1 2 3 4 5 6 【パブリックコメント版】 7 生物多様性いたみ戦略 8 (案) 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 平成26年 30 伊丹市 月 31 32 33 34 - 1 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 目 第1章 次 はじめに 1 戦略策定の趣旨・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・3 2 生物多様性と私たちの暮らし・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4 3 戦略の位置づけ・対象区域・計画期間・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・6 4 戦略の方向性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・7 第2章 自然環境の現状と課題 1 伊丹市の概況・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9 2 自然環境・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14 3 生物種・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20 4 自然環境の保全と再生に関する取り組み・・・・・・・・・・・・・・・・・・23 第3章 目指すべき姿 1 将来像・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・29 2 基本目標・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30 3 基本方針・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31 第4章 施策展開 1 施策展開の方向性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32 2 施策体系・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・33 3 基本施策と具体的事業・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・34 第5章 推進体制 1 市民・市民団体・事業者・教育機関・行政の連携による総合的な推進・・・・・57 2 事業を推進する基盤整備・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・59 3 事業の進行管理・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60 第6章 資料編 1 伊丹の貴重な生物リスト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・63 2 地域の健全な生態系に重大な影響を及ぼす侵略的生物リスト・・・・・・・・・72 3 生物多様性いたみ戦略策定の審議経過・・・・・・・・・・・・・・・・・・・74 4 諮問・答申・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・75 5 伊丹市環境審議会規則及び生物多様性専門部会設置要綱・・・・・・・・・・・77 6 庁内ワーキング委員会設置要綱・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・80 - 2 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 1 戦略策定の趣旨 伊丹市では、平成 23 年度から「みんなの夢 まちの魅力 ともにつくる伊丹」を将来像とし たまちづくりの指針『伊丹市総合計画(第5次)』が始まりました。この計画は「市民が主体 となったまちづくりの実現」を基本目標とし、市民をはじめ多様な主体が連携を一層深め、参 画と協働を進めることを横糸として、「健康・安心」「育ち・生きがい」「活力・にぎわい」 「環境・うるおい」の4つの政策目標を縦軸に、真の協働のまちづくりをともに織り成し、進 めていこうとするものです。 その政策目標「環境が大切にされ 暮らしやすさと調和したまち」の中で、自然環境との共 生と生物多様性の保全、再生を図ることが明記されています。 本市では、開発から高度成長の時代に自然緑地や農地が急激に失われたため、昆陽池公園を はじめとした公園整備や市民緑化支援などに積極的に取り組み、一定の成果を上げてきました。 しかし、その一方で、市内に残る自然環境は極めて限られているため、過剰利用による劣化や 侵略性の高い生物の急増による生態系の撹乱など、本市の生物多様性を危うくする状況が進行 しています。 これからの成熟時代には、身近に恵まれた自然環境があること自体が地域のよさにつながっ ていくと本市では考えています。その実現のためには、昆陽池という、市民にとって大切な自 然資源を十二分に活かすとともに、市域に残された水とみどりの空間を活用して多様な自然環 境を街中に取り戻し、アピールしていくことが重要になります。そして、それが市の魅力の向 上につながるように、市民みんながその主体者として取り組み、身近で健全な自然環境を回復 し、後世につないでいきたいと考えています。 こういった状況や生物多様性に関する社会背景を踏まえ、本市では伊丹市環境審議会に生物 多様性専門部会を設置し、これまでの生物多様性に関する個々の取り組みを体系的に整理し、 その中で明らかになった課題に対して目標や基本方針を明確にして、市民・事業者・教育機関・ 行政などのあらゆる主体が、それぞれの役割分担と社会的責任のもとに連携・協働し、生物多 様性の保全と再生及び持続的な利用に関する具体的な取り組みを的確に推進していくため、 「生物多様性いたみ戦略」を策定しました。 - 3 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 2 生物多様性と私たちの暮らし 1)生物多様性=「個性」と「つながり」 私たち人間を含め、3,000 万種ともいわれる地球上の生き物にはそれぞれに個性があり、 食物連鎖や生態系間、世代間など、さまざまな関係の中で網の目のようにつながって生きて います。この生き物の個性とつながりを生物多様性といいます。生物多様性は、長い進化の 歴史によってつくり上げられてきたもので、私たちの命と暮らしの基盤となっています。 生物多様性条約では、生物多様性を「すべての生物の間に違いがあること」と定義し、生 態系の多様性、種間(種)の多様性、種内(遺伝子)の多様性という 3つのレベル の多様 性があるとしています。また、生物多様性基本法においても同様に定義されています。 各地域で固有の生態系や生物相の違いを保全していくことが重要です。 【生態系の多様性】 森林や草原、河川、湖沼、干潟、サンゴ礁など、それぞれの地域によ って異なる固有の生態系が形成されていることです。 【種の多様性】 さまざまな生態系に適応して、いろいろな動物や植物、菌類、バクテ リアなどが生息・生育している状況のことです。 【遺伝子の多様性】 同じ種であっても個体や個体群の間で遺伝子レベルで違いがあるこ とです。例えば、同じゲンジボタルでも発光の周期が、西日本では2 秒周期、東日本では4秒周期と違っています。この違いは遺伝子の違 いによるものです。長い歳月、一つの地域の中で環境の変化に適応し ながら生き残ってきた多くの生き物は、同じ種であってもこういった 違いが生じています。 ≪生物多様性条約≫ 地球環境問題への関心が高まる中、地球上の生物多様性を世界の国々が協力して守るために 1992 年のリオデジャネイ ロで開かれた地球サミット(国連環境開発会議)をきっかけに生物の多様性に関する条約(生物多様性条約)が誕生した。 生物多様性条約では、「生物多様性の保全」「持続可能な利用」「遺伝資源の利用から生じる利益の公平かつ衡平な配 分」の3つを目的にしている。 ≪生物多様性基本法≫ 生物多様性の保全と持続可能な利用を進めるための基本的な考え方や、国、地方自治体、国民などの責務、国が行な うことなどを定めた法律。平成 20 年 6 月に施行された。 国民の責務として、生物多様性の重要性を認識し、外来生物が広がらないようにしたり、生物多様性に配慮した商品を 選択したり、生物多様性のための取組に協力したりすることが求められている。 (環境省自然環境局 2012 年改訂版 いのちはつながっている 生物多様性を考えよう P13-15 解説より引用) - 4 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 2)生態系サービス=「生物多様性の恵み」 私たちは日々の暮らしの中で、生命の源である水や大気をはじめ、動物や植物、微生物な ど、実にさまざまな自然資源を大量に利用しています。それらの自然資源は、私たち人間を 含め、地域それぞれに生息・生育する多様な生き物とそれらの生き物によって形成される生 態系から持続的に生み出されているものです。 自然は時として大きな災害をもたらすことがありますが、日常的には、生物の生活や農業 などに深い関わりがある地表近くの気象現象(微気象)や騒音の緩和、出水の調節、水や大 気の浄化等の調整機能が働き、私たちはその恩恵の下に社会生活を営んでいます。また、美 しい自然のたたずまいは私たちに安らぎを与え、癒しの場、文化創造の場ともなっています。 この生物多様性からの恵みは生態系サービスと呼ばれ、食料、水、木材、医薬品開発など 資源提供等の「供給サービス」、水質浄化、自然災害の防止、天敵による病害虫の抑制等の 「調整サービス」、宗教的・審美的価値、レクリエーションの場の提供等の「文化的サービ ス」及び栄養塩の循環、土壌形成、酸素の供給等の「基盤サービス」の4つに分類されてい ます。 3)生物多様性の危機 近年、世界各地で生物多様性が急速に劣化し、危機的状況を迎えています。その原因には、 ①開発などの人間の活動が引き起こす負の要因による影響、②自然に対する人間の働きかけ が減ることによる影響、③外来生物や化学物質などを人が持ち込むことによる影響、④地球 温暖化や気候変動、海洋酸性化などの地球環境の変化による影響が挙げられています。 平成4年の生物多様性条約締結を契機として、国際的関心が高まり、各国でさまざまな取 り組みが進められていますが、世界の生物多様性は現在も損失が続いています。そのため、 生物多様性国家戦略 2012-2020(改定の背景)では、生態系が不可逆的な変化をする「臨界 点(Tipping Point)」を回避するため、今後 10~20 年にとられる行動が重要としています。 ≪臨界点(Tipping Point)≫ 臨界点(ティピング・ポイント)とは、少しずつの変化が急激な変化に変わってしまう転換点を指す用語です。 以下に、第四次環境基本計画(平成 24 年4月 27 日閣議決定)より引用して説明します。 「世界の生物多様性の状況については、2010 年5月に生物多様性条約事務局が公表した地球規模生物多様性概況第3 版では、生物多様性保全のための取り組みは増加しているが、遺伝子、種、生態系という生物多様性を構成するすべての 要素で損失が継続していると評価された。 例えば、種の絶滅リスクについては、国際自然保護連合(IUCN)が公表しているレッドリスト 2011 によると、評価対 象の 32%に当たる 19,265 種が絶滅の危険にあるとされている。 また、造礁サンゴ類は、海水温の上昇等によって近年急速に絶滅リスクが高まっており、両生類は生息地の改変や気候 変動、真菌性疾患のツボカビ等によって最も絶滅リスクの高い分類群となっている。 さらに、野生動物の生息・生育地は世界の大部分で面積の減少と分断化が進行し、生物多様性と生態系サービス(人々 が生態系から得ることができる、食料、水、気候の安定などのさまざまな便益)の損失も継続している。 生物の損失をもたらす主要な圧力(生息地の損失と劣化、過剰利用と非持続的利用、過剰な栄養素の蓄積等による汚染、 侵略的外来種、気候変動)も継続又は増加している。このため、今後の 10~20 年間の行動によっては、生態系がある臨 界点を越え、生物多様性の劇的な損失とそれに伴う生態系サービスの劣化が生じる危険性が高いと指摘されている。」 (第四次環境基本計画P9自然環境・生物多様性に関する状況より引用) - 5 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 4)私たちの生活と生物多様性 伊丹市は、縄文・弥生時代から人が居住し、中世から近世の間に原野の開墾と耕地化が進 みました。そのため、現在、市域には原生の自然は残っていません。その反面、長い歴史時 代を通じて、人々が暮らしの中で改変し、守り育んできた米作を中心とした農耕環境に定着 した多様な生き物によって、豊かな自然環境が形成されていました。 しかし、本市は阪神間の都市圏に位置し、高度成長期の影響を受けて、昭和 40 年代には 阪神間のリビングタウンとして県下でも有数の人口増加率を示す一方で、大阪・神戸の経済 圏の拡大による産業都市の性格も併せもつようになり、昔の面影を残す自然緑地や農地、池、 水路などが急激に失われました。 市街地の拡大とともに、今日では古くから生息・生育していた生物(在来種)が姿を消し、 代わって、遺棄された愛玩動物や逸出した緑化・園芸植物(逸出種)、新たに外国から入っ てきた生物(外来種)などが繁栄し、本市独自の生物多様性は大きく損なわれています。 その一方で、最近の物流の発達を背景とした都市生活における自然資源の消費は、近隣諸 地域や国内にとどまらず、他の国の生物多様性にまで影響を及ぼしています。そのため、私 たちは、日頃から生物多様性の重要性を正しく理解し、生物多様性の保全及びその持続的な 利用について、より世界的な視点をもって行動することが求められています。 3 戦略の位置づけ・対象区域・計画期間 1)戦略の位置づけ 生物多様性地域戦略は「生物多様性基本法」第 13 条に基づき、地方公共団体が策定する 生物多様性の保全及び持続可能な利用に関する基本的な計画で、本市では「伊丹市総合計画 (第5次)」及び「伊丹市環境基本計画(第2次)」に基づき、「伊丹市みどりの基本計画 2011」などの関連計画と連携する計画とします。 2)対象区域 対象区域は、伊丹市全域とします。必要に応じて周辺自治体などとの連携を検討します。 - 6 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 3)計画期間 概ね 30 年先を展望し将来像及び基本目標を設定する中で、「伊丹市総合計画(第5次)」 の計画期間と整合を図り、本戦略の初期段階における計画期間は平成 26 年度から平成 32 年 度までの7年間とします。 4 戦略の方向性 一般に、生物多様性の劣化には開発など人間の行為に起因するものと、地球温暖化など地球 環境の変化に起因するものがありますが、本市においては「伊丹市環境基本計画(第2次)」 で地球温暖化対策が重点プロジェクトとして位置付けられ、すでにさまざまな取り組みが市民 協働のもとに進められています。そのため、この「生物多様性いたみ戦略」では、環境基本計 画における地球温暖化対策を前提とする中で、近年の私たち人間の行為によって損なわれてき た生物多様性の回復に向けた取り組みに主眼を置くこととしました。 先にも述べたように、私たち人間も自然の一部であり、地球上のさまざまな生き物の一つと して存在しています。生物多様性は、地球上の生き物と生き物同士のつながりすべてであり、 私たち人間の生活基盤の安定性をもたらしてくれています。現状のような生物多様性の損失が これからも続くと、いずれ生態系のバランスが大きく崩れ、私たち人間の生存も危ぶまれる事 態が生じることになります。 生物多様性は、これからの社会を生きるための大切な価値観の一つであり、今後、より広く 私たちの生活の中に根付くことが求められています。この戦略のもとに、私たちが生物多様性 の重要性を認識し、これまでの生き方を見直すとともに、身近な自然環境の減少・劣化をくい 止め、保全し、育てることは、伊丹の生物多様性を考える上でもっとも大切な行動と言えるで しょう。とりわけ本市では、昭和 40 年前後に始まる都市化による生き物の生息・生育環境の 減少と外来の生き物や私たちの生活に依存する生き物などによる生態系の撹乱が、今、極めて 深刻になっています。 そういった状況を踏まえ、この戦略では生物多様性に関する市民理解を一層深めるとともに、 都市化が始まる少し前の伊丹の自然環境を基本として、市民協働のもとに、今の時代にふさわ しいかたちで街中に生物多様性を取り戻していくことを目指しています。 - 7 - ≪生物多様性を守る4つの意味≫ 生物多様性の保全と持続可能な利用の重要性は、次の4つに整理することができます。これらは、生態系サービスの考 え方にも沿うものです。 1 「すべての生物が存立する基礎となる」 地球上の生物は、地球生態系という一つの環の中で深く関わり合い、つながり合って生きています。多様な生態系は、 そのさまざまな働きを通じて、現在及び将来のすべての生命の存在にとって欠かすことのできない基礎となっていま す。 2 「人間にとって有用な価値を有する」 私たちの生活は、多様な生物を利用することによって成り立ってきました。今後、さまざまな形で生物を間接的・潜 在的に利用する可能性があり、生物多様性は、現在及び将来の豊かな暮らしにつながる有用な価値を有しています。 3 「豊かな文化の根源となる」 日本のように、人と自然が一体となった自然観を有し、自然を尊重し、自然と共生する暮らしの中で多様な文化を形 成してきた地域は、世界の中でみられます。生物多様性は、精神の基盤となり、地域色豊かな固有の財産ともいうべき 文化の多様性を支えるものであり、その根源となっています。 4 「将来にわたる暮らしの安全性を保証する」 多様で健全な森林の整備・保全、地形の不適切な改変の回避、環境保全型農業の推進などは、土砂の流出や崩壊の防 止、安全な飲み水や食料の確保に寄与しています。生物多様性の観点から、自然と人間の利用のバランスを健全に保つ ことは、長い目でみれば、世代を超えて効率的に暮らしの安全性を保証することにつながります。 ≪自然共生社会実現のための基本的な考え方≫ 愛知目標(※)が掲げた人と自然の共生した世界を実現するためには、すべての人が生物多様性の保全と持続的な利用 に関する、これらの重要性を理解して行動していくことが必要です。 その重要性を踏まえ、生物多様性によって支えられる自然共生社会を実現するための理念として、以下を掲げます。 「自然のしくみを基礎とする真に豊かな社会をつくる」 私たちに豊かな恵みをもたらす自然、また時として脅威となり得る自然に対し、感謝と畏敬の心をもって接すること、 また人が自然の一部であることを理解することは重要です。その上で、自然のバランスを崩さず、将来にわたりその恵み を受けることができるよう、共生と循環にもとづく自然の理(ことわり)に沿った活動を選択することが大切です。 そのためには、自然を次の世代に受け継ぐ資産として捉え、その価値を的確に認識して、自然を損なわない、持続的な 経済を考えていくことが必要です。 こうした自然と人とのバランスのとれた健全な関わりを社会の隅々に広げていくことにより、自然のしくみを基礎とす る真に豊かな社会をつくっていかなければなりません。 (生物多様性国家戦略 2012-2020 生物多様性に支えられる自然共生社会の実現に向けた理念より引用) 1 2 3 4 ※「愛知目標」:2010 年(平成 22 年)に愛知県名古屋市で開催された生物多様性条約第 10 回締約国会議(COP10) において合意された行動目標。2050 年までに自然と共生する世界を実現するために、2020 年までに達成するべ き 20 の目標を定めたもの。また、慣例的に「生物多様性戦略計画 2010-2020 及び愛知目標」全体を指すものと して使われる場合もあります。 - 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