【資料11】国民主権モデル 【資料10】立憲君主政モデル ① ③ ≪行政権≫ ① ② 裁判権 憲法制定権力 (国民) 立法権 …「優越的地位」 執行権 …第一次立法は 行わない。 ② 立法権 ③ 裁判権 【資料12】「国民主権論」とは ①権力の正統性(legitimacy)の根拠:国家権力は本来誰に帰属しているのか。 君主主権論:自己の権力は神から授かり、これに基づき自ら憲法を制定し、自己拘束を行う(【資料12】)。 ⇒君定(欽定)憲法 人民(国民)主権論:人民が契約により社会を形成し、憲法を制定する(仏【資料13】)。 ⇒民定憲法 *ドイツは、君主主権と人民主権の対立が決着せず「国家主権」(【資料14】) *イギリスは、君主主権ではなく「議会における君主(King in Parliament)」の主権と呼ばれるが、 これは「権力の正統性の根拠」というよりも、「政治組織における最高の決定権」の問題である。 ②代表制の問題:人民が憲法を制定することを前提に、その憲法制度の内容を問う。 ②代表制の問題:人民が憲法を制定することを前提に その憲法制度の内容を問う 人民(peuple)主権論:「人民」による主権の分有 ⇒普通選挙制/命令委任 国民(nation)主権論:主権者は過去・現在・未来へと続く抽象的・観念的な国民 ⇒代表者の意思=全「国民」の意思 ⇒命令委任の禁止(=自由委任) ⇒各人は「主権」を分有せず、選挙は職務 ⇒制限選挙制 *近代諸国では、「国民主権論」が勝利した。 【資料13】封建制社会の構造(イメージ) 【資料14】絶対王政の構造(イメージ) ローマ教皇 ローマ教皇 諸侯 封建契約による間接統治 神聖ローマ皇帝 政治共同体(「家産制国家」) 神聖ローマ皇帝 国王 国王 諸侯 諸侯 国王による直接統治 【資料16】イエリネックの「国家=統治主体」説 【資料15】市民革命後の構造(イメージ) (ドイツ) (フランス・イギリスなど) 国家 市民 政治権力の担い手としての国家(state) 「市民」による国王権力の奪取 国家=「始原的な支配者の力を備 えた、ある定住する国民の、団体」 ――Georg Jellinek, 1851~1911 【資料17】プレローの国家論の構造 政治社会としての国家(nation) 美濃部達吉の天皇機関説(=国家法人説)に影響を与えた。 【天皇機関説事件】 穂積八束・上杉慎吉らから、「民主共 和の説」として攻撃された(1912年)。 ↓ 神権天皇主義の浸透に伴い、帝国議 会でも攻撃された(1935年)。 国家 政治権力の担い手としての国家(state)
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