○道路交通法第108条の34の規定による車両の使用者及び監督行政庁に対する 通知要領について 平成6年5月2日 山口交指第429号 1 目的 法第108条の34の規定は、法第74条及び第75条に規定する車両等の使用者 の義務と対応するものであって、使用者の雇用する運転者に対する監督、指 導義務を合理的に履行させ、道路交通に関する責任の自覚を促すとともに、 車両の使用者の事業を監督する行政庁に対して、行政指導等の資料として通 知することを目的とする。 2 使用者及び監督行政庁に対する通知を必要とする事案の範囲 車両の使用者の業務に関してなされたと認められる交通関係法令違反等の うち、次のいずれかに該当する場合とする。 (1) 無免許運転(免許停止処分中及び無資格の者を含む 。) (2) 酒気帯び運転、酒酔い運転、麻薬等運転 (3) 過労運転 (4) 速度違反 (5) 乗車、積載違反 (6) 放置駐車違反 (7) 救護義務違反 (8) (1)から(7)までに掲げる道路交通法違反以外のもので死亡事故(事業用 自動車の運転者が第一当事者であるものに限る 。)に係るもの (9) 道路運送車両法(昭和26年法律第185号)第58条第1項(無車検)違反 (10)自動車損害賠償保障法(昭和30年法律第97号)第5条(無保険)違反 (11)自動車の保管場所の確保等に関する法律(昭和37年法律第145号)第11 条第1項若しくは第2項(道路の使用の禁止)違反 3 通知 通知を必要とする事案を認知した警察署長及び高速道路交通警察隊長は、 次に掲げる区分により 、使用者及び監督行政庁に対して通知するものとする 。 (1) 車両の使用者に対する通知 ア 当該事案の車両の使用者に対し道路交通法施行規則(昭和35年総理府 令第60号。以下「総理府令」という 。)第38条の5の規定による別記様 式第22の12の通知書により通知するものとする。 イ 当該事案の車両の使用者が、他署管内の者である場合には、当該使用 者の事業所の所在地を管轄する警察署長に対し、道路交通法令違反通報 書(別記様式第1号)により、使用者に通知した旨を通報するものとす る。 (2) 監督行政庁に対する通知 車両の使用者が、道路運送法(昭和26年法律第183号)の規定による自 動車運送事業者又は貨物利用運送事業法(平成元年法律第82号)の規定に よる第二種貨物利用運送事業を経営する者であるときは、当該事業所を管 轄する運輸監理部又は運輸支局の長に対し、総理府令第38条の5の規定に よる別記様式第22の13の通知書により通知するものとする。 4 関係簿冊の備付け 車両の使用者及び監督行政庁に対し通知した場合は、通知索引簿(別記様 式第2号)に記載し、その経過を明らかにしておくこと。 5 報告 毎月取り扱った通知件数については、別に定めるところにより報告するこ と。
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