「アジア・ビーチリゾートの旅行医学」 2002/3

須
田
秀
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会
診
療
所
医
師
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病
院
小
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科
部
長
︶
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熊
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学
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二
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長
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2002年3月号
バア
リ
、
セジ
ブア
、
ビ・
ンビ
ター
ン
チ
、
ロ
ンリ
ボゾ
ク
をー
楽ト
しの
む
旅
行
医
学
21世紀の
知っておきたい旅行医学
(航空機時代へ向けての対応)
アを発症し、治療されていますし、ロ
ものです。蚊も人間と同様、朝方や夕
そこは、やはり熱帯!
ンボク島でも日本人の感染者が時々報
方の涼しくなる時間に活発になります
−蚊、デング熱、マラリア−
告されています。ご存知のようにハマ
ので、私はその時間帯は特に気をつけ
ダラ蚊を介して感染するマラリアには
るよう助言しています。
皆さんは今、東南アジアで大流行し
4 種類あり、頭痛、倦怠感、関節痛な
ている感染症をご存知でしょうか。そ
どの前駆症状発現後高熱で発症しま
れはデング熱です。デング熱とは、デ
す。発熱は 3 、4 日間毎日続き、その
ング熱ウイルスを保有しているネッタ
後は 2 、3 日毎に悪寒戦慄を伴う特有
イシマ蚊に吸血されることによって感
の熱発作を繰り返し、脾腫、貧血が続
染する疾患で、潜伏期2 日から7 日の
発するのが特徴です。このなかで特に
年間約3 6 万人の日本人が訪れるイ
後、高熱、頭痛(眼の奥が痛いとよく
注意しなければならないのは熱帯熱マ
ンドネシアバリ島。リゾート地として
表現される)
、発疹、関節痛で発症し、
ラリアで、悪性の経過をたどりやすく、
大変人気がありますが、発展途上国の
多くは 7∼10日程度で自然に回復しま
発症後 5 日以内に適切な治療を受けな
熱帯地域であることには変わりなく、
す。通常は生命に危険が及ぶような病
いと脳性マラリアや急性腎不全などの
日本ではみられないような感染症も存
気ではありませんが、なかにはデング
致命的な合併症を引き起こす危険が高
在します。また、バリはヒンズー教徒
出血熱やショックに陥り重症化し、適
くなります。
が大多数を占め、イスラム教徒が大多
バリ島に遊ぶ!
数を占める他のインドネシアの地域と
切な治療を受けないと死亡することも
マラリアに関しては、薬の予防内服
あります。東南アジアでは3∼4年毎に
(今年から日本でもメフロキンが使用
流行しますが、2001年は当たり年で日
可能)という方法がありますが、日本
1995 年2 月から3 月にかけてバリ島
本人観光客の多いセブ島やプーケット
人の海外旅行期間(5 日以内55 %、10
の日本人旅行者のコレラ菌騒動を覚
島でも患者数の増加が報告されていて、
日以内86 %)よりもマラリアの潜伏期
えている人も多いと思いますが、この
何とハワイでも50 年ぶりにデング熱の
間(平均10日)
のほうが長い傾向にある
年のバリ島帰国者のコレラ患者数は
気温は冷房でコントロールされ、病気とは無縁の場所と思いがちで
流行が確認されました。治療には対症
ので、発症してから日本でしかるべき
296 名と近年まれにみる発症数となり
すが、一歩外へ出るとそこは高温多湿の熱帯であり、少し歩けば熱
療法のみですが、解熱薬としてはアセ
病院で治療しても間に合います。した
ました。
トアミノフェンが推奨されています。
がって私は、頻回に東南アジアや南ア
邦人旅行者がかかりやすい感染症と
ジアに旅行する人や旅行まで十分に余
して、最も多いのは急性胃腸炎、いわ
アジアのビーチリゾートには高級ホテルが立ち並び、内部は清潔で
異なっています。
帯雨林が存在している場所です。静かな夕暮れ時、身近にデング
熱帯、亜熱帯の感染症というと、ま
熱の危険が迫っていることもあるのです。最近海外旅行中の皆さ
ずマラリアを思い浮かべる人も多いと
裕のある人には予防接種を強く勧め、
ゆる旅行者下痢症です。旅行者下痢
思いますが、東南アジアのビーチリゾ
マラリア流行危険地域に 7 日以上滞在
症は発展途上国や熱帯地域でなくとも
ートで感染する機会はあまりありませ
する人に予防内服を勧めています。
起こりますが、このような地域では特
んの警戒は、もっぱらハイジャックや炭租菌散布などのテロリズム
に向けられていると思いますが、
ここでは発熱や下痢を引き起こす
東南アジアのビーチリゾートで注意するべき感染症などについて
説明いたします。
に頻度が高くなります。予防策として
ん。しかし、まったくないわけではな
蚊に刺されない予防法には、蚊除け
く、最近では1997年シンガポールから
スプレー、肌を露出しない、蚊取り線
は、加熱されていないものは食べない、
フェリーで小1 時間の距離にあるビン
香などがありますが、夜間はともかく
生水は絶対に飲まない、歯を磨いた
タン島で日本人が日本で熱帯熱マラリ
昼間の吸血を防ぐのはなかなか難しい
り、口をゆすぐ、うがいなどのときに
Mebio Vol.19 No.3
109
21世紀の
知っておきたい旅行医学
(航空機時代へ向けての対応)
の多くのアジアの国々と異なり、英語
急性肝炎、ランブル鞭毛虫(ジアルジ
で意思疎通ができる国です。現在、外
ア)
症は珍しい疾患ではありません。腸
務省からフィリピンは海外渡航危険
チフスの腸炎型の治療は容易ですが、
度 2 と通知されていますが、現実には
死亡率の高い劇症型も報告されている
セブ島特に主たるホテルが立地してい
ので、生ものや現地の人々が利用する
飛行機で約30分と近いところにありま
るマクタン島地域は、首都マニラをも
安い屋台での食事は避けるべきです。
ューキノロン系の抗生物質がまず最初
すが、自然、気候、生物相は非常に異
つルソン島に比較し安全です。特に多
アメーバ赤痢、ランブル鞭毛虫症など
に処方されることが多いので、大事に
なっています。感染症もバリ島にはみ
くの日本人観光客が宿泊する一流ホ
の原虫疾患の薬剤は日本の一般病院
インドネシアでは日本と異なり保健
至っていないと考えています。コレラ
られない危険なものが存在します。
テルでは、十分な安全が確保されてい
では常備していないことが多いので、
所がうまく機能しておらず、そして保
は1995年の大発生以後は、ほとんどみ
ます。
日本帰国後に下痢が遷延していれば、
健所に限らず行政全体がきちんと機能
られなくなっています。
も必ずミネラルウォーターを使用する
ると日本での赤痢患者のうち、インド
といったことがあげられます。たとえ、
ネシアから帰国後に発症する例が多い
高級レストランや高級ホテルであって
とのことですので、実際には現地では
も全く安心ではなく、私は、このよう
検出されていないだけで通年性に流行
な場所だから大丈夫だろうとサラダや
していると考えられます。ただし、最
刺身を食べて、下痢や後述する赤痢な
近は現地でも日本でも下痢に対してニ
どに罹患する日本人を数多く診察して
きました。
まずは、マラリアで三日熱および熱
帯熱マラリアが存在します。特に海岸
熱帯地域であるためにマラリア、デ
かかりつけ医に旅行先を告げ、精査し
近年、デング熱が東南アジア全体で
沿いの汽水域に生息する蚊によって媒
ング熱に代表される熱性疾患が危惧さ
てもらうことが大切です。皮膚炎が多
ランで食中毒が発生しても指導され
大きな流行をしていますが、バリ島も
介されることがあります。日本人の感
れますが、私がフィリピンに赴任して
いのも熱帯の特徴です。
ず、監視もされていないようです。
例外ではなく、特に雨季の始まりと終
染もときに報告されていますので、海
いた2001 年3 月までは、デング熱も散
わり頃に多発します。日本人の感染者
岸でのレジャーの際にも気をつけなけ
発的にみられる程度でした。ところが、
小さな赤蟻に刺され、きわめて強いか
が非常に多いことがあげられます。急
もしばしば見かけます。
ればなりません。しかし、多くの日本
今年5月以降1998年以来のデング熱の
ゆみと腫れがみられることがあります。
性期には発熱や全身症状を伴うことも
マラリアはバリ島でほとんど発生して
人観光客のなかでの感染者ですから、
流行がセブ島でも報告されています。
通常ステロイドの軟膏を処方します
ありますが、慢性期になると粘血便が
いません。しかし、バリ島で一番大き
確率的には高いものではなく、イリア
消化器疾患では、コレラの流行はあ
が、ひどい場合はステロイドの内服が
出現します。診断は症状、特に苺ゼリ
いサングラ病院には、マラリア患者も
ンジャヤなどへの旅行と異なり、予防
りませんが、腸チフス、アメーバ赤痢、
必要となることもあります。また、ち
ー状の粘血便(必発ではない)
と便中の
よく入院していて、これは、バリ島以
薬を内服するほどのことはないと思い
アメーバ原虫の確認によります。バリ
外の島々から来た人が潜伏期を経て発
ます。また、狂犬病も存在します。
島にも外国人向けのクリニックがあり、
症したものです。マラリアを媒介する
その他の感染症に対しては、バリと
日本人スタッフもおりますので、そこ
蚊はバリにもいるので、二次感染が起
同じように注意すればよいでしょう。
で治療してもらうのがよいと思います
こる可能性は否定できません。
(S O S クリニック、電話番号:0 3 6 1 764515)
。
2002年3月号
ロンボク島はバリのすぐ西隣にあり、
しておりませんので、ホテルやレスト
次に、アメーバ赤痢、アメーバ腸炎
110
ロンボク島で
ダイビング!
1
抗菌剤
クラビット、シプロキサンなど
2
解熱剤
アセトアミノフェンの錠剤と坐薬
3
止瀉薬
乳酸菌製剤、ビスマス製剤
4
経口補液(ORS)
ソリタT顆粒
5
制吐剤、酔い止め
ナウゼリン、プリンペラン
セブ島は日本から4 時間程度で訪れ
6
外用薬
リンデロンVG、バクトロバン
7
虫除けスプレー
8
紫外線防止
狂犬病はバリでの発生はないとされ
ていますが、近隣の島々では多く発生
その他、経口感染をきたし、頻度の
していますし、またヒンズー教という
高い疾患としては、ジアルジア症、腸
ことで犬が多いので注意しておくべき
チフス、パラチフス、A 型肝炎があり
でしょう。
現地の人々がRed Antとよんでいる
セブ島にくつろぐ!
ます。また、細菌学的検査の技術の問
バリには寺院などに半野生化したサ
ることのできるフィリピン有数のリゾ
題(検出されていない)によるかもしれ
ルがいて、噛まれる日本人観光客がし
ートです。われわれ蒙古系と異なるマ
ませんが、細菌性の赤痢は頻度が低い
ばしばいますので、サルにも気をつけ
レー系、ラテン系の人種が主体であ
ようです。ただし、日本での発表によ
る必要があります。
り、大変異国情緒に富みながらも、他
日焼け止め(SPF30以上のもの)、サングラス、帽子
東南アジア旅行に携行するべき医薬品、医療備品
(案)
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21世紀の
知っておきたい旅行医学
(航空機時代へ向けての対応)
ょっとした傷から蜂窩織炎に進展す
シアとシンガポールで共同開発された
による強いかゆみと水疱を伴った皮膚
ることもあるので、傷を軽視しないこ
比較的新しいビーチリゾートです。総
炎と強い紫外線による日焼け
(やけど)
たら、日本と同じようにまず臨床所見
とが大切です。特に、浜辺において素
論でも書きましたが、シンガポールか
でした。蚊をはじめとする虫刺されの
をとり、急性上気道炎などの所見がな
足で遊びサンゴ片などで軽い傷をつく
らフェリーで約45分と近く、最新のホ
予防、紫外線から肌を守ることが、ビ
いかどうか確認し、ない場合に渡航先
り重症化した患者さんを何人も診ま
テル施設といくつかのゴルフ場が整備
ンタン島の白い砂浜と青い海を楽しむ
特有の疾患を考えていきます。東南ア
した。
されているため、シンガポール在住の
秘訣の1 つだと思います。
ジアであれば、デング熱、マラリア、
したがって、旅行者が発熱で来院し
またフィリピンには野犬が多く、日
日本人もよく出かける場所として有名
現地の医療レベルは低いので、医師
腸チフス
(半数が下痢を伴わない)
、急
本のように犬に狂犬病ワクチンを打た
です。実際に年間5 万人ほどの日本人
の診療が必要なときは、日本人医師が
性肝炎(A 型、E 型)の 4 つを鑑別しな
ないことが普通ですので、イヌやネコ
が訪れていますが、実は15年前までは
1 0 人前後常駐していて医療水準も高
ければなりません。デング熱は血清中
をはじめ、他の野生動物には噛まれな
マラリアの流行地であり、そのことを
いシンガポールまで戻ることをお勧め
の抗体(IgM、IgG)
、マラリアは末梢
いようにしましょう。
知っている人はほとんどいないでしょ
いたします。急を要する場合は、ホテ
血ギムザ染色、腸チフスは血液培養、
最後にセブ島の医療レベルについて
う。開発に伴いマラリア患者発生の報
ルと契約している医師の診察を受けて
急性肝炎は肝機能と抗体で確定診断
も触れておきます。セブ島を代表する
告数は減りましたが、1997年には日本
ください。
します。ですから、こういう患者を診
チョンホア、パーペチュアル、セブ医
人だけでなく、現地のインドネシア人
たら、血清の保存、血液塗沫ギムザ染
科大学付属病院などの大きな病院は、
にも集団発生が報告されており、マラ
色標本の作成、血液培養が必須の検
上記の疾患に関して治療上問題はあり
リア感染の危険性はあると認識してお
ませんが、救急は研修医が担当するの
いたほうがよいでしょう。私の友人の
で、まずホテルの専任の医師に相談し
あるシンガポール人医師は、ビンタン
専門医を紹介してもらうことが賢明で
島には行ったことがないと言っていま
東南アジアから帰国した患者さんが
す。現地の日本人も必ず最初に専門医
したし、さらに子供連れで行くなんて
を紹介してもらってから受診していま
クレイジーだとのアドバイスもいただ
す。日本のように病院名だけで選ぶの
きました。しかし、ホテルも死活問題
は危険なのです。
アジア・ビーチリゾート
から帰った時
査となります。マラリアの診断は、上
記の染色標本から顕微鏡で原虫を検
くは一部の第 3 世代セフェム
(ロセフィ
は腸の安静と脱水の補正が第一です
出するだけですが、原虫が少ないと見
ンなど)
が使われます。日本ではマラリ
が、軽症例以外は抗菌剤を投与したほ
つけることが難しく、自信がないとき
アの治療薬はキニーネ、ファンシダ−
うがよく、腸チフス、コレラ、細菌性
来院した時、どんな病気を思い浮かべ
は専門家に同定を依頼するべきです。
ル、メフロキンの 3 種類が承認されて
赤痢に対しては、耐性率の低いニュー
たらよいでしょうか。
外注にすると2 、3 日は結果がもどら
いるのみで、熱帯熱マラリアの薬剤耐
キノロン系を使用するべきで、他のサ
熱帯や亜熱帯といっても、建物の内
ず、もし熱帯熱マラリアであれば、治
性株の治療、重症マラリアの治療、3
ルモネラや病原性大腸菌の場合にも第
ですから敷地内は毎週のように蚊の駆
部は冷房で過剰に冷やされていること
療が手遅れになる可能性があります。
日熱マラリア、卵形マラリアの根治療
一選択薬となります。カンピロバクタ
除をして感染を防いでいますので、そ
が多く乾燥も加わり、かぜなどの急性
診断が確定したら、日本では腸チフ
法などの際に薬剤が手に入らず困るこ
ーやアメーバ赤痢の場合には、それぞ
に活動しています。現地で不安があれ
こまでの警戒は必要ないと思いますし、
上気道炎が流行します。また、昔と違
スは 2 類感染症、マラリアとデング熱
とになりますので、必ず専門家(一覧
れマクロライド系とメトロニダゾ−ル
ば、連絡すると助言をいただけるでし
実際私は彼のアドバイスを無視してシ
いほとんどの人が飛行機で移動するた
は 4 類感染症に属しますので、保健所
表参照)に相談しながら治療したほう
が使われます。一般的な注意点として
ょう。
(電話番号:032-262-5856)
ンガポール滞在 3 年間で5、6 回訪れて
め、簡単に他の国から現地に人を介
に届けなければなりません。
がよいと思います。繰り返しますが、
は、嘔気と嘔吐はあるが下痢を伴わな
います。しかし、ビンタン島ではデン
してウイルスが運び込まれます。実際
最後に治療についてですが、まずデ
解熱剤としてNSAIDSはデング熱にも
い場合は、抗菌剤を使用するべきでは
グ熱はありふれた疾患ですので、マラ
シンガポールやジャカルタでは年に 2
ング熱には特異的な治療はなく、血小
脳性マラリアにも使うべきでなく、で
なく、また止瀉薬として乳酸菌製剤や
リア予防のためにも蚊に刺されないよ
回北半球と南半球からインフルエンザ
板輸血、補液などの支持療法や対症
きる限りアセトアミノフェンを使うよ
ビスマス製剤はほとんどの状況で使え
う注意するべきです。
が持ち込まれ流行する結果、ワクチン
療法が中心となります。腸チフスはク
うにしてください。
ますが、ロペミンは高熱や血便をとも
も 2 種類のものが用意されているほど
ロラムフェニコールに対する耐性化が
感染性腸炎の確定診断には、便の
です。
進んでいるので、ニューキノロンもし
培養と毒素の検出が不可欠です。治療
セブ島には日本人会があり、積極的
ビンタン島でゴルフ!
また、ビンタン島への旅行者で私が
ビンタン島は1990年代からインドネ
112
2002年3月号
よく診た疾患は、Sand Flyというぶよ
なう患者に使ってはいけません。
Mebio Vol.19 No.3
113
おわりに
多くの人がアジアのビーチリゾート
を楽しんでいます。第一線の臨床医
てジャカルタに勤務して身に付けた最
は、旅行前の適切なアドバイスと旅行
新のアジアリゾートの旅行医学情報が
後の発熱、下痢に対するプラクティカ
多くの日本人旅行者の旅の安全に役
ルな知識も要求される時代です。私た
立てば幸いです。
ち3 人がシンガポール、マニラ、そし
<マラリアの診断・治療ができる病院>
横浜市立病院・感染症科 相楽裕子
北海道地方
札幌市立札幌病院南ヶ丘分院 滝沢慶彦
〒062-0935
北海道札幌市豊平区平岸5条15丁目 TEL:011-813-1122
仙台市立病院 大平誠一
〒984-0075
宮城県仙台市若林区清水小路3-1
TEL:022-266-7111(内線3741)
関東地方
東京慈恵会医科大学・熱帯医学教室 大友弘士
東京都港区西新橋3-25-8
TEL:03-3433-1111(内線2285)
東京都立駒込病院・感染症科 増田剛太
〒113-0021
東京都文京区本駒込3-18-22
TEL:03-3823-2101
東京都立墨東病院・感染症科 大西健児
〒130-0022
東京都墨田区江東橋4-23-15
TEL:03-3633-6151
慶応義塾大学医学部熱帯医学・寄生虫学教室
竹内勤
〒160-0016
神奈川県横浜市保土ケ谷区岡沢町56
TEL:045-331-1961
東海大学医学部感染症学部門 田中朝雄
〒259-1193
東北地方
〒105-8461
〒240-0062
東京都新宿区信濃町35
TEL:03-3353-1211(内線2667)
神奈川県伊勢原市望星台
TEL:0463-93-1121(内線2600)
群馬大学医学部・寄生虫学教室 木村守
〒371-0034 群馬県前橋市昭和町3-39-22
TEL:027-220-8022
東海地方
名古屋市立大学医学部・医動物学教室 太田伸生
〒467-0001
愛知県名古屋市瑞穂区瑞穂町川澄1
TEL:052-853-8186(ダイヤルイン)
近畿地方
大阪市立総合医療センター・感染症センター
坂上賀洋 〒534-0021
大阪府大阪市都島区都島本通2-13-22
TEL:06-929-1221
奈良県立医科大学・寄生虫学教室 西山利正
〒634-0813 奈良県橿原市四条町840
TEL:0744-29-8847
中国地方
鳥取大学医学部・医動物学教室 平井和光
〒683-8503 鳥取県米子市西町86
TEL:0859-34-8028(ダイヤルイン)
山口大学医学部・総合治療センター・救急医学
定光大海
〒755-0067 山口県宇部市小串1144
TEL:0836-22-2653
四国地方
徳島大学医学部・寄生虫学教室 姫野国裕
〒770-0042 徳島県徳島市蔵本町3-18-15
TEL:0886-33-7077(ダイヤルイン)
九州地方
長崎大学熱帯医学研究所
〒852-8102 長崎県長崎市坂本1-12-4
*病変発現機序分野・病理学部門
坂倉英世/鳥山寛
TEL:095-849-7816(ダイヤルイン)
*感染症予防治療分野(熱研内科)
永武毅/大石和徳
TEL:095-849-7842(ダイヤルイン)
*感染細胞修飾機構分野 神原廣ニ
TEL:095-849-7838(ダイヤルイン)
沖縄地方
琉球大学医学部・第一内科学教室 斉藤厚
〒903-0125
沖縄県中頭郡西原町字上原207
TEL:098-895-3331(内線2435)
凱風社「旅行者のためのマラリア・ハンドブック」
(マルティーヌ・モーレル著、松永秀典訳)より一部改変引用
114
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