素化するシステムです。従来、
き、環境負荷の低減に大きく
個別の装置で行っていた濃縮
貢献しています。
と脱水を一体化することで、
ライフサイクルコストの縮減、
温室効果ガス排出量の削減を
可能にします。※1
 急速ろ過装置
スーパー湧清水
水資源の有効利用という時代のニーズに応えて登場した急速ろ
過装置です。下水、し尿、生活排水、一般産業排水などを再利用
し、水環境の保全に貢献します。
※1
処理量50,000㎥/日の規模において、従来システム(重力濃縮槽+遠心濃縮槽+ベルトプレス脱
水機)を用いた場合との比較。
3
 立軸斜流ポンプ
IDFV
 スケールクリーニングシステム
主に大雨による洪水被害を防ぐ
下水処理場の配管や脱水設備は、下水中に含まれるMAP※2等
ために使用される大型のポンプで
により水垢が固着すると、配管のつまりや脱水不良をおこし、本
す。羽根車が吸水位より下にある
来の機能が大幅に損なわれてし
のですばやく運転ができ、急な大
まいます。
雨にも迅速に対応します。皆様の
石垣メンテナンス㈱のスケー
暮らしを守る重要な役割を担って
ルクリーニングシステムは頑固
います。
な汚れを除去し、配管や脱水設
洗浄前
備の性能を復活させます。
近年では、水中軸受の無注水化
による運転不能リスクの軽減や先
また、低環境負荷の薬品を使
行待機システムを採用し、ゲリラ
用しており、人体にも環境にも
豪雨への対応など、都市化・地球
悪影響を与えません。
温暖化により想定される課題にも
洗浄後
スクリュープレス脱水機の
スクリーン洗浄前/後
対応しています。
また、最新の解析技術を用いる
 浄水スラッジ・下水汚泥の有効利用
ことにより、省エネ・低騒音・低
浄水場の排水処理や下水処理
振動の実現に取り組んでいます。
場における処理工程において、
副産物として汚泥が発生します。
従来、埋立処分されていた汚泥
を、新たな資源として活用する
ための研究開発を行っています。
各地域の特性を活かし、地域
経済の更なる発展に貢献できる
再資源化方法を検討し、地域循
環型社会の実現を目指しています。
※2
リン酸マグネシウムアンモニウム。
園芸向けに加工した
浄水スラッジ
4
(2) 節エネルギーの取組み
事業活動で消費する電力や水を極力抑える為、様々な取組みを行っ
に伴い、近年は増加に転じております。
ています。

不要な照明及びエアコンの停止を推進しています。エアコンの設
定温度は、冷房:28℃/暖房:20℃を推奨しています。

全社員に、パソコンの省電力設定を奨励しています。

インバータ制御コンプレッサーや工作機械のモーターの回転数制
御を実施しています。

長年、電力使用量は減少傾向が続いていましたが、大型案件の受注
社内ITツールを積極的に活用して、会議に使用する資料の削減
限りある資源・エネルギーを効率よく使用する為に、引続き全社員
一丸となり改善に取組んで参ります。
電力使用量推移 (2008年比)
5%
0%
や業務効率向上に努めています。

坂出工場正面玄関にある噴水は、当社製品の「湧清水」で水をろ過
2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
-5%
し、循環利用しています。噴水・ポンプ性能試験用水槽・開発テ
スト用水等、多くの用途に工業用水を使用しています。

-10%
電力や水の消費量推移は、グラフ化して注視しています。
全社的に節電・節水に取組み、エネルギーや資源を効率よく消費
-15%
するように努めています。
電力使用量/売上 (2008年比)
25%
20%
15%
10%
5%
0%
坂出工場
正面玄関
-5%
2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
-10%
5
水道水は、人が安全に飲める基準になるまで、多くのエネルギーを
消費して、浄化しています。一方、工業用水は飲用では無い為、浄化
2015年の当社の燃料及び電気使用によるエネルギー量は、原油
量に換算すると、530キロリットルでした。
によるエネルギー消費は、少なくて済みます。
坂出工場で使用する水の多くに工業用水を使用して、水の有効活用
だけでなく節エネルギーにも配慮しています。坂出工場は、毎年夏季
600
に水不足が懸念される香川県という地域であり、より一層の節水意識
を持って取組んでいます。
千㎥
15
10
550
500
坂出工場水道水使用量及び換算CO2排出量
水道水使用量(千m3)
換算CO2排出量(ton)
20
エネルギー使用量 (原油換算)
kℓ
10
9
古
い
8
7
5
0
2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
ton
参考
坂出工場の工業用水は、
香川用水及び坂出市にあ
る府中ダムから供給され
6
ています。府中ダムのダ
5
ム湖(府中湖)は、「新
2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
さぬき百景」に選ばれて
おり多くの人が訪れてい
る景勝地です。
千㎥
10
坂出工場 工業用水使用量
ポンプ試験水槽
の水入替え
(2年毎)
(3) 3R・グリーン調達の取組み
限りある資源を有効活用する為、事業活動に伴い発生する廃棄物は、
極力抑制・再利用・再資源化するように努めています。
5
0
2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
①
資源使用量の抑制

社内資料の両面コピー及びNアップ機能活用を推進しています。

液晶プロジェクター及びサーバーの活用によるペーパーレス化を
推進しています。
Reduce
6
②
資源の再利用
Reuse

納入用の梱包資材の削減と「通い箱」の活用を推進しています。
認証取得前(2000年)と比較すると、2015年は廃棄物を41%

資材納入時の木枠は解体し、りん木※1として再利用しています。
減量しました。

生産工程で発生する金属屑・廃液は、リサイクルできるように、
廃棄物量はグラフ化し、傾向を注視しています。ISO14001
廃棄物量推移
分別回収しています。

普通紙(万枚)
使用済み封筒は、社内便の封筒として再利用しています。
納品用木枠は、
りん木として
再利用します
切削屑は、
一般廃棄物(百kg)
産業廃棄物(㎥)
500
400
300
200
100
0
2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
コンテナに
分別収集して、
リサイクルに
廃棄物処分方法
出します
埋め立てその他
③
再資源化、再生製品の使用
Recycle

コピー用紙・名刺・パンフレット等業務で使用する紙は、再生パ
焼却
リサイクル
固形燃料
2000年
ルプの使用率や白色度を考慮した再生紙及び植物由来のインクを
優先して利用しています。

機密文書の処分は、移動シュレッダー処理車を利用しています。
裁断された紙は、再生紙の原材料に生まれ変わります。

41%削減
2015年
0
エコマーク商品を優先的に購入
しています。社員が着用する作
業服は、再生PET繊維が50
%以上使用されています。
100
200
300
400
500
m3
廃棄物の内訳を比較すると、固形燃料化も含めたリサイクル等の再
資源化率は、ISO14001認証取得前より飛躍的に増加しました。
認証取得以前は、多くの廃棄物を焼却や埋め立て処理していましたが、
ごみの分別を強化したことで、廃棄物のリサイクルや固形燃料化が可
能になりました。
※1
重量物を仮置きする時に敷く木材(枕木)のこと。
7
固形燃料
とは?
不純物の混ざっていない産業廃棄物(紙
片、軟質プラスチック及びナイロン等の可
(4) 化学物質管理の取組み
事業活動で使用したり排出する化学物質は、適切な管理を行ってい
燃ごみ)を破砕・乾燥した後に、接着剤等
ます。
を加えて練り上げ圧縮し、ペレット化した

ものを廃棄物固形燃料(Refuse Paper &
近隣河口に排出します。排水は、定期的に水質検査を行い、法定
Plastic Fuel)と言います。
基準値からの逸脱が無いか確認しています。
塩素分は調整され、発熱量もコントロー
ルできることから、様々な熱源として有効
活用されます。
坂出工場からの排水は、構内に設置している排水処理設備を経て
委託先で作られているRPF
(下のペンは大きさ比較用)
④
取引先への働きかけ

ホームページに資材調達ページを開設し、当社の「調達方針」を
平均排水量
(m3/日)
pH
COD
(mg/ℓ)
SS
(mg/ℓ)
法定
基準値
-
5.8~8.6
120
150
測定値
6.7
6.0~8.6
Max
107
Max
33
坂出工場排水水質検査結果(2015年7月~2016年6月)
示しています。
また、製品のライフサイクルを通して環境への負荷をできる限り
小さくしていく為に、「グリーン調達ガイドライン」を発行し、
関係者の皆様に、ご理解とご協力を求めています。
Voice

保管場所等を定期的に把握し、記録・管理しています。

法およびリスクアセスメント手
法について理解を深めました。
地球温暖化問題や廃棄物問題などを考慮し、グリーン

す。また「不適合品」を出すことによる、廃棄及び輸送
資材部
森澤 聖二
がら努力をしております。これらの活動により、社会か
の基礎教育を行いました。

譲渡または、提供する際に、その化学物質の性状や取扱いに関する情報を提供する為のもの。
当社が保有する使用済みPCB※2含有機器(高濃度PCBを含む
2012年にすべて処分しました。
ればと考えております。
安全データシート(Safety Data Sheet)とは、対象化学物質を含む製品を他の事業者に
SDS社内講習会
高圧コンデンサ及び微量PCBが混入しているトランス)は、
ら信頼される企業として、社会の持続的発展に貢献でき
※1
坂出工場にてSDS※1の講習会
を開催し、化学物質の危険性等
等の生産活動による環境負荷に関しても、「不適合品」
を限りなくゼロとなるよう取引様及び各部署と連携しな
香川労働基準協会主催「化学物質に関するリスクアセスメント講
習会」を受講し、労働安全衛生
資材調達における環境への配慮
購入法に基づき環境物品の優先調達に取り組んでおりま
化学物質は、その種類・使用量・使用方法・使用場所・保管量・
※2
ポリ塩化ビニフェル。生体に対する毒性が高く、脂肪組織に蓄積しやすい。発癌性があり、
皮膚障害、内臓障害、ホルモン異常を引き起こす化学物質。
8
(5) 大気汚染及び騒音・振動抑制の取組み
(6) 工事現場における環境配慮の取組み
坂出工場敷地境界における騒音と振動を定期的に確認して、近隣住
民や企業への配慮に努めています。
また、PRTR制度※1に則り、排出している化学物質量を香川県に
工場内塗装ブースでは、塗料の飛沫を地下水槽の水で吸着・捕捉
し、有害物質の拡散防止に努めています。

工事現場で行っている環境への取組み
坂出工場で使用しているフォークリフトの多くに、バッテリー式
おいて様々です。その中で私が今回担当した浄水場機械
設備工事についての環境対策等をご紹介します。
①
巻き上げ粉塵等が飛散します。浄水場の周囲には、住宅地がありま
社有車を随時ハイブリッド車に変更し、排気ガス抑制や省エネル
したので、住民の皆様にご迷惑をかける恐れがありました。そこで、
ギーに配慮しています。

近隣住民への配慮
プラント建設部
プラント建設一課
池田 圭
道路を工事関係車輌が通行すると道路が汚れるだけでなく泥や砂を
を採用し、騒音や排気ガス抑制に配慮しています。

Voice
プラント建設部での環境への取組みは、各工事現場に
報告しています。

工事現場では、環境や近隣住民へ配慮した工事を心がけています。
浄水場の出口でタイヤを洗ってから退場する対策をとりました。ま
坂出工場敷地境界に近い位置に設置し
た、騒音や振動等でもご迷惑をお掛けしないように、平日17時以
ているコンプレッサーをパッケージタ
降及び休日は音の出る作業を行わないよう配慮すると共に、住宅地
イプのものに更新し、騒音抑制に配慮
と工事用地の境界に振動・騒音計を設置し、監視体制も整えました。
しています。
騒音(dB)
振動(dB)
②
測定場所
第1工場
第2工場
規制値
70
65
測定値
58~61
47~61
規制値
36~46
敷地境界騒音/振動測定結果
ton
10
当工事現場では、機器、材料等の搬入に5~70トンクラスの移動
式クレーンを使用しました。作業中は
エンジンを切ることができない為、低
騒音型や排出ガスが基準値を下回る環
65
測定値
境に配慮した重機を使用しました。
23~34
(2016年9月測定)
③
トルエン
交通渋滞対策
浄水場までの堤防道路は、主要道路からの迂回道路となっており通
第1種指定化学物質排出量
キシレン
作業環境の配慮
勤ラッシュ時には、道路が混雑します。そこで、4トン以上の大型
エチルベンゼン
重機やトラック等は、通勤時間を避けるよう時間調整を行いました。
また、工事関係車輌か一目で区別ができるように、車輌の前面及び
5
側面にゼッケンを装着しました。
0
2009年 2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年
※1
人の健康や生態系に有害なおそれのある化学物質が、事業所から環境へ排出される量及び廃棄
物に含まれて事業所外へ移動する量を、事業者が自ら把握し国に届け出をし、国は届出データ
や推計に基づき、排出量・移動量を集計・公表する制度。
9
環境教育・啓発活動

環境意識の向上や環境保全活動に役立つ知識を持つ為に、社内ポー
タルサイトやIMS委員会等で、情報を発信しています。
交換を行っています。


新入社員には、環境問題や当社の品質/環境方針について説明し
た上で、ISO14001の基本的な概念について教育していま
また、新入社員には入社時にISO14001及び9001につい
て教育を実施しています。
環境に関する報告や協議は、IMS委員会の議題とし、広く意見
す。

環境月間・週間に関する情報は、社内ポータルサイトに掲示し、
緊急事態を想定し、排水処理設備、危険物置場、塗料保管庫にお
いて緊急時対応訓練を実施しています。
全社員に発信しています。

2月
:省エネルギー月間

5月
:ごみ減量化・リサイクル推進週間

6月
:環境月間、瀬戸内海環境保全月間

9月
:オゾン層保護対策推進月間

10月:3R推進月間

11月:エコドライブ推進月間

12月:地球温暖化防止月間、大気汚染防止推進月間
坂出工場

消防訓練(2016年11月)
6月の「環境月間」に合わせて
環境標語を社内募集し、その中
から年間標語を選出しています。
年間標語は、各拠点に掲示して
環境保全活動を活性化する一助
としています。
11月:エコドライブ推進月間
社内広報(一部)
エコドライブのポイントを安全運転と関連付けて全社員に周知しました
2016年
環境標語
10
社会貢献活動
エコキャップ活動
回収ボックスに集められたPETボトルキャップは、NPO法
社会の発展に寄与する為、積極的に社会貢献活動に取組んでいます。
人を通じて世界の子供たちを救うワクチン等に変わります。
(1) 表彰

救缶鳥プロジェクトに参加
社団法人発明協会より平成28年度「四国地方発明表彰」におい
救缶鳥プロジェクトとは、非常食を備えることで、世界の飢餓
て「発明奨励賞」に「ろ過機のろ材攪拌装置」の研究開発に携わ
救済活動に参加できる株式会社パン・アキモトが取組んでいる
った3名の社員が選ばれました。これは当社の商品「上向流式高
プロジェクトです。
速繊維ろ過機」の研究開発が、科学技術の向上と産業の振興に貢
当社も災害用備蓄品としてパンの缶詰を購入し、このプロジェ
献したとして高く評価されたものです。
クトに参加しています。
当社は、今後も環境性能に優れた製品を市場に供給し、地球環境
香川高等専門学校ソーラーカーチームの活動を応援
の保全に貢献して参ります。
FIA ALTERNATIVE ENERGIES CUP ソーラーカーレース鈴鹿
(2) 支援・協賛

への出場を支援しています。
社会との交流

ひかりエコ・エンジニアリング会に賛同
地域文化への協賛
瀬戸内国際芸術祭
障がい者の自立を支援している香川県内の社会福祉法人「ひか
りエコ・エンジニアリング会」に、廃棄パソコン等の処分を依
頼しています。
瀬戸内国際芸術祭2016に協賛しました。
さかいで大橋まつり
当社の創業地であり生産本拠点でもある香川県坂出市で毎年開
ホワイトリボン運動
催される「さかいで大橋まつり」に協賛しています。
使用済み切手を収集し、公益財団法人ジョイセフへ寄贈してい
今年も200名を超える社員が参加し、祭りを大いに盛り上げ
ます。使用済み切手は、途上国の妊産婦や母子の命を守るホワ
ました。
イトリボン運動等の活動資金に役立てられています。
ポリオワクチン
約170人分
【提供実績】
約36 kg
【2016年8月時点】
【提供実績】
135,421個
【2016年12月時点】
11

地域スポーツへの協賛
カマタマーレ讃岐
香川県を活動拠点とするプロサッカーチーム「カマタマーレ讃
岐」をオフィシャルスポンサーとして、応援しています。
香川丸亀国際ハーフマラソン
環境法令等順守状況
環境や労働安全衛生において、問題となる事象の早期発見と未然防
止の為に、環境法令等の順守状況を定期的に確認しています。
特に坂出工場においては、工場内を巡回して現場・現物の確認に努
めています。
香川県丸亀市で開催される香川丸亀国際ハーフマラソンに協賛
しています。社長を始めとして、毎年多くの社員が出場し、今
年は当社社員が一般男子の部3位(20歳代男子の部1位)の
好成績を収めました。
敷地境界振動・騒音測定
環境法令等順守評価対象エリア
本社、各支店、坂出工場
(3) ボランティア活動

当社のポンプ設備を施工した、岐阜県大垣市/静里排水機場周辺
の清掃活動を行いました。

香川県高松市の「瀬戸内国際芸術祭2016おもてなしクリーン
当社と取引のある廃棄物処理業者を訪問し、廃棄物保管場所・中間処
理施設・最終処分場の状況確認を行いました。
各施設およびその周辺の環境は、良好に保たれており、廃棄物も適性
に処理されていることを確認しています。
大作戦」に参加し、清掃活動を行いました。

毎月、坂出港周辺の清掃活動を行い、美化に取組んでいます。
廃棄物保管および処理状況の現地確認
岐阜県大垣市 静里排水機場周辺 清掃活動
当社および協力会社から6名が参加(2016年1月15日)
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おわりに
私たちは地球環境に配慮した企業活動に理解を深め、積極的に行動
致します。
また、顧客の様々なニーズに対応した製品・サービスを提供し、企
業価値を高めること、そして、支援や協賛活動も積極的に実施するこ
とで、社会に貢献することが最大の使命であると考えます。
本報告書から、当社の環境への取組みが少しでも伝わればと願って
おります。
環境管理責任者
福田 照久
環境報告書
2016
発行
:2016年12月
編集
:株式会社 石垣
業務監査室