九州工業大学 機器分析センター

機器分析
センター
NEWS
Center For Instrumental Analysis KIT
No.23
新 規 導 入 機 器 の 紹 介
株式会社リガク
全自動水平型多目的X線回折装置「SmartLab」
九州工業大学
2015
March
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●目次
Contents ● 目次
■新センター長 挨拶 ………………………………………………………………………………………1
■新規導入機器の紹介 ……………………………………………………………………………………3
■X線回折スクール「薄膜定期講習会」受講報告 ………………………………………………………5
■平成26年度国立大学法人機器・分析センター協議会(報告) ………………………………………7
■第17回九州・山口地区機器・分析センター会議(報告)………………………………………………8
■平成26年度国立大学法人機器・分析センター協議会 ………………………………………………9
■韓国 昌原大学校 共同実験実習戸畑館 開所式・除幕式 …………………………………………10
■昌原大学校共同実験実習館技術交流報告 …………………………………………………………11
■韓国 昌原大学校共同実験実習館との技術交流 ……………………………………………………13
■平成26年度講習会・説明会 ……………………………………………………………………………15
■本センターの機器を利用して得られた成果 …………………………………………………………17
■登録機器利用実績 ………………………………………………………………………………………26
■機器分析センター登録機器一覧 ………………………………………………………………………29
■機器分析センターに寄せられた分析相談 ……………………………………………………………30
■機器分析センターの活動 ………………………………………………………………………………31
■お知らせ・お願い ………………………………………………………………………………………32
■Tea Time ……………………………………………………………………………………………33
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●新センター長 挨拶①
新センター長 挨拶
機器分析センター長
横野 照尚
平成26年4月から、恵良秀則教授(物質工学研究系)の後任として機器分析センター長に就任致
しました。初めての重責とはいえ、慣れないこともあり、センター長らしい仕事を的確にこなすまで
には至っておりません。平成25年に就任され、機器分析センターの運営の経験を積んでおられる大
坪文隆次長にいろいろ伺いながら、何とか就任一年目を乗り越えつつあります。今後は、近年の急
速に高度化する最先端研究へ貢献すべく、各種高性能大型分析機器の導入、更新に向けた機器分
析センターの更なる発展へ繋がるよう微力ではありますが、邁進して参りますので、ご協力よろしく
お願い申し上げます。
現在、当センターは、構造解析部門、原子・分子構造解析部門、生体機能解析部門、表面及び界面
解析部門、元素分析部門、試料作成・データ処理部門の6部門を有し、センター次長、6名の技術職
員、1名の事務職員、及び各装置にそれぞれ配置された専門職員により、管理運営を行っておりま
す。また、毎年、各装置の利用者講習会を実施することで、教職員、学部・大学院の学生の利用者が
高度な装置の能力を十分に発揮した解析等が円滑に行えるよう便宜を図ると共に、新しい計測・
分析技術の向上にも寄与しています。さらに、地域貢献及び産学連携の推進を進めるべく地元企
業の種々の分析に関する相談を受け付けるための分析相談室を開設しておりますが、機能追求に
伴ってより構造が複雑化する先端材料の高度な解析と急速に進歩する昨今の分析技術へ対応する
ための人員が不足しつつあるために、様々な効率化や方策を検討しております。
センターの先端分析機器も、順次更新が必要となっておりますが、昨今のセンターを取り巻く状
況は非常に厳しいものがあると言わざるを得ません。毎年、老朽化が著しく更新が必要な高度分析
機器を更新申請や、先端新規機器導入を概算要求を行っておりますが、なかなか実現しておりませ
ん。幸い、今年度の補正予算で機能物質非破壊総合解析システムという設備名称により、500MHz
核磁気共鳴分光装置(更新)、液体クロマトグラフ飛行時間質量分析計(新規)、高精度試料水平型
X線回析装置(更新)の三つの装置が2014年8月に相次いで設置されました。今後も、教職員、学部・
大学院の学生の先端的研究や地元企業のものづくりへ貢献するために継続的に高度分析機器の
更新、新規導入へ向けて努力して参ります。
1
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●新センター長 挨拶②
また、現在、大学改革プロジェクト事業において「国際連携による計測シミュレーション設備」と
いう課題申請が採択され、韓国の昌原大学校との連携、学生や技術職員の交流、シミュレーション
設備を昌原大学校と相互利用、国際共同研究を行う環境の強化を主課題として、研究の国際化の
進展・グローバル人材育成の活性を目指しております。さらに、協定校である昌原大学校との国際
共同教育推進による連携および拠点整備を行うために機器分析を通じて研究・教育の資質向上及
び海外知見を深め広げることを目標とし、機器分析における共通の課題を持ち、物質科学という分
野で国際共同研究を行い、グローバル教養教育強化をはかるために継続的な研究交流を続けてい
くように努力してまいります。今後とも皆様のご理解とご支援の程よろしくお願い申し上げます。
2
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●新規導入機器の紹介①
新規導入機器の紹介
■株式会社リガク 全自動水平型多目的X線回折装置「SmartLab」
機器分析センター
山本 克巳
旧特殊X線回折装置「JEOL JDX-3500K」のメーカーサポート終了の知らせがあり、それと入れ替
わる様に株式会社リガクの全自動水平型多目的X線回折装置「Smar tLab」が導入されました。
「SmartLab」は粉末から薄膜、ナノ材料まで、幅広い材料に対する多彩な測定・評価を、専門的な知
識がなくとも可能にした機種です。光学系は、X線源で発生したX線をそのまま測定に用いる集中
光学系と、放物面多層膜ミラーを利用する高輝度の平行ビーム光学系を簡単に切り替えられ、各ス
リットの設定もパソコン上のガイダンスに従っていけば最適な測定条件が設定できます。誰でも簡
単に高度な測定が可能です。
詳しい情報はリガクのウェブサイト(下記URL)にありますので、参照して下さい。
http://www.rigaku.co.jp/products/p/xdth0003/
なお、利用方法は今まで通りオペーレーター操作で受付順に測定を行うのを基本としますが、測
定法によってはアタッチメントの組み替えやシステムの変更及び設定が必要となるので、少し時間
を頂く場合もあります。その点をご了承下さい。
3
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●新規導入機器の紹介②
主な仕様は、以下の通りです。
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機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●X線回折スクール受講報告①
X線回折スクール「薄膜定期講習会」受講報告
機器分析センター
山本 克巳
■開催日/2014年10月21∼23日
■開催場所/(株)リガク 東京工場 東京都昭島市松原町3-9-12
2014年10月21日から23日に開催された株式会社リガク主催のX線回折スクール「薄膜定期講習
会」を受講してきた。この講習会は、リガク製XRDの使用経験が浅い者や解析ソフトウェアの使用
経験が浅い者を対象とした講習会で、薄膜試料の各種測定方法や逆空間の考え方についての解
説、薄膜試料の測定方法と解析テクニック及び各種解析ソフトウェアの操作実習を受ける事が出来
る。今まで経験の無かった測定法を学ぶ事ができ、大変参考になった。
受けた講義及び実習は、以下の通りである。
・ X線回折の原理
・ PDXL操作説明
・ 検出器の原理
・ Out-of-plane測定
・ 反射率測定を利用した膜厚の測定
・ 逆空間の考え方
・ In-plane測定法
・ 逆格子マップ測定
・ 解析ソフトウェア(GlobalFit&3D Explore)の操作説明
この中からいくつか測定法を簡単に解説する。
【反射率測定を利用した膜厚の測定】
X線をきわめて浅い角度で入射させると、全反射が起こる。この現象を利用する事で、薄膜の厚
さを評価する事が出来る。
X線反射率測定法の特徴として、以下の様な点がある。
① 結晶性の膜だけでなく、非結晶の膜の評価も出来る。
② 単相膜だけではなく、多層膜の評価も出来る。
③ 膜厚は数nm∼1000nm程度の範囲で解析が可能である。
④ 膜の厚み、密度、表面及び界面の粗さが判る。
多層膜の場合、最表面と各膜間の界面でX線が反射され、互いに干渉した強度が振動として現れ
る。それを解析する事で膜厚を評価する事が出来る。
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機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●X線回折スクール受講報告②
【In-plane測定法】
In-plane測定法とは、薄膜試料の表面すれすれにX線を入射し、薄膜内の表面に直交する格子
面からの回折を測定する手法である。代表的な特徴として、以下の4点を上げる事が出来る
① 表面・界面に直交する格子面の回折を観察する事が出来る。
② きわめて薄い膜からの回折信号も検出できる。
③ 基板や下地からの信号を抑制できる。
④ 入射角度を制御し、非破壊で「深さ方向の解析」が可能である。
Out-of-plane測定の対象反射測定では積層方向の情報しか得られず、また、X線の入射角度
が高角度になってしまうため試料への進入深さも大きくなる。このため、試料厚が数nm程度の
極薄膜材料に用いた場合には、膜のシグナルが有効に得られない。一方、In-plane測定では、入
射X線が低角度であるため、試料に対するX線の入射深さが抑えられ、薄い膜であっても膜から
の情報を感度良く検出する事が出来る。
今まで設置されていた装置ではあまり複雑な分析は行えなかったが、今回導入された装置で
はかなり複雑な分析が可能となった。特に薄膜素材の分析には有効となる、各測定軸の制御が
可能である。今後は、標準的なXRD分析の他にも、薄膜素材の分析にも力を発揮出来ると思われ
る。今回受講してきた事を活かして、早くこの装置の操作に慣れ、色々な測定に対応出来るよう
にしたい。
6
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●協議会報告
平成26年度 国立大学法人機器・分析センター協議会(報告)
機器分析センター次長
大坪 文隆
宇都宮大学が幹事校となり、掲記協議会が下記日程で開催された。
■日時/平成26年10月31日
■場所/栃木県総合文化センター
毎年、全52 大学・機構中、殆どの大学が参加して開催される各大学の機器分析センターにとって
は最も重要な協議会である。今年も43 大学・機構の参加があり、文科省の研究振興局学術機関課
の岡本 和久課長補佐の出席を得て開催された。
幹事校の挨拶に引き続き、各大学等の事例報告として、施設運営事例の紹介と問題提起を主とし
て、というテーマで報告があった。ある大学では、分析機器の導入の履歴を利用頻度について示し、
新しい装置は導入者が中心に利用していることを指摘した。古い装置は、使い慣れているため、あ
る意味かなり普及した利用実績となっているが、一方、新しい装置は、研究に生かすことに目標が特
化され、普及しがたいのでは、との見解であった。人員不足については、ライセンス制や、博士課程
の支援者等が挙げられたが、継承が難しいという共通課題が浮き彫りであった。
当日行われた、技術職員の会についての取りまとめ報告の後、文科省の研究振興局学術機関課
の岡本課長補佐より、来年度予算の概要、特に学術研究を取り巻く動向についておよそ50 分の説
明があった。
機器分析センターに関連が深い予算として、大学における設備サポートセンターの設置がH23
年度から9大学(北大、阪大,広大,金沢大,名工大,東京農工大、筑波大、千葉大、鳥取大)、H26年
度に2大学(九大、高知大)が予算措置され、H27年度は3大学(東北大、東京農工大、神戸大)が新規
要求している。本事業は時限付きで、共同利用化の推進、再利用(リユース)の促進、設備マネジメン
トの強化、専任スタッフの充実および技術サポートの強化を目的としている。H28年度以降は事業
の実施が未定とのことであった。
イノベーションを生み出す環境整備において、研究拠点の形成から発展まで一体的な支援によ
る本体制の充実により、我が国の強み・特色を活かした研究水準の向上を図ることにとって、共同
利用・共同研究体制の強化・充実を図ることを目指しているとのことであった。
来年度は大分大で開催される予定である。
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機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●会議報告
第17回 九州・山口地区機器・分析センター会議(報告)
機器分析センター次長
大坪 文隆
■日時/平成26年11月28日
■場所/山口大学吉田キャンパス(機器分析実験施設2階 講習室)
■出席大学/山口大、九州大、九州工大、佐賀大、長崎大、宮崎大、鹿児島大、琉球大、大分大
■欠席/熊本大(准教授以上の教員が参加した大学は、7大学であった)
当番校である山口大学 大学研究推進機構 総合科学実験センターの岩尾センター長から開会の
挨拶があった後、各大学の近況報告が述べられた。概算要求に基づく機器導入は琉球大学でエネ
ルギー分散型蛍光X線分析装置および本学で機能物質非破壊総合解析システム(500MHz NMR、
TOF-MS、X線回折装置)が導入されたのみで、九大、長大、分大、宮大および鹿大では学内措置によ
り300万円∼数千万円相当の新規機器が導入されていた。一昨年度に難題が持ち上がった世界的
に供給が滞っていた液体ヘリウムに対しては、鹿大では液体ヘリウム再凝縮装置が、NMR2基にそ
れぞれ設置されたが、運用に苦慮されているようであった。琉大では、ヘリウムガスをバルーン(10
万円/個)で回収して再利用することを試験的に試みている。また、液体ヘリウム再凝縮装置にかか
る電気代が取り立たされていた。議論を総括すると、現状では液体ヘリウム再凝縮装置を導入して
も、メンテナンス費用・電気代を勘案すると、かかる費用はおおむね同じではないかとの見解が優
勢であった。なお、ヘリウムガスの供給が滞った場合のことは棚に上げた話である。
ヘリウムガスの話題以外には、機器導入に係わる中期計画、科研費と概算要求の合算による機
器の導入、センターの赤字、技術職員のモチベーション・スキルUP等についての話題が挙がった。各
大学の予算が逼迫してきており、赤字の大学もあり、ある大学では他部局から借金をして凌いだと
のことであった。
消費増税に対する、機器利用料への影響については、昨年はまだ考えていない大学が大半であっ
たが、今年は、値上げおよび検討が大半を占めた。
次期開催は長崎大とすることで会議を終了した。
本会議は、平成29年で各大学すべて2回目の当番校を終え、平成30年からは各大学3回目の当
番校を迎えることとなった。本学が初回開催で、2順目を終え3順目からは順番を入れ替えません
かという意見が議長から挙がった。
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機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●協議会報告
平成26年度 国立大学法人機器・分析センター協議会
「技術職員の方々のご意見を伺う場」報告
技術専門職員
武尾 政俊
■開催日/平成26年10月31日
■場所/栃木県総合文化センター
今回は、宇都宮大学主催で国立大学法人機器・分析センター協議会が開催されるのに先立ち、
昨年に続き「技術職員の方々のご意見を伺う場」が開催され全国より45大学から63名が参加した。
開会の辞、議長選出に続き、議長より今回の議題である人材不足の取り組みについて、現状報告と
質疑討論を通して何らかの方向性を出していきたいとの発言があり、北海道大学・鳥取大学の2大
学より事例が報告された。
一つは人員不足を補うための対応についての事例であった。例えば2名の退職で3名の補助員を
活用し、ベテラン職員と協力しバランスの取れた職員配置をして、今までの分析業務に支障が無い
ようなセンター運営をしていることについての報告であった。
もう一方の事例では、その大学の地域で人材を育成し、職員のスキルアップを図る等でサポート
し合う体制を作り、職員間の交流を行っていることが報告された。
質疑討論では、メールリストを作成することで、各大学で同様の装置を保有している場合などの
データの検討、分析に関する情報などの共有が可能となり、技術の継承や分析技術の向上にも繋
がっていくという発言があった。また、ネットワークの活用を通じて、地域や大学間で知識や情報を
共有して(但し、公開が可能な場合に限り)問題の解決に当たり、それぞれの分析装置の担当者間
の技術交流を進めたいなど、活発な意見交換が行われた。
今後の方針として、インターネットの活用についての言及があり、先ずインターネットで情報公開
を行える体制を構築し、測定技術を補完し合える人材の育成と有効活用を行っていくことを積極的
に検討していくことになった。
この「伺う場」の議事については、協議会でも報告された。
来年度は大分大学が幹事校になっている。
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機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●開所式・除幕式報告
韓国 昌原大学校 共同実験実習戸畑館 開所式・除幕式
機器分析センター次長
大坪 文隆
■日時/平成26年4月24日(木)
■場所/100周年中村記念館、機器分析センター
昌原大学校 共同実験実習館と九州工業大学 機器分析センターは、研究及び学術分野の相互交
流の覚書を昨年度締結した。この覚書により、昨年12月に昌原大学校 共同実験実習館を訪問し、
双方の建屋前に双方の看板を掲げることとなった。九州工業大学 機器分析センターに掲げた看板
を、昌原大学校 共同実験実習戸畑館 開所式として披露するため、昌原大学校 李総長および本学
松永学長の列席の基に執り行われた。
10
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●交流報告①
昌原大学校共同実験実習館技術交流報告
三好 規子、若山 登
平成26年7月6日(日)∼8日(火)の日程で、昌原大学
校共同実験実習館を訪問した。
7月7日(月)に共同実験実習館に本学機器分析昌原
センター開所式・看板式が取り行われた(図1)。昨
年、研究及び学術分野の相互交流が締結され、これ
から本格的に始動していくこととなる。機器分析セン
ターからは、横野センター長、大坪センター次長、三
好技術職員、若山技術職員の4人が参加した。
図1 看板式
技術職員
三好 規子
今回、私は昌原大学校共同実験実習館 FE- SEM担当 Park Jeong Eon技術職員と技術交流を
図ってきた。
私が担当しているFE-EPMAは昌原大学校には所有されていないため、まずは装置概要のプレゼ
ンテーションから行った。FE-SEMとFE-EPMAは、画像観察により分析箇所を指定できる元素分析
が可能なことから、材料研究などにおいてよく活用されている。
前者はEDS、後者はWDS とX線分光器が異なることは知られている。EDSは短時間で分析が可
能、電子線による試料ダメージが少ないなどから、一般的には手軽に簡易的な情報を得ることがで
きる。一方、WDSは分析時間を要するが、軽元素の分析が可能、高分解能であるためEDXではピー
クが重なる元素でも分離できるなどから、より詳しい情報を得ることが得ることができる。昌原大
学 校では 軽 元 素 分析の 依 頼 があまりないため 、EDSだけで成り立っているようだった 。本学も
FE-SEMならびに3D-SEMにEDSが設置されているが、WDSよりも利用頻度が低いため、WDSでなく
ても分析可能なものはEDSを利用するよう振り分けを行い、分析効率を上げていくことも必要だと
思われる。
両校がEDSとWDSの分析結果にどの程度差があ
るのかということを明らかにするために、同一サンプ
ル、同一分析箇所について定性分析の比較を行った
(図2)。テストサンプル(Co母材にホウ化物、炭化物、
リン化物を含んだ金属)は、恵良研究室の協力で準
備を行い、こちらで取得したWDSの分析結果とともに
持参した。定性分析結果を比較したところ、全データ
11
図2 分析ディスカッション
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●交流報告②
の約93%がEDSの方のX線強度が高かった。これは、単位電流検出量が多いEDSの特徴と合致して
いると思われる。更に、WDSでは検出されなかったいくつかの微量金属元素がEDSでは検出され
た。重量%で見たところ、WDSとEDSの差は約1.2%であり、両者に大差はないと思われた。
今回の技術交流で私が驚愕したことはPark氏の英語力の高さである。装置利用の約半数が留学
生のため英語でのやり取りは必須とのことだ。日常英会話やビジネス英会話とはまた少し違うた
め、日頃の経験を積んで専門用語や表現を覚えていき上達したらしい。私のところへ分析に来る留
学生は少ないため、あまり英語を使う場面がないが、日頃から自分の担当装置に関連する単語だけ
でも認識しておくことが大切だと思った。
技術専門職員
若山 登
昌原 大学 校 共同実 験 実習館( 以下 、共同実 験 実習
館)には、JEM-2100F( JEOL)とCM200(PHILIPS)の2
台の透 過 型電子顕微 鏡(以下、TEM)が設備されてい
る。機器分析センターの保有するTEMは、導入から24
年が経過しており、近年その性能(分解能)の低下がみ
られる。今回の技術交流では、機器分析センターで観
察した試料と同じものを共同実験実習館のTEMで観察
することで 、共 同 実 験 実習 館と機 器 分析 センターの
TEMの性能チェック(主に分解能)を行うとともに、高
図3 TEM観察
倍率・高分解能観察時に受ける試料ダメージの機種による差異(機種依存性)について調べた。今
回は、JEM-2100Fを使って技術交流を行った(図3)。このTEMはJunghoon Yoo技術職員が担当し
ており、彼はXRDの担当者でもある。共同実験実習館では7名の技術職員をまとめる総括的な立
場にある。日本での留学経験が長いので流暢な日本語を話していたのが印象的だった。
横野先生の協力で準備していただいたW-Shell(Au,Ag)ナノ粒子の試料を観察した。JEM-2100F
は電解放出型電子顕微鏡(FE-TEM)であり、機器分析センターのTEMは、電子銃にLaB6を使った
熱電子放出型電子顕微鏡(TE-TEM)である。W-Shell(Au,Ag)ナノ粒子を機器分析センターのTEMで
高倍率・高分解能観察した場合には、
( 1)高分解能像が観察できない。もしくは不明瞭。
( 2)試料
ドリフトが大きい、試料の安定性が悪い。
( 3)被検体が短時間で剥離・分離する現象がみられる。
(4)露光時間が長い。などの課題がみられる。共同実験実習館のJEM-2100Fは、FE-TEM のため
TE-TEM に比較して1,000倍ほど輝度の高い電子線を照射できる。共同実験実習館での技術交流
では、機器分析センターのTE-TEMで観察した時の課題がクリアされ、綺麗で明瞭な高分解能像を
観察することができた。
今後はこの経験を糧にして、まだまだ現役で頑張ってもらう機器分析センターのH-9000NARと
奮闘する決意を新たにした。
12
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●技術交流報告①
韓国昌原大学校共同実験実習館との技術交流
武尾 政俊、 若山 登、 山本 克巳
12月10∼12日に韓国昌原大学校共同実験実習館との技術交流が行われた。共同実験実習館と
の交流はこれが5回目となるが、今回は機器分析センターの装置を使って測定したデータを基に、
プレゼンテーションや技術交流及び意見交換会が行われた。機器分析センターからは、大坪セン
ター次長、石丸教授、武尾技術職員、若山技術職員、山本技術職員の5人と、学生3人の、計8人が
参加した。
まずは、学生3人による機器分析センターの機器を利用した研究についての口頭発表が行われ、
施設見学を挟んで、機器分析センター技術職員から担当する機器の紹介と実際に測定した物の
データの説明が行われ、それについて共同実験実習館技術職員と共にディスカッションを行った。
■表面分析装置(XPS)を使用した分析について紹介
武尾 政俊
本学の表面分析装置(XPS AXIS-NOVA)は、昌原大学校共同実習館にはないため、装置の紹介
を兼ねて、この装置を使った分析 Tilt angle effect using Angle Resolved XPS についてテーブル
ディスカッション形式で報告した。
このXPSは、試料の極表面の分析を行うものであるが、その試料の更に表面に近い層、試料表面
の酸化膜等の分析を行うために傾斜をつけて測定を行い、傾斜効果について分析データを示しな
がら説明をした。
共同実習館の技術職員からは、試料に傾斜をつけることで分析感度に影響があるのではとの意
見があった。傾斜をつけることで感度の低下はみられるものの、傾斜による効果を示す測定データ
が得られていることや、本装置の特性等についてディスカッション通して技術交流を行った。
13
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●技術交流報告②
■Analysis of the asbestos tape by the TEM
若山 登
溶解炉の廃棄にともなって排出されたアスベストテープのTEM分析の報告をおこなった。日本同
様に韓国でもアスベストによる健康被害が社会問題化していた。TEM分析では形状観察(BFI)、元
素分析(EDX)、電子線回折(SA Diff)の3点分析で同定が可能であり、分析電子顕微鏡法(A-TEM法)
は、アスベスト同定のツールになっている。今後は大気中のアスベスト濃度の測定が重要であるこ
とがディスカッションで論じられた。
■新規導入されたXRDと、様々な測定例の紹介
山本 克巳
今 年 8 月に 更 新 さ れ た X 線 回 折 装 置「 株 式 会 社リガク全自 動 水平 型 多目 的X線 回 折 装 置
SmartLab」の簡単な説明と測定例を紹介し意見交換する予定であったが時間が足りず、今回は資
料を見せるだけとなってしまった。ただ、テーブルディスカッションの時間以外では共同実験実習館
のXRD担当者とのコミュニケーションは出来たので、有意義な時間は過ごせたと思う。次の機会に
期待したい。
In-Plane測定
Out-of-Plane測定
●
●
面内格子定数の直接観察
●
深さ方向の解析
●
配向性- twistの評価
多彩な
解析ソフトウェア
●
●
●
●
●
逆格子マップ測定
ロッキングカーブ測定
積層方向の格子定数、
結晶性
●
反射率測定
(膜厚・密度・ラフネス)
●
小角散乱測定
機能性材料の総合評価
完全極点測定
的確な情報抽出
精密なパラメータ解析
成膜プロセスへの迅速なフィードバック
ガイダンス機能、
パッケージ測定
各種ユニットのセンシング
プロの経験と知識をデータベース化
逆格子シミュレーション
Smart Lab Guidance 制御ソフトウェア
●
試料水平保持
(On-Plane軸を用いた接点測定)
●
高輝度、
平行単色ビーム
●
必要分解能に応じた光学系選択
●
CBO光学系、
CBO-f光学系・
・
・
工学系選択・切替
多様な検出器の活用
(0D、
1D、
2D)
リガクジャーナル42「 薄膜X線測定法基礎講座第8回」より
最後に
今回は学生が口頭でそれぞれの研究内容を説明し、技術職員は資料を見せながら質疑応答する
という、これまでとは違う交流をした。共同実験実習館には無い機器を使った測定もあり、かなり
興味を持たれてるようであった。お互いの分析技術向上になるよう、今後もこの様な技術交流は続
けていきたい。
14
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●講習会・説明会①
平成26年度 講習会・説明会
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機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●講習会・説明会②
■平成26年度 機器分析センター利用者講習会の会場風景
電界放出形走査電子顕微鏡
透過型電子顕微鏡
微小X線光電子分光分析装置
X線回折装置
液体窒素
16
液体窒素液取り実習
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●成果報告①
本センターの機器を利用して得られた成果
1001. Behavior of polymer chains grafted from latex particles at soft interfaces
Emiko Mouri & Hayami Sakamori & Kohji Yoshinaga & Teruyuki Nakato
Colloid Polym Sci (2014) 292:547-555
●光散乱測定装置
1002. Corrosion and hydrogen absorption of commercially pure zirconium in acid
fluoride solutions
Ken ichi Yokoyama, Daisuke Yamada, Jun ichi Sakai
Corrosion Science Vol. 73 (2013) 375-381.
●SEM, XRD, XPS
1003. AC Magnetic Measurement of LiFeAs at Pressures up to 5.2 GPa:the Relation between
Tc and the Structural Parameters
Shuhei Yamaguchi, Nobuhiro Yamaguchi, Masaki Mito, Hiroyuki Deguchi,
Peter. J. Baker, Stephen. J. Blundell, Michael. J. Pitcher, Dinah. R. Parker, Simon. J. Clarke
Journal of the Korean Physical Society Vol. 63 (2013) 445-447.
●SQUID磁束計
1004. Multiple spectra of electron spin resonance in chiral molecule-based magnets
networked by a single chiral ligand
M. Mito, T. Nagano, K. Tsuruta, H. Deguchi, S. Takagi, J. Kishine, Y. Yoshida and K. Inoue
Journal of Applied Physics Vol. 114 (2013) 133901.
●ESR
1005. Magnetic susceptibility measurement of solid oxygen at pressures up to 3.3 GPa
M. Mito, S. Yamaguchi, H. Tsuruda, H. Deguchi, M. Ishizuka
Journal of Applied Physics Vol. 115 (2014)13903.
●SQUID磁束計
1006. Effective disappearance of the Meissner signal in the cuprate superconductor
YBa2Cu4O8 under uniaxial strain
M. Mito, T. Imakyurei, H. Deguchi, K. Matsumoto, H. Hara, T. Ozaki, H. Takeya, and Y. Takano
Journal of the Physical Society of Japan (Letter) Vol. 83 (2014)23705.
●SQUID磁束計
1007. Effects of selective lattice deformation on YbBa2Cu4O8 and YBa2Cu3O7 epitaxial films
M. Mito, H. Matsui, T. Imakyurei, H. Deguchi, T. Horide, K. Matsumoto, A. Ichinose,
and Y. Yoshida
Appl. Phys. Lett. Vol. 104 (2014)102601.
●SQUID磁束計
17
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●成果報告②
1008. Magnetic Memory in a Ceramic YBCO superconductor Composed of Sub-micron Size Grains
H.Deguchi, T.Ashida, M.Syudo, M.Mito, S.Takagi, M.Hagiwara and K.Koyama
Journal of the Korean Physical Society Vol.62, No.12, pp.1832-1835 (2013)
●汎用基礎物性測定装置(SQUID)
1009. Dependence of memory effects on the stop temperature and the probing field
in a ceramic YBCO superconductor
H.Deguchi, M.Syudo, T.Ashida, Y.Sasaki, M.Mito, S.Takagi, M.Hagiwara, K.Koyama
Physics Procedia Vol.45 (2013) pp.129-132
●汎用基礎物性測定装置(SQUID)
1010. Size dependences of crystal structure and magnetic properties of DyMnO3
nanoparticles
T.Tajiri, N.Terashita, K.Hamamoto, H.Deguchi, M.Mito, Y.Morimoto, K.Konishi, A.Kohno
Journal of Magnetism and Magnetic Materials Vol.345 (2013) pp.288-293
●汎用基礎物性測定装置(SQUID), 電子スピン共鳴装置(ESR)
1011. Comparison Between Coacervation Property and Secondary Structure of Synthetic
Peptides, Ile-containing Elastin-derived Pentapeptide Repeats.
Iori Maeda, Suguru Taniguchi, Junko Ebina, Noriko Watanabe, Takao Hattori
and Takeru Nose
Protein and peptide letters 20(8) (2013) 905-910.
●円二色性分散計, FT-IR(フーリエ変換型赤外分光光度計), TOF質量分析計
1012. Coacervation Properties of Short Elastin-Derived Pentapeptide Analogues
Containing Aromatic Amino Acids.
Suguru Taniguchi, Noriko Watanabe, Takao Hattori, Taishi Inatomi,
Asako Inoue, Yuko Yamasaki, Takeru Nose and Iori Maeda
Peptide Science 2013 (2014)433-434.
●円二色性分散計, TOF質量分析計
1013. Preparing of Phenylalanine Containing Elastin-derived Pentapeptide Based Biomaterials
Asako Inoue, Suguru Taniguchi, Yuko Yamasaki, Masakazu Furuta,
Takeru Nose and Iori Maeda
Peptide Science 2013 (2014)431-432.
●TOF質量分析計
1014. Ultrasensitive Biotin Assay of a Noncompetitive Format in a Homogeneous Solution
Based on Resonance Energy Transfer Induced by a Protein-Protein Interaction
Tomohiro Ikeda, Hiroki Miyao, and Shinji Sueda
Analytical Chemistry, Vol. 86 (2014) 5673-5677
●MALDI-TOF質量分析装置
18
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●成果報告③
1015. Identification of Compounds with Potential Antibacterial Activity against
Mycobacterium through Structure-Based Drug Screening
Tomohiro Kinjo, Yuji Koseki, Maiko Kobayashi,Atsumi Yamada, Koji Morita,
Kento Yamaguchi, Ryoya Tsurusawa, Gulcin Gulten, Hideyuki Komatsu,
Hiroshi Sakamoto,James C. Sacchettini, Mitsuru Kitamura, and Shunsuke Aoki
JOURNAL OF CHEMICAL INFORMATION AND MODELING 2013 May 24;53:1200-1212
●MALDI-TOF MS
1016. Photocatalytic Reduction of Carbon Dioxide Over Shape-Controlled Titanium (Ⅳ)
Oxide Nanoparticles with Co-catalyst Loading
Naoya Murakami,Daisuke Saruwatari,Toshiki Tsubota,and Teruhisa Ohno
Current Organic Chemistry,2013,17,2449-2453
●FE-SEM, XPS, NMR
1017. Development of highly efficient sulfur-doped TiO2 photocatalysts hybridized
With graphitic carbon nitride
Kentaro Kondo, Naoya Murakami, Chen Ye, Toshiki Tsubota, Teruhisa Ohno,
Applied Catalysis B: Environmental 142- 143 (2013) 362- 367
●FE-SEM, XPS
1018. Improvement of visible light responsivity of rutile TiO2 nanorods by site-selective modification
of iron(III) ion on newly exposed faces formed by chemical etching treatment
Misa Nakamura, Asami Ono, Eunyoung Bae, Naoya Murakami, Teruhisa Ohno,
Applied Catalysis B: Environmental 130- 131 (2013) 264- 269
●FE-SEM, XPS
1019. Bifunctionality of Rh 3+ Modifier on TiO2 and Working Mechanism of Rh 3+/TiO2
Photocatalyst under Irradiation of Visible Light
Sho Kitano, Naoya Murakami, Teruhisa Ohno, Yasufumi Mitani, Yoshio Nosaka,Hiroyuki Asakura,
Kentaro Teramura,Tsunehiro Tanaka,Hiroaki Tada, Keiji Hashimoto,and Hiroshi Kominami,
The Journal of Physical Chemistry C 2013, 117, 11008-11016
●FE-SEM, XPS
1020. Solution-processed amorphous niobium oxide as a novel electron collection layer
for inverted polymer solar cells
Keisuke Hamada, Naoya Murakami, Toshiki Tsubota, Teruhisa Ohno
Chemical Physics Letters 586 (2013) 81-84
●FE-SEM, XPS
1021. Capacitance property of carbon material derived from starch mixed with guanidine
phosphate as electrochemical capacitor
Toshiki Tsubota, Taihei Yamaguchi, Chuanshu Wang, Yoshihito Miyauchi,
Naoya Murakami, Teruhisa Ohno
Journal of Power Sources 227 (2013) 24-30
●FE-SEM, XPS
19
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●成果報告④
1022. Effect of electrochemical treatment in H2SO4 aqueous solution on carbon Material
derived from cellulose with added guanidine phosphate
Toshiki Tsubota, Chuanshu Wang, Naoya Murakami, Teruhisa Ohno
Journal of Power Sources 225 (2013) 150-156
●FE-SEM, XPS
1023. Flexible Porous Bismuth Telluride Thin Films with Enhanced Figure of Merit
using Micro-Phase Separation of Block Copolymer
K.Kato,Y.Hatasako,M.Uchino,Y.Nakata,Y.Suzuki,T.Hayakawa,C.Adachi,and K.Miyazaki :
Advanced Materials Interfaces Advanced Materials Interfaces (2014)
DOI:10.1002/admi.201300015
●SEM
1024. Fabrication of a Flexible Bismuth Telluride Power Generation Module Using
Microporous Polyimide Films as Substrates
K.Kato,Y.Hatasako,M.Kashiwagi,H.Hagino,C.Adachi,and K.Miyazaki:
Journal of Electronic Materials Vol.43 (2013)1733-1739
●SEM
1025. Development of Thermoelectric Module Based on Dense Ca3Co4O9 and Zn0.98Al0.02O Legs
P.Mele,H.Kamei,H.Yasumune,K.Matsumoto,and K.Miyazaki
Metal Materials International Vol.2 (2013)389-397
●ZEM-1,レーザーフラッシュ
1026. Fabrication by Coaxial-Type Vacuum Arc Evaporation Method and
Characterization of Bismuth Telluride Thin Films
M.Uchino,K.Kato,H.Hagino,and K.Miyazaki
Journal of Electronic Materials Vol.42 (2013)1814-1819
●SEM, EDS, XRD
1027. Fabrication of Bismuth Telluride Thermoelectric Films Containing Conductive
Polymers Using a Printing Method
K.Kato,H.Hagino,and K.Miyazaki
Journal of Electronic Materials Vol.42 (2013)1313-1318
●SEM
1028. Thermoelectric Properties of Printed Bismuth Telluride Films
K.Kato,H.Iwata,and K.Miyazaki
The 25th Symposium on Phase Change Oriented Science(2013)S54
●SEM
1029. High Performance Printable Thermoelectric Compound Using Heat Resistant
Resin and Conductive Additive
K.Kato,H.Iwata,T.Muto,T.Kondo,and K.Miyazaki
The 4th International Symposium on Micro and Nano Technology(2013)97
●SEM, EDS
20
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●成果報告⑤
1030. Fabrication and characterization of nanostructured thermoelectric materials
H.Iwata,Y.Hatasako,K.Kato,and K.Miyazaki
UPM-Kyutech Symposium of Applied Engineering and Sciences(2013)095
●EDS
1031. Nano-porous thermoelectric thin films
K.Miyazaki
UPM-Kyutech Symposium of Applied Engineering and Sciences(2013)059
●SEM
1032. Thermal and Electrical Conductivities of Porous Si Thin Films
H.Hagino,S.Tanaka,and K.Miyazaki
The 10th Asian Thermophysical Properties Confernce(2013)
●SEM
1033. Oral cancer diagnosis via a ferrocenylnaphthalene diimide-based electrochemical
telomerase assay
Kumiko Mori, Shinobu Sato Masaaki Kodama, Manabu Habu,
Osamu Takahashi, Tatsuji Nishihara, Kazuhiro Tominaga & Shigeori Takenaka
Clinical Chemistry, 59: 289-295 (2013).
●NMR
1034. Electrochemical RNase A detection using the electrode immobilized with ferrocenyl
deoxyribooligonucleotide containing cytidine ribonucleotide as its target
Shinobu Sato & Shigeori Takenaka
Electroanalysis,25(7) 1652-1658 (2013).
●NMR
1035. Electrochemical DNA duplex detection by an intercalation-triggered
decomplexation of ferrocene with β-cyclodextrin
Hirotomo Takenaka, Shinobu Sato & Shigeori Takenaka
Electroanalysis,25(8) 1827-1830 (2013).
●NMR
1036. Naphthalene diimide carrying two cysteine termini at both imide linkers
as a molecular staple
Shinobu Sato, Kosuke Yamamura & Shigeori Takenaka
Electroanalysis,25: 1831-1839 (2013).
●NMR
1037. Development of a membrane-based microwave mediated electrochemical ELISA
method for TNF-α detection in patients with periodontitis
Irmina Diala, Shinobu Sato, Michihiko Usui, Keisuke Nakashima,
Tatsuji Nishihara& Shigeori Takenaka
Analytical Sciences,29: 927-930 (2013).
●NMR
21
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●成果報告⑥
1038. Design of tetraplex specific ligands: cyclic naphthalene diimide
Yugo Esaki, Md. Monirul Islam, Satoshi Fujii, Shinobu Sato & Shigeori Takenaka
Chem. Commun., 50: 5967-5969 (2014).
●NMR, H-MS
1039. Interactions of cyclic and non-cyclic naphthalene diimide derivatives with different
nucleic acids
Izabella Czerwinska, Shinobu Sato, Bernard Juskowiak & Shigeori Takenaka
Bioorg. & Med. Chem. 22: 2593-2601(2014).
●NMR, H-MS, X-ray結晶解析
1040. Apatite mineralization behavior on polyglutamic acid hydrogels in aqueous:
condition: effects of molecular weight
T. Miyazaki, J. Mukai, E. Ishida and C. Ohtsuki
Bio-Med. Mater. Eng., 23, 339-347 (2013).
●X線回折装置(微小領域)
1041. 鉛直柱状プラズマシースにおける球状カーボン微粒子の成長
中山泰輔, 菅 祐志, 長友和輝, 碇 智徳, 内藤正路, 長井達三, 生地文也
Journal of the Vacuum Society of Japan, 57 (2014) pp.155-158.
●TEM, SEM
1042. 銅電解精製の陰極析出挙動に及ぼす電解液流動の影響
田畑仁志、持田侑希、伊藤秀行、高須登実男
資源・素材学会九州支部平成25年度春季例会講演要旨集、pp.1-3
●ICP, 3D-SEM
1043. Latex Migration in Battery Slurries during Drying
Sanghyuk Lim, Kyung Hyun Ahn, Masato Yamamura
Langmuir (2013) 29, 8233-8244
●電界放出型走査電子顕微鏡(FE-SEM)
1044. Pd(OAc)2-Catalyzed Macrocyclization of 1,2-Diazonaphthoquinones with Cyclic
Ethers
Kitamura, M.; Kisanuki, M.; Kanemura, K.; Okauchi, T.
Org. Lett. 2014, 16, 1554-1557.
●NMR, 質量分析, 元素分析
1045. Synthetic study of kosinostatin aglycone: Synthesis of BCDE rings using
alkoxycarbonylmethylation of diazonaphthoquinone
Kitamura, M.; Kubo, K.; Yoshinaga, S.; Matsuzaki, H.; Ezaki, K.; Matsuura, T.; Matsuura,
D.; Fukuzumi, N.; Araki, K.; Narasaki, M.
Thetrahedron Lett. 2014, 55, 1653-1656.
●NMR, 質量分析, 元素分析
22
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●成果報告⑦
1046. 安定なジアゾ移動剤の開発-グアニジノジアゾニウム塩の合成と反応
北村 充
有機合成化学協会誌, 2014, 72, 14-25.
●NMR, 質量分析, 元素分析
1047. Rhodium-catalyzed Reaction of Diazonaphthoquinones and Enol Ethers: Synthesis of
Dihydronaphthofuran Derivatives and alpha-Naphthyl Esters
Kitamura, M.; Araki, K.; Matsuzaki, H.; Okauchi, T.
Eur. J. Org. Chem.2013, 5045-5049.
●NMR, 質量分析, 元素分析
1048. Identification of Compounds with Potential Antibacterial Activity against
Mycobacterium through Structure-Based Drug Screening
Kinjo, T.; Koseki, Y.; Kobayashi, M.; Yamada, A.; Morita, K.; Yamaguchi, K.;
Tsurusawa, R.; Gulten, G.; Komatsu, H.; Sakamoto, H.; Sacchettini, J. C.;
Kitamura, M.; Aoki, S.
J. Chem. Inf. Model. 2013, 53, 1200-1212.
●NMR
1049. Synthesis of alpha-Arylcarboxylic Acid Amides from Enol Silyl Ether via
Migratory-Amidation with 2-Azido-1,3-dimethylimidazolinium
Hexafluorophosphate
Kitamura, M.; Murakami, K.; Shiratake, Y.; Okauchi, T.
Chem. Lett. 2013, 42, 691-693.
●NMR, 質量分析, 元素分析
1050. 低温焼成で作製した色素増感太陽電池におけるTiO 2ビーズの効果
雪田 雅史、田島 康平、安田 敬
平成25年度応用物理学会九州支部学術講演会(長崎大学文教キャンパス、2013年11月30日-12月1日)
予稿集Vol.39 p.143-143
●FE-SEM(JSM-7000F)
1051. 真空紫外光を用いたSAMパターニング面の作製
佐保健, 森迫勇, 山中誠, 安田隆
日本機械学会 第5回マイクロ・ナノ工学シンポジウム講演論文集,5AM2-D-3 (2013)
●XPS AXIS-NOVA
1052. Magnetic order in the pyrochlore iridate Nd 2Ir2O 7 probed by muon spin relaxation
H.Guo,K. Matsuhira, I. Kawasaki, M. Wakeshima, Y. Hinatsu,I. Watanabe, and Z. Xu
Physical Review B 88, 0604411(R) (2013).
●粉末X線回折装置
23
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●成果報告⑧
1053. Comparison of Tribological Properties of Closed-Packed and Well-Aligned Carbon
Nanotube and Peapod Films
Ippei Inoue, Shogo Yoshioka, Hideaki Okado,Yoshihiro Takahara, Masamichi Naitoh
Carbon, vol. 45, pp.2737-2743, 2007.
●超高真空原子間力顕微鏡
1054. A New Concept Varistor With Epoxy/Microvaristor Composite
S.Ishibe, M.Mori, M.Kozako, M.Hikita
IEEE Transactions on Power Delivery Vol.29 No.2 pp.677-682(2014)
●走査型電子顕微鏡
1055. Effects of Addition of Nano-scale Silica Filler on Erosion, Tracking Resistance and
Mechanical Properties of Silicone Rubber
R.Inoue, T.Kondo, T.Nakamura, M.Kozako, M.Hikita
18th International Symposium on High Voltage Engineering (ISH2013)PE-16
pp.1511-1515, 25-30 Aug., Seoul, Korea(2013)
●走査型電子顕微鏡
1056. Electrical Characteristics and Voltage Limiting Effect of Epoxy/ZnO-particle
Composite Varistors
M.Mori, S.Ishibe, M.Kozako, M.Hikita
18th International Symposium on High Voltage Engineering (ISH2013)
OE1-05, pp.1166-1171, 25-30 Aug., Seoul, Korea(2013)
●走査型電子顕微鏡
1057. Experimental Investigation on Erosion Resistance and Hydrophobicity of
Silicone Rubber Nanocomposite
T.Nakamura, M.Kozako, M.Hikita, R.Inoue, T.Kondo
The 11th IEEE International Conference on Solid Dielectrics (ICSD2013)
No.19, pp.230-233, 30 Jun.-4 Jul.,Bologna, Italy (2013)
●走査型電子顕微鏡
1058. μバリスタの電圧-電流特性とサージ吸収能力
森 匡史, 米須大吾, 小迫雅裕, 匹田政幸, 石辺信治
平成26年電気学会全国大会 No.6-303, Vol.6 pp.530-531, 2014年3月18-20日,
松山(2013)
●走査型電子顕微鏡
1059. ナノアルミナ被覆アルミニウム粒子充填エポキシ複合材の誘電率におけるフィラー配向の影響
牛島康輔, 小迫雅裕, 匹田政幸
平成26年電気学会全国大会 No.2-027, Vol.2 p.30, 2014年3月18-20日, 松山(2013)
●走査型電子顕微鏡
24
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●成果報告⑨
1060. ポリマーがいし用シリコーンゴムへのナノフィラー添加効果におけるシリカとベーマイトの比較
下河内 侑, 中村悌也, 小迫雅裕, 匹田政幸, 井上 亮, 近藤高徳
平成26年電気学会全国大会 No.2-026, Vol.2 p.29, 2014年3月18-20日, 松山(2013)
●走査型電子顕微鏡
1061. ベーマイト添加シリコーンゴムナノコンポジットの耐トラッキング・エロージョン性
中村悌也, 小迫雅裕, 匹田政幸, 井上 亮, 近藤高徳
平成26年電気学会 放電/誘電・絶縁材料/高電圧合同研究会 ED-14-021
DEI-14-039 HV-14-055, pp.53-58 2014年1月23-24日, 北九州(2013)
●走査型電子顕微鏡
1062. エポキシ中のμバリスタ粒子チェーン制御法に関する検討
森 匡史, 米須大吾, 小迫雅裕, 匹田政幸, 石辺信治
第44回電気電子絶縁材料システムシンポジウム No.MVP-21, pp.241-242, 2013年
11月25-27日, 豊橋(2013)
●走査型電子顕微鏡
1063. シリコーンゴムの耐エロージョン・トラッキング性におけるベーマイトアルミナ添加効果
中村悌也, 小迫雅裕, 匹田政幸, 井上 亮, 近藤高徳
第44回電気電子絶縁材料システムシンポジウム No.MVP-15, pp.223-226, 2013年
11月25-27日, 豊橋(2013)
●走査型電子顕微鏡
1064. Electronic and Magnetic Structure of Neutral Radical FBBO
Stephen M. Winter, Aaron Mailman, Richard T. Oakley,
Komalavalli Thirunavukkuarasu, Stephen Hill, David E. Graf, Stanley W. Tozer,
John S. Tse, Masaki Mito and Hiroshi Yamaguchi
Physical Review B 89(2014)214403.
●SQUID磁束計, マルチシステム用再凝縮装置
1065. Effect of ultrasonic strain on p-type silicon wafers
Kazuki Tsuruta, Masaki Mito, Takuma Nagano, Yuki Katamune and Tsuyoshi Yoshitake
Japanese Journal of Applied Physics 53(2014)07KC07
●SQUID磁束計, マルチシステム用再凝縮装置
1066. Ultrasonic strain effects on Bi2223 cuprate superconductors
Kunihiko Irie, Masaki Mito, Takuma Nagano, Kazuki Tsuruta, and Sho Nobukiyo
Japanese Journal of Applied Physics 53(2014)07KC05
●SQUID磁束計, マルチシステム用再凝縮装置
1067.Penetration treatment of plasma spray SUS316L stainless steel coatings by molten
multi-component oxides
Jin Wang, Saori Shibasaki, Noriko Miyoshi, Nobuya Shinozaki, Zhensu Zeng,
Nobuaki Sakoda
Surface & Coatings Technology 252 (2014) 173-78
●XRD, FE-SEM
25
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●利用実績①
登録機器利用実績
26
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●利用実績②
登録機器利用実績
27
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●利用実績③
登録機器利用実績
28
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●登録機器一覧
機器分析センター登録機器一覧
29
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●分析相談
機器分析センターに寄せられた分析相談(2014年3月∼2015年1月)
30
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●活動内容
機器分析センターの活動(2014年4月∼2015年2月)
31
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●お知らせ・お願い
お知らせ・お願い
■年度内の機器利用料の支払いのお知らせ
機器分析センターでは、年度内の機器利用料の支払いを受け付けています。但し、12月までの申
告が必要です。また、原則翌年度の支払いをお願い致します。
■研究の成果報告、論文の提出のお願い
機器分析センターでは、利用者の皆様がセンター機器を利用して得られた研究成果(論文等)を
センターニュースに掲載しております。しかし残念ながら、このところ提出成果数(論文数)が減少し
ております。成果報告は機器分析センターの業績として残り、最もウェイトの高いセンター評価の
一項です。提出は随時受け付けております。なお、公表論文のない場合は、機器分析センター利用
報告書のご提出をお願い致します。
32
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●Tea Time①
Tea Time
機器分析センター 技術専門職員
山口 恵子
私は幼いころからぼんやりと野山を眺めるのが好きだった。当時我が家の周辺には山や川そして
田畑が広がり季節ごとに様々な色に変化していく風景を当り前のように楽しんでいた。田んぼ一面
に咲く赤いれんげ草や白いシロツメクサ、河原を覆い尽くす黄色い菜の花、山裾には見事な桜が咲
き誇り淡いピンク色に染め上げられた枝はお濠の水面まで垂れ下がって水面にもその色を悠々と
映していた。自然が織りなすそんな風景が身近にあっていつも心癒されていた。
私は大人になり故郷を離れ仕事や日々の生活に追われる中でそのような風景をあの頃のような
気持ちで眺めることを忘れていた。色とりどりに染め上げられる風景を一人占めしていたあの頃の
心地よい感覚さえも記憶から遠ざかっていたように思う。
ところがあることをきっかけとして私は心の宝を取り戻した。
昨年長崎大学で技術専門員研修会が行われた。その数日後のことである。研修会に参加された
技術長さんから私は突然メールを頂いた。
「△△大学の○○さんという方から秋山恵子さんを知っていますかと聞かれました。山口さんの
ことですか?と言いましたが結婚後の苗字は知らないご様子でした。とても気にかけておられまし
たよ。○○さんをご存知ですか?」という内容だった。
技術長さんからいただいたその連絡がきっかけとなり、私は若いころ共に学び、遊び、語らってい
た先輩との再会のチャンスを得た。
彼女は現在△△大学医学部で分子遺伝学の研究をやっているとのこと。論文もいくつも出され
ていて内容も難しく私の及ぶところではないが裏の姿は昔と全く変わらず実に素朴で自然を愛する
バリバリのアウトドア派。子育ても終わりご主人との二人暮らしで気ままに好きなことをやっている
と話してくれた。休みの日には野山を駆けまわり野鳥や植物を写真に撮って仲間で発表し合い楽し
んでいるとのこと。
私は彼女からたくさんの写真を見せてもらった。九州各地の山々の風景、野鳥や花などの写真、
どれも実にすばらしく心がわくわくした。
33
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●Tea Time②
尊敬する人に感化されやすい私は以後写真好きになってしまった。最初は手持ちの小さなカメラ
から。被写体は大好きな花。
ほどなく私はベランダを花でいっぱいにした。色とりどりの花が咲くと心がうきうきする。
ベランダに出て何時間も花たちを上から下から斜めから撮りまくる。接写やマクロ撮影、逆光を
利用して光と影をうまく取り入れた撮影技法も身につけた。
写真の整理に深夜まで没頭することもしばしば。ご飯を食べる時間ももったいないと思うほどの
のぼせようだった。
季節ごとに花々が大地の色を塗り替えるとじっとしていられない。はまゆうの花が咲けば飛んで
いき、ひまわり畑が黄色に染まれば飛んでいき、バラ園にも出掛け、コスモス畑にも出掛けて行く。
その中にじっと身を置くと何とも心地よい感覚が戻って来る。私はひたすらシャッターを押す。
一面の花畑ではローアングルで背丈の低い花を淡くぼかし中間の花たちにピンを合わせリズム
感を持たせて楽しそうに演出。バラ園では逆光を利用してのマクロ撮影。一枚一枚の花びらを透き
通らせ背景には玉ボケを作りバラの花に輝きを持たせる。あぜ道に咲く彼岸花では全体を赤くほ
んわかと染め上げた中に一本だけ凛とたたずませ目が覚めるほど華やかな映像に仕上げる。その
ように大好きな花たちに寄り添いながら写真撮影を楽しんだ。
そのうち小さなカメラでは満足できなくなって手に余るような大きな一眼レフカメラや望遠レン
ズ、マクロレンズ、その他いろんな機材も手に入れた。写真技術の本などもたくさん買った。暇を見
つけては読みふけり時には夫婦でレンズ談義に花が咲くこともある。
写した映像はパソコンですぐに確認してみる。ダメなら削除もできる。フイルムの時代なら到底
できなかったこのような楽しみ方がデジタル化により実現可能になった。デジタル革命の恩恵は本
当にすごい。
カメラやレンズの威力もまた素晴らしくて、どんな初心者にも心が躍り出すような写真が撮れる。
決して腕ではない、全てがカメラやレンズの成せる技。 私にもそこそこの写真がなんとか撮れるの
だから嬉しくてたまらない。私がこの数カ月で撮りためた作品はすでに数千枚に及ぶ。
先輩の紹介で私は写真愛好家の仲間にも入れてもらった。みなさん素晴らしい作品をネット上で
毎日のごとく発表してくる。見た瞬間ため息が出るようななんとも素晴らしい作品が溢れている。定
年退職後の人が多分7∼8割を占めていると思われる。
「 後期高齢者の仲間入りをしました」と言う
人も多くいる。そんな中に私も加えてもらい「新人です」と言って作品を見てもらう。あこがれのカメ
ラマンに「新人なのに才能あるね」なんておだてられると私はすぐにのぼせてしまい更にエスカ
レートしてしまう。みんな褒め上手。おとなしく仕事と家事と子育てにいそしんでいただけの私の変
わりようといったらない。自分でも驚いている。
「 それはそれで生き生きしているから良いでしょ
う!」と家族には言い訳をしておく。
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機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●Tea Time③
愛好家の人たちは実に元気。良い被写体があるとカメラやレンズや三脚を持って集まり技術の伝
授をし合いながら撮影を楽しむこともあるらしい。そして家に帰りネット上で写真の発表をし合い
撮影技法やカメラ技術の専門用語交えて楽しい品評が飛び交う。私には今はまだ外国語にしか聞
こえないがいつかそんな会話にもついていけるようになりたいと思う。
こうして昨年の夏以降、私はとても素敵な過ごし方ができた。これからやって来る暖かい春・・・
懐かしいれんげ草畑や菜の花畑にも出掛けよう。今度は孫たちの手を引いて行こうと思う。孫たち
の笑う声に合わせてシャッターを押し続けて行こう。
このわくわく感が私のこれからの人生の活力源になることを期待しながら、後期高齢者になる頃に
は息を飲むような素敵な作品を残せるようになっていたいものだ。
何はともあれこのようなきっかけをくださった技術長さんと先輩に感謝したい。
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memo
機器分析センターNEWS No.23〈2015 March〉●スタッフ紹介
Stuff ● スタッフ
■センター長 横野 照尚(センター長室)
■センター次長 大坪 文隆(教員研究室)
■センター技術専門職員 武尾 政俊(元素分析室・表面分析室)
山口 恵子(有機物構造解析室) 若山 登(微細構造解析室)
山本 克巳(X線構造解析室)
國末 真澄(有機物構造解析室)
■センター技術職員 三好 規子(X線構造解析室)
■事務補佐員 旗生 恵子(事務室)
機器分析センター 事務室
〒804-8550 北九州市戸畑区仙水町1−1
TEL 093-884-3391 FAX 093-884-3390
e-mail : [email protected]
機器分析センター ホームページ
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