IHC STAINING GUIDE No.5 EnVisionTM+/HRP ホルマリン固定パラフィン包埋切片での 標準染色プロトコール 使用する主な試薬 ■ EnVisionTM+ ポリマー試薬(標識二次抗体) ・ 一次抗体としてマウスモノクローナル抗体を使用する場合: EnVisionTM+ ポリマー試薬<マウス一次抗体用>/HRP 標識(Code No. K4000/K4001) ・ 一次抗体としてウサギポリクローナル(またはウサギモノクローナル)抗体を使用する場合: EnVisionTM+ ポリマー試薬<ウサギ一次抗体用>/HRP 標識(Code No. K4002/K4003) ■ 前処理用試薬 ・ 抗原賦活用緩衝液:IHC STAINING GUIDE No.3, No.4(抗原賦活法|熱による抗原賦活処理, 抗原賦活液)参照 ・ タンパク分解酵素処理試薬:IHC STAINING GUIDE No.2(抗原賦活法|タンパク分解酵素処理)参照 ■ 内因性パーオキシダーゼブロッキング試薬 ・ Dako REAL パーオキシダーゼブロッキング試薬(Code No. S2023) ■ 抗体希釈用緩衝液 ・ Dako REAL 抗体希釈液(Code No. S2022) ・ 抗体希釈用緩衝液, Tween 含有(Code No. S3022) ■ 発色試薬 ・ HRP 発色試薬:ダコ DAB+ 基質キット(Code No. K3467/K3468) ■ 洗浄用緩衝液 ・ Wash Buffer(0.05% Tween20, 0.15mol/L NaCl 含有 0.05mol/L トリス塩酸緩衝液(pH7.6)/10 倍濃縮) (Code No. S3006) ■ 対比染色用試薬 ・ Autostainer ヘマトキシリン(Code No. S3301)など ■ 封入剤 ・ 非水溶性封入剤:マリノール、ENTELLAN new(他社製品)など No. 5 染色手順 Step 1 脱パラフィン・親水化 Step 2 抗原賦活処理 ・熱による抗原賦活処理 ・タンパク分解酵素処理 ホルマリン固定パラフィン包埋切片の場合は、脱パラフィン・親水化処理後、使用する一次抗体の種類と染色する標 本の固定状況に応じて適切な抗原賦活処理を行います。 至適抗原賦活処理条件については、使用する一次抗体の添付文書や Specification sheet をご確認ください。 抗原賦活処理実施手順は「IHC STAINING GUIDE No.3(抗原賦活法 | 熱による抗原賦活処理)」をご参照ください。 Step 3 内因性パーオキシダーゼのブロッキング 1) 切片上の余分な試薬を取り除き、パーオキシダーゼブロッキング試薬をスライドに滴下し、常温で 5~10 分間反 応させます。 2)洗浄液で切片上の試薬を洗い流した後、スライドを新しい洗浄液に 5 分間浸漬し、さらにこの浸漬操作を 2 回 行います。 Step 4 一次抗体の反応 1) 切片上の余分な試薬を取り除き、至適希釈倍率に希釈した一次抗体をスライドに滴下し、常温で 30~60 分間反 応させます。 2)洗浄液で切片上の試薬を洗い流した後、スライドを新しい洗浄液に 5 分間浸漬し、さらにこの浸漬操作を 2 回 行います。 Step 5 EnVisionTM+ ポリマー試薬の反応 使用する一次抗体の種類に応じて、EnVisionTM+ ポリマー試薬<マウス一次抗体用>/HRP 標識か EnVisionTM+ ポリ マー試薬<ウサギ一次抗体用>/HRP 標識のどちらかを選択します。 1) 切片上の余分な試薬を取り除き、EnVisionTM+ ポリマー試薬をスライドに滴下し、常温で 30~60 分間反応させます。 2)洗浄液で切片上の試薬を洗い流した後、スライドを新しい洗浄液に 5 分間浸漬し、さらにこの浸漬操作を 2 回 行います。 Step 6 発色(DAB+) 基質溶液の調製:あらかじめ必要な量を求め、基質溶液を調製します。基質緩衝液 1mL に対して発色基質 1 滴の 割合で加え混和します。基質溶液は、2~8℃で保存の場合、調製後約 5 日間安定です。 1) 切片上の余分な試薬を取り除き、調製した基質溶液をスライドに滴下し、常温で 1~10 分間反応させます。 2)スライドを精製水に浸漬します。 Step 7 ヘマトキシリンによる対比染色 十分に水洗後、ヘマトキシリンによる対比染色、色出しを行います。 Step 8 脱水・透徹・封入 定法に従い、脱水、透徹し、封入します。 ダコ・ジャパン株式会社 www.dako.jp 〒108-0023 東京都港区芝浦4丁目16番36号 住友芝浦ビル Tel : 03-5232-9970 Fax : 03-5232-9969 020-05-1008B 掲載内容は、2010 年 8 月のものです。掲載内容は予告なく変更する場合がありますので、あらかじめご了承ください。
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