50号 - 世界平和統一家庭連合 公式ホームページ

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2015 年 3 月 16 日号
第 50 号
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制作 / 世界基督教統一神霊協会・広報局 全世界に真の父母様を伝播する祝福家庭となろう!
基元節 2 周年記念式と天宙祝福式、盛大に挙行
“栄光の王冠”を受ける位置に
②
①
③
④
⑤
〈私が人を疑う時 私は苦痛を感じます。
私が人を審判する時 私は耐えられなくなり
ます。私が人を憎む時 私は存在価値を失い
ます。〉
今からちょうど 80 年前の 1935 年、真の
お父様が 16 歳(数え年)の時、このような
一節から始まる詩「栄光の王冠」を書かれま
した(この詩は、2002 年に米国で開催され
た「国際詩人協会会議」で最優秀作品にも選
ばれています)。
「栄光の王冠」は、真のお父様がイエス様
から天の召命を受けられた当時の心理的な
“混乱”の中で書かれたもので、そのことは、
自叙伝『平和を愛する世界人として』にも記
されています。
「明らかなことは、私が天から特別な任務
を託されたという事実です。しかし、一人
でやり遂げるにはあまりにも大きな責任でし
た。(中略)到底自分には果たし得ないと思っ
て、不安と恐怖におののく毎日でした。
(中略)
泣き出したい気持ちをどうすることもできな
くて、私はその恐れを詩に書きました」
天一国 3 年天暦 1 月 13 日(陽暦 3 月 3 日)
に挙行された「天一国基元節 2 周年記念式」
において、真のお母様は、祝福家庭の責任を
強調されながら、次のようなみ言を語って下
さいました。
「祝福家庭は責任を果たすべきです。私だ
けの、私の家庭だけの祝福で終わらせてはな
りません。私の隣人と氏族と私の国に、真の
父母様が真の主人だということを証さなけれ
ばなりません。その道こそが、皆さんが今日、
この時代に真の父母様と同参したという“栄
光の王冠”を受ける位置であるということを
肝に銘じて下さい」(み言の要約は 5、6 面
に掲載)。
①歓喜する新郎新婦たち ②真のお父様 ③基元節 2 周
年記念式でみ言を語られる真のお母様(3 月 3 日)
④天
宙祝福式で聖水儀式を行われる真のお母様 ⑤韓国・清心
平和ワールドセンターに詰めかけた参加者 3
2015 年 3 月 16 日号
第 50 号
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日韓青年交流が南北平和統一の礎に
両国の大学生が集って「平和シンポジウム」「姉妹結縁式」
②
①
①天宙祝福式で聖婚宣布をされる真のお母様
②式典で拍手を送る世界中から集まった参加者
③基元節 2 周年記念式で真のお母様に天一国経典『真の
父母経』が奉呈された
④基元節 2 周年記念式で祝歌を歌う声楽アンサンブル
祝福家庭とは、人類の救世主であり再臨主、真の父母、万
王の王であられる真の父母様を、70 億人類の中で先駆けて
知った者たちです。そのような祝福家庭の一人ひとりが現在、
真のお父様がイエス様から召命を受けられた時のような切実
な心情を、自らも抱いているかどうか自問しなければならな
いでしょう。
記念式の中で、現在世界的に広がっている悲惨な状況を案
じながら、真情を吐露される真のお母様を想う時、冒頭の「栄
光の王冠」の一節をはじめとして、この詩に込められた真の
お父様のご心情にも想いを馳せざるを得ません。
「栄光の王冠」は次のように締めくくられています。
〈しかし 裏切った者たちを愛する時 私は勝利を収めるで
しょう。もし あなたも 私のように愛するならば 私はあ
なたに栄光の王冠を捧げましょう。〉
この詩のごとくまさに生きてこられたのが、真の父母様の
生涯であったことを祝福家庭は知っています。
基元節 2 周年を迎え、記念式で真のお母様が語られたみ言、
祝福家庭の責任と使命を改めて肝に銘じながら、決意を新た
に出発する日こそ、基元節の“本義”ではないでしょうか。
そして、“栄光の王冠”を受けるにふさわしい祝福家庭とし
て、信仰の“原点”に回帰し、真の愛によって勝利していく
ことが、今願われています。
『真の父母経』が奉呈
第一部の記念式では、真の父母様に天一国経典の最後の一
冊となる『真の父母経』が奉呈されました。天一国経典『真
の父母経』には、真の父母様の生涯路程や先輩家庭の証しな
どがまとめられています。真のお母様が、「(真のお父様の)
聖和以降、三大経典を天の前に奉献しようと努力して参りま
した。その最後、『真の父母経』が本日をもって三大経典とし
③
④
てまとまりました」と声高に語られると、会場からは大きな
拍手が起こりました。
天宙祝福式に世界で 24000 組参加
第二部の「2015 天地人真の父母天宙祝福式」には、会場
である韓国・ソウル近郊の清心平和ワールドセンターに世界
50 か国から集った約 3800 組のカップルと、インターネッ
ト中継を通じて世界約 80 か国でおよそ 2 万組(計 2 万 4 千組)
が式典に参加。聖婚問答において、「天の父母様の創造理想を
完成する善男善女として、永遠なる夫婦の因縁を結び、天地
人真の父母様の立てられた伝統を受け継ぎ、天一国が目指す
理想家庭を完成することを約束しますか?」との問いかけに、
「イェー!(はい)」という新郎新婦たちの力強い声が響き渡
りました。
祝辞を述べたダン・バートン元米国下院議員は、冷戦を終
息させた米紙「ワシントン・タイムズ」と真の父母様の業績
を証ししながら、昨今の中東における問題について言及。「宗
教的なテロ国家の問題は、軍事的な力のみでは解決すること
ができません。真実と愛という武器を使わなければなりませ
ん」と訴え、真の父母様の「平和の遺産」が全世界に深く根
付くことを祈願しました。
日本のテレビ局が祝福式を報道
会場では世界の主要メディアが取材を行いましたが、日本
のテレビでも当日の夕方と夜のニュース番組で 2 度、祝福式
の模様が報道され、大きな話題を呼びました。そのほか、スポー
ツ紙が今回の式典を好意的に報じるなど基元節 2 周年を機に、
真の父母様を堂々と証ししようとする“うねり”が、さらに
拡がっていくことでしょう。
日韓国交正常化 50 周年を迎える中、3 月 2 日、韓国・ソウ
ルの国会憲政記念館で、「韓半島の統一と北東アジア平和時代
に向けた韓日青年大学生の役割」をテーマに、「韓日青年大学
生平和シンポジウム」及び「姉妹結縁式」が開催されました。「統
一を開く国会議員の集い」代表のイ・ワニョン韓国国会議員、
「東
北アジアの平和を考える韓日青年大学生の集い」、「南北統一運
動国民連合」の共同主催で行われた今回の行事は、日韓の原理
研究会(CARP)が中心となって開催され、韓国・統一部や世
界平和青年連合などが後援しました。
平和シンポジウムには、日韓両国の国会議員や両国の大学生
約 250 人が参加しました。
主催者挨拶に立ったムン・サンピル韓国 CARP 会長と本山
勝道日本 CARP 会長は、CARP の創始者である真の父母様が
若者に対して持たれた希望や、平和を愛する世界人として歩ま
れた生涯を紹介。その上で、「大学生たちが純粋な情熱と覇気
をもって、韓日関係を改善するために先頭に立とう」
(ムン会長)
「神を愛することを通じて、人類を家族のように愛するグロー
バルリーダーとなろう」(本山会長)などと訴えました。
イ・ワニョン韓国国会議員は「東西ドイツ統一の火種はライ
プチヒ教会の月曜集会から始まったように、青年・大学生をは
じめとする全国民の情熱が統一を早める火種となるだろう。両
国の青年たちの持続的な交流が、韓半島統一を一歩近ける下地
となる」と強調しました。
日韓大学生の姉妹結縁式では、平和大使であり、韓国では
有名なテレビニュースの名司会だったチュ・ソンチュン元済州
MBC 社長が祝辞を述べ、
「韓日平和奉仕団」の創設を提案。また、
大塚克己「平和統一聯合」会長は「韓日両国が愛と誠実で連結
されるならば、両国はアジアと世界平和実現の大きな起点をつ
くるだろう」と激励しました。
また、東京・新大久保駅で線路に落ちた日本人を救おうと
して犠牲になった故イ・スヒョン氏への感謝杯が、父親のイ・
ソンデ氏に贈呈されました。イ・ソンデ氏は「韓日国交正常
化 50 周年であるにもかかわらず、韓日間はぎくしゃくした関
係が続いている。こういう時だからこそ、スヒョンのことをよ
く思い出す。無条件に線路に飛び込んだスヒョンは当時大学 4
年生だった。この場に集まった大学生の皆さんが先頭に立って
韓日関係を回復させることを願っている」と語りました。続い
て、両国の学生代表が発表を行い、韓国代表の女子大学生(22)
は「韓国人、日本人という国籍を超えて、アジア人、世界市民
意識で相互信頼と信仰の平和運動を提案します」と表明。
日本の男子大学生(20)は「過去の痛ましい歴史を清算し、
韓日大学生が手を取り合って一つになろう。南北間の平和的統
一の為に、日本をはじめとする周辺国が協力するべき時だ」と
①
②
③
①兄弟姉妹結縁を行った日韓両国の学生代表(中央はイ・ワニョン韓国国会議員)
②東京・新大久保駅で線路に落ちた日本人を救おうとして犠牲になったイ・スヒョン
さんへの感謝杯を受け取るご両親
③日韓の学生約 250 人が参加
ムン・サンピル韓国 CARP 会長
本山勝道日本 CARP 会長
訴えました。
両国の大学生約 200 人が兄弟姉妹結縁を結び、東北アジア
平和時代に向けた共同平和ビジョンを宣言。「韓日修交の日で
ある 6 月 22 日を前後して、両国大学生間の文化、学術交流な
ど多様な共同行事を開催し、持続的な東北アジア平和運動を展
開する」ことを誓い合いました。
5
2015 年 3 月 16 日号
第 50 号
真の愛を実践する氏族的
メシヤの責任を果たそう
①
③
②
基元節 2 周年記念式における真のお母様のみ言
以下のみ言は、真のお母様が天一国基元節 2 周年記念式で
語られたみ言を日本語に翻訳・編集したものです。
◇ ◇ ◇
尊敬する内外貴賓、愛する全世界の祝福家庭と食口の皆さ
ん!私たちは、また新しい 1 年、天一国 3 年を迎えました。
この日をお祝いするかのように天は、私たちに白い雪を降らせ
てくださいました。白い雪のように、綺麗で傷や汚れのない人
生を送りなさいと祝福してくださったのです。
愛する食口の皆さん!皆さんは、天一国 3 年、特別に“青
未の年”にどんな決心をしましたか?昨年よりも新しい年は、
私たちの暮らしと生活が発展しなければなりません。
この日、私は天の前に感謝と祝賀を捧げ、限りない恩恵と愛
を感じました。真のお父様の聖和以後、三大経典を天の前に奉
献しようと努力してきました。その中の最後の真の父母経が本
日奉献され、三大経典として位置づけされました。皆さんがど
れだけ大きな感謝の心でこの日を迎えたか分かりませんが、天
は、6000 年待ち焦がれてこられました。
人類歴史を収拾してこられた天の摂理路程、蕩減復帰摂理歴
史は、一言で言えば悲惨でした。千辛万苦で、一つの中心を探
し立て、摂理の進展を願い、待ち焦がれられた天の父母様の前
に、度重なる失敗によって、天はまた待たなければなりません
でした。しかし、1960 年のあの日、新しい希望の朝を迎えま
した。人類歴史において空前絶後となる真の父母が顕現したの
です。
天の摂理歴史を完成された真の主人 · 真の父母
天は、摂理歴史がなされていく中で、堕落以後、無知なる人
間たちを啓蒙してこられながら、多くの宗教を立てられました。
しかし、啓蒙するには限界がありました。堕落の根本を知らな
い立場では難問題を解決することができません。
天は、とても苦労されながら、イスラエル民族を立てて、蕩
減摂理を完成しようとされました。独り子 ( イエス様 ) を送っ
てくださいました。しかし、独り子は光を見ることができませ
んでした。天の父母様であられる神様のご心情は本当に引き裂
かれるような痛みがあったことでしょう。
しかし、4000 年育ててきた民族に送られた独り子のその位
置は残されました。「再び来る」と約束をされました。それが、
2000 年キリスト教摂理歴史なのです。そうだとしたら、再び
来られるメシヤは、雲に乗って来るというので、良いのでしょ
うか?しかし、20 世紀が過ぎても無知な人間たちは、雲に乗っ
て来られる主だけを考え、肉身を持って現れて、救援摂理を導
かれるメシヤを想像すらできませんでした。私たちは真実を明
6
④
らかにしなければなりません。
今、全世界的に起きている現象を目にするときに、誰がこの
世界の主人でしょうか?民主世界ですか?共産世界ですか?豊
かな国が中心ですか?そうではありません。真の主人が現れな
ければなりません。真の主人は、天の摂理歴史を完成させた方
でなければなりません。その方がまさに、真の父母なのです。
栄光の王冠を受けることのできる位置
(新約聖書の)ロマ書には、野生のオリーブの木と真のオリー
ブの木のたとえがあります。しかし人々は、その聖句を読みな
がら、そこに表現されている天のみ心が分からないのです。野
生のオリーブの木自らが、真のオリーブの木になることはでき
ません。主人が来て、接木をしなければならないのです。
接木をするというのは簡単なことではありません。接木され
たオリーブの木には責任が伴います。根を深く張ってこそ、全
ての難しい環境圏でも生き残ることができるのです。それは、
何を意味していると思いますか?
皆さんは、真の父母様によって、難しい道を越えて祝福を
受けました。だとしたら祝福家庭としてどのようにしなければ
ならないでしょうか?自分だけの祝福として終わってしまって
は、「今日、私は真の父母と共に暮らした」としても何の意味
もありません。
⑤
①基元節 2 周年記念式でみ言を語られる真のお母様
②花束を受け取られる真のお母様
③真のお母様のみ言に耳を傾ける参加者
④愛らしい歌声を披露する「鮮鶴子供合唱団」
⑤アリーナ席を埋め尽くした祝福式参加者
祝福家庭は、責任を果たさなければなりません。私だけの、
私の家庭の祝福だけで、終わってしまってはいけないのです。
私の隣人と私の氏族と私の国に真の父母が真の主人であること
を証さなければなりません。その道だけが、皆さんがこの時代
に真の父母様と共に同参した、栄光の王冠を受けることのでき
る位置であることを肝に銘じてください。
今日、ここに集まった方たちだけでなく、全世界のインター
ネットでこの場に参加している全世界の祝福家庭は、四方に真
の父母様の顕現を宣布し、真の父母様の教えである真の愛を実
践する氏族的メシヤの責任を果たさなければなりません。世界
的に悲惨な破壊の中で、苦しみ、死に行く人類を眺めているだ
けではいけないのです。
私たちが、彼らを教育し、真の父母の子女として立ててあげ
る道しか、私たちが願い、天が願い、人類が待ち焦がれる一つ
の世界は来ることができないということを肝に銘じ、最善を尽
くす皆さんとなってくださることを切にお願い致します。
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2015 年 3 月 16 日号
第 50 号
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基元節 2 周年を祝賀するミュージカル
「新天新地」
笑顔を見せる祝福式参加カップル
午餐会で祝賀ケーキのロウソクに点火される
真のお母様と文善進世界会長
会場を魅了したミュージカル
「新天新地」
午餐会でみ言を語られる真のお母様
天宙祝福式に参加した新郎新婦
天一国 基元節 2 周年記念式
慶 及び 天地人真の父母 天宙祝福式
祝
午餐会で真のお母様から表彰された「真の父母特別功労賞」受賞者
式典会場で記念撮影する
新郎新婦とその家族
式前公演に登場した
日本の 4 人組バンド
「Four Arrows」
午餐会で乾杯をされる
真のお母様(中央)
雪の降りしきる中、清心平和
ワールドセンターにはたくさ
んの人々が駆けつけた
億万歳四唱をリードする
徳野英治日本統一教会会長
天宙祝福式で祝祷を受ける
参加カップル
会場ロビーで真の父母様のお写真と
記念撮影をする新郎新婦
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2015 年 3 月 16 日号 10
第 50 号
「北東アジアにおける
平和の展望」をテーマに
「世界メディア会議」開催―韓国
③夕食会でスピーチするジェームズ・
ウールジー元米 CIA 長官(3 月 2 日)
④「北東アジア平和のメディアの役割と
課題」をテーマとしたセッションで基調
演説をするワシントン・タイムズのラ
リー・ビーズリー社長兼 CEO(3 月 2 日)
⑤朝食会でスピーチする朴元淳ソウル市
長(3 月 4 日)
⑥南北の軍事境界線にある「板門店」で
記念撮影(3 月 3 日)
⑦開会晩餐会(3 月 1 日)
⑧著名なスピーカーによって進められた
第 1 セッション(3 月 2 日)
③
④
⑤
ヒル元米国務次官補が基調演説、日韓関係の改善呼び掛け
「北東アジアにおける平和の展望」をテーマに「世界メディア会議」(主催=米紙ワシントン・タイムズ、韓国紙セゲイルボ)が、
韓国ソウルを主会場として 3 月 1 日から 5 日にかけて開催されました。会議には日本、米国、韓国を始め、世界からメディア関係者、
オピニオン・リーダーら約 70 人が参加、北東アジアの平和に関するスピーチや質疑応答などが行われました。また、会議参加者は、
3 日に清心平和ワールドセンターで行われた「基元節
2 周年記念式」と「2015 天地人真の父母天宙祝福式」にオブザーバー参
ハンハクジャ
加し、その後、天正宮博物館内で韓鶴子総裁と午餐会を共にしました。
1 日に行われた開会晩餐会では、はじめにワシントン・タイ
ムズのトーマス・マックデビッド会長が歓迎の挨拶。韓国・北
朝鮮間の離散家族問題に触れながら、東北アジアの平和に関心
を注ぐ重要性と日韓中米の役割を強調し、会議の意義を説明し
ました。
続いて挨拶したセゲイルボのキム・ミナ会長は、世界平和を
実現する上でのメディアの使命の大きさを説き、「人類の希望
である平和な一つの祖国建設の先頭に立って下さい」と訴えま
した。
2 日午前の第1セッションは、フィル・ギングリー米下院議
員の司会で「北東アジアにおける遺産」をテーマに行われ、米
ジョンズ・ホプキンス大国際大学院のアレクサンドル・マンス
ローブ客員研究員、米ジャーナリストのクローディア・ロゼッ
ト氏、ハンフリー・ホークスリー英 BBC 前中国支局長が地域
情勢全般について発表しました。
マンスローブ氏は「現在のウクライナ情勢がいかに深刻か十
分認識されていない」とした上で、欧州情勢の影響を受けて米
国のアジアへの傾斜は弱まらざるを得ないとの展望を示しまし
た。
ロゼット氏は「米国がこの地域から引き揚げているのは事実。
日本はアジアでより大きな役割を果たさざるを得なくなるだろ
うが、日本人もそれを不安がっている」と指摘。また、ホーク
スリー氏は「戦後、日本・韓国・台湾などで民主主義が機能す
ることを証明できたものの、中国では未だ成功に至っていない」
と述べ、「新たな歴史の周期が近づいている」との見解を示し
ました。
「日韓中の戦略的関係」をテーマとした第 2 セッションでは、
ダン・バートン元米下院議員の司会で、ウッドロー・ウィルソ
ン・センターの後藤志保子・北東アジア上級委員、セゲイルボ
ジュ チュンヨル
の朱 春 烈 経済部長、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル
のアラステア・ゲール・ソウル支局長による発表と質疑応答が
⑥
スピーチをするクリストファー・ヒ
ル元米国務次官補(3 月 4 日)
昼食会で、DMZ に平和公園を造成す
る提案と国連第 5 事務局を韓国に誘
致する構想について説明するナ・ギョ
ンウォン議員(3 月 2 日)
行われました。
昼食会には、女性として韓国で初めて国会外交統一常任委員
長に就任したナ・ギョンウォン議員(与党セヌリ党)が出席。
パ ク ク ネ
南北間の非武装地帯(DMZ)に平和公園を造成する朴槿恵大
統領の提案と、国連第 5 事務局を韓国に誘致する構想につい
て説明しました。
DMZに平和公園を作る案については、文鮮明師が 2000
年 8 月に国連で行ったピーチの中で、「韓半島の軍事境界線周
辺の緩衝地帯全部を、国連管轄下の平和地区にし、人類が教訓
を得ることのできる平和公園をつくる」と提唱された経緯があ
ります。
午後は、「天宙平和連合(UPF)」主催の「国際指導者会議」
参加者が合流する中、「北東アジアの平和に向けたメディアの
役割と課題」をテーマにしたセッションが行われました。司会
はボブ・マッキュエン元米下院議員が行い、ワシントン・タイ
ムズのラリー · ビーズリー社長、トーマス・ウォルシュ UPF
国際本部理事長、米 FOX ニュース・アナリストのジョン・ファ
ンド氏、韓国紙ハンギョレ新聞のオ・テキュ編集長、韓国日報
のホァン・ヨンシク編集長がスピーチを行いました。
⑦
ビーズリー社長は冒頭、ワシントン・タイムズ共同創設者の
韓鶴子総裁に謝意を述べた上で、「アジア太平洋地域は今も軍
事的脅威及び安全保障問題に直面しており、米国及び世界と深
く関わりを持っている」と述べました。さらに「ISIS(過激派
組織イスラム国)のプロパガンダ・ビデオを見たり、北朝鮮で
起きている脅威を聞いたりすると、人々が未来に対する深刻な
懸念を抱くことは想像に難くない。そのような中で、明敏な判
断を持って最上の内容を正確かつ責任を持って提供するのは、
私たちジャーナリストの使命だ」と訴えました。
ハンギョレ新聞のオ編集長は、北東アジアの平和のために韓
国メディアが努力すべき点として、①民族主義的傾向からの脱
皮②客観的姿勢の強化③主張ジャーナリズムからの脱皮――の
三つを挙げました。
3 日午後は、軍事境界線上にある板門店を訪問、国連軍司令
部の将軍から非武装地帯(DMZ)や板門店に関する説明を受け、
参加者は南北間の緊張を実感する場となりました。
パクウォンスン
4 日の朝食会では朴 元淳ソウル市長がスピーチし、エネル
ギーや環境、都市問題などの解決に向けた東京、ソウル、北京
⑧
の 3 ヵ都市の協力を紹介しながら、“都市外交”が困難に直面
している北東アジア情勢を緩和する役割を果たし得ると指摘。
また、それらを進めるためにはマスコミの協力が不可欠だと強
調しました。
同日午前、「南北再統一の展望」をテーマにクリストファー・
ヒル元米国務次官補と英紙フィナンシャル・タイムズのサイモ
ン・マンディー・ソウル支局長がパネル討論を行いました。ヒ
ル氏は、韓半島の南北統一について「統一は実現するだろうが、
いつ、どのようにかは誰も展望できない」と指摘。米国には「統
一を支援する歴史的な義務がある」と述べました。
また「アジアの(米韓、日米の)2 国間同盟は非常に重要。
日韓関係がうまく機能すれば 2 国間同盟ももう少し機能する」
と述べ、日韓米 3 カ国がより良いコミュニケーションを行うた
めにも、冷え切った日韓関係の改善を訴えました。
同日午後は、国会図書館で会議参加者と韓国の国会議員との
交流会を開催。最後に、閉会晩餐会をもって世界メディア会議
は全日程を終えました。
(広報局 加藤誠也)
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2015 年 3 月 16 日号 12
第 50 号
二世青年が中心となって
「GYF 大阪」開催
新規など 400 人を含む 1300 人が参加
①
②
グローバル
ユース
2 月 22 日、第 9 地区成和青年部の主催で「Global Youth
フェスティバル
Festival 2015 in OSAKA」(以下 GYF 大阪)が開催され、
1300 人の会場は満員となりました。初めて参加した若者や
教会にあまり来ていなかった青年なども 400 人近く集まる画
期的なイベントとなりました。
この企画は、昨年 9 月に千葉・幕張メッセで行われた「Global
Youth Festival」(以下 GYF)が終わった直後からスタート。
ジュジンテ
準備期間としては 5 ヶ月もありませんでしたが、朱鎭台地区
長の「真の父母様の御聖誕日を青年でお祝いしよう!」とい
う真の父母様に対する情熱と忠孝に、青年部一同が応えてい
きたいという思いで開催を決定しました。
GYF が大成功したポイントとして、青年が中心となって開
催したということがあったように、この大会を成功させるに
は青年が“主人”となって動くことが不可欠だと考え、昨年
10 月中旬に青年有志が「GYF 大阪企画チーム」を結成しま
した。9 地区の各教区から最初に集まったのは 12 人。後に
20 人近くになるメンバーで、企画、運営、広報、映像や音響
に至るまで責任を持っていきました。
真の父母様の御聖誕祝祭であることと、国際貢献・社会貢
献というテーマだけは決まっていましたが、それ以外はほぼ
“ゼロ”からの出発でした。苦心しながら、チラシ作成やプロ
モーション・ビデオ(PV)制作、ソーシャル・ネットワーク・サー
ビス(SNS)による宣伝、エンターテインメントの演出、ブー
ス展示など、それぞれが自分の才能を活かしてチャレンジし、
一つひとつ積み上げていきました。
「二世青年が輝く舞台」を実現するため、舞台出演やブース
出展、会場スタッフ等のすべてを二世青年が中心で担当する
③
ように企画。今回、スタッフや出演者の友人がたくさん大会
に参加しましたが、「○○くん(さん)が出るなら行ってみよ
うかな」という声がとても多かったのが特徴的でした。これ
は今後同様の大会を開催していく上で、非常に重要な点だと
言えます。
また、演目の一つにダンスがありましたが、振付や指導を
教会員の友人が担当してくれました。教会員ではないのです
が、気軽に教会の練習場所にやって来て指導をし、大会が終
わった後は共に涙を流すような場面もありました。共通の目
標やテーマを持てば、宗教や教会の垣根を超えて一つになっ
ていけることをメンバーたちは実感しました。
1 月に入るまで目標の「1300 人」という数字が全く見え
ない状況でしたが、ある教会では青年が個別に家庭訪問する
姿に父母の心が動かされたり、教会・父母・青年が一体となっ
て参加を呼びかけていく中で、たくさんの青年たちが集まる
ようになりました。
そして、いよいよ GYF 大阪の当日を迎えました。大会開
始の1時間半前から、ロビーに設置されたブースで、天一国
宣教師の活動や統一教会平和奉仕ボランティア隊「UPeace」
の活動、「世界平和青年連合」のプロジェクト活動など、統一
青年による社会貢献、国際貢献活動が入場前の参加者に紹介
されました。
オープニングバンドの演奏で満席になった会場が盛り上
がった後、開会宣言。司会は国際家庭の二世青年が務め、最
初から統一運動のグローバル性を感じさせてくれました。
アトラクションでは、すでに社会で活躍する二世青年によ
るマンドリン演奏と歌が披露され、一般社会で輝く成和青年
④
⑤
⑥
⑦
の姿に皆が希望を感じました。
次に主催者として朱鎭台地区長が、この大会が真の父母様
の御聖誕日を祝賀し、感謝を捧げる場であること強調。「自由
と平和と統一と幸福の絶対価値実現のための青年たちの活動
の成果をご覧ください」と挨拶しました。また、各界から多
くの有識者が駆けつけ、激励のメッセージを送りました。
そして、厳かなピアノ演奏に続き、メインスピーカーとし
て田中富広日本統一教会副会長が登壇。
「グローバルリーダー」
と題して基調講演を行いました。
田中副会長は、スライドを使ってデータや写真を見せなが
ら、日本人の相手を思いやる気質の高さなど、世界において
良い影響を与える国として日本が認識されていることを紹介。
その上で「良心革命」について言及し、「今後、大阪の皆さん
から『良心』を中心とした青年運動が起きること期待してい
ます」と語りました。
【参加者の感想】
○大学 1 年 男性(新規)
今日の大会では、若者のパワーと若者にかけられている期
待の大きさを感じました。特に、田中副会長の「良心革命」
が印象的で、日本人が文化として持っている奉仕の精神を多
くの人に啓発し、海外に発信する「主人」となることを意識
し、歩んでいきたいと感じました。
○大学 2 年 女性一世(再復帰)
真の父母様は今こそ、青年が立ち上がることを願っておら
れ、それを受けて私たちはまた中心を求めて一つになるべき
①講演する田中富広副会長
②挨拶をする朱鎭台第 9 地区長
③講演に耳を傾ける参加者
④国際貢献活動についてスピーチする青年
⑤統一教会平和奉仕ボランティア隊「UPeace」のブースを見学する若者
⑥幻想的なダンスを披露する青年
⑦アクロバティックな「ダブルダッチ」を披露する青年グループ
そして最後に、「ボランティアの原点は家族愛」であること
を強調。「人類一家族世界実現に向けて実践できる“人財”と
なろう」と集まった青年たちを激励しました。
その後、青年たちによるサプライズダンスや国際貢献活動
をする青年のスピーチ、アクロバティックな「ダブルダッチ」
と呼ばれるエンターテーメントが披露。
抽選会で大いに盛り上がった後、最後はバンド演奏で会場
の青年が一つになり、大盛況のうちに大会は終了しました。
だと思いました。母の国として召された日本の青年として、
世界のために生きる青年たちを見て天がどれだけ感動してい
るのだろうと感じました。このような御聖誕の祝いの場に集
い、同じ志を持つ若者達と交われたことがとても感動的でし
た。
○ 21 才、フリーター(再復帰祝福二世)
エンターテイメントも証しも大阪らしくエネルギッシュ
で、クオリティーも高くて良かったです。大阪の青年の未来
に希望を感じて力をもらいました。私もこれから世界に羽ば
たいて頑張っていこうと思います。
13
2015 年 3 月 16 日号 14
第 50 号
①
「基元節 2 周年記念公募事業」
優秀作品の紹介
①真の父母様
②天一国元年天暦 1 月 13 日に行われた「基元節」式典のフィナーレ
(陽暦 2013 年 2 月 22 日)
「基元節 2 周年記念公募事業」
として、
昨年 12 月末から今年 2 月初めまで
「祈祷文」
「証し文」「詩」「フォトムービー」
「歌」を募集しました。全国から多数応募してい
ただき、誠にありがとうございました。今回は各部門の受賞作品の中から、
「祈祷文」
と「詩」の最優秀及び優秀作品を紹介します。
②
真の愛をもって天一国をつくりたい
N・M(北東京教区 荒川教会 小学 6 年生)
〈祈祷文〉最優秀賞
〈祈祷文〉優秀賞
天一国造りに貢献する絵本作家になりたい
世界の人々に神様の愛を伝えたい
H・H(南東京教区 渋谷教会 小学 5 年生)
H・S(北千葉教区 八代教会 小学 6 年生)
天の父母様、有難うございます。愛しています。
天の父母様ありがとうございます。愛しています。
私は天の父母様・天地人真の父母様が大好きです。
お父様、私はみ言と自叙伝が大好きです。特に、「理
今、真のお母様は地上で、一つとなって天一国を造っ
想世界は、ために生きる世界である」というみ言が大
ていらっしゃると思います。
好きです。
私は将来絵本作家になって、天一国造りに貢献した
私は、毎日報告祈祷を続けています。報告祈祷をし
いと思っています。私は、どういう絵本作家になりた
ていると、神様と私の心が一つとなり、とても心がスッ
いかというと、絵や文章で読む人を笑顔にできる絵本
キリします。
作家です。
何故かと言うと、この世界には病気などで苦しんで
学校の友達と、とても仲良くなりました。神様、真
のお父様がそばにおられるからだと思います。私は、
いる人たちが沢山います。そんな人達を私が描いた絵
神様、真のお父様が残してくださったみ言をたくさん
本で笑顔に、そして楽にしてあげたいからです。
学び世界の人々に神様の愛を伝えたいです。
そのためには、今から色々な事を学んでいかなけれ
しかし、今でも世界中で本当の神様・真の父母様を
ばなりません。文書の書き方や絵の描き方など。大変
知らない人は、たくさんいます。今も戦争をして、た
だけれど、夢に向かって、そして何より私が想像して
くさんの尊い命が失われています。
いる平和で楽しく明るい天一国創建のために努力を続
けたいと思っています。
まだまだ力が足りないと思うけど、少しでも天一国
造りに役立ちたいです。この祈りを祝福家庭二世、H・
Hの名前で報告します。アージュ!
世界中すべての人々が神様、真の父母様と出会い、
すべての人々が天一国民になりますよう願いながら、
祝福家庭二世H . S . の名前でご報告いたします。
アージュ。
天の父母様ありがとうございます。愛しています。お父
様が聖和されて 2 年がたちましたが、天一国はまだ遠いと
感じます。
私は、天の父母様に会いたくて、教会学校の礼拝に参加
しています。礼拝で、嬉しかったこと、悲しかったことな
ど 1 週間の出来事を報告します。すると「よく頑張ったな」
神様や真の父母様が歩まれた道を深く
理解して行きたい
T・K(南東京教区 渋谷教会 小学 6 年生)
天の父母様、天地人真の父母様、この 1 年間、私を導い
て下さってありがとうございます。
私は、いつも良心の声を聞いて神様に導いてもらいまし
と、言って下さる天の父母様を感じ、嬉しくて涙が出てき
ます。そして力がわいてきます。
今、私には、夢が二つあります。
一つ目は、人のために生き、喜んでもらえる仕事をする
ことです。
二つ目は、世界平和を実現することです。今も多くの命
た。私が友達と喧嘩をしてしまった時も神様は、「そうい
が犠牲になっています。みんなが天の父母様を中心として、
う友達こそ愛すべき」と心の中で言ってくださいました。
一つになるには何をしたらいいのか。それには「真の愛」
そして、それを今実践中です。
また、私はこの 1 年間を振り返って、失敗した事も、沢
山ありました。
それで今年の目標は「原理講論を最初から最後まで読ん
で神様の心情やどのように私達を導いてこられたのかを知
る」ということです。
今年は中学生になります。神様や真の父母様が歩まれた
道を深く理解して行きたいと思います。このお祈りを祝福
二世T・Kの名によってご報告いたします。アージュ。
しかありません。
私たちは、天の父母様から真の愛を授けられているので、
愛では誰にも負けないと思います。その真の愛を持って、
世界中の人たちを愛し、一日も早く天一国をつくりたいで
す。
天の父母様と真の父母様をお支え出来るよう頑張ってい
きます。見守っていて下さい。
この祈りを祝福家庭二世N・Mの名によってご報告致し
ます。アージュ。
15
2015 年 3 月 16 日号 16
第 50 号
〈詩〉優秀賞
「愛」で育てられた
父が霊界に行き、私の人生は変わりました。
※最優秀賞は該当作なし
福島教会 中学生 田中満裕
僕は「愛」で育てられた。
親からの「愛」
僕を産んで
優しく
時には厳しく育ててくれた
兄弟姉妹からの「愛」
いっしょに遊んでくれた
いっしょに笑ってくれた
悲しい時もいっしょにいてくれた
ずかしさを感じた。
12 年間、教会から離れていました。
今は離れていた時よりもずっとずっと幸せ。
大人になった今、改めて原理を学びながら、過去の自分
私を見捨てず、温かく導いて下さってありがとう。
新しい基元の夜明け
カンサハンニダ。
今 天の門は開かれた
と見つめ合い、悔い改め、これからは神様、真のご父母様、
待ちに待ったその時
ご先祖様、両親、そして世界人類の平和の為に、私に与え
られた使命を全うしたいと思えるようになりました。
これまでの両親に対しての恨みの気持ちが解けて、今
は「お父さん、お母さんの子供に産んでくれてありがとう」
の感謝の気持ちしかありません。
日々、訓練の連続ですがその度に、神様と真のご父母様
の心情を通過します。
神様を感じます。
新しい基元の夜明け
北千葉教区 松戸教会 栗原まゆみ
神様はいつもそこに在ってくださった
人類の祖が背いたその日
天の御国の住人はいなくなった
楽しみです。
待ってくださった
誰からも味わうことの無かった、暖かな母の眼差し
新しい基元の夜明け
神様の周りを子女である私たちが回ろう
僕は神の子の二世として育てられた
いままで受けた「愛」
親に
兄弟姉妹
そして神様に
返したい
私に与えられた使命を全うしたい
福島教会 青年 皆川仁美
私は、皆川和美・洋子家庭の長女として生まれました。
一昨年の夏、父が霊界に行きました。
それまでの私は、両親に対して「どうしてこんな家庭に
生まれてきたんだろう」と恨みしかありませんでした。
佐賀教区 佐賀教会 大隈枝里香
氷のような心も解けた、父の熱い愛
福島教会 横山実里
僕は「愛」で育てられた。
光―Hikari―
これからも、もっともっと神様に出会っていきたいです。
産んでくださった神様
見守ってくださった
真の父母様とともに
ただ、お一人 神様だけが何千年のその時を
太陽の周りを地球が回るように
いつもそばにいて
永遠を 天の父母様
真っ暗だった世界は明け、差し込む一つの光
そんな時は涙が止まりません。
僕を神の子として
見えないけれど
神様と共に御国に住もう
天が動いていると思っていたあの日
私を見捨てず、
温かく導いて下さってありがとう
神様からの「愛」
命への感謝を忘れずに打ち続ける
祝福二世という言葉を聞くと息苦しさを感じた。
見えない鎖に縛られ、身動きができない。
祝福二世だからこれはダメ。あれもダメ。
そして、地球が一日に一回自転するように
常に動いていこう
「地球が回っている」
真っ暗闇だった世界に、燦々と輝く一つの光
それに引き寄せられ、導かれるまま、ここまで来た
鮮やかなその光は、輝けば輝く程、私の影を濃く映し、
鮮やかなその光は、恐ろしい程、私の穢れを露呈する
―…隠しきれない…―
一粒の雨が降る
こうしなさいと親から執拗に言われる日々。
その真理に気づいた日
光は言った
祝福二世って何。
神様も共に笑った
私の目には影なんてものは見えないよ
みんな私の大事な子供なんだ
私は普通の子と変わらない。何が違うの。
そう思った時、鎖に縛られたままでいるのは嫌で嫌で逃
げた。
「地球は青かった」
その事実に 神様からの賜物を知った
私の目には、君の熱い愛の心しか見えないよ
みんなやっぱり、私の子供なんだね
光は笑った
解放された。
自分は幸せにやっていける。
星々は巡る 時を刻む
みんな、お互いに許すんだ
祝福二世だからなんだ。そうでなくとも幸せだ。
そして今 新しい基元の夜明け
そして、愛し合い
一つになるんだよ
と日々を過ごしているうちに、なぜか空虚感を感じた。
なぜかこのままではいけないと思い始めた。
六千年明けることのなかった闇夜が終わり
光はそう言い残し、人々の頭上を明るく照らし出した
なぜそう思ったのか分からない。
光明の歴史が始まる
ほらね、影なんかもう無いよ!
芽吹いたばかりの木々が森を作り
これからは、君たちが闇夜を照らす光になるんだ!
萌え出た花々が 競って園ができる
今は小さくとも、みんなが集う時、
“なぜ”という言葉が頭に浮かんだ。
なぜ。なぜ。分からない。
やがてそれは、
じゃ、知ろう。
よく分からないけど知りたい欲にかられ戻った。
私たちが呼吸をするのは
世界を照らす光となるだろう
涙が出た。
神様の息遣いを感じるため
私たちは今、
ずっと信じられなかった事に、何も知らなかった事に恥
私たちの鼓動は
一つの夢に向かって歩き出した…