湘 南 厚 木 病 院 「断 らない医 師 」 育 成 ・ 研 修 プログラム 湘 南 厚 木 病 院 氏名: 目 次 Ⅰ. 臨床研修プログラムの概要 Ⅱ. 湘南厚木病院の研修理念 Ⅲ. 初期臨床研修到達目標(厚生労働省)とその自己評価表 Ⅳ. 診療科別研修カリキュラム …32 総合内科 …36 外科 …41 救急部門 …45 麻酔科 …49 産婦人科 …55 小児科(湘南鎌倉総合病院) …58 小児科(伊勢原協同病院) …64 精神科(相州病院) …66 精神科(北里大学東病院) …73 地域医療(僻地・離島) 選択科 …89 総合内科 …91 外科 …94 救急診療科 …98 産婦人科 …102 在宅診療 …104 消化器内科 …107 外傷整形外科 …109 臨床検査科 …111 緩和ケア(札幌南青洲病院) 放射線科(聖マリアンナ医科大学病院) …114 …116 整形外科(山形徳洲会病院) …121 泌尿器科(山形徳洲会病院) …124 家庭医療科(榛原総合病院) …127 内科(湘南鎌倉総合病院) …129 内科(湘南藤沢徳洲会病院) …136 内科(東京西徳洲会病院) …144 外科(湘南外科グループ) 2 湘南厚木病院 研修医ローテーション(例) A 一年次 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10 月 11 月 総合内科 12 月 外科 救 急 診 1月 麻酔科 2月 3月 救急部門 療 二年次 4月 小児科 5月 精神科 6月 7月 産婦人科 8月 9月 10 月 11 月 地域医療 (僻地・離島) 救 12 月 1月 2月 3月 2月 3月 2月 3月 小児科 精神科 2月 3月 選択科 急 診 療 B 一年次 4月 5月 6月 外科 7月 麻酔科 8月 9月 10 月 11 月 救急部門 救 12 月 1月 総合内科 急 診 療 二年次 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10 月 11 月 地域医療 (僻地・離島) 選択科 救 急 診 12 月 1月 産婦人科 療 C 一年次 4月 5月 救急部門 6月 7月 8月 9月 麻酔科 10 月 11 月 12 月 1月 総合内科 救 急 診 外科 療 二年次 4月 5月 地域医療 (僻地・離島) 6月 7月 小児科 精神科 8月 9月 10 月 11 月 産婦人科 救 12 月 1月 選択科 急 診 3 療 2月 3月 湘南厚木病院「断らない医師」育成・研修プログラム 1. プログラムの名称 : 湘南厚木病院「断らない医師」育成・研修プログラム プログラム番号 070005401 プログラム責任者 寺島 孝弘 湘南厚木病院 外科医長 2.プログラムの目的及びその特徴について ① このプログラムは、総合的な臨床能力を有する医師の育成を目指すもので、厚生労 働省による初期臨床研修到達目標を達成するための、エマージェンシーケアとプライ マリ・ケアを基盤とした総合診療方式(スーパーローテート方式)による2年間の初 期臨床研修プログラムである。 ② 1年次は、内科(6ケ月)、外科(3ケ月)、救急部門(2ヶ月)、麻酔科(1ヶ月)の 各科をローテーションする。2年次においては、小児科(1ケ月)、産婦人科(2ヶ月)、 精神科(1ヶ月)、地域医療(僻地・離島)研修(2ヶ月)、選択科として各科(内科、 外科、救急、産婦人科、小児科、在宅診療、外傷整形外科、放射線科(1ヶ月)、緩 和ケア科(1ヶ月)、整形外科、泌尿器科、家庭医療科、地域医療(1ヶ月))の6ヶ 月間ローテート研修を選択できる。又、2ヶ月間の地域医療(僻地・離島研修)を必 須とする。研修先は、下記の地域医療研修施設(僻地・離島研修病院)より臨床研修 管理委員会で選定された先で行なう。 ③ 救急研修は、2年間を通してローテート科と並行して行うものとする。 救急研修は、当プログラムにおいてベースとなるエマージェンシーケアとプライマ リ・ケアの修得の場であり、基本的診療技術を研修する。 この救急研修中に診察をした患者が入院する場合、原則としてその診療の研修医が所 属するローテート科の入院においては担当医となり、引き続き治療とその経過を研修 するものとする。 ④ また、希望者は3年次以降の後期研修プログラムに引き続き参加でき、診療科に所 属し各学会認定医、専門医の資格を取得する為の研修をすることが出来る。 3.参加施設の概要 基幹型臨床研修病院名 名 称 医療法人沖縄徳洲会 湘南厚木病院 所在地 〒243-8551 神奈川県厚木市温水118-1 病床数 253床 診療科 内科、呼吸器内科、循環器内科、消化器内科、腎臓内科、神経内 科、外科、呼吸器外科、消化器外科、乳腺外科、気管食道外科、肛 門外科、整形外科、脳神経外科、形成外科、腫瘍外科、小児科、皮 膚科、産婦人科、放射線科、病理診断科、麻酔科、リハビリテーション 科 医師数 常勤医師:25名 指導医:8名 4 学会等認定施設 厚生労働省認定 卒後臨床研修指定病院 日本救急医学会専門医指定施設 日本内科学会教育関連施設 日本外科学会外科専門医制度修練指定施設 日本消化器外科学会教育関連施設 日本透析医学会教育関連認定施設 日本消化器病学会関連施設 日本消化器内視鏡学会修練施設 日本医学放射線学会放射線科専門医修練機関 日本 IVR 学会専門医修練施設 神奈川県子ども・子育て支援事業所認定 日本医療評価機構認定施設 NPO 卒後臨床研修評価機構認定施設 5 プログラムに参加する施設 ● 協力型病院 医療法人沖縄徳洲会 湘南鎌倉総合病院 (小児科、選択科:内科・外科) 医療法人徳洲会 湘南藤沢徳洲会病院 (選択科:内科・外科) 医療法人徳洲会 東京西徳洲会病院 (選択科:内科・外科) 医療法人沖縄徳洲会 静岡徳洲会病院 (選択科:外科) 医療法人徳洲会 仙台徳洲会病院 (選択科:外科) 医療法人徳洲会 松原徳洲会病院 (選択科:外科) 北里大学東病院 (精神科) 聖マリアンナ医科大学附属病院 (選択科:放射線科) 神奈川県厚生連 伊勢原協同病院 (小児科) 医療法人社団青木末次郎記念会 相州病院 (精神科) 医療法人徳洲会 山形徳洲会病院 (選択科:整形外科/泌尿器科) 榛原総合病院 (選択科:家庭医療科) ● 協力施設 医療法人徳洲会 帯広徳洲会病院 医療法人静仁会 静仁会静内病院 社会福祉法人函館共愛会 共愛会病院 医療法人山形徳洲会 庄内余目病院 医療法人徳洲会 新庄徳洲会病院 医療法人徳洲会 山北徳洲会病院 医療法人徳洲会 白根徳洲会病院 埼玉医療生活協同組合 皆野病院 医療法人沖縄徳洲会 宇和島徳洲会病院 医療法人愛心会 大隅鹿屋病院 医療法人沖縄徳洲会 垂水徳洲会 医療法人徳洲会 屋久島徳洲会病院 医療法人徳洲会 喜界徳洲会病院 医療法人徳洲会 笠利病院 医療法人徳洲会 名瀬徳洲会病院 医療法人徳洲会 瀬戸内徳洲会病院 医療法人徳洲会 徳之島徳洲会病院 医療法人徳洲会 沖永良部徳洲会病院 医療法人沖縄徳洲会 与論徳洲会病院 医療法人沖縄徳洲会 石垣島徳洲会病院 医療法人沖縄徳洲会 宮古島徳洲会病院 医療法人鹿児島愛心会 山川病院 札幌医療生活協同組合 札幌南青洲病院 (選択科:緩和ケア科) 6 臨床研修管理委員会 当委員会は、初期研修プログラムに基づく研修医の受入れから、管理・運営 についての諸々の一切について検討 するものとし、以下の通り構成される。その他、コメディカルの代表者、研修医の代表者を委員とする。 委員会役職名 臨 床 研 修 管 理 委 員長 委 員 委 員 基幹型 所 属 湘南厚木病院 氏 名 黒木 則光 寺島 孝弘 安井 誠一 役職名 院長 プログラム責任者 部長 委 員 中山 剛 部長 委 員 橋口 和生 部長 田中 潔 事務部門の責任者 委 梅津 裕子 員 実施責任者 協力型 湘南鎌倉総合病院 事務長 師長・安全管理 下山 ライ 部長 実施責任者 湘南藤沢徳洲会病院 篠崎 伸明 院長 実施責任者 東京西徳洲会病院 渡部 和巨 院長 実施責任者 静岡徳洲会病院 村山 弘之 院長 実施責任者 仙台徳洲会病院 戸巻 寛章 医長 実施責任者 松原徳洲会病院 吉田 毅 院長 実施責任者 北里大学東病院 菊池 史郎 院長 実施責任者 聖マリアンナ医科大学病院 大坪 毅人 臨床研修センター長 実施責任者 伊勢原協同病院 柏木 浩暢 副部長 実施責任者 相州病院 三浦 賢吾 院長 実施責任者 山形徳洲会病院 笹川 五十次 院長 実施責任者 榛原総合病院 外部委員 健康友の会 佐野 潔 家庭医療センター長 吉原 敬子 会長 帯広徳洲会病院 棟方 隆 院長 実施責任者 静仁会静内病院 井齋 偉矢 院長 実施責任者 共愛会病院 水島 豊 院長 実施責任者 庄内余目病院 寺田 康 院長 実施責任者 新庄徳洲会病院 笹壁 弘嗣 院長 実施責任者 山北徳洲会病院 堤 一彦 院長 実施責任者 白根徳洲会病院 太田 文人 院長 実施責任者 皆野病院 若山 昌彦 院長 実施責任者 宇和島徳洲会病院 池田 佳宏 院長 実施責任者 大隅鹿屋病院 実施責任者 垂水徳洲会病院 松瀬 悦朗 院長 実施責任者 屋久島徳洲会病院 山本 晃司 院長 実施責任者 喜界徳洲会病院 浦元 智司 院長 実施責任者 笠利病院 岡 進 院長 実施責任者 名瀬徳洲会病院 松浦 甲彰 院長 実施責任者 瀬戸内徳洲会病院 高野 良裕 院長 実施責任者 徳之島徳洲会病院 藤田 安彦 院長 実施責任者 沖永良部徳洲会病院 佐藤 大亮 院長 実施責任者 与論徳洲会病院 久志 安範 院長 実施責任者 石垣島徳洲会病院 吉俣 哲志 院長代表 実施責任者 宮古島徳洲会病院 増成 秀樹 外科医長 実施責任者 協力施設 有馬 喬 7 内科医長 実施責任者 実施責任者 山川病院 協 力 施 設: 選択科 札幌南青洲病院 8 野口 修二 院長 四十坊 克也 院長 基幹型病院指導医及び指導医数、指導実施責任者 ○基幹型病院指導医一覧 担当診療科 指導医名 資格 外科 黒木 則光 麻酔科 臨床検査 寺島 孝弘 救急部門 安井 誠一 内科 中山 剛 産婦人科 橋口 和生 病理 清水 英男 日本病理学会専門医、第 11 回徳洲会グループ臨床研修指導者養成講習会 市堰 浩 徳洲会グループ指導医養成講習会 本間 伸一郎 徳洲会グループ指導医養成講習会 H13 年度研修指導医養成講習会軽井沢会場、H16 年度プログラム責任者養成講 習会受講、日本外科学会専門医、日本プライマリ・ケア連合学会指導医 第 9 回国際医療福祉大学・高邦会グループ臨床研修指導医養成ワークショッ プ、日本救急医学会専門医、日本外科学会専門医 東海大学臨床研修指導医養成講習会、日本救急医学会専門医 社団法人日本病院会臨床研修指導医養成講習会、日本内科学会認定内科医、日 本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医、日本病理学会指導医・専門医、日本消化 器内視鏡学会専門医、日本消化器病学会専門医 日本産婦人科学会専門医、日本遺伝カウンセリング学会遺伝相談認定医師、M BA、日本周産期新生児医学会専門医、日本内分泌学会評議員、杏林大学臨床 研修指導医講習会、日本臨床遺伝専門医、日本妊娠高血圧学会評議員、日本周 産期新生児学会評議員・幹事 ○協力型病院 指導実施責任者 担当診療科 実施責任者 所属 資格 指 導 医 数 日本外科学会専門医、日本臨床腫瘍学会がん 薬物療法専門医、健診マンモグラフィ読影認定医、 日本核医学会 PET 認定医、ICD、日本医師会認 定産業医、臨床研修指導医、緩和ケアに関する 指導者研修会修了、介護支援専門員、米国臨 床腫瘍学会(ASCO)Activemember 日本外科学会指導医、日本内視鏡外科学会評 議員 日本外科学会専門医・指導医、日本医工学治 療学会呼吸器分科会会長、AARC(米国呼吸療 法学会)ICRC(国際部会) executive committee、日本 ヘルニア学会理事、日本内視鏡外科学会評議 員、日本気胸・嚢胞性肺疾患学会評議員、短 期滞在手術研究会世話人、介護支援専門員 日本外科学会専門医、日本救急医学会救急科 専門医、日本抗加齢医学会専門医、日本旅行 医学会認定医、日本職業災害医学会労災補償 指導医、日本職業災害医学会海外勤務健康管 理指導医、検診マンモグラフィ読影認定医、 日本化学療法学会認定医 小児科・外 科・内科 下山 ライ 湘南鎌倉総合病院 外科・内科 篠崎 伸明 湘南藤沢徳洲会病院 渡部 和巨 東京西徳洲会病院 村山 弘之 静岡徳洲会病院 外科 戸巻 寛章 仙台徳洲会病院 指導医講習会受講 3名 外科 森田 剛史 松原徳洲会病院 指導医講習会受講 2名 精神科 菊池 史郎 北里大学東病院 放射線科 大坪 聖マリアンナ医科大 学 小児科 柏木 浩暢 伊勢原協同病院 精神科 三浦 相州病院 外科・内科 外科 毅人 賢吾 日本外科学会指導医・専門医、日本消化器外 科学会指導医・専門医、日本消化器病学会専 門医・指導医 日本外科学会専門医/指導医、日本消化器外 科学会専門医/指導医、産業医、臨床研修指 導医、日本肝胆膵外科学会高度技能指導医、 Instructor od Advanced Trauma Operative Management 日本外科学会認定医、臨床研修協議会プログ ラム責任者養成講習会受講済 指導医養成講習会受講、精神保健指定医 9 22 名 21 名 52 名 1名 3名 5名 3名 2名 泌・整外 笹川 五十次 山形徳洲会病院 家庭医療科 佐野 潔 榛原総合病院 指導医養成講習会受講、泌尿器科学会指導 医・専門医、透析医学会指導医・専門医、腎 臓学会指導医・専門医 日本プライマリ・ケア連合学会指導医、指導 医養成講習会受講予定(H25 年度)、米国家 庭医療学会上級フェロー 10 2名 1名 ○協力施設 地域医療(僻地・離島) 研修実施責任者 実施責任者 所属 棟方 隆 帯広徳洲会病院 井齋 偉矢 静仁会静内病院 水島 豊 共愛会病院 資格 日本外科学会指導医・専門医、日本肝臓学会専門医、日本消 化器外科学会認定医、臨床研修指導医養成講習会受講 日本外科学会専門医、日本東洋医学会指導医・専門医、北海 道プライマリケアネットワーク指導医講習会受講 日本内科学会認定医、日本呼吸器学会専門医/指導医、日本 アレルギー学会指導医、気管支鏡専門医、気管支鏡指導医、 老年病専門医、第7回徳洲会グループ臨床研修指導者養成講 習会受講 日本外科学会専門医・指導医、日本胸部外科学会専門医・指導 寺田 康 庄内余目病院 医、日本心臓血管外科学会専門医、日本プライマリ・ケア連合学 会認定医、第 4 回徳洲会グループ指導医養成講習会受講 笹壁 堤 弘嗣 一彦 新庄徳洲会病院 日本外科学会指導医 山北徳洲会病院 第 10 回徳洲会グループ指導医養成講習会受講 太田 文人 白根徳洲会病院 日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医 若山 昌彦 皆野病院 日本外科学会専門医 池田 佳宏 宇和島徳洲会病院 有馬 喬 大隅鹿屋病院 日本循環器学会専門医/日本内科学会認定医/研修医指導医/ 医学博士/h-MBA 日本内科学会認定医、日本インターベンション学会認定医 松瀬 悦朗 垂水徳洲会病院 日本脳神経外科学会員、日本脳ドック学会員 山本 晃司 屋久島徳洲会病院 日本内科学会員、日本救急医学会員、指導医養成講習会受講 浦元 智司 喜界徳洲会病院 第 4 回徳洲会グループ志津医養成講習会 岡 進 笠利徳洲会病院 日本肝臓学会専門医、日本東洋医学会専門医、日本消化器外 科学会認定医、日本消化器病学会専門医、日本外科学会専門 医、日本医師会認定産業医 日本内科学会員、第 3 回医師臨床研修制度・研修管理委員会・ 委員長研修 松浦 甲彰 名瀬徳洲会病院 高野 良裕 瀬戸内徳洲会病院 藤田 安彦 徳之島徳洲会病院 佐藤 大亮 沖永良部徳洲会病院 久志 安範 与論徳洲会病院 吉俣 哲志 石垣島徳洲会病院 増成 秀樹 宮古徳洲会病院 日本外科学会認定医、第 17 回徳洲会グループ指導者養成講 習会 野口 修二 山川病院 第 16 回徳洲会臨床研修指導医養成講習会 札幌南青洲病院 日本内科学会総合内科専門医、日本緩和医療学会暫定指導 医、日本消化器内視鏡学会専門医、四病院団協議会指導医講 習会 四十坊 克也 日本医学放射線学会専門医、日本 IVR 学会専門医、検診マン モグラフィ読影認定医、日本臨床研修指導医、日本がん治療 認定医、肺がん CT 検診認定医 日本外科学会認定医・専門医 日本救急医学会専門医、日本外科学会専門医、第 3 回徳洲会 臨床研修病院指導医講習会 第 13 回徳洲会グループ臨床研修指導者要請講習会 11 4.プログラムの管理運営体制 年3回程度、臨床研修管理委員会を開催し、前年度における研修を評価するとともに必要に応 じプログラムおよび運営上の諸々の問題点を検討し、修正すべき点を協議立案し委員会の承認 のうえで更新する。 5.定員および選抜基準 ① 定員 1年次: 3名 2年次: 3名 ② 選抜基準(方法) 院長・事務長・看護部長による面接、小論文、及びマッチング 6.教育課程 ① 所属および配置 総合内科(6ケ月)、外科(4ケ月)、 救急部門(2ヶ月)、麻酔科(1ヶ月) 、小児科(1 ケ月)、産婦人科(2ケ月)、精神科(1ヶ月)、地域医療(僻地・離島)(2ヶ月)、選択科と して各科(総合内科、外科、救急、産婦人科、在宅診療、外傷整形、臨床検査、放射 線科、整形外科、泌尿器科、緩和ケア科(1か月)・家庭医療科(1か月)、内科(1ヶ月: 湘南鎌倉・湘南藤沢・東京西のいずれか)、地域医療(1ヶ月)、の6ヶ月間のローテート研 修を選択できる。又、地域医療の僻地・離島研修(2ヶ月)を必須とする。地域医療(僻 地・離島)研修先は、臨床研修管理委員会で選定された先で行なうものとする。 ② 研修内容と到達目標 各科別研修プログラム参照 ③ 教育に関する行事 1. オリエンテーション 4月1日付採用とし3日間程度のオリエンテーションを行う。 2. 各種カンファレンス 別紙 3. 3月の下旬に研修修了式及び年次修了式を行う。 その際、2年次修了者には初期臨床研修修了証を授与する。 ④ 指導体制 1.内科、外科・、救急部門、麻酔科、産婦人科、小児科、精神科 研修医一人当たりの受け持ち患者数を10名前後とし、チーム形式で研修医1~2名に対 しスタッフと指導医のもと、ベッドサイドおよび外来診療での実践的な研修を行う。なお、各 科の指導責任者は研修医の全般においての監督、指導を行う。 ※ 精神科については、協力型施設において研修医1名に対し、レジデントもしくはスタッフを1 名おき、指導医又は指導責任者は全般的に監督、指導を行う。 2.選択科 研修医1~2名に対し、指導責任者又は指導医が付く。 12 ⑤ ⑥ ⑦ ⑧ 3.地域医療(僻地・離島研修) 研修医1~2名に対し、指導責任者又は指導医が付く。2年次の必須ローテート科で2ヶ 月間、僻地離島の社会、文化に触れ、日本の数十年後を思わせる高齢化と特有の風 土の中でその土地に適合した医療を実践し地域医療の本質を理解する。 各研修施設において十分な研修が行われるようにフレキシブルに対応する。 研修評価 自己評価と指導医評価を記載する研修手帳を各自に配布し、定期的に行う研修医カ ンファレンスにおいて記載状況の点検を行うとともに各科ローテート修了時にその結果の 総点検を行う。 修了認定 各研修医が研修手帳により2年間の研修による到達目標の達成を申告し、湘南厚木 病院・臨床研修管理委員会がその実績を調査し、到達目標の達成度を確認し修了を 認定する。認定された者は、初期研修プログラムを修了したことを明記した研修修了証 書が授与される。 修了後のコース 3年次以降は、各科より毎年定められる定員の範囲内においてスタッフとして継続採用 され、後期専門研修(ストレート)へ進むことができる。ただし、定員を越える希望科につい ては、初期研修においての研修成績を参考とし、採用者を選考するものとする。 研修医の処遇 1.身 分 湘南厚木病院常勤医師 2.給 与 1年次 340,000円(賞与有) 2年次 380,000円(賞与有) 当直手当等:有 3.勤務時間 月曜日~金曜日 8:30~17:00 土曜日 8:30~12:30 当直 月に約6~8回 ※必要に応じて上記時間以外でも研修時間とする。 例)夕診見学、救急当直、緊急手術、分娩、カンファレンス等 4.休 暇 有給休暇 1年次14日 2年次14日 日祝祭日は、救急診療研修(当直)以外は休み 5.保 険 社会保険は組合健康保険、厚生年金、雇用保険 労働者災害補償保険法:適用有 6.健康管理 健康診断:年2回(本人の希望により人間ドック受診可) 7.医師倍賞責任保険 病院において加入(個人加入は任意) 8.外部の研修活動 学会研究会等への参加:可 参加費用支給:有、出張扱い (病院規程通り) 13 9.住 居 研修医の宿舎有り(単身・世帯用) 10.病院内の個室 有(合同医局) 11.食 事 院内職員食堂あり 12.福利厚生 院内保育所あり 医療費一部免除。 13.その他 アルバイト禁止 研修医は新医師臨床研修の基本 3 原則(1.医師としての人格を涵養、2.プライ マリ・ケアへの理解を深め患者を全人的に診ることができる基本的な診療態度を習 得、3.アルバイトせずに研修に専念できる環境を整備)を理解し、臨床研修に専念 しなければならない。 ⑨ 資料請求先 〒243-8551 神奈川県厚木市温水 118-1 湘南厚木病院 臨床研修センター事務局 TEL 046-223-3636(代表) FAX 046-223-3630(代表) E-mail:kensyu@shonan-atsugi.jp 14 【湘南厚木病院の研修理念】 「生命を安心して預けられる病院・健康と生活を守る病院」の理念の もとに、医師としての人格を涵養し、将来の専門性にかかわらず、プ ライマリ・ケアの基本的な診療能力(態度、技能、知識)を身につけ、 患者さま中心の医療を実践し「断らない」医師を育成する。 【基本方針】 初期臨床研修は日本の医療制度の中で義務化されている唯一の研修であ る。 当院の研修の目標は、自分自身が良い臨床医になることだけでなく、将来後 人達を育てられる良い指導医になることである。 良い臨床医とは、患者に対して empathy を持ち、的確な診断治療を行える医師 のことである。この目標が達成できるように研修体制には以下のような工夫がな されている。 1. 研修に集中できる。 2. チーム医療の研修ができる。 3. Primary Care , Emergency Care の研修が充実している。 4. スーパーローテーションである。 5. 僻地・離島医療を体験することができる。 6. 研修修了後も上級医として活躍できる。 7. 学会活動ができる。 【初期臨床研修の目標】 医療の原点ともいえる primary Care と Emergency Care をしっかり身につけた臨床 医の育成を目標としている。多くの症例を経験することにより、諸種のケースに 対し迅速かつ適切な初期治療そして専門科へのコンサルテーションを行える 総合的臨床能力を養うものである。 15 臨床研修の基本理念(厚生労働省) 臨床研修は、医師が、医師としての人格を涵養し、将来専門とす る分野にかかわらず、医学及び医療の果たすべき社会的役割を 認識しつつ、一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病 に適切に対応できるよう、基本的な診療能力を身に付けることので きるものでなければならない。 - 医師法 16 条の 2 第 1 項に規定する医師臨床研修に関する省令- > 初期臨床研修の到達目標 厚生労働省の提示する臨床研修における到達目標です。研修期間中に何を修得すべきなのか、何を身 につけることが望ましいのか、目標が示されなければ有用な研修はできないと思います。 行動目標と経験目標を達成するための方略は研修医の選択性に委ねられます。いつまでにどれくらいでき ればいいのか、自分のキャリアデザインに合わせて考えてみましょう。 研修診療科別の到達目標は一般目標および行動目標ともに別に示します。各診療科における研修で活 用してください。さらに行動目標や経験すべき疾患病態は一覧表を参照して下さい。 1) 【一般目標(GIO ;General Instruction Objective)】 将来どのような分野に進むにせよ、社会に求められる医師として、日常の診療で頻繁に遭遇する健康問 題(病気や外傷)に適切に対応するために、下記の諸能力を修得する。 1. 2. 3. 4. すべての臨床医に求められる基本的臨床能力を身につける。 緊急を要する病気または外傷を持つ患者の初期診療に関する臨床能力を身につける。 患者およびその家族とのより良い人間関係を確立しようと努める態度を身につける。 患者のあらゆる健康レベル(含、疾病からの回復、社会復帰、リハビリテーション、一次予防、健 康増進)に応じて対応する能力を身につける。 5. 患者の持つ健康問題(含 あらゆる健康レベル)をも心理的、社会的側面をも含め全人的にとらえ て、患者自身が解決・対処するのを適切に支援する能力を身につける。 6. 向き合った患者に、科学的根拠に基づいて、現時点での最良の医療を提供する能力と習慣を身 につける。 7. 患者およびその関係者の心理を臨床理論に基づいて総合的に判断し、健康問題に的確に対処 する能力と習慣を身につける。 8. チーム医療において、他のメンバーと協調し協力する習慣を身につける。 9. 他科・他施設に委ねるべき問題がある場合に、適切に判断し、必要な記録を添えて紹介・転送 する技能と態度を身につける。 10. 医療評価ができる適切な診療録を作成する能力を身につける。 11. トラブルを予防し、安全な医療を提供する能力と態度、習慣を身につける。 16 12. 臨床を通じて思考力、判断力および創造性を培い、自己評価し、第三者の評価を受け入れフィー ドバックする態度を見につける。 13. 医療職(医師同士、その他の医療職)と相互に教えあう態度・習慣を身につける。 14. 慢性疾患患者や高齢者のケアの要点を理解し、リハビリテーションと在宅医療、社会復帰の計 画立案する能力を身につける。 15. 終末期の患者を人間的、心理的、社会的理解の上にたってケアする能力を身につける。 初期臨床研修到達目標(厚生労働省)とその自己評価表 (各 研 修 医 共 通 ) 【到達目標】 Ⅰ 行動目標 医療人として必要な基本姿勢・態度 Ⅱ 経験目標 A 経験すべき診察法・検査・手技 B 経験すべき症状・病態・疾患 C 特定の医療現場の経験 17 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:努力が必要 【Ⅰ 行動目標(SBOs ;Structural Behavior Objectives) 】 医療人として必要な基本姿勢・態度 1)患者―医師関係 患者を全人的に理解し、患者・家族と良好な人間関係を確立するために。 患者-医療関係項目 自己評価 指導医評価 1)患者、家族のニーズを身体・心理・社会的側面から把握できる。 A B C A B C 2)医師、患者・家族がともに納得できる医療を行うためのインフォーム ドコンセントが実施できる。 A B C A B C 3)守秘義務を果たし、プライバシーの配慮ができる。 A B C A B C 2)チーム医療 医療チームの構成員としての役割を理解し、保健・医療・福祉の幅広い職種からなる他のメンバーと 協調するために。 チーム医療項目 自己評価 指導医評価 1)指導医や専門医に適切なタイミングでコンサルテーションができる。 A B C A B C 2)上級および同僚医師、他の医療従事者と適切なコミュニケーショ ンがとれる。 A B C A B C 3)同僚及び後輩へ教育的配慮ができる。 A B C A B C 4)患者の転入、転出にあたり情報を交換できる。 A B C A B C 5)関係機関や諸団体の担当者とコミュニケーションがとれる。 A B C A B C 3)問題対応能力 患者の問題を把握し、問題対応型の思考を行い、生涯にわたる自己学習の習慣を身につけるため に。 問題対応能力項目 自己評価 指導医評価 1)臨床上の疑問点を解決するための情報を収集して評価し、当該 患者への適応を判断できる(EBM=Evidence Based Medicine の実践が できる)。 A B C A B C 2)自己評価および第三者による評価をふまえた問題対応能力の改 善ができる。 A B C A B C 3)臨床研究や治験の意義を理解し、研究や学会活動の関心を持 つ。 A B C A B C 4)自己管理能力を身につけ、生涯にわたり基本的診断能力の向 上に努める。 A B C A B C 18 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:努力が必要 4)安全管理 患者ならびに医療従事者にとって安全な医療を遂行し、安全管理の方策を身につけ、危機管理に参 画するために。 安全管理項目 自己評価 指導医評価 1)医療を行う際の安全確認の考え方を理解し、実施できる。 A B C A B C 2)医療事故防止及び事故後の対処について、マニュアルなどに沿 って行動できる。 A B C A B C 3)院内感染対策(Standard る。 A B C A B C Precautions を含む)を理解し、実施でき 5)症例呈示 チーム医療の実践と自己の臨床能力向上に不可欠な、症例呈示と意見交換を行うために。 症例呈示項目 自己評価 指導医評価 1)症例呈示と討論ができる。 A B C A B C 2)臨床症例に関するカンファレンスや学術集会に参加する。 A B C A B C 6)医療の社会性 医療の持つ社会的側面の重要性を理解し、社会に貢献するために。 医療の社会性項目 自己評価 指導医評価 1)保健医療法規・制度を理解し、適切に行動できる。 A B C A B C 2)医療保険、公費負担医療を理解し、適切に診療できる。 A B C A B C 3)医の倫理、生命倫理について理解し、適切に行動できる。 A B C A B C 4)医薬品や医療用具による健康被害の発生防止について理解し、 行動できる。 A B C A B C 指導医サイン : 19 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:努力が必要 【Ⅱ 経験目標 】 A 経験すべき診療法・検査・手技 1)医療面接 患者・家族との信頼関係を構築し、診断・治療に必要な情報が得られるような医療面接を実施するた めに。 医療面談項目 自己評価 指導医評価 1)医療面接におけるコミュニケーションの持つ意義を理解し、コミュニ ケーションスキルを身に付け、患者の解釈モデル、受診動機、受 療行動を把握できる。 A B C A B C 2)患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、 系統的レビュー)の聴取と記録ができる。 A B C A B C 3)患者・家族への適切な指示、指導ができる。 A B C A B C 2)基本的な身体診察法 病態の正確な把握ができるよう、全身にわたる身体診察を系統的に実施し、記載するために。 基本的な身体診察法項目 自己評価 指導医評価 1)全身の観察(バイタルサインと精神状態の把握、皮膚や表在リン パ節の診察を含む)ができ、記載できる。 A B C A B C 2)頭頸部の診察(眼瞼・結膜、眼底、外耳道、鼻腔口腔、咽頭の 観察、甲状腺の触診を含む)ができ、記載できる。 A B C A B C 3)胸部の診察ができ、記載できる。 A B C A B C 4)腹部の診察ができ、記載できる。 A B C A B C 5)骨盤内診察ができ、記載できる。 A B C A B C 6)泌尿・生殖器の診察ができ、記載できる。 A B C A B C 7)骨・関節・筋肉系の診察ができ、記載できる。 A B C A B C 8)神経学的診察ができ、記載できる。 A B C A B C 9)小児の診察(生理的所見と病的所見の鑑別を含む)ができ、記 載できる。 A B C A B C 10)精神面の診察ができ、記載できる。 A B C A B C 指導医サイン : 20 3)基本的な臨床検査 病態と臨床経過を把握し、医療面接と身体診察から得られた情報をもとに必要な検査を、 A(4 /20 項目)・・・自ら実施し、結果を解釈できる。(受持ち症例でなくてもよい) 下線(15/20 項目)について経験があること(「経験」とは受持患者の検査として診療に活用すること) その他の項目・・検査の適応が判断でき、結果の解釈ができる。 基本的な臨床検査項目 1) 一般尿検査 (尿沈渣顕微鏡検査を含む) 2) 便検査 (潜血、虫卵) 3)血算・白血球分画 A 4)血液型判定・交差適合試験 A 5)心電図(12 誘導)、負荷心電図 A 6)動脈血ガス分析 7)血液生化学的検査 ・簡易検査(血糖、電解質、尿素窒素など) 8)血液免疫血清学的検査 (免疫細胞検査、アレルギー検査を含む) 9)細菌学的検査・薬剤感受性検査 ・検体の採取(痰、尿、血液など) ・簡単な細菌学的検査(グラム染色など) 10)肺機能検査 ・スパイロメトリー 11)髄液検査 12)細胞診・病理組織検査 13)内視鏡検査 A 14)超音波検査 15)単純 X 線検査 16)造影 X 線検査 17)X 線 CT 検査 18)MRI 検査 19)核医学検査 20)神経生理学的検査(脳波・筋電図など) 21 経験したものにチェック 4)基本的手技 基本的手技の適応を決定し、実施するために。 必修項目 下線の手技を自ら行った経験があること 基本的手技項目 経験したものにチェック 1)気道確保を実施できる。 2)人工呼吸を実施できる。(バッグ・バルブ・マスクによる徒手換気を含む) 3)胸骨圧迫を実施できる。 4)圧迫止血法を実施できる。 5)包帯法を実施できる。 6)注射法(皮内、皮下、筋肉、点滴、静脈確保、中心静脈確保)を実施できる。 7)採血法(静脈血、動脈血)を実施できる。 8)穿刺法(腰椎)を実施できる。 9)穿刺法(胸腔、腹腔)を実践できる。 10)導尿法を実施できる。 11)ドレーン・チューブ類の管理ができる。 12)胃管の挿入と管理ができる。 13)局所麻酔法を実施できる。 14)創部消毒とガーゼ交換を実施できる。 15)簡単な切開・排膿を実施できる。 16)皮膚縫合法を実施できる。 17)軽度の外傷・熱傷の処置を実施できる。 18)気管挿管を実施できる。 19)除細動を実施できる。 22 5)基本的治療法 基本的治療法の適応を決定し、適切に実施するために。 基本的治療法項目 経験したものにチェック 1)療養指導(安静度、体位、食事、入浴、排泄、環境整備を含む)ができる。 2)薬物の作用、副作用、相互作用について理解し、薬物治療(抗菌薬、副腎皮質 ステロイド薬、解熱薬、麻薬、血液製剤を含む)ができる。 3)基本的な輸液ができる。 4)輸血(成分輸血を含む)による効果と副作用について理解し、輸血が実施できる。 6)医療記録 チーム医療や法規との関連で重要な医療記録を適切に作成し、管理するために。 医療記録項目 経験したものにチェック 1)診療録(退院時サマリーを含む)を POS(Problem Oriented System)に従って記載し管 理できる。 2)処方箋、指示箋を作成し、管理できる。 3)診断書、死亡診断書、死体検案書、その他の証明書を作成し、管理できる。 4)CPC(臨床病理検討会)レポートを作成し、症例呈示できる。 5)紹介状と、紹介状への返信を作成でき、それを管理できる。 7)診療計画 保健・医療・福祉の各側面に配慮しつつ、診療計画を作成し、評価するために。 診療計画項目 経験したものにチェック 1)診療計画(診断、治療、患者・家族への説明を含む)を作成できる。 2)診療ガイドラインやクリニカルパスを理解し活用できる。 3)入退院の適応を判断できる(デイサージャリー症例を含む) 4)QOL(Quality of Life)を考慮にいれた総合的な管理計画(リハビリテーション、社会復 帰、在宅医療、介護を含む)へ参画する。 必修項目 1) 診療録の作成 2) 処方箋・指示書の作成 3) 診断書の作成 4) 死亡診断書の作成 5) CPC レポート(※)の作成、症例呈示 6) 紹介状、返信の作成 上記、1)~6)を自ら行った経験があること (※CPC レポートとは、剖検報告のこと) 23 B 経験すべき症状・病態・疾患 研修の最大の目的は、患者の呈する症状と身体所見、簡単な検査所見に基づいた鑑別診断、初期 治療を的確に行う能力を獲得するこつにある。 1 頻度の高い症状 必修項目 下線の症状を経験し、レポートを提出する。 「経験」とは、自ら診療し、鑑別診断を行うこと 症 状 経験したらチェック レポート提出必須 1) 全身倦怠感 □ □ □ □ □ □ 2) 不眠 □ □ □ □ □ □ 3) 食欲不振 □ □ □ □ □ □ 4) 体重減少、体重増加 □ □ □ □ □ □ 5) 浮腫 □ □ □ □ □ □ □ 6) リンパ節腫脹 □ □ □ □ □ □ □ 7) 発疹 □ □ □ □ □ □ □ 8) 黄疸 □ □ □ □ □ □ 9) 発熱 □ □ □ □ □ □ □ 10) 頭痛 □ □ □ □ □ □ □ 11) めまい □ □ □ □ □ □ □ 12) 失神 □ □ □ □ □ □ 13) けいれん発作 □ □ □ □ □ □ 14) 視力障害、視野狭窄 □ □ □ □ □ □ □ 15) 結膜の充血 □ □ □ □ □ □ □ 16) 聴覚障害 □ □ □ □ □ □ 17) 鼻出血 □ □ □ □ □ □ 18) 嗄声 □ □ □ □ □ □ 19) 胸痛 □ □ □ □ □ □ □ 20) 動悸 □ □ □ □ □ □ □ 21) 呼吸困難 □ □ □ □ □ □ □ 22) 咳・痰 □ □ □ □ □ □ □ 23) 嘔気・嘔吐 □ □ □ □ □ □ □ 24) 胸やけ □ □ □ □ □ □ 25) 嚥下困難 □ □ □ □ □ □ 26) 腹痛 □ □ □ □ □ □ □ 27) 便通異常(下痢・便秘) □ □ □ □ □ □ □ 28) 腰痛 □ □ □ □ □ □ □ 29) 関節痛 □ □ □ □ □ □ 30) 歩行障害 □ □ □ □ □ □ 31) 四肢のしびれ □ □ □ □ □ □ □ 32) 血尿 □ □ □ □ □ □ □ 33) 排尿障害(尿失禁・排尿障害) □ □ □ □ □ □ □ 34) 尿量異常 □ □ □ □ □ □ 35) 不安・抑うつ □ □ □ □ □ □ 24 □ 2 緊急を要する症状・病態 必修項目 下線の病態を経験したらチェックする。 *「経験」とは、初期治療に参加すること 症 状 経験したらチェック 1) 心肺停止 □ □ □ □ □ □ 2) ショック □ □ □ □ □ □ 3) 意識障害 □ □ □ □ □ □ 4) 脳血管障害 □ □ □ □ □ □ 5) 急性呼吸不全 □ □ □ □ □ □ 6) 急性心不全 □ □ □ □ □ □ 7) 急性冠症候群 □ □ □ □ □ □ 8) 急性腹症 □ □ □ □ □ □ 9) 急性消化管出血 □ □ □ □ □ □ 10) 急性腎不全 □ □ □ □ □ □ 11) 流・早産および満期産 □ □ □ □ □ □ 12) 急性感染症 □ □ □ □ □ □ 13) 外傷 □ □ □ □ □ □ 14) 急性中毒 □ □ □ □ □ □ 15) 誤飲、誤嚥 □ □ □ □ □ □ 16) 熱傷 □ □ □ □ □ □ 17) 精神科領域の救急 □ □ □ □ □ □ 25 3 経験が求められる疾患・病態 必修項目 * □(青色)は入院患者を受持ち、診断、検査、治療方針についてレポートを提出。○(黄色)の疾患につい ては、外来診療または受持ち入院患者(合併症含む)で自ら経験すること * 外科症例(手術を含む)を 1 例以上受け持ち、診断、検査、術後管理等について症例レポートを提出する こと * 全疾患(88 項目)のうち、70 パーセント以上を経験することが望ましい。 経験したらチェック 70%以上の経験が必須 症 状 □レポート必須 ○経験が必須 ★血液・造血器・リンパ網内系疾患 1) 貧血(鉄欠乏性貧血、二次性貧血) □ □ □ □ □ □ ○ 2) 白血病 □ □ □ □ □ □ 3) 悪性リンパ腫 □ □ □ □ □ □ 4) 出血傾向・紫斑病(播種性血管内凝固症候群:DIC) □ □ □ □ □ □ 5) 脳・脊髄血管障害(脳梗塞、脳内出血・くも膜下出血) □ □ □ □ □ □ 6) 認知症疾患 □ □ □ □ □ □ 7) 脳・骨髄外傷(頭部外傷、急性硬膜外・硬膜下血腫) □ □ □ □ □ □ 8) 変性疾患(パーキンソン病) □ □ □ □ □ □ 9) 脳炎・髄膜炎 □ □ □ □ □ □ 10) 湿疹・皮膚炎群(接触皮膚炎、アトピー性皮膚炎) □ □ □ □ □ □ ○ 11) 蕁麻疹 □ □ □ □ □ □ ○ 12) 薬疹 □ □ □ □ □ □ 13) 皮膚感染症 □ □ □ □ □ □ ○ 14) 骨折 □ □ □ □ □ □ ○ 15) 関節・靭帯の損傷及び障害 □ □ □ □ □ □ ○ 16) 骨粗鬆症 □ □ □ □ □ □ ○ 17) 脊柱障害(腰椎椎間板ヘルニア) □ □ □ □ □ □ ○ 18) 心不全 □ □ □ □ □ □ 19) 狭心症、心筋梗塞 □ □ □ □ □ □ 20) 心筋症 □ □ □ □ □ □ 21) 不整脈(主要な頻脈性、除脈性不整脈) □ □ □ □ □ □ 22) 弁膜症(僧帽弁膜症、大動脈弁膜症) □ □ □ □ □ □ 23) 動脈疾患(動脈硬化症、大動脈瘤) □ □ □ □ □ □ 24) 静脈・リンパ管疾患(深部静脈血栓症、下肢静脈瘤、リンパ浮腫) □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ ★神経系疾患 □ ★皮膚疾患 ★運動器(筋骨格)系疾患 ★循環器系疾患 25) 高血圧症(本態性、二次性高血圧症) 26 □ ○ ○ ○ □ 経験が求められる疾患・病態 症 状 経験したらチェック 70%以上の経験が必須 □レポート必須 ○経験が必須 ★呼吸器系疾患 26) 呼吸不全 □ □ □ □ □ □ 27) 呼吸器感染症(急性上気道炎、気管支炎、肺炎) □ □ □ □ □ □ 28) 閉塞性・拘束性肺疾患(気管支喘息、気管支拡張症) □ □ □ □ □ □ 29) 肺循環器障害(肺塞栓・肺梗塞) □ □ □ □ □ □ 30) 異常呼吸(過換気症候群) □ □ □ □ □ □ 31) 胸膜、縦隔、横隔膜疾患(自然気胸、胸膜炎) □ □ □ □ □ □ 32) 肺癌 □ □ □ □ □ □ ○ □ ○ ★消化器系疾患 33) 食道・胃・十二指腸疾患 (食道静脈瘤、胃癌、消化性潰瘍、胃・十二指腸炎) □ □ □ □ □ □ 34) 小腸・大腸疾患(イレウス、急性虫垂炎、痔核、痔瘻) □ □ □ □ □ □ 35) 胆嚢・胆管疾患(胆石・胆嚢炎、胆管炎) 36) 肝疾患(ウイルス性肝炎、急性・慢性肝炎、肝硬変、肝癌、ア □ □ □ □ □ □ ルコール性肝障害、薬物性肝障害) □ ○ □ □ □ □ □ □ 37) 膵臓疾患(急性・慢性膵炎) □ □ □ □ □ □ 38) 横隔膜・腹壁・腹膜(腹膜炎、急性腹症、ヘルニア) □ □ □ □ □ □ ○ ○ ★腎・尿路系(体液・電解質バランスを含む)疾患 39) 腎不全(急性・慢性腎不全、透析) 40) 原発性糸球体疾患 (急性・慢性糸球体腎炎症候群、ネフローゼ症候群) □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ 41) 全身性疾患による腎障害(糖尿病性腎不全) □ □ □ □ □ □ 42) 泌尿器科的腎・尿路疾患(尿路結石・尿路感染症) □ □ □ □ □ □ ○ □ □ □ □ □ □ ○ ★妊娠分娩と生殖器疾患 43) 妊娠分娩(正常妊娠、流産、早産、正常分娩、 産科出血、乳腺炎、産褥) 44) 女性生殖器およびその関連疾患 (月経異常(無月経を含 む)、不正性器出血、更年期障害、外陰・膣・骨盤内感染症、骨盤 内腫瘍、乳腺腫瘍) 45) 男性生殖器疾患(前立腺疾患、勃起障害、精巣腫瘍) □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ ○ ★内分泌・栄養・代謝系疾患 46) 視床下部、下垂体疾患(下垂体機能障害) □ □ □ □ □ □ 47) 甲状腺疾患(甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症) □ □ □ □ □ □ 48) 副腎不全 □ □ □ □ □ □ 49) 糖代謝異常(糖尿病、糖尿病の合併症、低血糖) □ □ □ □ □ □ 50) 高脂血症 □ □ □ □ □ □ 51) 蛋白及び核酸代謝異常(高尿酸血症) □ □ □ □ □ □ □ ○ 27 症 状 経験したらチェック 70%以上の経験が必須 □レポート必須 ○経験が必須 ★眼・視覚系疾患 52) 屈折異常(近視、遠視、乱視) □ □ □ □ □ □ ○ 53) 角結膜炎 □ □ □ □ □ □ ○ 54) 白内障 □ □ □ □ □ □ ○ 55) 緑内障 □ □ □ □ □ □ ○ 56) 糖尿病、高血圧症、動脈硬化による眼底変化 □ □ □ □ □ □ 57) 中耳炎 □ □ □ □ □ □ 58) 急性・慢性副鼻腔炎 □ □ □ □ □ □ 59) アレルギー性鼻炎 □ □ □ □ □ □ 60) 扁桃の急性・慢性炎症性疾患 □ □ □ □ □ □ 61) 外耳道・鼻腔・咽頭・喉頭・食道の代表的な異物 □ □ □ □ □ □ 62) 症状精神病 □ □ □ □ □ □ 63) 認知症(血管性認知症を含む) □ □ □ □ □ □ 64) アルコール依存症 □ □ □ □ □ □ 65) 気分障害(うつ病、躁うつ病を含む) □ □ □ □ □ □ □ 66) 統合失調症 □ □ □ □ □ □ □ 67) 不安障害(パニック症候群) □ □ □ □ □ □ 68) 身体表現障害、ストレス関連障害 □ □ □ □ □ □ ○ □ □ □ □ □ □ ○ 70) 細菌感染症(ブドウ球菌、MRSA,A 群レンサ球菌、クラミジア) □ □ □ □ □ □ ○ 71) 結核 □ □ □ □ □ □ ○ 72) 真菌感染症(カンジダ症) □ □ □ □ □ □ 73) 性感染症 □ □ □ □ □ □ 74) 寄生虫疾患 □ □ □ □ □ □ 75) 全身性エリテマトーデスとその合併症 □ □ □ □ □ □ 76) 関節リウマチ □ □ □ □ □ □ ○ 77) アレルギー疾患 □ □ □ □ □ □ ○ ★耳鼻・咽喉・口腔系疾患 ○ ○ ★精神疾患・神経疾患 □ ★感染症 69) ウイルス感染症(インフルエンザ、麻疹、風疹、水痘、 ヘルペス、流行性耳下腺炎) ★免疫・アレルギー疾患 28 経験が求められる疾患・病態 症 状 経験したらチェック 70%以上の経験が必須 □レポート必須 ○経験が必須 ★物理・科学的因子による疾患 78) 中毒(アレルギー・薬物) □ □ □ □ □ □ 79) アナフィラキシー □ □ □ □ □ □ 80) 環境要因による疾患(熱中症、寒冷による障害) □ □ □ □ □ □ 81) 熱傷 □ □ □ □ □ □ ○ □ □ □ □ □ □ ○ □ □ □ □ □ □ ○ 84) 小児細菌感染症 □ □ □ □ □ □ 85) 小児喘息 □ □ □ □ □ □ 86) 先天性心疾患 □ □ □ □ □ □ 87) 高齢者の栄養摂取障害 □ □ □ □ □ □ ○ 88) 老年性症候群(誤嚥、転倒、失禁、褥瘡) □ □ □ □ □ □ ○ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ □ ★小児疾患 82) 小児けいれん性疾患 83) 小児ウイルス感染症(麻疹、流行性耳下腺炎、水痘、突発 性発疹、インフルエンザ) ○ ★加齢と老化 ★手術に至った外科症例の一例 1 例以上経験し診断、検査、術後管理についてレポート ★CPCレポート 剖検報告(CPCレポート) 29 C 特定の医療現場の経験 必修項目にある現場の経験とは、各現場における到達目標の項目のうち一つ以上経験すること。 (1)救急医療 生命や機能的予後の係わる、緊急を要する病態や疾病、外傷に対して適切な対応をするために。 必修項目 救急医療の現場を経験すること 救急医療項目 経験したものにチェック 1)バイタルサインの把握ができている。 2)重症度および緊急度の把握ができる。 3)ショックの診断と治療ができる。 4)二次救急処置(ACLS=Advanced Cardiovascular Life Support、呼吸・循環管理を含む)が でき、一次救命処置(BSL=Basic Life Support)を指導できる。 ※ACLS は、バック・バルブ・マスク等を使う心肺蘇生法や除細動、気管挿管、薬剤投 与等の一定のガイドラインの基づく救命処置を含み、BLS には、気道確保、心臓マッサー ジ、人工呼吸等機器を使用しない処置が含まれる。 5)頻度の高い救急疾患の初期治療ができる。 6)専門医への適切なコンサルテーションができる。 7)大災害時の救急医療体制を理解し、自己の役割を把握できる。 (2)予防医療 予防医療の理念を理解し、地域や臨床の場での実践に参画するために。 必修項目 予防医療の現場を経験すること 予防医療 経験したものにチェック 1)食事・運動・休養・飲酒・禁煙指導とストレスマネージメントができる。 2)性感染症予防、家族計画を指導できる。 3)地域・産業・学校保健事業に参画できる。 4)予防接種を実施できる。 30 (3)地域医療 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために。 必修項目 へき地・離島診療所、中小病院・診療所等の地域医療の現場を経験すること 地域医療項目 経験したものにチェック 1)患者が営む日常生活や居住する地域の特性に即した医療(在宅医療を含む)につい て理解し、実践する。 2)診療所の役割(病診連携への理解を含む)について理解し、実践する。 3)へき地・離島医療について理解し、実践する。 (4)周産・小児・成育医療 周産・小児・成育医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために。 必修項目 周産・小児・成育医療の現場を経験すること 周産・小児・成育医療項目 経験したものにチェック 1)周産期や小児の各発達段階に応じて適切な医療が提供できる。 2)周産期や小児の各発達段階に応じて心理社会的側面への配慮ができる。 3)虐待について説明できる。 4)学校、家庭、職場環境に配慮し、地域との連携に参画できる。 5)母子健康手帳を理解し活用できる。 (5)精神保健・医療 精神保健・医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために。 必修項目 精神保健福祉センター、精神科病院等の精神保健・医療の現場を経験すること 精神保健・医療項目 経験したものにチェック 1)精神症状の捉え方の基本を身につける。 2)精神疾患に対する初期的対応と治療の実際を学ぶ。 3)デイケアなどの社会復帰や地域支援体制を理解する。 31 (6)緩和ケア・終末期医療 緩和ケア・終末期医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために。 必修項目 臨終の立ち会いを経験すること 緩和・終末期医療項目 経験したものにチェック 1)心理社会的側面への配慮ができる。 2)治療の初期段階から基本的な緩和ケア(WHO方式がん疼痛治療法を含む)ができ る。 3)告知をめぐる諸問題への配慮ができる。 4)死生観・宗教観などへの配慮ができる。 (7)地域医療 地域保健を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、保健所、介護老人保健施設、社 会福祉施設、赤十字社血液センター、各種検診、健診の実施施設等の地域保健の現場において。 地域保健項目 経験したものにチェック 1)保健所の役割(地域保健・健康増進への理解を含む。)について理解し、実践する。 2)社会福祉施設等の役割について理解し、実践する。 32 【総合内科初期臨床研修プログラム】 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 湘南厚木病院 指導責任者: 中山 剛 (消化器腫瘍内科部長) 期間 2 年間の初期臨床研修の間に、6 ヶ月間の研修期間を行う。総合内科研修は初期臨床研修のなかでも 患者を診察する上でもっとも基本となる病歴聴取、身体所見のとり方、基本的な検査(採血、 レントゲン、心電図等)のオーダーの仕方・評価などを学ぶ重要な研修となるため、2 年間の 初期研修で6ヶ月間の履修が目標とされているが、早期に基本を学ぶため、当院は 1 年次のう ちに履修する。 週間スケジュール(例) 朝 午前 午後 夕方 月 回診/カンフ ァレンス 外来または 病棟 病棟、内科 ER、病棟カン ファレンス 火 回診/カンフ ァレンス 外来または 病棟 水 回診/カン ファレンス 外来または 病棟 木 回診/カンフ ァレンス 外来または 病棟 病棟 内科 ER 病棟 内科 ER 病棟カンファ レンス 回診 回診 回診 回診 金 土 回診/カン 回診 ファレンス 外来または 外来または 病棟 病棟 病棟、内科 ER/ 内 科 症 例検討会 回診 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 入院では 10 名~15 名の入院患者を受け持ち、また外来では時間外あるいは夜間救急患者を上 級医および指導医のもとに担当し、内科診療の基本を体得する。より実りある研修は例え研 修医であろうとも患者の前では一人の医師であり、主治医のつもりで患者と接することが重 要であり、救急や Primary Care に積極的に参加し症例を広くかつ深く探求する。 当院では内科のなかで循環器および消化器がその手技的な特殊性から分科されてはいるが、 研修医はそれらの科を併せ持つ形で、総合的な見地にたって内科診療にあたり診療能力(態 度・技術・知識)を身に付ける。 1. 病歴聴取の仕方、患者への接し方を身に付ける 2. 身体所見をとる事ができる 3. カルテ記載ができる 4. 基本検査(採血、レントゲン、心電図)の知識、評価方法ができる 5. 簡単な手技(採血、ルート確保、胃チューブ挿入など)ができる 6. 症例の文献的考察ができる 33 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) JR-0 診察、手技すべて上級医とともに行う。1 日 1 回入院患者の報告を行う。/問題点が新た に発覚したときに必ず上級医に報告する。 JR-1 問診/身体所見/本検査によるプロブレムリストを作成しプレゼンする。/1日1 回入院患者の報告を行う/早急に相談すべきと判断すればすぐに相談する。 JR-2 外来 W.I は帰宅させるかどうかを問う。救急は全例プレゼン/ 1日1回入院患 者の報告を行う/早急に相談すべきと判断すればすぐに相談する。 JR-3 外来 W.I は必要であれば相談する、救急車来院は全例プレゼンする。 /早急に相談すべき入院患者はすぐに行なう。 【基本理念】 1. 患者を断らない 2. 全人的な医療 3. エビデンスに基づいたスタンダード診療 【モット-】 A. 自主性を重んじる B. 権威などない C. できるだけ相手の立場で D. 約束は守る 1.2 年の間に学んでもらうべきことは大きく分けて、知識、技術、責任、コミュニケー ション能力、倫理的思考です。 JR-0 JR-1 JR-2 W.I ER 治療選択相談 入院患者報告 全例 検査前 全例相談 毎日 全例 基本検査前後で相 談 全例相談下剤眠剤解 熱は可 毎日 選んで相談 プロブレムリスト まで作る 抗生剤選択以外は判 断できる 毎日 ※ IC は基本的に上級医と行なう。簡単な説明は JR2以上から可能 ※ 相談は「どうしましょうか?は NG 、できるかぎり「こう思うのですが。 」と相談すること。 研修方略 ( LS ; Learning Strategies ) LS1:診断へのロジカルな思考の習得することを目標とする LS2:治療の知識と選択ができるようになる LS3:基本的主義を習得することを目標とする。 34 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) Ev1:自己評価 ・患者記録、カンファレンスの参加、下記診療科別研修評価にて評価する。 Ev2:指導医・上級医による評価 ・適宜口頭試験、客観試験、実地試験、観察試験、指導医・プログラム評価表を行い評価する Ev3:研修医による評価 ・指導医評価、他者評価表を用いて評価する Ev4:他者評価 ・年間計画に準じて定期的に看護師・コメディカルにて評価表する 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする A:到達目標に達した B:目標に近い C:努力が必要 NA:経験していない 1)診断へのロジカルな思考の習得 自己評価 指導医評価 1)面接から必要な情報をピックアップできる A B C NA A B C NA 2)主訴から鑑別診断を想起できる A B C NA A B C NA 3)救急医療にて致死的な疾患を除外することができる。 A B C NA A B C NA 4)エビデンスを診断の思考の中に組み込むことができる。 A B C NA A B C NA 5)身体所見の特性を理解している。 A B C NA A B C NA 6)身体所見を実際に施行し、正確に評価できる。 A B C NA A B C NA 7)基本的な検査、画像の疾患に対する特性が理解できる。 A B C NA A B C NA 8)基本的な検査、画像を評価することができる。 A B C NA A B C NA 9)検査、画像の適応を適度に選ぶことができる。 A B C NA A B C NA 1)基本的な治療薬に対するエビデンスが習得できている。 A B C NA A B C NA 2)基本的な治療に対するリスクとベネフィットに習熟している。 A B C NA A B C NA 3)基本的な治療の適応を決定することができる。 A B C NA A B C NA 2)治療の知識と選択 35 3)基本的手技の習得 採血、ルート確保 A B C NA A B C NA 2)フォーリーカテーテル挿入、血液培養採取 A B C NA A B C NA 3)ACLS、気管挿管、中心静脈ライン A B C NA A B C NA 4)縫合 A B C NA A B C NA 5)チェストチューブ A B C NA A B C NA 4)患者とのコミュニケーション能力 A B C NA A B C NA 5)スタッフとのコミュニケーション A B C NA A B C NA 6)倫理的思考の判断力 A B C NA A B C NA 7)社会的使命担当医としての責任 A B C NA A B C NA 4)、5)、6)、7)の客観的評価は難しいが、重要であり、月に一個スタッフがミーティングにて評価する。 指導医サイン : 36 【外科初期臨床研修プログラム】 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 湘南厚木病院 指導責任者: 黒木 則光 (外科・院長) 期間・概要 必修科目として 4 ヶ月間、2 年次の選択科目として研修することができる。 当科では、湘南外科グループ(Shonan Surgical Association)の 1 研修施設として、初期臨床研修カリキュラム に準じて一般外科を研修する。ローテート期間中の受持ち患者内容は、一般外科全般に広く及び、担当 医として平均約 10 名前後を受け持ち、そのうち数名は常に術後急性期または集中治療を要する症例とな る。平均在院日数が短いため入院患者回転率が早いので、症例数は十分である。 診療方針は上級医、チーフレジデント、指導医のチーム内で決定し、インフォームドコンセントを実施、チー ム医療で行う。受け持ち患者の診断治療手技や手術の介助、麻酔、術者として参加する。研修期間中 には、皮膚良性腫瘍切除、虫垂切除、膿瘍切開排膿など、また下肢静脈瘤、痔核、鼡径ヘルニアなど の日帰り手術全般に対しての執刀を平均して 5 例以上経験し、手術適応の決定、手術内容の把握、術 前術後管理、加えて、一般的な創傷処置法も研修する。2 年次選択科では腹腔鏡下胆嚢摘出術。腸 閉塞手術、小腸切除などのより高度な手術手技の執刀も行い 1 年次研修医の指導とともに、より多くの 臨床経験を積む事が可能となる。さらに、研修期間を通してターミナル患者を受け持つ事により緩和治療 まで研修する。 週間スケジュール(例) 7:00 午前 午後 夕方 月 火 水 木 金 土 病棟診療 病棟診療 病棟診療 病棟診療 病棟診療 病棟診療 外来/手術 病棟回診 手術 病棟診療 病棟回診 術前カンファ M&M カンファ 外来/手術 病棟回診 手術 病棟診療 外来/手術 病棟回診 手術 病棟診療 外来/手術 病棟回診 手術 病棟診療 外来/手術 病棟回診 手術 病棟診療 外来/手術 病棟回診 病棟回診 病棟回診 病棟回診 病棟回診 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 研修医は指導医のもと、外来及び入院診療に参加し、外科疾患に対して適切な判断、処置をくだせるよう に必要な知識、技術、態度を身につける。 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) 1. <診察>正確な病歴の聴取、身体所見を担当する患者全員に行い、正常と異常の判断を行え、的確 にカルテ記載できる。 37 2. <臨床検査> 診断と治療に最低限必要な検査を選択できる 検査内容を充分に把握したうえで、適切にオーダーできる 検査結果を正確に理解し分析でき、上級医や指導医に説明できる 患者様に対して、検査の必要性や方法、合併症も含めて説明し同意をもらうことができる 3. <手技> 期間挿管、採血(静脈、動脈)、点滴ルート(末梢、中心)確保、動脈ライン確保、胸腔ドレ ナージチューブ挿入、手術の助手、小手術(静脈瘤、虫垂炎など)の術者を経験し、これ らの手技の準備、手順、管理法や合併症を習得する 研修方略 ( LS ; Learning Strategies ) LS1: 上級医・指導医の指導・監督のもと、外科医として必要な基本姿勢・態度を学び、一般消化器外 科療育の基本的知識、手技、治療法を習得する LS2:病棟研修:担当医として平均約 10 名前後を受け持ち、指導医・上級医とともに、毎日回診を行う LS3:カンファレンスの参画 IN&OUT カンファ、M&M カンファ、GI カンファ、術前カンファ LS4:自己学習:患者の病態、手術適応、術式、局所解剖を術前に図書、医学雑誌、教育ビデオなどで 予習したうえで手術に参加する 38 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) Ev1:自己評価 ・患者記録、カンファレンスの参加、下記診療科別研修評価にて評価する。 Ev2:指導医・上級医による評価 ・適宜口頭試験、客観試験、実地試験、観察試験、指導医・プログラム評価表を行い評価する Ev3:研修医による評価 ・指導医評価、他者評価表を用いて評価する Ev4:他者評価 ・年間計画に準じて定期的に看護師・コメディカルにて評価表する 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:未達成 NA:経験していない 診断 自己評価 指導医評価 1)病歴(現病歴、既往歴、手術歴、家族歴)を正確に把握し記録できる A B C NA A B C NA 2)理学所見を正確に把握し、記録することができる A B C NA A B C NA 3)バイタルサインより緊急の病態を把握できる A B C NA A B C NA 4)全身所見(黄疸、脱水症状、悪液質など)を把握できる A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 7)頸部腫瘍、乳房腫瘤からどのような疾患が考えられるか判断できる A B C NA A B C NA 8)胸・腹部外傷、多発外傷の重症度を判断することができる A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 5)各部(頸部、胸部、乳腺、腹部、四肢、脈拍、肛門、直腸)視診、触 診、聴診を行い確実に記録することができる 6)消化器症状及び、腹部所見(腹痛、下痢、便秘、悪心、嘔吐、吐 血、食欲不振、圧痛点、腫瘤形成、腸蠕動音など)からどのような消 化器疾患が考えられるか、その鑑別診断を述べることができる 検査 1)消化器疾患、一般外科疾患(乳腺、甲状腺、熱傷、外傷など)に必 要な血液生化学検査の解析ができる 2)放射線検査(胸、腹部単純撮影、食道・胃透視、注腸透視、DIC、E RCP、DIP、CT、MRI、腹部血管造影)の読影ができる 3)内視鏡検査(食道、胃、十二指腸、大腸)の内視鏡フィムの読影が でき食道、胃、直腸に関してその手技を理解できる 4)腹部超音波検査を施行でき、かつ読影ができる 39 処置 1)術前術後の輸液輸血の適切な計画を立てることができる A B C NA A B C NA 2)剃毛、清拭、術前処置(胃管挿入、高圧浣腸、浣腸、尿道バルーン カテーテル挿入など)ができる A B C NA A B C NA 3)経口摂取の開始時間を適切に指示できる A B C NA A B C NA 4)術創部のドレーンの意義を理解できる A B C NA A B C NA 5)手術摘出標本のスケッチを行い、病的所見を述べることができる A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 8)鼻出血、耳出血、吐血、下血の診断・処置を考えることができる A B C NA A B C NA 9)鼻内異物、耳内異物の処置ができる A B C NA A B C NA 10)消化管異物、気管異物の処置ができる A B C NA A B C NA 6)救急処置:気管内挿管、レスピレーターによる呼吸管理、気管内吸入 と気管内洗浄、CPR、中心静脈の確保と圧測定、胃洗浄、胸腔穿 刺ドレナージ、導尿、摘便、静脈切開施行ができる 7)救急外来にて、縫合、膿瘍切開、減張切開、デブリットメンなどの創傷 処置ができる 治療 自己評価 指導医評価 1)消化器疾患、急性腹症、乳腺疾患、頸部腫瘤疾患、熱傷、外傷の 治療方針をたてることができる A B C NA A B C NA 2)手術の適応を述べることができる A B C NA A B C NA 3)手術術式の概略を述べることができる A B C NA A B C NA 4)虫垂切除、ヘルニア根治術、痔核根治術の術者になれる A B C NA A B C NA 5)手術の助手を務めることができる A B C NA A B C NA 6)高カロリー輸液の管理ができる A B C NA A B C NA 7)皮膚良性腫瘍の切除、リンパ節生検ができる A B C NA A B C NA 8)ヘルニア陥頓の整復ができる A B C NA A B C NA 9)癌末期患者の緩和ケア医療の計画をたて参加できる A B C NA A B C NA 1)局所浸潤麻酔、伝達麻酔(オベルスト他)静脈麻酔ができる A B C NA A B C NA 2)腰椎麻酔ができる。(20 例以上)1~2 年を通して A B C NA A B C NA 3)全身麻酔ができる。(50 例以上)1~2 年を通して A B C NA A B C NA 1)各定例カンファレンスの準備と参加 A B C NA A B C NA 2)抄読会の準備と参加 A B C NA A B C NA 3)退院患者のサマリーを書く A B C NA A B C NA 麻酔 その他 指導医サイン : 40 手術症例リスト No.1 コピーして使用してください 手術日 ID 年齢 性別 術前診断 術式 術後診断・備考 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 41 【救急初期臨床研修プログラム】 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 湘南厚木病院 指導責任者: 安井 誠一 (救急部・副院長) 期間・概要 このプログラムは必修科目として 2 ヶ月間、救急部門研修を行う。月に約6~8 回の当直で、24時間救急 搬送患者と夜間時間外の患者の診療を、スタッフとともに担当し、研修を行う。 主たる目的は各種救急患者に対する診察、検査、初期治療に関する基本的知識と技術を研修するとと もに、救急診療における使命感と責任感を修得させる。 週間スケジュール(例) 月 火 水 木 金 8:00 カンファレンス カンファレンス カンファレンス カンファレンス カンファレンス 午前 午後 ER&病棟管理 ER&病棟管理 ER&病棟管理 ER&病棟管理 ER&病棟管理 土 ER 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 1. 1次・2次の救急傷病患者を経験する。救急疾患に対応できる診断能力、簡単な救急処置法により、 各種疾患の鑑別診断をする能力を修得する。 2. 救急蘇生法の修得、各種ショックの診断と治療法の修得、多発外傷の初期診断と治療法の修得、 各種毒物中毒の治療法などを修得する。 3. 全身麻酔 50 例、腰椎麻酔、硬膜外麻酔20例以上の経験目標とし、救急処置における呼吸循環 管理の基礎技術および知識を学ぶ。 医師としての科学的、論理的に病態が分析でき客観的に患者評価ができる 手術医療チームにおいて、麻酔科医の寄与する面は多大であり、チーム医療のリーダーとして積極 的に行動ができ周術期管理の質を向上させる 4. 5. 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) 1. バイタルサインの把握ができ、身体所見を迅速かつ的確に取れる 2. 重症と緊急度が判断でき、迅速な鑑別診断および初期対応・専門医への適切なコンサルトができる 3. 二次救命処置ができ、一次救命処置が指導できる 4. 外傷初期診療が理解できる 5. 各検査の立案・実践。評価ができ、基本手技が実践できる 6. 各種麻酔法(全身麻酔、硬膜外麻酔、脊髄くも膜下麻酔、伝達麻酔など)を説明できる 7. 各麻酔法の合併症と対策を説明できる 8. 術前術後診察ができる 9. 病例に応じた麻酔計画を立てることができる 42 研修方略 ( LS ; Learning Strategies ) LS1:On the job training 主に救急外来において、指導医・上級医師の指導の下、救急患者の初期治療にあたる。救急車 搬送患者のみならず、Walk in 患者、救急紹介患者、救急経過観察患者も診察も行う LS2:月~金曜日 毎朝 8 時から ER カンファレンスで当直研修医が診療症例を報告する LS3:指導医・上級医の指導の下、集中治療が必要な患者・病棟での管理が必要な患者を担当する LS4:救急当直を通し、指導医・上級医の指導のもとに学びながら、患者に治療に当たる LS5:手術室研修:麻酔科医指導のもと、麻酔症例を担当する LS6:術前、術後診察を指導のもとで担当する 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) Ev1:自己評価 ・患者記録、カンファレンスの参加、下記診療科別研修評価にて評価する。 Ev2:指導医・上級医による評価 ・適宜口頭試験、客観試験、実地試験、観察試験、指導医・プログラム評価表を行い評価する Ev3:研修医による評価 ・指導医評価、他者評価表を用いて評価する Ev4:他者評価 ・年間計画に準じて定期的に看護師・コメディカルにて評価表する 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:努力が必要 NA:経験していない 43 診断、治療 自己評価 指導医評価 1)バイタルサインのチェックができる。 2)発症前後の状況の把握は本人だけでなく、家族、同僚、付添人等か らも十分に収集することができる。 A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 3)救急患者の重症度判定とトリアージができる。 A B C NA A B C NA 4)一次救命処置が適切に施行できる。 A B C NA A B C NA 5)心停止、PEAの原因を列挙でき原因を判定できる。 A B C NA A B C NA 6)緊急心電図の読解(不整脈の診断)と治療方針決定 A B C NA A B C NA 7)緊急検査データの評価 A B C NA A B C NA 8)緊急画像診断(X-P、エコー、CT) A B C NA A B C NA 9)緊急薬剤の使用法 A B C NA A B C NA 10)ショックの診断と治療方針決定 A B C NA A B C NA 11)意識障害の診断と治療方針決定 A B C NA A B C NA 12)呼吸困難の診断と治療方針決定 A B C NA A B C NA 13)胸痛の診断と治療方針決定 A B C NA A B C NA 14)腹痛、急性腹症の診断と治療方針決定 A B C NA A B C NA 15)吐下血の診断と治療方針決定 A B C NA A B C NA 16)急性腎不全の診断と治療方針決定 A B C NA A B C NA 17)破傷風、ガス壊疽の診断と治療方針の決定 A B C NA A B C NA 18)環境異常(熱射病、低体温)の診断と治療方針の決定 A B C NA A B C NA 19)体液電解質異常とその補正 A B C NA A B C NA 20)酸塩基平衡異常とその補正 A B C NA A B C NA 21)大量出血に正し対処できる A B C NA A B C NA 22)輸血の種類と適応を理解し、正しく輸血を実施できる A B C NA A B C NA 1)末梢静脈路確保 A B C NA A B C NA 2)1次救命処置 A B C NA A B C NA 3)2次救命処置 A B C NA A B C NA 4)気管内挿管 A B C NA A B C NA 5)直流除細動 A B C NA A B C NA 6)動脈穿刺と血液ガス分析 A B C NA A B C NA 7)中心静脈カテーテル挿入と中心静脈圧測定 A B C NA A B C NA 8)胸腔ドレーン挿入と管理 A B C NA A B C NA 9)各検体の採取培養法 A B C NA A B C NA 10)腰椎穿刺 A B C NA A B C NA 11)ゼングスターケンチューブ挿入 A B C NA A B C NA 12)胃洗浄 A B C NA A B C NA 13)イレウス管挿入と管理 A B C NA A B C NA 14)膀胱留置カテーテル挿入 A B C NA A B C NA 診断、治療 手技【以下の手技が出来る】 44 15)創傷処置(止血、デブリードマン、縫合) A B C NA A B C NA 16)血液型判定とクロスマッチ A B C NA A B C NA 1)骨折整復、牽引、固定 A B C NA A B C NA 2)カットダウンによる末梢静脈路確保 A B C NA A B C NA 3)機械的人工呼吸と呼吸管理 A B C NA A B C NA 4)緊急超音波検査 A B C NA A B C NA 5)開胸心マッサージ A B C NA A B C NA 6)気管切開 A B C NA A B C NA 7)緊急ペーシング A B C NA A B C NA 8)心嚢穿刺 A B C NA A B C NA 9)減張切開 A B C NA A B C NA 10)スワンガンツカテーテル挿入 A B C NA A B C NA 11)観血的動脈圧モニター A B C NA A B C NA 12)血液浄化法 A B C NA A B C NA 13)緊急麻酔 A B C NA A B C NA 14)緊急内視鏡 A B C NA A B C NA 1)中枢神経疾患(痙攣、脳血管障害など) A B C NA A B C NA 2)循環器疾患(不整脈、心不全、虚血性心疾患など) A B C NA A B C NA 3)呼吸器疾患(呼吸不全、喘息、気胸など) A B C NA A B C NA 4)消化器疾患(吐下血、急性腹症など) A B C NA A B C NA 5)代謝疾患(糖尿病、電解質異常など) A B C NA A B C NA 6)感染症(肺炎、尿路感染症他) A B C NA A B C NA 7)熱傷 A B C NA A B C NA 8)中毒 A B C NA A B C NA 9)異物 A B C NA A B C NA 1)脊椎外傷 A B C NA A B C NA 2)胸部外傷 A B C NA A B C NA 3)腹部外傷 A B C NA A B C NA 4)骨盤四肢外傷 A B C NA A B C NA 5)多発外傷 A B C NA A B C NA 指導医と共に以下の手技を施行できる 各救急疾患の初期と重症度 外 傷 <外傷の診察、重症度と治療の優先順位の決定> 指導医サイン : 45 【麻酔科初期臨床研修プログラム】 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 湘南厚木病院 指導責任者: 寺島 孝弘 (医長) 期間・概要 このプログラムは必修科目として 2 ヶ月間、救急科の中で麻酔科研修を行う。全身麻酔、脊椎麻酔、硬 膜外麻酔の基礎的理論の理解と手技を学び、麻酔実技を通じて、気道確保、用手人工呼吸、静脈路 確保などの基本的な救急処置の技術習得を目標とする。 又、呼吸・循環モニターの理論の基本を理解するとともに、モニター機器の正しい使用法と異常値の解 釈を学び、安全な患者管理の技術を目標とする。 週間スケジュール(例) 8:00 月 火 水 木 金 ミーティング ミーティング ミーティング ミーティング ミーティング 回診 臨床麻酔 回診 臨床麻酔 回診 臨床麻酔 回診 臨床麻酔 回診 臨床麻酔 土 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 1. 全身麻酔 50 例、腰椎麻酔、硬膜外麻酔20例以上の経験目標とし、救急処置における呼吸循環管 理の基礎技術および知識を学ぶ。 2. 医師としての科学的、論理的に病態が分析でき客観的に患者評価ができる 3. 手術医療チームにおいて、麻酔科医の寄与する面は多大であり、チーム医療のリーダーとして積極的 に行動ができ周術期管理の質を向上させる 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) 1. 各種麻酔法(全身麻酔、硬膜外麻酔、脊髄くも膜下麻酔、伝達麻酔など)を説明できる 2. 各麻酔法の合併症と対策を説明できる 3. 術前術後診察ができる 4. 病例に応じた麻酔計画を立てることができる 研修方略 ( LS ; Learning Strategies ) LS1:手術室研修:麻酔科医指導のもと、麻酔症例を担当する LS2:術前、術後診察を指導のもとで担当する 46 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) Ev1:自己評価 ・患者記録、カンファレンスの参加、下記診療科別研修評価にて評価する。 Ev2:指導医・上級医による評価 ・適宜口頭試験、客観試験、実地試験、観察試験、指導医・プログラム評価表を行い評価する Ev3:研修医による評価 ・指導医評価、他者評価表を用いて評価する Ev4:他者評価 ・年間計画に準じて定期的に看護師・コメディカルにて評価表する 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:努力が必要 NA:経験していない 術前 術後ラウンド 自己評価 指導医評価 1)前投薬が適切に指示されていたか A B C NA A B C NA 2)術前の補正指示が充分に行われたか A B C NA A B C NA 3)麻酔管理上の問題点を理解できるか A B C NA A B C NA 4)臨床検査データの見方が習得できたか A B C NA A B C NA 5)呼吸機能検査の評価を適切にできるか A B C NA A B C NA 6)心電図所見の評価を適切にできるか A B C NA A B C NA 7)術前の諸画像診断の知識は充分か A B C NA A B C NA 8)術前使用する薬剤の意味を理解しているか A B C NA A B C NA 9)患者の有する合併症の影響の知識は充分か A B C NA A B C NA 10)患者との信頼関係は得ているか A B C NA A B C NA 1)的確に麻酔管理上の問題点を指摘できるか A B C NA A B C NA 2)患者の情報収集は適切か A B C NA A B C NA 3)麻酔法選択の理由を適切に述べられるか A B C NA A B C NA 1)必要な器具類の準備はできるか A B C NA A B C NA 2)麻酔器、モニターの点検が確実に行えるか A B C NA A B C NA 3)入室してきた患者への対応が適切に行えるか A B C NA A B C NA 術前モーニングカンファランス 術中準備 47 術中 導入と挿管 1)静脈確保がスムーズに行えるか A B C NA A B C NA 2)マスク保持が上手に行えるか A B C NA A B C NA 3)喉頭鏡の操作が適切に行えるか A B C NA A B C NA 4)経口挿管技術がスムーズに行えるか A B C NA A B C NA 5)気管チューブの固定が確実に行えるか A B C NA A B C NA 6)導入時の状態変動に対処できるか A B C NA A B C NA 7)麻酔維持(濃度調節、筋弛緩薬) A B C NA A B C NA 8)術中輸液の実施は適切に行えるか A B C NA A B C NA 9)術中輸液のタイミングは適切にできるか A B C NA A B C NA 10)術中モニター、検査結果の判断は適切か A B C NA A B C NA 11)用手人工呼吸技術は適切か A B C NA A B C NA 12)人工呼吸器は適切に用いているか A B C NA A B C NA 13)麻酔チャートの記入は適切か A B C NA A B C NA 14)術中異常事態に対処できるか A B C NA A B C NA 1)抜管時期の判断は適切か A B C NA A B C NA 2)抜管後のケア A B C NA A B C NA 1)台帳、チャートの記入は正確か A B C NA A B C NA 2)術後回診は行っているか A B C NA A B C NA 3)術後患者情報を記入しているか A B C NA A B C NA 4)麻酔後の病棟での問題点を指摘できるか A B C NA A B C NA 1)患者(家族)に対する態度、マナーは医師として適切か A B C NA A B C NA 2)対医療関係者に対する態度、マナーは適切か A B C NA A B C NA 抜 管 術後 態度、マナー 指導医サイン : 48 麻酔症例リスト No.1 コピーして使用してください 麻酔日 ID 年齢 性別 病名 術式 麻酔法 49 【産婦人科初期臨床研修プログラム】 施設と指導責任者 研 修 施 設: 湘南厚木病院 指導責任者: 橋口 和生 (産婦人科 副院長) 期間・概要 このプログラムは 2ヶ月に渡り産婦人科全般について研修する。 産科では、正常分娩から合併症妊娠の管理、産褥期の管理、分娩介助、会陰切開縫合等を研修する。 婦人科では、婦人科的診察法、術前・術後管理、会陰裂傷縫合、腰椎、硬膜外麻酔等の手技を経験 する。また、引き続き専門研修も継続できる。 週間スケジュール(例) 月 火 水 木 金 土 8:00 回診 回診 回診 回診 回診 回診 午前 午後 外来&病棟管理 外来&病棟管理 手術&病棟管理 外来&病棟管理 外来&病棟管理 カンファレンス カンファレンス カンファレンス カンファレンス 病 棟 管 理 ※分娩は、オンコールにて随時対応 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 1. 基本的な産婦人科の診察能力をつけるとともに、チーム医療の必要性を理解し、各領域にわたる基 本的な能力を身に着け、産婦人科領域における初期診療能力と産婦人科救急に対するアプローチ について習得する。 2. 産婦人科患者の特性を理解し、患者の立場に立った診療に当たる態度を身に付ける 3. 産婦人科の各疾患に対し、適切な診察、診断、治療を行う臨床能力を身に付ける 4. 妊産褥婦ならびに新生児の医療に必要な基本的知識を研修する 5. 女性の各年代における、全ての健康問題に関心を持ち、管理できる能力を身に付ける 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) 1. 2. 3. 4. 産婦人科疾患患者および妊産褥婦の問診・病歴の記載および適切なプレゼンテーションができる 基本的な産婦人科診療・検査・治療に必要な基本的態度・技能を身に付ける 正常な妊娠・分娩・産褥の知識を有し、上級医とともに管理ができる 女性患者のプライバシーに配慮した診療態度を身に付ける 50 研修方略 ( LS ; Learning Strategies ) LS1:入院診療 指導医・上級医とともに、担当医として患者を受持ち、診療録の記載を行う 手術・術後管理、妊娠、分娩、産褥管理を指導医・上級医とともに行う LS2:手術 助手として手術に立ち会う LS3:カンファレンスに参加し、プレゼンテーションを行う 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) Ev1:自己評価 ・患者記録、カンファレンスの参加、下記診療科別研修評価にて評価する。 Ev2:指導医・上級医による評価 ・適宜口頭試験、客観試験、実地試験、観察試験、指導医・プログラム評価表を行い評価する Ev3:研修医による評価 ・指導医評価、他者評価表を用いて評価する Ev4:他者評価 ・年間計画に準じて定期的に看護師・コメディカルにて評価表する 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:努力が必要 NA:経験していない 1)面接(問診)、記録 自己評価 指導医評価 1)主 訴 A B C NA A B C NA 2)現病歴 A B C NA A B C NA 3)結婚、分娩、妊娠歴 A B C NA A B C NA 4)家族歴 A B C NA A B C NA 5)既往歴 A B C NA A B C NA 1)産婦人科診療に必要な基本的態度、技術を身につける。 A B C NA A B C NA 2)視診(一般的視診及び膣鏡診) A B C NA A B C NA 3)触診(外診、双合診、内診、妊婦の Leopold 触診法) A B C NA A B C NA 4)直腸診、膣直腸診 A B C NA A B C NA 5)穿刺診(ダグラス窩穿刺、腹腔穿刺その他) A B C NA A B C NA 6)新生児の診察(Apgar スコア、その他) A B C NA A B C NA 2)診察法 51 3)臨床検査法 自己評価 指導医評価 1)産婦人科内分泌検査(基礎体温測定、頚管粘液検査、ホルモン負 荷テスト、各種ホルモン測定) A B C NA A B C NA 2)癌の検診(細胞診、コルポスコピー、各種ホルモン測定) A B C NA A B C NA 3)感染症の検査(一般細菌、原虫、真菌検査、免疫学的検査、血液 像、生化学的検査) A B C NA A B C NA 4)放射線学的検査(骨盤計測、子宮卵管造影) A B C NA A B C NA 5)内視鏡検査(コルポスコピー、腹腔鏡) A B C NA A B C NA 6)妊娠の診断(免疫学的妊娠反応、超音波検査〔ドップラー法、断層 法〕) A B C NA A B C NA 7)生化学的、免疫学的検査(腫瘍マーカー、胎児胎盤機能検査) A B C NA A B C NA 8)超音波検査 婦人科的検査:(骨盤腔内腫瘤〔子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫 瘍、他〕) 産科的検査:(断層法(胎盤、頭殿長、児頭横経、胎状奇 字胎、胎盤付着部位、胎児妊娠胎児形態異常の診断、羊水量測 定)) A B C NA A B C NA 9)分娩監視法、MEによる検査(陣痛計測胎児心拍数計測NST CST) A B C NA A B C NA 1)正常分娩の介助 A B C NA A B C NA 2)会陰切開・裂傷の縫合法 A B C NA A B C NA 3)正常分娩後、帝王切開後の管理 A B C NA A B C NA 1)異所性(子宮外)妊娠の診断と治療 A B C NA A B C NA 2)流産・早産の診断と治療 A B C NA A B C NA 3)常位胎盤早期剥離の診断と治療 A B C NA A B C NA 4)前置胎盤・低置胎盤・前置血管の診断 A B C NA A B C NA 1)異所性妊娠手術 A B C NA A B C NA 2)帝王切開術 A B C NA A B C NA 3)流産手術 A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 4)産科 【産婦人科救急に対する対処】 【産科手術】 【治療法】 1)産科における薬物療法(子宮収縮剤、感染症に対する化学療法、妊 産褥婦に対する薬物投与の問題) 指導医サイン : 52 5)婦人科 自己評価 指導医評価 【婦人科救急の扱い方】 1)不正性器出血に対する対応 A B C NA A B C NA 2)骨盤腹膜炎に対する対応 A B C NA A B C NA 3)卵巣嚢腫捻転に対する対応 A B C NA A B C NA 4)卵巣出血に対する対応 A B C NA A B C NA 1)卵巣嚢腫 A B C NA A B C NA 2)卵巣嚢腫茎捻転 A B C NA A B C NA 3)卵巣出血手術 A B C NA A B C NA 4)子宮筋腫手術(複式単純子宮全摘出術) A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 【婦人科手術】 【その他】 1)婦人科における薬物療法(ホルモン療法、感染症に対する化学療 法、悪性腫瘍に対する化学療法) 6)保健指導 1)小児科、思春期、成熟期、更年期、老年期・母子保健指導 指導医サイン : 53 産婦人科研修の研修記録 研 修 医: 研修期間: 年 月 ~ 年 月 指導医名: コピーして使用してください ID 年齢 妊娠分娩暦 胎児 週数 妊娠経過と胎児の状態 分娩法 母児分娩後 の状態 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 54 産婦人科研修の経験症例リスト 研 修 医: 研修期間: 指導医名: 評価日: 年 年 月 ~ 月 年 月 日 指導医の評価:A:よく出来た、B:経験出来た、C:出来なかった 産 科 経験したらチェック 指導医評価 1) 正常分娩 □ □ □ □ □ □ A B C NA 2) 異常分娩 □ □ □ □ □ □ A B C NA 3) 帝王切開 □ □ □ □ □ □ A B C NA 4) 切迫流産の管理 □ □ □ □ □ □ A B C NA 5) 切迫早産の管理 □ □ □ □ □ □ A B C NA 6) 重症妊娠悪阻の管理 □ □ □ □ □ □ A B C NA 7) 子宮内用清掃術 □ □ □ □ □ □ A B C NA 8) 乳腺炎の管理 □ □ □ □ □ □ A B C NA 婦 人 科 経験したらチェック 指導医評価 1) 骨盤内感染(PID)STD □ □ □ □ □ □ A B C NA 2) 子宮筋腫 □ □ □ □ □ □ A B C NA 3) 子宮内膜症(含卵巣チョコレート膿種 □ □ □ □ □ □ A B C NA 4) 卵巣腫瘍、子宮癌 □ □ □ □ □ □ A B C NA 5) 複式子宮全摘出術 □ □ □ □ □ □ A B C NA 6) 膣式子宮全摘出術 □ □ □ □ □ □ A B C NA 7) 卵巣腫瘍の手術 □ □ □ □ □ □ A B C NA 8) 子宮外妊娠手術 □ □ □ □ □ □ A B C NA 9) 化学療法の管理 □ □ □ □ □ □ A B C NA 手 技 経験したらチェック 指導医評価 1) 内診察 □ □ □ □ □ □ A B C NA 2) 産婦人科超音波検査 □ □ □ □ □ □ A B C NA 3) 妊娠反応 □ □ □ □ □ □ A B C NA 55 【小児科初期臨床研修プログラム】 湘南鎌倉総合病院 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 湘南鎌倉総合病院 小児科病棟 12 床(外科疾患も含めた小児混合病棟) NICU6 床(院内出征の病的新生児に対応) 指導責任者: 期間・概要 小児科研修は必修科目として 1 ヶ月間研修を行う。研修先は湘南鎌倉総合病院か伊勢原協同病院 を選択できる。 地域の医療連携の強化は小児救急医療・地域医療の大重要課題である。具体的には、当院主催で の小児科カンファレンス(症例検討会)を開催し、地域の先生方にも参加して頂き意見交換を行っている。 湘南地区における小児医療の問題点改善や病診連携のスムーズな運用などを進めている。また、疾患 予防のための予防接種を積極的に推進している。乳幼児における早期発見を目的に乳幼児健康診断も 行っている。 小児救急は 24 時間 365 日体制での救急診療体制を敷いている。小児医療に関しても救急診療部 (ER)とも協力しながら、小児救急医療を 24 時間体制で対応している。 小児科当直は上級医の指導のもと初期研修医が担っている。小児科病棟・新生児診療等の業務を 行いつつ、ER 体制からのコンサルトを受け、診断・病状の評価を行い、入院適応の判断および治療方針 の決定を行う。常に上級医および ER スタッフからの指導を受けつつ迅速な判断・対応を身につけることが できる。 週間スケジュール(例) 8:00 午前 午後 月 火 水 木 金 一般外来 一般外来 一般外来 一般外来 一般外来 土 一般外来 専門外来、 乳幼児健 診、予防接 種等 専門外来、 乳幼児健 診、予防接 種等 専門外来、 乳幼児健 診、予防接 種等 専門外来、 乳幼児健 診、予防接 種等 専門外来、乳 専門外来、乳 幼児健診、予 幼児健診、予 防接種等 防接種等 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 個々の医学的異常に対しては、小児およびその保護者に可能な限り正確な医学的情報を提供しつつ、 可能な限り医学的根拠に基づいた医学的支援を行う。 また、成人と違って小児は常に成長・発達していて発育途上にあることに留意し、常に小児の全身に眼を 配って診療する。小児の立場を尊重し、小児と保護者の利益が食い違う場合には、保護者よりも小児の 利益を優先する。 以上の理念に基づき、チーム医療の一員として、診療スタッフと連絡を密にとりながら、小児内科疾患一 般の診断・治療と小児の全人的ケア・管理ができる臨床能力を習得する。 56 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) (診察) 1. 小児内科疾患ごとに検査の目的・適応について小児およびその保護者に適切に説明することができ る。 2. 検査結果について的確に解釈し、指導医に呈示することができる 3. 検査結果について小児およびその保護者に十分かつ正確に説明し理解を得ることができる。 (手技) 1. 血液採取・静脈確保・吸入などを経験し、手順を指導医に説明することができる。 (治療) 1. 小児内科疾患ごとに治療の目的・適応について小児およびその保護者に適切に説明することができ る。 2. 治療方針について的確に構想し、指導医に呈示することができる。 3. 治療方針について小児およびその保護者に十分かつ正確に説明しお同意を得ることができる。 (管理) 適切なチーム医療・連携を基盤とし、小児内科疾患一般を有する小児の管理を適切に実施すること ができる。 研修方略 ( LS ; Learning Strategies ) LS1:小児科初期研修医の業務 小児病棟担当(診察・採血・検査・病状説明・回診準備) 新生児担当(診察・採血・異常分娩立ち会い・新生児蘇生) ER 担当(救急小児診療・外来患者の点滴および採血) LS2:回診・カンファレンス (1)小児 ER カンファレンス(山本) :第 1・4 火曜日 17:00 (2)小児循環器レクチャー(門間) :毎週火曜日 15:00 (3)小児 one point レクチャー(衣川) :毎週木曜日 16:00 (4)新生児レクチャー(高蜂) :毎週火曜日 11:00 (5)小児科回診 :毎日 2 回 (8:00・17:00) LS3:学会活動 湘南鎌倉総合病院小児科症例検討会:年間 2 回開催 湘南小児カンファレンス :年 1 回開催 日本小児科学会 小児科地方会(神奈川県) 医学専門学会雑誌への投稿 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) Ev1:自己評価 ・研修評価表の自己評価欄に研修医自身が記入する Ev2:指導医評価 ・研修評価表の指導医評価欄に指導医が記入する Ev3:指導者評価 ・看護師・検査技師・放射線技師・薬剤師・療法士・栄養士・事務などコメディカルの評価を定期的に実 践する Ev4:カンファレンス評価 57 ・カンファレンスの発表内容について評価する 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:努力が必要 NA:経験していない 手技 自己評価 指導医評価 1)単独または指導医のもとで採血ができる。 A B C NA A B C NA 2)皮下注射ができる。 A B C NA A B C NA 3)指導医のもとで、乳児の筋肉注射、静脈注射ができる。 A B C NA A B C NA 4)指導医のもとで、輸血ができる。 A B C NA A B C NA 5)浣腸ができる。 A B C NA A B C NA 6)指導医のもとで胃洗浄ができる。 A B C NA A B C NA 1)一般検血検査においては、年齢差による正常値の変化を述べることが でき、所見の解釈ができる。 A B C NA A B C NA 2)検尿の所見の解釈ができる。 A B C NA A B C NA 3)胸部単純X線写真および腹部単純X線写真の所見の解釈ができる。 A B C NA A B C NA 1)喘息発作の応急処置(吸入法)ができる。 A B C NA A B C NA 2)脱水症の応急処置ができる。 A B C NA A B C NA 3)痙攣の応急処置ができる。 A B C NA A B C NA 4)人工呼吸、胸骨圧迫式心マッサ− ジなどの蘇生術が行える。 A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 臨床検査 救急処置 一般小児科 1)乳幼児の疾病の主な症状の鑑別診断について述べることができ、適 切な処置を行うことができる。 発熱、咳、喘息、腹痛、嘔吐、下痢など。 2)アレルギー性疾患、とくに気管支喘息の適切な処置ができる。 ①喘息発作の処置(交感神経刺激剤、キサンチン誘導体、補液)に ついて、その方法、意義、注意すべき点について述べることができる。 3)小児の痙攣の適切な処置ができる。 ①急性小児痙攣および痙攣重積状態の時の応急処置(一般的処置) ができる。指導医のもとに抗痙攣剤の投与ができる。 ②急性小児痙攣の鑑別診断について述べることができる。 薬物療法 1)小児の年齢別の薬用量を理解し、それに基づいて薬剤を処方でき る。抗生物質、鎮咳去痰剤、止痢剤など。 A B C NA 指導医サイン : 58 【小児科初期臨床研修プログラム(EPOC 使用)】 伊勢原協同病院 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 伊勢原協同病院 指導責任者: 米丸 亮 (プログラム責任者) 期間・概要 小児科研修は必修科目として 2 ヶ月間研修を行う。研修先は湘南鎌倉総合病院か伊勢原協同病院を 選択できる。 このプログラムは「日本小児科学会 小児研修実施要綱案」および「慶応義塾大学病院 初期臨床研 修プログラム(小児科)」に準拠して、伊勢原協同病院小児科がプログラムを作成し、伊勢原協同病院 がプログラムの管理・運営を担当する。 小児の保健・医療に係わる問題が多様化し、小児医療の役割は子どもの疾患を「治す」ことだけではな く、子どもを健全に「育てる」ことにも向けられている。子どもの誕生から、成長し、次世代の子どもを持つまで の life cycle に関わる医療体系、すなわち「成育医療」が求められている。小児科は子どものからだ、こころ の全体を対象とする総合診療科である。 現在社会的問題になっている小児救急は、しばしば急速に重篤化するなど成人のものとは異なる。すべ ての医師が小児救急を理解し、病児を重症度にしたがってトリアージできることが要求されている。 予防接種や乳幼児健診などの健康支援、育児支援は小児診療の特色のひとつである。 本プログラムは、将来小児医療に携わることを目指す研修医のみならず、他の分野を目指す研修医に も有意義な臨床研修を提供し、すべての医師が小児のプライマリーケアを実践できることを目標にしてい る。 週間スケジュール(例) 月 火 水 木 金 土 午前 病棟 病棟・外来 病棟・外来 病棟・外来 病棟・外来 病棟・外来 午後 病棟 病棟・専門 病棟・専門 病棟・専門 病棟・専門 (夜間 研修期間を通して小児救急を行う) 病棟:一般病棟、新生児病棟 外来:一般外来 専門:乳幼児検診、予防接種および専門外来(後述) 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 小児医療および小児科医の役割を理解し、プライマリーケアを行うために必要な基礎知識・技能・態度を 修得する。 1)小児の特性を学ぶ ・小児診療においては、正常小児の成長・発達に関する知識が不可欠である。 ・病児のみならず、その保護者の心理状態に配慮する重要性を学ぶ。 59 2)小児の診療の特性を学ぶ ・新生児期から思春期までの幅広い年齢に応じた診療の方法を学ぶ。 ・ 小児の診療では保護者の協力が不可欠であり、信頼関係を構築することが重要である。 ・ 病児の観察から病態を推察する「初期印象診断」が重要であり、その経験を蓄積する。 ・ 成長の段階により、薬用量、補液量、栄養所要量および検査正常値は変動する。その知識の習得、 乳幼児の検査に不可欠な鎮静法、採血や血管確保などを経験する。 ・ 予防接種やマウスクリーニングなどの予防医学的研修を行う。 3)小児期の疾患の特性を学ぶ ・ 発達段階によって疾患内容が異なる。したがって同じ症候でも鑑別する疾患が年齢により異なることを 学ぶ。 ・ 成人とは病態が異なることが多く、小児特有の病態を理解しそれに応じた治療計画を立てることを学 ぶ。 ・ 新生児・未熟児の生理的変動、異常状態の把握方法を学ぶ。 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) 1)病児‐家族‐医師関係 ・ 病児を全人的に理解し、病児・家族と良好な人間関係を確立し、相互の了解を得る話し合いができる。 ・ 守秘義務を果たし、病児のプライバシーへの配慮ができる。 ・ 成人とは異なる子どもの不安、不満について配慮ができる。 2)チーム医療 ・ チーム医療の構成員としての役割を理解し、幅広い職種の職員と協調して医療を実施することができる。 ・ 指導医や専門医・他科医に適切なコンサルテーションができる。 ・ 同僚医師、後輩医師への教育配慮ができる。 3)問題対応能力(problem-oriented and evidence-cased medicine) ・ 病児の疾患に関わる問題点を抽出し、その問題点を解決するための情報を収集し評価して、当該病児へ の適応を判断できる。 ・ 病態の全体像を把握し、医療・保健・福祉への配慮を行いながら、一貫した診断計画の策定ができる。 ・ 指導医や専門医・他科医に病児の疾患の病態、問題点およびその解決法を提示でき、かつ議論を通じて 適切な問題対応ができる。 ・ 当該病児の臨床経過とその対応を要約し、研究会や学会などで症例提示・討論ができる。 4)安全管理 ・ 医療事故・院内感染対策に積極的に取り組み、安全管理の考え方、方策を身に付ける。 ・ 医療事故防止および事故発生後の対処について、マニュアルに沿って適切な行動ができる。 ・ 小児病棟に特有な感染症について院内感染対策を理解し、対応できる。 5)予防医学 ・ 母親の育児不安・育児不満の中から「育児支援」の方法を学ぶ。 ・ 予防接種について学ぶ。 6)救急医療 ・ common disease あるいは軽微な所見から重症疾患を見逃さず、病児を重症度に基づいてトリアージする方法 を学ぶ。 ・ 小児の救急・蘇生法について学ぶ。 経験目標 1)医療面接・指導 ・ 小児ことに乳幼児に不安をあたえず接し、コミュニケーションが取れるようになる。 ・ 病児本人および保護者から診断に必要な情報を的確に聴取できる。 ・ 指導医とともに、病児本人および保護者に適切に病状を説明し、療養の指導ができる。 60 2)診察・診断 ・ 身体計測、検温、心拍数、呼吸数、血圧測定ができる。 ・ 身体発育、精神発達、性成熟、生活状況などを評価し、年齢相当であるか否かを判断できる。 ・ 全身を観察し、その動作・行動、顔色、元気さ、食欲などから、正常所見と異常所見とを見極め、救急に 対処が必要か否かを判断できる。 ・ 顔貌異常、栄養不良、発疹、呼吸困難、チアノーゼ、脱水症の有無を確認できる。 ・ 理学的診察:以下の所見を的確に記載できる。 ・ 頭頚部所見(結膜、外耳道・鼓膜、鼻腔、口腔、咽頭、学童以上の眼底所見) ・ 腹部所見(実質臓器および管腔臓器の聴診と触診) ・ 四肢(筋・関節) ・ 皮膚(発疹) ・ 神経学的所見 ・ 日常しばしば遭遇する重要所見について適格な診察ができ、検査および治療について計画を立てることが できる。 ・ 発疹性疾患の鑑別ができる。 ・ 消化器症状を有する患児において、便の性状、腹部所見、ツルゴールなどから脱水の有無を含めた病態 を評価できる。 ・ 呼吸器症状を有する患児において、咳の性質・頻度、呼吸困難の有無などから病態と重症度を評価でき る。 ・ けいれん、意識障害を有する患児において、意識レベルを評価し、大泉門の張り、髄膜刺激症状の有無を 判断し、神経学的所見の有無を的確に評価できる。 臨床検査 ・ 基本的な検査については、自分で実施することができる。 ・ 小児特有の病態を考慮した検査結果の解釈ができる。 ・ 一般検査(尿沈査を含む) ・ 便検査(潜血、虫卵) ・ 血算・白血球分画(計算版の使用、白血球の形態的特徴の観察) ・ 血液生化学検査 ・ 血清免疫学的検査(炎症マーカー、ウイルス・細菌の血清学的診断、アレルギー) ・ 血液ガス分析 ・ 染色体検査 ・ 細菌培養・感受性試験 ・ 髄液検査 ・ 心電図・心臓超音波検査 ・ 単純 X 線検査、造影 X 線検査 ・ 脳波・頭部 CT スキャン・頭部 MRI ・ CT スキャン・MRI ・ 腹部超音波検査 ・ 呼吸機能検査 基本的手技 小児、ことに乳幼児の検査および治療の基本的な知識と手技を身に付ける。 A 必ず経験すべき事項 ・ 単独または指導医のもとで乳幼児を含む小児の採血・皮下注射ができる。 ・ 指導医のもとで新生児、乳幼児を含む小児の静脈注射・点滴静注ができる。 ・ 指導医のもとで輸液、輸血およびその管理ができる。 ・ 心電図モニター、パルスオキシメーターを装着できる。 ・ 単独で坐薬の投与ができる。 61 ・ 新生児の光線療法の適応を判断でき、その指示ができる B 経験することが望ましい項目 ・ 指導医ものとで導尿ができる。 ・ 浣腸ができる。 ・ 指導医のもとで胃洗浄ができる。 ・ 指導医のもとで腰椎穿刺ができる。 ・ 指導医のもとで新生児の臍肉芽の処置ができる。 薬物療法 小児に用いる薬剤の知識と使用法、小児薬容量を身に付ける。 ・ 体重・体表面積に基づいた薬容量の計算法を理解し、それに基づいて一般薬剤の処方箋・指 示書の作成ができる。 ・ 異なる剤型の中から適切なものを選択し、処方箋、指示書の作成ができる。 ・ 乳幼児における薬剤の使用法について、看護師に指示し、保護者に説明できる。 ・ 病児の年齢、病態に応じて輸液療法の適応を判断でき、輸液の種類、必要量を決めることが できる。 成長・葉対句と小児保健に関する知識の習得 ・ 母乳、調整乳、離乳食の知識と指導 ・ 乳幼児期の体重・身長の増加と異常の発見 ・ 予防接種の種類と実施方法および副反応の知識と対処 ・ 発育に伴う体液生理の変化と電解質、酸塩基平衝に関する知識 ・ 育児に関わる相談の受け手としての知識 ・ 思春期の成長、性成熟の評価 経験すべき症候・病態・疾患 1)一般症候 (13)喉頭痛、口腔内の痛み (1)体重増加不良、哺乳力定価 (14)咳、喘鳴、呼吸困難 (2)発達の遅れ (15)頚部腫瘤、リンパ節腫脹 (3)発熱 (16)鼻出血 (4)脱水、浮腫 (17)便秘、下痢、血便 (5)皮疹 (18)腹痛、嘔吐 (6)黄疸 (19)四肢の疼痛 (7)チアノーゼ (20)夜尿、頻尿 (8)貧血 (21)肥満、やせ (9)紫斑、出血傾向 (22)蛋白尿、血尿 (10)けいれん、意識障害 (23)月経の異常 (11)頭痛 (12)耳痛 頻度の高い、あるいは重要な疾患 (A:必ず経験すべき疾患、B:経験することが望ましい疾患) a.新生児疾患 (1)低出生体重児(A) (2)新生児黄疸(A) (3)呼吸窮迫症候群(B) b.乳児疾患 (1)おむつかぶれ(A) (2)乳児湿疹(A) (3)染色体異常(Down 症候群など)(A) 62 c.感染症 (1)発疹性ウイルス感染症(いずれかを経験する)(A) 麻疹、風疹、水痘、突発性発疹、伝染症紅斑、手足口病 (2)その他のウイルス性疾患(いずれかを経験する)(A) 流行性耳下腺炎、ヘルパンギーナ、インフルエンザ、RS ウイルス (3)伝染性膿か疹(とびひ)(B) (4)細菌性胃腸炎(B) (5)急性扁桃炎、気管支炎、肺炎(A) 呼吸器疾患 (1)気管支喘息(A) (2)クループ症候群(B) 消化器疾患 (1)乳幼児下痢症(ウイルス性胃腸炎)(A) (2)腸重積症(B) (3)虫垂炎(B) (4)鼠径ヘルニア(B) アレルギー疾患 (1)アトピー性皮膚炎、蕁麻疹(A) (2)食物アレルギー(B) 神経疾患・発達障害 (1)てんかん(A) (2)熱性けいれん(A) (3)髄膜炎、脳炎、脳症(B) (4)精神運動発達遅滞、言葉の遅れ(B) (5)学習障害、注意欠陥・多動障害(B) 腎疾患 (1)尿路感染症(A) (2)ネフローゼ症候群(B) (3)急性腎炎、慢性腎炎(B) (4)夜尿(B) 循環器疾患 (1)心不全(B) (2)先天性心疾患(A) (3)不整脈(B) リウマチ性疾患 (1)川崎病(B) (2)若年性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(B) 血液・悪性腫瘍 (1)貧血(A) (2)小児ガン(白血病など)(B) (3)血小板減少症、紫斑病(B) 内分泌・代謝疾患 (1)糖尿病(B) (2)甲状腺機能低下症(クレチン病)(B) (3)低身長、肥満(A) (4)性腺機能不全、無月経(B) (5)停留精巣(B) 63 精神保健 (1)神経性食欲不振症、不登校(B) (2)被虐待児症候群(B) (3)育児不安(B) 小児の救急医療 小児に多い救急疾患の基本的知識と手技を身につける。 (A:必ず経験すべき疾患、B:経験することが望ましい疾患、C:機会があれば経験する疾患) ・ 脱水症の程度を判断でき、応急処置ができる(A) ・ 喘息発作の重症度を判断でき、中等症以下の病児の応急処置ができる(A) ・ けいれんの鑑別ができ、けいれんを止めるための応急処置ができる。(A) ・ 低酸素血症に対して酸素投与が適切にできる(A) ・ 腸重積症を正しく診断して、適切な対応がとれる。(B) ・ 虫垂炎の診断と外科へのコンサルテーションができる。(B) ・ 気道確保、人工呼吸、胸骨圧迫式心マッサージ、静脈確保、骨髄針留置、静脈ラインの確保など の蘇生術が行える。(B) ・ その他の救急疾患 ・ アナフィラキシーショック ・ 異物誤飲、誤嚥(B) ・ 来院時心肺停止症例(CPA)、乳児突然死症候群(SIDS)(C) ・ 事故(溺水、転落、中毒、熱傷など)(A) ・ 心不全(B) ・ 脳炎・脳症、髄膜炎(B) ・ 急性腎不全(C) ・ ネゲレクト、被虐待児(B) 研修方略 ( LS ; Learning Strategies ) 小児科の研修は 3 ヶ月間(12 週間、2 週間を 1 単位とする。受け持ち患者を持つ病棟研修(新生児室 研修を含む)、外来研修および小児救急で構成される。病棟研修と外来研修を完全には分離せず、外 来診療から入院診療、退院後のフォローアップまでの一連の流れを通じて病児に関わり、病状の把握が できるようにする。 回診による症例検討、抄読会を週 1 回ずつ行う。 病棟研修・外来研修・小児救急研修の指導および評価は、日本小児科学会専門医があたる。 1.病棟研修 小児科武将が研修を統括する。指導医とともに数人の入院患者を受け持つ。小児一般病棟が中 心となるが、新新生児の診察を定期的に行い、新生児入院患者を適宜受け持つ。 2.外来研修 小児科部長が研修を統括する。初診、再来、乳幼児検診、予防接種および専門外来が含まれる。 外来研修は病棟研修と平行してすすめる。 週 2-3 回の一般外来研修 血液・心臓・アレルギー・内分泌代謝・神経の専門外来研修 週 1 回の乳幼児検診・予防接種研修 3.夜間小児救急研修 小児科指導医とともに週 2 回程度の夜間小児救急医療に参画する。 64 【精神科初期臨床研修プログラム】 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 医療法人社団 青木末次郎記念会 相州病院 指導責任者: 三浦 賢吾 (院長) 期間・概要 このプログラムは必修科目として 1 ヶ月間、精神科研修を行う。精神障害の診断と治療を学び、精神神経 症状の評価と対応、心理検査、精神薬物療法、精神科救急、精神保健などについて外来及び入院を 通じて研修し、プライマリーケアとしての精神科研修をめざす。 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) プライマリーケアにおける精神疾患に対し、精神医学的な手段を駆使して心身両面からのアプローチで診 断と治療ができ、専門医へのコンサルトの必要性とタイミングを判断できる能力を身につける。 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) 1. 精神疾患が内因性、外因性、心因性のいずれによるものか大凡の見当をつけることができる。 2. 身体疾患を持つ患者の心の問題の内容を理解して共感できる。 3. 精神医学的面接法や精神現象を把握する技能と精神疾患を診断する能力を身に付ける。 研修方略 ( LS ; Learning Strategies ) LS1: 精神科病棟において、総合疾患、気分障害、認知症をはじめとする精神疾患の入院患者の診療 に携わる LS2:一般科から依頼された身体疾患を有する患者のリエゾンコンサルテーション診療、緩和医療に携わる LS3:外来において、地域医療機関から紹介された患者のプライマリ・ケアにあたる LS4:精神科救急の初期対応を実践する 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) Ev1:自己評価 ・患者記録、カンファレンスの参加、下記診療科別研修評価にて評価する。 Ev2:指導医・上級医による評価 ・適宜口頭試験、客観試験、実地試験、観察試験、指導医・プログラム評価表を行い評価する Ev3:研修医による評価 ・指導医評価、他者評価表を用いて評価する Ev4:他者評価 ・年間計画に準じて定期的に看護師・コメディカルにて評価表する 65 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:努力が必要 NA:経験していない 身体的愁訴又は身体的疾患について根拠のない不安が優勢な患者に 対して適切な診断と処置ができる。 自己評価 指導医評価 1)心気症、不安神経症、ヒステリーについて概略を述べることができる。 A B C NA A B C NA 2)それらの患者の症状形成に至った心理的原因の病歴を詳細に記述で きる。 A B C NA A B C NA 3)簡単な精神療法的アプローチを行うことができる。 A B C NA A B C NA 4)身体障害者が前景に立つ気分障害(仮面うつ病)との区別ができる。 A B C NA A B C NA 5)抗不安薬、催眠誘導薬の選択ができる。 A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 1)器質的なものと非器質なものを区別することができる。 A B C NA A B C NA 2)抑うつ病像を伴う各種の疾患の鑑別診断と適切な対処ができる。 A B C NA A B C NA 器質性脳症候群の鑑別と適切な対処ができる。 1)注意、記憶、見当識の障害、譫妄、認知、器質性妄想症候群、幻 覚症、器質性人格症候群などの状態像を述べることができる。 2)痴呆の診査スケール(長谷川式)を実施しその他の神経心理学診断 ができる。 抑うつ病像を伴う各種の疾患の鑑別診断と適切な対処ができる。 身体疾患に対する一般科の患者の情緒的な反応に対する適切な対処ができる。 1)患者のもつ心理社会経済的背景と身体的疾患との関連に注目する A B C NA A B C NA ことができる。 2)身体疾患に対して患者がどのような情緒的反応や防御規制を示して A B C NA A B C NA いるか述べることができる。 3)クリティカルケアにおける精神医学的介入の概略を述べることができ A B C NA A B C NA る。 妄想、幻覚、滅裂、高度の連合弛緩、思考内容の貧困、高度の非理論的思考、奇異な、またひどくまとまりのな い、または緊張病性などの精神的病像についての現象学的な記述を行い適切な鑑別診断と処置ができる。 1)統合失調症の病型と経過について概略を述べることができる。 A B C NA A B C NA 2)主な向精神薬の適応、禁忌、使用量、副作用、使用上の注意をあげ 処方できる。 A B C NA A B C NA 3)主な社会復帰療法の概略を述べることができる。 A B C NA A B C NA 指導医サイン : 66 【精神科初期臨床研修プログラム】 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 北里大学東病院 精神神経科 卒後臨床研修プログラム 指導責任者: 期間・概要 北里大学病院の精神科臨床は主に東病院で行われているが、児童部門とリエゾン部門は北里大学病 院精神神経科が中心となっている。両病院における精神科臨床の基本方針は、どのような精神疾患の、 どのような時期にも対応できる精神科医療である。薬物療法を中心とする精神疾患の急性期から、リハビ リテーションを積極的に行う慢性期まで一貫した治療を行い、カウンセリングや精神療法が必要な疾患や 身体疾患を合併した精神疾患への対応も可能である。また、神奈川県の精神疾患救急医療システムの 基幹病院となっているため、措置入院や緊急措置入院も受け入れている。 診療実績として、年間の外来初診患者数は 2,881 人。その内訳はうつ病、躁うつ病などの気分障害圏 776 人、統合失調症圏 366 人、神経症圏 1,163 人など、初診・再診を含めた 1 日平均外来患者数は 300 人超と多く、外来デイケアも実施している。さらに専門外来として心療ストレス外来、アルコール外来、認知 症鑑別外来、てんかん外来、音楽療法外来などを置いている。精神科病棟は閉鎖病棟約 100 床からな り、スーパー救急病床、身体合併症治療病棟を含んでいる。 北里大学病院における卒後臨床研修プログラムは、北里大学病院と東病院で行われる。両病院のみ の研修で、あらゆる精神疾患について一通りの経験を積むことができるという中味の濃い研修が特徴であ る。いわゆる精神科以外のプライマリ・ケアでであるような軽症うつ病や身体化障害の患者も東病院の外 来には多く訪れるし、一方で自傷他害のおそれのあるような患者が主な対象となる精神科救急も経験でき る。また、精神科疾患患者の身体合併症治療や統合失調症慢性期のデイケアも実施している。医学部 の附属施設としての病院であるため、スタッフも各分野の専門家がそろっており、研修医の疑問への対応 は極めて早いと思われる。指導医になりうる医師も豊富であり、基本的には研修医 1 名に 1 名の指導という 体制で研修を行う予定である。 週間スケジュール 年度と研修施設ごとに異なる。表は北里大学東病院精神神経疾患治療センター(2011 年度)の週間スケジュールである。 月 火 水 木 金 土 8 9 10 11 スタッフ会議 クルズスなど クルズスなど クルズスなど 指定医回診 指定医回診 指定医回診 科長回診 (閉鎖病棟) 指定医回診 科長回診 (閉鎖病棟) 12 13 14 病棟カンファレン ス 15 各種委員会 16 申し送り 申し送り 申し送り 申し送り 申し送り 指定医回診 指定医回診 指定医回診 指定医回診 ①③ケースカン ファ/②④教室 連絡会 指定医回診 17 18 19 抄読会 (研究会) 申し送り 病棟カンファレン ス 指定医回診 教室研究会 20 67 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 精神症状について、症状を把握し、診断士、自ら治療する能力を身に付けるか、専門家にコンサルトする ためにスクリーニングする能力を身につける。対象となる精神症状は、精神科受診患者以外でみられやす いものとする。 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) (1). 行動目標 医療面接 医療社会性 保健関係法規、医療保険、公費負担、医の倫理、生命倫理 (2). 経験目標 A.経験すべき診察法・検査・手技 (1). 基本的な診察方法 精神面の診察ができ、記載できる (2). 基本的な臨床検査 神経生理学的検査法(脳波) (3). 医療記録 B.経験すべき症状・病態・疾患 (1). 頻度の高い症状 不眠(レポート提出不要)、不安、抑うつ (2). 緊急を要する病状・病態 精神科領域の救急 (3). 経験が求められる疾患・病態 器質精神病 てんかん 症状精神病 認知症(レポート提出不要) アルコール依存症 うつ病(レポート提出不要) 統合失調所(レポート提出不要) 不安障害(パニック症候群) 身体表現性障害、ストレス関連障害(経験要) C.特定の医療現場の経験 (1). 予防医療 ストレスマネージメント (2). 精神保健・医療 精神症状の捉え方 精神疾患への初期対応と治療 デイケアなど社会復帰や地域支援体制 (3). 緩和・終末期医療 心理社会面への配慮、告知、死生観、宗教観への配慮 研修方略 ( LS ; Learning Strategies ) A.診断のための技法 (1). 医療面接 中等度の難易度の医療面接ができるようになる 講義、ロールプレイ 68 (2). 精神症状を把握するための面接 主な精神症状を把握するための面接ができるようになる 講義、入院受持ち患者における面接見学と指導、外来実習 (3). 精神症状の理解と記載 基本的な精神症状の分類を理解し、症例について記載できるようになる 講義、入院受持ち患者における記載の添削指導 (4). 脳波(神経生理学的検査法) 異常脳波を見出せるようになる 講義、入院受持ち症例の脳波判読指導 (5). 医療記録の記載 医療記録を適切に記載できるようになる 講義、入院受持ち患者における記載の添削指導 B.症状や疾患 (1). 不眠 不眠の原因疾患の鑑別、ベンゾジアゼピン系睡眠薬の用い方、専門医に紹介すべき基準を習得 する 講義、受持ち患者のレポート作成 (2). 不安、不安障害 不安の原因疾患の鑑別、ベンゾジアゼピン系抗不安薬の用い方、専門医に紹介すべき基準を習 得する (3). 抑うつ、うつ病 抑うつの原因疾患の鑑別、ベンゾジアゼピン系抗不安薬の用い方、専門医に紹介すべき基準を 習得する 講義、病棟実習、入院受持ち患者のレポート作成 (4). せん妄、症状精神病 せん妄の原因疾患の鑑別、向精神薬の用い方を習得する 講義、東病院身体合併症病棟および本院リエゾン実習 (5). 認知症、変性疾患 認知症の原因疾患の鑑別、異常行動に対する向精神薬の用い方を習得する 講義、病棟実習、物忘れ外来実習、受持ち患者のレポート作成 (6). 統合失調症 統合失調症の診断方法を習得する 講義、病棟実習、受持ち患者のレポート作成 (7). アルコール依存 講義、アルコール外来実習 (8). 心身症、心療内科疾患、身体表現性障害、ストレス関連障害 身体表現性障害、ストレス関連障害、心身症の概要となる主な対応を習得する 講義、診療ストレス外来実習 C.特殊な医療現場の経験 (1). 精神疾患の緊急、救急医療 緊急性を要する精神症状の鑑別と医療および法律面の対応を習得する 講義、精神科緊急入院実習、精神科当直業務実習 (2). 身体救急の現場における精神医療 身体救急の現場で認めやすい精神症状と対応の概要を理解する 講義、大学病院救命救急・災害医療センター実習 (3). 緩和・終末期医療 終末期医療における告知、心理社会面への配慮などを経験し習得する 講義、本院緩和ケアグループ実習、東病院リエゾン実習 (4). 統合失調症における社会復帰や社会支援体制 統合失調症の社会復帰サポートシステムの概要を習得うする 講義、デイケア・ナイトケア・作業療法実習 69 (5). 公的な精神保健センター 公的な精神保健センターの主な業務を理解する 講義、横浜市こころの相談センター実習 D.その他 (1). 臨床現場で求められる規則や法律 臨床現場で求められる規則や法律(精神保健福祉法、医療保険等)を理解する 講義、病棟実習 (2). 産業メンタルヘルスとストレスマネージメント 産業メンタルヘルスとストレスマネージメントの概要を理解する 講義 (3). 向精神薬の副作用 向精神薬の代表的、あるいは重篤な副作用を理解する 講義 (4). 小児児童精神医学 小児児童精神医学の基礎を学ぶ 講義 3. 研修医に許可される医行為 (1). 診察 研修医が単独で行ってよいこと ・全身の視診、打診、触診 ・簡単な器具(聴診器、打鍵器、血圧計など)を用いる全身の診察 (2). 検査 ① 生理学的検査 研修医が単独で行ってよいこと ・心電図 ・聴力平衡、味覚、臭覚、知覚 ・視野、視力 ② 血管穿刺と採血 指導医の指示の下、研修医が単独で行ってよいこと ・末梢静脈穿刺と静脈ライン留置 血管穿刺の際に神経を損傷した事例もあるので、確実に血管を穿刺する必要がある。困難な場合は 無理をせず指導医い任せる付、肘窩部では上腕動脈は正中神経に伴走しており、神経損傷には十 分に注意する。困難な場合は無理をせずに指導医に任せる。 研修医が単独で行ってはいけないこと ・中心静脈穿刺(鎖骨下、内頚大腿) ③ その他 指導医の指示の下、研修医が単独で行ってよいこと ・長谷川式簡易スケール ・MMSE 研修医が単独で行ってはいけないこと ・発達テストの解釈 ・知能テストの解釈 ・心理テストの解釈 (3). 治療 (1). 処置 指導医の指示の下、研修医が単独で行ってよいこと ・皮膚消毒、包帯交換 ・創傷処置 ・外用薬貼付・塗布 ・気道内吸引、ネプライザー ・導尿 前立腺肥大などのためにカテーテルの挿入が困難な場合は無理をせずに指導医に任せる 新生児や未熟児では、研修医が単独で行ってはならない 70 ・浣腸 新生児や未熟児では、研修医が単独で行ってはならない 潰瘍性大腸炎や老人、その他、困難な場合は無理をせず指導医に任せる ・胃管挿入 反射が低下している患者や意識のない患者では、胃管の位置を X 線などで確認する 困難な場合は無理をせず指導医に任せる ・気管カニューレ交換 研修医が単独で行ってよいのはとくに習熟している場合である 技量にわずかでも不安がある場合は、上級医師の同席が必要である (2). 注射 指導医の指示の下、研修医が単独で行ってよいこと ・皮内 ・皮下 ・筋肉 ・末梢静脈 ・関節内 研修医が単独で行ってはいけないこと ・中心静脈(穿刺を伴う場合) ・動脈(穿刺を伴う場合) 目的が採血ではなく、薬剤注入の場合は、研修医が単独で動脈穿刺をしてはならない (3). 処方 研修医が単独で行ってよいこと ・一般の内服薬 処方箋の入力の前に、処方内容を指導医と協議する ・注射処方(一般) 処方箋の入力の前に、処方の内容を指導医と協議する ・理学療法 処方箋の入力の前に、処方の内容を指導医と協議する 研修医が単独で行ってはいけないこと ・内服薬(麻薬) 法律により、麻薬施用者免許を受けている医師以外は麻薬を処方してはいけない ・内服薬(抗悪性腫瘍在) ・注射薬(麻薬) 法律により、麻薬施用者免許を受けている医師以外は麻薬を処方してはいけない (4). その他 研修医が単独で行ってよいこと ・診断書・証明書作成 ただし、診断書・証明書の内容は発行前に指導医のチェックを受ける 研修医が単独で行ってはいけないこと ・病状説明、家族への説明、病名告知 正式な場での病状説明は研修医単独で行ってはならないが、ベッドサイドでの病状に対する簡単な質 問に答えるのは研修医が単独で行って差支えない (5). 本人、家族との面接 研修医が単独で行ってはいけないこと ・病名の告知 ・病状説明、治療説明 ・精神療法的技法(専門的なもの) 4. 研修プログラム(研修医 5 人の場合) (1). 講義(90 分×25 回) 精神医学入門 精神症状を把握するための面接 精神症状の理解と記載 医療面接(Ⅰ) 71 医療面接(Ⅱ) 医療記録の記載 脳波(Ⅰ) 脳波(Ⅱ) 心理テストの用い方 不眠、不安、不安障害 抑うつ、うつ病 せん妄、症状精神病 認知症、変性疾患 統合失調症 統合失調症における社会復帰や社会支援体制 アルコール依存症 心身症、心療内科疾患、身体表現性障害、ストレス関連障害 小児児童精神医学 身体救急の現場における精神医療 緩和・終末期医療(Ⅰ) 緩和・終末期医療(Ⅱ) 公的な精神保健センター業務 産業メンタルヘルスとストレスマネージメント 臨床現場で求められる規則や法律 (2). 実習とその日程 ① 東病医院精神神経科研修(1 ヶ月以上) 初診外来(毎日開催) フォローアップ症例研修(初診で担当した患者の外来陪診察補助(適宜)) 心療ストレス外来研修(週 2 回開催) 認知症鑑別外来研修(週 2 回開催) アルコール外来研修(週 2 回開催) デイケア・作業療法研修(週 4 日実施) 上記以外の時間は 入院患者(含:合併症病棟)受持ち研修 (統合失調症、うつ病、認知症、不眠のレポート作成) 入院患者見学研修 ② 東病院当直研修(適宜) ③ 大学病院リエゾン研修 ④ 大学病院緩和ケアチーム研修 ⑤ 上記以外に、学外研修を実施する場合がある(東洋精神医学会、神奈川県精神医学会への 参加、他) ※精神神経科研修は 2 年間のうち最大で 11 ヶ月まで可能である。研修期間を 2 ヶ月間 以上選択した場合、上記①~⑤の組合せの選び方を多彩にしうるメリットがある (3). 指導体制 ① 東病院病棟 研究員、診療講師、講師(合計 11 名)が指導医となり、各 1 名の研修医を配属 ② 東病院外来 当日の外来担当医が担当 ③ 東病院当直 当日担当の精神保健指定医が担当 ④ 大学病院リエゾン研修 大学病院勤務の講師と研究員が担当 ⑤ 大学病院緩和ケアチーム研修 緩和ケアチームに勤務する研究員が担当 72 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) (1). 経験症例のレポート (2). 到達目標に関する口頭試験 研修プログラム修了後の進路 (コース ) 研修医として 2 年間の研修修了後、引き続き精神科での研修を希望する者は、さらに病棟医として 4 年間の研修を行う。この研修は北里大学東病院を中心として行うが、その一部期間を教育関連病院 として実施する場合もある 連絡先(担当医師名) 〒252-0380 神奈川県相模原市南区麻溝台 2-1-1 電話:042-748-9111(北里大学東病院代表) FAX:042-765-3570 北里大学医学部精神科学 宮岡 等 mail:[email protected] 齋藤正範 mail:[email protected] 73 【地域医療初期臨床研修プログラム】 研修施設と指導責任者 協力病院、施設名 所在地 指導責任者 帯広徳洲会病院 北海道 棟方 隆 静仁会 静内病院 北海道 井齋 偉矢 共愛会病院 北海道 水島 豊 庄内余目病院 山形県 野末 睦 新庄徳洲会病院 山形県 笹壁 弘嗣 山北徳洲会病院 新潟県 堤 一彦 白根徳洲会病院 山梨県 太田 文人 皆野病院 埼玉県 山下 芳朗 宇和島徳洲会病院 愛媛県 貞島 博通 垂水徳洲会病院 鹿児島県 松瀬 悦朗 山川病院 鹿児島県 野口 修二 大隅鹿屋病院 鹿児島県 有馬 喬 屋久島徳洲会病院 鹿児島県 山本 晃司 喜界徳洲会病院 鹿児島県 藤田 安彦 笠利病院 鹿児島県 岡 進 名瀬徳洲会病院 鹿児島県 松浦 甲彰 瀬戸内徳洲会病院 鹿児島県 高野 良裕 徳之島徳洲会病院 鹿児島県 上山 泰男 沖永良部徳洲会病院 鹿児島県 佐藤 大亮 与論徳洲会病院 鹿児島県 久志 安範 石垣徳洲会病院 沖縄県 吉俣 哲志 宮古島徳洲会病院 沖縄県 増成 秀樹 期間・概要 協力型病院または協力型施設である中小規模病院およびその附属の施設にて、2 年次に 2 ヶ月間研修 し、医と共に外来診療、入院診療などの実務研修を行う。 僻地・離島での医療活動は徳洲会グループの原点である。当初 1 年間の研修を行った基幹型病院と異 なり、僻地・離島の病院はマンパワー、設備、搬送手段など様々な制約がる中で良い医療を提供する努 力をしている。僻地・離島での研修を通じて、自分自身の実力を知るとともに、限られた医療資源を有効に 活用して最前の医療を提供する方法を模索する機会となる。そのような意味で 1 年間学んだプライマリ・ケ アの総まとめの研修でもある。 74 週間スケジュール(例) 月 火 水 木 金 土 8:00 新入院回診 新入院回診 新入院回診 新入院回診 新入院回診 新入院回診 8:30 プレ・カンファ プレ・カンファ プレ・カンファ プレ・カンファ プレ・カンファ プレ・カンファ 午前 外来研修 訪問診療同行 外来研修 訪問診療同行 外来研修 週のフィードバ ック・セッション 午後 病棟業務 指導医と回診 病棟業務 指導医と回診 病棟業務 指導医と回診 病棟業務 指導医と回診 病棟業務 指導医と回診 手術、検査 手術、検査 手術、検査 手術、検査 手術、検査 ポスト・カンファ ポスト・カンファ ポスト・カンファ ポスト・カンファ ポスト・カンファ 夕方 17 時 -19 時 外来研修 ○プレ・カンファレンス 前日までの振り返り、その日の業務の打ち合わせ、朝礼などに参加 ○外来診療 外来診療時間に実務研修を行う ○訪問診療 原則として指導医とともに行い、研修医だけの単独診療にならないように予め業務内容を決めて同 行させる ○ポストカンファレンス その日に経験した症例を振り返り、学ぶべき項目を整理する ○週のフィードバック その週までの研修の記録を参考にその週の振り返りとまとめ、学ぶべき項目を整理する 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 僻地や離島での医療・福祉資源に制約のある地域特性を理解し、救急医療、初期治療ができ、地域で の保健活動や健康増進の行える臨床医として成長するために、日本の医療における僻地・離島がどのよ うなものかを知り、単に「医学」という学問だけでなく「保健医療」という社会的側面を考慮し、特定の診療 科にとらわれない総合診療を主体とした自立診療を経験する。 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) 1. 僻地や離島の中小病院およびその附属診療所や施設が健康増進、健康維持に果たす機能と役割 を述べることができる。 2. 僻地や離島の地域特性(高齢化や限られた医療・福祉資源や医療体制の問題)が、患者の罹患す る疾患、受療行動、診療経過などにどのように影響するかを述べることができる。 3. 特定の診療科にとらわれない総合診療と全人的医療を行うに当たり、チーム医療や他職種との連携 の重要性を認識した診療をする。 4. 慢性疾患をフォローするための定期検査、健康維持に必要な患者教育(食生活、運動、喫煙防止ま たは禁煙指導など)、スクリーニング検査、予防接種など高齢者、慢性期医療の現状を把握して診療 を行うことができる。 5. 僻地や離島において、患者の問題解決に必要な医療・福祉資源を挙げ、その地域または都市部の 各機関に相談・協力ができる。 75 6. 診療情報提供書や介護保険のための主治医意見書、入院から退院までのソーシャルワークの計画 やリハビリテーションのオーダーの補助ができる。 7. 疾患のみならず、生活者である患者に目を向け、患者とその家族の要望や意向、地域の実情を十分 に尊重しつつ問題解決する。 8. 9. 僻地や離島でのトランスポーテーションの方法について判断できる。 問題解決に必要な情報を、適切なリソース(教科書、二次資料、文献検索)を用いて入手、利用する ことができる。 10.担癌患者や脆弱高齢者の終末期に際し、患者の自律性や選好を尊重し、その背景や家族、医療・ 福祉資源の状況を考慮に入れ、緩和治療、終末期ケアおよび臨終に際する。 研修方略 ( LS ; Learning Strategies ) 院内の他職種とのカンファレンスなどにも参加し、訪問診療や予防医学活動、健康教室に同行する。救急 搬送も機会があれば、体験する。 □ 研修開始前 研修目標や評価方法について、研修医の所属する研修担当責任者と事前に打ち合わせをする。 □ 研修開始時 ○ 研修開始時に研修医と共に研修のゴールを確認し、研修医の学びたい事、指導医が研修 医に期待することを明確にしておく。(プレ・アンケート使用) ○ 新入院のカンファレンス、回診に参加する、 ○ 入院患者については指導医または上級医と伴に毎日回診する。 ○ 他職種との合同カンファレンスにも参加する。 ○ 訪問診療・往診については研修医だけの単独診療にならないように注意し、指導医の了解と で行う。 ○ 診療情報提供書、介護保険のための主治医意見書などの書類を指導医の言う内容の口述 筆記などして作成する。 ○ 入院から退院までのソーシャルワークの計画やリハビリテーションのオーダーの補助なども指導 医の了解のもとに行う。 ○ 外来診療や時間外の外来および当直業務は、指導医の監視下もしくは、いつでも相談できる 適切なオンコール体制で行う。 ○ 機会があれば健康教室への参加、なければ院内職員向けのレクチャーなどを行う。 ○ 機会があれば予防医療活動や検診業務に指導医と伴に同行し、参加する。 ○ 救急患者への対応、特に高次医療機関への紹介や搬送については、指導医と紹介や搬送 の適応、その際の業務内容を十分考えた上で参加をする。 ○ 地域特有の疾患は適宜経験する機会をもつ。 ○ 緩和・終末期ケアに係わる機会をもつ。 □ 実習時期と研修先協力型病院または施設の決定について 2 年次に 2 ヶ月間勤務し、実務研修を行う。研修先病院及び施設の決定は上記の受入れ先病 院の状況などを考慮の上、研修医の意向を尊重し、徳洲会グループ研修委員会と当該病院 で決定する。 76 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) □ 研修期間中の評価 ○毎日の診療の終わりに診察内容について振り返りの時間を設け、指導医からフィードバックを得 る。 ○週の終わりにも総括の時間を設け、指導医からのフィードバックを得る。 (研修の記録を利用) ○当直や時間外業務については、必ず指導医とともに行い、その場またな、オンコール体制のもと では、カルテレビューなどを行い、フィードバックを得る。 (業務内容や処方にはカウンターサインをもらう) □ 研修修了時 ○ 研修修了時にプログラムや指導医に対する逆のフィードバックを行う。 ○ 評価表を用いて自己評価を行い、指導医の評価をもらって、研修全体を振り返り、正式なフィー ドバックを得る。 □ 研修修了まで ○ 研修期間中に経験した事例・症例について僻地・離島の中小病院の地域における役割、機能 について考察して、レポートする。(事例・症例報告書) ○ 地域での健康教室、教育講演に講師として参加する。機会がない場合は院内でこれに代わる ものを職員向けに行う。講演後は、指導医より内容などについてフィードバックを受ける。 (医療講演報告書) 77 地域医療(僻地・離島研修)プログラム評価表 研修の終わりにこの評価表の自己評価を記入し、へき地・離島・地域医療研修の研修指導責任者に提出して、 指導医評価をしてもらい、フィードバックを受けて、研修の振り返りを行って下さい。 終わったら、この評価表は湘南厚木病院の臨床研修センターまで提出してください。 湘南厚木病院 研修医氏名 研修施設 研修期間 印 病院 年 月 日 ~ 年 月 日 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:努力が必要 NA:経験していない 自己評価 へき地や離島の中小病院およびその附属診療所や施設が健康増進、 健康維持に果たす機能と役割を述べることができる。 へき地や離島の地域特性(高齢化、限られた医療・福祉資源や医療体 制の問題)が、患者の罹患する疾患、受療行動、診療経過などにどの ように影響するかを述べることができる。 特定の診療科にとらわれない総合診療と全人的医療を行うに当たり、チ ーム医療や他職種との連携の重要性を認識した診療をする。 慢性疾患をフォローするための定期検査、健康維持に必要な患者教育 (食生活、運動、喫煙防止または禁煙指導など)、スクリーニング検査、 予防接種など高齢者、慢性期医療の現状を把握して診療を行える。 へき地や離島において、患者の問題解決に必要な医療・福祉資源を挙 げ、その地域または都市部の各機関に相談・協力ができる。 診療情報提供書や介護保険のための主治医意見書、入院から退院ま でのソーシャルワークの計画やリハビリテーションのオーダーの補助ができ る。 疾患のみならず、生活者である患者に目を向け、患者とその家族の要望 や意向、地域の実情を十分に尊重しつつ問題解決を図る。 へき地や離島でのトランスポーテーションの方法について判断できる。 問題解決に必要な情報を適切なリソース(教科書、二次資料、文献検 索)を用いて入手、利用することができる。 担癌患者や脆弱高齢者の終末期において、患者の自律性や選好を尊 重し、その背景や家族、医療・福祉資源の状況を考慮に入れ、緩和治 療、終末期ケアおよび臨終に際する。 指導医評価 A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 指導医サイン 78 特定医療現場の経験 へき地離島・地域保健医療研修では、必修科目である地域保健・医療分野であり、経験目標「特定医療現 場での経験」のうち、特に(3)地域療の経験にあたります。また、(1)救急医療、(2)予防医療、(6)緩和・終 末期医療の経験もできます。各現場における到達目標の項目のうち、一つ以上経験することになっています。 救急医療 生命や機能的予後に係わる、緊急を要する病態や疾病、外傷に対して 適切な対応をするために 自己評価 指導医評価 ①バイタルサインの把握ができる。 A B C NA A B C NA ②重症度および緊急度の把握ができる。 A B C NA A B C NA ③ショックの診断と治療ができる。 A B C NA A B C NA ④二次救命処置 (ACLS = Advanced Cardiovascular Life Support、呼吸・循 環管理を含む)ができ、一次救命処置(BLS = Basic Life Support)を指導で きる。 A B C NA A B C NA ⑤頻度の高い救急疾患の初期治療ができる。 A B C NA A B C NA ⑥専門医への適切なコンサルテーションができる。 A B C NA A B C NA ⑦大災害時の救急医療体制を理解し、自己の役割を把握できる。 A B C NA A B C NA ①食事・運動・休養・飲食・喫煙指導とストレスマネージメントができる。 A B C NA A B C NA ②性感染予防、家族計画を指導できる。 A B C NA A B C NA ③地域・産業・学校保健事業に参加できる。 A B C NA A B C NA ④予防接種を実施できる。 A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA ②社会福祉施設等の役割について理解し、実践する。 A B C NA A B C NA ③診療所の役割(病診連携についての理解も含む。)について理解し、 実践する。 A B C NA A B C NA ④僻地・離島医療について理解し、実践する。 A B C NA A B C NA 予防医療 予防医療の理念を理解し、地域や臨床の場での実践に参加するために 地域医療 地域医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために ①保健所の役割(地域保健・健康増進への理解を含む。)について理 解し、実施する。 緩和・終末医療 緩和・終末医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために ①心理社会的側面への配慮ができる。 A B C NA A B C NA ②基本的な緩和ケア(WHO方式がん疼痛治療法を含む。)ができる。 A B C NA A B C NA ③告知をめぐる諸問題への配慮ができる。 A B C NA A B C NA ④生死観・宗教観などへの配慮ができる。 A B C NA A B C NA 指導医サイン 79 【プレ・アンケート】 〈研修医用〉 湘南厚木病院 研修医氏名 研修施設 研修期間 病院 年 月 日 ~ 年 月 日 □ これまでの都市部の病院の 1 年以上のローテート研修の経験をどのように生かし、2年間の初期研 修において、この研修の期間をどのような位置付けにしたいと思っていますか? □ この研修で特に研修したいこと、経験したいことは何ですか? □ この研修で不安に思っていることは何ですか? □ 業務や生活の面など、全般で、この研修に期待していることや楽しみにしていることは何ですか? □ その他、ご意見があればどうぞ。 * このプレ・アンケートは、所属病院プログラムの責任者から、事前に研修先病院に提出してもらっ てください。 80 【 研 修 の 記 録(入院)】 〈研修医用〉 湘南厚木病院 研修医氏名 (2 年次) 研修施設 研修期間 病院 年 月 日 ~ 年 月 日 週ごとの受け持ち入院患者を全て記入し、外来や訪問診療、施設での経験は、主だったものを記入して、 個々事例について指導医とともにその週の振り返りを行って下さい。 ■ 入院患者経験リスト(全患者を記入して下さい) 患者 ID または イニシャル 年齢 性別 主な診断・医学、 心理社会的問題 行われた検査、治療、 介入、マネージメント 転帰など 81 【 研 修 の 記 録(外来・救急・在宅)】 〈研修医用〉 ■ 外来・救急、在宅患者経験リスト(印象に残る主な患者を記入して下さい) 患者 ID 患者 主な診断・医学、 行われた検査、治療、 または 年齢 性別 区分 心理社会的問題 介入、マネージメント イニシャル 転帰など ■ 今週の研修でよく理解できたことは何ですか? ■ 今週の研修で理解出来なかったことはなんですか? ■ 次週はそれをどのように生かそうと考えますか? ■その他のご意見をどうぞ。 * このレポートは、湘南厚木病院臨床研修センターに提出してください。 * その週の終わりに指導医とディスカッションして、フィードバックしてもらってください。 * 終了後はこの記録を、湘南厚木病院臨床研修センターに提出して下さい。 82 【 事 例 ・症 例 報 告 書 】 〈研修医用〉 湘南厚木病院 研修医氏名 研修期間 事例または症例の経験時期 (2 年次) 年 年 月 月 日 日 研修施設 ~ ~ 病院 年 年 月 月 日 日 事例の発生した場所 〈 表題 〉 僻地・離島の中小病院の地域における役割、機能に関する考察(800字以上3600字以内) * このレポートは、湘南厚木病院臨床研修センターに提出してください。 83 僻地・離島研修 教育講演報告書 研 修 医: 研修期間: 評価日: 年 月 ~ 病院名: 講演日時 年 診療科: 年 月 日 場所: 年 月 日 月 指導医名: 対象者・人数: 表題: ★要約または感想(プレゼン資料添付) 84 【ポスト・アンケート】 〈研修医用〉 湘南厚木病院 研修医氏名 (2 年次) 研修施設 研修期間 病院 年 月 日 ~ 年 月 日 □ これまでの都市部の病院の 1 年以上のローテート研修の経験をどのように生かし、2年間の初期研 修において、この研修の期間をどのような位置付けにできたと思いますか? □ この研修で特に研修したいこと、経験したいことは何でしたか? □ この研修で不安に思っていることや困った事は何ですか? □ 業務や生活の面など、全般で、この研修に期待でき、楽しみだったことは何ですか? □ その他、ご意見があればどうぞ。 * これを僻地・離島・地域保健医療研修責任者に提出して研修の振り返りを行ってください。 85 【 研 修 医 および研 修 施 設 に対 する評 価 】 〈研修医用〉 研修医の皆様へ この評価表は、研修システムの向上を目的としたものです。 へき地離島・地域保健のローテーションが終わってから直ちにこの評価表を記入して、指導医に見 せずに、封をして、下記の住所の所属の病院の研修(管理)委員会および徳洲会グループ研修委 員会に提出してください。 研修医名を記入してもらうのは、評価の妥当性を見るためと、研修期間中にその研修医だけに不利 な状況がなかったかを知るためです。評価者である研修医が不利にならないように、ある一定の期 間をおいて集計され、指導医にフィードバックが必要なときは、評価者である研修医の名前は匿名化 されます。 建設的かつ次の改善につながるような、忌憚のないご意見をお願いします。 複数の指導医またはチームでの指導を受けた場合は、「指導医の評価」は指導医の人数分評価 表をコピーして使ってください。 提出先 〒243-8551 神奈川県厚木市温水118―1 湘南厚木病院 臨床研修センター宛 および 〒102-0083 東京都千代田区麹町 3-1-1 麹町 311 ビル 徳洲会グループ研修委員会宛 僻地離島・地域保健医療研修評価表在中と記入してお送り下さい。 86 指導医に対する評価 指導医名: <研修医用> 病院 科 評価日: 年 月 日 評価項目:指導医として(A:とてもよい B:よい C:余りよくない D:悪い NA:評価不能 ロールモデルとしての役割 評価 1) 患者・家族に切実な態度で接する A B C D NA 2) 患者・家族と適切にコミュニケートする A B C D NA 3) 患者の抱える健康問題の把握が適切である A B C D NA 4) 臨床判断の思考の進め方が適切である A B C D NA 5) 倫理的配慮が適切である A B C D NA 6) 総合的判断が適切である A B C D NA 7) 患者の問題解決法を的確に計画立案する A B C D NA 8) 医学知識が豊富である A B C D NA 9) 医療技術に優れている A B C D NA 10) 望ましい診療態度・マナーである A B C D NA 11) 医療チームメンバーと適切にコミュニケートする A B C D NA 12) 自己の継続的な生涯教育の姿勢が備わっている A B C D NA 13) 人としての行き方が望ましい A B C D NA 指導方法 評価 1) POS に則して plannig するように勧める A B C D NA 2) 研修医の情報収集(医療面接、身体診察)を確認する A B C D NA 3) 研修医の収集した情報の内容(病歴、所見)を確認する A B C D NA 4) 新患について研修医の考え assessment を聞く A B C D NA 5) プロブレムリストを確認する A B C D NA 6) 新患について研修医の plan を聞く A B C D NA 7) 指導医との食い違いがなければ、研修医の plan を採用する A B C D NA 8) 食い違ったら、なぜ食い違ったかを研修医自身が考えるようにする A B C D NA 9) 知識不足の補い方や推論の進め方を研修医自身が考えるようにする A B C D NA 10) 本日の研修医自身が考える行動プランを確認する A B C D NA 11) 受け持ち患者についての考えを確認する A B C D NA 12) 不適切な考えやプランがあればディスカッション/フィードバックする A B C D NA 13) 研修医の患者・家族とのコミュニケーションの様子を確認する A B C D NA 14) 研修医の医療チームとのコミュニケーションの様子を確認する A B C D NA 15) コミュニケーションに問題があればディスカッション/フィードバックする A B C D NA 指導者としての配慮・能力 評価 1) 研修医の心身の状態に配慮する A B C D NA 2) 研修目標を常に念頭において指導する A B C D NA 3) 形成的評価を繰り返し(良い点をほめ、改善点を指摘)フィードバックする A B C D NA 4) 指導責任者や研修委員会と連携する A B C D NA 5) 研修医の後輩(研修医、学生)への教育的関わりを支援する A B C D NA 6) 教育能力の向上を常に心がけている A B C D NA 7) 教育関連 FD(指導医講習会)に積極的に参加する A B C D NA ・複数の指導医に指導を受けた場合は、これを必要数コピーして使って下さい。 87 ・ローテーション終了後に指導医に見せずに封をして研修管理委員会に提出して下さい。 ・記名してもらうのは、評価の妥当性の確保と特定の研修医だけに不利な状況が無かったかをみるためです。 ・ この評価表は、一定期間の後集計され、研修医名が匿名化され、必要に応じて指導医にフィードバックされます。 研修施設と研修プログラムに対する評価 <研修医用> 湘南厚木病院初期臨床研修プログラム 地域・保健医療(僻地・離島研修) 施設及び研修科: 研修医氏名 病院 科 :湘南厚木病院 2 年次 ○ プログラムの内容はどうでしたか? (A:優 B:良 C:可 D:不可) 良かった点、悪かった点を具体的にお書きください ○ 指導体制はどうでしたか? (A:優 B:良 C:可 D:不可) 良かった点、悪かった点を具体的にお書きください。 ○ あなたが研修した施設や科が初期研修として到達目標を満たすだけの基本的な知識・態度・技能 の修得に役立ちましたか? (A:優 B:良 C:可 D:不可) ご意見があればどうぞ。 ○ あなたが研修した施設や科が後期研修を選択するうえでの十分なモデルや動機づけに役立ちまし たか? (A:優 B:良 C:可 D:不可) 何かございましたらどうぞ。 88 ○ 施設について、図書・雑誌・インターネットの利用環境は整備されていましたか? (A:優 B:良 C:可 D:不可) ○ 施設について、医局の個人のスペース、ロッカー、当直室(シャワーの設置など)が整備されている。 (A:優 B:良 C:可 D:不可) ○ 最後に、このプログラム全体について改善を求める点を具体的にお書きください。 プログラムの満足度 総合評価 (A:優 B:良 C:可 D:不可) (A:優 B:良 C:可 D:不可) 次の改善につながるような建設的で忌憚のないご意見をお願いします。 ご協力ありがとうございました。 湘南厚木病院 臨床研修(管理)委員会 89 【総合内科初期臨床研修プログラム(選択科)】 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 湘南厚木病院 指導責任者: 中山 剛 (消化器腫瘍内科部長) 期間・概要 このプログラムは選択科目で 1 ヶ月~5 ヶ月間の研修期間が選択できる。それぞれの期間において、確定 診断がなされておらず、総合的な内科の知識必要とされる患者や、内科 subspecialty の各科を複数併せ 持つ患者などを担当する。 週間スケジュール(例) 月 火 水 木 金 8:00 回診 回診 回診 回診 回診 土 回診 午前 外来&病棟管理 外来&病棟管理 外来&病棟管理 外来&病棟管理 外来&病棟管理 外来 病棟&内科 ER 病棟&内科 ER 病棟&内科 ER 回診 回診 回診 回診 回診 夕診&病棟 夕診&病棟 夕診&病棟 夕診&病棟 夕診&病棟 午後 夕方 病棟&内科 ER 病棟カンファ 病棟&内科 ER 病棟カンファ 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 頭痛、不明熱、全身倦怠感など、その診断に内科全般の知識が必要とされる病態の問診や身体所見 の取り方、また診断へのアプローチなどの知識を習得する。またひとつの臓器に対する単科の治療ではな く、既往歴を有する患者の新規疾患に対する治療戦略や、多臓器不全に対する総合的な内科的知識 を必要とする集約的な内科治療などについて、統合的な内科治療の手技を習得する。 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) 1. 2. 3. 4. 鑑別診断から適切な検査を選択、評価し、結果を患者に説明することができる。 臨床疫学・EBM 的な手技を実習し、診療に応用できる 内科の subspecialty あるいは他科へのコンサルテーションができる 医学モデルではなく、心理社会的要因など複雑な問題を持った患者に対して、患者個人の事情 を汲み取り、より妥当な判断を行うプロセスを経験する 90 研修方略 ( LS ; Learning Strategies ) LS1:頻度の高い内科系疾患に対し適切にアプローチすることができる 臨床上の問題を挙げることができる LS2:主訴や病歴、社会背景、家族背景、理学所見をもとに鑑別診断を挙げ、EBM やガイドライン、文献等 を重視したスタンダードな医療を実践する LS3:他科へのコンサルテーション・カンファレンスで問題症例を提示する LS4:指導医・上級医の指導のもと、外来診療を行い、医療面接を実践する 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) Ev1:自己評価 ・患者記録、カンファレンスの参加、下記診療科別研修評価にて評価する。 Ev2:指導医・上級医による評価 ・適宜口頭試験、客観試験、実地試験、観察試験、指導医・プログラム評価表を行い評価する Ev3:研修医による評価 ・指導医評価、他者評価表を用いて評価する Ev4:他者評価 ・年間計画に準じて定期的に看護師・コメディカルにて評価表する 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:努力が必要 NA:経験していない 自己評価 1)内科疾患の診断をするにあたって必要な問診・身体所見を効率的に とることが出来る。 2)不明熱、意識障害、頭痛などの一般的症候に対し必要十分な鑑別 診断をあげることができる。 3)鑑別診断から適切な検査を選択、評価し、結果を患者に説明すること ができる。 4)内科の subspeciality あるいは他科へのコンサルテーションができる。 5)いくつかの subspeciality にまたがる疾患を有する患者の治療戦略が立て られる。 6)多臓器不全の集約的な治療の選択、また重症感染症・敗血症患者 の感染症に対して適切な投薬を選択することができる。 7)内科疾患の治療が終わった後の家庭復帰や介護施設への橋渡しな どの流れを理解し、家族と接触できる。 8)日中の総合内科初診の外来診療を経験する 指導医評価 A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 指導医サイン : 91 【外科初期臨床研修プログラム(選択科)】 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 湘南厚木病院 指導責任者: 黒木 則光 (外科・院長) 期間・概要 このプログラムは選択科目で 1 ヶ月~5 ヶ月間の研修期間が選択できる。 腹腔鏡下胆嚢摘出術。腸閉塞手術、小腸切除などのより高度な手術手技の執刀も行い 1 年次研修医の 指導とともに、より多くの臨床経験を積む事が可能となる。さらに、研修期間を通してターミナル患者を受け持 つ事により緩和治療まで研修する。 週間スケジュール(例) 月 火 水 木 金 土 病棟診療 病棟診療 病棟診療 病棟診療 病棟診療 病棟診療 外来&病棟管 外来&病棟管 外来&病棟管 外来&病棟管 外来&病棟管 外来&病棟 理&手術 理&手術 理&手術 理&手術 理&手術 管理&手術 午後 手術&病棟管理 手術&病棟管理 手術&病棟管理 手術&病棟管理 手術&病棟管理 夕方 カンファ 回診 回診 回診 回診 8:00 午前 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 研修医は指導医のもと、外来及び入院診療に参加し、外科疾患に対して適切な判断、処置をくだせるよう に必要な知識、技術、態度を身につける。 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) 4. <診察>正確な病歴の聴取、身体所見を担当する患者全員に行い、正常と異常の判断を行え、的確 にカルテ記載できる。 5. <臨床検査> 診断と治療に最低限必要な検査を選択できる 検査内容を充分に把握したうえで、適切にオーダーできる 検査結果を正確に理解し分析でき、上級医や指導医に説明できる 患者様に対して、検査の必要性や方法、合併症も含めて説明し同意をもらうことができる 6. <手技> 期間挿管、採血(静脈、動脈)、点滴ルート(末梢、中心)確保、動脈ライン確保、胸腔ドレ ナージチューブ挿入、手術の助手、小手術(静脈瘤、虫垂炎など)の術者を経験し、これ らの手技の準備、手順、管理法や合併症を習得する 92 研修方略 ( LS ; Learning Strategies ) LS1: 上級医・指導医の指導・監督のもと、外科医として必要な基本姿勢・態度を学び、一般消化器外 科療育の基本的知識、手技、治療法を習得する LS2:病棟研修:担当医として平均約 10 名前後を受け持ち、指導医・上級医とともに、毎日回診を行う LS3:カンファレンスの参画 IN&OUT カンファ、M&M カンファ、GI カンファ、術前カンファ LS4:自己学習:患者の病態、手術適応、術式、局所解剖を術前に図書、医学雑誌、教育ビデオなどで 予習したうえで手術に参加する 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:努力が必要 NA:経験していない 1)診断 自己評価 指導医評価 A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 1)上部内視鏡検査の手技を理解し、施行することができる。 A B C NA A B C NA 2)腹部超音波検査において、超音波ガイド下の穿刺手技などを行う事 ができる。 A B C NA A B C NA 1)CPR等の際は、ACLSのリーダーとして患者の蘇生にむけて治療を行うこ とができる。 A B C NA A B C NA 2)ERで必要な一次および二次医療処置を行うことができる。 A B C NA A B C NA 1)日帰り手術全般を中心に術者として行うことができる。 A B C NA A B C NA 2)日帰り手術のシステムを理解し、治療計画を立てることができる。 A B C NA A B C NA 3)開腹手術の術者になることができる。 A B C NA A B C NA 4)甲状腺、乳腺疾患の術者になることができる。 A B C NA A B C NA 5)癌患者の手術・治療を理解し、化学療法などを含めて参加することが できる。 A B C NA A B C NA 6)癌末期患者の緩和ケアを実施することができる。 A B C NA A B C NA 1)局所浸潤麻酔、静脈麻酔、伝達麻酔、腰椎麻酔、全身麻酔を理解 し行うことができる。 A B C NA A B C NA 2)硬膜外麻酔を行うことができる(20 例以上) A B C NA A B C NA 3)緊急手術における全身麻酔・管理を身につける。 A B C NA A B C NA 1)一年次研修医の指導ができる。 2)疾患における鑑別診断を挙げ、なおかつ、検査・治療までの計画を立 てることができる。 2)検査 3)処置 4)治療 5)麻酔 93 6)その他 1)カルテ記録、退院サマリー、手術記録などにつき、1 年次研修医の指 導ができる。 A B C NA A B C NA 2)抄録会の準備と参加 A B C NA A B C NA 3)学会、定例カンファレンスなどの準備と参加 A B C NA A B C NA 指導医サイン : 94 【救急診療科初期臨床研修プログラム(選択科)】 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 湘南厚木病院 指導責任者: 安井 誠一 (救急部・副院長) 期間・概要 このプログラムは選択科目で 1 ヶ月~5 ヶ月間の研修期間が選択できる。 1 年次研修医の指導とともに、さらにより多くの臨床経験を積む事が可能となる。月に約6~8 回の当直日 には、24時間救急搬送患者と夜間時間外の患者の診療を、スタッフとともに担当し、研修を行う。 週間スケジュール(例) 月 火 水 木 金 8:00 カンファレンス カンファレンス カンファレンス カンファレンス カンファレンス 午前 午後 ER&病棟管理 ER&病棟管理 ER&病棟管理 ER&病棟管理 ER&病棟管理 土 ER 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 救急プライマリ疾患の診断、初療、トリアージができることを目標とする 救急蘇生法の修得、各種ショックの診断と治療法の修得、多発外傷の初期診断と治療法の修得、各 種毒物中毒の治療法などを修得する。 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) 10. バイタルサインの把握ができ、身体所見を迅速かつ的確に取れる 11. 重症と緊急度が判断でき、迅速な鑑別診断および初期対応・専門医への適切なコンサルトができる 12. 二次救命処置ができ、一次救命処置が指導できる 13. 外傷初期診療が理解できる 14. 各検査の立案・実践。評価ができ、基本手技が実践できる 研修方略 ( LS ; Learning Strategies ) LS1:On the job training 主に救急外来において、指導医・上級医師の指導の下、救急患者の初期治療にあたる。救急車 搬送患者のみならず、Walk in 患者、救急紹介患者、救急経過観察患者も診察も行う LS2:月~金曜日 毎朝 8 時から ER カンファレンスで当直研修医が診療症例を報告する LS3:指導医・上級医の指導の下、集中治療が必要な患者・病棟での管理が必要な患者を担当する LS4:救急当直を通し、指導医・上級医の指導のもとに学びながら、患者に治療に当たる 95 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) Ev1:自己評価 ・患者記録、カンファレンスの参加、下記診療科別研修評価にて評価する。 Ev2:指導医・上級医による評価 ・適宜口頭試験、客観試験、実地試験、観察試験、指導医・プログラム評価表を行い評価する Ev3:研修医による評価 ・指導医評価、他者評価表を用いて評価する Ev4:他者評価 ・年間計画に準じて定期的に看護師・コメディカルにて評価表する 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:努力が必要 NA:経験していない 1)診断、治療 自己評価 指導医評価 1)バイタルサインのチェックができる。 2)発症前後の状況の把握は本人だけでなく、家族、同僚、付添人等か らも十分に収集することができる。 A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 3)救急患者の重症度判定とトリアージができる。 A B C NA A B C NA 4)一次救命処置が適切に施行できる。 A B C NA A B C NA 5)心停止、PEAの原因を列挙でき原因を判定できる。 A B C NA A B C NA 6)緊急心電図の読解(不整脈の診断)と治療方針決定 A B C NA A B C NA 7)緊急検査データの評価 A B C NA A B C NA 8)緊急画像診断(X-P、エコー、CT) A B C NA A B C NA 9)緊急薬剤の使用法 A B C NA A B C NA 10)ショックの診断と治療方針決定 A B C NA A B C NA 11)意識障害の診断と治療方針決定 A B C NA A B C NA 12)呼吸困難の診断と治療方針決定 A B C NA A B C NA 13)胸痛の診断と治療方針決定 A B C NA A B C NA 14)腹痛、急性腹症の診断と治療方針決定 A B C NA A B C NA 15)吐下血の診断と治療方針決定 A B C NA A B C NA 16)急性腎不全の診断と治療方針決定 A B C NA A B C NA 17)破傷風、ガス壊疽の診断と治療方針の決定 A B C NA A B C NA 18)環境異常(熱射病、低体温)の診断と治療方針の決定 A B C NA A B C NA 19)体液電解質異常とその補正 A B C NA A B C NA 20)酸塩基平衡異常とその補正 A B C NA A B C NA 21)大量出血に正し対処できる A B C NA A B C NA 22)輸血の種類と適応を理解し、正しく輸血を実施できる A B C NA A B C NA 96 2)手技 <以下の手技が出来る> 自己評価 指導医評価 1)末梢静脈路確保 A B C NA A B C NA 2)1次救命処置 A B C NA A B C NA 3)2次救命処置 A B C NA A B C NA 4)気管内挿管 A B C NA A B C NA 5)直流除細動 A B C NA A B C NA 6)動脈穿刺と血液ガス分析 A B C NA A B C NA 7)中心静脈カテーテル挿入と中心静脈圧測定 A B C NA A B C NA 8)胸腔ドレーン挿入と管理 A B C NA A B C NA 9)各検体の採取培養法 A B C NA A B C NA 10)腰椎穿刺 A B C NA A B C NA 11)ゼングスターケンチューブ挿入 A B C NA A B C NA 12)胃洗浄 A B C NA A B C NA 13)イレウス管挿入と管理 A B C NA A B C NA 14)膀胱留置カテーテル挿入 A B C NA A B C NA 15)創傷処置(止血、デブリードマン、縫合) A B C NA A B C NA 16)血液型判定とクロスマッチ A B C NA A B C NA 1)骨折整復、牽引、固定 A B C NA A B C NA 2)カットダウンによる末梢静脈路確保 A B C NA A B C NA 3)機械的人工呼吸と呼吸管理 A B C NA A B C NA 4)緊急超音波検査 A B C NA A B C NA 5)開胸心マッサージ A B C NA A B C NA 6)気管切開 A B C NA A B C NA 7)緊急ペーシング A B C NA A B C NA 8)心嚢穿刺 A B C NA A B C NA 9)減張切開 A B C NA A B C NA 10)スワンガンツカテーテル挿入 A B C NA A B C NA 11)観血的動脈圧モニター A B C NA A B C NA 12)血液浄化法 A B C NA A B C NA 13)緊急麻酔 A B C NA A B C NA 14)緊急内視鏡 A B C NA A B C NA 3)指導医と共に以下の手技を施行できる 97 4)各救急疾患の初期と重症度 自己評価 指導医評価 1)中枢神経疾患(痙攣、脳血管障害など) A B C NA A B C NA 2)循環器疾患(不整脈、心不全、虚血性心疾患など) A B C NA A B C NA 3)呼吸器疾患(呼吸不全、喘息、気胸など) A B C NA A B C NA 4)消化器疾患(吐下血、急性腹症など) A B C NA A B C NA 5)代謝疾患(糖尿病、電解質異常など) A B C NA A B C NA 6)感染症(肺炎、尿路感染症他) A B C NA A B C NA 7)熱傷 A B C NA A B C NA 8)中毒 A B C NA A B C NA 9)異物 A B C NA A B C NA 1)脊椎外傷 A B C NA A B C NA 2)胸部外傷 A B C NA A B C NA 3)腹部外傷 A B C NA A B C NA 4)骨盤四肢外傷 A B C NA A B C NA 5)多発外傷 A B C NA A B C NA 5)外 傷 <外傷の診察、重症度と治療の優先順位の決定> 指導医サイン : 98 【産婦人科臨床研修プログラム(選択科)】 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 湘南厚木病院 指導責任者: 橋口 和生 (産婦人科部長) 期間・概要 このプログラムは選択科目で 1 ヶ月~5 ヶ月間の研修期間が選択できる。 さらにより多くの臨床経験を積む事が可能となる。産科では、正常分娩、産褥管理、分娩介助、会陰切 開縫合等実習する。 婦人科では、婦人科的診察法、術前・術後管理、会陰裂傷縫合、腰椎、硬膜 外麻酔等の手技を経験する。また、引き続き専門研修も継続できる。 週間スケジュール(例) 月 火 水 木 金 8:00 回診 回診 回診 回診 回診 土 回診 午前 午後 外来&病棟管理 外来&病棟管理 外来&病棟管理 外来&病棟管理 病棟管理 カンファレンス カンファレンス カンファレンス カンファレンス 手 術 ※分娩は、オンコールにて随時対応 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 基本的な産婦人科の診察能力をつけるとともに、産婦人科救急に対するアプローチについても修得する 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) 5. 6. 7. 8. 産婦人科疾患患者および妊産褥婦の問診・病歴の記載および適切なプレゼンテーションができる 基本的な産婦人科診療・検査・治療に必要な基本的態度・技能を身に付ける 正常な妊娠・分娩・産褥の知識を有し、上級医とともに管理ができる 女性患者のプライバシーに配慮した診療態度を身に付ける 研修方略 ( LS ; Learning Strategies ) LS1:入院診療 指導医・上級医とともに、担当医として患者を受持ち、診療録の記載を行う 手術・術後管理、妊娠、分娩、産褥管理を指導医・上級医とともに行う LS2:手術:助手として手術に立ち会う LS3:カンファレンスに参加し、プレゼンテーションを行う 99 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) Ev1:自己評価 ・患者記録、カンファレンスの参加、下記診療科別研修評価にて評価する。 Ev2:指導医・上級医による評価 ・適宜口頭試験、客観試験、実地試験、観察試験、指導医・プログラム評価表を行い評価する Ev3:研修医による評価 ・指導医評価、他者評価表を用いて評価する Ev4:他者評価 ・年間計画に準じて定期的に看護師・コメディカルにて評価表する 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:努力が必要 NA:経験していない 1)面接(問診)、記録 自己評価 指導医評価 1)主 訴 A B C NA A B C NA 2)現病歴 A B C NA A B C NA 3)結婚、分娩、妊娠歴 A B C NA A B C NA 4)家族歴 A B C NA A B C NA 5)既往歴 A B C NA A B C NA 1)産婦人科診療に必要な基本的態度、技術を身につける。 A B C NA A B C NA 2)視診(一般的視診及び膣鏡診) A B C NA A B C NA 3)触診(外診、双合診、内診、妊婦の Leopold 触診法) A B C NA A B C NA 4)直腸診、膣直腸診 A B C NA A B C NA 5)穿刺診(ダグラス窩穿刺、腹腔穿刺その他) A B C NA A B C NA 6)新生児の診察(Apgar スコア、その他) A B C NA A B C NA 3)臨床検査法 2)診察法 1)産婦人科内分泌検査(基礎体温測定、頚管粘液検査、ホルモン負 荷テスト、各種ホルモン測定) 2)癌の検診(細胞診、コルポスコピー、各種ホルモン測定) 3)感染症の検査(一般細菌、原虫、真菌検査、免疫学的検査、血液 像、生化学的検査) 4)放射線学的検査(骨盤計測、子宮卵管造影) 5)内視鏡検査(コルポスコピー、腹腔鏡) 100 3)臨床検査法 6)妊娠の診断(免疫学的妊娠反応、超音波検査〔ドップラー法、断層 法〕) A B C NA A B C NA 7)生化学的、免疫学的検査(腫瘍マーカー、胎児胎盤機能検査) A B C NA A B C NA 8)超音波検査 婦人科的検査:(骨盤腔内腫瘤〔子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫 瘍、他〕) 産科的検査:(断層法(胎盤、頭殿長、児頭横経、胎状奇 字胎、胎盤付着部位、胎児妊娠胎児形態異常の診断、羊水量測 定)) A B C NA A B C NA 9)分娩監視法、MEによる検査(陣痛計測胎児心拍数計測NST CST) A B C NA A B C NA 1)正常分娩の介助 A B C NA A B C NA 2)会陰切開・裂傷の縫合法 A B C NA A B C NA 3)正常分娩後、帝王切開後の管理 A B C NA A B C NA 1)異所性(子宮外)妊娠の診断と治療 A B C NA A B C NA 2)流産・早産の診断と治療 A B C NA A B C NA 3)常位胎盤早期剥離の診断と治療 A B C NA A B C NA 4)前置胎盤・低置胎盤・前置血管の診断 A B C NA A B C NA 1)異所性妊娠手術 A B C NA A B C NA 2)帝王切開術 A B C NA A B C NA 3)流産手術 A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 1)不正性器出血に対する対応 A B C NA A B C NA 2)骨盤腹膜炎に対する対応 A B C NA A B C NA 3)卵巣嚢腫茎捻転に対する対応 A B C NA A B C NA 4)卵巣出血に対する対応 A B C NA A B C NA 4)産科 【産婦人科救急に対する対処】 【産科手術】 【治療法】 1)産科における薬物療法(子宮収縮剤、感染症に対する化学療法、妊 産褥婦に対する薬物投与の問題) 5)婦人科 【婦人科救急の扱い方】 101 【婦人科手術】 1)卵巣嚢腫 A B C NA A B C NA 2)卵巣嚢腫茎捻転 A B C NA A B C NA 3)卵巣出血手術 A B C NA A B C NA 4)子宮筋腫手術(複式単純子宮全摘出術) A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 【その他】 1)婦人科における薬物療法(ホルモン療法、感染症に対する化学療 法、悪性腫瘍に対する化学療法) 6)保健指導 1)小児科、思春期、成熟期、更年期、老年期・母子保健指導 指導医サイン : 102 【在宅診療初期臨床研修プログラム(選択科)】 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 湘南厚木病院 指導責任者: 黒木 則光 (院長) 期間・概要 このプログラムは選択科目で 1 ヶ月~5 ヶ月間の研修期間が選択できる。 指導医とともに訪問診療・往診を行い、生活の場で行われている医療について知る。高齢者総合機能 評価法を理解し、高齢者を包括的にマネジメントする方法を学ぶ。認知機能障害など加齢変化に基づく 病態の鑑別診断、ケア方法について学ぶ。 週間スケジュール(例) 月 火 水 木 金 8:00 カンファレンス カンファレンス カンファレンス カンファレンス カンファレンス 午前 午後 在宅診療 在宅診療 在宅診療 在宅診療 在宅診療 土 在宅診療 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 地域の住民に対し全科的な医療を一家に一人のかかりつけとして提供していくことを経験し、 医療の第一線でかかりつけ医として活動することの重要性を知る。 また地域の住民の健康維持・促進、健診、教育活動などを家庭医療を通して経験し、プライ マリ・ケアの機能の重要性を認識する。 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) 1. プライマリ・ケア、家庭医に必要な知識・技術・態度が何かを知る 2. 医療・保健・介護のネットワークの中で患者の問題解決を行う 3. 地域住民、患者とともに勧める医療活動を学ぶ 研修方略 ( LS ; Learning Strategies ) LS1:訪問看護の看護師とともに在宅患者の訪問を行う LS2:ケアマネージャーのケアプラン作成をともに行う LS3:患者会の参加やカンファレンス、医療懇談会などの取り組みに参加する 103 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) Ev1:自己評価 ・患者記録、カンファレンスの参加、下記診療科別研修評価にて評価する。 Ev2:指導医・上級医による評価 ・適宜口頭試験、客観試験、実地試験、観察試験、指導医・プログラム評価表を行い評価する Ev3:研修医による評価 ・指導医評価、他者評価表を用いて評価する Ev4:他者評価 ・年間計画に準じて定期的に看護師・コメディカルにて評価表する 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:努力が必要 NA:経験していない 1)行動目標 自己評価 指導医評価 1)地域医療を担う医療機関の体制、機能を理解する。 A B C NA A B C NA 2)地域医療を担う医療機関の業務内容を説明できる。 A B C NA A B C NA 3)かかりつけ医の役割を理解する。 A B C NA A B C NA 4)地域医療連携について説明できる。 A B C NA A B C NA 5)入院医療と在宅医療の連携について理解する。 A B C NA A B C NA 6)在宅医療と介護制度の連携について理解する。 A B C NA A B C NA 7)在宅医療の対象となる病態をあげることが出来る。 A B C NA A B C NA 8)在宅医療に用いられる医療内容を説明できる。 A B C NA A B C NA 9)在宅医療において利用できる福祉サービスをあげることができる。 A B C NA A B C NA 10)在宅医療の適応を判断し、訪問診療・往診を行うことができる。 A B C NA A B C NA 11)家庭、医療機関との連携について理解する。 A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 12)在宅医療にかかわる制度を理解し、関係職種と連携を図ることがで きる。 13)往診で患者や家族とのコミュニケーション能力を身につけ、在宅にお けるリハビリも含めて在宅医療を学ぶ。 13)在宅医療に関する文献の抄読 指導医サイン : 104 【消化器内科初期臨床研修プログラム(選択科)】 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 湘南厚木病院 指導責任者: 中山 剛 (消化器腫瘍内科部長) 期間 2 年間の初期臨床研修の間に、選択科目として最大 3 ヶ月間の研修期間が選択できる。 週間スケジュール(例) 月 火 水 木 金 8:00 カンファレンス カンファレンス カンファレンス カンファレンス カンファレンス 土 カンファレンス 午前 外来 病棟業務 外来 病棟業務 外来 病棟業務 外来 病棟業務 外来 病棟業務 外来 病棟業務 午後 回診 内視鏡・手術 回診 内視鏡・手術 回診 内視鏡・手術 回診 内視鏡・手術 回診 内視鏡・手術 - 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 外来患者においても多くを占める消化器領域に従事し、内視鏡、腹部エコーの習得など消化器病への理解を 深める。消化器病に対する知識、検査技術を深め、日常臨床に役立てる。 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) 7. 消化器病に対する一般的な知識を深める。 8. 上部消化管内視鏡、腹部エコーを中心にその原理および技術を習得する 研修方略 ( LS ; Learning Strategies ) LS1:内視鏡、腹部エコーの見学、各種レポート作成 LS2:院内勉強会への参加 毎週水曜日:消化器病理カンファレンス、月~金曜日:救急症例カンファレンス LS3:指導医のもと、上部消化管内視鏡、腹部エコーを施行する。 消化器疾患の治療計画を立てて実施する 105 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) Ev1:自己評価 ・患者記録、カンファレンスの参加、下記診療科別研修評価にて評価する。 Ev2:指導医・上級医による評価 ・適宜口頭試験、客観試験、実地試験、観察試験、指導医・プログラム評価表を行い評価する Ev3:研修医による評価 ・指導医評価、他者評価表を用いて評価する Ev4:他者評価 ・年間計画に準じて定期的に看護師・コメディカルにて評価表する 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:未達成 NA:経験していない 1 段階 自己評価 指導医評価 1)内視鏡機器の取り扱いを理解している A B C NA A B C NA 2)スコープの洗浄ができる A B C NA A B C NA 3)腹部エコーに使用する機器の取り扱いを理解している A B C NA A B C NA 4)消化器疾患に対する基礎的知識を有している A B C NA A B C NA 2 段階 自己評価 指導医評価 1)内視鏡画像を見て診断することができる A B C NA A B C NA 2)エコー画像を見て診断することができる A B C NA A B C NA 3)身体所見、検査所見から各消化器疾患を鑑別できる A B C NA A B C NA 3 段階 自己評価 指導医評価 1)指導医のもと上部消化管内視鏡を施行し、臨床に活かす事ができ る A B C NA A B C NA 2)腹部エコーを実施し、臨床に活かすことができる A B C NA A B C NA 3)各消化器疾患の総合的治療計画を立てることができる A B C NA A B C NA 106 外科的処置の必要性の判断 1)クモ膜下出血の診断 A B C NA A B C NA 2)脳内血腫除去術の適応 A B C NA A B C NA 3)外減圧術の適応 A B C NA A B C NA 4)血栓溶解療法の適応 A B C NA A B C NA 5)EC-IC bypass の適応 A B C NA A B C NA 基本的脳神経外科手術の会得 自己評価 指導医評価 全身麻酔の頭蓋内環境に対する影響 A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 1)脳室、脳槽ドレナージの管理 A B C NA A B C NA 2)腰椎クモ膜下腔挿入ドレナージの挿入、管理 A B C NA A B C NA 1)TIA、RIND A B C NA A B C NA 2)ラクナ梗塞 A B C NA A B C NA 3)アテローム血栓症 A B C NA A B C NA 4)閉塞性-出血性脳血管障害 A B C NA A B C NA 5)クモ膜下出血 A B C NA A B C NA 6)脳内出血 A B C NA A B C NA 7)危険因子の判定と病態に応じた危険因子の検索・治療ができる A B C NA A B C NA 1)急性期との病態の違いを理解し、治療できる A B C NA A B C NA 2)外来診療ができる A B C NA A B C NA 1)麻酔と脳 短時間手術に必要な静脈・局所麻酔法の会得 1)静脈、局所麻酔に自立 穿頭血腫穿頭術 1)バーホール手術の自立 脳動脈瘤手術、脳内出血手術、血管吻合手術の具体的方法の理解 1)Major surgery の助手ができる 髄液ドレナージ術の管理 脳動脈瘤手術、脳内出血手術、血管吻合手術の具体的方法の理解 慢性脳血管障害患者の治療 指導医サイン : 107 【外傷整形外科初期臨床研修プログラム(選択科)】 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 湘南厚木病院 指導責任者: 土田 芳彦 (整形外科外傷センター長) 期間 2 年間の初期臨床研修の間に、選択科目として最大 2 ヶ月間の研修期間が選択できる。 週間スケジュール(例) 月 火 水 木 金 7:00 カンファレンス カンファレンス カンファレンス カンファレンス カンファレンス 土 カンファレンス 午前 手術・外来 病棟業務 手術・外来 病棟業務 手術・外来 病棟業務 手術・外来 病棟業務 手術・外来 病棟業務 手術・外来 病棟業務 午後 回診・手術 回診・手術 回診・手術 回診・手術 回診・手術 - 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 7. 全人的医療を実践するために、整形外科外傷の基本的診断能力と初期治療を身につけ実践する 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) 9. JATEC を知っている 10. 外傷の病院前治療を指導でき、受入れ準備ができる 11. 外傷のトリアージができる 12. 症例のプレゼンテーションができる 13. 簡単な外固定ができる 14. 開放骨折の初期治療ができ、コンサルテーションができる 15. 創傷の管理ができる 16. チーム医療の一員としての役割を理解し、医療従事者(救急隊、事務職、看護師、放射線技師、リハビリテ ーション担当者、栄養士、薬剤師、MSW など)と良好なコミュニケーションをとり、いしとしての役割を果たす 研修方略 ( LS ; Learning Strategies ) LS1:病棟研修 指導医と一緒に受持ち患者の診療にあたる 入院患者の診療録を記載し、入院要約(サマリ)を書く 紹介を要する患者の紹介状を作成する(指導医・上級医確認のこと) 108 LS2:勉強会 手術症例のプレゼンテーションを行う LS3:外来研修 初期治療を行い、指導医の指導の下で手術指示・入院指示を書く 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) Ev1:自己評価 ・患者記録、カンファレンスの参加、下記診療科別研修評価にて評価する。 Ev2:指導医・上級医による評価 ・カンファレンス、病棟回診、X 線カンファレンス、手術、予講の際に指導医による観察評価が行われる。 ・指導医・プログラム評価表を行い評価する ・入院要約の評価が指導医により行われる Ev3:研修医による評価 ・指導医評価、他者評価表を用いて評価する Ev4:他者評価 ・年間計画に準じて定期的に看護師・コメディカルにて評価表する 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:未達成 NA:経験していない 自己評価 指導医評価 1)JATEC を知っているか A B C NA A B C NA 2)外傷の受入れ準備ができるか A B C NA A B C NA 3)外傷のトリアージができるか A B C NA A B C NA 4)骨折治療の原則を理解しているか A B C NA A B C NA 5)症例のプレゼンテーションができているか A B C NA A B C NA 6)簡単な外固定ができるか A B C NA A B C NA 7)開放骨折の初期治療ができコンサルテーションができるか A B C NA A B C NA 8)創傷の管理ができるか A B C NA A B C NA 9)チーム医療の一員としての役割を理解し、医療従事者(救急隊、事 務職、看護師、放射線技師、リハビリテーション担当者、栄養士、薬 剤師、MSW など)と良好なコミュニケーションをとり、いしとしての役割を 果たせるか A B C NA A B C NA 指導医サイン : 109 【臨床検査初期臨床研修プログラム(選択科)】 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 湘南厚木病院 指導責任者: 寺島 孝弘 (医長) 期間 2 年間の初期臨床研修の間に、選択科目として最大 3 ヶ月間の研修期間が選択できる。 週間スケジュール(例) 月 火 水 木 金 土 午前 検査業務 検査業務 検査業務 検査業務 検査業務 検査業務 午後 検査業務 検査業務 検査業務 検査業務 検査業務 - 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 日常臨床でも大きな役割を果たす、検体検査・生理検査(エコーを含む)・病理検査に従事することで、理解 を深める。 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) 17. 検体(血液・尿)の取り扱いおよび検査の実際を習得する 18. 心エコー・腹部エコーを中心にその原理および技術を習得する 19. 病理診断の過程およびその手順を理解する 研修方略 ( LS ; Learning Strategies ) LS1: エコー・検体検査等の見学・実施 各種レポートの作成 病理診断の過程およびその手順を理解する LS2: 院内勉強会への参加 毎週水曜日:消化器病理カンファレンス、月~金曜日:救急症例カンファレンス LS3: 救急患者の診断の補助としてエコーを適切に使用できる事を目標にする 今後の研修において、担当患者の細胞・組織学的検査の過程と結果の意義を把握できる 110 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) Ev1:自己評価 ・患者記録、カンファレンスの参加、下記診療科別研修評価にて評価する。 Ev2:指導医・上級医による評価 ・適宜口頭試験、客観試験、実地試験、観察試験、指導医・プログラム評価表を行い評価する Ev3:研修医による評価 ・指導医評価、他者評価表を用いて評価する Ev4:他者評価 ・年間計画に準じて定期的に看護師・コメディカルにて評価表する 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:未達成 NA:経験していない 1 段階 自己評価 指導医評価 1)得られた検体(血液・尿・痰等)を適切に扱い、検査に回す事ができ る A B C NA A B C NA 2)各検体検査の適応を理解している A B C NA A B C NA 3)検体検査に使用する機器の取り扱いを知っている A B C NA A B C NA 4)エコー、生理検査の適応を理解している A B C NA A B C NA 5)エコー、生理検査に使用する機器の扱いを知っている A B C NA A B C NA 6)細胞、組織検査の適応を理解している A B C NA A B C NA 2 段階 自己評価 指導医評価 1)血液検査(CBC、生化等やクロスマッチ)を実施できる A B C NA A B C NA 2)尿検査を実施できる A B C NA A B C NA 3)グラム染色を実施できる A B C NA A B C NA 4)エコー、心電図、呼吸機能検査を実施できる A B C NA A B C NA 5)病理検体の切り出しを指導医のもと実施できる A B C NA A B C NA 3 段階 自己評価 指導医評価 1)得られた検体検査の結果を適切に判断し、臨床へフィードバックでき る A B C NA A B C NA 2)エコーのレポートを作成し病態を理解する A B C NA A B C NA 3)病理検体を実際に診て、指導医のもとに診断に至ることができる A B C NA A B C NA 指導医サイン : 111 【緩和ケア科初期臨床研修プログラム(選択科)】 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 札幌南青洲病院 指導責任者: 四十坊 克也 加藤 久昌 期間・概要 このプログラムは選択科目で 1 ヶ月の研修期間が選択できる。 終末期医療は、全ての医師が経験することであるが、従来、専門的な研修を受ける機会は少なく、各医 師の経験に頼るところが大きかった。ホスピス・緩和ケア病棟は主に終末期がん患者をケアする施設であ るが、ここで終末期医療の研修をする意義は非常に大きいと思われる。 週間スケジュール(例) 月 火 水 木 金 土 8:00 ホスピス申し送り、 ショートカンファレン ス ホスピス申し送り、 ショートカンファレン ス ホスピス申し送り、 ショートカンファレン ス ホスピス申し送り、 ショートカンファレンス ホスピス申し送り、 ショートカンファレンス ホスピス申し 送り、ショート カンファレンス 午前 病棟回診 新入院インテイク 病棟回診 新入院インテイク 病棟回診 新入院インテイク 病棟回診 新入院インテイク 医師カンファレンス 総回診 病棟回診 午後 ホスピスカンファレン ス ホスピスカンファレン ス ホスピスカンファレン ス ホスピスカンファレンス ホスピスカンファレンス 病棟回診 在宅ホスピス 病棟回診 ボランティア 緩和ケア外来 病棟回診 夕方 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 悪性腫瘍をはじめとする生命を脅かす疾患に罹患している患者・家族のQOLの向上のために必要なホスピ スケア(緩和ケア)を実践し、緩和ケアの基礎的な臨床能力を習得する。 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) 1. 症状マネジメント 患者の苦痛を全人的苦痛とらえ、身体的、心理的、社会的、スピリチュアルな面よりアプローチを行 い、緩和ケアに特徴的な症状緩和を行うことができる 2. コミュニケーション 患者の人格を尊重し、傾聴することができる 3. スピリチュアルな側面 患者や家族、医療面の死生観がスピリチュアルペインに影響することを認識し、適切な援助ができる 112 4. 倫理的な側面 緩和ケアにおける倫理的問題に気づき、指導者とともに対処することができる 5. チームワーク 多職種のスタッフ、ボランティアについて理解し、お互いに尊重し合うことができる 6. 看取りの時期における患者・家族への対応 患者が死に至る時期にも、患者を一人の人として尊厳を持って対応することができる。また、看取りの 前後に必要な情報を家族に適切に説明できる 研修方略 ( LS ; Learning Strategies ) LS1:ホスピス病棟での研修 LS2:在宅ホスピスでの研修 LS3:数名のホスピス病棟の入院患者の担当医として、指導医と共に毎日の回診を行う LS4:カンファレンス 毎朝: 8:40~ 朝カンファレンス、 昼:13:30~ 昼カンファレンス 夕:16:30~ 夕カンファレンス 火曜 :在宅ホスピス 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) Ev1:1 ヶ月のローテーション終了時 1. 自己評価 2. 指導医・指導者より評価・フィードバック 3. 研修医より指導医、プログラムについての評価 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> 1:完全に目標に達した 2:不完全だが目標に達した 3:目標に近いが達していない 4: 目標に全く達していない 113 自己評価 指導医評価 1)ホスピスケア(緩和ケア)について述べることができる。 1 2 3 4 1 2 3 4 2)患者の権利と臨床倫理について述べることができる。 1 2 3 4 1 2 3 4 3)QOL について述べることができる。 1 2 3 4 1 2 3 4 4)WHO がん疼痛治療法について説明できる。 1 2 3 4 1 2 3 4 5)痛みの緩和 1 2 3 4 1 2 3 4 6)呼吸器症状(呼吸困難・咳・喘鳴)の緩和 1 2 3 4 1 2 3 4 7)消化器症状(嘔気・嘔吐・腸閉塞)の緩和 1 2 3 4 1 2 3 4 8)倦怠感・食欲不振の緩和 1 2 3 4 1 2 3 4 9)尿失禁・排尿困難の緩和 1 2 3 4 1 2 3 4 10)高カルシウム血症の診断と治療 1 2 3 4 1 2 3 4 11)真実を伝える – breaking bad news 1 2 3 4 1 2 3 4 12)チーム医療 1 2 3 4 1 2 3 4 13)精神症状(抑うつ、不安、せん妄)の診断とマネジメント 1 2 3 4 1 2 3 4 14)コミュニケーション(対患者・家族、対スタッフ) 1 2 3 4 1 2 3 4 15)家族のサポート 1 2 3 4 1 2 3 4 16)社会的問題の把握と MSW との連携 1 2 3 4 1 2 3 4 17)終末期の輸液管理 1 2 3 4 1 2 3 4 18)在宅ホスピス 1 2 3 4 1 2 3 4 19)看取り 1 2 3 4 1 2 3 4 20)死亡診断書の作成 1 2 3 4 1 2 3 4 以下の項目について指導医と共に実践することができる 指導医サイン : コメント 114 【放射線科初期臨床研修プログラム(選択科)】 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 聖マリアンナ医科大学病院 指導責任者: 大坪 毅人 (臨床研修センター長) 期間・概要 このプログラムは選択科目で 1 ヶ月の研修期間が選択できる。 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 1. 臨床医学の中における画像診断の役割と適応について理解する。 2. 放射線科研修でのみ得ることが可能な読影手法あるいは、血管造影・インターベンショナルラジオロジ ーおよび消化管造影手技を身に付ける。 3. 4. 放射線被爆と防護における基本的知識を身につける。 画像診断センターの子メディカルのスタッフの機能と画像情報の管理の重要性について理解する。 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) Ev1:自己評価 ・患者記録、カンファレンスの参加、下記診療科別研修評価にて評価する。 Ev2:指導医・上級医による評価 ・適宜口頭試験、客観試験、実地試験、観察試験、指導医・プログラム評価表を行い評価する Ev3:研修医による評価 ・指導医評価、他者評価表を用いて評価する Ev4:他者評価 ・年間計画に準じて定期的に看護師・コメディカルにて評価表する 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:努力が必要 NA:経験していない 115 自己評価 指導医評価 1)臨床診療学における画像診断の位置づけと各種診断法の適応を説 明する。 A B C NA A B C NA 2)画像診断の面から治療法の適応および選択を述べる。 A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 3)放射線治療、血管撮影、インターベンショナルラジオロジーの適応疾 患を理解しその手技の概要を説明する。 4)基本的な手技検査である消化管造影、腹部超音波検査を指導者の もとに実際に行い、また読影レポートを書く。これらの検査を単独で施 行可能となる。 5)特殊検査の方法を指示し、撮影された画像から異常所見を拾い上 げ、指導者のもとに公的な読影レポートを書く。 CT,MRI、核医学検査、超音波検査等 6)基本的X線正常解剖および正常・異常所見のレントゲンサインを理解 し、異常所見を述べ、指導者のもとに読影レポートを書く。少なくとも撮 影された単純写真が正常であるのか異常であるのか判断可能とな る。 胸部・腹部等の単純X線撮影等 7)血管撮影、インターベンショナルラジオロジーにおいてはスタッフと共に 患者の説明、インフォームドコンセントをとり、その手技に参加し、習練 に応じて術者となる。また術後の回診を行い、必要に応じて経過観察 を行う。最終的には腹部血管造影検査および悪性腫瘍に対する動 注治療などは単独で施行可能となる。 8)個々の検査にあたりその目的、検査の精度、危険性について理解し、 その必要性について患者や担当医に説明する。 9)卒後教育プログラムに参加し、カンファレンスにおいて画図診断所見、 鑑別疾患、診断における過程を述べる。 指導医サイン : 116 【整形外科初期臨床研修プログラム(選択科)】 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 山形徳洲会病院 指導責任者: 大沼 寧 (整形外科部長) 期間・概要 このプログラムは選択科目で 1 ヶ月~5 か月間の研修期間が選択できる。 週間スケジュール(例) 月 回診 カンファレンス 火 回診 カンファレンス 水 回診 カンファレンス 木 回診 カンファレンス 金 回診 カンファレンス 土 回診 カンファレンス 午前 外 来 & 回 診 外 来 & 手 術 外 来 & 回 診 外 来 & 回 診 外 来 & 手 術 外 来 & 回 診 午後 病棟 手術 8:00 17:00 病棟 外来 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 目標は整形外科疾患・救急患者に対する適切な診断・治療及びレントゲン造影であり、運動 器疾患に関する必要最小限の知識をもってもらうことである。 整形外科専門医を目指す研修では、上記の目標に加えて、脊椎、関節疾患など整形外科的疾 患に関する診断と治療が行えることを目標とする。 保存的治療のみならず外科的治療法を推し進める能力をつけるとともに、関連した基礎医学 的知識・臨床知識を学ぶ。骨腫瘍、先天奇形は例が少ないので、専門医でも研修を必ず付け 加える。 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) 整形外科救急疾患、特に外傷に対して適切な初期治療を行い、整形外科的重傷度を適切に把 握できることを目標とする。研修目標を指導医によって週2回チェックを行い、足りないと ころを順次計画的に補っていく。 研修方略 ( LS ; Learning Strategies ) LS1:病棟研修 指導医・上級医とともに担当し、診療を行う。 LS2:外来研修 LS3:勉強会・カンファレンスの参加 117 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) Ev1:自己評価 ・患者記録、カンファレンスの参加、下記診療科別研修評価にて評価する。 Ev2:指導医・上級医による評価 ・適宜口頭試験、客観試験、実地試験、観察試験、指導医・プログラム評価表を行い評価する Ev3:研修医による評価 ・指導医評価、他者評価表を用いて評価する Ev4:他者評価 ・年間計画に準じて定期的に看護師・コメディカルにて評価表する 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:努力が必要 NA:経験していない 基的診察法 自己評価 指導医評価 1)問診により患者から必要かつ十分な病歴を引き出せる。 A B C NA A B C NA 2)適切な部位のレントゲン撮影を処方できる。 A B C NA A B C NA 3)腱反射など適切な診察行為ができる。 A B C NA A B C NA 4)症状の程度に依り、上級医にコンサルトできる。 A B C NA A B C NA 1)部位に応じて必要な消毒ができる。 A B C NA A B C NA 2)外傷部位の適切な止血・駆血ができる。 A B C NA A B C NA 3)十分な洗浄デブリドマンができる。 A B C NA A B C NA 4)適切な剥離・切除ができる。 A B C NA A B C NA 5)創内の血管・神経・腱が同定できる。 A B C NA A B C NA 6)きれいな皮膚切開ができる。 A B C NA A B C NA 7)きれいな皮膚縫合ができる。 A B C NA A B C NA 8)適切な包帯が巻ける。 A B C NA A B C NA 9)テーピングができる。 A B C NA A B C NA 10)適切なシーネ固定ができる。 A B C NA A B C NA 11)一般的なギプスを巻くことができる。 A B C NA A B C NA 基的手技 118 特殊手技 1)正確なレントゲン撮影のオーダーができる。 A B C NA A B C NA 2)特殊撮影の必要な場合にオーダーできる。 A B C NA A B C NA 3)関節穿刺ができる。 (肩・肘・手関節・股・膝・足関節) A B C NA A B C NA 4)脊髄造影法ができる。 A B C NA A B C NA 5)MRI 撮影で典型的な異常を指摘できる。 A B C NA A B C NA 6)関節鏡検査の手順が述べられる。 A B C NA A B C NA 7)硬膜外ブロック(造影)ができる(腰)。 A B C NA A B C NA 8)鋼綿牽引ができる。 A B C NA A B C NA 9)スピードトラック牽引ができる。 A B C NA A B C NA 1)肩関節の感染症の病態と治療について述べられる。 A B C NA A B C NA 2)リウマチと周辺患者の病態と治療について述べられる。 A B C NA A B C NA 3)代表的な変形性関節症の病態と治療について述べられる A B C NA A B C NA 4)四肢循環障害と阻血壊死疾患の病態と 治療について述べられる。 A B C NA A B C NA 5)*先天性骨系統疾患と奇形の病態と治療について述べられる。 A B C NA A B C NA 6)代謝疾患(くる病・骨粗鬆症)の病態と治療について述べら れる。 A B C NA A B C NA 7)*骨腫瘍の病態と治療について述べられる。 A B C NA A B C NA 8)*筋疾患・麻痺性疾患の病態と治療について述べられる。 A B C NA A B C NA 1)先天性異常について述べることができる。 A B C NA A B C NA 2)三角筋拘縮症の病態と治療を述べられる。 A B C NA A B C NA 3)化膿性肩関節炎について述べられる。 A B C NA A B C NA 4)習慣性肩関節脱臼の病態と治療について述べられる。 A B C NA A B C NA 5)肩関節周囲炎の病態と治療について述べられる。 A B C NA A B C NA 6)スポーツによる肩の障害について述べられる。 A B C NA A B C NA 1)肘内障の病態と治療について述べられる。 A B C NA A B C NA 2)変形性肘関節症の病態と治療について述べられる。 A B C NA A B C NA 1)先天異常について病態と治療について述べられる。 A B C NA A B C NA 2)手の腱損傷の病態と治療について述べられる。 A B C NA A B C NA 3)阻血性拘について病態と治療を述べられる。 A B C NA A B C NA 4)手の神経麻痺の肢位と病態について述べられる。 A B C NA A B C NA 疾患総論(特殊手技) *初期研修では必須ではない 肩関節 肘関節 手関節および手指 119 頸部および頸椎 1)斜頸について述べられる。 A B C NA A B C NA 2)頸部椎間板ヘルニアの病態と治療について述べられる。 A B C NA A B C NA 3) OPLL の病態と治療について述べられる。 A B C NA A B C NA 4)強直性脊椎炎の病態と治療について述べられる。 A B C NA A B C NA 1)側弯症の病態と治療について述べられる。 A B C NA A B C NA 2)典型的な腰部椎間板ヘルニアの病態/治療について述べられる A B C NA A B C NA 3) 変形性脊椎の病態について述べられる。 A B C NA A B C NA 1)先天性股関節脱臼の病態と治療について述べられる。 A B C NA A B C NA 2)変形性股関節症の病態と治療について述べられる。 A B C NA A B C NA 3) 大腿骨頭すべり症の病態について述べられる。 A B C NA A B C NA 4)股関節の炎症性疾患(成人・幼児)について述べられる。 A B C NA A B C NA 5)骨盤不安定症・仙骨関節について病気を知っている。 A B C NA A B C NA 1)膝関節の構成要素(骨・靭帯等)について述べられる。 A B C NA A B C NA 2)半月板損傷・靭帯損傷について診察できる。 A B C NA A B C NA 3)膝の血腫の有無を判別し穿刺できる。 A B C NA A B C NA 4)膝蓋大腿関節障害について病態を述べられる。 A B C NA A B C NA 5)膝の周囲関節の化膿性疾患の病態と治療について述べられる。 A B C NA A B C NA 腹椎・腰椎 股関節 膝関節 A B C NA A B C NA 1)学童期までの足部の有痛性疾患について述べられる。 A B C NA A B C NA 2)内反足の病態(三要素)について述べられる。 A B C NA A B C NA 3)偏平足を診断できる。 A B C NA A B C NA 4)外反母趾の病態について述べられる。 A B C NA A B C NA 5)足関節捻挫の診断と初期治療ができる。 A B C NA A B C NA 1)四肢の軟部・靭帯損傷の病態と治療について述べられる。 A B C NA A B C NA 2)いわゆる肉離れについて医学的な説明ができる。 A B C NA A B C NA 3)捻挫における損傷靭帯と治療が述べられる。 A B C NA A B C NA 4)鎖骨骨折の初期治療ができる。 A B C NA A B C NA 5)肩甲骨骨折の診断と初期治療ができる。 A B C NA A B C NA 6)肩関節脱臼の整復ができる。 A B C NA A B C NA 7)肩関節脱臼の初期治療ができる。 A B C NA A B C NA 8)上腕骨骨折を診断し初期固定ができる。 A B C NA A B C NA 9)肘関節周囲の骨折が診断でき初期固定ができる。 A B C NA A B C NA 10)前腕骨骨折の診断ができ固定できる。 A B C NA A B C NA 6)内科疾患より膝の疾患を予想することができる。 足関節と足址 外傷学 120 外傷学 11)前腕骨骨折の合併症について述べられる。 A B C NA A B C NA 12)手関節骨折(コーレス骨折・スミス骨折)の診断と治療がで きる。 A B C NA A B C NA 13)骨盤骨折の病態について述べられ初期治療ができる。 A B C NA A B C NA 14)骨盤骨折の必要な検査がオーダーできる。 A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 17)大腿骨骨折骨幹部骨折の牽引ができる。 A B C NA A B C NA 18)膝の捻挫について初期治療ができる。 A B C NA A B C NA 19)膝の捻挫について損傷部位を診察でき固定できる。 A B C NA A B C NA 20)膝関節穿刺により関節内骨折の有無を知ることができる。 A B C NA A B C NA 21)膝蓋骨骨折の初期固定ができる。 A B C NA A B C NA 22)頸骨果部位の骨折をレントゲン診断できる。 A B C NA A B C NA 23)下腿骨骨折の初期固定ができる。 A B C NA A B C NA 24)足関節部の骨折が診断でき、初期固定ができる。 A B C NA A B C NA 25)足関節捻挫の病態を正確に述べられ、初期治療ができる。 A B C NA A B C NA 26)腫骨骨折の診断と保存的療法を述べられる A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 15)大腿骨頸部骨折の診断(内側・外側)がつけられ所期治療が できる 16)股関節外傷性脱臼の診断及び合併症を述べられ、初期治療が できる。 スポーツ外傷 1)スポーツ関係の深い外傷の病態について述べられる。 指導医サイン : 121 【泌尿器科初期臨床研修プログラム(選択科)】 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 山形徳洲会病院 指導責任者: 笹川 五十次 (院長) 期間・概要 このプログラムは選択科目で 1 ヶ月~5 か月間の研修期間が選択できる。 週間スケジュール(例) 午前 月 火 水 木 外来・病棟 カンファレン ス・外来 外来・病棟 外来・病棟 外来・病棟 外来・病棟 外来・病棟 手術 午前 午後 外来・病棟 夕方 外来 手術 外来 金 カンファレンス 外来・病棟 外来・病棟 土 外来・病棟 外来・病棟 カンファ 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 高齢化社会となった現在、医療現場において泌尿器科疾患に遭遇する機会が増加している。 臨床医として最低限必要な泌尿器科疾患を理解し、診断能力を養い治療法の修得を目指す。 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) 1. 泌尿器科領域の解剖と生理が理解できる 2. 泌尿器科特殊検査及び主義を理解し、実施できる 3. 診療に関連した文献等資料を適切に検索し、提示することができる 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) Ev1:自己評価 ・患者記録、カンファレンスの参加、下記診療科別研修評価にて評価する。 Ev2:指導医・上級医による評価 ・適宜口頭試験、客観試験、実地試験、観察試験、指導医・プログラム評価表を行い評価する Ev3:研修医による評価 ・指導医評価、他者評価表を用いて評価する Ev4:他者評価 ・年間計画に準じて定期的に看護師・コメディカルにて評価表する 122 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:努力が必要 NA:経験していない 泌尿器科の基本診断の手技と検査への理解 【泌尿器科領域の解剖と生理が理解できる】 【泌尿器科特殊検査及び主義を理解し、実施できる】 自己評価 指導医評価 1)検査・沈査 A B C NA A B C NA 2)泌尿器科的理学所見(腎、膀胱触診/直腸診/外性器及び陰橐 内容の触診) A B C NA A B C NA 3)各種画像診断(CT、MRI、シンチグラフィー) A B C NA A B C NA 4)尿道造影、膀胱造影、排尿時治療膀胱造影、排泄性腎盂造影 A B C NA A B C NA 5)ウロダイナミックス(尿流量測定、膀胱尿道内圧測定) A B C NA A B C NA 6)腹部エコー、経直腸前立腺エコー A B C NA A B C NA 7)各種泌尿器科カテーテル留置 A B C NA A B C NA 8)仙骨硬膜下麻酔、尿道粘膜麻酔、腰椎麻酔 A B C NA A B C NA 9)尿道膀胱鏡 A B C NA A B C NA 10)尿道カテーテル法(逆行性腎盂造影/尿道ステント留置) A B C NA A B C NA 11)順行性腎盂造影 A B C NA A B C NA 12)経皮的膀胱瘻造設術 A B C NA A B C NA 13)経皮的腎造設術 A B C NA A B C NA 14)尿道ブジー A B C NA A B C NA 15)前立腺生検 A B C NA A B C NA 16)精巣生検 A B C NA A B C NA 1)尿路結石(腎結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石) A B C NA A B C NA 2)前立腺肥大症 A B C NA A B C NA 3)神経因性膀胱(中枢性、末梢性) A B C NA A B C NA 4)性行為感染症(淋病、非淋菌性尿道炎、梅毒 A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 7)男性不妊症 A B C NA A B C NA 8)性機能障害 A B C NA A B C NA 9)陰腫嚢大(陰嚢水腫、精液瘤) A B C NA A B C NA 10)非尿生殖器の奇形(停留精巣、尿道下裂等) A B C NA A B C NA 泌尿器科 Common Disease に対し適切な治療計画を立てることができる 5)尿路感染症(膀胱炎、腎盂腎炎、前立腺炎、亀頭包皮炎、精 巣上体炎) 6)泌尿器科悪性腫瘍(膀胱癌、腎盂腎炎、腎腫瘍、前立腺癌、 精巣腫瘍) 123 泌尿器科的救急の診断と処置ができる 1)肉眼的血尿 A B C NA A B C NA 2)急性陰嚢症(精巣回転症、精巣腫瘍) A B C NA A B C NA 3)尿閉 A B C NA A B C NA 4)尿路結石症 A B C NA A B C NA 5)尿路外傷(腎、尿管、膀胱、尿道) A B C NA A B C NA 6)各種カテーテルトラブル A B C NA A B C NA 7)嵌頓包茎 A B C NA A B C NA 8)膀胱タンポナーデ A B C NA A B C NA 1)包茎環状切除、背面切開術 A B C NA A B C NA 2)精管結紮術 A B C NA A B C NA 3)陰嚢水腫根治療 A B C NA A B C NA 4)精索静脈瘤手術 A B C NA A B C NA 5)精索捻転手術 A B C NA A B C NA 6)高位精巣摘術 A B C NA A B C NA 7)体外衝撃波結石破砕術(ESWL) A B C NA A B C NA 8)前立腺被膜下摘除術(恥骨後式、恥骨上式) A B C NA A B C NA 9)精巣上体摘除術 A B C NA A B C NA 10)経尿道的膀胱結石破石術 A B C NA A B C NA 1)その他の開放手術(腎、尿管、膀胱、前立腺、一般外科) A B C NA A B C NA 2)尿路変更術 A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 泌尿器科的手術のなかで執刀医となれる手術 手術助手として手術に参加し、術後管理ができる手術 その他 1)泌尿器科各種科学療法の計画を立て、実施できるとともに末 期癌患者のターミナルケアができる。 2)カンファレンスや研究会でプレゼンテーション ができる 3) 各種カンファレンスに参加し、ディスカッションができる 指導医サイン : 124 【家庭医療科初期臨床研修プログラム(選択科)】 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 榛原総合病院 徳洲会地域家庭医療総合センター 指導責任者: 佐野 潔 (センター長) 期間・概要 このプログラムは選択科目で 1 ヶ月~5 か月間の研修期間が選択できる。 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 将来病院勤務医になる、診療所医になるに関係なく、このプログラムでは家庭医としてそ の独特な医療を経験する。地域の住民に対し全科的な医療を一家に一人のかかりつけとして 提供していくことを経験し、医療の第一線でかかりつけ医として活動することの重要性を知 る。また地域の住民の健康維持・促進、健診、教育活動などを家庭医療を通して経験する。 病院で待つ医療ではなく、地域に出て行く医療とは何かを理解し、診療所が果たすプライマ リ・ケアの機能の重要性を認識する。また地域での医療福祉資源の活用の仕方を理解し、診 療所での診療と病院での入院医療との違いと連携を経験する。今後病院勤務医になるにしろ、 家庭医の果たすべき役割と家庭医の技能を理解し、共に協力し合っていけるよう、よい関係 を築く助けとする。 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 家庭医の多岐にわたる知識と技術を理解する。家庭医療独自のサイコソシアル(心理社会的)な 医療のアプローチを理解し、述べることができる。 家庭医の行う、婦人の診療を理解し、少なくとも子宮がん検診ができ、内診に自信が持てるように ある。よくある婦人科外来疾患に対応できる。 家庭医の行う小児健診、育児指導を理解し、自分でもできるようにする。予防接種スケジュールを 作ることができる 患者の心理社会的な側面(生活の様子、家族との関係、ストレス因子の存在など)について医 療面接の中で情報収集できる。 疾患のみならず、生活者である患者の生活背景に気を配った医療アドバイスができる。 患者と損「家族の要望や意向を尊重しつつ問題解決を図ることの必要性を説明できる。 患者の訴えから頻度の高い鑑別疾患 5 つを挙げることができ、見逃してはならない疾患 1~2 の鑑 別を言うことができる。 患者の年齢・性別に応じて必要なスクリーニング検査、予防接種を患者に勧めることができる。 健康維持に必要な患者教育(食生活、運動、喫煙防止または禁煙指導など)行動変容が行え る。 患者診療に必要な情報を適切なリソース(UpToDate、DynaMed、PubMed)を用いて入手でき、患者に 適用できる。 英語をベースにしたエビデンス性のある医療を行うことができる 診療情報提供書や介護保険のための主治医意見書の作成を補助できる 救急医療にも対応できる 125 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) Ev1: 研修期間中全体を通じた評価 ・「診療所研修プログラム評価」による評価 Ev2: 日々の事例・活動・症例をポートフォリオにして評価 ・外来、訪問診療などで経験した事例・症例をポートフォリオとして残し「研修の記録」 に記入試験受験資格としても必要。業務の終わりに指導責任者と振り返りを行う。 Ev3:研修を通じての診療所での事例・症例のレポート 研修中に経験した具体的な事例や症例を通じ、診療所のプライマリ・ケア機能について 考察し、レポートを提出する。 Ev4:毎回研修終了時に、サマリーをパワーポイントで発表する。 126 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:努力が必要 NA:経験していない 自己評価 1)家庭医の多岐にわたる知識と技術を理解する。家庭医療独特 のサイコソシアル(心理社会的)な医療のアプローチを理解し、 述べることができる。 2)家庭医の行う、婦人の診療を理解し、少なくとも子宮がん検 診ができ、内診に自信が持てるようにする。よくある婦人科外 来疾患に対応できる。 3)家庭医の行う小児健診、育児指導を理解し、自分でもできる ようにする。予防接種スケジュールを作ることができる。 4)患者の心理社会的な側面(生活の様子、家族との関係、スト レス因子の存在など)について医療面接の中で情報収集でき る。 5)疾患のみならず、生活者である患者の生活背景に気を配った 医療アドバイスができる。 6)患者とその家族の要望や意向を尊重しつつ問題解決を図るこ との必要性を説明できる。 7)患者の訴えから頻度の高い鑑別疾患5つを挙げることができ、 見逃してはならない疾患1〜2の鑑別を言うことができる。 8)患者の年齢・性別に応じて必要なスクリーニング検査、予防 接種を患者に勧めることができる。 9)健康維持に必要な患者教育(食生活、運動、喫煙防止または 禁煙指導など)行動変容が行える。 10)患者診療に必要な情報を適切なリソース (UpToDate,DynaMed,PubMed)を用いて入手でき、患者に適用 できる。 11)英語をベースにしたエビデンス性のある医療を行うことがで きる。 12)診療情報提供書や介護保険のための主治医意見書の作成を補 助できる。 13)救急医療にも対応できる 指導医評価 A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 指導医サイン: 127 【内科初期臨床研修プログラム(選択科)】 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 湘南鎌倉総合病院 指導責任者: 北川 泉 期間・概要 このプログラムは選択科目で 1 ヶ月~5 か月間の研修期間が選択できる。 当科は、基本的にどんな患者でも診ます。三次救急が必要な方から慢性疾患まで、専門家に 依頼するまでのすべての多種多様な患者のマネージメントを行います。不明熱や、多臓器に わたって障害をもつ患者、高齢、認知症をもつため先端医療の適応外患者など多くの問題を 抱え、どの科にも当てはまるような患者を診ます。内科医としての力が最も試されるような 症例を数多く診ることができ、GENERALIST の育成のトレーニングには最も有用な科であります。 症例数としては、1 日平均入院患者数が 120 名前後。新患患者数が午前診、夕診合わせて 1 日 40 から 80 名程度。1 日の ER からのコンサルトの件数は 15 から 20 件。症例数が多い分、肺炎 や尿路感染症などありふれた common disease を数多く経験できるのはもちろん、学会に症例報 告としてだせるレベルの稀な疾患も頻繁に来るため、それらの貴重な症例を診断をつける段 階から経験することができます。 週間スケジュール(例) 7:00 7:30 月 火 水 木 金 土 モーニング カンファ チーム 朝回診 モーニング カンファ モーニング カンファ モーニング カンファ モーニング カンファ モーニング カンファ チーム 朝回診 チーム 朝回診 チーム 朝回診 チーム 朝回診 チーム 朝回診 画像カンファ Multi カンファ 9:00 12:00 13:00 14:00 外来、手術、CT、超音波検査、内視鏡、病棟業務 Dr ブランチ up Date Semi 13:30 外来、手術、CT、超音波検査、内視鏡、病棟業務 リハビリ カンファ 15:00 15:30 腎臓内科 カンファ 16:00 16:30 Rag カンファ 16:45 In-out 17:00 Dr ブランチ Slimulation カンファ Dr ブランチ bed side Teaching Rag カンファ 内科 CC-R In-out In-out In-out In-out 内科・ER 合同カ ンファ 128 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 全人的な医療を担える医師として、研修医の教育に携わり、内科全般の総合的診療を行い、 自らもプロフェッショナルとしての生涯学習ができるようになるために、個々の症例を通じ て、患者の問題解決をはかり、内科診療に係わるコモン・ディジーズ、内科領域のエマージ ェンシー・ケア、クリティカル・ケアから慢性期医療までの疾患を、診療科を分けずに受け 持ち、それぞれに対する標準的な診療能力を身に付ける。 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) 基本的には、臨床現場での症例を通じた On the Job Training である。これに各カンファレンス やレクチャーを組み合わせて指導する。スタッフー後期研修医(レジデント)ー初期研修医 のチームが診療単位であり、3チーム制をとっている。屋根瓦式の責任体制、教育・指導体 制をとる。症例の管理、レジデントの総括はチーフレジデントが行う。また、研修医教育専 任医師としてブランチ医師が担当する。 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) Ev1: (院内勉強会) 毎日のミニレクチャー、入退院カンファレンス 火曜日腎臓内科カンファレンス画像カンファレンス糖尿病レクチャー 水曜日ブランチ先生レクチャー薬剤勉強会 木曜日循環器カンファレンス 金曜日 ER-内科合同カンファレンス Ev2: 内科学会地方会 内科学会総会など多数の発表、参加 評価方法 Communication skill 1) 患者の社会的背景を理解し、良好な患者医師関係を構築でき、全人的医療がで きる。 2) 医療スタッフと適切なコミュニケーションをとり、チーム医療のリーダーとなれる。 3) 院外との医療関係者と適切なコミュニケーションがとれ、地域医療に貢献できる。 4) 医療人として服装、身だしなみをきちんとし、適切な態度をとることができる。 Medical skill 1) 鑑別診断を考慮した身体所見、病歴聴取ができる。 2) 基本的検査をEBMに基づいて正確に解釈できる。 3) 治療適応についてEBMに基づいて判断できる。 4) 基本的症状についてpresent probabilityを考慮して鑑別診断ができる。 5) POMRの記載を監査できる。 6) 緊急患者の初期診断、初期治療ができ、慢性期患者では継続的治療ができる。 7) 腹部エコーなどの手技ができる。 8) 医療保険の仕組みを理解し、正しい保険医療を実行できる。 English skill 1) 患者の問題点について英語でNative speakerと討論できる。 2) 英語でFull presentationができる。 3) 英語で症例報告の記載ができる。 Academic skill 1) 学会や研究会で臨床報告を発表、記述することができる。 2) 臨床の問題点について、文献的検索評価ができる。 3) 医学的文献の批判的吟味ができる。 4) 臨床医学全般について自己学習の継続方法を身につけられる。 Teaching skill 1) 下級医、医学生などに対して、態度、技術、知識について監督、指導できる。 129 【内科初期臨床研修プログラム(選択科)】 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 湘南藤沢徳洲会病院 指導責任者: 亀井 徹正 期間・概要 このプログラムは選択科目で 1 ヶ月間の研修期間が選択できる。 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 臨床内科医として多様な患者様ニーズに対応できるようになるために必要な、基本的知 識・技術・態度を身に付ける。 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) [1] 総論 【症候学】 GIO :症状および徴候を正確かつ要領の良い問診と診察で採取、評価し正確な診断 への方向づけができる臨床的な技能を身に付ける。 SBO :次の主要な症状の病態生理を正確に知り、臨床的意義を述べることができる。 消化器 :腹痛、悪心と嘔吐、食欲不振、吐血、下血、便通異常、黄疸、腹水。 循環器 :高血圧、ショック、呼吸困難、浮腫、チアノーゼ、胸痛、動悸、ばち指。 呼吸器 :咳、痰、喀血、呼吸困難、喘鳴、嗄声、チアノーゼ、胸痛、胸水。 血 液 :貧血、白血球増多と減少、出血性素因、肝脾腫、リンパ節腫。 腎尿路 :尿量異常、タンパク尿、血尿、浮腫、尿毒症、膿尿、電解質異常。 神 経 :頭痛、意識障害、めまい、痙攣、痴呆、運動麻痺、知覚障害、不随意運動。 自己免疫疾患 :紅斑、脱毛、レーノー現象、関節痛。 感染症 :発熱、発疹リンパ節腫張、肝脾腫。 【成人病】 GIO :成人病の治療と予防ができるようになるために、成人病の疫学、老人の生理、 機能の特徴を知り、第1 次から第3 次予防までの保健活動を行う知識、技能 および態度を身に付ける。 SBO :癌、脳卒中、虚血性心疾患のリスク因子をあげ、その対策について述べるこ とができる。 早期発見、早期治療のためのスクリーニングの方法、意義について述べることがで きる。 老人における生理機能の特殊性、社会環境因子に留意し、老人のケアができる。 成人病で入院した患者の合併症を予防し、速やかに社会復帰できるようにリハビリテーション計 画(第3 次予防)を立てることができる。 【腫瘍学】 GIO :臨床医にとって重要な疾患の一つである悪性新生物を有する患者の管理がで きるようになるために、内科における主要な癌の診断、治療、全人的な患者ケ アを行うことができる能力を身に付ける。 130 SBO : 1. 主要な悪性腫瘍(胃癌、大腸癌、肝癌、肺癌、乳癌、子宮癌、悪性リンパ腫など) のリスク因子をあげ、早期発見、予防対策を述べることができる。 2. 悪性腫瘍の生物学、細胞遺伝学的知見を概説できる。 3. 悪性腫瘍の早期症状、腫瘍細胞マーカー、paraneoplastic syndrome について 述べることができる。 4. 臨床的病期分類ができる。 5. 手術、放射線療法、抗癌剤療法の適応を述べることができる。 6. 主な抗癌剤の薬理、投与法、副作用について述べることができる。 7. Supportive care について述べ、実施できる。 [2] 各論 【神経内科】 GIO :神経学的救急疾患の診断と救急治療ができ、長期的治療計画を立てることができる知識・能力・ 態度を身につける。 SBO : 1. 神経学的診察法(一般内科に加えて)が確実にできる。 意識障害患者の診察の仕方 高次機能(失語,痴呆など)の診察の仕方 運動麻痺・感覚障害の診察の仕方 不随意運動の診察の仕方 2. 以下の検査の適応を決定し、主要な変化を指摘できる。 腰椎穿刺手技、髄液検査 頭部脊椎CT およびMRI 頭部脊椎単純X 線写真 脳血管造影検査 電気生理検査(脳波、筋電図、神経伝達速度など) 3. 以下の救急処置ができる。 意識障害 痙攣・失神 めまい 髄膜炎・脳炎 脳血管障害 痴呆性疾患 変性疾患(パーキンソン病など) 末梢神経・筋疾患 4. その他 リハビリテーション計画を立てることができる 【循環器内科】 GIO :全ての臨床医師にとって必須な、循環器の初期臨床に必要な基本的診療の知識・技能・態度を 身に付ける。特に心電図および心エコーについて内容を精密に理解し独立して完全に行えるだ けの技術を修得し、ACLS プロトコールに準拠した2 次心肺蘇生法をマスターする。 SBO : 1. 循環器科的診察法を身に付ける。<1 年次研修目標> 心音・心雑音の聴取 呼吸音の聴取 動脈触診 外頸静脈の視診 2. 基本的臨床検査法 ドプラー聴診器による収縮期血圧の測定 心電図をとり、その主要変化の解釈ができる 心電図モニター監視ができ、主な不整脈の診断ができる 131 胸部X 線の心肺所見の読影ができる 血漿レニン活性、カテコールアミン、アルドステロン活性測定の意義を説明できる 心音図の正常と主要な異常波形を説明できる 心エコーをとり、主な所見が把握できる Holter 心電図の適応と主要な所見を述べることができる 胸部CT の解剖が分かり、主な疾患の所見を理解できる 心臓核医学の目的が理解でき、その画像所見の説明ができる 運動負荷心電図の目的が理解でき、冠動脈の解剖が理解できる 眼底検査で高血圧性変化を判別できる 3. 主な薬物療法(薬理、適応、投与量、副作用)について述べることができる。 強心剤(ジギタリス剤、カテコラミン) 利尿剤 抗狭心症薬(亜硝酸薬、Ca 拮抗薬、βブロッカー 降圧剤 4. 以下の治療法について述べることができる。 人工ペースメーカー(一時的、恒久的)の適応 電気的除細動の適応のPTCR,PTCA の適応 IABP の適応 リハビリテーション 5. 以下の患者の症例を受け持ちその病態、治療法が理解できる。 うっ血性心不全 急性心筋梗塞 狭心症 不整脈発作 弁膜症 その他 【呼吸器】 GIO :呼吸器の感染性疾患および非感性疾患の診断と治療ができ、呼吸不全を他から鑑別し、救急治 療ができる知識・能力・態度を身に付ける。 SBO : 1. 診察法と検査法を理解し、所見を指摘できる。 視診、打診で、所見が取れ、記載できる 聴診所見が取れ、記載できる 呼吸リズムの異常が理解でき、記載できる 2. 以下の臨床検査の適応が判断でき、結果の解釈ができる。 動脈血ガス分析 喀痰グラム染色、喀痰培養 肺機能検査 胸部単純X 線検査 胸部CT 検査 胸水検査 3. 以下の手技の適応を決定し、実施できる。 気道確保 気管挿管 胸腔穿刺 4. 以下の症状・病態の診察・鑑別診断ができる。 嗄声 胸痛 呼吸困難 咳・痰 喘鳴 132 5. 以下の疾患の症例を受け持ち、診断・検査・治療法が理解できる。 呼吸器感染症(急性上気道炎、気管支炎、肺炎) 6. 以下の疾患の症例を受け持つことができる。 呼吸不全 閉塞性肺疾患(気管支喘息、COPD) 拘束性肺疾患(気管支拡張症、肺線維症) 7. 以下の疾患について経験がある。 肺循環障害(肺塞栓・肺梗塞) 胸膜、縦隔、横隔膜疾患(自然気胸、胸膜炎) 肺癌 8. 以下の薬物の作用・副作用・相互作用について理解し、薬物治療ができる。 抗菌薬 副腎皮質ステロイド(吸入、内服、点滴) 気管支拡張薬 鎮咳・去痰剤 【消化器内科】 GIO :消化器疾患の診断のために、適切な検査を指示し治療を行うことができる。 また救急に対処し、状態を安定させながら手術あるいは高度な検査の適応を決定できる能力を 身に付ける。 SBO : 1. 診察法および検査法を理解し、所見を指摘できる。 直腸指診 腹部単純写真の読影ができる 糞便検査 肝機能検査 腫瘍、腫瘍関連マーカー 上部消化器管X 線検査の読影ができる 下部消化器管X 線検査の読影ができる 上部消化器管内視鏡検査の読影ができる 下部消化器管内視鏡検査の読影ができる 腹部血管造影検査の読影ができる 膵胆道造影検査(DIC,OCG,ERCP)の読影ができる 超音波検査法と読影 腹部CT 検査法と読影 2. 主な処置について述べることができる。 胃洗浄 洗腸 高圧浣腸 人工肛門洗浄 3. 主な薬物療法(薬理、適応、投与量、副作用)ついて述べることができる。 抗生物質 下剤 抗潰瘍剤 抗癌剤 4. 消化器疾患の救急処置について述べることができる。 ショック 消化管出血 肝性昏睡 5. 以下の疾患の症例を受け持ちその病態、治療法が理解できる。 胃十二指腸潰瘍 悪性腫瘍 133 胃腸炎 肝炎 肝硬変 胆石症 膵炎 腹膜炎 麻痺性イレウス その他 【感染症】 GIO :感染部位と起炎菌(ウィルスを含む)を同定し、患者の状態に基づいて適切な治療ができるよ うになるための知識と技能を身につける。 SBO : 1. 診察法および検査法を理解し、所見を指摘できる。 感染部位別に起炎菌の頻度を述べることができる 一般細菌、心筋、ウィルス検査のために、膿、採取液、喀痰、尿、血液などの材料を正しく 採取し、輸送、保存できる 塗沫標本のグラム染色、抗酸菌染色ができ、おおまかに起炎菌を推定できる 薬剤感受性検査の意義について述べることができる 抗生物質の薬理を知り、患者の状態を考慮して適切に治療できる 日和見感染症、菌交代現象、免疫不全状態患者の感染症について概念を述べ ることができる 梅毒、ウィルスなどの血清学的診断の評価ができる 予防接種の適応と実施について述べることができる 2. 以下の疾患の症例を受け持ち、その病態、治療法が理解できる。 感冒症候群 呼吸器感染症 尿路感染症 肝・胆道感染症 腸管感染症と細菌性食中毒 伝染性ウィルス疾患 帯状疱疹 カンジダ症 MRSA 感染症 不明熱 敗血症 その他 【アレルギーおよび自己免疫疾患】<2 年次研修目標> GIO :各種アレルギー疾患の救急に対処し、長期健康管理計画が作れる知識と技能を身につける SBO : 1. 診療法および検査法を理解し、所見を指摘できる。 皮膚反応(皮内、掻皮、貼付) IgE 抗体値測定 ツベルクリン反応 リウマチ因子 抗核抗体、抗DNA 抗体、抗RNP 抗体、LE 細胞 免疫複合体・免疫電気泳動 抗臓器抗体 リンパ球幼若化試験(PHA、抗原) 2. 主な薬物療法(薬理、適応、投与量、副作用)について述べることができる。 ステロイド剤 非ステロイド抗炎症剤 134 免疫抑制剤 免疫調整剤 3. 以下の疾患の症例を受け持ちその病態、治療法が理解できる。 アナフィラキシー 鼻アレルギー 気管支喘息 蕁麻疹 SLE 慢性関節リウマチ その他の自己免疫疾患 【腎臓内科】<2 年次研修目標> GIO :腎機能障害の原因について鑑別診断を行い、確実診断に必要な検査計画および適切な輸液メニ ューの計画が立てられる SBO : 1. 腎機能の各要素を述べることができる。 窒素代謝物の排泄 酸塩基平衡 水電解質代謝 腎の内分泌機能 2. 診察法および検査法を理解し、所見を指摘できる。 尿一般検査 糞尿検査 糸球体濾過機能検査 尿細管機能検査 3. 以下の疾患の症例を受け持ち、その病態、治療法が理解できる。 急性糸球体腎炎 ネフローゼ症候群 急性腎不全 保存期慢性腎不全 維持透析(HD,CAPD) 水・電解質異常 膠原病 【血液】<1 年次研修目標> GIO :貧血の鑑別のために必要な検査を行い、診断・治療ができる。出血性素因のおおまかな鑑別と 治療ができるようになる。 SBO : 1. 診察法および検査法を理解し、異常を指摘できる。 末梢血塗沫標本の作製と検鏡 骨髄穿刺および骨髄生検の手技をマスターする 骨髄像における細胞の同定 血漿タンパク電気泳動 凝固検査 鉄代謝 モノクローナル抗体 2. 治療 鉄欠乏性貧血の原因の追及と治療ができる 急性白血病、悪性リンパ腫の化学療法の概略をのべることができる 再生不良性貧血の治療法について述べることができる 特殊輸血製剤(血小板、凝固因子、洗浄赤血球など)の適応、方法、副作用 について述べることができる 3. 以下の疾患の症例を受け持ちその病態、治療法が理解できる。 135 鉄欠乏性貧血 巨赤芽球性貧血 顆粒球減少症 白血病(急性・慢性) 悪性リンパ腫 多発性骨髄腫 血小板減少性紫斑病 DIC 【内分泌・代謝】 GIO :高血糖ならびに低血糖性昏睡の診断と治療ができ、主要な内分泌代謝疾患の診断、治療、生活 指導ができるようになるための能力を身につける。 SBO : 1. 診察法および検査法を理解し、所見を指摘できる。 甲状腺機能検査 ブドウ糖負荷試験 ヘモグロビン A1C、その他の血糖コントロール評価法について 甲状腺シンチ 下垂体前葉機能、後葉機能 副腎皮質機能、髄質機能 2. 治療 補充療法(甲状腺、副腎皮質)ができる 甲状腺機能抑制療法ができる 高カルシウム血症の治療ができる 糖尿病の薬物療法ができる 糖尿病の食事療法ができる 肥満に対する減量療法を適切に指示できる 高脂血症の治療ができる 痛風の食事療法及び薬物療法ができる 3. 以下の疾患の症例を受け持ち、その病態、治療法が理解できる。 甲状腺機能亢進賞 糖尿病 肥満 高脂血症 ビタミン欠乏症 痛風 その他__ 136 【内科初期臨床研修プログラム(選択科)】 研修施設と指導責任者 研 修 施 設: 東京西徳洲会病院 指導責任者: 堂前 洋 (副院長) 期間・概要 このプログラムは選択科目で 1 ヶ月~5 か月間の研修期間が選択できる。 受け持ち患者の疾患内容はコモンディジーズを中心に内科全般にわたり,入院患者の担当医 として平均 10 名前後の患者を受け持ち,そのうち数名は常に急性期または集中治療を要する 重症患者である。平均在院日数は平均 14 日と短く,平均して毎日1人の患者が入院し 1 人退 院しているので,症例数は豊富である。診断治療方針は指導医とのチーム内で決定する。病 歴聴取,理学的検査,採血,点滴ラインの確保からスタートして,実際の診療計画の策定や 治療手技にも積極的に参加する。2 年間の初期研修終了後も,希望により後期研修を継続でき る。 週間スケジュール(例) 8:30 9:00 9:00 12:00 13:00 17:00 月 火 水 木 金 土 カンファ カンファ カンファ カンファ カンファ カンファ 午前診 病棟回診 午前診 病棟回診 病棟回診 病棟回診 病棟回診 病棟回診 午前診 内視鏡 病棟回診 午前診/ 超音波 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 臨床内科医として多様な患者様ニーズに対応できるようになるために必要な,基本的知識・技 術・態度を身に付ける。 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives )/ 研修評価 ( Ev ;Evaluation ) [1] 総論 【症候学】 GIO :症状および徴候を正確かつ要領の良い問診と診察で採取、評価し正確な診断 への方向づけができる臨床的な技能を身に付ける。 SBO :次の主要な症状の病態生理を正確に知り、臨床的意義を述べることができる。 消化器 :腹痛、悪心と嘔吐、食欲不振、吐血、下血、便通異常、黄疸、腹水。 循環器 :高血圧、ショック、呼吸困難、浮腫、チアノーゼ、胸痛、動悸、ばち指。 呼吸器 :咳、痰、喀血、呼吸困難、喘鳴、嗄声、チアノーゼ、胸痛、胸水。 137 血 液 :貧血、白血球増多と減少、出血性素因、肝脾腫、リンパ節腫。 腎尿路 :尿量異常、タンパク尿、血尿、浮腫、尿毒症、膿尿、電解質異常。 神 経 :頭痛、意識障害、めまい、痙攣、痴呆、運動麻痺、知覚障害、不随意運動。 自己免疫疾患 :紅斑、脱毛、レーノー現象、関節痛。 感染症 :発熱、発疹リンパ節腫張、肝脾腫。 【成人病】 GIO :成人病の治療と予防ができるようになるために、成人病の疫学、老人の生理、 機能の特徴を知り、第1 次から第3 次予防までの保健活動を行う知識、技能 および態度を身に付ける。 SBO :癌、脳卒中、虚血性心疾患のリスク因子をあげ、その対策について述べるこ とができる。 早期発見、早期治療のためのスクリーニングの方法、意義について述べることがで きる。 老人における生理機能の特殊性、社会環境因子に留意し、老人のケアができる。 成人病で入院した患者の合併症を予防し、速やかに社会復帰できるようにリハビリテーション計 画(第3 次予防)を立てることができる。 【腫瘍学】 GIO :臨床医にとって重要な疾患の一つである悪性新生物を有する患者の管理がで きるようになるために、内科における主要な癌の診断、治療、全人的な患者ケ アを行うことができる能力を身に付ける。 SBO : 1. 主要な悪性腫瘍(胃癌、大腸癌、肝癌、肺癌、乳癌、子宮癌、悪性リンパ腫など) のリスク因子をあげ、早期発見、予防対策を述べることができる。 2. 悪性腫瘍の生物学、細胞遺伝学的知見を概説できる。 3. 悪性腫瘍の早期症状、腫瘍細胞マーカー、paraneoplastic syndrome について 述べることができる。 4. 臨床的病期分類ができる。 5. 手術、放射線療法、抗癌剤療法の適応を述べることができる。 6. 主な抗癌剤の薬理、投与法、副作用について述べることができる。 7. Supportive care について述べ、実施できる。 [2] 各論 【神経内科】 GIO :神経学的救急疾患の診断と救急治療ができ、長期的治療計画を立てることができる知識・能力・ 態度を身につける。 SBO : 1. 神経学的診察法(一般内科に加えて)が確実にできる。 意識障害患者の診察の仕方 高次機能(失語,痴呆など)の診察の仕方 運動麻痺・感覚障害の診察の仕方 不随意運動の診察の仕方 2. 以下の検査の適応を決定し、主要な変化を指摘できる。 腰椎穿刺手技、髄液検査 頭部脊椎CT およびMRI 頭部脊椎単純X 線写真 脳血管造影検査 電気生理検査(脳波、筋電図、神経伝達速度など) 3. 以下の救急処置ができる。 意識障害 痙攣・失神 めまい 髄膜炎・脳炎 138 脳血管障害 痴呆性疾患 変性疾患(パーキンソン病など) 末梢神経・筋疾患 4. その他 リハビリテーション計画を立てることができる 【循環器内科】 GIO :全ての臨床医師にとって必須な、循環器の初期臨床に必要な基本的診療の知識・技能・態度を 身に付ける。特に心電図および心エコーについて内容を精密に理解し独立して完全に行えるだ けの技術を修得し、ACLS プロトコールに準拠した2 次心肺蘇生法をマスターする。 SBO : 1. 循環器科的診察法を身に付ける。<1 年次研修目標> 心音・心雑音の聴取 呼吸音の聴取 動脈触診 外頸静脈の視診 2. 基本的臨床検査法 ドプラー聴診器による収縮期血圧の測定 心電図をとり、その主要変化の解釈ができる 心電図モニター監視ができ、主な不整脈の診断ができる 胸部X 線の心肺所見の読影ができる 血漿レニン活性、カテコールアミン、アルドステロン活性測定の意義を説明できる 心音図の正常と主要な異常波形を説明できる 心エコーをとり、主な所見が把握できる Holter 心電図の適応と主要な所見を述べることができる 胸部CT の解剖が分かり、主な疾患の所見を理解できる 心臓核医学の目的が理解でき、その画像所見の説明ができる 運動負荷心電図の目的が理解でき、冠動脈の解剖が理解できる 眼底検査で高血圧性変化を判別できる 3. 主な薬物療法(薬理、適応、投与量、副作用)について述べることができる。 強心剤(ジギタリス剤、カテコラミン) 利尿剤 抗狭心症薬(亜硝酸薬、Ca 拮抗薬、βブロッカー 降圧剤 4. 以下の治療法について述べることができる。 人工ペースメーカー(一時的、恒久的)の適応 電気的除細動の適応のPTCR,PTCA の適応 IABP の適応 リハビリテーション 5. 以下の患者の症例を受け持ちその病態、治療法が理解できる。 うっ血性心不全 急性心筋梗塞 狭心症 不整脈発作 弁膜症 その他 【呼吸器】 GIO :呼吸器の感染性疾患および非感性疾患の診断と治療ができ、呼吸不全を他から鑑別し、救急治 療ができる知識・能力・態度を身に付ける。 SBO : 1. 診察法と検査法を理解し、所見を指摘できる。 139 視診、打診で、所見が取れ、記載できる 聴診所見が取れ、記載できる 呼吸リズムの異常が理解でき、記載できる 2. 以下の臨床検査の適応が判断でき、結果の解釈ができる。 動脈血ガス分析 喀痰グラム染色、喀痰培養 肺機能検査 胸部単純X 線検査 胸部CT 検査 胸水検査 3. 以下の手技の適応を決定し、実施できる。 気道確保 気管挿管 胸腔穿刺 4. 以下の症状・病態の診察・鑑別診断ができる。 嗄声 胸痛 呼吸困難 咳・痰 喘鳴 5. 以下の疾患の症例を受け持ち、診断・検査・治療法が理解できる。 呼吸器感染症(急性上気道炎、気管支炎、肺炎) 6. 以下の疾患の症例を受け持つことができる。 呼吸不全 閉塞性肺疾患(気管支喘息、COPD) 拘束性肺疾患(気管支拡張症、肺線維症) 7. 以下の疾患について経験がある。 肺循環障害(肺塞栓・肺梗塞) 胸膜、縦隔、横隔膜疾患(自然気胸、胸膜炎) 肺癌 8. 以下の薬物の作用・副作用・相互作用について理解し、薬物治療ができる。 抗菌薬 副腎皮質ステロイド(吸入、内服、点滴) 気管支拡張薬 鎮咳・去痰剤 【消化器内科】 GIO :消化器疾患の診断のために、適切な検査を指示し治療を行うことができる。 また救急に対処し、状態を安定させながら手術あるいは高度な検査の適応を決定できる能力を 身に付ける。 SBO : 1. 診察法および検査法を理解し、所見を指摘できる。 直腸指診 腹部単純写真の読影ができる 糞便検査 肝機能検査 腫瘍、腫瘍関連マーカー 上部消化器管X 線検査の読影ができる 下部消化器管X 線検査の読影ができる 上部消化器管内視鏡検査の読影ができる 下部消化器管内視鏡検査の読影ができる 腹部血管造影検査の読影ができる 140 2. 3. 4. 5. 膵胆道造影検査(DIC,OCG,ERCP)の読影ができる 超音波検査法と読影 腹部CT 検査法と読影 主な処置について述べることができる。 胃洗浄 洗腸 高圧浣腸 人工肛門洗浄 主な薬物療法(薬理、適応、投与量、副作用)ついて述べることができる。 抗生物質 下剤 抗潰瘍剤 抗癌剤 消化器疾患の救急処置について述べることができる。 ショック 消化管出血 肝性昏睡 以下の疾患の症例を受け持ちその病態、治療法が理解できる。 胃十二指腸潰瘍 悪性腫瘍 胃腸炎 肝炎 肝硬変 胆石症 膵炎 腹膜炎 麻痺性イレウス その他 【感染症】 GIO :感染部位と起炎菌(ウィルスを含む)を同定し、患者の状態に基づいて適切な治療ができるよ うになるための知識と技能を身につける。 SBO : 1. 診察法および検査法を理解し、所見を指摘できる。 感染部位別に起炎菌の頻度を述べることができる 一般細菌、心筋、ウィルス検査のために、膿、採取液、喀痰、尿、血液などの材料を正しく 採取し、輸送、保存できる 塗沫標本のグラム染色、抗酸菌染色ができ、おおまかに起炎菌を推定できる 薬剤感受性検査の意義について述べることができる 抗生物質の薬理を知り、患者の状態を考慮して適切に治療できる 日和見感染症、菌交代現象、免疫不全状態患者の感染症について概念を述べ ることができる 梅毒、ウィルスなどの血清学的診断の評価ができる 予防接種の適応と実施について述べることができる 2. 以下の疾患の症例を受け持ち、その病態、治療法が理解できる。 感冒症候群 呼吸器感染症 尿路感染症 肝・胆道感染症 腸管感染症と細菌性食中毒 伝染性ウィルス疾患 帯状疱疹 141 カンジダ症 MRSA 感染症 不明熱 敗血症 その他 【アレルギーおよび自己免疫疾患】<2 年次研修目標> GIO :各種アレルギー疾患の救急に対処し、長期健康管理計画が作れる知識と技能を身につける SBO : 1. 診療法および検査法を理解し、所見を指摘できる。 皮膚反応(皮内、掻皮、貼付) IgE 抗体値測定 ツベルクリン反応 リウマチ因子 抗核抗体、抗DNA 抗体、抗RNP 抗体、LE 細胞 免疫複合体・免疫電気泳動 抗臓器抗体 リンパ球幼若化試験(PHA、抗原) 2. 主な薬物療法(薬理、適応、投与量、副作用)について述べることができる。 ステロイド剤 非ステロイド抗炎症剤 免疫抑制剤 免疫調整剤 3. 以下の疾患の症例を受け持ちその病態、治療法が理解できる。 アナフィラキシー 鼻アレルギー 気管支喘息 蕁麻疹 SLE 慢性関節リウマチ その他の自己免疫疾患 【腎臓内科】<2 年次研修目標> GIO :腎機能障害の原因について鑑別診断を行い、確実診断に必要な検査計画および適切な輸液メニ ューの計画が立てられる SBO : 1. 腎機能の各要素を述べることができる。 窒素代謝物の排泄 酸塩基平衡 水電解質代謝 腎の内分泌機能 2. 診察法および検査法を理解し、所見を指摘できる。 尿一般検査 糞尿検査 糸球体濾過機能検査 尿細管機能検査 3. 以下の疾患の症例を受け持ち、その病態、治療法が理解できる。 急性糸球体腎炎 ネフローゼ症候群 急性腎不全 保存期慢性腎不全 維持透析(HD,CAPD) 水・電解質異常 142 膠原病 【血液】<1 年次研修目標> GIO :貧血の鑑別のために必要な検査を行い、診断・治療ができる。出血性素因のおおまかな鑑別と 治療ができるようになる。 SBO : 1. 診察法および検査法を理解し、異常を指摘できる。 末梢血塗沫標本の作製と検鏡 骨髄穿刺および骨髄生検の手技をマスターする 骨髄像における細胞の同定 血漿タンパク電気泳動 凝固検査 鉄代謝 モノクローナル抗体 2. 治療 鉄欠乏性貧血の原因の追及と治療ができる 急性白血病、悪性リンパ腫の化学療法の概略をのべることができる 再生不良性貧血の治療法について述べることができる 特殊輸血製剤(血小板、凝固因子、洗浄赤血球など)の適応、方法、副作用 について述べることができる 3. 以下の疾患の症例を受け持ちその病態、治療法が理解できる。 鉄欠乏性貧血 巨赤芽球性貧血 顆粒球減少症 白血病(急性・慢性) 悪性リンパ腫 多発性骨髄腫 血小板減少性紫斑病 DIC 【内分泌・代謝】 GIO :高血糖ならびに低血糖性昏睡の診断と治療ができ、主要な内分泌代謝疾患の診断、治療、生活 指導ができるようになるための能力を身につける。 SBO : 1. 診察法および検査法を理解し、所見を指摘できる。 甲状腺機能検査 ブドウ糖負荷試験 ヘモグロビン A1C、その他の血糖コントロール評価法について 甲状腺シンチ 下垂体前葉機能、後葉機能 副腎皮質機能、髄質機能 2. 治療 補充療法(甲状腺、副腎皮質)ができる 甲状腺機能抑制療法ができる 高カルシウム血症の治療ができる 糖尿病の薬物療法ができる 糖尿病の食事療法ができる 肥満に対する減量療法を適切に指示できる 高脂血症の治療ができる 痛風の食事療法及び薬物療法ができる 3. 以下の疾患の症例を受け持ち、その病態、治療法が理解できる。 甲状腺機能亢進賞 糖尿病 143 肥満 高脂血症 ビタミン欠乏症 痛風 その他__ 自己評価 指導医評価 4) 気管支造影の指示と読影ができる A B C D A B C D 5) 気管支ファイバー検査の指示と読影ができる A B C D A B C D 6) 胸部CTの指示と読影ができる A B C D A B C D 7) 皮膚反応検査の仕方と理解 A B C D A B C D 8) 喀痰検査のグラム染色、抗酸菌染色を作成し、起炎菌を推定 できる A B C D A B C D 主な薬物療法(薬理、適応、投与量、副作用)について述べることができる 9) 鎮咳、去痰剤 A B C D A B C D 10)抗生物質 A B C D A B C D 11)気管支拡張剤 A B C D A B C D 12)ステロイド剤 A B C D A B C D 13) A B C D A B C D 14) A B C D A B C D 指導医サイン: コメント 144 【湘南外科グループ初期臨床研修プログラム(選択科)】 研修施設と指導責任者 湘南鎌倉総合病院 外科 下山 ライ 外科部長 湘南藤沢徳洲会 外科 篠崎 伸明 病院長 静岡徳洲会病院 外科 村山 弘之 外科医長 松原徳洲会病院 外科 森田 剛史 副院長 榛原総合病院 外科 金丸 隆幸 副院長 東京西徳州会病院 外科 渡部 和巨 病院長 仙台徳州会病院 外科 戸巻 寛章 期間・概要 選択科目で 1 ヶ月の研修期間が選択できる。 腹腔鏡下胆嚢摘出術。腸閉塞手術、小腸切除、消化器疾患などのより高度な手術手技の執刀も行い 1 年次研修医の指導とともに、より多くの臨床経験を積む事が可能となる。さらに、研修期間を通してターミナル 患者を受け持つ事により緩和治療まで研修する。 週間スケジュール(例) 月 火 水 木 金 土 病棟診療 病棟診療 病棟診療 病棟診療 病棟診療 病棟診療 外来&病棟管 外来&病棟管 外来&病棟管 外来&病棟管 外来&病棟管 外来&病棟 理&手術 理&手術 理&手術 理&手術 理&手術 管理&手術 午後 手術&病棟管理 手術&病棟管理 手術&病棟管理 手術&病棟管理 手術&病棟管理 夕方 カンファ 回診 回診 回診 回診 6:00 午前 一般目標 ( GIO ; General Instruction Objective ) 研修医は指導医のもと、外来及び入院診療に参加し、外科疾患に対して適切な判断、処置をくだせるよう に必要な知識、技術、態度を身につける。 行動目標 ( SBOs ;Structural Behavior Objectives ) <診察>正確な病歴の聴取、身体所見を担当する患者全員に行い、正常と異常の判断を行え、的確に カルテ記載できる。 <臨床検査> 診断と治療に最低限必要な検査を選択できる 検査内容を充分に把握したうえで、適切にオーダーできる 検査結果を正確に理解し分析でき、上級医や指導医に説明できる 患者様に対して、検査の必要性や方法、合併症も含めて説明し同意をもらうことができる 145 <手技> 期間挿管、採血(静脈、動脈)、点滴ルート(末梢、中心)確保、動脈ライン確保、胸腔ドレ ナージチューブ挿入、手術の助手、小手術(静脈瘤、虫垂炎など)の術者を経験し、これ らの手技の準備、手順、管理法や合併症を習得する 研修方略 ( LS ; Learning Strategies ) LS1: 上級医・指導医の指導・監督のもと、外科医として必要な基本姿勢・態度を学び、一般消化器外 科療育の基本的知識、手技、治療法を習得する LS2:病棟研修:担当医として平均約 10 名前後を受け持ち、指導医・上級医とともに、毎日回診を行う LS3:カンファレンスの参画 IN&OUT カンファ、M&M カンファ、GI カンファ、術前カンファ LS4:自己学習:患者の病態、手術適応、術式、局所解剖を術前に図書、医学雑誌、教育ビデオなどで 予習したうえで手術に参加する 各研修実施施設の外科の特徴 ●湘南鎌倉総合病院 一般外科、日帰り、腫瘍外科、外傷外科 ●湘南藤沢徳州会病院 一般外科、外傷外科、乳腺外科、外傷外科 ●東京西徳州会病院 一般外科、呼吸器外科 ●松原徳州会病院 一般外科、消化器外科 ●榛原総合病院 一般外科 ●静岡徳洲会病院 一般外科、外傷外科、消化器外科、腹部外科、 ●仙台徳州会病院 一般外科、日帰り手術、消化器外科 146 研修行動目標と評価<該当する評価ランクに○をする。> A:到達目標に達した B:目標に近い C:努力が必要 NA:経験していない 1)診断 自己評価 指導医評価 A B C NA A B C NA A B C NA A B C NA 1)上部内視鏡検査の手技を理解し、施行することができる。 A B C NA A B C NA 2)腹部超音波検査において、超音波ガイド下の穿刺手技などを行う事 ができる。 A B C NA A B C NA 1)CPR等の際は、ACLSのリーダーとして患者の蘇生にむけて治療を行うこ とができる。 A B C NA A B C NA 2)ERで必要な一次および二次医療処置を行うことができる。 A B C NA A B C NA 1)日帰り手術全般を中心に術者として行うことができる。 A B C NA A B C NA 2)日帰り手術のシステムを理解し、治療計画を立てることができる。 A B C NA A B C NA 3)開腹手術の術者になることができる。 A B C NA A B C NA 4)甲状腺、乳腺疾患の術者になることができる。 A B C NA A B C NA 5)癌患者の手術・治療を理解し、化学療法などを含めて参加することが できる。 A B C NA A B C NA 6)癌末期患者の緩和ケアを実施することができる。 A B C NA A B C NA 1)局所浸潤麻酔、静脈麻酔、伝達麻酔、腰椎麻酔、全身麻酔を理解 し行うことができる。 A B C NA A B C NA 2)硬膜外麻酔を行うことができる(20 例以上) A B C NA A B C NA 3)緊急手術における全身麻酔・管理を身につける。 A B C NA A B C NA 1)カルテ記録、退院サマリー、手術記録などにつき、1 年次研修医の指 導ができる。 A B C NA A B C NA 2)抄録会の準備と参加 A B C NA A B C NA 3)学会、定例カンファレンスなどの準備と参加 A B C NA A B C NA 1)一年次研修医の指導ができる。 2)疾患における鑑別診断を挙げ、なおかつ、検査・治療までの計画を立 てることができる。 2)検査 3)処置 4)治療 5)麻酔 6)その他 指導医サイン : コメント 147 148
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