2014年12月15日「音響設備のデジタル化」

音響設備のデジタル化
2014年12月
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はじめに
■近年、著しく成長している音響設備のデジタル化の技術
音響設備においてアナログからデジタルへの移り変わりをご紹介したいと
思います。
コンサートやライブ・講演会・お祭り等、マイクとスピーカーを使用する機
会は沢山あり、見たことがあり知らない人は居ないほど、身近なものにな
っている音響機器。
しかし、マイクから入った音がスピーカーから出力されるまで、
どんな機器が接続されているか知っている人は少ないのではないでしょう
か。
過去から現在に至っても接続されている機器の種類に変わりはなくとも、
アナログからデジタルへ変更され、どんなメリットがあるのか・どんなデメリ
ットがあるのかを簡単に見ていきましょう。
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1.機器
■接続機器
前項で書きました、マイクからスピーカーまでのコンサート等で使用す
る最低限の接続機器の略図を下にまとめてみます。
■アナログ
内訳(赤枠内)
・ミキサー
・エコー×2
・コンプレッサー×24
・イコライザー×8
・レコーダー×1
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2.比較
■デジタル
内訳(赤枠内)
・ミキサー
・IPAD
いかがでしょうか。アナログ・デジタルで赤枠内は同等の機能を持ち合わせています。
なんと、重さにしてその差100kg超!(アナログの方が重い)
金額にしてその差、150万円超!(アナログの方が高い)
しかし、この技術、実は20年前からありました。
次項は、最近出来た新しい技術です。
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3. 音声の伝送
■マイクからミキサー・ミキサーからスピーカー
ミキサーの多くはコンサート会場ならば客席の真ん中に設定されていま
す。
マイクはもちろんステージです。
マイクからミキサーまでどう繋がっているのでしょうか。
ココから
ココまで
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4.音声の伝送方法
■伝送システム
もちろん有線でどんなに遠くても引っ張りまわしています。
アナログだろうがデジタルだろうが変わりません。
ただ、労力とコストは劇的に変わります。
■アナログ
これを大体2本、ステージからミキサーまで引き回します。
この写真だとわかりつらいのですが、ケーブルの太さ直径
17mm、重量92Kg(200m)です。
■デジタル
箱が大きくなりましたが、後ろの丸いのがケーブルをまいたドラ
ムです。実はこれLANケーブルを使用しています。
これも2本引き回しますが、重量を考えると圧倒的な労力さです。
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5.メリット・デメリット
■前項までは、ほぼデジタルをリスペクトしていましたが、
実はデメリットも多くあります。
■アナログ
■デジタル
メリット
メリット
・壊れにくい
・部品の交換がしやすい
・重量があるので安心感がある
・機械好きにはたまらない
デメリット
・一人では運搬できない。
・大きいので場所を取る
・軽く、運搬が楽
・PCとの連携ができ、事前に設定のバックア
ップが取れる
・wifi経由でリモート操作が出来る(iPAD等)
デメリット
・一つ壊れると、まったく使えない
・部品で修理に出せない
・電源が安定していないと壊れやすい
・夏の屋外では使えない(熱に弱い)
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最後に
■最後はアナログ
今まで、アナログ・デジタルと比べてきましたが、技術の進歩でデジタル機器が
だいぶ身近になってきました。
しかし、いかにデジタル機器が進歩しようとも実際に使うのはアナログである人
間であり、受け手も人間です。
どうやってもアナログの部分は必要です。
これは音響機器に限らず、すべての分野でもいえる事です。
絶対に変わらない部分もあります。
最後になりますが、次項では音響分野で絶対に変わらないアナログ機器を紹介
して、終わらせて頂きます。
お付き合いいただき、ありがとうございました。
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最後まで残り続けます
■最後はアナログ
みなさんご存じ、スピーカーです。
(ヘッドホンもスピーカーですよ)
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